JP2018080367A - 低温用ニッケル含有厚鋼板及びその製造方法 - Google Patents

低温用ニッケル含有厚鋼板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】AlNやアルミナクラスター起因の靭性低下を抑制し、−196℃でのJIS4号シャルピー衝撃吸収エネルギー(vE−196)にて、150J以上を、少なくとも板厚50mmまでにおいて確保できる低温用ニッケル含有厚鋼板およびその製造方法を提供する。【解決手段】所定の成分の鋼を分塊圧延する際に、圧下率の15〜50%の一部のパスもしくは全てのパスを、製品の長手方向と垂直方向のクロス圧延とし、冷却、焼入れ、焼戻しを行うことで、板厚1/4位置のアルミナクラスター指数が0.015以下で円相当径が0.5μm以上のAlNの粒子密度が1000個/mm2以下とする低温靭性に優れた低温用厚鋼板及びその製造方法。【選択図】 図1

Description

本発明は、液化ガスを保存するための材料に好適な、低温用ニッケル含有厚鋼板とその製造方法に関する。
本発明は、液化天然ガス(沸点:−164℃、以下、LNGと称する)を貯槽するための貯槽タンクを主な用途とする。貯槽タンクに用いられる低温用ニッケル含有厚鋼板には、優れた低温靭性が求められる。その理由は、巨大地震が発生し、貯槽タンクに外力が負荷された場合でも、板厚を貫通する破壊の発生を許容させないためである。このため鋼材中の不純物元素を極めて低減させ、清浄度を極めて高くし製造している。
貯槽タンクに用いられる低温用ニッケル含有厚鋼板の従来技術としては、特許文献1,2に板厚40mm以上のNi含有が9質量%クラスの鋼が開示されている。特許文献1ではSiの低減と同時にMoを適量添加することでHAZ特性を改善しており、特許文献2では、Si含有量の低減、適正な累積圧下率制御により安定な残留オーステナイトの析出を得、低温靱性の向上を図るものである。
特許文献3には介在物と靭性の関係について検討されており、円相当径2.0μm超の介在物の平均円相当径が3.5μm以下の優れた低温靭性に優れた厚鋼板に関する記載がある。
これら貯槽タンクに用いられる低温用ニッケル含有厚鋼板について、近年、製造コスト低減の観点から易製造化が求められている。しかしながら、製造コストの低減の代償として清浄度緩和によって、AlNやアルミナクラスターなどの介在物起因の靭性低下が生じることがある。
そこで、介在物が存在する場合であっても優れた低温靭性を有することが要求される。
特開平4-371520号公報 特開平6-184630号公報 特開2013−213273号公報
一般に、低温靭性低下による脆性破壊は、瞬時に構造物全体を崩壊させるため、避けるべき破壊形態であり、介在物は、マトリックスの界面でのひずみ集中により、当該脆性破壊を助長させる。したがって易製造化の条件化であっても、低温用ニッケル含有厚鋼板の脆性亀裂発生を抑制するためには、粗大な介在物、特にAlNやアルミナクラスターを低減させることが望ましい。これらの数を減らすことに加え、それらの影響も低減させることが望ましい。より具体的には、亀裂伝播方向に当該介在物が並んでいないこと、また当該介在物の延伸方向も重要である。前述の特許文献においては、低温靭性低下による脆性破壊に大きな影響を与える当該介在物について、それの影響を低減させるような具体的な手段については言及されていない。
本発明は、このような従来の問題点を解決するものであって、AlNやアルミナクラスター起因の靭性低下を抑制し、−196℃でのJIS4号シャルピー衝撃吸収エネルギー(vE−196)において10本測定中の最低値が150J以上を、少なくとも板厚50mmまでにおいて確保できる低温用ニッケル含有厚鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、LNGガス貯蔵タンクなどに使用できる低温用ニッケル含有厚鋼板について検討した。脆性破壊発生防止の設計基準規格の関係で降伏強度、引張強度の規定値の範囲内で製造することから、常温での降伏強度が590MPa以上、引張強度が690Mpa以上である鋼板を前提とした。
その結果、分塊圧延における圧下条件、分塊圧延工程後のスラブの冷却速度を適正範囲にすることによって、介在物の量、サイズを制御し、上記目的を達成することができることを見出した。
本発明は、このような知見に基づいて完成したものである。本発明の要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)
質量%で、C:0.010〜0.120%、Si:0.010〜0.400%、Mn:0.40〜2.00%、Ni:8.00%を超え9.50%以下、Al:0.0020〜0.0800%、P:0.010%以下、S:0.0035%以下、N:0.0070%以下、T・O:0.00500%以下を含有し、残Feおよび不可避的不純物からなり、かつ板厚1/4位置のアルミナクラスター指数が0.015以下で円相当径が0.5μm以上のAlNの粒子密度が1000個/mm2以下であり、降伏強度が590MPa以上、引張強度が690MPa以上830MPa以下、−196℃でのJIS4号シャルピー衝撃吸収エネルギー(vE−196)の10本測定中の最低値が150J以上であることを特徴とする低温用ニッケル含有厚鋼板。
(2)
さらに質量%で、Cu:0.10%以上かつ3.00%以下、Cr:0.05%以上かつ2.00%以下、Mo:0.05%以上かつ1.00%以下、Nb:0.005%以上0.100%以下、V:0.010%以上0.500%以下、Ti:0.005%以上0.500%以下、Ca:0.0001%以上0.0050%以下、Mg:0.0001%以上0.0050%以下、REM:0.0001%以上0.0100%以下、Zr:0.0001%以上0.0100%以下、B:0.0003%以上0.0050%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)に記載の低温用ニッケル含有厚鋼鈑。
(3)
質量%で、C:0.010〜0.120%、Si:0.010〜0.400%、Mn:0.40〜2.00%、Ni:8.00%を超え9.50%以下、Al:0.0020〜0.0800%、P:0.010%以下、S:0.0035%以下、N:0.0070%以下、T・O:0.00500%以下を含有し、残Feおよび不可避的不純物を含有する鋼片を加熱した後、1000〜1200℃で分塊圧延する際に、圧下率の15〜50%の一部のパスもしくは全てのパスを、製品の長手方向と垂直方向のクロス圧延とした後、0.5℃/sec.以上の冷却速度で500℃以下まで冷却し、その後仕上圧延を実施して冷却し焼入れた後、焼戻しを行い冷却することを特徴とする低温用ニッケル含有厚鋼板の製造方法。
(4)
前記鋼片が、さらに質量%で、Cu:0.10%以上かつ3.00%以下、Cr:0.05%以上かつ2.00%以下、Mo:0.05%以上かつ1.00%以下、Nb:0.005%以上0.100%以下、V:0.010%以上0.500%以下、Ti:0.005%以上0.500%以下、Ca:0.0001%以上0.0050%以下、Mg:0.0001%以上0.0050%以下、REM:0.0001%以上0.0100%以下、Zr:0.0001%以上0.0100%以下、B:0.0003%以上0.0050%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする(3)に記載の低温用ニッケル含有厚鋼板の製造方法。
本発明によれば、母材靭性が極めて安定した低温用ニッケル含有厚鋼板およびその製造方法を提供することができ、本発明は産業上の貢献が極めて顕著である。
AlN粒子密度とvE-196の関係を示すグラフである。 アルミナクラスター指数とvE-196の関係を示すグラフである。 分塊圧延でのクロス圧延圧下率とアルミナクラスター指数の関係を示すグラフである。 分塊圧延後の冷却速度とAlN粒子密度の関係を示すグラフである。
本発明者らは、低温用厚鋼板の母材靭性を向上させるために検討を行い、以下の(A)〜(C)の知見を得た。
以下に、本発明に係る低温用鋼材及びその製造方法について説明する。以下、各化学成分の含有量の「%」表示は、「質量%」を意味する。
(A)化学組成
C:0.010〜0.120%
Cは、強度確保のために必要な元素であり、本発明ではC量を0.010%以上とする。また、C量が0.010%未満であると、強度が低下することがある。好ましくはC量を0.030%以上とする。一方、C量が0.120%を超えると、強度が過大となり母材靭性低下が著しくなる。したがって、C量の上限を0.120%以下とする。C量の好ましい上限は0.090%以下である。
Si:0.010〜0.400%
Siは、脱酸剤かつ強度確保のための元素であり、効果を得るためにSi量を0.010%以上とする。また、Siは、焼戻工程で、過飽和に固溶しているマルテンサイト中からのセメンタイトへの分解析出反応を抑制する元素でもあり、好ましくはSi量を0.020%以上、より好ましくは0.030%以上とする。一方、Si量が0.400%を超えると、母材靭性が低下するため、上限を0.400%以下とする。好ましくは、Si量の上限を0.200%以下とし、より好ましくは0.150%以下とする。
Mn:0.40〜2.00%
Mnは、脱酸剤であり、また、焼入れ性を向上させる元素である。本発明では、母材強度を確保するために、Mn量を0.40%以上とする。好ましくはMn量を0.50%以上、より好ましくは0.60%以上とする。一方、Mn量が2.00%を超えると、中心偏析に起因して板厚方向での母材特性が不均一になり、母材靭性が低下するため、Mn量の上限を2.00%以下とする。好ましくはMn量を1.50%以下、より好ましくは1.10%以下とする。
Ni:8.00%超9.50%以下
Niは低温用鋼として母材靭性を確保するために必要な最も基本的な元素であり、本発明ではNi量を8.00%超とする。好ましくはNi量を8.20%超、より好ましい範囲は8.4%超とする。Ni量が多いほど高い低温靭性が得られるが、コストが高くなるだけでなく強度低下を伴う。よってNi量の上限を9.50%以下とする。
Al:0.0020〜0.0800%
Alは脱酸剤であり、脱酸不足によるアルミナ等の介在物増加、母材靭性低下を防ぐためにAl量を0.0020%以上とする。また、Alは、Siと同様、セメンタイトの生成を抑制する元素でもあり、好ましくはAl量を0.0050%以上とする。一方、Al量が0.0800%を超えると、介在物に起因して母材靱性が低下するため、上限を0.0800%以下とする。好ましくはAl量を0.0400%以下とする。
P:0.010%以下
Pは不純物であり、粒界に偏析して母材靭性を低下させるため、P量を0.010%以下に制限する。好ましくはP量を0.008%以下とする。P量は少ないほど好ましいため、下限は特に規定しないが、製造コストの観点から、0.001%以上を含有してもよい。
S:0.0035%以下
Sは不純物であり、中心偏析を助長したり、脆性破壊の起点となる延伸形状のMnSが生成し、母材靭性が低下する原因となることがあるため、S量を0.0035%以下に制限する。好ましくはS量を0.002%以下とする。S量は少ないほど好ましいため、下限は特に規定しないが、製造コストの観点から、0.0001%以上を含有してもよい。
N:0.0070%以下
Nは不純物であり、鋼中に固溶するN量の増加やAlN等の析出物の生成によって母材靭性の低下の原因となるため、0.0070%以下に制限する。母材靭性の確保のためには、N量を0.0050%以下にすることが好ましい。N量は少ないほど好ましいため、下限は特に規定しないが、製造コストの観点から、0.0010%以上を含有してもよい。
Total O(T・O):0.00500%以下
Oは不純物であり、鋼中に存在する介在物によって母材靭性の低下の原因となるため、0.00500%以下に制限する。母材靭性の確保のためには、O量を0.00500%以下にすることが好ましい。O量は少ないほど好ましいため、下限は特に規定しないが、製鋼での製造コストの観点から、0.00010%以上を含有してもよい。
本発明の低温用厚鋼板は、上記の成分のほか、残部がFeと不純物からなるものである。ここで、不純物とは、低温用厚鋼板を工業的に製造する際に、鉱石やスクラップ等のような原料を始めとして、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。
更に、強度などの材質確保を目的として、必要に応じて、Cu、Cr、Mo、Nb、V、Ti、Ca、Mg、REM、Zr及びBの1種又は2種以上を含有してもよい。
Cu:0.10〜3.00%
Cuは、強度の上昇に寄与する元素であり、0.10%以上を含有させてもよい。より好ましくは、Cu量を0.20%以上とする。一方、Cuを過剰に含有させると、母材靱性が低下することがあるため、Cu量の上限は3.00%以下が好ましい。より好ましくはCu量を1.5%以下とする。
Cr:0.05〜2.00%
Crは、耐炭酸ガス腐食性や焼入れ性の向上に寄与し、強度や母材靭性に影響を与える元素であり、0.05%以上を含有させてもよい。より好ましくはCr量を0.3%以上とする。一方、Crを過剰に含有させると、母材靱性が低下することがあるため、Cr量の上限は2.0%以下が好ましい。より好ましくはCr量を1.2%以下とする。
Mo:0.05〜1.00%
Moは、母材の強度と靱性を向上させる元素であり、0.05%以上を含有させてもよい。より好ましくはMo量を0.05%以上とする。一方、Mo量が過剰であると母材靱性と耐SSC性を損なうことがあるため、Mo量を1.0%以下とすることが好ましい。より好ましくは、Mo量を0.5%以下とする。
Nb:0.005〜0.100%
Nbは、組織を微細化して母材靭性を向上させ、強度に影響を与える元素であり、0.005%以上を含有させてもよい。より好ましくはNb量を0.020%以上とする。一方、Nbを過剰に添加すると粗大な炭化物や窒化物を形成し、母材靭性を低下させることがあるため、Nb量を0.100%以下とすることが好ましい。より好ましくはNb量を0.080%以下とする。
V:0.010〜0.500%
Vは、焼戻工程で炭窒化物を析出し、母材の靭性に影響を与え、強度の向上に寄与する元素であり、0.010%以上を含有させてもよい。より好ましくはV量を0.020%以上とする。一方、0.500%超のVを添加しても効果が飽和し、母材靱性劣化を招くことがあるため、V量を0.500%以下とすることが好ましい。より好ましくは、V量を0.200%以下とする。
Ti:0.005〜0.500%
Tiは、脱酸に利用すると、Al、Ti、Mnからなる酸化物相を形成し、組織を微細化する効果が得られ、強度や母材靭性の確保に影響することから、0.005%以上のTiを含有させてもよい。より好ましくはTi量を0.02%以上とし、更に好ましくはTi量を0.03%以上とする。一方、Ti量が0.500%を超えると、Ti酸化物やTi−Al酸化物が形成されて母材靭性が低下することがあるため、Ti量は0.500%以下が好ましい。より好ましくはTi量を0.200%以下とする。
Ca:0.0001〜0.0050%
Caは、鋼中のSと反応して溶鋼中で酸硫化物(オキシサルファイド)を形成する元素であり、圧延方向に延伸したMnSの生成を抑制して母材靱性を向上させ、強度にも影響を与えるために、0.0001%以上を含有させてもよい。より好ましくはCa量を0.0005%以上とする。一方、Ca量が0.0050%を超えると、母材靱性の劣化を招くことがあるので、Ca量は0.0050%以下が好ましい。より好ましくはCa量を0.0030%以下とする。
Mg:0.0001〜0.0050%
Mgは、微細なMg含有酸化物を生成する元素であり、γ粒径を微細化する効果を得るために0.0001%以上を含有させてもよい。より好ましくはMg量を0.0003%以上とする。一方、Mg量が0.002%を超えると、酸化物が多くなりすぎて延性低下をもたらすことがあるので、Mg量を0.0050%以下とすることが好ましい。より好ましくはMg量を0.0020%以下とする。
REM:0.0001〜0.0100%
REM(希土類元素)は、組織を微細化し、また、Caと同様、硫化物の形態の制御に有効で、母材靭性や強度に影響を与える元素であり、0.0001%以上含有させることが好ましい。より好ましくはREM量を0.0003%以上とする。一方、REMを過剰に含有させると、介在物を形成し、清浄度を低下させ、母材靱性を損なうことがあるため、REM量は0.0100%以下が好ましい。より好ましくはREM量を0.0030%以下とする。
ここで、REMとは、ランタノイドの15元素にY及びScを合わせた17元素の総称であり、これらの元素のうちの1種又は2種以上を含有させることができる。なお、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を意味する。
Zr:0.0001〜0.0100%
Zrは、母材靭性を向上させ、強度に影響を与える元素であり0.0001%以上を含有させてもよい。より好ましくは0.0001%以上とする。一方0.0100%%超のZrを添加しても効果が飽和し、母材靱性劣化を招くため、Zr量を0.0100%以下とすることが好ましい。
B:0.0003〜0.0050%
Bは、微量の添加で焼入れ性を向上させ、強度に影響を与える元素であり、母材の強度を向上させるために0.0003%以上を含有させてもよい。より好ましくは、B量を0.0005%以上、更に好ましくは0.0010%以上とする。一方、B量が0.0050%を超えると、粗大な硼化合物が析出し、母材靭性が劣化することがあるため、B量を0.0050%以下とすることが好ましい。より好ましくは、B量を0.0040%以下とする。
(B)金属組織
B−1. 円相当径0.5μm以上のAlNが1000個/mm以下
AlNは脆性破壊の起点となり母材の靭性に影響を与える。円相当径0.5μm以上のAlNが1000個/mmを超えて存在すると靭性に悪影響である。図1にAlN粒子密度とシャルピー衝撃吸収エネルギーの関係を示す。AlN粒子密度は走査型電子顕微鏡にて板厚1/4t位置を倍率10000倍で10μm×10μmの視野にて500地点以上観察し算出する。ここで円相当径とは、AlNの面積と同じ面積の円と見立てた場合の円の直径である。
B−2. アルミナクラスター指数が0.015/m以下
アルミナクラスターは延性破面に見られる細かいくぼみであるディンプルの発生源となり、き裂進展が容易となる要因のひとつであり、アルミナクラスター指数が0.015/mを超えると母材靭性が低下する。図2にアルミナクラスター指数とシャルピー衝撃吸収エネルギーの関係を示す。アルミナクラスター指数はJIS−Z2242のシャルピー試験片破面の板厚1/4t位置を光学顕微鏡もしくは走査型電子顕微鏡を用いて倍率15倍の視野(20μm×20μm)を10視野以上観察し,アルミナクラスターを核とした縦長ディンプルの総長さを(単位:m)測定し、シャルピー試験片破面面積(80×10−6m2;JISZ2242記載のVノッチシャルピー試験片破面)で除した値と定義した。単位は1/mである。
以上のような成分組成、金属組織を有する本発明の低温用厚鋼板は、−60℃以下の低温領域、特に、−165℃以下の低温環境での靱性に優れ、LPGやLNGなどの液化ガスを低温域で貯蔵する用途にも好適である。
C.製造方法
本発明の低温用ニッケル含有厚鋼板の製造方法の一例について説明する。当該厚鋼板は、均質化熱処理後、分塊圧延後冷却し、再度加熱し圧延を施し所定の温度で熱処理し製造することができ(工程1〜6)、以下、詳細に説明する。尚、熱間圧延に供する鋼片については、本発明の成分範囲であれば、格別にその鋳造条件を規定するものではなく、造塊−分塊スラブを鋼塊として用いてもよいし、連続鋳造スラブを用いてもよい。製造効率、歩留り及び省エネルギーの観点からは、連続鋳造スラブを用いることが好ましい。
C−1.均質化熱処理工程(工程1)
鋼片を分解圧延前に均質化のため加熱する。1200〜1350℃で10hr.以上加熱すると靭性が向上する。
C−2.分塊圧延工程(工程2)
その後鋼片を、分塊圧延の一部のパスまたは全てのパスについて、1000〜1200℃で製品長手方向と垂直方向に圧延する。製品長手方向と垂直方向とし介在物の延伸方向を変えることにより亀裂伝播方向での介在物の存在割合が低減し、母材靭性が安定化する。分塊圧延温度が1200℃を超えると組織が粗大化し靭性が低下し、分塊圧延温度が1000℃を下回ると、圧延ロール負荷が大きくなると共に、分塊圧延時の再結晶による細粒化が不十分となり母材靭性が低下する。これによりシャルピー衝撃吸収エネルギー値が改善する。分塊圧延での圧下率は15〜50%とする。15%を下回ると図3に示すようにアルミナクラスターが破砕せず、アルミナクラスター指数が0.015/mを上回り、アルミナクラスター指数が0.015/mを上回ると図2に示すように母材靭性が低下する。全てのパスを製品長手方向と平行方向に圧延すると、き裂伝播方向に存在する介在物が多くなり母材靭性が低下する。尚、分塊圧延でのクロス圧延圧下率が50%を上回ると、鋼板の幅が大きくなり以後の圧延が困難となるので、分塊圧延でのクロス圧延圧下率上限は50%とすることが好ましい。圧延後は、0.5℃/sec以上の冷却速度にて500℃以下まで冷却する。これにより粗大なAlN析出を抑制できる。0.5℃/secを下回ることで最終製品に存在するAlNサイズ、量が増加し、特に脆性破壊の起点となりやすい平均円相当径が0.5μmを超えるAlNの粒子密度が1000個/mm以上となると母材靭性が劣化する(図4)。
C−3.圧延工程(工程3)
その後、仕上圧延を行う。鋼片を再度1000〜1250℃に加熱した後、製品の長手方向に圧下率50%以上で熱間圧延し、600〜850℃の仕上温度で熱間圧延を終了することが好ましい。熱間圧延前の加熱工程での加熱温度は組織粗大化の抑制のため1250℃以下とすることが好ましく、かつ圧延ロール負荷低減のため1000℃以上とすることが好ましい。熱間圧延工程の仕上温度は変形帯を積極的に組織中に導入し、組織を微細化するため、仕上圧延温度が850℃以下とすることが好ましく、かつ変形抵抗が大きくなり過ぎないように、600℃以上とすることが好ましい。尚、組織細粒化のために粗圧延、仕上圧延における合計圧下率は50%以上とすることが望ましい。
C−4.焼入処理工程(工程4)
仕上圧延後には冷却し焼入れを行う。好ましくは、熱間圧延後に3℃/sec以上の冷却速度で200℃以下まで冷却する工程、もしくは熱間圧延後に一旦150℃以下まで冷却してAc3点以上に再加熱してから、3℃/sec以上の冷却速度で200℃以下まで冷却する。これにより焼入組織を容易に得ることができ、強度を確保することができる。また熱間圧延後冷却速度を3℃/sec以上と規定せずに再加熱する場合は、仕上圧延後は150℃以下まで冷却することが好ましい。これは冷やさないと粗大な炭化物が生成して母材靭性が低下する可能性があるからである。
C−5.焼戻工程(工程5)
その後、焼戻を行う。好ましくは鋼板をAc1+80℃以下に加熱した後1℃/sec以上の冷却速度で200℃以下まで冷却する。これにより靭性が向上する。
尚、前述の工程4と工程5の間で、Ac1〜Ac3点に加熱し、3℃/s以上の冷却速度で200℃以下まで冷却する場合も好ましい。これにより靭性が向上する。但し工程5で十分な焼戻ができる場合は軟化し十分な母材靭性を確保できているため省略してもよい。
以下、実施例により、本発明を更に詳しく説明する。
表1に示す化学組成を有する鋼1〜46の鋼片を用い、表2に示す製造条件(分塊圧延におけるクロス圧延条件、冷却条件を種々に制御した。)にて板厚5〜50mmの低温用鋼材を作製した。仕上圧延温度は600〜850℃、再加熱焼入温度は、730〜850℃、焼戻温度は530〜630℃である。鋼材中のAlN粒子密度、アルミナクラスター指数を測定した(測定値を表2に示す)。母材特性として引張特性(降伏強度、引張強度)を、母材靭性として-196℃の2mmVノッチシャルピー衝撃吸収エネルギーを評価した。得られた測定値を表2に示す。なお各試験片は板厚1/4tから採取した。評価は降伏強度が590MPa未満、引張強度が690MPa未満もしくは830MPaを超える場合を、−196℃でのJIS4号シャルピー衝撃吸収エネルギー(vE−196)の10本測定し、最低値が150J未満の場合を不合格とした。従来シャルピー衝撃吸収エネルギーは3本の試験片の平均値を算出する。本発明では10本の試験片での評価によりばらつきを考慮した評価が可能となる。アルミナクラスターによる母材靭性低下はノッチ近傍におけるアルミナクラスターの存在有無による起因するため評価数を増やして評価する必要がある。
表2から、本発明例に係る低温用鋼材は、母材靭性に優れており、低温材料として優れていることが分かる。
これに対して、本発明で規定する条件を満足しない比較例では、母材靭性において目的とする特性が得られないことが分かる。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.010〜0.120%、Si:0.010〜0.400%、Mn:0.40〜2.00%、Ni:8.00%を超え9.50%以下、Al:0.0020〜0.0800%、P:0.010%以下、S:0.0035%以下、N:0.0070%以下、T・O:0.00500%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ板厚1/4位置のアルミナクラスター指数が0.015/m以下で円相当径が0.5μm以上のAlNの粒子密度が1000個/mm以下であり、降伏強度が590MPa以上、引張強度が690MPa以上830MPa以下、−196℃でのJIS4号シャルピー衝撃吸収エネルギー(vE−196)の10本測定中の最低値が150J以上であることを特徴とする低温用ニッケル含有厚鋼板。
  2. さらに質量%で、Cu:0.10%以上かつ3.00%以下、Cr:0.05%以上かつ2.00%以下、Mo:0.05%以上かつ1.00%以下、Nb:0.005%以上0.100%以下、V:0.010%以上0.500%以下、Ti:0.005%以上0.500%以下、Ca:0.0001%以上0.0050%以下、Mg:0.0001%以上0.0050%以下、REM:0.0001%以上0.0100%以下、Zr:0.0001%以上0.0100%以下、B:0.0003%以上0.0050%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の低温用ニッケル含有厚鋼鈑。
  3. 質量%で、C:0.010〜0.120%、Si:0.010〜0.400%、Mn:0.40〜2.00%、Ni:8.00%を超え9.50%以下、Al:0.0020〜0.0800%、P:0.010%以下、S:0.0035%以下、N:0.0070%以下、T・O:0.00500%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物を含有する鋼片を加熱した後、1000〜1200℃で分塊圧延する際に、圧下率の15〜50%の一部のパスもしくは全てのパスを、製品の長手方向と垂直方向のクロス圧延とした後、0.5℃/sec.以上の冷却速度で500℃以下まで冷却し、その後仕上圧延を実施して冷却し焼入れた後、焼戻しを行い冷却することを特徴とする低温用ニッケル含有厚鋼板の製造方法。
  4. 前記鋼片が、さらに質量%で、Cu:0.10%以上かつ3.00%以下、Cr:0.05%以上かつ2.00%以下、Mo:0.05%以上かつ1.00%以下、Nb:0.005%以上0.100%以下、V:0.010%以上0.500%以下、Ti:0.005%以上0.500%以下、Ca:0.0001%以上0.0050%以下、Mg:0.0001%以上0.0050%以下、REM:0.0001%以上0.0100%以下、Zr:0.0001%以上0.0100%以下、B:0.0003%以上0.0050%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項3に記載の低温用ニッケル含有厚鋼板の製造方法。
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