JP2018077123A - 管内音検知装置 - Google Patents

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涼介 内藤
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Abstract

【課題】本発明の主な目的は、 本発明の主な目的は、金属製の中大口径管または樹脂管路の漏水音に対して感度が高い管内音検知装置を提供することである。【解決手段】本発明にかかる管内音検知装置200は、地中に埋設された管網110における漏水位置を探知する管内音検知装置200であって、ハウジング240と、ハウジング240内に設けられた振動センサ210と、を含み、振動センサ210は、圧電素子を含む圧電部201および振動を伝達する振動板205を含み、振動板205は、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比が3以下となるよう形成されたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、地中に埋設された水道管路における漏水を探知するために使用される管内音検知装置に関する。
従来、配管の漏れの位置を決定する方法として、センサにより振動を検知し、検知された信号から相互相関関数を生成し、音響の伝搬速度を用いて異常音発生位置を特定する方法が存在する。
例えば、特許文献1(特開2014−149179号公報)には、流体漏洩による振動音に対して感度が高く、設置スパンを長くとれるため、より効率的な流体漏洩調査が可能となる漏洩検出器について開示されている。
特許文献1(特開2014―149179号公報)記載の漏洩検出器、漏洩位置特定方法および配管装置においては、流体に接するように配管内部に配置されて流体を伝わる漏洩音を検出する漏洩検出器であって、配管内を流れる流体の振動を電気信号に変換する高分子材料製圧電素子と、圧電素子を両面から挟む1対の電極と、電極と流体との間を絶縁する有機材料製絶縁体とを備えていることを特徴とする漏洩検出器である。
また、特許文献2(特開2005―283169号公報)には、水道管路が大口径管路であっても、又、樹脂管路であっても、極めて微弱な漏水音を効果的に捕捉することができる漏水音検出装置について開示されている。
特許文献2(特開2005―283169号公報)記載の漏水音検出装置においては、周壁部を下方に向かって漸次拡径させ、下端部を開口端とした集音部と、筐体内の下端部に圧電素子を配設し、筐体の下端部に前記集音部の上端部を固着した本体部と、下部筐体と上部筐体との間に弾性材料からなる緩衝部材を介在させた接続部と、前記接続部を水道管路の適宜個所に装着する接手部と、から構成したことを特徴とするものである。
特開2014−149179号公報 特開2005―283169号公報
近年、上水道またはガス管等の老朽化が進み、欠陥からの流体漏洩が問題となっている。そこで、特許文献1(特開2014−149179号公報)または特許文献2(特開2005―283169号公報)に記載の方法を適用して、漏水音を検知し、欠陥位置を特定することが考えられる。
特に、特許文献1(特開2014−149179号公報)においては、配管内部に配置されて流体を伝わる漏水音を検出する漏洩検出器であって、消火栓の取水口に取り付けることを特徴とするものである。
特許文献1記載の漏洩検出器は、充分な効果を奏するものの、配管内部の流体、特に、中大口径の微弱な漏水音を検知するのに十分な感度ではなかった。
さらに、特許文献2(特開2005―283169号公報)においては、筐体の下端部に漸次拡径し、下端部を開口端とした金属製の集音部を備えた漏水検出装置である。
しかしながら、水中には低周波の音がよく伝わるため、圧電部を水に浸漬させた場合に集音部の固有振動数と一致しないために十分な感度が得られないという課題があった。また、低周波での感度が十分でないということと集音部が金属製であったために、水との音響インピーダンスと差があり、圧電部に入力される振動が集音部で反射されてしまい、感度が十分ではなかった。
以上のように、地中の水道管路がダクタイル鋳鉄管等の金属製の中大口径管または樹脂管路の漏水音に対しては、高い感度で検知することが困難であり問題となっていた。
本発明の主な目的は、金属製の中大口径管または樹脂管路の漏水音に対して感度が高い管内音検知装置を提供することである。
本発明の他の目的は、金属製の中大口径管または樹脂管路の漏水音に対して感度が高く、特に周波数帯0Hz以上1000Hz以下における最大感度を向上させ、さらに設置スパンを長く取れる効率的な漏水調査を可能とする管内音検知装置を提供することである。
(1)
一局面に従う管内音検知装置は、地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、筐体と、筐体内に設けられた振動センサと、を含み、振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、振動板は、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比が3以下となるよう形成されたものである。
この場合、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比を3以下となるよう、振動板を形成することにより、容易に漏水音を検知することができる。特に、漏水音に対する感度を高くすることができる。
ここで、感度が高いとは、検証判定値である0.35V以上であることを意味する。
(2)
他の局面に従う管内音検知装置は、地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、筐体と、筐体内に設けられた振動センサと、を含み、振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう振動板および圧電部が形成されたものである。
この場合、振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう、振動板および圧電部が形成されるため、振動板に入力された漏水音が圧電部に確実に伝達される。
その結果、容易に漏水音を検知することができる。特に、漏水音に対する感度を高くすることができる。
(3)
さらに他の局面に従う管内音検知装置は、地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、筐体と、筐体内に設けられた振動センサと、を含み、振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、振動板は、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比が3以下となるよう形成され、かつ振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう振動板および圧電部が形成されたものである。
この場合、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比を3以下となるよう、振動板を形成することにより、容易に漏水音を検知することができ、さらに、振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう、振動板および圧電部が形成されるため、振動板に入力された漏水音が圧電部に確実に伝達させることができる。
その結果、容易に漏水音を検知することができる。特に、漏水音に対する感度を高くすることができる。
ここで、感度が高いとは、検証判定値である0.35V以上であることを意味する。
(4)
第4の発明にかかる管内音検知装置は、一局面からさらに他の局面に従う管内音検知装置において、振動板と、振動センサとの固有振動数の差が、0Hz以上200Hz以下の範囲内であってもよい。
この場合、振動板と振動センサとの固有振動数の差を0Hz以上200Hz以下の範囲内に設定することにより、振動板から伝達される振動を圧電部に効率よく伝達することができる。その結果、感度を高めることができる。
(5)
第4の発明にかかる管内音検知装置は、一局面から第3の発明にかかる管内音検知装置において、振動板は、板状からなってもよい。
振動板が、板状からなることで、漏水音の減少を抑制することができる。
(A)
第Aの発明にかかる管内音検知装置は、一局面から第5の発明にかかる管内音検知装置において、振動センサは、筐体内において発泡体で保持され、振動センサが筐体内で浮いた状態であってもよい。
この場合、振動センサが筐体内において浮いた状態であるため、筐体の振動を検知することを防止することができる。
管内音検知装置を含む異常音の発生位置特定装置の一例を示す模式図である。 本実施例および比較例において実施した管内音検知装置の感度調査の一例を示す模式図である。 実施例1の結果の一例を示す図である。 実施例2の結果の一例を示す図である。 実施例3の結果の一例を示す図である。 実施例4の結果の一例を示す図である。 比較例1の結果の一例を示す図である。 比較例2の結果の一例を示す図である。 比較例3の結果の一例を示す図である。 実験結果一覧の一例を示す図である。 音響インピーダンスの一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<管内音検知装置200の説明>
図1は、管内音検知装置200を含む異常音の発生位置特定装置の一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる管内音検知装置200は、管網110の消火栓接合部位110Aに取り付けられる。
また、漏水音検出装置200は、振動センサ210、緩衝材230、ハウジング240、消火栓接合部250、センサーケーブル260、データロガー290を含む。
また、振動センサ210は、圧電部201および振動板205を含む。
また、本実施の形態にかかる管網110は、ダクタイル鋳鉄管からなる。管網110は、直径300(φ300)mmからなる。
漏水音検出装置200のハウジング240内の中央部に振動センサ210が設けられ、ハウジング240と振動センサ210との間に緩衝材230が設けられる。すなわち、ハウジング240内に振動センサ210が緩衝材230で固定される。その結果、ハウジング240内壁と振動センサ210の外壁とが緩衝材230により離間した状態(浮いた状態)に形成される。
なお、緩衝材230は、衝撃を緩和するものであればよく、例えば、発泡体等であることが好ましい。具体的には、ポリエチレンフォーム等が好ましい。
また、管内音検知装置200は、ハウジング240の下端部に、消火栓接合部250を含む。消火栓接合部250により消火栓接合部位110Aに対して管内音検知装置200を取り付けることができる。
(振動センサ210の内部構造)
また、振動センサ210の一端側には、振動板205が設けられている。振動板205は、圧電部201と接続されている。
本実施の形態においては、振動板205が主にアクリル樹脂、ポリエチレンの合成樹脂から形成される。この選定の詳細については、後述する。
また、圧電部201の筐体は、ステンレス鋼(以下、SUSと略記する)からなる。なお、本実施の形態においては、図示していないが、圧電部には、薄膜電極および圧電素子(高分子圧電材料であるポリフッ化ビニリデンの延伸フィルム(PVDFフィルム))等が収容されている。
本実施の形態においては、振動センサ210の他端側にセンサーケーブル260の一端側が接続されており、センサーケーブル260の他端側にデータロガー290が接続される。
(振動センサ210の漏水音検出)
管網110内で、漏水が発生した場合、漏水により発生する振動を管内音検知装置200が捉える。
漏水による振動が、管内音検知装置200の振動センサ210の圧電部201により検出される。圧電部201の圧力変動が、電荷信号に変換され、漏水音検知装置200と繋がれたデータロガー290に送信され、かつ記録される。
また、記録されたデータは、データロガー290から無線によって相関器(図示せず)に伝送される。
(管内音検知装置200における音響インピーダンス)
音響インピーダンスの特性から音の伝播は由来しており、音響インピーダンスの近い物質間では、音は伝播しやすい。
水の音響インピーダンスは、1.5×10(kg/mS)である。水の音響インピーダンスに対して、金属製の物質として例えば、鉄では、46.4×10(kg/mS)である。その結果、音響インピーダンスに差があるため、音が伝播しにくい物質である。
また、主にアクリル樹脂およびポリエチレン樹脂の合成樹脂製の物質として例えば、アクリル樹脂では、3.1×10(kg/mS)である。その結果、振動板205の材質を合成樹脂製にすることで水から振動板205へ音を伝播させやすくなることを見出した。
また、音響インピーダンスが異なる物質を接続する場合、音響インピーダンス比と逆数となるような断面積にすることで、音の伝播はしやすくなる。
この特長を活かして、振動を捕捉する断面積を大きくするために、上部に比べて下部に音響インピーダンスが小さくなるような構造とした。
例えば、SUSとアクリル樹脂との場合の音響インピーダンス比は、以下の通りとなる。SUS:アクリル樹脂=41.6:3.1である。
このとき、断面積比がSUS:アクリル樹脂=3.1:41.6となるように、アクリル樹脂が直径100mmの円盤形状で形成されている場合、SUSの断面積がアクリル樹脂に対して直径27mmの円盤形状にすることで、アクリル樹脂が捕捉した振動は伝播しやすくなる。
また、発明者は、振動板205をアクリル樹脂で構成し、圧電部201をSUSで構成することを見出した。さらに、発明者は、振動板205の接続部分の断面積は、振動板205の断面積に比べて小さくすることで、圧電部201まで伝播しやすくすることを見出した。
(管内音検知装置200における固有振動数)
次に、固有振動数について説明を行う。固有振動数については、圧電部201と振動板205との固有振動数を合わせることで、振動板205から伝わる振動を圧電部201に感度良く伝えることができる。
圧電部201の固有振動数が0Hz以上1000Hz以下の範囲内にあることより、振動板205の固有振動数も0Hz以上1000Hz以下の範囲となるよう設計を行う。
また、管網110を伝わる異常音、特に漏水音は、可聴音が多く、中でも1000Hz未満が多い。
振動板205の固有振動数の設計方法について、以下に説明する。固有振動数は、厚みと直径とから決定される。
振動板205の具体的なパラメータは、節直径の数n、節円の数s、振動モードPar、縦弾性係数E、厚みt、単位面積当たりの質量(Kg/m)ρaである。
また、円盤半径R、厚みtの場合、円盤の曲げ剛性Dは、以下の式で求められる。
D=2ERt/ 12・・・(1)
上記のパラメータより固有振動数fnsは、以下の式で求められる。
fns=Par/2πR√(D/ρa)・・・(2)
また、振動板205の固有振動数を低周波にするには、振動板205の厚みを変更し、曲げ剛性を変えることが有効である。
本実施の形態においては、振動板205の形状について、板状を採用した。なお、先行文献2(特開2005−283169号公報)に記載の振動センサ210の下端部に漸次拡径し、当該下端部を開口端した金属材料の集音器を備える方法を用いても良い。
しかし、漸次拡径する部分で圧電部201に伝播する際に、減衰していくことが考えられるため、板状の振動板205を選定することとしている。
(実施例および比較例)
以下、本実施の形態にかかる管内音検知装置200の感度実験を行った。図2は、本実施例および比較例において実施した管内音検知装置200の感度調査の一例を示す模式図である。
図2に示すように、管網110として、硬質ポリ塩化ビニル管(VP75)を用いた。硬質ポリ塩化ビニル管(VP75)は地中に埋設した。また、硬質ポリ塩化ビニル管(VP75)内の水圧は、0.5MPaとした。管網110において、漏れ位置Pを形成した。
漏れ位置Pは、管内音検知装置200から5m離れた地点である。また、漏水10L/minを発生させた時の結果である。
また、管内音検知装置200における最大感度が、0.35V以上か否かを検証した。
(実施例1)
実施例1においては、固有振動数230Hzの振動センサ210の下端部にアクリル樹脂の振動板205を備えた管内音検知装置200を用いて漏水実験を行った。実施例1におけるアクリル樹脂は、厚み3mm、固有振動数260Hz、音響インピーダンス3.1×106 Kg/ m2S、円盤φ100mmである。
また、振動板205と圧電部201との接続部分は、円形のSUSφ30mmと接続した。
図3は、実施例1の結果の一例を示す図である。
図3に示すように、管内音検知装置200の漏水実験の結果、実施例1においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.72Vであった。
このように、実施例1においては、検証判定値である0.35Vよりも大きい感度を示す結果を得ることができた。
以上のことから、実施例1においては、振動板205を剛性樹脂製で形成し、かつ圧電部201と振動板205との断面積をそれぞれの音響インピーダンスに基づいた設計をすることにより、感度向上効果が見られた。
(実施例2)
実施例2においては、実施例1と異なる点についてのみ説明を行う。
実施例2では、固有振動数230Hzの振動センサ210の下端部にアクリル樹脂の振動板205を備えた管内音検知装置200を用いて漏水実験を行った。実施例2におけるアクリル樹脂は、厚み3mm、固有振動数260Hz、音響インピーダンス3.1×106 Kg/ m2S、円盤φ100mmである。
また、振動板205と圧電部201との接続部分は、円形のSUSφ40mmと接続した。
図4は、実施例2の結果の一例を示す図である。
図4に示すように、管内音検知装置200の漏水実験の結果、実施例2においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.51Vであった。
このように、実施例2においては、検証判定値である0.35Vよりも大きい感度を示す結果を得ることができた。
以上のことから、実施例2においては、振動板205を剛性樹脂製で形成し、かつ圧電部201と振動板205との断面積をそれぞれの音響インピーダンスに基づいた設計をすることにより、感度向上効果が見られた。
(実施例3)
実施例3においては、実施例1または実施例2と異なる点についてのみ説明を行う。
実施例3では、固有振動数230Hzの振動センサ210の下端部にアクリル樹脂の振動板205を備えた管内音検知装置220を用いて漏水実験を行った。実施例3におけるアクリル樹脂は、厚み5mm、固有振動数410Hz、音響インピーダンス3.1×106 Kg/ m2S、円盤φ100mmである。
また、振動板205と圧電部201の接続部分は、円形のSUSφ30mmと接続した。
図5は、実施例3の結果の一例を示す図である。
図5に示すように、管内音検知装置200の漏水実験の結果、実施例3においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.42Vであった。
このように、実施例3においては、検証判定値である0.35Vよりも大きい感度を示す結果を得ることができた。
以上のことから、実施例3においては、振動板205を剛性樹脂製で形成し、かつ圧電部201と振動板205との断面積をそれぞれの音響インピーダンスに基づいた設計をすることにより、感度向上効果が見られた。
(実施例4)
実施例4においては、実施例1乃至3と異なる点についてのみ説明を行う。
実施例4では、固有振動数230Hzの振動センサ210の下端部にポリエチレン樹脂の振動板205を備えた管内音検知装置220を用いて漏水実験を行った。
実施例4におけるポリエチレン樹脂は、厚み3mm、固有振動数105Hz、音響インピーダンス1.76×106 Kg/ m2S、円盤φ100mmである。
また、振動板205と圧電部201の接続部分は、円形のSUSφ30mmと接続した。
図6は、実施例4の結果の一例を示す図である。
図6に示すように、管内音検知装置200の漏水実験の結果、実施例4においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.41Vであった。
このように、実施例3においては、検証判定値である0.35Vよりも大きい感度を示す結果を得ることができた。
以上のことから、実施例3においては、振動板205を剛性樹脂製で形成し、かつ圧電部201と振動板205との断面積をそれぞれの音響インピーダンスに基づいた設計をすることにより、感度向上効果が見られた。
(比較例1)
比較例1においては、実施例1乃至4と異なる点についてのみ説明を行う。
比較例1においては、振動センサ210の下端部に振動板205を備えていない管内音検知装置を用いて漏水実験を行った。
図7は、比較例1の結果の一例を示す図である。
図7に示すように、管内音検知装置の漏水実験の結果、比較例1においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.13Vであった。
このように、比較例1においては、検証判定値である0.35Vよりも小さい感度を示す結果を得ることができた。
(比較例2)
比較例2においては、実施例1乃至4、比較例1と異なる点についてのみ説明を行う。
比較例2においては、引用文献2(特開2005−283169号公報)記載の方法を用いた。具体的には、振動センサ210の下端部を漸次拡径し、当該下端部を開口端としたラッパ型のSUSの集音器を備えた管内音検知装置を設置した。集音器は、厚み1mm、音響インピーダンス41.6×106Kg/ m2S、上端部φ10mm、下端部φ100mm、高さ50mmである。
また、集音器は、接続部が円形のSUSφ10mmと接続した。
図8は、比較例2の結果の一例を示す図である。
図8に示すように、管内音検知装置の漏水実験の結果、比較例2においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.31Vであった。
このように、比較例2においては、検証判定値である0.35Vよりも小さい感度を示す結果を得ることができた。
(比較例3)
比較例3においては、実施例1乃至4、比較例1、2と異なる点についてのみ説明を行う。
比較例2においては、振動センサ210の下端部に水に対して音響インピーダンス比が3よりも大きいSUSからなる振動板205を備えた管内音検知装置を設置した。
比較例3における振動板205は、厚み0.3mm、固有振動数81Hz、音響インピーダンス音響インピーダンス41.6×106Kg/ m2S、円盤φ100mmである。
図9は、比較例3の結果の一例を示す図である。
図9に示すように、管内音検知装置の漏水実験の結果、比較例3においては、0Hz以上1000Hz以下で、最大感度が、0.24Vであった。
このように、比較例2においては、検証判定値である0.35Vよりも小さい感度を示す結果を得ることができた。
(評価)
図10は、実験結果一覧の一例を示す図である。また、図11は、音響インピーダンスの一例を示す図である。
図10に示すように、水に対する音響インピーダンス比が2.1、1.2の場合、検証判定値である0.35Vよりも高い感度を得ることができることを見出した。
一方、水に対する音響インピーダンス比が27.7、無の場合、検証判定値である0.35Vよりも低い感度となることがわかった。
その結果、実施例1乃至4と比較例1乃至3とを比較すると、水に対する音響インピーダンス比が3以下の場合、検証判定値である0.35Vよりも高い感度を得ることができると推定できる。
また、図10に示すように、振動板205に対する圧電部201の断面積比から、圧電部201に対する振動板205の音響インピーダンス比を減算した結果が、2.3、7.1、1.2の場合、検証判定値である0.35Vよりも高い感度を得ることができることを見出した。
一方、振動板205に対する圧電部201の断面積比から、圧電部201に対する振動板205の音響インピーダンス比を減算した結果が、0、10.1、無の場合、検証判定値である0.35Vよりも低い感度となることがわかった。
その結果、実施例1乃至4と比較例1乃至3とを比較すると、振動板205に対する圧電部201の断面積比から、圧電部201に対する振動板205の音響インピーダンス比を減算した結果が1以上9以下の場合、検証判定値である0.35Vよりも高い感度を得ることができると推定できる。
また、図10に示すように、実施例1乃至4と比較例1乃至3とを比較すると、水に対する音響インピーダンス比が3以下、または振動板205に対する圧電部201の断面積比から、圧電部201に対する振動板205の音響インピーダンス比を減算した結果が1以上9以下の場合において、振動板205と振動センサ210との差が0Hz以上200Hz以下であることが好ましく、50Hz以下であることがより好ましく、30Hz以下であることがさらに好ましいことを見出した。
さらに、図10に示すように、実施例1乃至4と比較例2とを比較すると、水に対する音響インピーダンス比が3以下、または振動板205に対する圧電部201の断面積比から、圧電部201に対する振動板205の音響インピーダンス比を減算した結果が1以上9以下の場合において、振動板の形状は、板状であることが好ましいことを見出した。
また、実施例1乃至4と比較例1とを比較すると、振動板205の必要性を確認することができた。
さらに、実施例1乃至4と比較例2とを比較すると、ラッパ型の集音器は不要であり、振動板205の形状と材質とが重要であることを確認することができた。
最後に、実施例1乃至4と比較例3とを比較すると、漏水による振動の感度に対して、水の音響インピーダンス比が重要であることを確認することができた。
本発明においては、管内音検知装置200が「管内音検知装置」に相当し、振動センサ210が「振動センサ」に相当し、圧電部201が「圧電部」に相当し、振動板205が「振動板」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
110 管網
200 管内音検知装置
201 圧電部
205 振動板
210 振動センサ
230 緩衝材
240 ハウジング
250 消火栓接合部

Claims (5)

  1. 地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられた振動センサと、を含み、
    前記振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、
    前記振動板は、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比が3以下となるよう形成された、管内音検知装置。
  2. 地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられた振動センサと、を含み、
    前記振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、
    前記振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう振動板および圧電部が形成された、管内音検知装置。
  3. 地中に埋設された管路における漏水位置を探知する管内音検知装置であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられた振動センサと、を含み、
    前記振動センサは、圧電素子を含む圧電部および振動を伝達する振動板を含み、
    前記振動板は、水の音響インピーダンスに対して音響インピーダンス比が3以下となるよう形成され、かつ
    前記振動板に対する圧電部の断面積比から、圧電部に対する振動板の音響インピーダンス比を減算した結果の絶対値が1以上9以下となるよう振動板および圧電部が形成された、管内音検知装置。
  4. 前記振動板と、前記振動センサとの固有振動数の差が、0Hz以上200Hz以下の範囲内である、請求項1から3のいずれか1項に記載の管内音検知装置。
  5. 前記振動板は、板状からなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の管内音検知装置。

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