JP2003000987A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003000987A
JP2003000987A JP2001188326A JP2001188326A JP2003000987A JP 2003000987 A JP2003000987 A JP 2003000987A JP 2001188326 A JP2001188326 A JP 2001188326A JP 2001188326 A JP2001188326 A JP 2001188326A JP 2003000987 A JP2003000987 A JP 2003000987A
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power supply
voltage
supply voltage
washing machine
determination
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JP2001188326A
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Midori Kobayashi
小林みどり
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度に左右されずに洗濯機の入力電源電
圧を正確に判定できるようにする。 【解決手段】 検知用電圧発生回路42は交流電源33
の電源電圧に応じた検知用電圧Vinを発生する。直流
定電圧回路34は、A/D変換用基準電圧たる直流電圧
Vaを発生する。不揮発性メモリ55には、所定温度に
おけるA/D変換値と洗濯機入力電源の電源電圧との対
応関係を電源電圧判定データが記憶されている。マイコ
ン40は温度検出回路47の検出温度Taに基づいて直
流電圧Vaを予測すると共に、検知用電圧VinをA/
D変換し、このA/D変換値を、予測された基準電圧に
基づいて補正し、この補正したA/D変換値と、電源電
圧判定データとに基づいて洗濯機入力電源電圧を判定す
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機入力電源の
電圧を判定し、この判定結果を洗濯制御に使用するよう
にした洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、洗濯機にお
いては、入力電圧である交流電源の電源電圧を検出し
て、その検出結果に基づいて種々の制御を行なうように
したものが供されている。例えば電源電圧検出結果に基
づいて、洗濯物重量判定結果を補正したりする。
【0003】ところで、交流電源の電源電圧を検出する
場合に、マイクロコンピュータ(以下マイコンという)
を用いて電源電圧を判定する方式がある。すなわち、図
8に示すように、マイコン1には、交流電源2を直流定
電圧化する直流定電圧回路3から定電圧の直流電圧Va
が与えられるようになっている。この直流定電圧回路3
は、全波整流回路4、コンデンサ5、ツェナーダイオー
ド6、PNPトランジスタ7、及びコンデンサ8を有し
て構成されている。なお、マイコン1はA/D変換器と
しても機能するものであり、直流電圧Vaは、A/D変
換用基準電圧も兼用していて、通常5Vである。
【0004】さらに、交流電源2の電源電圧Vacに応
じた検知用電圧Vinを発生する検知用電圧発生回路9
が備えられていて、これは、抵抗10、11とダイオー
ド12とコンデンサ13とを有して構成されている。こ
の検知用電圧発生回路9は、抵抗10、11の分圧比に
より交流電源2が100Vのとき2.61Vを発生する
ようになっている。交流電源2の電圧と検知用電圧との
対応関係の目安を図9に示す。
【0005】ところで、マイコン1はVinから電源電
圧Vacを判定する場合、マイコン1は内部にA/D変
換器を有しており、上記VinをこのA/D変換器によ
りデジタル値に変換して、そのデジタル値に対応する電
源電圧Vacを、予め記憶した電源電圧判定データ(図
10参照)から検索することにより、電源電圧Vacを
判定するようになっている。
【0006】上記A/D変換器によるA/D変換値Ad
は、マイコン1に入力された直流電圧(A/D変換用基
準電圧)をVaとしたときに、 Ad=(256/Va)×Vin ・・・・(1) で求められる。
【0007】ここでVaは通常、5Vとされている。そ
して、Vinは電源電圧Vacに比例した電圧となる。
しかして、上述の式から、図10で示した電源電圧Va
cとA/D変換値Adとの関係が求められている。
【0008】例えば、Vinが2.61Vであったとす
ると、デジタル変換値Dhは「133」(小数点以下は
切り捨て)となり、電源電圧Vacは100V(電圧ラ
ンク4)であることが判定される。なお、通常は、電源
電圧判定結果をデータとして後の洗濯運転制御に使用す
るときは電圧ランクで用いる。
【0009】ところで、洗濯機を周囲温度が高かった
り、低かったりすると、電源電圧判定結果に若干の狂い
が生じることが判った。この理由を調査したところ、直
流定電圧回路3のトランジスタ7の温度特性(特性線A
(−55℃)、B(25℃)、C(100℃))が、図
11で示すように異なることが原因であることが判っ
た。つまり、直流定電圧回路3の出力電圧Vaが温度に
よって変動することが判った。なお、検知用電圧発生回
路9は温度に左右されずに交流電源電圧に応じた出力を
発生する。
【0010】例えば、直流定電圧回路3が、周囲温度に
よって5.1Vを出力し、検知用電圧発生回路9が2.
61V(Vin)を出力しているとすると、マイコン1
でのA/D変換値Adは Ad=(256/Va)×Vin =131となる。
【0011】このAd「131」は、図10によれば、
電圧ランク5、つまり交流電源電圧が「100.75V
(目安)」であると判断される。つまり、検知用電圧発
生回路9が交流電源電圧100V相当の2.61V(V
in)を出力しているにもかかわらず、マイコン1で
は、「電源電圧ランク5」であると誤判断してしまう。
このため、この電源電圧判定結果に基づく洗濯制御に若
干の狂いが発生する虞があった。
【0012】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、周囲温度に左右されずに洗濯機の
入力電源電圧を正確に判定できて洗濯制御を良好に行な
い得る洗濯機を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、洗濯
機入力電源の電圧を判定し、この判定結果を洗濯制御に
使用するようにしたものにおいて、前記洗濯機入力電源
の電源電圧に応じた検知用電圧を発生する検知用電圧発
生回路と、A/D変換用基準電圧を発生する基準電圧発
生回路と、前記A/D変換用基準電圧に基づいて前記検
知用電圧をA/D変換するA/D変換手段と、所定温度
におけるA/D変換値と洗濯機入力電源の電源電圧との
対応関係を電源電圧判定データとして記憶した記憶手段
と、前記基準電圧発生回路の周囲温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段の検出温度に基づいて前記
A/D変換用基準電圧を予測する基準電圧予測手段と、
前記検知用電圧を前記A/D変換手段によってA/D変
換し、このA/D変換値を、前記基準電圧予測手段より
予測された基準電圧に基づいて補正し、この補正したA
/D変換値と、前記電源電圧判定データとに基づいて洗
濯機入力電源電圧を判定する電源電圧判定手段とを備え
て構成される。
【0014】この請求項1の発明において、検知用電圧
をA/D変換手段によってA/D変換する。このとき、
周囲温度によりA/D変換用基準電圧が変化するが、こ
のA/D変換値を、この基準電圧予測手段より予測され
たA/D変換用基準源電圧に基づいて補正し、この補正
したA/D変換値と、電源電圧判定データとに基づいて
洗濯機入力電源電圧を判定するから、周囲温度に左右さ
れずに洗濯機の入力電源電圧を判定できて洗濯制御を良
好に行ない得るようになる。
【0015】請求項2の発明は、既知の洗濯機入力電源
電圧を検知用電圧発生回路に印加して検知用電圧を得、
電源電圧判定データが、この検知用電圧と所定温度にお
けるA/D変換用基準電圧とに基づいて作成されている
ところに特徴を有する。
【0016】検知用電圧発生回路は、洗濯機個々におい
て、同一規格品とするのが理想であるが、僅かながら製
造誤差があることもある。従って、検知用電圧発生回路
の中には、入力電源電圧と検知用電圧との関係が規格品
と僅かながら異なっているものもある。従って、記憶手
段に記憶した洗濯機入力電源電圧対応の検知用電圧が、
実際に使用されている検知用電圧発生回路の出力電圧
(検知用電圧)と異なっていることがあり、正確な電源
電圧判定ができないことがある。
【0017】しかるに、上記請求項2の発明において
は、既知の洗濯機入力電源電圧を検知用電圧発生回路に
印加して検知用電圧を得、電源電圧判定データが、この
検知用電圧と所定温度におけるA/D変換用基準電圧と
に基づいて作成されているから、この電源電圧判定デー
タが、この洗濯機で使用する検知用電圧発生回路に正に
対応したものとなる。従って、電源電圧判定結果がさら
に精度良くなる。
【0018】請求項3の発明は、電源電圧判定結果が洗
濯運転不適合な電圧の時には入力電源を切る電源切断手
段を設けたところに特徴を有する。これによると、洗濯
運転不適合な電圧での洗濯機の運転を防止することがで
きる。
【0019】請求項4の発明は、電源電圧判定手段によ
る電源電圧判定動作を、電源電圧判定結果が必要な所望
行程の直前に行なうようになっているところに特徴を有
する。これによると、電源電圧判定結果が必要な所望行
程について、最も新しい電源電圧判定結果を使用するこ
とができるようになる。
【0020】請求項5の発明は、槽内にモータによって
駆動される撹拌体を備え、この槽の内部に水無し状態で
洗濯物を収容した状態で前記モータにかかる負荷量を検
出して洗濯物重量を判定する洗濯物重量判定手段を備
え、電源電圧判定手段は、洗濯物重量判定手段が洗濯物
重量判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作を実
行し、電源電圧判定結果に応じて洗濯物重量判定結果を
補正するようになっているところに特徴を有する。これ
によると、電源電圧が変動しても、精度が高い洗濯物重
量判定結果を得ることができるようになる。
【0021】請求項6の発明は、槽内にモータによって
駆動される撹拌体を備え、この槽の内部に水及び洗濯物
を収容した状態で前記モータにかかる負荷量を検出して
洗濯物容量を判定する洗濯物容量判定手段を備え、電源
電圧判定手段は、この洗濯物容量判定手段が洗濯物容量
判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作を実行
し、電源電圧判定結果に応じて洗濯物容量判定結果を補
正するようになっているところに特徴を有する。
【0022】これによると、電源電圧が変動しても、精
度が高い洗濯物容量判定結果を得ることができるように
なる。
【0023】請求項7の発明は、槽内にモータによって
駆動される撹拌体を備え、この槽の内部に水及び洗濯物
を収容した状態で前記モータにかかる負荷量のばらつき
度合いを検出して洗濯物の布質を判定する布質判定手段
を備え、電源電圧判定手段は、この布質判定手段が布質
判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作を実行
し、電源電圧判定結果に応じて布質判定結果を補正する
ようになっているところに特徴を有する。これによる
と、電源電圧が変動しても、精度が高い布質判定結果を
得ることができるようになる。
【0024】請求項8の発明は、モータによって駆動さ
れる脱水槽を備え、脱水槽の回転速度上昇度が基準条件
を満足しないときにアンバランスと判定するアンバラン
ス判定手段を備え、電源電圧判定手段は、このアンバラ
ンス判定手段がアンバランス判定を実行する行程の直前
に電源電圧判定動作を実行し、電源電圧判定結果に応じ
て前記基準条件を補正するようになっているところに特
徴を有する。これによると、電源電圧が変動しても、ア
ンバランス判定を精度良く行なうことができるようにな
る。
【0025】請求項9の発明は、電源電圧判定手段によ
る電源電圧判定動作を、常時定期的に行なうようになっ
ているところに特徴を有する。これによると、常に、新
しい電源電圧判定結果を使用することができるようにな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
1ないし図7を参照しながら説明する。まず図2におい
て、外箱21内には、外槽22が弾性吊持機構23によ
り吊持されて配設され、この外槽22内には、洗濯槽兼
脱水槽たる回転槽24が回転可能に設けられている。こ
の回転槽24は、上方へ漸次拡開するテーパー状の槽本
体24aとほぼストレート筒をなして通水孔24bを有
した内筒24cとを有して構成されている。なお、槽本
体24aの上部には脱水孔24dが形成されている。こ
の回転槽24の槽本体24aの底部には通水口24eが
形成されている。
【0027】そして、この回転槽24の内底部には撹拌
体25が配設されている。外槽22の底部の図2中右端
部には、排水口26が形成され、この排水口26には排
水弁27が設けられ、さらに排水ホース28が設けられ
ている。前記通水口24eは排水通路29を介して上記
排水口26に接続されている。上記排水弁27が解放さ
れると回転槽24内の水は、前記通水口24e、排水通
路29、排水口26、排水弁27及び排水ホース28を
通して機外に排出される。
【0028】さらに、外槽22の底部の図2中左端部に
は、補助排水口30が形成されており、この補助排水口
30には、図示しない連結ホースを介して排水ホース2
8に接続されている。上記補助排水口30には、回転槽
24が脱水回転されたときに、その上部から脱水されて
外槽22内へ放出された水を排水するためのものであ
る。
【0029】外槽22の外下部には、アウターローター
形のブラシレスモータからなるモータ31が設けられて
いると共に、機構部32が設けられており、前記撹拌体
25はモータ31のロータにより駆動されるようになっ
ている。また、機構部32にはクラッチ(図示せず)が
設けられていて、脱水時にロータの回転が回転槽24に
伝達されるようになっている。従って、洗い(洗剤洗
い、すすぎ洗い)時には、撹拌体25のみが回転され
(例えば正逆回転)、脱水時には撹拌体25及び回転体
24が同期して高速回転(一方向回転)されるようにな
っている。
【0030】図1には電気的構成を示している。洗濯機
の入力電源である交流電源33にはマイコン電源として
機能すると共に、A/D変換用の基準電圧発生回路とし
て機能する直流定電圧回路34が接続されている。この
直流定電圧回路34は、全波整流回路35、コンデンサ
36、ツェナーダイオード37、PNPトランジスタ3
8、及びコンデンサ39を有して構成されている。この
直流定電圧回路34は例えば0℃で5Vの直流電圧Va
を出力してマイコン40等に与える。
【0031】さらに、交流電源33の一方の電源端子に
は、一方の電源ラインLaが接続され、他方の電源端子
にはリレースイッチからなる電源スイッチ41を介し
て、他方の電源ラインLbが接続されている。この電源
スイッチ41はマイコン40によりリレー回路41aを
介してオンオフ制御されるようになっている。
【0032】上記電源ラインLbと、整流回路35の正
出力端子との間には、交流電源33の電源電圧に応じた
検知用電圧を発生する検知用電圧発生回路42が接続さ
れている。この検知用電圧発生回路42は、抵抗43、
44とダイオード45とコンデンサ46とを有して構成
されている。この検知用電圧発生回路42は、抵抗4
3、44の分圧比により交流電源33が100Vのとき
2.61Vを発生するようになっている。交流電源33
の電圧Vacと検知用電圧Vinとの対応関係の目安を
前掲の図9に示す。
【0033】また、温度検出手段たる温度検出回路47
は、直流電源端子(電圧Va)とGNDとの間に、抵抗
48とサーミスタ49とを直列に接続して構成されてお
り、これの温度検知電圧Vtaはマイコン40に与えら
れる。マイコン40は、この温度検知電圧VtaをA/
D変換して温度Taを検出する。このとき直流電圧Va
が温度によって若干変化しても、分圧比には影響しない
から、正確な温度Ta検出ができるものである。
【0034】上記マイコン40には、操作スイッチ入力
回路50、回転センサ51、水位センサ52からの入力
が与えられるようになっている。上記回転センサ51
は、モータ31の回転回数に応じた数のパルスを出力す
るものである。そして、このマイコン40は、表示器5
3を駆動するようになっていると共に、前記排水弁2
7、モータ31、回転槽24内に給水する給水弁54を
駆動回路55を介して駆動するようになっている。この
駆動回路55を介して交流電源33が上述した電源ライ
ンLa、Lbを介してこれら排水弁27、モータ31及
び給水弁54に与えられるようになっている。またこの
マイコン40には記憶手段としての不揮発性メモリ56
が接続されている。なお、記憶手段としてはマイコン4
0が備えたROMでも良い。
【0035】この不揮発性メモリ56には、電源電圧判
定データが記憶されており、そのデータは図5に示され
ている。この場合、例えば0℃におけるA/D変換値A
dと、これと対応する交流電源33の電源電圧(電圧ラ
ンク)とを記憶している。このデータは、次のようにし
て得たものである。すなわち、既知の交流電源電圧を検
知用電圧発生回路42に印加し、且つマイコン40に
は、5V電源(0℃での直流定電圧回路34の出力電圧
に相当)を印加しておき、A/D変換値Adを得る。こ
の場合、既知の交流電源電圧として107.5V、10
5.25V、103.0V、100.75V、100
V、99.25V、97.0V、94.75V、92.
5Vを順次与え、その都度Ad=(256/Va)×V
inを計算する。そして、各Adを対応する交流電源電
圧のランク0〜8と共に記憶する。この場合、例えば、
電源電圧ランク「4」は交流電源電圧100V目安とな
り、電源電圧ランク「3」は99.25V目安である。
【0036】さて、前記マイコン40は、前記検知用電
圧VinをA/D変換するA/D変換手段、基準電圧予
測手段及び電源電圧判定手段、さらには、洗濯物重量判
定手段として機能するようになっており、以下、これら
の機能について説明する。
【0037】図3には、電源電圧判定及び洗濯物重量判
定の制御内容を説明するためのフローチャートである。
同図において、ステップS1では、VinをA/D変換
する。この場合、直流定電圧回路34の出力電圧Vaに
基づいてVinをA/D変換する。そのA/D変換値A
dxは Adx=(256/Va)×Vinで求められる。
【0038】ここで、Vaは温度によって変化する。
【0039】次のステップS2では、検出温度Taより
A/D変換用基準電圧たる直流電圧Vaを予測する。そ
の予測される直流電圧をVa′とすると、 Va′=5+(0.16/40)×Ta となる。
【0040】すなわち、図4に示すように、直流定電圧
回路34の直流電圧Vaは0℃で5Vであり、40℃で
0.16V上昇することが判っている。従って、検出温
度Taでの直流電圧予測値は上述の式で表されるVa′
となる。
【0041】そして、ステップS3では、上述のA/D
変換値Adxを、上記直流電圧予測値Va′で補正して
A/D変換補正値Hdxを求める。その補正式は Hdx=(1+(Va′−5)/Va′)×Adx である。この補正式は、次のようにして得られた。すな
わち、所定温度例えば0℃の時のA/D変換値Ad5
は、Ad5=(256/5)×Vin となる。
【0042】ところが、温度Taにおけるマイコン基準
電圧は「5」でなく「Va」であるため、実際のA/D
変換値Adjは、Adj=(256/Va)×Vin
となる。その差ΔAdは、 ΔAd=(256/5)×Vin−(256/Va)×Vin =(Va−5)/(5×Va)×(256/Vin) ゆえに、Hdx=Adx+(Va−5)/(5×Va)×(256/Vin) =(1+(Va−5)/Va)×Adx ここで、Vaは上述の直流電圧予測値Va′で置換でき
るので、 Hdx=(1+(Va′−5)/Va′)×Adx となる。次のステップS4では、このようにして補正値
Hdxを電源電圧判定データ(前述の図5)から検索し
て交流電源33の電源電圧Vacこの場合電圧ランクを
判定する。
【0043】上述のステップS1がA/D変換手段に相
当し、ステップS2が基準電圧予測手段に相当し、ステ
ップS3からステップS4までが電源電圧判定手段に相
当する。
【0044】ここまでにおいて、周囲温度が30℃、V
inが2.61Vであったとすると、電源電圧は、具体
的に次のように判定される。直流電圧Vaは30℃の場
合5.12Vとなる。従ってステップS1でのA/D変
換値Adxでは、 Adx=(256/5.12)×2.61 =130.5となる。
【0045】次いで、ステップS2では、基準電圧予測
値Va′は Va′=5+(0.16/40)×30 =5.12 となる。
【0046】そして、ステップS3では、 Hdx=(1+(5.12−5)/5.12)×130.5 =133(小数点以下切り捨て) となる。
【0047】ステップS4にてこの「133」を検索す
ると電源電圧ランク「4」(100V)が判定される。
【0048】この後、ステップS5ないしステップS7
にて洗濯物重量判定を行なう。ステップS5では、洗濯
物重量に用いる判定しきい値を補正する。すなわち、電
源電圧100Vのときの洗濯物重量判定しきい値(16
進数)を図6に示す。そして、図7には、しきい値補正
値(16進数)を示している。この表5から判るよう
に、電圧ランク「4」(電源電圧100V)ではしきい
値補正値は「0」であり、電圧ランクが大きくなるにつ
れてしきい値補正値も大きくなるものである。
【0049】そして、ステップS6では、洗濯物重量検
出を行なう。すなわち、洗濯物を回転槽24内に、水無
し状態で収容し、モータ31を所定電力にて回転させ、
回転センサ51からのパルス数をカウントする。このパ
ルス数カウント値は該モータ31にかかる負荷量を反映
しており、モータ負荷量を検出するものといえる。すな
わち、洗濯物重量が軽いとパルス数が多く、また、電源
電圧Vacが高いとパルス数が増加する傾向にある。ス
テップS7では、電源電圧に応じて補正したしきい値で
重量判定する。この図3で示した電源電圧判定制御(ス
テップS1ないしステップS4)は、洗濯物重量判定の
ための行程(ステップS5ないしステップS7)を行な
う前に実行されている。
【0050】このような本実施例によれば、検知用電圧
VinをA/D変換用基準電圧である直流電圧Vaに基
づいてA/D変換する(A/D変換値Adx)。このと
き、周囲温度によりこの直流電圧Vaが変化するが、こ
のA/D変換用基準電圧である直流電圧Vaを予測し
(予測値Va′)、このA/D変換値Adxを、予測値
Va′に基づいて補正し、この補正したA/D変換値H
dxと、電源電圧判定データとに基づいて洗濯機入力電
源電圧を判定するから、周囲温度に左右されずに洗濯機
の入力電源電圧を判定できて洗濯制御を良好に行ない得
る。
【0051】さらに本実施例によれば、既知の洗濯機入
力電源電圧を検知用電圧発生回路42に印加して検知用
電圧Vinを得、電源電圧判定データを、この検知用電
圧Vinと所定温度(例えば0℃)におけるA/D変換
用基準電圧である直流電圧Va(5V)とに基づいて作
成したから、この電源電圧判定データを、この洗濯機で
使用する検知用電圧発生回路42に正に対応したものと
でき、電源電圧判定結果がさらに精度良くなる。
【0052】また、本実施例では、電源電圧判定を、洗
濯物重量判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作
を実行し、電源電圧判定結果に応じて洗濯物重量判定結
果を補正するようになっているから、電源電圧Vacが
変動しても、洗濯物重量を補正でき、しかも最新の電源
電圧判定結果であるから、精度が高い洗濯物重量判定結
果を得ることができる。
【0053】本発明は次のように変更して実施しても良
い。すなわち、上記実施例では、洗濯物重量判定を実行
する行程の直前機電源電圧判定動作を実行するようにし
たが、要するに、電源電圧判定手段による電源電圧判定
動作が、電源電圧判定結果が必要な所望行程の直前に行
なうようにすれば良い。これによると、電源電圧判定結
果が必要な所望行程について、最も新しい電源電圧判定
結果を使用することができる。
【0054】また、本発明は、洗濯物容量を判定する洗
濯物容量判定手段を備えたものにも適用できる。すなわ
ち、洗濯機においては、回転槽24の内部に水及び洗濯
物を収容した状態でモータ31を所定電力量で回転駆動
し、その時に回転センサ51のパルス数をカウントし、
そのカウント値によりモータ31にかかる負荷量を検出
して洗濯物容量(容積)を判定する洗濯物容量判定手段
を備えたものがあり、この洗濯物容量判定手段が洗濯物
容量判定を実行する行程の直前に、電源電圧判定手段に
よる電源電圧判定動作を実行し、そして、電源電圧判定
結果に応じて洗濯物容量判定結果を補正するようにして
も良い。このようにすると、電源電圧が変動しても、精
度が高い洗濯物容量判定結果を得ることができる。
【0055】さらにまた、本発明は、布質判定手段を備
えたものにも適用できる。すなわち、洗濯機において
は、回転槽24の内部に水及び洗濯物を収容した状態で
洗濯機モータ31を間欠的に所定電力量で回転駆動し、
駆動毎に回転センサ51のパルス数をカウントし、その
カウント値のばらつき度合い(各回のカウント値の差の
絶対値のトータル)により、洗濯機モータ31にかかる
負荷量のばらつき度合いを検出して洗濯物の布質を判定
する布質判定手段を備えたものがあり、この布質判定手
段が布質判定を実行する行程の直前に、電源電圧判定手
段が、電源電圧判定動作を実行し、電源電圧判定結果に
応じて布質判定結果を補正するようにしても良い。これ
によると、電源電圧が変動しても、精度が高い布質判定
結果を得ることができる。
【0056】さらには、本発明は、アンバランス判定手
段を備えたものにも適用できる。すなわち、洗濯機にお
いては、回転槽24の回転速度上昇度が基準条件を満足
しないときにアンバランスと判定するアンバランス判定
手段を備えたものがあり、このアンバランス判定手段が
アンバランス判定を実行する行程の直前に、電源電圧判
定手段が、電源電圧判定動作を実行し、電源電圧判定結
果に応じて基準条件を補正するようにしてもよい。な
お、上記基準条件としては、回転上昇率が所定時間のう
ちに基準上昇率に到達することがあげられる。これによ
ると、電源電圧が変動しても、アンバランス判定を精度
良く行なうことができる。
【0057】さらに本発明は、電源電圧判定結果が洗濯
運転不適合な電圧の時には入力電源を切る電源切断手段
を設けるようにしても良い。この場合、入力電源の電圧
が70V以下になったときに電源を切るようにすると良
い。なお、入力電源の電圧が異常に高いときには、ヒュ
ーズが切れるから、70V以下の時にのみ電源が切れる
ようにすれば良い。これによると、洗濯運転不適合な電
圧での洗濯機の運転を防止することができる。
【0058】さらに、本発明は、電源電圧判定手段によ
る電源電圧判定動作を、常時定期的に行なうようにして
も良い。これによると、常に、新しい電源電圧判定結果
を使用することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、周囲温度に左右されずに洗濯機の入力電源電圧を正
確に判定でき、洗濯制御を良好に行ない得るといった効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】電源電圧判定及び洗濯物重量判定の制御内容の
フローチャート
【図4】温度と直流電圧変化量との関係を示す図
【図5】電源電圧判定データを示す図
【図6】電源電圧100Vのときの洗濯物重量判定しき
い値を示す図
【図7】電源電圧ランクとしきい値補正値との関係を示
す図
【図8】従来例を示す図1相当図
【図9】電源電圧と検知用電圧との関係を示す図
【図10】電源電圧判定データを示す図
【図11】トランジスタ温度特性を示す図
【符号の説明】
24は回転槽(槽、脱水槽)、25は撹拌体、33は交
流電源(入力電源)、34は直流定電圧回路(基準電圧
発生回路)、38はPNPトランジスタ、40はマイコ
ン(A/D変換手段、基準電圧予測手段、電源電圧判定
手段、洗濯物重量判定手段)、42は検知用電圧発生回
路、47は温度検出回路(温度検出手段)、56は不揮
発性メモリ(記憶手段)を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機入力電源の電圧を判定し、この判
    定結果を洗濯制御に使用するようにしたものにおいて、 前記洗濯機入力電源の電源電圧に応じた検知用電圧を発
    生する検知用電圧発生回路と、 A/D変換用基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 前記A/D変換用基準電圧に基づいて前記検知用電圧を
    A/D変換するA/D変換手段と、 所定温度におけるA/D変換値と洗濯機入力電源の電源
    電圧との対応関係を電源電圧判定データとして記憶した
    記憶手段と、 前記基準電圧発生回路の周囲温度を検出する温度検出手
    段と、 この温度検出手段の検出温度に基づいて前記A/D変換
    用基準電圧を予測する基準電圧予測手段と、 前記検知用電圧を前記A/D変換手段によってA/D変
    換し、このA/D変換値を、前記基準電圧予測手段より
    予測された基準電圧に基づいて補正し、この補正したA
    /D変換値と、前記電源電圧判定データとに基づいて洗
    濯機入力電源電圧を判定する電源電圧判定手段とを備え
    てなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 既知の洗濯機入力電源電圧を検知用電圧
    発生回路に印加して検知用電圧を得、電源電圧判定デー
    タは、この検知用電圧と所定温度におけるA/D変換用
    基準電圧とに基づいて作成されていることを特徴とする
    請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 電源電圧判定結果が洗濯運転不適合な電
    圧の時には入力電源を切る電源切断手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 電源電圧判定手段による電源電圧判定動
    作は、電源電圧判定結果が必要な所望行程の直前に行な
    うようになっていることを特徴とする請求項1記載の洗
    濯機。
  5. 【請求項5】 槽内にモータによって駆動される撹拌体
    を備え、 この槽の内部に水無し状態で洗濯物を収容した状態で前
    記モータにかかる負荷量を検出して洗濯物重量を判定す
    る洗濯物重量判定手段を備え、 電源電圧判定手段は、洗濯物重量判定手段が洗濯物重量
    判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作を実行
    し、 電源電圧判定結果に応じて洗濯物重量判定結果を補正す
    るようになっていることを特徴とする請求項4記載の洗
    濯機。
  6. 【請求項6】 槽内にモータによって駆動される撹拌体
    を備え、 この槽の内部に水及び洗濯物を収容した状態で前記モー
    タにかかる負荷量を検出して洗濯物容量を判定する洗濯
    物容量判定手段を備え、 電源電圧判定手段は、この洗濯物容量判定手段が洗濯物
    容量判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作を実
    行し、 電源電圧判定結果に応じて洗濯物容量判定結果を補正す
    るようになっていることを特徴とする請求項4記載の洗
    濯機。
  7. 【請求項7】 槽内にモータによって駆動される撹拌体
    を備え、 この槽の内部に水及び洗濯物を収容した状態で前記モー
    タにかかる負荷量のばらつき度合いを検出して洗濯物の
    布質を判定する布質判定手段を備え、 電源電圧判定手段は、この布質判定手段が布質判定を実
    行する行程の直前に電源電圧判定動作を実行し、 電源電圧判定結果に応じて布質判定結果を補正するよう
    になっていることを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 モータによって駆動される脱水槽を備
    え、 脱水槽の回転速度上昇度が基準条件を満足しないときに
    アンバランスと判定するアンバランス判定手段を備え、 電源電圧判定手段は、このアンバランス判定手段がアン
    バランス判定を実行する行程の直前に電源電圧判定動作
    を実行し、 電源電圧判定結果に応じて前記基準条件を補正するよう
    になっていることを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 電源電圧判定手段による電源電圧判定動
    作は、常時定期的に行なうようになっていることを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067309A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Panasonic Corp 洗濯機の制御装置
JP2018187357A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 无▲錫▼▲飛▼▲リン▼▲電▼子有限公司 洗濯機、洗濯機のファジー重量計量方法及び装置
CN111155270A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 无锡飞翎电子有限公司 衣物处理装置的控制方法、衣物处理装置和存储介质

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