JP5873970B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、水槽内の洗濯水の導電率を検知して行程を制御するドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機では、導電率センサを用いて洗濯液の導電率を検知して、洗剤の濃度を判定し、また、光センサによって洗濯液の光の透過度から洗濯液の濁度を判定して行程を制御する構成が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図を示す。
図4において、外箱1内には、水受槽2が弾性支持されており、この水受槽2内に洗濯兼脱水用の回転槽3が回転可能に設けられている。この回転槽3の内底部には、撹拌体4が回転可能に配設されている。
また、水受槽2の外底部には、モータ5及び機構部6が配設されている。この機構部は、洗濯時には撹拌体4へ、脱水時には回転槽3及び撹拌体4へ、モータ5の回転力を伝達する。
更に、水受槽2の底部の外側に形成された排水口7には、排水弁8及び配水管9が配設されている。そして、排水弁8の弁ケース8aには、濁度検出手段である濁度センサ15のセンサケース16が一体に形成されている。濁度センサ15は、センサケース16内に、発光素子、受光素子などが配設して構成されている。
また、水受槽2の内底部には、電導度検出手段である電導度センサ23が配設されている。この電導度センサ23は、対向する電極(図示せず)を有し、両電極間に位置する洗濯水の電気抵抗を検出して、電導度検出信号を出力する。
以上のような構成で、濁度センサ15により検出した洗濯水の濁度検出信号と、電導度センサ23により検出した洗濯水の電導度検出信号とに基づいて汚れ量を判断し、判断した汚れ量によって洗い運転をきめ細かく制御するようにしている。
特開平6−218183号公報
しかしながら、前記従来の構成では、当然ながらセンサの検出値が正常であることを前提としているが、センサへの洗剤分や汚れ成分の付着など、センサの検出値が不安定になる可能性は少なからずある。このような状態でセンサによる汚れ成分量や濁度を基に洗濯機の動作を制御すると、汚れ落ちの悪化や洗剤成分の残留などの結果を引き起こしてしまうという課題があった。
また、センサ毎の特性の違いや、経年変化による特性変化、センサ周囲の状態などにより、ある一点のセンサの検出値を元に、閾値などを設定して異常を判定することには、困難を伴うという課題もあった。
本発明は、前記従来の問題を解決するもので、電極センサの異常を精度良く検知し、異常が発生した場合にも導電率の検出精度を維持して、洗い時間、すすぎ時間の短縮、延長など行程を適切に制御して、安定した洗浄性能、すすぎ性能を発揮することができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明のドラム式洗濯機は、有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽底部に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより循環させる循環系水路と、前記循環経路に設けた導電率を検出できる電極センサと、前記モータ等を制御して洗い、すすぎ、脱水などの一連の行程を制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、前記循環経路内に洗濯水が満たされる期間の第一の導電率と、前記循環経路内に洗濯水が無い期間の第二の導電率とを検出し、第一の導電率と第二の導電率の差分が所定の閾値を下回る場合に前記電極センサの異常を検知する構成としたことにより、例えば、故障や信号線の断線により前記電極センサによる導電率検出が完全に不能となった場合も、第一の導電率と第二の導電率がほとんど変化しないことをもって、故障や断線と判断することができる。
本発明のドラム式洗濯機は、電極センサの異常を高い精度で検知し、異常が発生した場合にも導電率の検出精度を維持して、洗い時間、すすぎ時間の短縮、延長など行程を適確に制御して、安定した洗浄性能、すすぎ性能を実現することができる。
本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯機の縦断面図 同ドラム式洗濯機のブロック回路図 同ドラム式洗濯機の洗い〜脱水のフローチャート 従来の洗濯機の縦断面図
第1の発明は、有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽底部に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより循環させる循環系水路と、前記循環経路に設けた導電率を検出できる電極センサと、前記モータ等を制御して洗い、すすぎ、脱水などの一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記循環経路内に洗濯水が満たされる期間の第一の導電率と、前記循環経路内に洗濯水が無い期間の第二の導電率とを検出し、第一の導電率と第二の導電率の差分が所定の閾値を下回る場合に前記電極センサの異常を検知する構成としたことにより、例えば、故障や信号線の断線により前記電極センサによる導電率検出が完全に不能となった場合も、第一の導電率と第二の導電率がほとんど変化しないことをもって、故障や断線と判断することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の制御手段は、第一の導電率と第二の導電率の少なくともどちらか一方を複数回検出するようにしたことにより、電気的なノイズによる検出信号の乱れや突発的な汚れ成分の付着などによる、誤った異常検出の確率を減らすことができる。
また、通常、電極間に洗濯水がある場合の方が、無い場合に比べて導電率が高いので、第一の導電率はより導電率が高いものを、第二の導電率はより導電率が低いものを選択することで、異常検出の誤りを減らすことができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の制御手段は、
記憶手段において、過去の運転時において検出した導電率を記憶し、運転行程において、第一の導電率もしくは第二の導電率を検出する行程が実施されなかった場合に、前記記憶手段に記憶した過去の運転時の第一の導電率もしくは第二の導電率を使用するようにしたことにより、洗濯水がなかったり、逆に洗濯水がないと期待するタイミングで洗濯水があったりした場合に、例えば第一の導電率もしくは第二の導電率が検出できなくとも、前回の運転時の第一の導電率もしくは第二の導電率を使用することで異常の判定を行うことができる。また、直近の運転時の導電率を使用すれば、運転間における経年劣化や使用環境の違いを極力排除することができ、異常検出の精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図を示すものである。
図1に示すように、洗濯機本体35の内部に揺動自在に水槽36が配設され、水槽36内には、回転ドラム37が回転自在に配設され、回転ドラム37は、水槽36の背面に外側より取り付けられたモータ38により回転駆動される。
また、本発明のドラム式洗濯機は、モード設定や制御プログラムに従い、図1に示すモータ38、給水系39、排水系40、乾燥系41などを自動制御して、少なくとも洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程を行う機能を有したいわゆるドラム式洗濯乾燥機を構成している。しかし、乾燥系41は省略することができる。
給水系39は、給水弁64(図2で後述)の開閉によって実線矢印Aで示すように水槽36内部に適時に給水でき、また給水を利用して洗剤収容部42の洗剤を洗濯水と共に水槽36内に適時に投入できるようになっている。
排水系40は、排水弁43の開閉によって洗い行程終了時、すすぎ行程終了時など必要なときに一点鎖線矢印Bで示すように、水槽36の下部に接続された排水管44を介し、糸屑類を捕集し外部から取り外し可能の排水フィルタ45を通過した後、機外に排水できるようになっている。
回転ドラム37は、略水平方向または水平方向から下向きに傾斜となるように配した回転軸55により水槽36の外底部に固着したモータ38に直結され、回転駆動する事により、前方の扉56部より回転ドラム37に投入された衣類の撹拌たたき洗いを行う。
乾燥系41は、水槽36および回転ドラム37内の空気を送風機46によって図1の破線矢印Cで示すように循環させる。乾燥系41内には、糸屑類を捕集し除塵するフィルタ(図示せず)、除塵後の導入空気を除湿する除湿部(図示せず)、除湿後の空気を加熱して渇いた高温空気とする加熱部(図示せず)等を有する。
また、上記に併せ、洗い準備行程時、洗い行程時、すすぎ行程時など必要に応じ、循環系水路47にて水槽36内の水を循環させて洗剤の早期溶け込みや偏りの防止、洗いやすすぎの機能向上を図る機能を有している。
この循環系水路47は、例えば洗い行程中に、循環ポンプ48を駆動させることで、水槽36内の水を、底部の排水管44を介し、排水フィルタ45を通過させ、循環経路49の循環ポンプ48への流入側経路50、循環ポンプ48および循環経路49の循環ポンプ48からの吐出側経路51を介して、水槽36内に噴射口70より矢印Dで示す循環水を吐出する。
上記循環水を繰り返すことで、洗剤の溶解を早めたり、内部の衣類に洗濯水を衝突させたりする事で洗浄効果を高める。
運転コース等のモードや各種機能の選択は、洗濯機本体35の前面上部に設けられる操作パネル52から入力して行い、制御装置53がその入力情報を基に操作パネル52上の表示手段61(図2で後述)で表示して使用者に知らせるとともに、操作パネル52での入力設定手段62(図2で後述)により運転開始が設定されると、水槽36内の水位を検知する水位検知手段63(図2で後述)等からのデータを入力して、モータ38、排水弁43、給水弁64(図2で後述)などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥行程などの運転を行う。
前記の循環系水路47を有した経路上の最下点近傍部である底部の排水管44に接続する循環経路ケース59には、濁度検知手段(光センサ)57と、導電率検知手段(電極センサ)58を構成する。
上記光センサ57は、洗濯水の濁度を検知して洗濯水の汚れ度合いより洗濯物の汚れ具合を推測して、汚れの度合いにより洗濯の時間、洗濯の機械力となるドラム回転を調整して洗浄度合い、省エネの最適な状態にて洗濯を行う制御手段に利用される。
また電極センサ58は、洗濯水の導電率を検知して、洗濯水の中にイオン成分、例えば汚れ、汗、洗剤成分の残留度合いを検知して最適な状態にて洗濯を行う制御に利用されるとともに、電極センサ58の設置箇所に洗濯水やすすぎ水が充満されているかどうかの検知も行う。
図2は、本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯機のブロック回路図である。
図2において、制御装置53の制御手段65は、マイクロコンピュータなどで構成し、商用電源66から、電源スイッチ67のONにより電力が供給されて動作を始め、濁度検知手段(光センサ)57、導電率検知手段(電極センサ)58、布量検知手段68、水位検知手段63などの出力を入力し、双方向サイリスタ、リレーなどで構成したパワースイッチング手段69を介して、モータ(M)38、送風機(FM)46、排水弁(DV)43、給水弁(FV)64、循環ポンプ(P)48などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する。
また、制御手段65は、前述のように、入力設定手段62にて使用者の入力により設定された内容に基づいて、表示手段61に設定内容を表示して使用者に知らせる。記憶手段71は、制御手段65により制御するのに必要なデータ、例えば、光センサ57が検知した濁度データ、電極センサ58が検知した導電率データなどを記憶している。
図3は、洗い〜脱水のフローチャートを示す。
使用者が洗濯機1内に洗濯物を投入し、操作パネル52の入力設定手段62によって運転の開始を指示する事でドラム式洗濯機の運転が開始する。
図3のフローチャートにおいて、運転がスタートする(ステップS1)と、布量検知手段68にて、投入された洗濯物の布量を検知(ステップS2)し、制御手段65にて布量に応じた水位、洗剤量の決定および以降のシーケンスの仮決定をし、表示手段61にて表示する(ステップS5)。
ここで、布量検知(ステップS2)の段階では、給水弁64から水の供給はされておらず、排水管44に接続する循環経路ケース59には洗濯水が無い状態になっている。制御手段65は、この時点での電極センサ58により洗濯水なし時の導電率Ea1を取得(ステップS3)して、記憶手段71に記憶する(ステップS4)。
ステップS6で、洗剤が投入されると、給水が行なわれ(ステップS7)、洗剤と水が合わせて水槽36内に投入され、洗い行程が始まる。洗い行程が始まると、循環ポンプ48が低速で回転動作し(ステップS8)、洗濯水が循環系水路47を循環し、これにより、洗剤の溶解が促進されると共に、洗濯水の洗剤濃度が均等になる。
そして、制御手段65は、この時点での電極センサ58により、洗濯水あり時の導電率Ew1を取得(ステップS9)して、記憶手段71に記憶する(ステップS4)。ここで、Ew1の信頼性を上げるため、洗濯水の供給量は電極センサ58が確実に洗濯水に水没するように設定する必要がある。制御手段65は、この導電率Ew1の値により、洗剤濃度を得て洗剤の種類を判定し、その判定結果により、洗い撹拌(ステップS10)を適確に制御する。ステップS10の洗い撹拌が終わると、すすぎ行程へと移行する。
すすぎ行程では、洗濯水を機外へと排出する排水(ステップS11)を行ない、洗濯物に浸透した洗濯水を回転ドラム37の高速回転で搾り出す脱水(ステップS12)を行なう。そして、制御手段65は、ステップS12の脱水の終了時点で、洗濯水なし時の導電率Ea2を取得(ステップS13)して、記憶手段71に記憶する(ステップS4)。
次に、ステップS14にて、給水を行なう。この時に、給水の終了時点で洗濯水あり時の導電率Ew2を取得(ステップS15)して、記憶手段71に記憶する(ステップS4)。
制御手段65は、この導電率Ew2の値により、水槽36および洗濯物に残留している洗剤濃度や、汚れ、汗の残留度合いを得て、その判定結果により、すすぎ撹拌(ステップS16)を適確に制御する。ステップS16のすすぎ撹拌が終わると、脱水行程へと移行する。
脱水行程では、洗濯水を機外へと排出する排水(ステップS17)を行ない、洗濯物に浸透した洗濯水を高速回転で搾り出す脱水(ステップS18)を行なう。そして、制御手段65は、ステップS18の脱水の終了時点で、洗濯水なし時の導電率Ea3を取得(ステップS19)して、記憶手段71に記憶する(ステップS4)。
脱水(ステップS18)が終了すると、操作パネル52の表示手段61にて、運転が終了したことを報知して一通りの運転が終了する。尚、ここでは乾燥動作を含まない運転について述べたが、使用者によって洗濯物の乾燥を行うように設定されている場合は、脱水の終了後に続けて乾燥動作に移行する。
上記の運転の流れの中で、電極センサ58に異常があった場合について、説明する。
制御手段65は、Ew1を取得した時点で、Ea1とEw1の差分△E1=Ew1−Ea1を演算する。△E1が所定の閾値を下回る場合、制御手段65は操作パネル52の表示手段61を通して使用者に対して電極センサ58に異常があることを報知し、その時点で運転を停止する。
ここで、例え電極センサ58の機能が失われても、洗濯機としての基本機能は満足されているため、電極センサ58の異常を検知した場合においても、制御手段65はそのまま洗濯運転を継続してもよい。この場合、電極センサ58による汚れ成分の検出ができないため、洗い撹拌やすすぎ撹拌の時間を長くしたり、給水での洗濯水の供給量を増やしたりなど、汚れ落ちの悪化や洗剤成分残りを防ぐための対応が必要となる。
また、制御手段65は、Ea_avg=(Ea1+Ea2)÷2と、Ew_avg=(Ew1+Ew2)÷2を演算し、△E1の代わりに△E_avg=Ew_avg−Ea_avgをもって異常の検知を行えば、電気的なノイズによる検出信号の乱れや突発的な汚れ成分の付着などにより、一時的に電極センサ58の導電率が乱れた場合にも、異常検知の精度を維持することができる。洗濯水あり時の導電率(Ew1、Ew2、・・・)と洗濯水なし時の導電率(Ea1、Ea2、・・・)の取得回数をさらに増やせば、さらに異常検知の精度を向上させることができる。
使用者の中には、一度すすぎ行程に使用した洗濯水を排水せずに洗濯機内に残し、そのまま、次の洗い行程に再使用するといった洗濯水の利用方法を行う者もいる。この場合、運転を開始した時から洗濯機内に洗濯水が供給された状態になっている。洗濯水がある状態では洗濯物の布量が正確に計測できないため、布量検知の行程は飛ばされることになり、洗濯水なし時の導電率Ea1を取得することができない。結果として、電極センサ58の異常検知を行うことができない。
そこで、運転の度に取得した洗濯水なし時の導電率Ea1を記憶手段71に記憶しておき、運転の開始時に洗濯水があるなどの理由で洗濯水なし時の導電率Ea1が取得できない場合は、前回の運転時における洗濯水なし時の導電率Ea1を使用することで、問題なく電極センサ58の異常検知を行うことができる。また、何らかの理由で、洗濯水あり時の導電率Ew1が取得できない場合も同様である。
さらに、Ea1、Ew1でなく、Ea_avg、Ew_avgを記憶手段71に記憶しておき、前回の運転時の導電率として利用すれば、上記の例と同様に、電気的なノイズによる検出信号の乱れや突発的な汚れ成分の付着などにより、一時的に電極センサ58の導電率が乱れた場合にも、異常検知の精度を維持することができる。
これまでの説明においては、電極センサ58の異常を検知した場合に、電極センサ58の機能を止めてしまうものとして例を示したが、洗濯水なし時の導電率Ea1および洗濯水あり時の導電率Ew1を用いることで、電極センサ58の異常を検知した場合でも継続して使用することもできる。
導電率の差分△E1(=Ew1−Ea1)に対し、同様に、電極センサ58の正常時の典型的な洗濯水あり時の導電率をEw_typとし、正常時の導電率の差分△E_typ=Ew_typ−Ea1とする。電極が劣化していくと、電極センサ58の感度が悪くなるため、洗濯水あり時の導電率Ewが低下する傾向にある。よって、電極の劣化と共に△E1は△E_typよりも徐々に小さくなっていく。そこで、電極センサ58の検出した導電率に係数K=△E_typ/△E1をかけて補正すれば、電極が劣化して低下した導電率を、正常な値に換算することができる。これにより、電極の劣化により電極センサ58の異常を検出した場合にも、電極センサ58を使用し続けることができる。
係数Kは上記の計算によらず、△E1の△E_typに対する減少の割合に応じて数段階の定数を設定するなどしてもよい。また、電極の劣化と洗濯水あり時の導電率Eaの低下率が比例関係にない場合は、両者の関係に応じて高次方程式にて係数Kを設定するなどしてもよい。
さらに、洗濯機を設置して、一度も運転していない状態における洗濯水なし時の導電率Ea_iniと、初回運転時の、電極センサ58が全く汚れていない、洗濯水あり時の導電率Ew_iniを記憶手段71に記憶し、正常時の導電率の差分△E_typの代わりに△Ea_ini=Ew_ini−Ea_iniを使用することによって、電極センサ58の導電率検出の個体差を補正係数Kに反映させることができ、電極センサ58の導電率検出の精度を高めることができる。
なお、本実施の形態で、導電率を測定する電極センサ58が、循環経路中に突出するセンサとして説明したが、本発明の原理は、これに限られず、洗濯液の物性を検知するために任意のセンサを用いる洗濯機に適用することができる。
また、本実施の形態では、ドラム式洗濯機にて説明したが、ドラム式洗濯機に限らず、他の洗濯機(例えば、パルセータ方式の洗濯機など)であっても良い。
以上のように本実施の形態においては、循環経路内に洗濯水が満たされる期間の第一の導電率と、洗濯水が無い期間の第二の導電率の値によって、電極センサの異常を検知する構成としたことにより、導電率検出が完全に不能となった場合も、第一の導電率と第二の導電率がほとんど変化しないことをもって、故障や断線と判断することができる。
また、第一の導電率と第二の導電率の少なくともどちらか一方を複数回検出するようにしたことにより、電気的なノイズによる検出信号の乱れや突発的な汚れ成分の付着などによる、誤った異常検出の確率を減らすことができる。
また、過去の運転時において検出した導電率を記憶し、運転行程において、第一の導電率もしくは第二の導電率を検出する期間が無い場合に、記憶手段に記憶した過去の運転時の第一の導電率もしくは第二の導電率を使用するようにしたことにより、第一の導電率もしくは第二の導電率が検出できなくとも、前回の運転時の第一の導電率もしくは第二の導電率を使用することで異常の判定を行うことができる。
また、電極センサの異常を検知した場合に、第一の導電率と第二の導電率の値によって電極センサの検出する導電率を補正するようにしたことにより、電極が劣化して感度が悪くなった場合も、検出される導電率を正常なものとして扱うことができ、アルゴリズムを変更するなどといった対応も不要となる。
さらに、初回運転時の第一の導電率と、一度も運転していない状態における初期の第二の導電率を記憶し、電極センサの異常を検知した場合に、初回の第一の導電率と初期の第二の導電率、および、現時点での第一の導電率と第二の導電率の値によって、電極センサの検出する導電率を補正するようにしたことにより、導電率の補正に個々の電極センサの特性を反映させることができ、導電率検出の精度を高めることができる。
以上のように、本発明に係るドラム式洗濯機は、電極センサにより、洗濯水有り、無しの二つの電導率を得ることにより、電極センサの異常を検知することが可能となるので、センサにて水の検知を行なう機器や、その他の洗濯機の用途に適用できる。
36 水槽
37 回転ドラム
38 モータ
47 循環系水路
48 循環ポンプ
49 循環経路
58 電極センサ
65 制御手段
71 記憶手段

Claims (3)

  1. 有底円筒形に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内の洗濯水を前記水槽底部に接続した循環経路を通じ循環ポンプにより循環させる循環系水路と、前記循環経路に設けた導電率を検出できる電極センサと、前記モータ等を制御して洗い、すすぎ、脱水などの一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記循環経路内に洗濯水が満たされる期間の第一の導電率と、前記循環経路内に洗濯水が無い期間の第二の導電率とを検出し、第一の導電率と第二の導電率の差分が所定の閾値を下回る場合に前記電極センサの異常を検知するドラム式洗濯機。
  2. 制御手段は、第一の導電率と第二の導電率の少なくともどちらか一方を、複数回検出する請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 制御手段は、記憶手段において、過去の運転時において検出した導電率を記憶し、運転行程において、第一の導電率もしくは第二の導電率を検出する行程が実施されなかった場合に、前記記憶手段に記憶した過去の運転時の第一の導電率もしくは第二の導電率を使用する請求項1または2に記載の洗濯機。
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