JP2018080613A - 2サイクルエンジン - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】簡単な構造で、加速性を向上させることができる2サイクルエンジンを提供する。【解決手段】2サイクルエンジンのシリンダ1の左右の一側に、空気通路21と混合気通路22とを有する吸気通路44が設けられている。気化器3の上方に混合気通路21が形成され、下方に空気通路22が形成されている。混合気通路22の上部に、燃料を混合気通路22に供給するメインノズル50が配置されている。気化器3とシリンダボア1cとの間の中間部における空気通路21に、空気の逆流を阻止するリードバルブ36が配置されている。リードバルブ36を収容するバルブ室35よりもシリンダボア1c寄りの領域に、空気通路21を前後一対の掃気通路25に連通させる空気分岐通路30が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、チェーンソーや刈払機のような携帯型の作業機に用いられる小形の2サイクルエンジンに関するものである。
一般に、層状掃気式2サイクルエンジンは、回転軸心と直交する左右方向の一側に混合気通路と空気通路とを有する吸気通路を備え、空気通路に連通する掃気口が、混合気通路に連通する吸気ポートよりも上側に形成されている。したがって、気化器においても、上方に空気通路が形成され、下方に混合気通路が形成されることが多い。混合気通路には燃料を噴射するメインノズルが設けられており、エンジンが始動すると、吸気通路は負圧となり、気化器の下部のメタリングチャンバ内の燃料がメインノズルから混合気通路に供給される。一方、メタリングチャンバ内の燃料が消費されると、大気圧に押されたダイヤフラムがコントロールレバーを押すので、インレットニードルが開き、メタリングチャンバ内に燃料を補充する。
例えば、エンジンを冷機状態からチョークなどにより始動させた後、すぐにスロットルを全開にして急加速すると、先導空気掃気のため燃料が追い付かず、加速不良を起こすことがある。また、刈払機で草木を刈っているような定常状態では、負荷がかかっているから、エンジンの回転数が低くなっているので、吸入負圧が小さい。したがって、気化器のメインノズルからの燃料の供給量は抑制されている。このような定常状態から、負荷がなくなる状態に移行すると、エンジンが急加速するので、燃料の補充が追い付かず、加速不良を起こすことがある。特許文献1のエンジンでは、メタリングチャンバを吸気通路の上方に配置し、重力による燃料ヘッドがメインノズルにかかるようにして燃料の供給を促進し、急加速性の向上を図っている。
特許第5111001号公報
しかしながら、特許文献1では、シリンダにおいて、空気通路と混合気通路が上下にクロスしている。このような通路の構造では、シリンダ構造が複雑になるうえに、中子を用いないと、通路を形成することができず、製造工数および製造コストが増大する。
本発明は、簡単な構造で、加速性を向上させることができる2サイクルエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の2サイクルエンジンは、左右の一側に混合気通路と空気通路とを有する吸気通路を備え、気化器におけるシリンダボアの軸心方向に沿った上方に前記混合気通路が、下方に前記空気通路がそれぞれ形成され、前記混合気通路の上部に、燃料を前記混合気通路に供給するメインノズルが配置され、前記気化器と前記シリンダボアとの間の中間部における前記空気通路に、空気の逆流を阻止するリードバルブが配置され、前記リードバルブを収容するバルブ室よりも前記シリンダボア寄りの領域に、前記空気通路を前後一対の掃気通路に連通させる空気分岐通路が形成されている。
この構成によれば、メインノズルが混合気通路の上部に配置されているので、燃料ヘッドがメインノズルに作用して燃料の供給が促進される。また、ダイヤフラムが自重で下がり、コントロールレバーを押し易くなっているから、コントロールレバーに接続されているインレットニードルが素早く開くので、燃料の供給が促進される。その結果、エンジンの加速性が向上する。また、空気通路と掃気通路とが、バルブ室および空気分岐通路を介して連通されているので、空気通路の構造が簡潔であるうえに、例えば、スライド型により形成できるので、製造も容易である。
本発明において、前記空気分岐通路は、前記バルブ室の上部と前記掃気通路の上端部とを接続していることが好ましい。この構成によれば、空気分岐通路を直線状に形成できるので、吸気抵抗が減少する。
本発明において、前記シリンダボア寄りの領域に、前記混合気通路を前記空気分岐通路の間を通って斜め下方に直線状に延びて前記シリンダボアの吸気ポートに連通させる傾斜通路部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、ダウンドラフト構造により混合気がシリンダボアに急速に供給されるので、エンジンの性能が向上する。
前記傾斜通路部が形成されている場合、前記吸気ポートよりも下方に、前記リードバルブの少なくとも大部分が位置していることが好ましい。この構成によれば、バルブ室が、シリンダの冷却フィンの形成エリアを圧迫しないので、冷却フィンを確保し易い。したがって、シリンダの冷却性が向上する。
前記傾斜通路部が形成されている場合、前記吸気通路における前記リードバルブから前記シリンダボア寄りの領域が、前記シリンダボアを形成するシリンダに一体形成されていることが好ましい。この構成によれば、傾斜通路部を中子無しにシリンダに一体形成できるので、製造工数および製造コストを低減できる。
本発明において、前記気化器は、前記混合気通路と前記空気通路を径方向に貫通した円柱状のピストン弁を有することが好ましい。この構成によれば、バタフライ弁に比べて混合気の漏れの少ない単一のピストン弁の回動によって、混合気と空気の両方を容易に制御できる。
本発明の2サイクルエンジンによれば、簡単な空気通路構造で、エンジンの加速性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る2サイクルエンジンを示す正面断面図である。 同エンジンのシリンダと気化器を示す正面断面図である。 同エンジンのシリンダと気化器を示す水平断面図である。 図2のIV−IV線に沿った縦断面図である。 同シリンダを示す斜視図である。 図5のVI−VI線に沿った水平断面図である。 同気化器を示す縦断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「前後方向」とはエンジンのクランク軸の軸心方向をいい、「上下方向」とはシリンダボアの軸心方向をいい、「左右方向」とは前後方向と上下方向の両方に直交する方向をいう。以下の実施形態では、刈払機に使用される小形の2サイクルエンジンを例示してある。
図1において、この2サイクルエンジンは、内部に燃焼室1aを形成したシリンダ1が、クランク室2aを形成するクランクケース2の上部に連結されている。このシリンダ1は、シリンダボア1cの外周を形成するシリンダ部分と、その上方のシリンダヘッド部分とを一体形成したものである。シリンダ1およびクランクケース2はそれぞれ、アルミニウム合金のような金属製であり、成形型(鋳型)により成形される。シリンダ1の外周には冷却フィン1bが形成されている。シリンダ1の左右の一側部(図1の左側)には、吸気系を構成する気化器3とエアクリーナ4が接続され、左右の他側部(図1の右側)には排気系を構成するマフラ7が接続されている。シリンダ1の前方(図1の手前)とマフラ7のシリンダ1側を除く外周囲は、シュラウド5により覆われている。クランクケース2の下部には燃料タンク8が取り付けられている。
シリンダ1の内側に前記シリンダボア1cが形成されて、このシリンダボア1c内に軸心方向C1(上下方向)に往復動するピストン9が挿入されている。クランクケース2に前後一対のクランク軸受10,10を介して、クランク軸11が回転自在に支持されている。このクランク軸11の軸心から変位した位置に、中空状のクランクピン12が設けられ、このクランクピン12とピストン9に設けた中空状のピストンピン13との間が、大端部軸受14および小端部軸受17を介してコンロッド18により連結されている。クランク軸11にはクランクウェブ19が設けられ、シリンダ1の上部には点火プラグPが設けられている。シリンダ1と気化器3の間には、高温のシリンダ1からの断熱を目的として、樹脂のような遮熱材料からなるインシュレータ20が設けられている。
図2に示すように、インシュレータ20内には、下部側にシリンダ1に連通する空気通路21の一部が形成され、上部側にシリンダ1に連通して空気通路21に平行に配設された混合気通路22の一部が形成されている。空気通路21と混合気通路22が吸気通路44を形成する。シリンダ1の周壁には、混合気通路22からの混合気Mをシリンダボア1cに導入する吸気ポート22aが形成され、さらに、シリンダ1の内周面に開口する排気ポート23aを有する排気通路23が形成されている。この排気通路23からの排気ガスは、図1に示すマフラ7を経て外部に排出される。
図1に示すように、シリンダ1とクランクケース2の内部には、燃焼室1aとクランク室2aとを連通させる掃気通路25が設けられている。掃気通路25は、混合気と空気の両方が導入される第1掃気通路部分26および第2掃気通路部分27を含む。
第1および第2掃気通路部分26,27の上端の第1および第2掃気口26a,27aは、排気ポート23aの上端よりも若干低い位置に設定されている。また、第2掃気口27aの上縁が第1掃気口26aの上縁よりも高い位置に設定されている。これにより、ピストン7が下降する掃気行程において、混合気Mよりも空気Aによる掃気が優先されるようになっている。図1に示すように、第1および第2掃気通路部分26,27の2つの下端は軸受10の付近でシリンダ内周面に開口している。第1および第2掃気通路部分26,27の第1および第2掃気口26a,27aはシリンダ1の内面に開口している。
図3に示すように、吸気通路44および排気通路23の軸心C2,C3は、シリンダ軸心C1方向から見て略同一線上にある。第1および第2掃気通路部分26,27は、吸気通路44の軸心C2、または、排気通路23の軸心C3を中心にして対称に前後に各一対設けられている。第2掃気通路部分27は、第1掃気通路部分26よりも排気ポート23a寄りに形成されている。
シリンダ1の内部には、インシュレータ20の空気通路21からの空気Aをシリンダ1内の単一のバルブ室35を経たのち第1および第2掃気通路部分26,27に連通させる空気分岐通路30が形成されている。詳細には、第1および第2掃気口26a,27aを含む掃気通路上部26b,27bと空気通路21(図2)とが、空気分岐通路30を介して連通されている。
インシュレータ20には、シリンダ1内に進出して空気分岐通路30の壁面の一部を形成する突起32が一体形成されている。シリンダ1には、空気分岐通路30を形成するための空洞34が形成されている。この空洞34は、吸気通路44と略平行な方向、つまりシリンダ軸心C1と直交する方向に鋳抜きすることにより、シリンダ1の型成形時にスライド型により形成されている。この空洞34内に突起32が進出して空気分岐通路30の第1側壁33が形成されている。こうして、図4に示すように、混合気通路22の両側に2つの空気分岐通路30が配置されている。
図2に示すインシュレータ20における空気通路21の下流側出口には、前記バルブ室35が形成され、このバルブ室35に単一のリードバルブ36が収納され、その基端部がねじ体37によりインシュレータ20に取り付けられている。リードバルブ36は、空気通路21に連なる空気分岐通路30の圧力が所定値以上に上昇したときに、空気通路21を閉じる。換言すれば、リードバルブ36は、気化器3とシリンダボア1cとの間の中間部における空気通路21に配置され、空気の逆流を阻止する。空気通路21からの空気Aは、リードバルブ36の開放によって、図3の空気分岐通路30を経て、第1および第2掃気通路部分26,27の掃気通路上部26b,27bに導入される。
図2に示すように、リードバルブ36は、その先端部を除く大部分、例えば70%以上、本実施形態では85%が、吸気ポート22aよりも下方に配置されている。シリンダ1におけるバルブ室35よりもシリンダボア1c寄りの領域に、空気分岐通路30が形成されている。図5に示すように、バルブ室35は、空洞34から下方に延びる空間により形成されている。つまり、空気分岐通路30は、バルブ室35の上部と掃気通路26,27の上端部26b、27bとを接続している。吸気通路44におけるリードバルブ36(図2)からシリンダボア1c寄りの領域が、前述の型成形によりシリンダ1に一体形成されている。
混合気通路22は、図2に示すインシュレータ20の混合気通路22の出口から斜め下方に直線状に延びて吸気ポート22aに連通する傾斜通路部40を有している。傾斜通路部40は、インシュレータ20からシリンダボア1cに向かって下方に傾斜して延びる。図6に示すように、傾斜通路部40は、空気分岐通路30,30の間を通ってシリンダボア1cに延びている。この傾斜通路部40は、シリンダ1に装着したスライド型により成形される。
図2に示すように、気化器3における上方に混合気通路22の一部が形成され、下方に空気通路21の一部が形成されている。気化器3内の混合気通路22の上部に、燃料を混合気通路22に供給するメインノズル50およびこれに燃料を供給するメタリングチャンバ52が配置されている。気化器3は、混合気通路22と空気通路21を径方向(上下方向)に貫通した円柱状の単一のピストン弁54を有する。ピストン弁54には、空気通路21および混合気通路22の一部を形成する図7に示す貫通孔55が設けられている。
気化器3の下端に、スロットルレバー(図示せず)にワイヤ(図示せず)で接続された弁駆動機構56が設けられ、この弁駆動機構56によりピストン弁54が回動される。このピストン弁54の回動によって、混合気と空気の両方が制御される。
一方、図7に示すように、気化器3の上端部にダイヤフラム58と、コントロールレバー59に連動して動作するインレットニードル60が設けられている。ダイヤフラム58はメタリングチャンバ52の隔膜として組み込まれ、その一方側の定圧室69は大気圧に保たれている。インレットニードル60は、メタリングチャンバ52への燃料の流入経路を開閉する。エンジンが始動すると、吸気通路44が負圧となるので、メタリングチャンバ52内の燃料がメインノズル50から混合気通路22へ吸い出される。
メタリングチャンバ52内の燃料が消費されると、大気圧に押されたダイヤフラム58によりコントロールレバー59を介してインレットニードル60が開き、メタリングチャンバ52内の燃料に補充する。このように、メタリングチャンバ52内の燃料および圧力は一定量に保たれる。
つぎに、エンジンの動作について説明する。吸気行程において、図1のピストン9が上昇すると、シリンダ1やクランク室2aの内部が負圧状態となる。このとき、混合気Mが混合気通路22からシリンダ1の内周面に開口する吸気ポート22aを通ってクランク室2a内へ直接導入される。この導入された混合気Mにより、大端部軸受14や小端部軸受17が潤滑される。
このとき、クランク室2aに連通している第1掃気通路部分26および第2掃気通路部分27も負圧になるので、これら第1および第2掃気通路部分26,27に連なる、図3の空気分岐通路30も負圧になる。これにより、インシュレータ20の空気通路21の出口に取り付けたリードバルブ36(図2)が開放され、空気通路21からの空気Aが空気分岐通路30を通って、一旦、第1および第2掃気通路部分26,27の上端部26b、27b内に導入される。
このように、ピストン9が上昇する吸気行程においてクランク室2aの負圧を受けてリードブルブ36が開放しているときは、第1および第2掃気通路部分26,27の上端部26b、27b内に常に空気Aが導入される。このため、両掃気通路部分26,27内に先導空気掃気用の十分な空気量が確保される。
つづいて、爆発行程を経て、図1のピストン9が下降する掃気行程では、第1掃気通路部分26の第1掃気口26aおよび第2掃気通路部分27の第2掃気口27aから空気Aと混合気Mとが燃焼室1a内に向かって斜め上方に噴出される。このとき、まず、高い位置にある第2掃気口27aから空気Aが導入され、少し遅れて第1掃気口26aから空気Aが導入され、つづいて両掃気口26a,27aから混合気Mが導入される。第2掃気口27aからの空気Aの方が排気口23a寄りから燃焼室1aに導入されるので、先に導入された第2掃気口27aからの空気Aにより燃焼ガスを排気口23aから円滑に排出する。したがって、排気口23aからの混合気Mの吹き抜けを防止できる。
上記構成によれば、図7に示すメインノズル50およびメタリングチャンバ52が混合気通路22の上部に配置されているので、燃料ヘッドがメインノズル50にかかって燃料の供給が促進される。また、ダイヤフラム58が自重で下がり、コントロールレバー59を押し易くなっているから、コントロールレバー59に接続されているインレットニードル60が素早く開くので、燃料の供給が促進される。その結果、急加速時であっても、燃料が不足することがなくなって、エンジンの加速性が向上する。空気通路21(図2)と図6に示す第1および第2掃気通路26,27とが、バルブ室35および空気分岐通路30を介して連通されている。これらバルブ室35および空気分岐通路30は、左右方向に開くシリンダ1の成形型により形成できるので、製造が容易で、吸気通路44の構造も簡単になる。
また、空気分岐通路30は、バルブ室35の上部と第1および第2掃気通路26,27の上端部とを接続している。これにより、空気分岐通路30を直線状に形成できるので、吸気抵抗が減少する。
図2に示すように、混合気通路22におけるインシュレータ20よりもシリンダボア1c寄りの領域に、吸気ポート22aに向かって斜め下方に傾斜して延びる傾斜通路部40が形成されている。これにより、混合気Mが、ダウンドラフト構造でシリンダボア1cに急速に供給されるので、エンジンの性能が向上する。
リードバルブ36の大部分が、吸気ポート22aよりも下方に配置されているので、バルブ室35がシリンダ1の冷却フィン1bの形成エリアを圧迫しない。したがって、冷却フィン1bを確保し易い。したがって、シリンダ1の冷却性が向上する。
図5に示すように、吸気通路44におけるリードバルブ36(図2)からシリンダボア1c寄りの領域が、型成形によりシリンダ1に一体形成されている。これにより、傾斜通路部40を中子無しにシリンダ1に一体形成できるので、製造工数および製造コストを低減できる。
図7に示す気化器3は、混合気通路22と空気通路21を径方向に貫通する単一の円柱状のピストン弁54を有している。スロットル弁としてバタフライ弁を用いると、空気通路21に混合気Mが漏れるか恐れがあるが、単一のピストン弁54を用いることで、混合気漏れを抑制しつつ、混合気と空気の両方を容易に制御できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 シリンダ
1c シリンダボア
3 気化器
21 空気通路
22 混合気通路
22a 吸気ポート
26 第1掃気通路部分(掃気通路)
27 第2掃気通路部分(掃気通路)
30 空気分岐通路
35 バルブ室
36 リードバルブ
40 傾斜通路部
44 吸気通路
50 メインノズル
54 ピストン弁

Claims (6)

  1. 左右の一側に混合気通路と空気通路とを有する吸気通路を備え、
    気化器におけるシリンダボアの軸心方向に沿った上方に前記混合気通路が、下方に前記空気通路がそれぞれ形成され、
    前記混合気通路の上部に、燃料を前記混合気通路に供給するメインノズルが配置され、
    前記気化器と前記シリンダボアとの間の中間部における前記空気通路に、空気の逆流を阻止するリードバルブが配置され、
    前記リードバルブを収容するバルブ室よりも前記シリンダボア寄りの領域に、前記空気通路を前後一対の掃気通路に連通させる空気分岐通路が形成されている2サイクルエンジン。
  2. 請求項1に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記空気分岐通路は、前記バルブ室の上部と前記掃気通路の上端部とを接続している2サイクルエンジン。
  3. 請求項1または2に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記シリンダボア寄りの領域に、前記混合気通路を前記空気分岐通路の間を通って斜め下方に直線状に延びて前記シリンダボアの吸気ポートに連通させる傾斜通路部が形成されている2サイクルエンジン。
  4. 請求項3に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記吸気ポートよりも下方に、前記リードバルブの少なくとも大部分が位置している2サイクルエンジン。
  5. 請求項3または4に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記吸気通路における前記リードバルブから前記シリンダボア寄りの領域が、前記シリンダボアを形成するシリンダに一体形成されている2サイクルエンジン。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記気化器は、前記混合気通路と前記空気通路を径方向に貫通した円柱状のピストン弁を有する2サイクルエンジン。
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