JP2018079211A - 洗濯機 - Google Patents

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宗佑 堀田
Sosuke Hotta
宗佑 堀田
細糸 強志
Tsuyoshi Hosoito
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Abstract

【課題】検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサを使用する際に、前記周波数の計測をより高い精度で行うことができる洗濯機を提供する。【解決手段】実施形態の洗濯機は、クロック信号を生成する発振回路を内蔵し、洗濯運転の制御を行うマイクロコンピュータと、前記発振回路の経時変化特性が記憶されているメモリとを備え、前記マイクロコンピュータは、検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサ信号が入力されると前記周波数を前記クロック信号に基づいて計測し、前記メモリに記憶されている経時変化特性に基づいて前記クロック信号の周波数を補正する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、クロック信号を生成する発振回路を内蔵したマイクロコンピュータを備える洗濯機に関する。
従来より、マイクロコンピュータに外付けされる。セラミック発振子や水晶発振子を用いた発振回路の周波数を補正する技術については、例えば特許文献1,2等に開示されている。
特開2004−252519号公報 特開2015−111059号公報
ところで、近年のマイクロコンピュータには、発振子及び発振回路を内蔵しているものがあるが、その内蔵発振子は周波数精度が低いものが多く、概してセラミック発振子よりも精度が低い。
また、洗濯機に使用され、洗濯槽内の水位を検出するための水位センサは、一般に、検出した水位に応じて周波数が変化するセンサ信号を出力する構成であり、洗濯運転を制御する制御部は、前記センサ信号の周波数を計測することで水位を検出する。このような水位センサの信号周波数にも温度特性がある。
そのため、水位センサの信号周波数を、発振子を内蔵しているマイクロコンピュータが計測する構成においては、水位の検出精度が大幅に低下するおそれがある。
そこで、検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサを使用する際に、前記周波数の計測をより高い精度で行うことができる洗濯機を提供する。
実施形態の洗濯機は、クロック信号を生成する発振回路を内蔵し、洗濯運転の制御を行うマイクロコンピュータと、
前記発振回路の経時変化特性が記憶されているメモリとを備え、
前記マイクロコンピュータは、検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサ信号が入力されると、前記周波数を前記クロック信号に基づいて計測し、
前記メモリに記憶されている経時変化特性に基づいて、前記クロック信号の周波数を補正する。
第1実施形態であり洗濯機の構成を模式的に示す一部の縦断側面図 洗濯機の電気的構成を示す回路図 制御部であるマイクロコンピュータの内部構成を示す機能ブロック図 水位センサが検出した水位に応じて変化する、センサ信号の周波数を示す図 クロック発振回路の発振周波数の経時変化を実測した一例を示す図 制御部が洗濯機に電源が投入されている累積時間を計測する処理を示すフローチャート 制御部が実行する周波数補正処理を示すフローチャート 第2実施形態であり、制御部が内蔵しているトリミング回路を用いて発振回路の発振周波数を補正する処理を示すフローチャート 第3実施形態であり、制御部が実行する周波数補正処理を示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、ランドリー機器である洗濯機に適用した第1実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。図1に示すように、洗濯機10は、その外郭を構成する外箱11の内部に、上面が開放した有底円筒状の水槽12が弾性吊持機構13によって弾性的に支持されている。この水槽12の内部には、上面が開放した有底円筒状の回転槽14が回転可能に設けられている。回転槽14の底部には、当該回転槽14の底部を補強するための補強部材15が設けられている。回転槽14は、垂直な軸線を中心に回転するように構成されており、洗濯物を洗う洗い行程及び洗濯物をすすぐすすぎ行程における洗濯槽、及び、洗濯物を脱水する脱水行程における脱水槽として兼用される。つまり、洗濯機10は、回転槽14の回転中心軸が垂直方向に延びるいわゆる縦軸型洗濯機である。
この回転槽14は、その周壁部に多数の孔16を有している。これらの孔16は貫通しており、通水及び通気が可能である。なお、図1には多数の孔16のうちその一部のみを示している。回転槽14の上部には、例えば塩水等の液体が封入された合成樹脂製のバランスリング17が取り付けられている。回転槽14内の底部には、撹拌体として例えば合成樹脂で形成されたパルセータ18が回転可能に設けられている。
水槽12の下部には排水経路19が設けられている。この排水経路19には排水弁20が設けられており、この排水弁20が開放されることにより、水槽12内の水が機外に排出される。また、水槽12の底部には、水位検知用のエアトラップ21が設けられている。このエアトラップ21には、エアチューブ22を介して水位センサ69が接続されている。この水位センサ69は例えば圧力センサで構成されており、エアトラップ21内の圧力に基づいて水槽12内の水位を検知する。そして、水位センサ69は、上記の圧力が変化することで、例えば図4に示すようにセンサ信号の発振周波数が変化する構成である。
水槽12の下部の中央部には駆動機構部23が設けられている。この駆動機構部23は、図4に示すモータ24、及び図示しないクラッチ機構部等を備えている。駆動機構部23は、洗い行程時またはすすぎ行程時においては、クラッチ機構部により回転力をパルセータ18に伝達する。このため、洗い行程時またはすすぎ行程時に回転槽14は回転駆動されず、パルセータ18だけが回転駆動される。また、駆動機構部23は、脱水行程時においては、モータ24の回転力をクラッチ機構部によりパルセータ18及び回転槽14に伝達する。このため、脱水行程時にパルセータ18は、回転槽14と一体に回転駆動される。
外箱11の上部には、トップカバー26が設けられている。このトップカバー26には、図2に示す洗濯物出入口35を開閉する例えば二つ折り式の蓋27が開閉可能に設けられている。なお、水槽12の上部には、図示しない槽カバーが開閉可能に取り付けられている。トップカバー26の前部には、操作パネル28が設けられている。
操作パネル28の裏側には、洗濯機10の動作全般を制御する制御ユニット29が配置されている。この制御ユニット29は、図2に示すように、トップカバー26において洗濯物出入口35と外箱11の前面側との間に設けられ、操作パネル28により覆われる収納部33に収納される。
制御ユニット29には、図4に示すように、操作パネル28を介してユーザにより操作される各種の操作スイッチを備える操作部81や、例えば液晶表示器や7セグメントLED等で構成される表示器82が設けられている。操作表示部83は、操作部81及び表示器82を一体に構成したものである。なお、操作パネル28全体を静電式タッチセンサで構成して機械的なスイッチを設けない構成や、例えば電源スイッチのみ機械的なスイッチを設ける構成であってもよい。
トップカバー26内の後部には、図1に示すように、水源からの水を水槽12内に供給する給水機構部30が設けられている。この給水機構部30は、図示しない給水弁や水槽12に連通する図示しない給水経路等を備えており、制御ユニット29が給水弁の開閉を制御することにより、水槽12内への給水が制御される。
次に、洗濯機10の制御系に係る電気的構成について説明する。図4に示すように、制御ユニット29は、PWM制御方式インバータであるインバータ回路50を備えている。インバータ回路50は、6個のIGBT51を三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT51のコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード52が接続されている。IGBT51はスイッチング素子に相当する。インバータ回路50の各相出力端子は、モータ24の各モータ巻線24aに接続されている。本実施形態では、モータ24として、例えばアウタロータ型の三相ブラシレスDCモータを採用している。
下アーム側のIGBT51のエミッタには、それぞれ電流検出抵抗であるシャント抵抗53がグランドとの間に直列に接続されている。シャント抵抗53の抵抗値は、例えば0.22Ωである。また、下アーム側のIGBT51のエミッタとシャント抵抗53との共通接続点は、過電流検出回路54及び抵抗分圧回路で構成されたレベルシフト回路64にそれぞれ接続されている。シャント抵抗53には、下アーム側のIGBT51がONしているタイミングで、モータ巻線24aと同じモータ相電流が流れる。したがって、その端子電圧は、モータ相電流に応じたレベルを示す。
過電流検出回路54は、インバータ回路50の上下アームが短絡した場合等に生じる過電流を検出するもので、三相分を検出するために図示しない3つのコンパレータを有している。これら3つのうち何れか1つ以上のコンパレータにおいて、入力電圧が予め設定されている閾値を超えるとその出力レベルが変化する。そして、コンパレータ出力の変化を受け付けた制御部55により、PWM信号の出力が直ちにOFFされる。これにより回路素子の破壊等が防止される。
シャント抵抗53には、インバータ回路50が動作する際にグランド電位に対して正負の端子電圧が発生する。そのため、レベルシフト回路64は、シャント抵抗53の端子電圧,すなわちIGBT51のエミッタとシャント抵抗53との共通接続点の電圧を、制御部55に内蔵されている図示しないA/D変換器の入力範囲に合わせてレベルシフトする。レベルシフト回路64の電源電圧は、例えば3端子レギュレータで構成される電源回路63によって生成されており、本実施形態では3.3Vである。
レベルシフト回路64は、電源電圧に接続されている3つの抵抗65a〜67a、及び、これらの抵抗65a〜67aとシャント抵抗53との間に直列に接続されている3つの抵抗65b〜67bによって、シャント抵抗53の端子電圧をそれぞれ抵抗分圧して制御部55に入力する。これらの抵抗65〜67の抵抗値は、例えば何れも1kΩである。
モータ24には、ロータの位置を検出するために例えばホールICなどで構成された回転位置センサ56が設けられており、回転位置センサ56が出力するセンサ信号が制御部55に入力される。そして、制御部55は、モータ24の各モータ巻線24aに流れる電流値に基づいてフィードバック制御,例えばベクトル制御によりPWM信号を生成し、インバータ回路50に与えることでモータ24を制御する。制御部55は、前述のようにA/D変換器等を内蔵したマイクロコンピュータで構成されている。
インバータ回路50の入力側には、駆動用電源回路57が接続されている。駆動用電源回路57は、100Vの交流電源61に対して一端側にリアクトル58を介して接続される、ダイオードブリッジからなる全波整流回路59で構成されている。駆動用電源回路57は、倍電圧全波整流により生成した約280Vの直流電圧をインバータ回路50に供給する。
全波整流回路59の入力側には、商用周波数検出回路80が接続されており、その検出出力は制御部55に入力されている。商用周波数検出回路80は、商用交流電源電圧のゼロクロス点を検出したタイミングでパルス信号を制御部55に出力する。したがって、前記パルス信号の出力間隔は、商用交流電源の周波数に対応する。商用周波数検出回路80は、電源周波数計測部に相当する。全波整流回路59の出力側には、制御ユニット29で使用する電源電圧,例えば5V,16Vの2種類の電圧をチョッピングにより生成する電源回路62が設けられている。
電源回路62で生成された5Vの電源電圧は、制御部55の動作用電源電圧となり、電源回路63にも供給されている。電源回路63は、制御部55の動作用電源電圧の5Vよりも低く、レベルシフト回路64において端子電圧をレベルシフトする際の上限となる3.3Vの電源電圧を生成する。つまり、3.3Vの電源電圧を、5Vの電源電圧を降圧して生成することでノイズを低減している。上記の電源電圧は、シャント抵抗53を分圧して得られる電圧値に応じて適宜適切な値が選択される。
本実施形態では、制御部55に内蔵されているA/D変換器を用いている。そのため、制御部55は、A/D変換する際のアナログ電圧の入力範囲を規定する上限電圧3.3Vが付与される入力端子RefHと、同下限電圧が付与される入力端子をRefLとを備えている。
交流電源61には、洗濯機10の電源をON/OFFする電源スイッチ回路60が接続されている。ユーザにより図示しない電源オンスイッチが操作されると、電源スイッチ回路60により初期通電が行われ、駆動用電源回路57が電圧を出力することで16V,5V電源が発生し、制御部55が動作を開始する。その後、制御部55からのオン指令が電源スイッチ回路60に与えられてオン動作が継続される。ユーザにより図示しない電源オフスイッチが操作されると、制御部55の指令により電源スイッチ回路60がオフされる。また、16V電源は、後述するようにIGBT51のゲート駆動電圧に使用される他、表示器82のLED用電源にも使用される。
制御部55は、三相のインバータ回路50に対応して、U相のモータ相電流を検出する入力端子:U相電流A/D,V相のモータ相電流を検出する入力端子:V相電流A/D,W相のモータ相電流を検出する入力端子:W相電流A/Dを備えている。
また、制御部55には、クラッチの切り替え状態を検出するクラッチセンサ回路68、前述した水位センサ69、排水弁20を開閉駆動する排水弁回路70、給水弁を開閉駆動する給水弁回路71、ソフター弁を駆動するソフター弁回路72、ブザー73、風呂水ポンプ74、蓋ロック回路75や蓋メカスイッチ76等も接続されている。
モータ24の回転力は、前述のクラッチ機構部23を介して洗い時は撹拌翼18に伝達され、脱水時には回転槽14に伝達されるように切替えられる。この切替えは、クラッチが上下に移動することにより行われるので、制御部55は、クラッチセンサ回路68によりその切替えを監視する。ブザー73は、洗濯運転の終了時や操作時における7キー入力確認の際に鳴動させる。風呂水ポンプ74は、洗いや濯ぎ時の給水に風呂水を汲み上げるために使用される。
制御部55は、風呂水ポンプ74の駆動出力の他に、風呂水凍結時に発生する過電流異常の検知機能も有する。蓋ロック回路75は、脱水回転時に誤って回転槽14内に腕等が投入されると危険なため、蓋27を自動的にロックする機能と、そのロック済みを検出するために使用される。蓋メカスイッチ76は、蓋27の開閉状態を検知するために使用される。
電源回路62で生成された5Vの電源電圧は、回転位置センサ56のセンサ信号を制御部55に入力するための反転バッファや、クラッチセンサ回路68等のI/O用電源にも使用されている。
操作表示部83は、前述した操作部81及び表示器82を有するユニットであり、ユーザにより操作部81において操作入力が行われると、その操作信号:KEYが制御部5に入力される。また、制御部55は、表示器82に対してセグメント信号やディジット信号を出力して数字やアルファベット等の表示を制御する。
制御部55は、モータ24を駆動するためのPWM指令を生成する。このとき、モータ24を駆動するため駆動用電源回路57で生成された280Vの電源電圧にはリプル変動があり、滑らかなモータ駆動の障害となる。そこで、280Vの電源電圧を分圧抵抗76、77及びクランプ回路78を介してA/D変換器に入力し、制御部55において電源電圧の変動に応じてPWM指令を補正し、リプル変動の影響を排除している。
また、制御部55は、PWM信号の搬送波周期毎に、下アーム側のIGBT51がONするタイミングの中間付近で最低二相分,例えば下アームのON時間が長い相を選択し、それらの端子電圧をA/D変換してモータ相電流を取得する。制御部55は、モータ24の回転に伴う回転位置センサ56の出力に基づきロータの位置を取得してPWM信号を調整し、モータ24のd軸電流及びq軸電流が適切な値となるようにベクトル制御演算を行い、モータ24を駆動制御する。PWM信号は、駆動回路86を介して、更に上アーム側は高圧ドライバ87を介して、各IGBT51のゲートに入力される。
以上の構成において、制御部55及び操作表示部83は、前述の表示基板84に搭載されている。また、インバータ回路50,駆動回路86及び高圧ドライバ87は一体のパワーモジュール88として構成されている。そして、駆動用電源回路57及びパワーモジュール88は、パワー回路部に相当する電源基板85に搭載されている。
図3は、制御部55であるマイクロコンピュータの内部構成を示す機能ブロック図である。制御部55は、モータ制御用のマイコンとして市販されているものの1つである。制御部55は、CPU101と、その周辺回路であるフラッシュROM102,データフラッシュROM103,SRAM104等のメモリとを備えている。フラッシュROM102,データフラッシュROM103は不揮発性メモリである。
更に制御部55は、周辺回路として、タイマ105,モータPWM出力部106,入出力I/O部107,A/D及び温度検知部108,パワーオンリセット回路109,オンチップデバッグ回路110,クロック周波数トリミング回路111等を備えている。そして、これらに対しては、制御部55に内蔵されているクロック発振回路112より動作用のクロック信号が供給されている。このクロック発振回路112は、発振子も含む構成である。
尚、A/D及び温度検知部108は、A/D変換回路と、例えばサーミスタを備えてなる温度検知回路108Tとを備えている。前記A/D変換回路の入力端子の1つは、温度検知回路108Tに割り当てられている。温度検知回路108Tは制御部55の温度を検出し、その検出温度に相当する電圧信号をA/D変換回路に入力する。したがって、CPU101は、制御部55の温度データをA/D及び温度検知部108を介して取得できる。
次に、本実施形態の作用について図5から図7を参照して説明する。制御部55が、水位センサ69より出力されるセンサ信号によって水槽12の水位を検出する際には、図4に示したように前記センサ信号の周波数を計測する必要がある。この際に、制御部55は、内蔵のクロック発振回路112が発振出力するクロック信号に基づくタイマ割り込みに基づいて前記周波数を計測することになるが、当該周波数は経時的に変化する。
図5は、クロック発振回路112の発振周波数の経時変化を実測した一例である。この例では、1年経過時では0.05%強,4年経過時では0.07%強,といったように、時間の経過に伴い発振周波数が変化している。周波数の変化量は個別のマイクロコンピュータによりばらつきがあるので、例えば複数のサンプルについて予め経時変化特性を取得しておき、それらの平均値を基に補正量を決定する。そして、決定した補正量及びそれに対応する時間データに基づく経時変化補正係数を、データフラッシュROM103に書き込んでおくようにする。
本実施形態では、上述した経時変化の影響を極力排除して水槽12の水位検出精度の低下を防止するため、以下に述べるようにクロック発振周波数の補正処理を行う。図6は、制御部55が洗濯機10の総運転時間,すなわち、洗濯機10に電源が投入されている累積時間を計測する処理を示すフローチャートである。制御部55は、洗濯機10に電源が投入されると処理を開始し、前回までの総運転時間データTimer_hourをデータフラッシュROM103から読み込む(S1)。それから、ユーザにより選択された運転コースに応じて、洗濯機10の運転を開始させる(S2)。
次に、運転が終了でなければ(S3;NO)、タイマ105によるタイマ割込みに基づいて例えば1分毎に割込みを発生させ、その割込みが発生する毎に計測用のソフトウェアタイマTimer_minをインクリメントする(S4)。そして、タイマTimer_minのカウント値が「60」に達しなければ(S5;NO)ステップS3に戻る。一方、前記カウント値が「60」に達すると(S5;YES)、タイマTimer_minをゼロクリアすると共に総運転時間データTimer_hourをインクリメントする(S6)。それから、ステップS3に戻る。そして、運転が終了すると(S3;YES)、その時点の総運転時間データTimer_hourをデータフラッシュROM103に書き込んで(S7)処理を終了する。
図7は、洗濯機10に電源が投入された際に、制御部55が実行する周波数補正処理を示すフローチャートである。先ず、データフラッシュROM103から総運転時間データTimer_hourを読み込むと(S11)、前回の補正より一定時間以上が経過したか否かを判断する(S12)。ここで、「一定時間」は、例えば数10日,或いは月単位の時間とする。一定時間以上が経過していなければ(NO)処理を終了する。
一方、前回の補正より一定時間以上が経過していれば(S12;YES)、その経過時間に対応する経時変化補正係数をデータフラッシュROM103から読み出して、クロック発振回路112により生成されたクロック信号の発振周波数を補正する(S13)。
以上のように本実施形態によれば、洗濯機10に、クロック信号を生成する発振回路112を内蔵し、洗濯運転の制御を行う制御部55と、発振回路112の経時変化特性が記憶されているデータフラッシュROM103とを備える。そして、制御部55は、検出対象の変化量を周波数の変化で示す水位センサ69のセンサ信号が入力されると、その周波数を前記クロック信号に基づいて計測し、データフラッシュROM103に記憶されている経時変化特性に基づいて、前記クロック信号の周波数を補正する。
したがって、制御部55がクロック発振回路112及び発振子を内蔵するマイクロコンピュータで構成されていても、制御部55が自律的に、発振回路112により生成されるクロック信号周波数の経時変化について補正することができる。そして、水槽12内の水位を、水位センサ69により高い精度で取得することができる。この場合、前記経時変化特性は、製品製造前の段階で予め取得された発振回路112の累積使用時間に対応する発振周波数の変化を示すデータとするので、制御部55は、経時変化状態を容易に把握することができる。
また、制御部55は、洗濯運転を行うため洗濯機10に電源が投入されている時間を累積的にデータフラッシュROM103に記憶させ、その記憶させた累積時間が一定時間を経過する毎に前記クロック信号の周波数を補正するので、発振周波数の精度を長い期間に亘って高く維持できる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態を示すものであり、以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。第2実施形態では、制御部55が内蔵しているクロック周波数トリミング回路111を用いて発振回路112の発振周波数を補正する。
図8に示すように、洗濯機10の製造時において、トリミング回路111に高精度の外部基準クロック信号を入力し、その基準クロック信号の周波数をタイマ105のタイマ割込みによりカウントする(S21)。そのカウント数が基準クロック信号の周波数に対応する基準カウント数に対して、例えば±0.1%未満であれば(S22;YES)発振回路112の発振周波数を補正することなく処理を終了する。一方、制御部55のカウント数が基準カウント数に対して±0.1%以上であれば(S22;NO),トリミング回路111の機能により発振回路112の発振周波数を補正してから(S23)ステップS22に戻る。
以上のように第2実施形態によれば、制御部55に、発振回路112により生成されたクロック信号の周波数をトリミングする機能を有する周波数トリミング回路111を備え、その周波数トリミング回路111により制御部55の前記クロック信号の周波数をトリミングするようにした。これにより、水位センサ69のセンサ信号を読み取る場合だけでなく、制御部55がタイマ割込みなどに基づいて行う制御動作のばらつきも低減することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、図9に示すように、制御部55はステップS11の実行後に、商用周波数検出回路80からのパルス信号が入力される間隔をタイマ105のタイマ割込みによりカウントし、商用交流電源周波数を計測する(S31)。そして、計測された電源周波数のずれが一定以上であれば(S32;YES)ステップS13を実行する。また、前記電源周波数のずれが一定未満,すなわち、期待値の範囲内であれば(S32;NO)、商用交流電源周波数に基づいてクロック信号の発振周波数を補正する(S33)。
以上のように第3実施形態によれば、制御部55に商用周波数検出回路80を備え、計測された商用交流電源の周波数が期待値の範囲内であれば、前記周波数を基準として前記クロック信号の周波数を補正し、前記計測された周波数が期待値の範囲外であれば、前記経時変化特性に基づいて前記クロック信号の周波数を補正するようにした。したがって、商用電源の周波数精度が良い状態の期間は、補正基準を商用電源に合わせることができる。逆に、前記精度が悪い状態の期間は、第1実施形態と同様に経時変化特性を基準にできるので、選択的に精度の良い補正ができる。
(その他の実施形態)
センサは、水位センサ69に限ることなく、検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサであれば良い。
経時変化特性は、総運転時間に基づくものに限らず、その他例えば、電源ONスイッチの操作回数の累積値などに基づくものでも良い。
制御部55は、必ずしも周波数トリミング機能を備えたマイクロコンピュータで構成する必要はない。
各電源電圧や抵抗値等については、個別の設計に応じて変更すれば良い。周波数の具体数値ついても同様である。
ドラム式洗濯機や洗濯乾燥機,乾燥機などのランドリー機器に適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は洗濯機、55は制御部、69は水位センサ、80は商用周波数検出回路、103はデータフラッシュROM、108Tは温度検知回路、11はクロック周波数トリミング回路、112は発振回路を示す。

Claims (6)

  1. クロック信号を生成する発振回路を内蔵し、洗濯運転の制御を行うマイクロコンピュータと、
    前記発振回路の経時変化特性が記憶されているメモリとを備え、
    前記マイクロコンピュータは、検出対象の変化量を周波数の変化で示すセンサ信号が入力されると、前記周波数を前記クロック信号に基づいて計測し、
    前記メモリに記憶されている経時変化特性に基づいて、前記クロック信号の周波数を補正する洗濯機。
  2. 前記経時変化特性は、前記発振回路の累積使用時間に対応する発振周波数の変化を示すデータである請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記マイクロコンピュータは、洗濯運転を行うために電源が投入されている時間を累積的にメモリに記憶させ、
    前記メモリに記憶させた累積時間が一定時間を経過する毎に、前記クロック信号の周波数を補正する請求項1又は2記載の洗濯機。
  4. 前記経時変化特性は、製品製造前の段階で予め取得されたものである請求項1から3の何れか一項に記載の洗濯機。
  5. 前記マイクロコンピュータは、前記発振回路により生成されたクロック信号の周波数をトリミングする機能を有する周波数トリミング部を備えており、
    前記周波数トリミング部により前記クロック信号の周波数を補正する請求項1から4の何れか一項に記載の洗濯機。
  6. 商用交流電源の周波数を計測する電源周波数計測部を備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記計測された周波数が期待値の範囲内であれば、前記周波数を基準として前記クロック信号の周波数を補正し、
    前記計測された周波数が期待値の範囲外であれば、前記経時変化特性に基づいて前記クロック信号の周波数を補正する請求項1から5の何れか一項に記載の洗濯機。
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