JP2018078059A - 蓄電システム - Google Patents

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雅昭 吉田
英雄 柳田
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Abstract

【課題】出力密度が高く且つエネルギー密度が高い蓄電デバイスを容易に実現する蓄電システムの提供。【解決手段】エネルギー密度が高く出力密度が低い第一の蓄電デバイス110と、出力密度が高くエネルギー密度が低い第二の蓄電デバイス120と、を有する蓄電システム100であって、前記第二の蓄電デバイス120は、Li3V2(PO4)3を基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物を正極に用いた非水電解液蓄電デバイス120である。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
従来から、ハイブリッド車や電気自動車等に搭載される蓄電デバイスでは、安定した出力特性が求められている。
具体的には、例えば、蓄電デバイスにおいて、正極活物質としてLi(PO等のリン酸バナジウムリチウムに対しリチウムニッケル複合酸化物を所定量配合すると共に正極合材層を適切な条件で形成した正極を用いることで、高出力と高容量を実現することが知られている。
しかしながら、上記の技術では、用途に応じた蓄電デバイスを実現するためには、用途毎に材料の配合が調整された蓄電デバイスを製造しなければならず、管理が複雑であり、汎用性に欠ける。
開示の技術は、上記事情に鑑みて成されたものであり、出力密度が高く且つエネルギー密度が高い蓄電デバイスを容易に実現することを目的としている。
開示の技術は、エネルギー密度が高く出力密度が低い第一の蓄電デバイスと、出力密度が高くエネルギー密度が低い第二の蓄電デバイスと、を有する蓄電システムであって、前記第二の蓄電デバイスは、Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物を正極に用いた非水電解液蓄電デバイスである。
出力密度が高く且つエネルギー密度が高い蓄電デバイスを容易に実現できる。
第一の実施形態の蓄電システムを説明する図である。 第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの出力密度特性を説明する図である。 第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧曲線を説明する図である。 第一の実施形態の蓄電システムの電圧曲線を説明する図である。 第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧対微分電荷量特性を説明する図である。 第一の実施形態の蓄電システムの出力と、優先される蓄電デバイスの関係を説明する図である。 第二の実施形態の蓄電システムを説明する図である。 第二の実施形態の高出力密度の蓄電デバイスの出力密度特性を説明する図である。 第二の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧対微分電荷量特性を説明する図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、本実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の蓄電システムを説明する図である。
本実施形態の蓄電システム100は、蓄電デバイス110と、蓄電デバイス120と、正極端子P1と、負極端子P2と、を有する。
蓄電システム100において、蓄電デバイス110と、蓄電デバイス120とは、並列に接続されている。
本実施形態の蓄電システム100は、正極端子P1と負極端子P2の間に負荷が接続されると、蓄電デバイス110及び蓄電デバイス120から負荷に対して電力を供給する。
本実施形態の蓄電デバイス110は、例えば、リチウムイオン電池等であり、エネルギー密度が高く出力密度が低い蓄電デバイスである。
本実施形態の蓄電デバイス120は、Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物(以下、リン酸バナジウムリチウムと呼ぶ)を正極に用いたリチウムイオン電池である。
リン酸バナジウムリチウムは、単独では容量(エネルギー密度)を大きく(例えば150Wh/kg以上)することが困難であるが、出力を上げることには有利な材料である。言い換えれば、本実施形態の蓄電デバイス120は、エネルギー密度が低く出力密度が高い蓄電デバイスである。
本実施形態では、このように、エネルギー密度が高い蓄電デバイス110と、出力密度が高い蓄電デバイス120とを組み合わせることで、エネルギー密度と出力密度の両方を向上させた蓄電デバイスを容易に実現できる。
以下に、本実施形態の蓄電システム100において、エネルギー密度と出力密度の両方が向上する理由について説明する。
本実施形態の蓄電システム100において、蓄電デバイス120の内部抵抗は、蓄電デバイス110の内部抵抗よりも小さい。
したがって、例えば、蓄電システム100に接続された負荷が比較的大きい場合には、内部抵抗の低い蓄電デバイス120から支配的に電流が供給される。負荷が小さくなってくると、内部抵抗の大きな蓄電デバイス110からの電流でも賄えるようになり、結果として、蓄電デバイス110からの供給が支配的となる。
つまり、本実施形態の蓄電システム100では、負荷が大きくなった場合には、蓄電デバイス120がこの変動に応答するため、蓄電システム100としての出力(電流I)を大きくすることができる。尚、蓄電システム100の出力とは、正極端子P1と負極端子P2との間の電圧Vと負荷に流れた電流Iの積である。
このとき、蓄電デバイス110は、負荷の大きな変動に応答しなくても良く、蓄電デバイス110が受け持つ負荷分が抑制されたままとなる。したがって、蓄電デバイス110では、電流が抑制されるので、温度の上昇が抑制され、劣化も抑制される。
したがって、本実施形態の蓄電システム100では、蓄電デバイス120よりも劣化しやすい蓄電デバイス110の劣化を抑制し、且つ、負荷の変動に応じて出力を大きくすることができる。言い換えれば、本実施形態の蓄電システム100は、エネルギー密度と出力密度に加えて、寿命性能を向上させる蓄電デバイスを実現できる。
尚、蓄電デバイスの劣化の大きさは、活物質の種類によって決まる。蓄電デバイス110は、比較的劣化し易い二次電池であり、蓄電デバイス120は、比較的劣化し難い二次電池である。
また、図1に示す蓄電システム100では、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120のそれぞれが1セルである例を示しているが、これに限定されない。
本実施形態の蓄電システム100では、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120のセル数を任意に決めることができる。また、各1セルの容量も任意である。本実施形態の蓄電システム100は、蓄電デバイス110が1セルであるのに対し、例えば蓄電デバイス120を3セルとしても良い。また、本実施形態の蓄電システム100は、例えば蓄電デバイス110と蓄電デバイス120をそれぞれ2セルとしても良いし、蓄電デバイス110のセル数のみ増やしても良い。
本実施形態の蓄電システム100では、例えば、蓄電システム100から電力が供給される上位装置の仕様や、上位装置の用途に応じて、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120のセル数を任意に変更することができる。
例えば、本実施形態の蓄電システム100では、負荷の変動が大きい上位装置に搭載される場合であれば、蓄電デバイス120のセル数を多くすれば良い。また、例えば、本実施形態の蓄電システム100では、負荷の変動は少なくても、長時間の電力の供給が要求される上位装置であった場合であれば、蓄電デバイス110のセル数を多くすれば良い。
したがって、本実施形態の蓄電システム100によれば、蓄電システム100の上位装置の用途や仕様に応じて、エネルギー密度と出力密度を調整することができ、設計の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態の蓄電システム100では、その品質を管理する場合には、蓄電デバイス110、120のセル毎の品質を管理すれば良い。
上位装置の仕様によって、蓄電デバイスを用意する際に、リン酸バナジウムリチウムにリチウムニッケル複合酸化物を配合した公知の蓄電デバイスを用意する場合、上位装置の仕様毎に、仕様に対応した配合の蓄電デバイスを個別に用意(製造)する必要がある。また、その場合には、仕様に応じて個別に用意した蓄電デバイス全てについて、品質を保証しなければならない。
これに対し、本実施形態の蓄電システム100では、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120の2種類を用意し、その組み合わせで、上位装置の仕様に対応することができる。つまり、本実施形態では、上位装置の仕様毎に、個別の蓄電デバイスを用意(製造)する必要がない。このため、本実施形態の蓄電システム100では、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120の、各1種類の品質の保証及び管理を行えばよいので、より汎用性があり、管理も容易となる。
このように、本実施形態の蓄電システム100では、品質の管理を容易にすることができる。
以下、本実施形態の蓄電システム100において、エネルギー密度と出力密度の両方を向上させることができる理由について、さらに説明する。図2は、第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの出力密度特性を説明する図である。図2の縦軸は出力密度であり、横軸はSOC(残容量)である。
図2では、実線21が蓄電デバイス110の出力密度特性を示し、実線22が蓄電デバイス120の出力密度特性を示す。
本実施形態の蓄電デバイス110は、実線21が示すように、SOCの値が大きくなるほど出力密度が大きくなり、SOCの値が小さくなるほど出力密度が小さくなる単調減少の特性となる。
これに対し、本実施形態の蓄電デバイス120の出力密度特性は、実線22が示すように、SOCの値が小さくなると共に出力密度が一度低下し、その後に上昇に転じて、再度低下する。このため、蓄電デバイス120の出力密度特性を示す実線22は、出力密度に極小値O1と極大値O2を有するものとなる。実線21と実線22から分かるように、本実施形態の蓄電システム100では、蓄電デバイス120の出力密度の方が、蓄電デバイス110の出力密度よりも常に大きいことがわかる。
また、実線22からわかるように、本実施形態の蓄電デバイス120では、例えば、SOCが20〜40%程度まで低下したときと、SOCが60〜80%程度であるときと、同等の出力を得ることができる。したがって、本実施形態の蓄電システム100では、例えば蓄電デバイス110と蓄電デバイス120のSOCが20〜40%程度の状態を維持すれば、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120のSOCが60〜80%程度のときと同程度の出力を維持することができる。
これに対し、例えば蓄電デバイス110のみで構成さたれ蓄電システムにおいて、SOCが20〜40%程度の状態で、本実施形態の蓄電システム100と同様の出力を得るためには、破線23に示す出力密度特性を有する蓄電デバイスが必要となる。
このような蓄電デバイスは、本実施形態の蓄電デバイス110よりも容量を多くしなければならず、大型なものとなり、一般的な市場ニーズである小型化を阻害する。さらには、コストの上昇等の問題が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の蓄電システム100では、実線22が示すような出力密度特性を有する蓄電デバイス120を蓄電デバイス110と組み合わせることで、蓄電デバイス110の欠点である低SOC領域での出力低下を蓄電デバイス120で補い、SOCが低い状態での出力性能を向上させる。また、本実施形態では、特に蓄電デバイス110の発熱や劣化を抑制している。
図3は、第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧曲線を説明する図である。図3(A)は、蓄電デバイス110の放電時の電圧曲線の一例を示しており、図3(B)は、蓄電デバイス120の放電時の電圧曲線の一例を示している。図3(A)の横軸は容量であり、縦軸は電圧である。図3(B)の縦軸は電圧であり、横軸は容量である。
蓄電デバイス110は、図3(A)に示すように、放電される容量の増加にしたがって、電圧が低下していくことがわかる。
これに対し、蓄電デバイス120は、図3(B)に示すように、放電される容量がK1となるまで、電圧は電圧V1から減少せずに維持される。尚、ここでの電圧は、蓄電デバイス120の正極と負極の間の電位差を示す。
また、蓄電デバイス120では、放電される容量がK1から増加してK2になるまでは電圧V1からV2まで下がる。そして、蓄電デバイス120では、放電される容量がK2となると、容量が増加してK3となるまでの間、再び電圧が電圧V2に維持される。
したがって、蓄電デバイス120では、放電される容量がK1未満であれば、電圧はV1に維持され、放電される容量がK2からK3の間は、電圧はV2に維持されることがわかる。
次に、図4を参照して、本実施形態の蓄電システム100の電圧曲線について説明する。図4は、第一の実施形態の蓄電システムの電圧曲線を説明する図である。図4では、蓄電システム100の放電時の出力特性の一例を示している。図4の横軸は容量であり、縦軸は電圧である。
蓄電システム100の電圧曲線は、図3(A)に示す蓄電デバイス110の電圧曲線と、図3(B)に示す蓄電デバイス120の電圧曲線とを組み合わせたものとなる。
図4に示す電圧曲線では、曲線が比較的フラットなA領域及びC領域と、比較的傾斜の大きなB領域とD領域とが現れる。A領域及びC領域は、蓄電デバイス120の特性が支配的に現れている領域である。一方、B領域及びD領域は蓄電デバイス110の特性が支配的に現れている領域である。
本実施形態の蓄電システム100では、蓄電システム100の電圧Vが領域A又は領Cと対応する電圧の範囲内である場合には、負荷に対して蓄電デバイス120から支配的に電流が供給される。また、蓄電システム100では、蓄電システム100の電圧Vが領域B又は領域Dと対応する電圧の範囲内である場合には、負荷に対して蓄電デバイス110から支配的に電流が供給される。
よって、本実施形態の蓄電システム100では、領域Aにおいては、蓄電システム100の放電される容量の増加に関わらず、電圧V2近傍の電圧を出力することができる。また、蓄電システム100では、領域Cにおいては、蓄電システム100の放電される容量の増加に関わらず、電圧V1近傍の電圧を出力することができる。
このように、本実施形態の蓄電システム100によれば、特に蓄電デバイス120の特性が支配的に現れている領域Aと領域Cの出力性能が向上していることがわかる。
図5は、第一の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧対微分電荷量特性を説明する図である。図5では、横軸は電圧、縦軸は容量を電圧で微分した微分電荷量dQ/dVとしている。また、図5に示す実線S1は、蓄電デバイス110の電圧対微分電荷量特性を示しており、実線S2は、蓄電デバイス120の電圧対微分電荷量特性を示している。
図5からわかるように、蓄電デバイス110の放電電流量は、電圧によらず一定であることがわかる。
これに対し、蓄電デバイス120では、電圧V1と電圧V2付近で放電される電流量が増えていることがわかる。つまり、蓄電デバイス120では、高電圧側の電圧V2だけでなく、低SOC側である低電圧側の電圧V1でも電流量が増え、出力が上がることがわかる。さらに、放電される容量が領域Cから領域Dと対応する範囲になるまで、ほぼ一定の電圧V1に維持され、また、蓄電デバイス120の出力である電圧V12≒V2となった場合には、放電される容量が領域Aから領域Bと対応する範囲になるまで、ほぼ一定の電圧V2に維持されることがわかる。
以下に、図6を参照して、蓄電システム100の出力である電圧Vに応じて優先的に出力される蓄電デバイスについて説明する。図6は、第一の実施形態の蓄電システムの出力と、優先される蓄電デバイスの関係を説明する図である。
本実施形態の蓄電システム100では、蓄電システム100の出力である電圧Vが電圧V1未満のとき(V<V1)は、蓄電デバイス110からの出力が優先的に負荷に提供される。電圧Vが電圧V1未満のとき(V<V1)とは、言い換えれば、図4の領域Dの場合であり、蓄電デバイス110の特性が支配的に現れている領域である。
また、蓄電システム100の出力である電圧V≒V1となったとき(V≒V1)には、蓄電デバイス120からの出力が優先的に負荷に供給される。電圧Vが電圧V1となったときとは、言い換えれば、図4の領域Cの場合であり、蓄電デバイス120の特性が支配的に現れている領域である。
また、蓄電システム100の出力である電圧VがV1より大きくV2未満となったとき(V1<V<V2)には、蓄電デバイス110からの出力が優先的に負荷に供給される。電圧VがV1より大きくV2未満となったときとは、言い換えれば、図4の領域Bの場合であり、蓄電デバイス110の特性が支配的に現れている領域である。
また、蓄電システム100の出力である電圧Vが電圧V2となったとき(V≒V2)には、蓄電デバイス120からの出力が優先的に負荷に供給される。電圧V≒V2となったときとは、言い換えれば、図4の領域Aの場合であり、蓄電デバイス120の特性が支配的に現れている領域である。
本実施形態では、例えば、蓄電システム100から電力の供給を受ける上位装置が、低負荷で長時間の駆動を要求される装置である場合には、例えば、蓄電システム100における、蓄電デバイス110のセル数を増やせば良い。
低負荷で長時間の駆動を要求される上位装置とは、例えばタブレット端末等の電子機器であっても良い。
また、例えば、上位装置が、頻繁に高負荷の駆動を要求される装置である場合には、例えば、蓄電システム100を領域A又は領域Cの状態を維持するようにすれば良い。また、蓄電システム100における、蓄電デバイス120のセル数を増やせば良い。
頻繁に高負荷の駆動を要求される上位装置とは、例えば、ハイブリッド自動車、電気自動車、連続シャッター動作を行うカメラや、電動アシスト自転車等である。
上位装置が、カメラであった場合には、連続シャッター動作を行う際には、負荷が大きくなる。また、上位装置が電動アシスト自転車であった場合には、例えば登り坂を走行する場合や、停止した状態から走行を開始する場合等において、負荷が大きくなる。本実施形態の蓄電システム100では、このように、負荷が大きくなると、蓄電デバイス120からの出力が支配的に負荷に供給され、上位装置の稼働が満足される。
以上のように、本実施形態の蓄電システム100によれば、上位装置の仕様や用途に応じた、高出力密度且つ高エネルギー密度の蓄電デバイスを容易に実現できる。
尚、本実施形態では、蓄電デバイス120は、Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物(以下、リン酸バナジウムリチウムと呼ぶ)を正極に用いたものとしたが、これに限定されない。
本実施形態の蓄電デバイス120の正極は、リン酸バナジウム系化合物とニッケル、コバルト、アルミニウム、スピネルマンガン等を混ぜたものであっても良い。
また、本実施形態の蓄電デバイス120の負極は、金属リチウム及び/又はリチウムイオンを吸蔵/放出する負極であり、カーボン、シリコン、スズ等で形成されても良い。また、本実施形態では、蓄電デバイス110の負極と、蓄電デバイス120の負極とは、同じ材料で形成されるものとした。
例えば、蓄電デバイス120の負極にカーボンが含まれる場合には、蓄電デバイス110の負極にもカーボンが含まれる。また、蓄電デバイス120の負極にシリコンが含まれる場合には、蓄電デバイス110の負極にもシリコンが含まれ、蓄電デバイス120の負極にスズが含まれる場合には、蓄電デバイス110の負極にもスズが含まれる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、蓄電システムにおいて、蓄電デバイス120に含まれるセル数を増やした点が第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図7は、第二の実施形態の蓄電システムを説明する図である。本実施形態の蓄電システム100Aは、蓄電デバイス110と蓄電デバイス120Aを有する。蓄電デバイス120Aは、蓄電デバイス120が3セル分並列に接続されたものである。
このため、本実施形態の蓄電デバイス120Aの出力となる電流量は、蓄電デバイス120の出力となる電流量の3倍となる。
よって、本実施形態の蓄電システム100Aは、蓄電システム100と比較して、出力を大きくすることができる。
図8は、第二の実施形態の高出力密度の蓄電デバイスの出力密度特性を説明する図である。図8において、実線25は、蓄電デバイス120Aの出力密度特性を示す。
図8から分かるように、本実施形態の蓄電デバイス120Aでは、1セルの蓄電デバイス120と比較して、SOCが低下したときの出力密度が上昇していることがわかる。
図9は、第二の実施形態の蓄電システムの有する各蓄電デバイスの電圧対微分電荷量特性を説明する図である。
図9において、実線S21は、蓄電デバイス120Aの電圧対微分電荷量特性を示している。また、図9において、点線S2は、蓄電デバイス120の電圧対微分電荷量特性を示している。
図9からわかるように、セル数を増やした分、電圧V1及び電圧V2における単位電圧当たりの電荷量は、セル数が1つの場合よりも増加していることがわかる。
本実施形態では、以上のように、蓄電デバイス120のセル数を増やすことで、蓄電システム100の出力を大きくすることができる。
したがって、例えば、上位装置の動作時の最大負荷等にあわせて、蓄電デバイス120のセル数を決定することができる。
以上、各実施形態に基づき発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100、100A 蓄電システム
110、120、120A 蓄電デバイス
特許第5255138号公報

Claims (4)

  1. エネルギー密度が高く出力密度が低い第一の蓄電デバイスと、
    出力密度が高くエネルギー密度が低い第二の蓄電デバイスと、を有する蓄電システムであって、
    前記第二の蓄電デバイスは、
    Li(POを基本骨格とするリン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物を正極に用いた非水電解液蓄電デバイスである、蓄電システム。
  2. 前記正極は、前記リン酸バナジウムリチウム又はリン酸バナジウムリチウムの構造の一部を変性した類似化合物に、三元系材料を混ぜたものである、請求項1記載の蓄電システム。
  3. 前記第一の蓄電デバイスと前記第二の蓄電デバイスとは、並列に接続されている、請求項1又は2記載の蓄電システム。
  4. 前記第二の蓄電デバイスの負極は、金属リチウム及び/又はリチウムイオンを吸蔵/放出する負極であって、カーボン、シリコン、スズの何れかを含み、
    前記第一の蓄電デバイスの負極は、前記第二の蓄電デバイスの材料と同一である、請求項1乃至3の何れか一項に記載の蓄電システム。
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