JP2012122740A - キャビテーション検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超音波を用いて流体の状態を検出する流体のキャビテーション検出装置において、
管体の外周面に設置され管体内を流れる流体に所定周波数の超音波を与える超音波付与手段と、前記管体の外周面に設置され流体中を伝播した前記超音波の信号を検出する超音波検出手段と、前記信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
図10に示すように、プラントの配管11の中間を接続する絞り機構用フランジ2の内部にオリフィス4が設けられている。オリフィス4は、ねじ10を締結することにより固定される。
また、20kHz−100kHz域の周波数特性を有するハイドロフォン12が、溶接あるいはねじ込みにより絞り機構用フランジ2に取り付けられる。
図10に示すように、プロセス流体は図10において右方から左方に向かって流れており、超音波振動子3およびハイドロフォン12はオリフィス4の下流側に設けられる。
パーソナルコンピュータ7はオシロスコープ6から上記電気信号の波形を取り込み、波形をフーリエ変換して周波数スペクトルに分解する。
キャビテーション気泡の周波数スペクトルは、高調波・分調波を強く含んでいる。そのため、ノイズ周波数と気泡からの高調波・分調波による周波数の比から、キャビテーションの有無の判定・相対的な強さを測定できる。
超音波を用いて流体の状態を検出する流体のキャビテーション検出装置において、
管体の外周面に設置され管体内を流れる流体に所定周波数の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に設置され流体中を伝播した前記超音波の信号を検出する超音波検出手段と、
前記信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備えることを特徴とする。
超音波を用いて流体の状態を検出する流体のキャビテーション検出装置において、
管体の外周面に配置され管体内を流れる流体に所定周波数のバースト波の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に配置され流体中を伝播した前記超音波の信号を検出する超音波検出手段と、
前記信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備え、
前記超音波付与手段からの信号を前記分析手段に入力し、前記流体中を伝播した前記超音波の信号から前記超音波付与手段からの信号を減算したことを特徴とする。
超音波を用いて流体の状態を検出するキャビテーション検出装置において、
管体内に配置されたオリフィスと、該オリフィスの上流側と下流側の管体の外周面に設置され、管体内を流れる流体に所定周波数の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に配置され流体中を伝播した前記超音波の信号をそれぞれ検出する超音波検出手段と、
前記それぞれの信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備え、
前記オリフィスの下流側からの信号から前記オリフィスの上流側からの信号を減算したことを特徴とする。
超音波を用いて流体の状態を検出するキャビテーション検出装置において、
管体内に配置されたオリフィスと、該オリフィスの下流側に設置され、管体内を流れる流体に所定周波数のバースト波の超音波を与えるとともに流体中を伝播した前記超音波の信号を受信する超音波送受信手段と、
前記受信した信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備えることを特徴とする。
前記超音波付与手段および前記超音波検出手段がオリフィスを保持するフランジに取り付けられていることを特徴とする。
前記超音波送受信手段がオリフィスを保持するフランジに取り付けられていることを特徴とする。
外部ノイズの影響を回避し、キャビテーション信号を明確に検知でき、かつプロセス流体による腐食等を受けない、間接測定法によるキャビテーション検出装置を実現することができる。
また、超音波を用いることによって、キャビテーション気泡固有の非線形振動を誘発させ、気泡から発せられる固有の周波数ピークを検知することによって、キャビテーションの有無・相対的強さを測定することができる。
また、気泡の非線形振動を検出することで、キャビテーション信号と外部ノイズとの明確な切り分けが可能なキャビテーション検出装置を実現することができる。
図1に示すように、プラントの配管11の中間を接続する絞り機構用フランジ2の内部にねじ10を締結することにより固定されたオリフィス4が設けられている。
ている。また、受信用超音波振動子5の出力信号は増幅器9aを介してオシロスコープ6
に入力し、オシロスコープ6により得られた波形はパーソナルコンピュータ7に取り込まれる。
まず、a)において、ファンクションジェネレータ1から周波数20kHz−100kHzの範囲内における基本周波数の連続波を出力し、増幅器9を介して送信用超音波振動子3を駆動する。
b)これにより送信用超音波振動子3は上記基本周波数の超音波を照射し、オリフィス4の下流側に超音波が与えられる。
c)与えられた超音波により気泡に非線形振動が生じる。このときの超音波の振幅はキャビテーション閾値よりも小さな値とする。例えば、超音波の周波数が100kHzであり、プロセス流体が飽和水の場合、キャビテーション閾値である0.2W/cm−2よりも低いパワーとなる振幅とする。
f)パーソナルコンピュータ7はオシロスコープ6から上記電気信号の波形を取り込み、
波形をフーリエ変換して周波数スペクトルに分解する。
g)パーソナルコンピュータ7は周波数スペクトルに分解された周波数を用いてキャビテーションの有無の判定及びその強さを判定する。
従来の加速度センサを用いた方法やマイクロフォンを用いた間接的検出法では、外部ノイズを受けやすく、キャビテーション信号の切り分けが難しかった。
図5は図4の構成におけるキャビテーション検出のためのフローを示す図である。
まず、a)において、ファンクションジェネレータより、バースト波を設定する。
図6aは設定するバースト波の周期を示すもので、周波数20kHz−100kHzの範囲内における基本周波数の断続波である。信号1,2の間隔は切り分けが可能な程度の時間とする。そのバースト波は増幅器9を介して送信用超音波振動子3を駆動する。
c)オリフィス4の下流部のキャビテーション気泡は、非線形成分を持った音波を発する。
d)絞り機構用フランジ2に接着された受信用超音波振動子5は気泡からの音波を受信する。
f)パソコン7で信号1、信号2を取り込み、各々フーリエ変換する。ここで、信号1と信号2を取り込むタイミングの決定は、図6aのファンクションジェネレータからの入力波形を参照する。
h)パーソナルコンピュータ7は得られた周波数スペクトルを用いて、周波数スペクトルに分解された周波数を用いてキャビテーションの有無の判定及びその強さを判定する。
上述の構成によれば超音波の波形をバースト波としているので、ノイズを効果的に除去することができる。
そして、ファンクションジェネレータ1からの信号は第1、第2送信用超音波振動子(3,3a)に発信され、キャビテーションからの信号は第1、第2受信用超音波振動子(5,5a)が受信する点が図1の構成と異なっている。
図8は図4の構成におけるフローである。
まず、a)において、ファンクションジェネレータ1から周波数20kHz−100kHzの範囲内における基本周波数の連続波を出力し、増幅器9を介して第1送信用超音波振動子3及び第2送信用超音波振動子3aを駆動する。
b)これにより送信用超音波振動子3は上記基本周波数の超音波を照射し、オリフィス4の下流側に超音波が与えられる。同様にオリフィスの上流側に配置された送信用超音波振動子3aからも超音波が与えられる。
f)パーソナルコンピュータ7はオシロスコープ6から上記電気信号の波形を取り込み、
波形をフーリエ変換して周波数スペクトルに分解する。
g)パーソナルコンピュータ7は周波数スペクトルに分解された周波数を用いてキャビテーションの有無の判定及びその強さを判定する。
h)パーソナルコンピュータ7は得られた周波数スペクトルを用いて、周波数スペクトルに分解された周波数を用いてキャビテーションの有無の判定及びその強さを判定する。
上述の構成によれば超音波をオリフィス4の上流側と下流側に照射しているためキャビテーションで発生する信号以外のノイズを効果的に除去することができる。
また、超音波振動子、ファンクションジェネレータ、オシロスコープ、パソコンの各機器を1つの機器にまとめ、ポータブル式のキャビテーション検出器としてもよい(例えば、ポータブル式超音波探傷器のように)。
従って本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形を含むものである。
2 絞り機構用フランジ
3 送信用超音波振動子
4 オリフィス
5 受信用超音波振動子
6 オシロスコープ
7 パソコン
9 増幅器
10 ねじ
11 配管
12 ハイドロフォン
Claims (6)
- 超音波を用いて流体の状態を検出する流体のキャビテーション検出装置において、
管体の外周面に設置され管体内を流れる流体に所定周波数の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に設置され流体中を伝播した前記超音波の信号を検出する超音波検出手段と、
前記信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備えることを特徴とするキャビテーション検出装置。 - 超音波を用いて流体の状態を検出する流体のキャビテーション検出装置において、
管体の外周面に配置され管体内を流れる流体に所定周波数のバースト波の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に配置され流体中を伝播した前記超音波の信号を検出する超音波検出手段と、
前記信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備え、
前記超音波付与手段からの信号を前記分析手段に入力し、前記流体中を伝播した前記超音波の信号から前記超音波付与手段からの信号を減算したことを特徴とするキャビテーション検出装置。 - 超音波を用いて流体の状態を検出するキャビテーション検出装置において、
管体内に配置されたオリフィスと、該オリフィスの上流側と下流側の管体の外周面に設置され、管体内を流れる流体に所定周波数の超音波を与える超音波付与手段と、
前記管体の外周面に配置され流体中を伝播した前記超音波の信号をそれぞれ検出する超音波検出手段と、
前記それぞれの信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備え、
前記オリフィスの下流側からの信号から前記オリフィスの上流側からの信号を減算したことを特徴とするキャビテーション検出装置。 - 超音波を用いて流体の状態を検出するキャビテーション検出装置において、
管体内に配置されたオリフィスと、該オリフィスの下流側に設置され、管体内を流れる流体に所定周波数のバースト波の超音波を与えるとともに流体中を伝播した前記超音波の信号を受信する超音波送受信手段と、
前記受信した信号に含まれる周波数成分を分析する分析手段と、
を備えることを特徴とするキャビテーション検出装置。 - 前記超音波付与手段および前記超音波検出手段がオリフィスを保持するフランジに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のキャビテーション検出装置。
- 前記超音波送受信手段がオリフィスを保持するフランジに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のキャビテーション検出装置。
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