JP2018078560A - 再多重化装置、分離装置及びチップ - Google Patents

再多重化装置、分離装置及びチップ Download PDF

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Abstract

【課題】 データの伝送効率を向上することを可能とする再多重化装置、分離装置及びチップを提供する。【解決手段】 再多重化装置は、階層データを処理する第1送信処理部と、階層データに付加される付加データを処理する第2送信処理部と、第1送信処理部から出力されるデータ及び第2送信処理部から出力されるデータを多重することによって伝送パケットを生成し、生成された伝送パケットを変調器に出力する多重部と、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報を生成する同期制御情報生成部とを備え、多重部は、同期制御情報が格納される伝送パケットを変調器に出力し、n番目の伝送フレームに含まれる同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、再多重化装置、分離装置及びチップに関する。
日本における地上デジタル放送伝送方式であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)方式では、送信装置は、データフレーム及び制御信号(TMCC情報やAC信号)によって構成される伝送フレーム(OFDMフレーム)毎に、映像・音声等のデータを送信する(例えば、非特許文献1)。
「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 標準規格」 ARIB STD−B31
ところで、近年では、次世代の地上デジタル放送伝送方式の検討が進められている。次世代の地上デジタル放送伝送方式では、データの伝送効率を向上するために様々な検討がなされている。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、データの伝送効率を向上することを可能とする再多重化装置、分離装置及びチップを提供することを目的とする。
第1の特徴は、1以上の階層データを再多重化する再多重化装置であって、前記階層データを処理する第1送信処理部と、前記階層データに付加される付加データを処理する第2送信処理部と、前記第1送信処理部から出力されるデータ及び前記第2送信処理部から出力されるデータを多重することによって伝送パケットを生成し、生成された伝送パケットを変調器に出力する多重部と、前記伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報を生成する同期制御情報生成部とを備え、前記多重部は、前記同期制御情報が格納される伝送パケットを前記変調器に出力し、n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが前記変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含むことを要旨とする。
第2の特徴は、分離装置であって、送信装置から送信されるOFDM信号を復調する復調器から取得される伝送フレームから階層データ及び前記階層データに付加される付加データを分離する分離部と、前記階層データを処理する第1受信処理部と、前記付加データを処理する第2受信処理部とを備え、前記分離部は、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報が格納される伝送パケットを前記伝送フレームから抽出し、n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含むことを要旨とする。
第3の特徴は、受信装置に搭載されるチップであって、送信装置から送信されるOFDM信号を復調する復調器から取得される伝送フレームから階層データ及び前記階層データに付加される付加データを分離する分離部と、前記階層データを処理する第1受信処理部と、前記付加データを処理する第2受信処理部とを備え、前記分離部は、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報が格納される伝送パケットを前記伝送フレームから抽出し、n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含むことを要旨とする。
一態様によれば、データの伝送効率を向上することを可能とする再多重化装置、分離装置及びチップを提供することができる。
図1は、実施形態に係る送信装置10を示す図である。 図2は、実施形態に係る再多重化装置15を示す図である。 図3は、実施形態に係る受信装置20を示す図である。 図4は、実施形態に係る分離装置22を示す図である。 図5は、実施形態に係るデータフレームを示す図である。 図6は、実施形態に係るXMIパケットを示す図である。 図7は、実施形態に係るXMIヘッダを示す図である。 図8は、実施形態に係るLchデータ処理を示す図である。 図9は、実施形態に係るLchデータの多重を示す図である。 図10は、実施形態に係るXMIヘッダを示す図である。 図11は、実施形態に係る同期制御情報を示す図である。 図12は、実施形態に係るLchデータを構成するTLVパケットの受信処理を示す図である。 図13は、変更例1に係るXMIパケットの出力方法を示す図である。 図14は、変更例2に係るTLVパケット(フラグ情報)を示す図である。 図15は、変更例2に係るTLVパケット(フラグ情報)を示す図である。 図16は、変更例2に係るTLVパケット(フラグ情報)を示す図である。 図17は、変更例3に係るLchデータの多重を示す図である。
以下において、実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。
従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる場合があることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る再多重化装置は、1以上の階層データを再多重化する。前記再多重化装置は、前記階層データを処理する第1送信処理部と、前記階層データに付加される付加データを処理する第2送信処理部と、前記第1送信処理部から出力されるデータ及び前記第2送信処理部から出力されるデータを多重することによって伝送パケットを生成し、生成された伝送パケットを変調器に出力する多重部と、前記伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報を生成する同期制御情報生成部とを備え、前記多重部は、前記同期制御情報が格納される伝送パケットを前記変調器に出力し、n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが前記変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む。
実施形態に係る分離装置は、送信装置から送信されるOFDM信号を復調する復調器から取得される伝送フレームから階層データ及び前記階層データに付加される付加データを分離する分離部と、前記階層データを処理する第1受信処理部と、前記付加データを処理する第2受信処理部とを備え、前記分離部は、前記伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報が格納される伝送パケットを前記伝送フレームから抽出し、n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが前記変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む。
実施形態では、n番目の伝送フレームに含まれる同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される時刻を示す時刻情報を含む。従って、n+1番目の伝送フレームの同期を適切にとることができる。ひいては、適切な同期によってデータの伝送効率を向上することができる。
[実施形態]
(デジタル放送システム)
以下において、実施形態に係るデジタル放送システムについて説明する。デジタル放送システムは、送信装置及び受信装置によって構成される。
実施形態において、デジタル放送システムは、次世代の地上放送方式に対応するデジタル放送システムである。例えば、デジタル放送システムでは、SISO(Single Input Single Output)技術、MISO(Multiple Input Single Output)技術、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術が適用される。デジタル放送システムでは、送信装置から受信装置に対して、複数の階層に属する階層データ(例えば、1〜9セグメントの部分セグメントを含む36セグメント)が送信される。実施形態では、階層データとして、A階層データ、B階層データ、C階層データが送信されるケースについて例示する。
(送信装置)
以下において、実施形態に係る送信装置について説明する。図1は、実施形態に係る送信装置10を示す図である。
図1に示すように、送信装置10は、エンコーダ11と、MMT多重化部12と、スクランブル部13と、エンコーダ14Aと、MMT多重化部14Bと、スクランブル部14Cと、再多重化装置15と、変調器16とを有する。
エンコーダ11は、各階層データ(映像データ、音声データ及び字幕データ)を符号化する。符号化方式としては、例えば、HEVC(High Efficiency Video Coding)やAAC(Advanced Audio Coding)を用いる方式が挙げられる。実施形態では、エンコーダ11として、A階層データを処理するエンコーダ11Aと、B階層データを処理するエンコーダ11Bと、C階層データを処理するエンコーダ11Cとが設けられる。
MMT多重化部12は、エンコーダ11から出力される符号化データ(映像データ、音声データ及び字幕データ)を多重化する。多重化は、例えば、MMTP(MPEG Media Transport Protocol)に準拠する方式で行われる(ISO/IEC 23008−1及びARIB STD−B60を参照)。具体的には、MMT多重化部12は、符号化データに基づいて、MMTPヘッダ及びMMTPペイロードを含むMMTPパケットを生成し、MMTPパケットに基づいてIPパケットを生成する。実施形態では、MMT多重化部12として、A階層データを処理するMMT多重化部12Aと、B階層データを処理するMMT多重化部12Bと、C階層データを処理するMMT多重化部12Cとが設けられる。
スクランブル部13は、MMT多重化部12から出力されるIPパケットのスクランブルを行う。スクランブルは、例えば、AES(Advanced Encryption Standard)などに準拠する暗号鍵を用いて行われる。実施形態では、スクランブル部13として、A階層データを処理するスクランブル部13Aと、B階層データを処理するスクランブル部13Bと、C階層データを処理するスクランブル部13Cとが設けられる。
エンコーダ14Aは、エンコーダ11と同様の機能を有しており、付加データを符号化する。MMT多重化部14Bは、MMT多重化部12と同様の機能を有しており、符号化データ(付加データ)を多重化する。スクランブル部14Cは、スクランブル部13と同様の機能を有しており、MMT多重化部14Bから出力されるデータのスクランブルを行う。
ここで、付加データ(Lchデータ)とは、映像データ、音声データ及び字幕データに付加されるデータであればよい。特に限定されるものではないが、Lchデータの内容は、例えば、災害情報などであってもよい。Lchデータは、2系統のデータ(L0chデータ及びL1chデータ)を含んでもよい。例えば、L0chデータは、1〜9セグメントの部分セグメントに用いるLchデータであり、L1chデータは、36セグメントの全体セグメントに用いるLchデータである。
再多重化装置15は、各階層データ及びLchデータを再多重する。ここでは、再多重化装置15は、SFN(Single Frequency Network)における時空間符号化(STC;Space Time Coding)を想定して、2系統のデータを出力する。再多重化装置15の詳細については後述する(図2を参照)。
変調器16は、再多重化装置15から出力されるデータビットのキャリア変調を行うとともに伝送フレーム(以下、OFDMフレーム)を生成する。OFDMフレームは、所定数のキャリアシンボル(周波数軸)及び所定数のシンボル数(時間軸)によって定義される。OFDMフレームは、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を含む。TMCC信号は、複数の階層のそれぞれの伝送パラメータ(変調方式、セグメント数、符号化率等)を示す信号、OFDMフレームの同期をとるための同期信号を含む。実施形態では、空間符号化処理が用いられるケースを想定しており、変調器16として、変調器16A及び変調器16Bが設けられる。変調器16(変調器16A及び変調器16B)は、OFDMフレームを構成する各キャリアシンボルに対して、空間符号化処理を行って2系統の信号を生成して、2系統の信号に対してIFFT処理及び直交変換を行って無線信号Tx1,Tx2を生成する。変調器16Aは、複数のアンテナを用いて無線信号Tx1,Tx2を受信装置20に送信し、変調器16Bは、複数のアンテナを用いて無線信号Tx1,Tx2を受信装置20に送信する。なお、2系統の無線信号Tx1,Tx2は、同一の信号であってもよいが、伝送効率の観点では、異なる信号であることが好ましい。
(再多重化装置)
以下において、実施形態に係る再多重化装置について説明する。図2は、実施形態に係る再多重化装置15を示す図である。
図2に示すように、再多重化装置15は、パケットフィルタ151と、TLVパケット処理部152と、FECブロック生成部153と、パケット出力部154と、パケットフィルタ155Aと、TLVパケット処理部155Bと、シンボルデータ出力部155Cと、同期制御情報生成部156と、スタッフパケット生成部157と、多重部158とを有する。
パケットフィルタ151は、各階層データを構成するIPパケットのフィルタリングを行う。具体的には、パケットフィルタ151は、IPパケットのヘッダに含まれる情報(IPヘッダの送信元IPアドレス、宛先IPアドレス及びプロトコル種別、UDPヘッダの送信元ポート番号、宛先ポート番号)に基づいて、IPパケットのフィルタリングを行う。実施形態では、パケットフィルタ151として、A階層データを処理するパケットフィルタ151Aと、B階層データを処理するパケットフィルタ151Bと、C階層データを処理するパケットフィルタ151Cとが設けられる。
TLVパケット処理部152は、パケットフィルタ151から出力されるIPパケットに基づいてTLV(Type Length Value)パケットを生成する。TLVパケット処理部152は、必要に応じてIPパケットのヘッダ圧縮を行ってもよい。TLVパケットは、例えば、ARIB STD−B32の第3部で規定されるパケットである。TLVパケット処理部152は、TLVパケットを格納するバッファを有する。なお、再多重化装置15に入力されるパケットがTLVパケットである場合には、TLVパケットの生成処理をバイパスして、TLVパケットがバッファに格納されてもよい。実施形態では、TLVパケット処理部152として、A階層データを処理するTLVパケット処理部152Aと、B階層データを処理するTLVパケット処理部152Bと、C階層データを処理するTLVパケット処理部152Cとが設けられる。
FECブロック生成部153は、各階層データを構成するTLVパケットに基づいて誤り訂正ブロック(以下、FECブロック)を生成する。FECブロックは、所定数のデータビット及び誤り訂正符号が挿入される領域を含む固定長のブロックである。実施形態では、FECブロック生成部153として、A階層データを処理するFECブロック生成部153Aと、B階層データを処理するFECブロック生成部153Bと、C階層データを処理するFECブロック生成部153Cとが設けられる。
なお、誤り訂正符号化方式は、例えば、LDPC(Low Density Parity Check)方式である。実際の誤り訂正符化処理は、上述した変調器16で行われる。
パケット出力部154は、FECブロック生成部153から出力されるFECブロックに基づいてデータフレームを生成する。1つのデータフレームは、2以上のFECブロックを含んでいてもよく、1つのFECブロックは、2以上のデータフレームに跨がっていてもよい。データフレームのサイズは、OFDMフレームのサイズに応じて定められてもよい。パケット出力部154は、データフレームを構成するデータに基づいて伝送パケット(以下、XMIパケット)の一部を生成し、生成されたXMIパケットの一部を出力する。XMIパケットは、IPヘッダ、UDPヘッダ、MMTPヘッダ、XMIヘッダ、XMIペイロードを含む。データフレームを構成するデータは、XMIペイロードに格納される。実施形態では、パケット出力部154として、A階層データを処理するパケット出力部154Aと、B階層データを処理するパケット出力部154Bと、C階層データを処理するパケット出力部154Cとが設けられる。
実施形態では、パケットフィルタ151、TLVパケット処理部152、FECブロック生成部153及びパケット出力部154は、階層データ処理部18を構成する。階層データ処理部18は、階層データを処理する第1送信処理部を構成する。階層データ処理部18は、シンボル単位よりも少なくとも大きい単位で階層データを処理する。具体的には、階層データ処理部18は、階層データを構成するTLVパケット(第1入力パケット)に基づいてFECブロックを生成し、FECブロックに基づいてXMIパケットの一部を生成し、XMIパケットの一部を多重部158に出力する。階層データ処理部18として、A階層データを処理する階層データ処理部18Aと、B階層データを処理する階層データ処理部18Bと、C階層データを処理する階層データ処理部18Cとが設けられる。
なお、実施形態では、FECブロックに基づいてデータフレームが生成されるため、シンボル単位よりも少なくとも大きい単位は、データフレーム単位である。但し、データフレームという概念がない場合には、シンボル単位よりも少なくとも大きい単位は、FECブロック単位と考えてもよい。
パケットフィルタ155Aは、パケットフィルタ151と同様の機能を有しており、Lchデータを構成するIPパケットのフィルタリングを行う。TLVパケット処理部155Bは、TLVパケット処理部152と同様の機能を有しており、パケットフィルタ155Aから出力されるIPパケットに基づいてTLVパケットを生成する。なお、再多重化装置15に入力されるパケットがTLVパケットである場合には、TLVパケットの生成処理をバイパスして、TLVパケットがバッファに格納されてもよい。シンボルデータ出力部155Cは、TLVパケット処理部155Bから出力されるTLVパケットを出力する。具体的には、1つのシンボルを構成するデータ単位で、TLVパケットを構成するデータを出力する。
実施形態では、パケットフィルタ155A、TLVパケット処理部155B及びシンボルデータ出力部155Cは、Lchデータ処理部19を構成する。Lchデータ処理部19は、Lchデータをシンボル単位で処理する第2送信処理部を構成する。Lchデータ処理部19は、Lchデータを構成するTLVパケット(第2入力パケット)に基づいてFECブロックを生成せずに、TLVパケットを構成するデータをシンボル単位で多重部158に出力する。
同期制御情報生成部156は、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報を生成する。同期制御情報の詳細については後述する(図11を参照)。
スタッフパケット生成部157は、スタッフパケットを生成する。スタッフパケットは、再多重化装置15から一定のレートでXMIパケットが出力される前提下において、XMIパケットが不足する場合に、XMIパケットの代わりに再多重化装置15から出力されるパケットである。
多重部158は、階層データ処理部18から出力されるデータ及びLchデータ処理部19から出力されるデータを多重することによってXMIパケットを生成する。多重部158は、同期制御情報を含むXMIパケットを生成する。多重部158は、生成されたXMIパケットを変調器16に出力する。多重部158は、XMIパケットを一定のレートで出力する。XMIパケットは固定長である。
実施形態では、多重部158は、XMIパケットのペイロードに格納するデータが不足する場合には、XMIパケットのペイロードにスタッフビットを追加する。多重部158は、XMIパケットが不足する場合に、スタッフパケットを出力する。
(受信装置)
以下において、実施形態に係る受信装置について説明する。図3は、実施形態に係る受信装置20を示す図である。
図3に示すように、受信装置20は、復調器21と、分離装置22と、デスクランブル部23と、MMT分離部24と、デコーダ25と、デスクランブル部26Aと、MMT分離部26Bと、デコーダ26Cとを有する。
復調器21は、複数のアンテナを用いて、無線信号Rx1,Rx2(OFDM信号)を受信する。復調器21は、周波数変換によって、無線信号Rx1,Rx2をベースバンド信号に変換してAD変換などによってデジタル化する。復調器21は、2系統の信号に対してFFT処理及びMIMO復調処理を行って、所定数のキャリアシンボル(周波数軸)及び所定数のシンボル数(時間軸)によって定義されるOFDMフレームを取得する。OFDMフレームの同期は、上述したTMCC信号によって行われる。
分離装置22は、2系統のOFDMフレームから各階層データ及びLchデータを分離する。分離装置22の詳細については後述する(図4を参照)。
デスクランブル部23は、分離装置22から出力されるIPパケットのデスクランブルを行う。デスクランブルは、例えば、AES(Advanced Encryption Standard)などに準拠する暗号鍵を用いて行われる。実施形態では、デスクランブル部23として、A階層データを処理するデスクランブル部23Aと、B階層データを処理するデスクランブル部23Bと、C階層データを処理するデスクランブル部23Cとが設けられる。
MMT分離部24は、デスクランブル部23から出力されるデータを符号化データ(映像データ、音声データ及び字幕データ)に分離する。分離は、例えば、MMTP(MPEG Media Transport Protocol)に準拠する方式で行われる(ISO/IEC 23008−1及びARIB STD−B60を参照)。具体的には、MMT分離部24は、MMT分離部24に入力されるIPパケットに基づいてMMTPパケットを生成し、MMTPパケットに基づいて符号化データを生成する。実施形態では、MMT分離部24として、A階層データを処理するMMT分離部24Aと、B階層データを処理するMMT分離部24Bと、C階層データを処理するMMT分離部24Cとが設けられる。
デコーダ25は、MMT分離部24から出力される符号化データ(映像データ、音声データ及び字幕データ)を復号する。復号方式としては、例えば、HEVC(High Efficiency Video Coding)やAAC(Advanced Audio Coding)を用いる方式が挙げられる。実施形態では、デコーダ25として、A階層データを処理するデコーダ25Aと、B階層データを処理するデコーダ25Bと、C階層データを処理するデコーダ25Cとが設けられる。
デスクランブル部26Aは、デスクランブル部23と同様の機能を有しており、分離装置22から出力されるIPパケットのデスクランブルを行う。MMT分離部26Bは、MMT分離部24と同様の機能を有しており、デスクランブル部26Aから出力される符号化データ(Lchデータ)を分離する。デコーダ26Cは、デコーダ25と同様の機能を有しており、Lchデータを復号する。
(分離装置)
以下において、実施形態に係る分離装置について説明する。図4は、実施形態に係る分離装置22を示す図である。
図4に示すように、分離装置22は、分離部221と、FECブロック抽出部225と、TLVパケット処理部226と、パケット出力部227と、データ系列入力部228Aと、TLVパケット処理部228Bと、パケット出力部228Cとを有する。
分離部221は、2系統のOFDMフレームから各階層データを構成するデータシンボル及びLchデータを構成するLchシンボルを分離する。分離部221は、階層毎のデータフレームをFECブロック抽出部225に出力し、Lchシンボルによって構成されるLchデータをデータ系列入力部228Aに出力する。
FECブロック抽出部225は、分離部221から出力されるデータフレームからFECブロックを抽出し、FECブロックに基づいてTLVパケットを生成する。実施形態では、FECブロック抽出部225として、A階層データを処理するFECブロック抽出部225Aと、B階層データを処理するFECブロック抽出部225Bと、C階層データを処理するFECブロック抽出部225Cとが設けられる。
TLVパケット処理部226は、TLVパケットに基づいてIPパケットを生成する。IPパケットは、MMTPパケットに基づいて生成されている。TLVパケット処理部226は、必要に応じてIPパケットのヘッダ伸張を行ってもよい。なお、分離装置22から出力されるパケットがTLVパケットである場合には、IPパケットの生成処理をバイパスして、TLVパケットが出力されてもよい。実施形態では、TLVパケット処理部226として、A階層データを処理するTLVパケット処理部226Aと、B階層データを処理するTLVパケット処理部226Bと、C階層データを処理するTLVパケット処理部226Cとが設けられる。
パケット出力部227は、TLVパケット処理部226から出力されるIPパケットを出力する。IPパケットの生成処理がバイパスされている場合には、パケット出力部227は、TLVパケットを出力する。
実施形態では、FECブロック抽出部225、TLVパケット処理部226及びパケット出力部227は、階層データ処理部28を構成する。階層データ処理部28は、階層データを処理する第1受信処理部を構成する。具体的には、階層データ処理部28は、階層データを構成するFECブロックを抽出する。階層データ処理部28は、FECブロックに基づいてTLVパケットを生成し、TLVパケットに基づいてIPパケットを生成し、IPパケットをデスクランブル部23に出力する。階層データ処理部28として、A階層データを処理する階層データ処理部28Aと、B階層データを処理する階層データ処理部28Bと、C階層データを処理する階層データ処理部28Cとが設けられる。
データ系列入力部228Aは、分離部221から出力されるLchデータのデータ系列を抽出する。TLVパケット処理部228Bは、TLVパケット処理部226と同様の機能を有しており、TLVパケットに基づいてIPパケットを生成する。パケット出力部228Cは、パケット出力部227と同様の機能を有しており、TLVパケット処理部228Bから出力されるIPパケットを出力する。
実施形態では、データ系列入力部228A、TLVパケット処理部228B及びパケット出力部228Cは、Lchデータ処理部29を構成する。Lchデータ処理部29は、Lchデータを処理する第2受信処理部を構成する。Lchデータ処理部29は、分離部221から出力されるLchデータに基づいてFECブロックを生成せずにTLVパケットを生成し、TLVパケットに基づいてIPパケットを生成し、IPパケットをデスクランブル部26Aに出力する。
(データフレーム)
以下において、実施形態に係るデータフレームについて説明する。図5は、実施形態に係るデータフレームを示す図である。図5に示すように、データフレームは、フレームヘッダ及びFECブロック領域を有する。
フレームヘッダは、例えば、同期ビット(Sync)、ポインタ、リザーブビット、FECパリティビットを含む。同期ビット(Sync)は、データフレームの先頭位置を特定するためのビットである。ポインタは、データフレームの先頭位置に対するデータフレームの先頭に含まれるFECブロックの先頭位置のオフセット(ビット数)を示す。リザーブビットは、将来の拡張のために確保されたビット列である。FECパリティビットは、データフレームのヘッダの誤り訂正を行うためのビットである。
FECブロック領域は、FECブロックを連結したもの又はFECブロックの断片を含む。上述したように、1つのデータフレームは、2以上のFECブロックを含んでいてもよく、1つのFECブロックは、2以上のデータフレームに跨がっていてもよいためである。FECブロック領域のサイズは、変調方式、FFTサイズ、ガードインターバル比、パイロット信号比率及びセグメント数の指定によって定まる。
ここで、データフレームは、XMIパケットを生成するために、固定長(例えば、10448ビット)のデータユニットに分割される。データフレームのビット長は、固定長で割り切れなくてもよい。
(XMIパケット)
以下において、実施形態に係るXMIパケットについて説明する。図6は、実施形態に係るXMIパケット(伝送パケット)を示す図である。図6に示すように、XMIパケットは、XMIヘッダ及びXMIペイロードを有する。ここでは、Lchデータ多重前のXMIパケットが例示されている。
XMIヘッダ領域は、IPヘッダ(ここでは、IPv4ヘッダ)、UDPヘッダ、MMTPヘッダ及びXMIヘッダを含む。IPヘッダ及びUDPヘッダは、ARIB STD−B32に準拠する。MMTPヘッダは、ISO/IEC 23008−1及びARIB STD−B60に準拠する。XMIヘッダの詳細については後述する(図7及び図10を参照)。
XMIペイロードは、同期制御情報、データユニット及びスタッフの中から選択されたビットを含む。同期制御情報又はデータユニットのビット長が固定長(例えば、10448ビット)に満たない場合には、スタッフビットが挿入される。さらに、一定レートで出力されるXMIパケットが不足する場合に、ペイロードの全てがスタッフビットによって構成されるスタッフパケットが出力される。
なお、XMIパケットのMACフレームは、XMIパケットに加えて、ヘッダ(宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、タイプ)及びFCS(Frame Check Sequence)を含む。MACフレームは、例えば、IEEE802.3に準拠する。
(XMIヘッダ)
以下において、実施形態に係るXMIヘッダについて説明する。図7は、実施形態に係るXMIヘッダを示す図である。図7に示すように、XMIヘッダは、L0先頭シンボルフラグ、L0シンボル開始フラグ、L1先頭シンボルフラグ、L1シンボル開始フラグ、フレーム番号、データユニット種別、シーケンス番号、CRC32及びデータユニット長を含む。ここでは、Lchデータ多重前のXMIヘッダが例示されている。
L0先頭シンボルフラグは、後述する“L0_top_symbol_flag”と同様であり、L0シンボル開始フラグは、後述する“L0_symbol_start_flag”と同様である。L1先頭シンボルフラグは、後述する“L1_top_symbol_flag”と同様であり、L1シンボル開始フラグは、後述する“L1_symbol_start_flag”と同様である。これらの情報要素の詳細については後述する(図10を参照)。
フレーム番号は、XMIパケットに含まれるデータユニットが属するデータフレームの番号である。フレーム番号は、例えば、0〜65535の範囲で表される。
データユニット種別は、XMIパケットに含まれるデータの種別を示す。データの種別は、例えば、同期制御情報、A階層に属するデータユニット、B階層に属するデータユニット、C階層に属するデータユニット、スタッフパケットなどの種別である。
シーケンス番号は、OFDMフレームにおけるXMIパケットの順序を示す番号である。シーケンス番号は、例えば、0〜4095の範囲で表される。
CRC32は、誤り検出符号である。CRC32は、例えば、ITU−T勧告H.222.0に準拠する。
データユニット長は、XMIパケットに含まれるデータのデータ長を示す。データユニット長は、例えば、バイト単位で表される。
(Lchデータ処理)
以下において、実施形態に係るLchデータ処理について説明する。図8は、実施形態に係るLchデータ処理を示す図である。
図8に示すように、再多重化装置15(階層データ処理部18)は、時刻t0において、階層データを構成するTLVパケットの取得を開始する。上述したように、再多重化装置15は、階層データを構成するTLVパケットに基づいてFECブロックを生成し、FECブロックに基づいてデータフレームを生成し、データフレームに基づいてXMIパケットの一部(Lchデータを除く)を生成する。従って、再多重化装置15は、時刻t0においてデータフレームの生成を開始し、時刻t1においてデータフレームの生成を完了する。すなわち、データフレームの生成時間は、時刻t1−時刻t0である。再多重化装置15は、時刻t1において、データフレームを構成するXMIパケットの出力を開始する。時刻t2−時刻t1は、再多重化装置15から変調器16への伝送遅延である。変調器16は、時刻t2においてOFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボルを除く)の生成を開始し、時刻t1においてOFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボルを除く)の生成を完了する。すなわち、OFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボルを除く)の生成時間は、時刻t3−時刻t2である。
これに対して、再多重化装置15(Lchデータ処理部19)は、時刻t0において、Lchデータを構成するTLVパケットの取得を開始する。上述したように、再多重化装置15は、Lchデータを構成するTLVパケットに基づいてFECブロックを生成せずに、Lchデータを構成するTLVパケットに基づいてXMIパケットに多重するデータをシンボル単位で生成する。従って、再多重化装置15は、時刻t0においてXMIパケットに多重するデータ(1以上のシンボルに相当するデータ)の生成を開始し、時刻t4においてXMIパケットに多重するデータの生成を完了する。すなわち、XMIパケットに多重するデータの生成時間は、時刻t4−時刻t0である。再多重化装置15は、時刻t4において、1以上のシンボルに相当するデータが格納されたXMIパケットの出力を開始する。時刻t5−時刻t4は、再多重化装置15から変調器16への伝送遅延である。変調器16は、時刻t5においてOFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボル)の生成を開始し、時刻t6においてOFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボル)の生成を完了する。すなわち、OFDMフレーム(Lchデータに相当するシンボル)の生成時間は、時刻t6−時刻t5である。
このように、TLVパケットの取得開始タイミング(時刻t0)を基準とした場合に、Lchデータの遅延は、階層データの遅延よりも抑制される。
(Lchデータの多重)
以下において、実施形態に係るLchデータの多重について説明する。図9は、実施形態に係るLchデータの多重を示す図である。図9では、XMIパケットのペイロード(例えば、データユニット)の最大サイズが10448ビット、1OFDMフレーム時間あたりに出力されるXMIパケットの個数が3208個であるケースが例示されている。
図9に示すように、OFDMフレームは、同期制御情報を含むXMIパケット、A階層データを含むXMIパケット、B階層データを含むXMIパケット及びC階層データを含むXMIパケットを含む。さらに、各階層データを含むXMIパケットは、2系統のLchデータ(L0chデータ及びL1chデータ)を含む。すなわち、Lchデータは、階層データと多重される。OFDMフレームは、必要に応じてスタッフパケットを含む。
ここで、XMIパケットに多重されるLchデータ(L0chデータ及びL1chデータ)の長さは可変長である。LchデータはXMIパケットに多重されなくてもよい。なお、L0chデータがXMIパケットに多重され、L1chデータがXMIパケットに多重されなくてもよい。或いは、L0chデータがXMIパケットに多重されず、L1chデータがXMIパケットに多重されてもよい。
詳細には、XMIパケットが有するフィールドとして、L0ch用フィールド及びL1ch用フィールドが定義される。L0ch用フィールドとして、L0ch情報フィールド及びL0chデータフィールドが定義される。L1ch用フィールドとして、L1ch情報フィールド及びL1chデータフィールドが定義される。
L0ch情報フィールドは、L0ch情報フィールドに続くL0chデータフィールドのサイズを示すL0ch情報が格納されるフィールドである。L0ch情報は、L0chデータフィールドのサイズをバイト単位で表してもよい。L0chデータフィールドは、L0chデータが格納されるフィールドである。同様に、L1ch情報フィールドは、L1ch情報フィールドに続くL1chデータフィールドのサイズを示すL1ch情報が格納されるフィールドである。L1ch情報は、L1chデータフィールドのサイズをバイト単位で表してもよい。L1chデータフィールドは、L1chデータが格納されるフィールドである。
但し、後述するように、L0ch情報フィールドがXMIパケットに含まれていなくてもよい。同様に、L1ch情報フィールドがXMIパケットに含まれていなくてもよい。
以下において、L0ch用フィールド及びL1ch用フィールドをLch用フィールド(付加フィールド)と総称することもある。L0ch情報フィールド及びL1ch情報フィールドをLch情報フィールドと総称することもある。同様に、L0chデータフィールド及びL1chデータフィールドをLchデータフィールドと総称することもある。同様に、L0ch情報及びL1ch情報をLch情報と総称することもある。
(XMIヘッダ)
以下において、実施形態に係るXMIヘッダについて説明する。図10は、実施形態に係るXMIヘッダを示す図である。図10に示すように、XMIヘッダは、“L0_top_symbol_flag”、“L0_symbol_start_flag”、“L1_top_symbol_flag”、“L1_symbol_start_flag”、“reserved”、“frame_number”、“data_unit_type”、“sequence_number”、“CRC32”及び“data_unit_length”を含む。ここでは、Lchデータ多重後のXMIヘッダが例示されている。
“L0_top_symbol_flag”は、XMIパケットに多重されるL0ch情報又はL0chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルであるか否かを示すフラグである。例えば、L0chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルである場合に“1”がセットされ、L0chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルでない場合に“0”がセットされる。
“L0_symbol_start_flag”は、L0ch情報フィールドがあるか否かを示すフラグである。例えば、例えば、L0ch情報フィールドがある場合に“1”がセットされ、L0ch情報フィールドがない場合に“0”がセットされる。“1”は、L0ch情報によって示されるサイズのL0chデータが引き続くXMIパケットを含め格納されていることを意味する。“0”は、直前のXMIパケットから継続するL0chデータがLchデータフィールドに格納されている、或いは、スタッフビットがLchデータフィールドに格納されていることを意味する。
“L1_top_symbol_flag”は、XMIパケットに多重されるL1ch情報又はL1chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルであるか否かを示すフラグである。例えば、L1chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルである場合に“1”がセットされ、L1chデータに相当するシンボルがOFDMフレームの先頭シンボルでない場合に“0”がセットされる。
“L1_symbol_start_flag”は、L1ch情報フィールドがあるか否かを示すフラグである。例えば、例えば、L1ch情報フィールドがある場合に“1”がセットされ、L1ch情報フィールドがない場合に“0”がセットされる。“1”は、L1ch情報によって示されるサイズのL1chデータが引き続くXMIパケットを含め格納されていることを意味する。“0”は、直前のXMIパケットから継続するLchデータがLchデータフィールドに格納されている、或いは、スタッフビットがLchデータフィールドに格納されていることを意味する。
なお、L0ch用フィールドのサイズは、後述するように、同期制御情報に含まれる情報要素(number_of_L0_info_field)によって示されており、L1ch用フィールドのサイズは、後述するように、同期制御情報に含まれる情報要素(number_of_L1_info_field)によって示される。
以下において、“L0_symbol_start_flag”及び“L1_symbol_start_flag”を“L_symbol_start_flag”と総称することもある。
“reserved”は、将来の拡張のために確保されたビット列である。“frame_number”、“data_unit_type”、“sequence_number”、“CRC32”及び“data_unit_length”は、図7で説明した論理フレーム番号、データユニット種別、シーケンス番号、CRC32及びデータユニット長と同様である。
(同期制御情報)
以下において、実施形態に係る同期制御情報について説明する。図11は、実施形態に係る同期制御情報を示す図である。図11に示すように、同期制御情報は、“current_timestamp”、“leap_indicator”、“number_of_L0_info_field”、“number_of_L1_info_field”及び“next_frame_configuration”を含む。
“current_timestamp”は、XMIパケットが再多重化装置15から出力される時刻を示す。時刻は、例えば、NTP(Network Time Protocol)に準拠する形式で表される。
“leap_indicator”は、再多重化装置15の閏秒調整を行う際に、閏秒調整の度合いを示す値である。
“number_of_L0_info_field”は、L0ch用フィールドのサイズを示す。“number_of_L0_info_field”は、例えば、L0ch用フィールドのサイズをバイト単位で表してもよい。
“number_of_L1_info_field”は、L1ch用フィールドのサイズを示す。“number_of_L1_info_field”は、例えば、L1ch用フィールドのサイズをバイト単位で表してもよい。
以下において、“number_of_L0_info_field”及び“number_of_L1_info_field”を“number_of_L_info_field”と総称することもある。
このように、同期制御情報に含まれる“number_of_L_info_field”は、Lch用フィールドのサイズを表している。すなわち、上述した多重部158は、同期制御情報に基づいて、Lchデータ処理部19から出力される可変長のデータをLchデータとしてXMIパケットに多重する。同様に、上述した分離部221は、同期制御情報に基づいて、XMIパケットに多重される可変長のデータをLchデータとして分離する。
“next_frame_configuration”は、次のOFDMフレームの同期制御情報である。“next_frame_configuration”は、例えば、変調パラメータ、伝送モード・ガードインターバル比、伝送モード・ガードインターバル比の切り替えタイミング、ガードインターバル比、伝送モード、TMCC情報、SFN同期情報の有無、SFN同期情報、基準時刻差、最大遅延時間などのように、次のOFDMフレームの処理に必要な情報を含む。
ここで、“next_frame_configuration”は、少なくとも、“next_frame_trasnmit_timestamp”を含む。“next_frame_trasnmit_timestamp”は、次のOFDMフレームを変調器16が送信する時刻を示す時刻情報である。“next_frame_trasnmit_timestamp”は、絶対時刻で表されており、例えば、PTP(Precision Time Protocol)に準拠する形式で表される。例えば、上位48ビットは、基準タイミング(International Atomic Time(TAI)で1970年1月1日0:00:00)からの経過秒数を表しており、下位32ビットは、1秒以下の経過時間を表してもよい。
(Lchデータを構成するTLVパケットの受信処理)
以下において、実施形態に係るLchデータを構成するTLVパケットの受信処理について説明する。図12は、実施形態に係るLchデータを構成するTLVパケットの受信処理を示す図である。
第1に、分離装置22(Lchデータ処理部29)は、OFDMフレームから分離されるLchデータのデータ系列を取得する。具体的には、分離装置22は、Lchシンボルに相当するビットの列をつなぐことで、Lchデータのデータ系列を取得することが可能である。
第2に、分離装置22(Lchデータ処理部29)は、Lchデータのデータ系列から、Lchデータを構成するTLVパケット(出力パケット)を抽出する抽出処理を実行する。具体的には、分離装置22は、Lchデータのデータ系列から、所定ビット系列(例えば、0x7F)をn番目のTLVパケットの先頭位置候補として抽出する。分離装置22は、n番目のTLVパケットの先頭位置候補に基づいて、Lchデータのデータ系列からn番目のTLVパケットのサイズ情報が格納されるサイズ領域候補を特定する。分離装置22は、特定されたサイズ領域候補に格納されるサイズ情報に基づいてn+1番目のTLVパケットの先頭位置候補を特定する。分離装置22は、n+1番目のTLVパケットの先頭位置候補が所定ビット系列(例えば、0x7F)である場合に、n番目のTLVパケットを抽出する。
ここで、Lchデータを構成するTLVパケットは、所定ビット系列(例えば、0x7F)の2バイト後にサイズ情報が格納されるように構成されている。但し、所定ビット系列は、TLVパケットの先頭位置を表す専用のビット系列ではないため、TLVパケットの先頭位置以外においてTLVパケットに含まれる可能性がある。従って、上述したように、所定ビット系列がTLVパケットの先頭位置を表しているか否かを確認するために、上述した抽出処理が行われる。
さらに、TLVパケットの先頭位置の特定精度を向上するために、分離装置22は、抽出処理において、n+k(kは2以上の整数)番目の出力パケットの先頭位置候補の全てが所定ビット系列である場合に、n番目の出力パケットを抽出してもよい。
例えば、k=3である場合について図12を参照しながら説明する。
図12の成功例に示すように、サイズ領域候補(n番目、n+1番目、n+2番目)に格納されるサイズ情報に基づいて特定された先頭位置候補(n+1番目、n+2番目、n+3番目)の全てが所定ビット系列である場合に、先頭位置候補及びサイズ情報に基づいてTLVパケットが抽出される。
図12の失敗例に示すように、サイズ領域候補(n+1番目)に格納されるサイズ情報に基づいて特定された先頭位置候補が所定ビット系列でない場合に、先頭位置候補(n番目)がTLVパケットの先頭位置ではないことが特定される。
(作用及び効果)
実施形態では、階層データに多重されるLchデータがシンボル単位で処理されるため、Lchデータの遅延が抑制される。
実施形態では、XMIパケットに多重されるLchデータ(L0chデータ及びL1chデータ)の長さは可変長である。従って、FFTサイズに応じてLchデータが増加した場合にも、これを遅延なく変調器16に伝送することができる。
実施形態では、n番目のOFDMフレームに含まれる同期制御情報は、n+1番目のOFDMフレームが変調器16から送出される時刻を示す時刻情報(“next_frame_configuration”)を含む。従って、n+1番目のOFDMフレームの同期を適切にとることができる。
実施形態では、分離装置22(Lchデータ処理部29)は、n番目のサイズ領域候補に格納されるサイズ情報に基づいてn+1番目のTLVパケットの先頭位置候補を特定し、n+1番目のTLVパケットの先頭位置候補が所定ビット系列である場合に、n番目のTLVパケットを抽出する。従って、TLVパケットの先頭位置を表す専用のビット系列が準備されていなくても、Lchデータのデータ系列から適切にTLVパケットを抽出することができる。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態で説明したように、再多重化装置15(多重部158)は、一定のレートでXMIパケットを変調器16に出力する。変更例1においては、単位時間において各階層データのデータ量の比率が定められているケースを想定する。単位時間は、例えば、1OFDMフレーム時間である。具体的には、多重化装置15(多重部158)は、上述した比率が維持されるように、各階層データを含むXMIパケットを変調器16に出力する。
例えば、図9と同様に、1OFDMフレーム時間において3208個のXMIパケットが送信されるケースを例示する。1つのXMIパケットは同期制御情報を含むXMIパケットである。ここで、1OFDMフレーム時間において、K個のA階層XMIパケットを含み、L個のB階層XMIパケットを含み、M個のC階層XMIパケットを含むケースについて考える。なお、A階層XMIパケットは、A階層データを含むXMIパケットであり、B階層XMIパケットは、B階層データを含むXMIパケットであり、C階層XMIパケットは、C階層データを含むXMIパケットである。すなわち、A階層XMIパケットの個数:B階層XMIパケットの個数:C階層XMIパケットの個数がK:L:Mである。但し、Kは、L及びMよりも小さいものとする。
このようなケースにおいて、図13に示すように、1個のA階層XMIパケット、ceil(L/K)個のB階層XMIパケット及びceil(M/K)個のC階層XMIパケットを1つのユニットと考えると、1OFDMフレーム時間において、このようなユニットの出力がK回繰り返される。但し、ceil(x)は、整数xを超える最小の正整数を表す。
但し、L/K及びM/Kが整数ではない場合には、K回目のユニットの出力において端数調整が行われる。B階層XMIパケットの端数調整は、K回目のユニットが{L−ceil(L/K)×(K−1)}個のB階層XMIパケットを含むように行われる。C階層XMIパケットの端数調整は、K回目のユニットが{M−ceil(M/K)×(K−1)}個のB階層XMIパケットを含むように行われる。
なお、OFDMフレームの出力終了を表すXMIパケットとして、1つのスタッフパケットが出力される。従って、スタッフパケットの個数は、3208−(K+L+M+1)+1である。
(作用及び効果)
変更例1では、多重化装置15(多重部158)は、単位時間において定められた各階層データのデータ量の比率が維持されるように、各階層データを含むXMIパケットを変調器16に出力する。従って、変調器16において、各階層データを含むXMIパケットが揃わずに、OFDMフレームを生成する際に、不足する階層データを含むXMIパケットの待ち時間が生じにくい。すなわち、OFDMフレームの生成に係る遅延時間が抑制される。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例2においては、Lchデータは、XMIパケットの処理に用いる拡張情報を含む。例えば、Lchデータを構成するTLVパケットとして、拡張情報を含むTLVパケット(以下、拡張TLVパケット)が新たに定義されてもよい。
拡張情報は、階層データ処理部18、Lchデータ処理部19、階層データ処理部28及びLchデータ処理部29が属するレイヤ(例えば、IPレイヤやMACレイヤなど)よりも上位のレイヤ(例えば、アプリケーションレイヤ)で扱われる。
拡張情報は、XMIパケットヘッダに格納される情報要素(例えば、図7及び図10を参照)以外の情報要素である。拡張情報は、同期制御情報(図11を参照)以外の情報要素である。例えば、拡張情報は、受信機アップデートフラグや緊急警報放送起動フラグなどの情報要素である。
ここで、Lchデータとして拡張情報を含むTLVパケットは、図14〜図16に示すように、所定ビット系列(例えば、0x7F)と、パケット種別と、データ長と、Lchデータとを含む。所定ビット系列(例えば、0x7F)は、図12で説明したようにTLVパケットの抽出に用いるビット系列である。パケット種別は、TLVパケットに含まれるLchデータ(図14〜図16では、フラグ情報)の種別を示す情報である。データ長は、TLVパケットに含まれるLchデータの長さを示す情報である。
例えば、図14に示すように、パケット種別が集合フラグである場合において、フラグ情報の最上位ビットが受信機アップデートフラグであり、フラグ情報の最下位ビットが緊急警報放送起動フラグであってもよい。或いは、図15に示すように、パケット種別が受信機アップデートフラグである場合に、フラグ情報の最下位ビットが受信機アップデートフラグであってもよい。或いは、図16に示すように、パケット種別が緊急警報放送起動フラグである場合に、フラグ情報の最下位ビットが緊急警報放送起動フラグであってもよい。
例えば、受信機アップデートフラグが取り得る値は、受信機のアップデートがない旨を示す“0”及び受信機のアップデートがある旨を示す“1”である。同様に、緊急警報放送起動フラグの取り得る値は、緊急警報放送に関する起動制御がない旨を示す“0”及び緊急警報放送に関する起動制御がある旨を示す“1”である。
(作用及び効果)
変更例2では、Lchデータが拡張情報を含むため、階層データ処理部18、Lchデータ処理部19、階層データ処理部28及びLchデータ処理部29が属するレイヤ(例えば、IPレイヤやMACレイヤなど)で扱う情報要素として全ての情報要素を定義しなくてもよい。例えば、リアルタイム性が要求されないような情報要素は、Lchデータに含まれる拡張情報で定義すればよい。
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態において、図9に示すように、各階層データを含むXMIパケットが2系統のLchデータ(L0chデータ及びL1chデータ)を含む一例について説明した。すなわち、実施形態において、Lchデータは階層データと多重されていた。
しかしながら、Lchデータが階層データと多重される場合、スタッフパケットを再多重化装置15が変調器16に出力している時間において、再多重化装置15がLchデータを変調器16に出力することができないため、Lchデータに遅延が生じ得る。かかる遅延は、1OFDMフレーム時間に含まれるスタッフパケットの数が多い場合に顕著な問題になり得る。
このため、変更例3においては、図17に示すように、Lchデータを格納するフィールドをスタッフパケットに設ける。以下において、Lchデータを格納するフィールドを有するスタッフパケットを「Lchデータパケット」と称する。Lchデータパケットは、階層データと多重されないLchデータを含むXMIパケットである。Lchデータパケットを用いることにより、Lchデータに伝送遅延が生じることを回避できる。
具体的には、LchデータパケットはL0ch用フィールド及びL1ch用フィールドを有する。再多重化装置15の多重部158は、L0ch用フィールド及びL1ch用フィールドにL0chデータ及びL1chデータをそれぞれ格納し、その後にスタッフィングのためのダミーデータ(スタッフデータ)を格納することによって、固定長のLchデータパケットを生成する。
図17の例においては、1OFDMフレーム時間に含まれる複数のスタッフパケットのうち一部のスタッフパケットのみをLchデータパケットとして用いており、残りのスタッフパケットにはL0ch用フィールド及びL1ch用フィールドを設けていない。但し、1OFDMフレーム時間に含まれる全てのスタッフパケットをLchデータパケットとして用いてもよい。
例えば、再多重化装置15の多重部158は、1OFDMフレーム時間に含まれるスタッフパケットの数又は割合が所定値を超える場合に、1OFDMフレーム時間に含まれる一部又は全部のスタッフパケットをLchデータパケットとして用いて、LchデータパケットにLchデータを格納してもよい。
また、変更例3においては、表1に示すように、XMIヘッダの「データユニット種別」フィールド(図7参照)に、Lchデータ(L0/L1シンボルデータ)を示す値を追加する。
表1の例において、XMIヘッダの「データユニット種別」フィールドの値が“0”である場合、このXMIヘッダが付加されたXMIペイロードに同期制御情報が含まれることを示し、このXMIヘッダを含むXMIパケットが同期制御XMIパケットであることを示す。
XMIヘッダの「データユニット種別」フィールドの値が“1”〜“3”のいずれかである場合、このXMIヘッダが付加されたXMIペイロードに階層データ(すなわち、階層別フレームのデータユニット)及びLchデータが含まれることを示す。
XMIヘッダの「データユニット種別」フィールドの値が“4”である場合、このXMIヘッダが付加されたXMIペイロードにLchデータが含まれることを示し、このXMIヘッダを含むXMIパケットがLchデータパケットであることを示す。
XMIヘッダの「データユニット種別」フィールドの値“5”〜“14”は、将来における拡張のために予約されている値である。
XMIヘッダの「データユニット種別」フィールドの値が“15”である場合、このXMIヘッダが付加されたXMIペイロードがスタッフデータを含むスタッフパケットであることを示し、このXMIヘッダを含むXMIパケットがスタッフパケットであることを示す。
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態において、OFDMフレームの出力終了を表すXMIパケットとしてスタッフパケットを用いる一例を説明した。しかしながら、変更例3において説明したLchデータパケットを用いる場合、1OFDMフレーム時間に含まれる全てのスタッフパケットがLchデータパケットとして用いられることも想定される。
よって、OFDMフレームの出力終了を表すために必ずしもスタッフパケットを用いなくてもよい。OFDMフレームの出力終了を表すスタッフパケットを用いなくても、OFDMフレームの先頭に位置する同期制御XMIパケットによってOFDMフレームの区切りを示すことができる。
[変更例5]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態において、再多重化装置15のLchデータ処理部19は、LchデータのTLVパケットを構成するデータをシンボル単位で多重部158に出力していた。一方、多重部158が取り扱うデータの単位(例えば、XMIパケットのデータサイズ)はバイト単位である。
ここで、Lchデータのビット数、すなわち、1シンボルあたりのビット数は、FFTサイズ及びセグメント数に応じて定まる。例えば、8K FFTにおいてセグメント数をNとした場合、4×Nビットである。
このため、セグメント数が奇数である場合には、ビット数が8の倍数(すなわち、バイト単位)にならず、4ビットの端数が生じる。Lchシンボルのビット数がバイト単位にならないと、バイト単位で構成されたTLVパケット(LchデータのTLVパケット)をLchシンボルに配置することができない。このため、8K FFT、かつセグメント数Nが奇数である場合、再多重化装置15は、LchデータのTLVパケットを構成するデータを、Lchシンボルを跨いで配置する。例えば、連続する2つのLchシンボルデータを結合し、4ビットの端数を2つまとめて8ビットとすることができるため、結合されたLchシンボルデータの全体のビット数を8の倍数(すなわち、バイト単位)にすることができる。
ここで、1つのフレームに対応するLchシンボルの数が奇数である場合、これらのLchシンボルの総ビット数がバイト単位にならない。この場合、再多重化装置15は、フレームの最終Lchシンボルについては、1バイトに満たなかった4ビットを捨てる。また、再多重化装置15は、フレームの最終Lchシンボルの後に4ビットのヌルデータを追加する。そして、再多重化装置15は、4ビットのヌルデータが追加されたLchシンボルをXMIパケットに格納する。なお、追加されたヌルデータは、変調器16において取り除かれる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が用いられるシステムについて例示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。実施形態は、MISO(Multiple Input Single Output)技術又はSISO(Single Input Single Output)技術が用いられるシステムに適用されてもよい。
実施形態では、変調方式としてOFDMが用いられるケースについて例示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。変調方式は、例えば、FBMC(Filter Bank Multi Carrier)やシングルキャリア方式であってもよい。
実施形態では、各階層データが送信されるケースを例示したが、実施形態は、これに限定されるものではない。送信装置10から受信装置20に送信されるデータは、階層化されていなくてもよい。
実施形態では特に触れていないが、送信装置10及び受信装置20が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、送信装置10及び受信装置20が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
10…送信装置、11…エンコーダ、12…MMT多重化部、13…スクランブル部、14A…エンコーダ、14B…MMT多重化部、14C…スクランブル部、15…再多重化装置、16…変調器、18…階層データ処理部、19…Lchデータ処理部、20…受信装置、21…復調器、22…分離装置、23…デスクランブル部、24…MMT分離部、25…デコーダ、26A…デスクランブル部、26B…MMT分離部、26C…デコーダ、28…階層データ処理部、29…Lchデータ処理部、151…パケットフィルタ、152…TLVパケット処理部、153…FECブロック生成部、154…パケット出力部、155A…パケットフィルタ、155B…TLVパケット処理部、155C…シンボルデータ出力部、156…同期制御情報生成部、157…スタッフパケット生成部、158…多重部、221…分離部、225…FECブロック抽出部、226…TLVパケット処理部、227…パケット出力部、228A…データ系列入力部、228B…TLVパケット処理部、228C…パケット出力部

Claims (3)

  1. 1以上の階層データを再多重化する再多重化装置であって
    前記階層データを処理する第1送信処理部と、
    前記階層データに付加される付加データを処理する第2送信処理部と、
    前記第1送信処理部から出力されるデータ及び前記第2送信処理部から出力されるデータを多重することによって伝送パケットを生成し、生成された伝送パケットを変調器に出力する多重部と、
    前記伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報を生成する同期制御情報生成部とを備え、
    前記多重部は、前記同期制御情報が格納される伝送パケットを前記変調器に出力し、
    n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが前記変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む、再多重化装置。
  2. 送信装置から送信されるOFDM信号を復調する復調器から取得される伝送フレームから階層データ及び前記階層データに付加される付加データを分離する分離部と、
    前記階層データを処理する第1受信処理部と、
    前記付加データを処理する第2受信処理部とを備え、
    前記分離部は、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報が格納される伝送パケットを前記伝送フレームから抽出し、
    n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む、分離装置。
  3. 受信装置に搭載されるチップであって、
    送信装置から送信されるOFDM信号を復調する復調器から取得される伝送フレームから階層データ及び前記階層データに付加される付加データを分離する分離部と、
    前記階層データを処理する第1受信処理部と、
    前記付加データを処理する第2受信処理部とを備え、
    前記分離部は、伝送パケットの同期又は制御に用いる同期制御情報が格納される伝送パケットを前記伝送フレームから抽出し、
    n番目の伝送フレームに含まれる前記同期制御情報は、n+1番目の伝送フレームが変調器から送出される絶対時刻を示す時刻情報を含む、チップ。
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