JP2018080445A - 床構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 床板の表面の汚れを容易に洗浄できる床構造体を提供する。【解決手段】 床構造体11は、床板20aの表面の汚れを洗浄するために用いられ、便器1の下方に設置され、透水性を有する透水性樹脂材料から形成され、その表裏面を貫通する噴出孔25である第2の噴出孔28aが形成された床板20aと、床板20aの下方に設けられ、噴出孔25である第2の噴出孔28aに向けて給水できる給水手段31である給水パイプ34aと、床板20aの下方に設けられ、床板20aを介して落下する水を排出する排水手段46である排出口50及び排水管48とから構成される。これにより、給水手段31から給水された水は、第2の噴出孔28aを介して床板20aの表面に達した後に、表面の汚れを溶かすと共に、汚れが溶けた水は床板20aを介して落下し、排出手段46により排出されるため、床板20aの表面の汚れを、容易に洗浄できる。【選択図】 図2

Description

この発明は床構造体に関し、特に便器の下方に設置して用いられる床構造体に関するものである。
図11は、特許文献1で開示された従来の便器ユニットにおいて便器を小便器とした場合の斜視図であり、図12は、図11で示した便器ユニットの側断面図である。
これらの図を参照して、便器ユニット91は、壁面118に沿って形成され、給水管109と排水管100と排水管101とを内装するハウジング92と、ハウジング92に当接支持した小便器93と、小便器93の下方の床にハウジング92に当接して設けられ、鋼板等で形成された防水パン113と、防水パン113の上面に敷設され、格子状に複数の長孔97が形成された床パネル96とから構成される。
防水パン113は、ハウジング92側の内側面に形成され、排水管101に接続される排水口104と、ハウジング92とは反対側の内側面に形成され、給水管109に接続される複数の給水口111と、給水口111側から排水口104側にかけてゆるい傾斜が形成された底面とを含んで構成される。
小便器93の前部内の上部は、洗浄用の水が給水される給水管109に接続されている。又、小便器93の前部内の下部は、洗浄された水が排水される排水管100に接続されている。これにより、給水管109から給水された水は、小便器93内を洗浄し、排水管100へと排出される。
使用に際して、小便器93からの跳ねや小便だれによって、床パネル96を汚した尿は、長孔97を介して防水パン113に落ちる。落ちた尿は、給水管109から給水口111を介して給水された水によって、排水口104を介して排水管101へと排出される。
特許第2612297号公報 特開2009−148475号公報
上記のような従来の便器ユニット91では、床パネル96に複数の長孔97が形成されており、美観上好ましいものではなかった。又、小便器93からの跳ねや小便だれの大半は、長孔97を介して防水パン113に落ちず、床パネル96の上面に残っていた。更に、この床パネル96の上面の汚れを、長孔97を介して防水パン113に落とすために、別途、床パネル96の上面を洗浄する必要があった。
そこで、次のような透水性構造体を用いた便所の汚垂れ受け構造が提案されている。
図13は、特許文献2で開示された従来の透水性構造体を示す概略分解斜視図であり、図14は、図13で示した従来の透水性構造体を用いた便所の汚垂れ受け構造を示す平面図であり、図15は、図14で示したXV−XV線部分横断面図である。
図13を参照して、透水性構造体121は、石英ガラス骨材含有透水性セラミック板122と、透水性セラミック板122の下方に設けられ、複数の孔126が形成された厚肉パンチングメタルからなる多孔補強板124と、多孔補強板124の下方に設けられた断面視コの字形状を有するステンレス板からなる水受けプレート部材128とから構成される。
図14及び図15を参照して、汚垂れ受け構造131は、小便器132の下方のフロア137に設けたフロア凹部138と、フロア凹部138に取り付けられた図13で示した透水性構造体121とを含んで構成される。
使用に際して、小便器132から飛び跳ねた汚垂れは、小便器132の下方に設けられた透水性構造体121によって受けられる。そして、この汚垂れは、透水性構造体121の透水性セラミック板122及び多孔補強板124の孔126を透過し、水受けプレート部材128へと落ち、図示しない排水溝から排出される。
汚垂れ受け構造131における透水性構造体121は、表面には孔が形成されておらず、美観上好ましいものあった。
しかしながら、汚垂れは、その自重のみでは、透水性構造体121の透水性セラミック板122を透過しにくく、透水性セラミック板122の上面に残存していた。そのため、透水性セラミック板122の上面に残った汚垂れを、透水性セラミック板122に透過させるために、別途、水を加えて汚垂れを溶かし、水受けプレート部材128へと落とす必要があった。又、水を加えることで、透水性セラミック板122の上面に水残りすることがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、床板の表面の汚れを容易に洗浄できる床構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、床構造体であって、透水性を有し、その表裏面を貫通する少なくとも1つの噴出孔が形成された床板と、床板の下方に設けられ、噴出孔に向けて給水できる給水手段と、床板の下方に設けられ、床板を介して落下する水を排出する排水手段とを備えたものである。
このように構成すると、給水手段から給水された水は噴出孔を介して床板の表面に達した後に、表面の汚れを溶かすと共に、汚れが溶けた水は床板を介して落下し、排出手段により排出される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、給水手段は、間欠的に作動し、排水手段は、連続的に作動するものである。
このように構成すると、間欠的に床板が洗浄される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、床板は、透水性樹脂材料から形成されるものである。
このように構成すると、汚れが溶けた水が床板の全範囲を透水し易くなる。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明の構成において、床板は、便器の下方に設置され、給水手段は、便器の使用後を検知する検知出力に応答して作動するものである。
このように構成すると、必要に応じて給水される。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、噴出孔は、便器の使用時に、使用者の両足の先端部分の各々に配置される第1の噴出孔と、便器の使用時に、使用者の両足の踵部分の各々に配置される第2の噴出孔とを含むものである。
このように構成すると、床板における両足の先端部分及び踵部分の汚れを溶かし易くなる。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の発明の構成において、噴出孔は、便器の外方側に突出した突出部の下方付近に配置される第3の噴出孔を含むものである。
このように構成すると、便器の突出部の下方付近における汚れを溶かし易くなる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、給水手段から給水された水は噴出孔を介して床板の表面に達した後に、表面の汚れを溶かすと共に、汚れが溶けた水は床板を介して落下し、排出手段により排出されるため、床板の表面の汚れを、容易に洗浄できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、間欠的に床板が洗浄されるため、用途に応じた洗浄が可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、汚れが溶けた水が床板の全範囲を透水し易くなるため、床板における水残りがなくなり、使用勝手が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、必要に応じて給水されるため、効率的な洗浄が可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、床板における両足の先端部分及び踵部分の汚れを溶かし易くなるため、効率的な洗浄が可能となる。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の発明の効果に加えて、便器の突出部の下方付近における汚れを溶かし易くなるため、より効率的な洗浄が可能となる。
この発明の第1の実施の形態による床構造体を、便器の下方に設置した状態を示す概略平面図である。 図1で示したII−IIラインから見た概略断面図である。 図2で示したIII−IIIラインから見た概略断面図である。 図3で示したIV−IVラインから見た概略端面図である。 図1で示した床構造体の床板を取り外した状態の概略断面図であって、図3に対応した図である。 図5で示したVI−VIラインから見た概略端面図である。 図5で示した床構造体から給水管を更に取り外した状態の概略断面図であって、図3に対応した図である。 図4の“X”部分の概略拡大図であって、図1で示した床構造体を用いて床板の表面を洗浄する過程を説明する図である。 この発明の第2の実施の形態による床構造体を、便器の下方に設置した状態を示す概略平面図であって、図1に対応した図である。 図9で示した床構造体の床板を取り外した状態の概略断面図であって、図5に対応した図である。 特許文献1で開示された従来の便器ユニットにおいて便器を小便器とした場合の斜視図である。 図11で示した便器ユニットの側断面図である。 特許文献2で開示された従来の透水性構造体を示す概略分解斜視図である。 図13で示した従来の透水性構造体を用いた便所の汚垂れ受け構造を示す平面図である。 図14で示したXV−XV線部分横断面図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態による床構造体を、便器の下方に設置した状態を示す概略平面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインから見た概略断面図であり、図3は、図2で示したIII−IIIラインから見た概略断面図であり、図4は、図3で示したIV−IVラインから見た概略端面図であり、図5は、図1で示した床構造体の床板を取り外した状態の概略断面図であって、図3に対応した図であり、図6は、図5で示したVI−VIラインから見た概略端面図であり、図7は、図5で示した床構造体から給水管を更に取り外した状態の概略断面図であって、図3に対応した図である。
これらの図を参照して、床構造体11は、小便器である便器1の下方に設置され、透水性を有する透水性樹脂材料から形成され、その表裏面(表面21及び裏面22)を貫通する噴出孔25が形成された床板20a及び20bと、床板20a及び20bの下方に設けられ、噴出孔25に向けて給水できる給水手段31と、床板20a及び20bの下方に設けられ、床板20a及び20bを介して落下する水を排出する排水手段46とから構成される。床構造体11は、床板20a及び20bの表面21の汚れを洗浄するために用いられる。
ここでは、給水手段31は、後述する給水管33と、給水管33に接続され、床板20a及び20bの下方に設けられ、例えば塩化ビニル管等である後述する給水パイプ34a〜34eとからなる。又、排水手段46は、後述する排水管48と、後述する排水口50とからなる。
便器1は、図2を特に参照して、壁面7に沿って設置された取付ボックス5に、下方にスペースを開けて取り付けられている。センサー87が、便器1の上方位置で、取付ボックス5に設置されている。
取付ボックス5の内部には、センサー87の検知出力に応答して給水の開始及び停止を制御する制御部85が設置されている。又、取付ボックス5の内部には、制御部85に接続され、その一部が露出し、便器1の図示しない給水口に連通する給水管39と、制御部85に接続された給水手段31である給水管33とが設置されている。更に、取付ボックス5の内部には、便器1の図示しない排水口に連通する排水管54が設置されている。
床板20a及び20bは、透水性を有するように、例えば砂利を、溶解した合成樹脂や繊維等と混合することで形成される。これにより、透水性が向上し、水残りしにくくなると共に、迅速な透水が可能となる。尚、砂利に代えて、火山灰やリサイクル骨材等を用いて形成しても良い。
床板20a及び20bに形成された噴出孔25は、図1及び図3を特に参照して、便器1の使用時に、使用者75の両足76の先端部分79a及び79bの各々に配置される第1の噴出孔26a及び26bと、便器1の使用時に、使用者75の両足76の踵部分82a及び82bの各々に配置される第2の噴出孔28a及び28bと、便器1の外方側に突出した突出部3の下方付近に配置される第3の噴出孔30a及び30bとからなる。尚、第1の噴出孔26a及び26b、第2の噴出孔28a及び28b及び第3の噴出孔30a及び30bの各々は、複数個の孔が二列に並んで形成されている。
第1の噴出孔26a、第2の噴出孔28a及び第3の噴出孔30aは、床板20aに形成されている。第1の噴出孔26b、第2の噴出孔28b及び第3の噴出孔30bは、床板20bに形成されている。
床板20aに形成された第1の噴出孔26a及び第2の噴出孔28aの各々は、平行に配置されている。床板20bに形成された第1の噴出孔26b及び第2の噴出孔28bの各々は、平行に配置されている。床板20aに形成された第3の噴出孔30a及び床板20bに形成された第3の噴出孔30bの各々は、床板20a及び20bを並べて配置したときに、直線状となるように配置されている。
又、第1の噴出孔26a及び第1の噴出孔26bは、便器1の突出部3の平面視Vの字形状に合わせて、配置されている。第2の噴出孔28aと、第3の噴出孔30a及び30bと、第2の噴出孔28bとは、便器1の突出部3の平面視Vの字形状に合わせて、第1の噴出孔26a及び第1の噴出孔26bの外方側に配置されている。このように配置した理由については、後述する。
床板20a及び20bに形成された第1の噴出孔26a及び26b、第2の噴出孔28a及び28b、第3の噴出孔30a及び30bの各々は、小さな孔(径1mm〜5mm)であり、美観上好ましい。尚、この径は、2.3mmがより好ましい。
床板20a及び20bの設置に際して、まず、便器1の下方に位置し、コンクリート等からなる床8の上面に、ステンレスからなる防水パン41が設置されている。尚、便器1の下方とは、便器1の下方付近や、平面視における便器1の周辺を含む。
防水パン41が設置されていない床8の上面には、クッションフロアやタイル等の床仕上げ材9が設置されている。
防水パン41は、図5及び図7を特に参照して、給水手段31である給水パイプ34a〜34eが配置できる溝43と、溝43の下面に形成され、図2で示した排水手段46である排水管48に連通する排水手段46である排水口50とが形成されている。防水パン41の溝43の下面は、水が流れるように、排水口50に向けて傾斜して形成されている。即ち、排水手段46である排水口50及び排水管48は、常に流れてきた水を排水できる状態にあり、連続的に作動している。尚、排水管48は、便器1の排水管54に連通させても良い。
防水パン41の溝43には、給水手段31である給水管33に接続され、ループ状に配管された給水手段31である給水パイプ34a〜34eが配置されている。尚、ループ状に配置することで、後述する給水孔36a〜36eの各々から噴出(給水)する水圧を一定に保つことが可能となる。又、ループ状に配管せずに、給水パイプの端部で閉じて直線状に配管したり、例えば、図5で示した防水パン41の開口44aから入った給水管33を、直線状に配管した給水パイプを介して、開口44bから出し、別の給水管等へと繋げたりしても良い。ループ状に配管しない場合には、各給水孔からの噴出(給水)する水圧を一定とするために、給水管33の元となる水圧に応じて給水パイプの給水孔の径を位置ごとに変えて形成しても良い。又は、給水パイプの配置を変えても良い。
給水パイプ34a〜34eの各々には、複数個の孔からなる給水孔36a〜36eの各々が形成されている。
図3及び図5を特に参照して、給水手段31である給水パイプ34aの上部に形成された給水孔36aは、床板20aの第2の噴出孔28aに向けて水を吐出(給水)できるように形成されている。即ち、給水孔36aと第2の噴出孔28aとが対応関係にある。尚、吐出(給水)の際に、給水孔36aの位置を、噴出孔28aの位置に合わせて形成すると、水が噴出孔28aから噴出し易くなり、洗浄効率が向上する。又、直線状に吐出(給水)するのではなく、霧状に吐出(給水)しても良い。
給水孔36aと第2の噴出孔28aとの対応関係と同様にして、給水孔36bと第1の噴出孔26a、給水孔36cと第1の噴出孔26b、給水孔36dと第2の噴出孔28b、給水孔36eと第3の噴出孔30a及び30bの各々が、対応関係にあるように形成及び配置されている。
防水パン41の上面には、床板20a及び20bが載置されている。ここでは、床板20a及び20bの各々は、厚さが5〜10mmの平板形状であり、重量が7〜9Kgに形成されている。そのため、使用された結果、水の透水率が低下した場合等には、専門の設置者でなくとも、床板20a及び20bのみを容易に交換して設置することができる。
使用に際して、図2〜図5を特に参照して、センサー87(人感センサー等)は、便器1の使用後を検知すると、検知出力を制御部85に伝達する。制御部85は、検知出力を受けて、給水管39と、給水手段31である給水管33とに給水を開始する。即ち、給水手段31である給水管33は、便器1の使用後を検知する検知出力に応答して作動する。これにより、給水管33に接続された給水パイプ34a〜34eの各々に給水され、後述する床板20a及び20bの表面21を洗浄する過程に至る。このように構成することにより、必要に応じて給水されるため、効率的な洗浄が可能となる。
又、所定時間が経過すると、制御部85は、給水管39と、給水手段31である給水管33とへの給水を停止する。即ち、給水手段31は、間欠的に作動する。これにより、間欠的に床板20a及び20bが洗浄されるため、用途に応じた洗浄が可能となる。
尚、制御部85は、給水管39及び給水管33を連動させて、給水の開始と停止を行っているが、例えば、給水管39へ給水開始した後、少し時間差を経てから給水管33への給水を開始しても良い。このようにすることで、使用者75が便器1から立去った後に、床板20a及び20bの表面21の洗浄が開始されるので、使用勝手が向上する。
次に、上述したように給水手段31である給水パイプ34aに給水された後の状態について、詳細に説明する。
図8は、図4の“X”部分の概略拡大図であって、図1で示した床構造体を用いて床板の表面を洗浄する過程を説明する図である。
図8の(1)を参照して、床板20aの表面21には、便器1からの汚垂れや図3で示した使用者75の靴裏等の汚れ71a及び71bが付着している。
給水手段31である給水パイプ34aに給水された水61は、給水孔36aを介して、実線の矢印の方向である上方(床板20aの裏面22の方向)へ、床板20aの噴出孔25である第1の噴出孔26aに向けて吐出(給水)される。
図8の(2)を参照して、給水手段31である給水パイプ34から給水された水61は、第1の噴出孔26aを介して、床板20aの表面21に達した後に、表面21に付着した汚れ71a及び71bを溶かす。汚れ71a及び71bが溶けた水61の一部は、給水が停止すると、破線の矢印の方向(床板20aの裏面22の方向)へ、第1の噴出孔26aを介して、落下する。又、汚れ71a及び71bが溶けた水61の他の部分は、実線の矢印の方向(床板20aの裏面22の方向)へ、透水性を有する床板20aを介して、落下(透水)する。
ここで、床板20aは、透水性樹脂材料から形成されているので、汚れ71a及び71bが溶けた水61が床板20aの全範囲を透水し易い。従って、床板20aにおける水残りがなくなり、使用勝手が向上する。
図8の(3)を参照して、汚れ71a及び71bが溶けた水61は、床板20aを介して落下(透水)し、図2で示した排出手段48である排水口50及び排水管48により排出される。これにより、床板20aの表面21の汚れ71a及び71bを、容易に洗浄できる。
尚、ここで、給水パイプ34aからの給水を完全には停止せずに、床板20aの裏面22には到達しない水圧で、少量の給水を続けても良い。これにより、汚れ71a及び71bが溶けた水61が、給水パイプ34aの給水孔36aを介して、給水パイプ34aの内部に入らず、図3で示した排水口50及び排水管48に導かれる。
又、上述したように図5等で示した防水パン41の溝43の下面は、水が流れるように、排水口50に向けて傾斜して形成されているので、汚れ71a及び71bが溶けた水61は、自ずと排水口50へと導かれる。
次に、このようにして床板20aの表面21を洗浄する際、床構造体11は、より効率的な洗浄を実現したものであることについて説明する。
図1及び図3を特に参照して、床構造体11の床板20a及び20bには、便器1の使用時に、使用者75の両足76の先端部分79a及び79bの各々に配置される第1の噴出孔26a及び26bと、使用者75の両足76の踵部分82a及び82bの各々に配置される第2の噴出孔28a及び28bとが形成されている。このように形成することにより、床板20a及び20bにおける両足76の先端部分79a及び79b及び踵部分82a及び82bの汚れを溶かし易くなるため、効率的な洗浄が可能となる。
又、床板20a及び20bには、便器1の外方側に突出した突出部3の下方付近に配置される第3の噴出孔30a及び30bが形成されている。このように形成することにより、便器1の突出部3の下方付近における汚れを溶かし易くなるため、より効率的な洗浄が可能となる。
図9は、この発明の第2の実施の形態による床構造体を、便器の下方に設置した状態を示す概略平面図であって、図1に対応した図であり、図10は、図9で示した床構造体の床板を取り外した状態の概略断面図であって、図5に対応した図である。
尚、この第2の実施の形態による床構造体12は、図1で示した床構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、床構造体12は、床構造体11に比べて、床板20a及び20bの噴出孔25の配置と、給水手段31である給水パイプ34の配置とが異なっている。
床構造体12の床板20aには、噴出孔25である第1の噴出孔26cと、噴出孔25である第2の噴出孔28cと、噴出孔25である第3の噴出孔30cとが形成されている。
床構造体12の床板20bには、噴出孔25である第1の噴出孔26dと、噴出孔25である第2の噴出孔28dと、噴出孔25である第3の噴出孔30dとが形成されている。
床板20aに形成された第1の噴出孔26c及び床板20bに形成された第1の噴出孔26dの各々は、床板20a及び20bを並べて配置したときに、便器1の幅方向に平行となり、平面視における便器1の突出部3の外方側の先端部よりも内方側に位置し、直線状となるように配置されている。この配置を、配置αとする。
床板20aに形成された第2の噴出孔28cと、床板20aに形成された第3の噴出孔30cと、床板20bに形成された第3の噴出孔30dと、床板20bに形成された第2の噴出孔28dの各々は、床板20a及び20bを並べて配置したときに、便器1の幅方向に平行となり、平面視における便器1の突出部3の外方側の先端部よりも外方側に位置し、直線状となるように配置されている。この配置を配置βとすると、配置βは配置αに平行である。
給水手段31である給水パイプ34f及び34gは、給水手段31である給水管33に接続され、ループ状に配管されている。給水パイプ34fに形成された給水孔36fは、床面20aの配置β(床板20aの第2の噴出孔28cと、床板20aの第3の噴出孔30cと、床板20bの第3の噴出孔30dと、床板20bの第2の噴出孔28dの各々)に対応するように配置されている。
給水パイプ34gに形成された給水孔36gは、床面20aの配置α(床板20aの第1の噴出孔26c及び床板20bの第1の噴出孔26dの各々)に対応するように配置されている。
このように構成することにより、給水パイプ34f及び34gの配管が容易となり、設置効率が向上する。
尚、上記の各実施の形態では、床構造体は、便器の下方に設置して用いられるものであったが、例えばプールや浴室、食品工場の出入口のように他の場所に設置して用いられても良い。
又、上記の各実施の形態では、床構造体は、洗浄目的で使用されるものであったが、例えば床板の表面への水の給水状態を見る観賞目的のように、その他の目的で使用されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、便器は、床面の上方に設置された小便器であったが、床面に当接するように設置された小便器であっても良い。又は、大便器であっても良い。更に、床に埋没して設置される便器であっても良い。これらの場合には、床構造体は、これら便器の周辺付近に設置されることが好ましい。
更に、上記の各実施の形態では、給水手段は、水を給水するものであったが、汚れを溶かすものであれば、例えば洗浄剤等を含む水を給水しても良い。このようにすることで、洗浄効果が向上する。
更に、上記の各実施の形態では、噴出孔は、第1〜第3の噴出孔を含むものであったが、床板の表裏面を貫通する少なくとも1つが形成されたものであれば、第1〜第3の噴出孔を含まなくても良い。又は、第1〜第3の噴出孔の各々を組み合わせたものや、それ以外の噴出孔を含んでも良い。
更に、上記の各実施の形態では、噴出孔は、複数個からなるものであったが、床板の表裏面を貫通するものであれば、少なくとも1つが形成されていれば良い。又、複数個からなるときには、任意の位置に配置されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、給水手段は、給水管及び給水パイプからなるものであったが、床板の下方に設けられ、噴出孔に向けて給水できるものであれば、それ以外のもので構成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、給水手段は、噴出孔に対応して配置されたものであったが、床板の下方に設けられ、噴出孔に向けて給水できるものであれば、任意の位置に配置されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、排水手段は、排水管及び排水口からなるものであったが、床板の下方に設けられ、床板を介して落下する水を排出するものであれば、それ以外のもので構成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、排水手段は、連続的に作動するものであったが、間欠的に作動するものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、給水手段は、便器の使用後を検知する検知出力に応答して作動するものであったが、例えば、使用者が使用後にボタンを押して作動するように、その他の手段で間欠的に作動するものであっても良い。又は、間欠的ではなく、常に給水し続けるように、連続的に作動するものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、床板は、透水性樹脂から形成されるものであったが、透水性を有し、その表裏面を貫通する少なくとも1つの噴出孔が形成されたものであれば、それ以外の材質から形成されても良い。
1…便器
3…突出部
11、12…床構造体
20…床板
25…噴出孔
26…第1の噴出孔
28…第2の噴出孔
30…第3の噴出孔
31…給水手段
46…排水手段
61…水
71…汚れ
75…使用者
76…両足
79…先端部分
82…踵部分
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 床構造体であって、
    透水性を有し、その表裏面を貫通する少なくとも1つの噴出孔が形成された床板と、
    前記床板の下方に設けられ、前記噴出孔に向けて給水できる給水手段と、
    前記床板の下方に設けられ、前記床板を介して落下する水を排出する排水手段とを備えた、床構造体。
  2. 前記給水手段は、間欠的に作動し、
    前記排水手段は、連続的に作動する、請求項1記載の床構造体。
  3. 前記床板は、透水性樹脂材料から形成される、請求項1又は請求項2記載の床構造体。
  4. 前記床板は、便器の下方に設置され、
    前記給水手段は、前記便器の使用後を検知する検知出力に応答して作動する、請求項2又は請求項3記載の床構造体。
  5. 前記噴出孔は、
    前記便器の使用時に、使用者の両足の先端部分の各々に配置される第1の噴出孔と、
    前記便器の前記使用時に、前記使用者の前記両足の踵部分の各々に配置される第2の噴出孔とを含む、請求項4記載の床構造体。
  6. 前記噴出孔は、
    前記便器の外方側に突出した突出部の下方付近に配置される第3の噴出孔を含む、請求項4又は請求項5記載の床構造体。
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