JP2018075126A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を高め、遊技者に優越感・満足感を与える遊技機を提供することを目的とする。【解決手段】遊技機1は、遊技球流入領域21の下端にアウト口15を設け、遊技球流入領域21の両側部に遊技球受入口23,23を設けている。左右一対可動部材27,27は、ソレノイド39の動作より、遊技球流入領域21においてアウト口15への遊技球の経路を開放する第1位置と、アウト口15への遊技球の経路を閉鎖して遊技球流入領域21に流入する遊技球を遊技球受入口23に誘導する第2位置とに変位する。大当たりの際には、可動部材27,27が第2位置に変位して、遊技球流入領域21の両側部に設けられた遊技球受入口23,23に遊技球が誘導される。一方、大当たり以外の際には、可動部材27,27が第1位置に変位して、遊技球流入領域21の下端に設けられたアウト口15に遊技球が誘導される。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来より、遊技盤に形成される遊技領域には遊技球が入賞したことを条件として当たり抽選を受けるための権利(当たり抽選の権利)が取得される始動口をはじめとした入賞口が設けられ、入賞口に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口が遊技領域の最下端に設けられている。また、多くの遊技機は、所謂大当たりとなる特別遊技状態のときに開放する大入賞口を備えている。
そして、遊技機の多くは、遊技者が発射した打球の多くがアウト球になる盤面構成となっており、特別遊技状態のときであっても、大入賞口の左右側を通過してアウト口に至る遊技球も少なくはなく、遊技者にとっては無駄球となっていた。
そこで、特許文献1,2のような遊技機が提案されている。
特許文献1の遊技機は、アウト口へ向かおうとする遊技球をも効率よく大入賞口に誘導した構成を採用している。
また、特許文献2の遊技機は、アウト球が時によってはセーフ球に変化させる構成を採用している。
特開2003−299803号公報 実公昭51―28207号公報
しかしながら、特許文献1,2の大入賞口もセーフ球受入口もアウト口の直近に設けられており、大入賞口,セーフ球受入口の開閉扉,翼片がアウト口の開口を直接的に閉鎖して遊技球を入賞させるようにしている。
そのため、折角大当たりとなって、大入賞口が開放しても入賞しているかが視認し難く大当たりの醍醐味が希薄になりがちであった。大入賞口への入賞を確認するためには、遊技領域の最下端を見なければならず、遊技の主体となる中央から視線をそらすことになり、遊技の興趣の低下を招く虞がある。
また、アウト口と大入賞口とが近接しているため、アウト口に誘導されたのか大入賞口に誘導されたのかが分かりづらいとういう問題もある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技の興趣を高め、遊技者に優越感・満足感を与える遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
発射された遊技球が流下する遊技領域が形成される遊技盤を備え、
前記遊技領域には、前記遊技領域に打ち込まれた遊技球が入球する入賞口と、
前記入賞口に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口と、を有する遊技機であって、
前記遊技盤の盤面の中央より下側であって前記遊技盤の盤面の最下端よりも上方の位置には、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球が流入する遊技球流入領域が形成されており、
前記遊技球流入領域の下端に前記アウト口を設け、
前記アウト口より上方であって前記遊技球流入領域の側部に遊技球受入口を設け、
前記遊技球流入領域において前記アウト口への遊技球の経路を開放する第1位置と、前記アウト口への遊技球の経路を閉鎖して前記遊技球流入領域に流入する遊技球を前記遊技球受入口に誘導する第2位置とに変位する可動部材を備えることを特徴とする。
本発明の遊技機によれば、遊技球流入領域の下端にアウト口を設け、遊技球流入領域の側部に遊技球受入口を設けている。そして、可動部材は、遊技球流入領域においてアウト口への遊技球の経路を開放する第1位置と、アウト口への遊技球の経路を閉鎖して遊技球流入領域に流入する遊技球を遊技球受入口に誘導する第2位置とに変位する。
すなわち、大当たりの際には、可動部材が第2位置に変位して、遊技球流入領域の側部に設けられた遊技球受入口に遊技球が誘導される。一方、大当たり以外の際には、可動部材が第1位置に変位して、遊技球流入領域の下端に設けられたアウト口に遊技球が誘導される。
従って、大当たりの際に、遊技者は、入賞を確認するために、遊技球流入領域の下端を見る必要はなくなるため、遊技の興趣の低下が抑制される。
また、大当たりの際には、アウト口と離隔した位置に配置された遊技球受入口に遊技球が誘導されるので、入賞の確認がし易い。
このように、本発明によれば、通常時にアウト口に誘導されていた遊技球が、大当たりの際には遊技球受入口に誘導されるのが明確になり、遊技の興趣を高め、遊技者に優越感・満足感が与えられる。
本発明の遊技機は、前記遊技球受入口の開口に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段が設けられている構成とすることができる。
この構成によれば、遊技球受入口へ入賞した遊技球の数を入賞球検出手段により計数して可動部材の動作を即座に制御することができ、可動部材を第1位置と第2位置の間を迅速に可動させて遊技球受入口への入球を制御することができる。
本発明の遊技機では、前記可動部材には、前記第2位置において前記遊技球受入口の盤面開口の前面に位置して、前記可動部材で受けられた遊技球を前記遊技球受入口から前記遊技盤の奥側へ誘導する誘導部を備える構成とすることができる。
このような構成にすると、可動部材で受けられた遊技球を確実に遊技球受入口に入球させることができる。
本発明の遊技機では、前記遊技球流入領域を形成する側部において、前記遊技球受入口の上方にアウト流路を設けることができる。
この構成とすると、遊技球受入口に遊技球が所定個数入球したあと、可動部材に受けられた余剰球をアウト流路に流すことにより、遊技球受入口への余剰球の入球を抑制することができる。
本発明の遊技機では、前記可動部材には、前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に受けた遊技球を前記アウト流路に誘導するための誘導段部が形成されている構成とすることができる。
この構成にすると、遊技球受入口に遊技球が所定個数入球したあと、可動部材に受けられた余剰球は、誘導段部によって、アウト流路に誘導されるから、遊技球受入口への余剰球の入球をより確実に抑制することができる。
本発明の遊技機では、前記可動部材は前記遊技盤の盤面と直交する回動軸により回動する構成とすることができる。
この構成にすると、可動部材は盤面に沿って可動するため動きを大きく見せることができ、可動部材の動きが目立ち、遊技の興趣をより高めることができる。
本発明の遊技機では、前記可動部材は、遊技球受入口側に窪む円弧状に形成されている構成とすることができる。
この構成にすると、直線状の可動部材よりもより大きく見せることができ、遊技の興趣をより高めることができる。
本発明の遊技機では、前記可動部材が前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に、前記第2位置のときに前記遊技球受入口の近傍に位置する前記可動部材の部位が、下方に可動して遊技球受入口と所定の間隔離間するように前記可動部材が軸支されている構成とすることができる。
この構成にすると、第2位置から第1位置へ変位する際に、遊技球受入口の近傍に位置する可動部材の部位が下方に可動するから、可動部材に受けられた遊技球は遊技球受入口に誘導されることなく余剰球として確実にアウト口に流すことができる。
本発明の遊技機では、前記遊技球受入口より下方の領域には、前記可動部材が前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に前記可動部材で受けた遊技球を前記アウト口へ導くための回避流路が設けられている構成とすることができる。
この構成にすると、可動部材が第2位置から第1位置へ変位する際に、可動部材で受けた余剰球を回避流路を介して確実にアウト口に導くことができる。
図1は、実施例1に係る遊技機を概略的に例示する正面図である。 図2は、実施例1の遊技球流入領域における可動部材及びその周辺の構成の斜視図である。 図3は、実施例1において、正面側からみた可動部材及びその周辺の構成の分解斜視図である。 図4は、実施例1において、背面側からみた可動部材及びその周辺の構成の分解斜視図である。 図5は、実施例1の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図5(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図5(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図6は、実施例1の可動部材及びその駆動部の構成の斜視図である。 図6(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図6(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図7は、実施例1の可動部材及びその駆動部の構成の正面図である。 図7(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図7(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図8は、実施例1の可動部材及びその駆動部の構成の背面図である。 図8(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図8(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図9は、実施例2の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図9(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図9(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図10は、実施例3の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図10(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図10(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図11は、実施例4の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図12は、実施例5の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図12(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図12(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。 図13は、実施例6の遊技球流入領域における可動部材の作用を示す正面図である。 図13(A)は、可動部材が第1位置にある状態を示す。 図13(B)は、可動部材が第2位置にある状態を示す。
[実施例1]
以下、実施例1について、図1〜8を参照して説明する。なお、図1は、実施例1に係る遊技機を例示する正面図であり、まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。
図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されており、遊技者側に配される前面枠3に形成された窓部5に透明板(ガラス板等)が配置され、遊技者が透明板を介して後方の遊技盤9、特に遊技領域7(遊技球が流下可能な領域)を視認できるように構成されている。また、遊技領域7は、遊技盤9の盤面にガイドレール4等によって窓部5と略同形の円形に区画形成されている。この遊技領域7において、中央付近には表示装置11が設けられ、表示装置11の下方には、表示装置11の図柄等を変動させる入賞口としての始動口13が設けられている。また、遊技領域7には一般の入賞口6及び遊技球がランダムに流下するように配される障害釘8が植設され、遊技領域7の最下端には入賞口6及び始動口13に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口15が設けられている。さらに、前面枠3の窓部5の下方側には、遊技球を貯留する上皿17及び下皿18が設けられており、下皿18の右側方には上皿17に貯留された遊技球を遊技盤9の遊技領域7内へ打ち込むために遊技者が操作する発射ハンドル19が設けられている。なお、一般の入賞口6及び始動口13に遊技球が入球すると、入賞球として処理され図示しない球払出装置から上皿17に所定個数の賞球が払い出されるようになっている。
本明細書において、「前後方向」とは、遊技盤9の前面(盤面)と直交する方向を意味し、前面(盤面)に対し遊技者が位置するべき側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技盤9の前面と平行な方向であって遊技領域7を遊技球が流下する方向を意味する。図1の例では、前面視長方形状に構成される遊技機1の長手方向が上下方向である。また、「左右方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を意味する。図1の例では、前面視長方形状に構成される遊技機1の短手方向が左右方向である。なお、遊技機1の前方側から見て左側を左方向、右側を右方向とする。また、「水平方向」とは、上記「上下方向」と直交する平面方向(即ち、「前後方向」及び「左右方向」と平行な平面方向)を意味する。
図1に示すように、遊技盤9の盤面の中央より下側(始動口13等の入賞口の設置位置より下側)であって遊技盤9の盤面の最下端よりも上方の位置には、遊技盤9の盤面を流下する遊技球が流入する遊技球流入領域21が飾り枠部材29とガイドレール4で区画形成されている。そして、遊技球流入領域21の下端に上述のアウト口15が位置している。つまり、遊技球流入領域21とは、通常時に遊技球流入領域21より上方に設けられる始動口13等の入賞口に入賞しなかった全ての遊技球が流入する領域であって、この領域に流入した遊技球は全てアウト口15に導かれる領域として形成されている。なお、実施例において、遊技球流入領域21を飾り枠部材29を用いて区画形成するようにしたが、遊技球流入領域21は、障害釘8等で区画形成するようにしてもよい。
図5に示すように、アウト口15より上方であって遊技球流入領域21の両側部には、遊技球流入領域21の側方から少し外方に奥まって、略左右対称となるように遊技球受入口23,23が設けられている。また、遊技球受入口23,23は、通常時には後述の可動部材27,27で閉鎖されており、大当たりとなる特別遊技状態のときには、遊技球は傾倒した可動部材27,27に受けられて、遊技球受入口23,23に導かれ入賞する。遊技球受入口23,23の開口部近傍には、入賞球を検出するための入賞球検出手段25,25が配されている。本実施例1では、入賞球検出手段25,25により、遊技球受入口23,23へ入賞した遊技球の数を計数して、可動部材27,27の動作を制御する構成とされている。すなわち、遊技球受入口23,23へ入賞した遊技球が入賞球検出手段25,25により検出され、その数が所定数に達すると、可動部材27,27を動作させて、遊技球受入口23,23への入球を制御する構成とされている。
なお、遊技球流入領域21の上端に位置する球流入開口の左右両側部であって、遊技球受入口23,23の上方位置には他のアウト口16,16が設けられ、ここに入球した遊技球はアウト球として処理される。他のアウト口16,16の開口部は、遊技球流入領域21側が段状に低くなるように形成されており、ほとんどの遊技球はアウト口16,16を飛び越して遊技球流入領域21に導かれる。
図1〜8に示すように、遊技球流入領域21の両側に沿うように、一対の可動部材27,27が遊技盤9の盤面と直交するように延びる回動軸35,35によって下端寄りの位置が軸支され回動自在に設けられている。可動部材27,27は、図5(A)に示すように、遊技球流入領域21において、遊技球流入領域21に流入した遊技球をアウト口15に導くように、アウト口15への遊技球の経路を開放する第1位置と、図5(B)に示すように、アウト口15への遊技球の経路を閉鎖して遊技球流入領域21に流入する遊技球を遊技球受入口23に誘導する第2位置との間で変位する。
ここで、可動部材27,27及びその周辺の構成について詳細に説明する。図3、図4に示すように、可動部材27,27は、遊技球流入領域21を構成する飾り枠部材29に軸支されており、軸支側の端部に設けられる規制片により回動範囲が規制されている。飾り枠部材29は、樹脂で形成されており、下側が遊技領域7の最下部のガイドレール4に沿う略円弧状とされ、上側に略V字状の切欠きを有する形状の板状部を備え、板状部から遊技盤面と直交する所定高さのリブ壁31を、中央部を除いて立設しており、その中央部は、遊技球が流入できる遊技球流入領域21とされている。飾り枠部材29の遊技球流入領域21の両側には、図3、図5に示すように遊技球が入らないようにリブ壁31により囲われた遊技球流入不可領域33,33が形成されており、遊技球流入不可領域33,33には、装飾効果を高めるために図示しないLED等を搭載した基板が配置される。また、遊技球流入不可領域33,33を形成する上面のリブ壁31は、遊技球流入領域21側に下傾しており、遊技領域7を流下した遊技球を遊技球流入領域21へ誘導する誘導路の役割をなしている。また、リブ壁31により遊技球流入領域21側が開放するように遊技球受入口23,23の入口開口部を形成している。
可動部材27,27は、遊技球受入口23,23側に窪む円弧状、すなわち略三日月状に形成されている。この形態の可動部材27,27を採用することで、特に可動時には直線状の可動部材よりも、大きく見せて目立たせると共に遊技球が遊技球受入口23,23へ向かって流れる様子を遊技者に対し、より長く視認させ鮮明にする構成としている。可動部材27,27の回動軸35,35は、図4に示すように、飾り枠部材29の遊技球流入領域21の下方両側縁部に形成された挿通孔29A,29Aを貫通し、さらに、後述の背面枠体41に開設した支持孔41A,41Aを貫通して、後述のリンク機構45のカム部材43B,43Bに連結されている。
飾り枠部材29には、図3に示すように、前方側から可動部材27,27を組み付けて、さらに前方側から遊技球流入領域21を覆う透明なカバー部材37が組み付けられる。このように組み付けると、飾り枠部材29とカバー部材37との間に可動部材27,27が挟まれた状態となり、遊技球流入領域21及び可動部材27,27の動作がカバー部材37を介して視認可能となる。
飾り枠部材29の背面の中央には、可動部材27,27を可動させる駆動源としてのソレノイド39及びソレノイド39の駆動力を可動部材27,27に伝達するリンク機構45が組付けられる背面枠体41が取り付けられている。背面枠体41には、他のアウト口16,16及び遊技球受入口23,23から入球した遊技球を遊技盤9の後方に導く通路部が形成されている。また、背面枠体41の後方にはリンク機構45を構成する複数のリンク部材43A,43A,カム部材43B,43B,作動部材43Cを覆い、リンク機構45を保護すると共にリンク部材43A,43Aを軸支するリンク機構カバー47が配されている。ソレノイド39はプランジャ49を備え、駆動力が遊技盤9に対し上下方向に発生するように垂直状に設けられている。プランジャ49はリンク機構45の中央に位置する作動部材43Cに連結されており、作動部材43Cは、左右のリンク部材43A,43Aに連結されている。そして、リンク部材43A,43Aは、それぞれ左右のカム部材43B,43Bに連結されて、左右のカム部材43B,43Bは、可動部材27,27の回動軸35,35と連結されている。そして、ソレノイド39の励磁によりプランジャ49が上下動作するとともに、作動部材43Cが上下すると、その動作が、リンク部材43A,43Aに伝わりリンク部材43A,43Aが傾動すると、次にカム部材43B,43Bに伝わりカム部材43B,43Bが回動軸35を中心に回動し、最終的に回動軸35が固着されている可動部材27,27に伝わり、可動部材27,27が回動する構成とされている。実施例では、ソレノイド39を励磁することにより、可動部材27,27が遊技球流入領域21の内方に傾倒するようにリンク機構45が連係されている。なお、背面枠体41の前面側には、前述した遊技球受入口23,23に対応して入賞球検出手段25としての近接センサ(磁気センサ)が設けられている。
ここで、可動部材27,27の動作について説明する。可動部材27,27の第1位置での状態を、図6(A)、図7(A)、図8(A)に示し、可動部材27,27の第2位置での状態を、図6(B)、図7(B)、図8(B)に示す。
左右一対の可動部材27,27は、第1位置では、遊技球流入領域21の上方に位置する先端部27A,27A同士が所定の間隔をもって離隔している。すなわち、可動部材27,27の先端部27A,27Aの間が開いた状態にあり、この状態では、可動部材27,27の間を複数の遊技球が同時に通過可能とされてアウト口15への遊技球の経路を開放している。一方、第2位置では、左右一対の可動部材27,27の先端部27A,27A同士が近接している。すなわち、可動部材27,27の先端部27A,27Aの間が閉じた状態にあり、この状態では、左右一対の可動部材27,27の間を遊技球が通過できない構成とされてアウト口15への遊技球の経路を閉鎖して、遊技球は可動部材27,27で受けられる。
実施例1の遊技機1によれば、遊技球流入領域21の下端にアウト口15が位置するように、飾り枠部材29を遊技領域7の下方略1/4の位置に板状部が遊技盤9の盤面に当接するように設けている。そして、遊技球流入領域21の両側部に遊技球受入口23,23が位置し、左右一対の可動部材27,27は、ソレノイド39の動作より、遊技球流入領域21においてアウト口15への遊技球の経路を開放する第1位置(図5(A)参照)と、アウト口15への遊技球の経路を閉鎖して遊技球流入領域21に流入する遊技球を遊技球受入口23に誘導する第2位置(図5(B)参照)とに変位する。
可動部材27,27は通常時(大当たり以外)には起立した第1位置(図5(A)参照)に変位しており、発射ハンドル19を操作して上皿17から供給された遊技球が遊技領域7に打ち込まれると、一部の遊技球は、入賞口6及び始動口13に入賞するも、ほとんどの遊技球は直接又は遊技領域7の最下部の左右両端に亘って設けられる飾り枠体29のリブ壁31に受けられて遊技球流入領域21に導かれる。そして、離間した可動部材27,27の間を通過してアウト口15に導かれアウト球として処理される。また、始動口13への入賞により表示装置11の図柄が変動し、表示部の図柄が所定の図柄(例えば「777」)に停止すると特別遊技状態(大当たり)となり、ソレノイド39が励磁して、可動部材27,27が第1位置から第2位置(図5(B)参照)に傾倒変位して、アウト口15への経路が閉鎖され、遊技球流入領域21に導かれた遊技球は、可動部材27,27に受けられて遊技球流入領域21の両側部に設けられた遊技球受入口23,23に誘導され、入賞球として処理される。そして、入賞球検出手段25により所定個数がカウントされるとソレノイド39を消磁して、可動部材27,27が第2位置から第1位置に復動し、アウト口15への経路が開放する。なお、可動部材27,27は、大当たりの際に、遊技球受入口23,23に所定個数が入賞するまで複数回可動させるようにしてもよい。
このように、可動部材27,27の動作により、遊技球流入領域21に導かれた遊技球がアウト球になるのか入賞球になるのかが一目瞭然となり、大当たりの際に、遊技者は、入賞を確認するために、遊技球流入領域21の下端を見る必要はなくなり、表示装置11の表示態様等の遊技に集中できるため、遊技の興趣の低下が抑制される。
また、大当たりの際には、アウト口15と離隔した位置に配置された遊技球受入口23,23に遊技球が誘導されるので、入賞の確認がし易く、今までアウト口15に導かれてアウト球になっていた遊技球がすべて入賞球となるのが視認できるため、優越感を味わうことができる。
このように、実施例1によれば、通常時にアウト口15に誘導されていた遊技球が、大当たりの際には遊技球受入口23,23に誘導されるのが明確になり、遊技の興趣を高め、遊技者に優越感・満足感が与えられる。
実施例1の遊技機1は、遊技球受入口23,23の開口直近に遊技球受入口23,23に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段25,25が設けられている。従って、遊技球受入口23,23へ入賞した遊技球の数を略入賞と同時に入賞球検出手段25,25により計数することができ、可動部材27,27の動作を迅速に制御することができる。そのため、遊技球受入口23,23に所定個数の遊技球が入球すると略同時に可動部材27,27を第2位置から第1位置に迅速に可動させて、遊技球受入口23,23への入球を制御して、遊技球受入口23,23に予定されていた数量よりも多くの遊技球が入賞する余剰球を抑制することができる。
実施例1の遊技機1では、可動部材27,27は遊技盤9の盤面と直交する回動軸35,35により回動する構成とされている。よって、可動部材27,27が遊技盤面に沿って可動するため動きをより大きく見せることができ、可動部材27,27の動きが目立ち、遊技の興趣をより高めることができる。
実施例1の遊技機1では、可動部材27,27は、遊技球受入口23,23側に窪む円弧状、具体的には、略三日月状に形成されている。実施例1では、可動部材27,27が円弧状に形成されているから、直線状のものに比べて視覚的に大きく見せることができ、遊技の興趣をより高めることができる。さらに、実施例1では、左右一対の可動部材27,27は、対称の形状となるように設けられており、図5(B)に示されるように、第2位置の状態の際には、可動部材27,27の上端部27A,27A同士が近接した形態が、人の両手を合わせた形態に類似するから、デザイン性(意匠性)が高い。また、第2位置では窪む円弧状部で遊技球を受けるため、遊技球を受け止める印象がより強くなり、遊技球受入口23,23へ入賞するイメージを高めることができる。
実施例1では、左右一対の可動部材27,27が第1位置及び第2位置に変位することで、アウト口15への遊技球の経路の開放、及びアウト口15への遊技球の経路の閉鎖を行っている。実施例1では、左右一対の可動部材27,27を用いてアウト口15への遊技球の経路の開放及び閉鎖を行っているから、可動する部分が多く動作に変化があり、可動部材27,27の動作が見やすくなり、遊技の興趣をより高めることができる。なお、実施例1では可動部材27,27及び遊技球受入口23,23を対称的に設けるようにしたが、可動部材27,27の形状や大きさを遊技内容のイメージ(キャラクタ)に合わせて異ならせるようにしたり、遊技球受入口23,23を設置する高さ位置を異ならせるようにしてもよく、遊技の興趣をさらに高めることができる。なお、このとき各可動部材27,27をそれぞれ別のソレノイド39で動作させるようにして、2つのソレノイド39を同時に作用させて、アウト口15への遊技球の経路を開閉させるようにしてもよい。
実施例1では、可動部材27,27の下端寄りの位置に、回動軸35,35が設けられているから、動作のストロークを大きくとることができ、その結果、可動部材27,27の動作が目立ちやすくなり、遊技球受入口23,23に入賞しているか否かが解り易く、遊技の興趣をより高めることができる。
実施例1では、1つのソレノイド39により、リンク機構45を介して左右一対の可動部材27,27を同時に動作させて第1位置及び第2位置に変位させているから、動作が確実であり構成が簡略化できる。
また、左右一対の可動部材27,27が、同期して動作するため、遊技者に動作をアピールしやすく、遊技の興趣をより高めることができる。
[実施例2]
次に、実施例2に係る遊技機について、図9を参照しつつ説明する。なお、実施例2に係る遊技機において、上記実施例1の遊技機と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例2では、次の点が、実施例1と相違している。
実施例2では、遊技球流入領域21の側部において、遊技球受入口23,23の上方に位置して、遊技球流入領域21の側方を形成するリブ壁31の一部を切り欠いてアウト流路51,51が設けられている。アウト流路51へ入球した遊技球は、アウト球として処理される。アウト流路51は、図9(A)で示すように、可動部材27,27が第1位置の状態では遊技球受入口23,23と同様に可動部材27,27によって閉鎖されており、遊技球流入領域21に導かれた遊技球はすべてアウト口15に導かれる。
また、実施例2では、可動部材27,27には、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ変位する際に受けた遊技球を遊技球受入口23,23に誘導することなく、アウト流路51,51に誘導するための誘導段部27C,27Cが形成されている。誘導段部27C,27Cは、可動部材27,27の長手方向の中央よりやや上端寄りの位置に形成されている。図9(B)鎖線で示すように、可動部材27,27が第2位置から第1位置に復動する際に図9(B)実線位置よりも上方に動いたときに、可動部材27,27に受けられた遊技球が誘導段部27C,27Cに乗り上げて、可動部材27,27に押されながら遊技球受入口23,23に向かう方向から遊技球受入口23,23の上方に設けられたアウト流路51,51に向かわせる構成とされている。
この構成では、遊技球受入口23,23に遊技球が所定個数入球した後、第1位置に復動する可動部材27,27に受けられた遊技球は、誘導段部27C,27Cによって、アウト流路51,51に誘導されてアウト球として処理されるから、遊技球受入口23,23への余剰球の入球を確実に抑制することができる。また、アウト流路51,51が遊技球流入領域21を形成するリブ壁31を切り欠いて設けているため、可動部材27,27が、第2位置から第1位置に復動する際に可動部材27,27で受けた遊技球をリブ壁31との間で挟むことはなく、可動部材27,27を確実に第1位置に復動させることができる。
[実施例3]
次に、実施例3に係る遊技機について、図10を参照しつつ説明する。なお、実施例3に係る遊技機において、上記実施例1の遊技機と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例3では、次の点が、実施例1と相違している。
実施例3では、可動部材27,27は、回動軸35,35による軸支位置が、下端寄りから中央寄りに位置をずらして軸支しており、回動軸35,35の付近が谷となるように鈍角に屈曲した略L字状をなしている。より詳細には、可動部材27,27は、第2位置において回動軸35,35よりも外側に位置する短片部55,55と、回動軸35,35よりも内側に位置する長片部57,57とから構成されている。そして、第2位置(図10(B)参照)において飾り枠部材29の板状部に開設された遊技球受入口23,23の板面開口の前面に位置する短片部55,55の上面に、可動部材27,27で受けられた遊技球を遊技盤9の奥側へ誘導する誘導部27D,27Dを備えている。実施例3では誘導部27D,27Dは、可動部材27,27が第2位置とされた状態では、遊技盤9の奥側に斜めに下る傾斜面を有している。
また、実施例3では、遊技球受入口23,23より下方の領域に連通して、可動部材27,27が第2位置(図10(B)参照)から第1位置(図10(A)参照)へ変位する際に可動部材27,27で受けた遊技球を遊技球受入口23,23に導くことなくアウト口15へ導くための回避流路53,53が設けられている。
回避流路53,53は、可動部材27,27の短片部55,55の外周りに形成されており、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ変位する際には、遊技球が通過できるスペースが確保されている。すなわち、回避流路53,53は、可動部材27,27が第2位置では回避流路53,53への開口が短片部55,55の端部とリブ壁31とにより遊技球の直径よりも小さく設定され、可動部材27,27で受けた遊技球はすべて遊技球受入口23,23に導かれる。そして、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ向かって動作し始めた後には、図10(B)鎖線に示すように短片部55,55が下動することから遊技球受入口23,23への入賞が阻止されると共に、回避流路53,53への開口が遊技球の直径よりも大きな幅及び奥行きを有するようになり、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ変位する際に受け止めた遊技球は、回避流路53,53を通過してアウト口15に導かれる。
実施例3では、誘導部27D,27Dは、可動部材27,27が図10(B)実線に示す第2位置とされた状態では、遊技球受入口23,23の開口前面において遊技盤9の奥側に向けて斜めに下る傾斜面を有しているから、可動部材27,27で受けられた遊技球を短片部55,55によって確実に遊技球受入口23,23に入球させることができる。
また、実施例3では、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ変位する際に、遊技球受入口23,23より下方の領域に遊技球が通過できるスペースを有する回避流路53,53が形成されるから、遊技球受入口23,23に所定個数の遊技球が入球した後に可動部材27,27が第1位置に復動する際に受けた遊技球を余剰球として回避流路53,53を介して確実にアウト口15に導くことができる。
[実施例4]
次に、実施例4に係る遊技機について、図11を参照しつつ説明する。なお、実施例4に係る遊技機において、上記実施例1の遊技機と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例4では、次の点が、実施例1と相違している。
遊技球流入領域21の片側(図上右側)中間位置に遊技球受入口23が設けられ、遊技球受入口23と対向する遊技球流入領域21の片側(左側)の流入開口近傍位置に、可動部材27が、その上端寄りの位置が回動軸35により軸支され回動自在に設けられている。可動部材27は、遊技球流入領域21を介して対向する遊技球受入口23側に窪む円弧状をなしており、実施例1と異なり、遊技球流入領域21の中央側に窪む円弧状をなしている。可動部材27は、図11の実線に示す第1位置では、遊技球流入領域21の側方に沿う形態にあり、図11の鎖線に示す第2位置では、可動部材27の先端部27Aが下方から起き上がり、先端部27Aがリブ壁31により形成される遊技球受入口23の開口近傍に位置して、遊技球流入領域21に横たわる形態となって、遊技球流入領域21の略全領域にわたって、アウト口15への経路を閉鎖する。それにともなって、可動部材27は、第2位置では、遊技球流入領域21に導かれた遊技球を受けて、対向して設けられた遊技球受入口23に誘導する。そして、入賞球検出手段25で所定個数の遊技球が検出されると、駆動源の駆動に伴って可動部材27の先端部27Aが下動して第1位置に復動しアウト口15への経路を開放する。なお、遊技球受入口23は、実施例1と異なり通常時に可動部材27により閉鎖されていないが、遊技球流入領域21を形成するリブ壁31から少し外方に奥まるように設けられているため、遊技球流入領域21の開口から流入する遊技球が直接遊技球受入口23に入賞することはない。
このように、実施例4では、可動部材27が第2位置から第1位置に復動する際に、先端部27Aが遊技球受入口23の開口近傍位置からアウト口15に向かうように下方に変位可動するため、可動部材27で受け止めた遊技球は、遊技球受入口23に導かれることなく確実にアウト口15に導かれる。そのため、遊技球受入口23に入賞する余剰球を確実になくすことができる。
また、実施例4では、1つの可動部材27により、アウト口15への経路を開閉するから、可動部材27の動作が目立ちやすくなり、遊技球受入口23に入賞しているか否かが解り易く、遊技の興趣をより高めることができる。
また、可動部材27が第1位置から第2位置に変位する際に、先端部27Aが下方から上方に変位するため、第1位置で全てアウト球になっていた遊技球を掬い上げ、恰もかき集めるような動作となり、遊技者は優越感をより深く味わうことができる。さらに、第2位置の際に、遊技球流入領域21に導かれた遊技球は、可動部材27に受けられて、遊技球流入領域21を左から右へ横断するように誘導されるから、遊技球の動作が目立ちやすくなり、遊技の興趣をより高めることができる。
なお、可動部材27及び遊技球受入口23の配置が左右逆の構成であってもよい。
[実施例5]
次に、実施例5に係る遊技機について、図12を参照しつつ説明する。なお、実施例5に係る遊技機において、上記実施例2の遊技機と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例5では、次の点が、実施例2と相違している。
実施例5では、実施例2における他のアウト口16,16は、アウト流路51,51と連通した形態とされている。図12(A)に示すように、可動部材27,27が第1位置でもアウト流路51,51の上方は解放されているため、この第1位置でも、遊技球が遊技領域7からアウト流路51,51に入り得る構成とされている。また、図12(B)に示すように、逆に可動部材27,27が第2位置に変位した場合には、実施例2の他のアウト口16,16の開口に相当する位置から入球した遊技球がアウト流路51,51に入らずに可動部材27,27上に落下して遊技球受入口23,23に導かれ入賞することもあり得る。このように、遊技球の動きが多彩となり、遊技の興趣を高めることができる。
この実施例5においては、アウト流路51,51は可動部材27,27の先端を保護する僅かなリブ壁31,31を除いて開口されているため、可動部材27,27が第1位置に復動する際に可動部材27,27で受けられた遊技球をリブ壁31,31との間に挟み込む不具合を起こすことはなく、確実にアウト流路51,51に導くことができる。
[実施例6]
次に、実施例6に係る遊技機について、図13を参照しつつ説明する。なお、実施例6に係る遊技機において、上記実施例3の遊技機と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。
可動部材27,27は、遊技球受入口23,23側に窪む円弧状をなし、回動軸35,35による軸支位置が、下端寄りから中央寄りに位置をずらして短片部55,55が形成され、短片部55,55は、少なくとも遊技球が1個載置可能な長さに設定される。詳しくは、可動部材27,27が図13(B)に示す第2位置のときに遊技球受入口23,23の近傍に位置する可動部材27,27の部位(短片部55,55)が、下方に可動して遊技球受入口23,23との間が遊技球が通過可能な所定の間隔離間するように可動部材27,27が軸支されている。また図13(A)に示すように、遊技球受入口23,23の下端略中央からは、第1位置の可動部材27,27の短片部55,55と所定の間隔をもってリブ壁31,31が下方に略垂設されて、遊技球受入口23,23より下方の領域に回避流路53,53が形成されている。詳しくは、図13(A)に示すように、回避流路53,53は、遊技球受入口23,23の開口に隣接して遊技球流入領域21の中央寄り斜め下方に形成され、可動部材27,27と、遊技球受入口23,23の下方に形成されたリブ壁31,31との間の空間をなし、可動部材27,27が第2位置から第1位置へ変位する際には、遊技球がアウト口15に向かって通過できるスペースが確保されている。
遊技球受入口23,23に所定個数が入球した後に可動部材27,27が第2位置から前記第1位置へ変位する際に受けた遊技球は、図13(B)の鎖線で示すように可動部材27,27の上面を転動した後、短片部55,55が下方に変位することにより遊技球受入口23,23に導かれることなく、図13(A)に示す回避流路53を落下してアウト口15に導かれる。そのため、遊技球受入口23,23に入賞する余剰球を確実になくすことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1〜6では、特定の形状の可動部材を示して説明したが、可動部材の形状は特に限定されず、種々の形状を採用することができる。例えば遊技球流入領域の開口部を左右に亘って開閉する開閉板を設け、この開閉板を遊技球流入領域に進退させたり前後に傾倒させたりして、アウト口への遊技球の経路を開放する第1位置と、アウト口への遊技球の経路を閉鎖して遊技球流入領域に流入する遊技球を遊技球受入口に誘導する第2位置とに変位するようにしてもよい。
実施例1〜6では、可動部材はソレノイドにより動作する例を示して説明したが、ソレノイド以外のアクチュエータを採用してもよい。例えば、アクチュエータとしてモータを採用し、その駆動力を可動部材に伝達するようにしてもよい。また、駆動力を可動部材に伝達する伝達手段としてギア機構を設けるようにしてもよい。また、実施例1〜6では、入賞球検出手段を遊技球受入口が形成される飾り枠部材29の板状部に開設した開口近傍に設けるようにしたが、リブ壁で形成される遊技球受入口の入口開口部に設けて、より迅速に入賞球を検出し得るようにしてもよい。
実施例1〜3、5〜6では、遊技球流入領域21を略左右対称として、左右一対の可動部材27,27を用いた例を示して説明したが、遊技球受入口23を片側の1つにして、1つの可動部材27によって、遊技球受入口23への誘導と、アウト口15への誘導とを切り替えるようにしてもよい。この場合には、左右一対の可動部材27,27を用いた場合よりも、簡易(コンパクト)な構成で所望の効果を得ることができる。
実施例1〜4、6では遊技球流入領域21の開口の両側に他のアウト口16,16を設けるようにしたが、他のアウト口16,16を省略して、入賞口に入賞しなかったすべての遊技球を遊技球流入領域21に導くようにしてもよい。
1…遊技機
7…遊技領域
9…遊技盤
15…アウト口
21…遊技球流入領域
23…遊技球受入口
25…入賞球検出手段
27…可動部材
27C…誘導段部
27D…誘導部
35…回動軸
51…アウト流路
53…回避流路

Claims (9)

  1. 発射された遊技球が流下する遊技領域が形成される遊技盤を備え、
    前記遊技領域には、前記遊技領域に打ち込まれた遊技球が入球する入賞口と、
    前記入賞口に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口と、を有する遊技機であって、
    前記遊技盤の盤面の中央より下側であって前記遊技盤の盤面の最下端よりも上方の位置には、前記遊技盤の盤面を流下する遊技球が流入する遊技球流入領域が形成されており、
    前記遊技球流入領域の下端に前記アウト口を設け、
    前記アウト口より上方であって前記遊技球流入領域の側部に遊技球受入口を設け、
    前記遊技球流入領域において前記アウト口への遊技球の経路を開放する第1位置と、前記アウト口への遊技球の経路を閉鎖して前記遊技球流入領域に流入する遊技球を前記遊技球受入口に誘導する第2位置とに変位する可動部材を備える遊技機。
  2. 前記遊技球受入口の開口に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段が設けられている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記可動部材には、前記第2位置において前記遊技球受入口の盤面開口の前面に位置して、前記可動部材で受けられた遊技球を前記遊技球受入口から前記遊技盤の奥側へ誘導する誘導部を備える請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技球流入領域を形成する側部において、前記遊技球受入口の上方にアウト流路を設ける請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記可動部材には、前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に受けた遊技球を前記アウト流路に誘導するための誘導段部が形成されている請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記可動部材は前記遊技盤の盤面と直交する回動軸により回動する請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記可動部材は、遊技球受入口側に窪む円弧状に形成されている請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記可動部材が前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に、前記第2位置のときに前記遊技球受入口の近傍に位置する前記可動部材の部位が、下方に可動して遊技球受入口と所定の間隔離間するように前記可動部材が軸支されている請求項6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記遊技球受入口より下方の領域には、前記可動部材が前記第2位置から前記第1位置へ変位する際に前記可動部材で受けた遊技球を前記アウト口へ導くための回避流路が設けられている請求項8に記載の遊技機。
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