JP2018075127A - 舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置 - Google Patents

舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置を提供する。【解決手段】舌圧測定用パッド1は、舌圧測定用中空部11と、該舌圧測定用中空部11の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部12と、を備えている。そして、舌圧測定用中空部11の下面に、該舌圧測定用中空部11が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部11を口腔内で位置決めする位置決め部113が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置に関する。
高齢化社会の進展により、摂食・嚥下(えんげ)障害者の増加が見込まれている。摂食・嚥下障害は、加齢に伴う疾病(脳卒中や癌など)・筋力低下などによって発生する。
特に高齢者は、十分食べられないと、栄養不良、体力および免疫力低下による感染症のおそれがある一方で、無理に食べると、嚥下障害による誤嚥性肺炎など生命危機状態に陥るおそれもある。
摂食・嚥下障害は、舌圧、口唇圧、頬圧との関連性がある。すなわち、咀嚼するときには、舌圧によって食物を食塊にまとめ、飲み込むときには、舌圧、頬圧、口唇圧の協調運動によって食塊を口腔から咽頭食道へ移送する。したがって、舌圧、口唇圧、頬圧は、摂食・嚥下運動において重要な役割を担っている。
また、口唇圧、頬圧による歯列への圧迫が、歯科治療におけるインプラント治療、矯正治療に大きな影響を与えることが知られている。また、その強さの程度によっては、矯正治療中だけでなく、歯列矯正治療の保定にも影響を与えることが知られている。
近年、このような舌圧、口唇圧、頬圧等の口腔内圧を測定する口腔内圧測定装置が開発されている(例えば特許文献1〜4等参照)。
特に食べ物の咀嚼や飲み込みの際、舌の働きによって生じる舌の筋力の最大強さを測定することが、摂食・嚥下機能診断のためのスクリーニング検査の一つとなっている。
特開2006−204940号公報 特許第5259966号公報 特許第5674011号公報 特許第3792159号公報
特許文献1〜3には、予め所定の圧力を加えて膨張させたバルーン(舌圧測定用パッド)を口腔内に挿入して舌で押圧した際の空気圧を検出して舌圧を測定する口腔内圧測定装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の口腔内圧測定装置では、口腔内でバルーンが移動しやすく、バルーンを口腔内において安定して位置決めすることが難しい。このため、正確な舌圧の測定が困難となるおそれがある。
特許文献1,2には、バルーンに硬質リングを装着して、硬質リングが唇または歯の位置となるように位置決めする方法が開示されている。また、特許文献3には、バルーンが保持されるバルーン基材にリブを設けて、リブに歯を当接させて位置決めする方法が開示されている。しかし、バルーン中央位置から硬質リングやリブまでの距離が固定されているため、被験者の体格の違いによって口腔内におけるバルーンの位置がばらついてしまう。このため、正確な舌圧の測定のためには、被験者の体格の違いに合わせたプローブを各種用意しなければならない。
特許文献4には、一対のマウスピースに作用する力の大きさで舌圧を測定する口腔内圧測定装置が記載されている。
しかしながら、特許文献4に記載のマウスピースは、構造が複雑であり、高価となる。また、マウスピースを交換する際には、一対で交換しなければならないので交換作業が煩雑である。さらに、複雑な構造のマウスピースを被験者の口腔内に入れて測定をしなければならないため、被験者への負担が大きい。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、舌の口蓋への押付け力の測定に用いられる舌圧測定用パッドであって、内部に空間を有する舌圧測定用中空部と、前記舌圧測定用中空部に連設され該舌圧測定用中空部の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部と、を備え、前記舌圧測定用中空部の下面に、該舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部を口腔内で位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする。
このような構成では、舌圧測定時には、舌圧測定用パッドが口腔内に挿入され、舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で、舌先が位置決め部に当てられる。このため、舌圧測定用中空部と舌先との位置関係を、被験者の体格の違いによらずに一定化させることができる。
したがって、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッドを提供することができる。
これにより、正確な舌圧の測定を行うことが可能となる。
前記舌圧測定用パッドにおいて、前記位置決め部は、前記舌圧測定用中空部の内部に向けてへこんだ窪み部であることが好ましい。
このような構成では、被験者は、舌先が窪み部内に入っていることを触覚によって確実に知覚できるため、舌先が位置決め部としての窪み部に適切に当てられていることを容易に確認することができる。
また、本発明に係る口腔内圧測定装置は、前記舌圧測定用パッドと、前記舌圧測定用パッドの前記舌圧測定用接続部と着脱可能に接続するチューブと、前記チューブにおける基端側の端部と着脱可能に接続する本体側接続部が設けられ該本体側接続部に伝達された空気圧から舌圧を測定する本体部と、を備えることを特徴とする。
このような構成では、本体部に接続されたチューブの先端側に舌圧測定用パッドが接続された後、該舌圧測定用パッドが口腔内に挿入されて、適切な位置に安定して位置決めされる。そして、舌圧測定用中空部を被験者が舌で押圧することによって、本体側接続部に伝達された空気圧から、本体部において舌圧を正確に測定することができる。
前記口腔内圧測定装置において、頬の臼歯部歯列への押付け力の測定に用いられる頬圧測定用パッドを備え、前記頬圧測定用パッドは、内部に空間を有する頬圧測定用中空部と、前記頬圧測定用中空部に連設され該頬圧測定用中空部の内部と連通する管状の頬圧測定用接続部と、前記頬圧測定用中空部の側面に設けられた板状の翼部と、を備え、前記翼部は、前記頬圧測定用中空部および前記頬圧測定用接続部の中心軸に平行に設けられており、前記頬圧測定用中空部が頬と臼歯部歯列との間に配置された状態で、前記翼部は、上臼歯と下臼歯との間に位置され、前記チューブが前記頬圧測定用パッドの前記頬圧測定用接続部と着脱可能に接続された状態で、前記本体部は、頬圧を測定することが好ましい。
このような構成では、本体部に接続されたチューブの先端側に、舌圧測定用パッドに代えて、頬圧測定用パッドを接続することができる。
頬圧測定時には、頬圧測定用パッドが口腔内に挿入され、頬圧測定用中空部が頬と臼歯部歯列との間に配置された状態で、翼部が上臼歯と下臼歯との間で噛まれて挟持される。このため、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な頬圧測定用パッドを提供できる。そして、頬圧測定用中空部を被験者が頬で押圧することによって、本体側接続部に伝達された空気圧から、本体部において頬圧を正確に測定することができる。
前記口腔内圧測定装置において、上唇と下唇との間の押付け力の測定に用いられる口唇圧測定用パッドを備え、前記口唇圧測定用パッドは、内部に空間を有する口唇圧測定用中空部と、前記口唇圧測定用中空部に連設され該口唇圧測定用中空部の内部と連通する管状の口唇圧測定用接続部と、前記口唇圧測定用中空部における前記口唇圧測定用接続部とは反対側に設けられた板状の鍔部と、を備え、前記鍔部は、前記口唇圧測定用中空部および前記口唇圧測定用接続部の中心軸に垂直に設けられており、前記口唇圧測定用中空部が上唇と下唇との間に配置された状態で、前記鍔部は、前歯と唇との間に位置され、前記チューブが前記口唇圧測定用パッドの前記口唇圧測定用接続部と着脱可能に接続された状態で、前記本体部は、口唇圧を測定することが好ましい。
このような構成では、本体部に接続されたチューブの先端側に、舌圧測定用パッドに代えて、口唇圧測定用パッドを接続することができる。
口唇圧測定時には、口唇圧測定用パッドが口腔内に挿入され、口唇圧測定用中空部が上唇と下唇との間に配置された状態で、鍔部が前歯と唇との間に位置されて挟持される。このため、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な口唇圧測定用パッドを提供できる。そして、口唇圧測定用中空部を被験者が上唇と下唇との間で押圧することによって、本体側接続部に伝達された空気圧から、本体部において口唇圧を正確に測定することができる。
前記口腔内圧測定装置において、前記本体部は、前記本体側接続部に伝達された空気圧を検出し、該空気圧を電気信号に変換する圧力電気変換手段と、該圧力電気変換手段から得られた電気信号を測定情報として処理する制御手段と、を有し、前記本体部は、さらに、測定結果を表示するための表示手段、および前記制御手段から得られた測定情報を通信端末に送受信するための通信手段の少なくとも一方を有することが好ましい。
このような構成では、本体部において検出した空気圧に基づいて、舌圧等の口腔内圧の測定結果を表示させて確認したり、測定情報の通信処理を行ったりすることができる。
前記口腔内圧測定装置において、前記制御手段は、前記圧力電気変換手段から得られた電気信号を、前記チューブにおける先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を含んで測定情報として処理することが好ましい。
チューブに接続する口腔内圧測定用パッドの形状や材質の違いによって、外圧を加えたときの口腔内圧測定用パッドの体積や、内圧、反発力が異なる。このため、種類の異なる口腔内圧測定用パッドに同じ外圧を加えても、口腔内圧測定用パッドの内圧の検出値が異なってしまう。これに対して、制御手段が口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を行うことによって、口腔内圧測定用パッドの種類に関わらずに、適正な値の測定情報として処理することが可能となる。
前記口腔内圧測定装置において、前記本体部は、操作手段と、記憶手段と、を有し、前記制御手段は、前記操作手段からの操作情報の処理、前記記憶手段からの記憶情報の処理、および前記チューブにおける先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドを測定箇所に配置した時の圧力値を基準点とするキャリブレーション機能の処理、を含む制御を実行することが好ましい。
このような構成では、制御手段は、測定情報の処理のみでなく、操作情報や記憶情報の処理、キャリブレーション機能の処理をも実行することができる。
また、本発明に係る舌圧測定用パッドの製造方法は、前記舌圧測定用パッドを、射出成形またはコンプレッション成形によって形成することを特徴とする。
例えばブロー成形によって舌圧測定用パッドが形成される場合、金型と接した外面以外の形状は金型で規制できないので、安定した肉厚を得ることが難しい。このため、成形品に肉厚のバラツキが発生し、その結果、安定した測定を行うことが困難となるおそれがあるという課題がある。これに対して、射出成形またはコンプレッション成形によって舌圧測定用パッドを形成することによって、肉厚をより均一にすることができる。したがって、バラツキなく安定した、より正確な舌圧の測定を行うことが可能となる。
本発明によれば、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッドとその製造方法および口腔内圧測定装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る口腔内圧測定装置を模式的に示す構成図である。 図2(a)は、舌圧測定用パッドの平面図、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線に沿う断面図、図2(c)は、図2(a)の側方から見た図、図2(d)は、図2(c)のIId−IId線に沿う断面図、図2(e)は、舌圧測定用パッドの斜視図である。 図3(a)は、頬圧測定用パッドの側面図、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図、図3(c)は、頬圧測定用パッドの斜視図である。 図4(a)は、口唇圧測定用パッドの平面図、図4(b)は、図3(a)の右側から見た図、図4(c)は、図4(a)のIVc−IVc線に沿う断面図、図4(d)は、口唇圧測定用パッドの斜視図である。 本体部の構成を示すブロック図である。 図5に示される制御手段の構成を示すブロック図である。 通信端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。 舌圧を測定する様子を説明するための図である。 頬圧を測定する様子を説明するための図である。 口唇圧を測定する様子を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る本体部の外観図である。 本体部の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る口腔内圧測定装置100を模式的に示す構成図である。図1に示すように、口腔内圧測定装置100は、舌圧測定用パッド1と、チューブ4と、本体部5と、通信端末6と、を備えている。
また、本実施形態では、口腔内圧測定装置100は、舌圧測定用パッド1に代えて使用可能な頬圧測定用パッド2(図3参照)および口唇圧測定用パッド3(図4参照)をさらに備えている。
図2(a)は、舌圧測定用パッド1の平面図、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線に沿う断面図、図2(c)は、図2(a)の側方から見た図、図2(d)は、図2(c)のIId−IId線に沿う断面図、図2(e)は、舌圧測定用パッド1の斜視図である。ただし、使用状態においては、図2(a)は、下方から見た図に相当する。
舌圧測定用パッド1は、舌の口蓋への押付け力(舌圧)の測定に用いられる。
図2に示すように、舌圧測定用パッド1は、舌圧測定用中空部11と、舌圧測定用接続部12と、を備えている。
舌圧測定用中空部11は、内部に空間111(図2(b)参照)を有している。この舌圧測定用中空部11は、上方または下方から見て略楕円形を呈しており(図2(a)参照)、側方から見て略長円形(トラック形)を呈している(図2(c)参照)。また、舌圧測定用中空部11は、横方向の幅寸法B1が上下方向の高さ寸法H1よりも大きくなるように構成されている。舌圧測定用接続部12は、舌圧測定用中空部11に連設されている。この舌圧測定用接続部12は、舌圧測定用中空部11の内部と連通しており、管状を呈している。
舌圧測定用中空部11の下面112には、位置決め部113が設けられている。位置決め部113は、舌圧測定用中空部11が舌と口蓋との間に配置された状態で、舌先が該位置決め部113に当てられることによって、舌圧測定用中空部11を口腔内で位置決めする機能を有している。
位置決め部113は、本実施形態では、舌圧測定用中空部11の内部に向けてへこんだ窪み部(凹部)である。ただし、位置決め部113は、窪み部に限定されるものではなく、例えば、舌圧測定用中空部11の外側に向けて突出する凸部であってもよく、あるいは舌先の触覚で知覚可能に表面を粗くした高面粗度部であってもよい。
舌圧測定用パッド1は、弾性材料から一体的に形成されている。弾性材料としては、ここではシリコーンゴムが使用されるが、これに限定されるものではなく、例えば各種の天然ゴム、合成ゴム等が使用され得る。ここでは、舌圧測定用パッド1は、射出成形またはコンプレッション成形によって形成されている。
舌圧測定用パッド1は、内外間で気密性を有している。また、舌圧測定用パッド1は、自身の弾性力によって内部の空間111を保持する。つまり、外圧が加わって変形したとしても、その外圧が取り除かれた場合には元の形状に速やかに自然復帰する。したがって、舌圧測定用パッド1内に予め所定の圧力を加えて膨張させる必要がなく、特別の加圧装置も不要である。
図3(a)は、頬圧測定用パッド2の側面図、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図、図3(c)は、頬圧測定用パッド2の斜視図である。
頬圧測定用パッド2は、頬の臼歯部歯列への押付け力(頬圧)の測定に用いられる。
図3に示すように、頬圧測定用パッド2は、頬圧測定用中空部21と、頬圧測定用接続部22と、翼部23と、を備えている。
頬圧測定用中空部21は、内部に空間211(図3(b)参照)を有している。この頬圧測定用中空部21は、上方または下方から見て略長円形(トラック形)を呈しており(図3(b)参照)、側方から見ても略長円形(トラック形)を呈している(図3(a)参照)。また、頬圧測定用中空部21は、横方向の幅寸法B2が上下方向の高さ寸法H2よりも小さくなるように構成されている。頬圧測定用接続部22は、頬圧測定用中空部21に連設されている。この頬圧測定用接続部22は、頬圧測定用中空部21の内部と連通しており、管状を呈している。
翼部23は、頬圧測定用中空部21の側面212に設けられており、略四角形の板状を呈している。この翼部23は、頬圧測定用中空部21および頬圧測定用接続部22の中心軸L2(図3(b)参照)に平行に設けられている。翼部23は、頬圧測定用中空部21が頬と臼歯部歯列との間に配置された状態で、上臼歯と下臼歯との間に位置される。
頬圧測定用パッド2は、ここでは、舌圧測定用パッド1と同様の材料、成形方法によって形成されており、舌圧測定用パッド1と同様に気密性、および形状の自然復帰性を有している。ただし、翼部23が別体で形成されて、頬圧測定用中空部21に融着や接着等によって接合されてもよい。
図4(a)は、口唇圧測定用パッド3の平面図、図4(b)は、図4(a)の右側から見た図、図4(c)は、図4(a)のIVc−IVc線に沿う断面図、図4(d)は、口唇圧測定用パッド3の斜視図である。
口唇圧測定用パッド3は、上唇と下唇との間の押付け力(口唇圧)の測定に用いられる。
図4に示すように、口唇圧測定用パッド3は、口唇圧測定用中空部31と、口唇圧測定用接続部32と、鍔部33と、を備えている。
口唇圧測定用中空部31は、内部に空間311(図4(c)参照)を有している。この口唇圧測定用中空部31は、上方または下方から見て略四角形ないし略五角形を呈しており(図4(a)参照)、側方から見て略四角形ないし略長円形(トラック形)を呈している(図4(c)参照)。また、口唇圧測定用中空部31は、横方向の幅寸法B3が上下方向の高さ寸法H3よりも大きくなるように構成されている。口唇圧測定用接続部32は、口唇圧測定用中空部31に連設されている。この口唇圧測定用接続部32は、口唇圧測定用中空部31の内部と連通しており、管状を呈している。
鍔部33は、口唇圧測定用中空部31における口唇圧測定用接続部32とは反対側に設けられており、略四角形の板状を呈している。この鍔部33は、口唇圧測定用中空部31および口唇圧測定用接続部32の中心軸L3(図4(c)参照)に垂直に設けられている。鍔部33は、口唇圧測定用中空部31が上唇と下唇との間に配置された状態で、前歯と唇との間に位置される。
口唇圧測定用パッド3は、ここでは、舌圧測定用パッド1と同様の材料、成形方法によって形成されており、舌圧測定用パッド1と同様に気密性、および形状の自然復帰性を有している。ただし、鍔部33が別体で形成されて、口唇圧測定用中空部31に融着や接着等によって接合されてもよい。
図1に示すように、チューブ4は、舌圧測定用パッド1の舌圧測定用接続部12(図2参照)、頬圧測定用パッド2の頬圧測定用接続部22(図3参照)、または口唇圧測定用パッド3の口唇圧測定用接続部32(図4参照)と着脱可能に接続する。ここでは、チューブ4の先端側の端部が、舌圧測定用接続部12、頬圧測定用接続部22、または口唇圧測定用接続部32の開口に挿入されて嵌合する。
口唇圧測定用接続部32(図4参照)は、口唇圧測定用パッド3の成形時に内部の型を外にスムーズに抜き出す必要があることから、舌圧測定用接続部12や頬圧測定用接続部22と比べて内径が大きくなっている。このため、チューブ4は、内径が舌圧測定用接続部12と同等の比較的小さい略円筒形状のアダプタ(図示せず)を介して、口唇圧測定用パッド3(図4参照)の口唇圧測定用接続部32に接続されるようになっている。
本体部5には、チューブ4における基端側(舌圧測定用パッド1と反対側)の端部と着脱可能に接続する本体側接続部51が設けられている。ここでは、本体側接続部51の先端側の端部が、チューブ4の基端側の端部の開口に挿入されて嵌合する。本体部5は、本体側接続部51に伝達された空気圧から、舌圧、頬圧、口唇圧等の口腔内圧を測定する。
図5は、本体部5の構成を示すブロック図である。図6は、図5に示される制御手段53の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本体部5は、圧力電気変換手段52と、制御手段53と、操作手段54と、表示手段55と、記憶手段56と、通信手段57と、を有している。
圧力電気変換手段52は、舌圧測定用パッド1等からチューブ4を介して本体側接続部に伝達された空気圧を検出し、該空気圧を電気信号に変換する。圧力電気変換手段52は、例えば、本体側接続部51に設けられたひずみゲージ式圧力変換器や、空気振動で変化する電極間の静電容量の変化を電気信号に変換するコンデンサマイクを利用するものであってもよい。あるいは、本体側接続部51に設けられた密閉空間にピンホールからの空気の流出音の変化を検出する無指向性マイクロフォン等が利用されてもよい。
制御手段53は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備えており、本体部5の全体の制御を行う。また、制御手段53は、圧力電気変換手段52から得られた電気信号を測定情報として処理し、測定結果を表示手段55に伝達する。また、制御手段53は、操作手段54からの操作情報や、記憶手段56からの記憶情報を通信手段57に伝達し、Bluetooth(登録商標)等の無線を使って、通信端末6と相互通信することができる。
図6に示すように、制御手段53は、増幅器531、周波数フィルタ532、A/D変換器533、および換算手段534を有している。増幅器531は、圧力電気変換手段52から得られた電気信号を増幅する。周波数フィルタ532は、電気信号中のノイズ成分を除去する。A/D変換器533は、アナログの電気信号をデジタル信号に変換する。換算手段534は、チューブ4における先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を行う。具体的には、換算手段534は、口腔内圧測定用パッドの種類に応じて予め用意された換算式を使用する。この換算式は、実測データに基づいて導出される。口腔内圧測定用パッドの種類としては、ここでは、舌圧測定用パッド1、頬圧測定用パッド2、口唇圧測定用パッド3の3種が挙げられる。すなわち、「口腔内圧測定用パッド」の用語は、舌圧測定用パッド1、頬圧測定用パッド2、口唇圧測定用パッド3の総称として使用する。
図1、図5に示すように、操作手段54は、本体部5に対する各種入力を行うためのものであり、例えば、電源のオン・オフや、表示される口腔内圧の測定結果をリセットするために使用される。表示手段55は、口腔内圧の現在値、最大値(ピーク値)等の各種情報を表示する。記憶手段56は、半導体メモリ、ハードディスク等であり、例えば、口腔内圧の測定情報等の各種情報を記憶し保存する。
なお、リセット処理は、口腔内圧測定用パッドを測定箇所に配置した時に自然にかかる圧力値を基準点(ゼロ点)とし、口腔内圧測定用パッドに加わった圧力のみを正確に測定するための機能(キャリブレーション機能)を有する。
通信手段57は、通信端末6との通信を行うためのインタフェースである。通信手段57で使用される通信方式は、ここではBluetooth(登録商標)であるが、これに限定されるものではなく、他の無線通信や、有線通信であってもよい。無線通信としては、例えば、無線LAN、超音波通信、赤外線通信、可視光通信等が使用され得る。有線通信としては、例えば有線LAN等が使用され得る。
図1に示すように、通信端末6は、表示部61を備えている。通信端末6は、ここでは、スマートフォンであり、表示部61は、各種情報を表示し、または各種入力を行うためのタッチパネルである。ただし、通信端末6は、タブレット型PCや、ノート型PCであってもよい。
図7は、通信端末6の表示部61に表示される画面の一例を示す図である。
図7に示すように、表示部61には、測定の開始を指示するための開始ボタン611、測定の終了を指示するための終了ボタン612、測定する口腔内圧の種類を指定するための口腔内圧種類指定チェックボックス613、口腔内圧をグラフで示すアナログ測定結果614、口腔内圧の現在値および最大値を示すデジタル測定結果615が表示される。ここで、開始ボタン611を押してから終了ボタン612を押すまでの口腔内圧の測定情報の時系列データや、最大値(ピーク値)等が記憶手段56に保存され得る。
次に、口腔内圧測定装置100を用いた口腔内圧の測定方法について説明する。
まず、図1,2,7,8を参照して舌圧の測定方法について説明する。
図8は、舌圧を測定する様子を説明するための図である。
舌圧測定時には、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に舌圧測定用パッド1が接続される。このとき、通信端末6の表示部61に表示される口腔内圧種類指定チェックボックス613において、「舌圧」のボックスにチェックが入れられる。この後、図8に示すように、舌圧測定用パッド1が口腔内に挿入され、舌圧測定用中空部11が舌101と口蓋102との間に配置された状態で、舌先が窪み部である位置決め部113に当てられる。これにより、舌圧測定用パッド1は適切な位置に安定して位置決めされる。そして、舌圧測定用中空部11を被験者が舌で押圧することによって、舌圧測定用パッド1からチューブ4を介して本体側接続部51に伝達された空気圧に基づいて、本体部5において舌圧が測定される。
次に、図1,3,7,9を参照して頬圧の測定方法について説明する。
図9は、頬圧を測定する様子を説明するための図である。
頬圧測定時には、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に頬圧測定用パッド2が接続される。このとき、通信端末6の表示部61に表示される口腔内圧種類指定チェックボックス613において、「頬圧:左」または「頬圧:右」のボックスにチェックが入れられる。この後、図9に示すように、頬圧測定用パッド2が口腔内に挿入され、頬圧測定用中空部21が頬103と臼歯部歯列104との間に配置された状態で、翼部23が上臼歯と下臼歯との間で噛まれて挟持される。これにより、頬圧測定用パッド2は適切な位置に安定して位置決めされる。そして、頬圧測定用中空部21を被験者が頬103で押圧することによって、頬圧測定用パッド2からチューブ4を介して本体側接続部51に伝達された空気圧に基づいて、本体部5において頬圧が測定される。
次に、図1,4,7,10を参照して口唇圧の測定方法について説明する。
図10は、口唇圧を測定する様子を説明するための図である。
口唇圧測定時には、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に口唇圧測定用パッド3が接続される。このとき、通信端末6の表示部61に表示される口腔内圧種類指定チェックボックス613において、「口唇圧」のボックスにチェックが入れられる。この後、図10に示すように、口唇圧測定用パッド3が口腔内に挿入され、口唇圧測定用中空部31が上唇105と下唇106との間に配置された状態で、鍔部33が前歯107と唇105,106との間に位置されて挟持される。これにより、口唇圧測定用パッド3は適切な位置に安定して位置決めされる。そして、口唇圧測定用中空部31を被験者が上唇105と下唇106との間で押圧することによって、口唇圧測定用パッド3からチューブ4を介して本体側接続部51に伝達された空気圧に基づいて、本体部5において口唇圧が測定される。
前記したように、本実施形態に係る舌圧測定用パッド1は、舌圧測定用中空部11と、該舌圧測定用中空部11の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部12と、を備えている。そして、舌圧測定用中空部11の下面に、該舌圧測定用中空部11が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部11を口腔内で位置決めする位置決め部113が設けられている。
このような本実施形態では、舌圧測定時には、舌圧測定用パッド1が口腔内に挿入され、舌圧測定用中空部11が舌と口蓋との間に配置された状態で、舌先が位置決め部113に当てられる。このため、舌圧測定用中空部11と舌先との位置関係を、被験者の体格の違いによらずに一定化させることができる。
したがって、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッド1を提供することができる。
これにより、正確な舌圧の測定を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、位置決め部113は、舌圧測定用中空部11の内部に向けてへこんだ窪み部である。このような構成では、被験者は、舌先が窪み部内に入っていることを触覚によって確実に知覚できるため、舌先が位置決め部113としての窪み部に適切に当てられていることを容易に確認することができる。
また、本実施形態に係る口腔内圧測定装置100は、舌圧測定用パッド1と、舌圧測定用パッド1の舌圧測定用接続部12と着脱可能に接続するチューブ4と、チューブ4における基端側の端部と着脱可能に接続する本体側接続部51が設けられ該本体側接続部51に伝達された空気圧から舌圧を測定する本体部5と、を備えている。このような構成では、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に舌圧測定用パッド1が接続された後、該舌圧測定用パッド1が口腔内に挿入されて、適切な位置に安定して位置決めされる。そして、舌圧測定用中空部11を被験者が舌で押圧することによって、本体側接続部51に伝達された空気圧から、本体部5において舌圧を正確に測定することができる。
また、本実施形態では、口腔内圧測定装置100は、頬圧測定用パッド2を備えている。頬圧測定用パッド2は、頬圧測定用中空部21と、頬圧測定用接続部22と、翼部23と、を備え、翼部23は、頬圧測定用中空部21および頬圧測定用接続部22の中心軸L2に平行に設けられている。このような構成では、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に、舌圧測定用パッド1に代えて、頬圧測定用パッド2を接続することができる。
頬圧測定時には、頬圧測定用パッド2が口腔内に挿入され、頬圧測定用中空部21が頬と臼歯部歯列との間に配置された状態で、翼部23が上臼歯と下臼歯との間に位置されて噛まれて挟持される。このため、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な頬圧測定用パッド2を提供できる。そして、頬圧測定用中空部21を被験者が頬で押圧することによって、本体側接続部51に伝達された空気圧から、本体部5において頬圧を正確に測定することができる。
また、本実施形態では、口腔内圧測定装置100は、口唇圧測定用パッド3を備えている。口唇圧測定用パッド3は、口唇圧測定用中空部31と、口唇圧測定用接続部32と、鍔部33と、を備え、鍔部33は、口唇圧測定用中空部31および口唇圧測定用接続部32の中心軸L3に垂直に設けられている。このような構成では、本体部5に接続されたチューブ4の先端側に、舌圧測定用パッド1に代えて、口唇圧測定用パッド3を接続することができる。
口唇圧測定時には、口唇圧測定用パッド3が口腔内に挿入され、口唇圧測定用中空部31が上唇と下唇との間に配置された状態で、鍔部33が前歯と唇との間に位置されて挟持される。このため、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な口唇圧測定用パッド3を提供できる。そして、口唇圧測定用中空部31を被験者が上唇と下唇との間で押圧することによって、本体側接続部51に伝達された空気圧から、本体部5において口唇圧を正確に測定することができる。
また、本実施形態では、本体部5は、圧力電気変換手段52と、該圧力電気変換手段52から得られた電気信号を測定情報として処理し、測定結果を表示するために送信する制御手段53と、を有している。このような構成では、本体部5において検出した空気圧に基づいて、舌圧等の口腔内圧の測定結果を表示させて確認することができる。
また、本実施形態では、制御手段53は、圧力電気変換手段52から得られた電気信号を、チューブ4における先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドの種類(本実施形態では、舌圧測定用パッド1、頬圧測定用パッド2、口唇圧測定用パッド3の3種)に応じた調整のための演算を含んで測定情報として処理する。ここで、チューブ4に接続する口腔内圧測定用パッドの形状や材質の違いによって、外圧を加えたときの口腔内圧測定用パッドの体積や、内圧、反発力が異なる。このため、種類の異なる口腔内圧測定用パッドに同じ外圧を加えても、口腔内圧測定用パッドの内圧の検出値が異なってしまう。これに対して、制御手段53が口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を行うことによって、口腔内圧測定用パッドの種類に関わらずに、適正な値の測定情報として処理することが可能となる。
また、本実施形態では、舌圧測定用パッド1、頬圧測定用パッド2、および口唇圧測定用パッド3は、射出成形またはコンプレッション成形によって形成されている。例えばブロー成形によって舌圧測定用パッド1等が形成される場合、金型と接した外面以外の形状は金型で規制できないので、安定した肉厚を得ることが難しい。このため、成形品に肉厚のバラツキが発生し、その結果、安定した測定を行うことが困難となるおそれがあるという課題がある。これに対して、射出成形またはコンプレッション成形によって舌圧測定用パッド1等を形成することによって、肉厚をより均一にすることができる。したがって、バラツキなく安定した、より正確な舌圧の測定を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る本体部5aの外観図である。図12は、本体部5aの構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る口腔内圧測定装置100は、舌圧測定用パッド1と、チューブ4と、本体部5と、通信端末6と、を備えている。これに対し、第2実施形態に係る口腔内圧測定装置は、通信端末6を備えておらず、本体部5aの構成が第1実施形態とは異なっている。
図11〜12に示すように、本体部5aは、圧力電気変換手段52と、制御手段53と、操作手段54aと、表示手段55と、記憶手段56と、を有している。口腔内圧測定装置100が通信端末6を備えていないので、本体部5aは通信手段57を有していない。
操作手段54aは、本体部5aに対する各種入力を行うためのものであり、電源スイッチ541、リセットボタン542、口腔内圧種類指定ボタン543、および表示切替ボタン544を備えている。リセットボタン542は、表示される口腔内圧の測定結果の最大値(ピーク値)をリセットするため、および現在値の圧力値を基準点に設定(キャリブレーション)するために使用される。口腔内圧種類指定ボタン543は、測定する口腔内圧の種類A〜C(測定モード)を順番に切り替えて指定するために使用される。例えば、「A」のランプが点灯しているときは舌圧測定時、「B」のランプが点灯しているときは頬圧測定時、「C」のランプが点灯しているときは口唇圧測定時であることを示す。表示切替ボタン544は、表示手段55における口腔内圧の表示値を現在値と最大値(ピーク値)との間で切り替えるために使用される。例えば、「Hold」のランプが点灯しているときは最大値表示であることを示す。
このような第2実施形態によれば、コンパクトな構成で、手軽に舌圧、頬圧、口唇圧等の口腔内圧を測定することができ、前記した第1実施形態と同様な作用効果を奏することが可能となる。
なお、第2実施形態に、第1実施形態の通信手段57を加えて、測定情報の他、操作情報や記憶情報を、本口腔内圧測定装置と通信端末6との間で共有してもよい。例えば、口腔内測定装置の本体部5aで口腔内圧測定用パッドの種類を選択すると、通信端末6でも同じ種類の口腔内圧測定用パッドの測定モードに切り替えられる。またはその逆で、通信端末操作6での操作によって、本体部5aにおける測定モードの表示を切替えることができる。
さらに、通信端末6にインストールされたアプリケーションソフトを使用して、測定値の評価、記録、対比等が可能である。例えば、本口腔内測定装置を使ってのリハビリ効果を経時的にグラフ表示して評価したり、患者別に記録を残してデータ管理したり、義歯の装着の有無によってその効果を対比させたりすることも可能である。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、前記した実施形態では、口腔内圧測定装置は、舌圧測定用パッド1、頬圧測定用パッド2、および口唇圧測定用パッド3の3種の口腔内圧測定用パッドを備えて構成されているが、これに限定されるものではない。口腔内圧測定装置は、前記した3種の口腔内圧測定用パッドのうちの少なくとも一種を備えた構成とすることが可能である。
1 舌圧測定用パッド(口腔内圧測定用パッド)
11 舌圧測定用中空部
111 空間
112 下面
113 位置決め部
12 舌圧測定用接続部
2 頬圧測定用パッド(口腔内圧測定用パッド)
21 頬圧測定用中空部
211 空間
212 側面
22 頬圧測定用接続部
23 翼部
3 口唇圧測定用パッド(口腔内圧測定用パッド)
31 口唇圧測定用中空部
311 空間
32 口唇圧測定用接続部
33 鍔部
4 チューブ
5,5a 本体部
51 本体側接続部
52 圧力電気変換手段
53 制御手段
534 換算手段
54,54a 操作手段
55 表示手段
56 記憶手段
57 通信手段
6 通信端末
61 表示部
100 口腔内圧測定装置
101 舌
102 口蓋
103 頬
104 臼歯部歯列
105 上唇
106 下唇
107 前歯
前記課題を解決するため、本発明は、舌の口蓋への押付け力の測定に用いられる舌圧測定用パッドであって、内部に空間を有する舌圧測定用中空部と、前記舌圧測定用中空部に連設され該舌圧測定用中空部の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部と、を備え、前記舌圧測定用中空部の下面の中央部に、該舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部を口腔内で位置決めする位置決め部が設けられており、前記位置決め部は、前記舌圧測定用中空部の内部に向けてへこんだ窪み部であることを特徴とする。
このような構成では、舌圧測定時には、舌圧測定用パッドが口腔内に挿入され、舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で、舌先が位置決め部に当てられる。このため、舌圧測定用中空部と舌先との位置関係を、被験者の体格の違いによらずに一定化させることができる。
したがって、簡易かつ安価な構成で、口腔内における適切な位置に安定して位置決めすることが可能な舌圧測定用パッドを提供することができる。
これにより、正確な舌圧の測定を行うことが可能となる。
また、被験者は、舌先が窪み部内に入っていることを触覚によって確実に知覚できるため、舌先が位置決め部としての窪み部に適切に当てられていることを容易に確認することができる。
また、本発明に係る口腔内圧測定装置は、舌の口蓋への押付け力の測定に用いられる舌圧測定用パッド、頬の臼歯部歯列への押付け力の測定に用いられる頬圧測定用パッド、および上唇と下唇との間の押付け力の測定に用いられる口唇圧測定用パッドを含む口腔内圧測定用パッドと、前記口腔内圧測定用パッドと着脱可能に接続するチューブと、前記チューブにおける基端側の端部と着脱可能に接続する本体側接続部が設けられた本体部と、を備え、前記舌圧測定用パッドは、内部に空間を有する舌圧測定用中空部と、前記舌圧測定用中空部に連設され該舌圧測定用中空部の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部と、を備え、前記舌圧測定用中空部の下面の中央部に、該舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部を口腔内で位置決めする位置決め部が設けられており、前記位置決め部は、前記舌圧測定用中空部の内部に向けてへこんだ窪み部であり、前記本体部は、前記チューブが前記舌圧測定用パッドと着脱可能に接続された状態で舌圧を測定し、前記チューブが前記頬圧測定用パッドと着脱可能に接続された状態で頬圧を測定し、前記チューブが前記口唇圧測定用パッドと着脱可能に接続された状態で口唇圧を測定するものであり、前記本体部は、前記本体側接続部に伝達された空気圧を検出し、該空気圧を電気信号に変換する圧力電気変換手段と、該圧力電気変換手段から得られた電気信号を測定情報として処理する制御手段と、を有し、前記本体部は、さらに、測定結果を表示するための表示手段、および前記制御手段から得られた測定情報を通信端末に送受信するための通信手段の少なくとも一方を有しており、前記制御手段は、前記圧力電気変換手段から得られた電気信号を、前記チューブにおける先端側の端部と接続する前記口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を含んで測定情報として処理することを特徴とする
前記口腔内圧測定装置において、前記本体部は、操作手段と、記憶手段と、を有し、前記制御手段は、前記操作手段からの操作情報の処理、前記記憶手段からの記憶情報の処理、および前記チューブにおける先端側の端部と接続する前記口腔内圧測定用パッドを測定箇所に配置した時の圧力値を基準点とするキャリブレーション機能の処理、を含む制御を実行することが好ましい。

Claims (9)

  1. 舌の口蓋への押付け力の測定に用いられる舌圧測定用パッドであって、
    内部に空間を有する舌圧測定用中空部と、
    前記舌圧測定用中空部に連設され該舌圧測定用中空部の内部と連通する管状の舌圧測定用接続部と、を備え、
    前記舌圧測定用中空部の下面に、該舌圧測定用中空部が舌と口蓋との間に配置された状態で舌先が当てられることによって該舌圧測定用中空部を口腔内で位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする舌圧測定用パッド。
  2. 前記位置決め部は、前記舌圧測定用中空部の内部に向けてへこんだ窪み部であることを特徴とする請求項1に記載の舌圧測定用パッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の舌圧測定用パッドと、
    前記舌圧測定用パッドの前記舌圧測定用接続部と着脱可能に接続するチューブと、
    前記チューブにおける基端側の端部と着脱可能に接続する本体側接続部が設けられ該本体側接続部に伝達された空気圧から舌圧を測定する本体部と、
    を備えることを特徴とする口腔内圧測定装置。
  4. 頬の臼歯部歯列への押付け力の測定に用いられる頬圧測定用パッドを備え、
    前記頬圧測定用パッドは、
    内部に空間を有する頬圧測定用中空部と、
    前記頬圧測定用中空部に連設され該頬圧測定用中空部の内部と連通する管状の頬圧測定用接続部と、
    前記頬圧測定用中空部の側面に設けられた板状の翼部と、を備え、
    前記翼部は、前記頬圧測定用中空部および前記頬圧測定用接続部の中心軸に平行に設けられており、
    前記頬圧測定用中空部が頬と臼歯部歯列との間に配置された状態で、前記翼部は、上臼歯と下臼歯との間に位置され、
    前記チューブが前記頬圧測定用パッドの前記頬圧測定用接続部と着脱可能に接続された状態で、前記本体部は、頬圧を測定することを特徴とする請求項3に記載の口腔内圧測定装置。
  5. 上唇と下唇との間の押付け力の測定に用いられる口唇圧測定用パッドを備え、
    前記口唇圧測定用パッドは、
    内部に空間を有する口唇圧測定用中空部と、
    前記口唇圧測定用中空部に連設され該口唇圧測定用中空部の内部と連通する管状の口唇圧測定用接続部と、
    前記口唇圧測定用中空部における前記口唇圧測定用接続部とは反対側に設けられた板状の鍔部と、を備え、
    前記鍔部は、前記口唇圧測定用中空部および前記口唇圧測定用接続部の中心軸に垂直に設けられており、
    前記口唇圧測定用中空部が上唇と下唇との間に配置された状態で、前記鍔部は、前歯と唇との間に位置され、
    前記チューブが前記口唇圧測定用パッドの前記口唇圧測定用接続部と着脱可能に接続された状態で、前記本体部は、口唇圧を測定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の口腔内圧測定装置。
  6. 前記本体部は、
    前記本体側接続部に伝達された空気圧を検出し、該空気圧を電気信号に変換する圧力電気変換手段と、
    該圧力電気変換手段から得られた電気信号を測定情報として処理する制御手段と、を有し、
    前記本体部は、さらに、測定結果を表示するための表示手段、および前記制御手段から得られた測定情報を通信端末に送受信するための通信手段の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の口腔内圧測定装置。
  7. 前記制御手段は、前記圧力電気変換手段から得られた電気信号を、前記チューブにおける先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドの種類に応じた調整のための演算を含んで測定情報として処理することを特徴とする請求項6に記載の口腔内圧測定装置。
  8. 前記本体部は、操作手段と、記憶手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記操作手段からの操作情報の処理、前記記憶手段からの記憶情報の処理、および前記チューブにおける先端側の端部と接続する口腔内圧測定用パッドを測定箇所に配置した時の圧力値を基準点とするキャリブレーション機能の処理、を含む制御を実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の口腔内圧測定装置。
  9. 請求項1または2に記載の舌圧測定用パッドを、射出成形またはコンプレッション成形によって形成することを特徴とする舌圧測定用パッドの製造方法。
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