JP2018074953A - ロースト香が増強された焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、コーヒー製品、及びその製造方法 - Google Patents

ロースト香が増強された焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、コーヒー製品、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロースト香が増強された焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、及びその製造方法の提供。
【解決手段】2−フルフリルメチルスルフィドをBrix 1あたり50ppb以上含み、更にジメチルジスルフィドをBrix 1あたり250ppb以下含んでなる、コーヒー抽出物。2−フルフリルメチルスルフィドを100g当り0.38mg以上含み、更にジメチルジスルフィドを100g当り、1.9mg以下含んでなる、焙煎コーヒー豆。メチオニンをコーヒー豆に配合する工程、当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程、及び当該焙煎工程により得られる焙煎コーヒー豆からコーヒー抽出物を得る工程、を含んでなる、コーヒー抽出物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ロースト香が増強された焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、コーヒー製品、及びその製造方法に関する。
コーヒーは世界で最も親しまれている飲料の一つである。コーヒーの風味に対する好みは、人及び地域により様々である。このようなニーズに応えるべく、コーヒーの香り生成に関する様々な技術が報告されている。特許文献1は、還元糖、アミノ酸類、及びバインダーとしての焙煎コーヒー豆を共存させて水蒸気蒸留することによってフレーバーを製造することを開示する。特許文献2は、コーヒー生豆の表面を多孔質に焼成する一次焙煎工程、当該コーヒー豆に散水し、撹拌する散水撹拌処理工程、及び当該処理工程を経たコーヒー豆を焙煎する二次焙煎工程を含んでなる、低品位コーヒー豆の不快な香りや苦味を改善するコーヒー生豆の焙煎方法を開示する。
特開2013−94124号公報 特開2011−147401号公報
しかし、先行技術により得られるコーヒー抽出物は、ロースト香の強さに改善の余地がある。本発明は、ロースト香が増強された焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明の発明者らは、コーヒーのロースト香に寄与する成分に着目して探索を行った。その結果、2−フルフリルメチルスルフィド(2-Furfuryl methyl sulfide、本明細書において「FMS」ということもある。)がコーヒーのロースト香に影響することが明らかになった。かかる知見に基づいて、本発明を完成させた。限定されないが、本発明により以下のものが提供される。
(1)2−フルフリルメチルスルフィドをBrix 1あたり50ppb以上含んでなる、コーヒー抽出物。
(2)さらにジメチルジスルフィドをBrix 1あたり250ppb以下含んでなる、(1)の抽出物。
(3)2−フルフリルメチルスルフィドを100gあたり0.38mg以上含んでなる、焙煎コーヒー豆。
(4)さらにジメチルジスルフィドを100gあたり1.9mg以下含んでなる、(3)の焙煎コーヒー豆。
(5)前記豆のL値は18以上である、(3)又は(4)の焙煎コーヒー豆。
(6)メチオニンをコーヒー豆に配合する工程、
当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程、及び
当該焙煎工程により得られる焙煎コーヒー豆からコーヒー抽出物を得る工程、
を含んでなる、コーヒー抽出物の製造方法。
(7)前記配合工程は、コーヒー豆100g当たりメチオニンを10mg以上配合して行う、(6)の製造方法。
(8)抽出物中の2−フルフリルメチルスルフィドの含量をBrix 1あたり50ppb以上に調整することを特徴とする、コーヒー抽出物の製造方法。
(9)抽出物中のジメチルジスルフィドの含量をBrix 1あたり250ppb以下に調整することを特徴とする、(8)の製造方法。
(10)(6)〜(9)のいずれかの製造方法により得られるコーヒー抽出物を配合することを含んでなる、コーヒー製品の製造方法。
(11)コーヒー豆にメチオニンを配合する工程、及び
当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程、
を含んでなる、焙煎コーヒー豆の製造方法。
(12)2−フルフリルメチルスルフィドをBrix 1あたり0.2ppb以上含み、そしてエタノールを0.01重量%未満含んでなる、コーヒー製品。
図1は、メチオニンの配合がロースト香に及ぼす影響を示す。メチオニンを配合し又は配合せずにコーヒー豆を焙煎し、FMS及びDMDSの生成量を測定した。「Cont」:コーヒー豆にメチオニンを配合せず、焙煎を1段階で実施;「1段階」:コーヒー豆にメチオニンを配合し、焙煎を1段階で実施;「2段階」:焙煎を2段階で実施。1段階目の焙煎を行った後、焙煎コーヒー豆にメチオニンを配合し、2段階目の焙煎を実施。 図2は、配合工程でのpHがロースト香に及ぼす影響を示す。異なるpH下で配合工程を行った後、コーヒー豆を焙煎した。得られた焙煎コーヒー豆について、(A)FMS及び(B)DMDSの生成量を測定した。そして、(C)DMDSに対するFMSの含量比(FMS含量/DMDS含量)を算出した。 図3は、配合工程でのメチオニンの配合量がロースト香に及ぼす影響を示す。配合工程において、メチオニンの配合量を変化させた。コーヒー豆を焙煎し、(A)FMS及びDMDS、並びに(B)フルフラールの生成量を測定した。 図4は、配合工程後の焙煎工程におけるコーヒー豆の焙煎度がロースト香に及ぼす影響を示す。配合工程後に行うコーヒー豆の焙煎において、焙煎度を変化させた。(A)FMS及び(B)DMDSの生成量を測定した。 図5は、コーヒー豆の焙煎度(配合工程前)がフルフラールの生成に及ぼす影響を示す。配合工程前の焙煎工程において、コーヒー生豆の焙煎度を変化させた。得られた焙煎コーヒー豆から抽出液を得、フルフラールの生成量を測定した。
本発明は、焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、及びその製造方法を提供する。本発明は、コーヒーのロースト香を指標として実施することができる。ここで、コーヒーのロースト香に寄与する成分のうち特定の成分を指標とすることができる。限定されないが、FMSをロースト香の指標として選択することができる。
本明細書において、「コーヒー」というときは、コーヒー豆及びコーヒー豆を利用して得られる物を意味するものとする。ここで、コーヒー豆とは、コーヒー生豆及び焙煎コーヒー豆を包含するものとする。コーヒー生豆は、コーヒーノキ(アラビカ種及びカネフェラ種等の品種、生産地、並びに豆の等級は特に制限されない)から収穫されたコーヒーチェリーを精製及び選別することにより得られる。そして、コーヒー豆を利用して得られる物とは、例えば、コーヒー生豆、焙煎コーヒー豆、コーヒー抽出物、及びこれらを含有する物、更にはこれらの加工物を包含するものとする。
本明細書において、「コーヒー抽出物」というときは、コーヒー豆より抽出された物をいう。コーヒー抽出物は、例えば、液体、固体、及び半固体等、いずれの形態であってもよい。液体のコーヒー抽出物としては、焙煎コーヒー豆を水等の溶媒で抽出することにより得られる抽出液、当該抽出液を希釈又は濃縮したもの、及びコーヒー豆又はその粉砕物を含有するスラリー等が挙げられる。固体のコーヒー抽出物としては、コーヒー抽出液の凍結物、乾燥粉末、顆粒、カプセル、及び錠剤等が挙げられる。半固体のコーヒー抽出物としては、ペースト及びゲル等が挙げられる。本明細書の文脈において、液体のコーヒー抽出物を特に指す場合は、「コーヒー抽出液」ということもある。
<コーヒー抽出物の製造方法>
本発明により、コーヒー抽出物におけるFMSの含量を所定量以上にする工程を含んでなる、コーヒー抽出物の製造方法が提供される。本発明においては、原料として用いるコーヒー豆の等級は問わない。低級コーヒー豆を原料として用いれば、得られるコーヒー抽出物のロースト香を増強させ、等級の高いコーヒー豆のロースト香に近づけることが可能となり得る。高級コーヒー豆を原料として用いれば、得られるコーヒー抽出物のロースト香を一層増強させることが可能となり得る。コーヒー抽出物については、FMSの含量が高い程、ロースト香が強い傾向にある。コーヒー抽出物におけるFMSの含量は、コーヒー抽出物のBrix 1あたり、50ppb以上、好ましくは150ppb以上、より好ましくは200ppb以上である。
上記の工程に加えて、本発明の製造方法はコーヒー抽出物におけるジメチルジスルフィド(Dimethyl disulfide、本明細書において「DMDS」ということもある。)の含量を所定量以下にする工程を含むことがきる。コーヒー抽出物におけるDMDSの含量は、コーヒー抽出物のBrix 1あたり、250ppb以下、好ましくは200ppb以下、より好ましくは100ppb以下である。
上記2つの工程は、それぞれ別々に行うことができるし、同時に行うこともできる。これら2つの工程は、コーヒー抽出物を製造するために一般的に行われるいずれの工程、例えば、コーヒーチェリーの収穫、コーヒー生豆の調製、コーヒー生豆の焙煎、及び焙煎コーヒー豆の抽出等の少なくとも1つの工程において行ってもよいし、これらの工程とは別の工程として行ってもよい。また、コーヒー抽出物におけるDMDSに対するFMSの含量比(FMS含量/DMDS含量)は、0.4以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.5以上、更に好ましくは2.0以上であってもよい。当該含量比の上限は設けなくてもよいが、必要に応じて、5.0以下、4.5以下、又は4.0以下としてもよい。
コーヒー抽出物におけるFMS、DMDS、及びフルフラールの含量は、内部標準としてボルネオールを用い、以下の条件に設定したGC−MSにより測定することができる:
・GC本体装置:Agilent Technologies 7890A
・MS検出器:Agilent Technologies 5975C inert XL MSD with Triple-Axis Detector
・前処理装置:MultiPurpose Sampler MPS for GC
・試料注入条件:DHS(ダイナミックヘッドスペース)法
サンプル温度 80℃
圧力 160kPa
セプタムパージ流量 3 mL/min
スプリットレスモード
・カラム:HP-INNOWAX(長さ:60m、直径:0.250mm、厚さ:0.25 μm)
流量 1.5 mL/min
圧力 160 kPa
・オーブン:40℃→240℃(5℃/min)
・ポストラン:10min。
また、上記の測定においては、必要に応じて試料に食塩を添加し、香気成分のヘッドスペースへの揮発を促進させてもよい。そして、コーヒー抽出物におけるBrixは市販のBrix計を用いて測定することができる。
コーヒー抽出物に含まれるFMSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるFMSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。即ち、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSを配合する工程は行わなくてもよい。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるFMSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。更なる例として、コーヒー抽出物に含まれるFMSは全て、原料のコーヒー豆以外のものに由来することができる。ここで、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSの配合は、コーヒー豆の焙煎工程及び抽出工程のいずれか一方又は両方で行ってもよいし、これら工程のいずれか1つの前及び/又は後に別の工程として行ってもよい。好ましくは、コーヒー豆の抽出工程の後にFMSを配合する。前記いずれかの工程において、原料のコーヒー豆に由来するFMSの含量及びコーヒー抽出物のBrixを測定し、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSの配合量を決定することができる。
本明細書でいう、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSには、任意の手段により得られるFMSが含まれる。そのようなFMSとして、例えば、植物抽出物に含まれるFMS、微生物発酵産物に含まれるFMS、及び化学合成したFMSなどが挙げられる。或いは、当該植物抽出物、当該微生物発酵産物、又は当該化学合成物を濃縮又は精製手段に供することにより得られるFMSであってもよい。なお、当該濃縮は任意の濃縮度で行うことができ、そして当該精製は任意の精製度で行うことができる。また、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSとして、FMSを含有する市販の香料組成物等を例示できる。
コーヒー抽出物に含まれるDMDSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。更なる例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆以外のものに由来することができる。コーヒー抽出物におけるDMDSの含量を所定値以下にするために、DMDS含量を低減する工程を行うことができる。例えば、DMDSの生成を抑制することが挙げられる。DMDSを低減する工程を行う場合、コーヒー豆の焙煎工程及び抽出工程のいずれか一方又は両方で行ってもよいし、これら工程のいずれか1つの前及び/又は後に別の工程として行ってもよい。一態様として、DMDSの生成を抑制するような条件でコーヒー豆の焙煎工程を行うことが挙げられる。
上記の工程を経て得られるコーヒー抽出物は、必要に応じて濃縮に供してもよい。濃縮は、凍結乾燥、エバポレーション、限外濾過膜等の一般的な手法を用いて行うことができる。そして、当該コーヒー抽出物は、エマルジョン(水中油エマルジョン、油中水エマルジョン)、ペースト、ゲル、粉末、顆粒、錠剤、及びカプセル等の形態にすることもできる。
また、本発明により、更なるコーヒー抽出物の製造方法が提供される。当該製造方法もコーヒーのロースト香に寄与するFMSを指標として設計することができる。当該製造方法は、コーヒー豆にメチオニンを配合する工程(配合工程)、当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程(焙煎工程)、及び当該焙煎工程により得られる焙煎コーヒー豆からコーヒー抽出物を得る工程(抽出工程)を含んでなる。本発明においては、原料として用いるコーヒー豆の等級は問わない。低級コーヒー豆を原料として用いれば、得られるコーヒー抽出物のロースト香を増強させ、等級の高いコーヒー豆のロースト香に近づけることが可能となり得る。高級コーヒー豆を原料として用いれば、得られるコーヒー抽出物のロースト香を一層増強させることが可能となり得る。
配合工程において用いるコーヒー豆は、コーヒー生豆及び焙煎コーヒー豆のいずれであってもよい。即ち、配合工程で用いるコーヒー豆は、配合工程の後で行う焙煎工程において達成すべき焙煎度より焙煎度が低いコーヒー豆であればよい。コーヒー豆にメチオニンを配合する手段は、特に限定されない。例えば、コーヒー豆をメチオニン水溶液に浸漬させることによって行うことができる。別の例として、メチオニン水溶液をコーヒー豆に噴霧することによって行うことができる。別の例として、コーヒー豆を水に浸漬させ、任意の段階でメチオニンを配合することによって行うことができる。別の例として、メチオニンの粉末をコーヒー豆に配合することによって行うことができる。別の例として、メチオニンの粉末をコーヒー豆に配合し、該混合物を水に浸漬させることによって行うことができる。
配合工程は、特定pHの下で行ってもよい。特定pHとはpH8.0以下であればよいが、用いるコーヒー豆に応じて個別に設定してもよい。例えば、配合工程においてコーヒー生豆を用いる場合、好ましくは6.0以下、より好ましくは5.0以下、更に好ましくは3.0以下のpHに設定することができる。別の例として、配合工程において焙煎コーヒー豆を用いる場合、8.0以下、好ましくは6.0以下、より好ましくは5.0以下、更に好ましくは3.0以下のpHに設定することができる。但し、上記pHは0より大きいものとする。pHの調整は、任意のpH調整剤により行うことができる。例えば、酢酸、塩酸、クエン酸、リン酸、硫酸、及び硝酸、並びにこれらを含有する緩衝液が挙げられるが、これらに限定されない。
配合工程においては、メチオニンの配合量を設定することができる。コーヒー豆100g当たりのメチオニンの配合量は、例えば、10mg以上、好ましくは50mg以上、より好ましくは100mg以上、更に好ましくは150mg以上とすることができる。当該配合量の上限は設けなくてもよいが、必要に応じて、コーヒー豆100g当たり2000mg以下、好ましくは1500mg以下、より好ましくは1200mg以下とすることができる。配合工程においては、必要に応じて撹拌等を行い、内容物を分散させてもよい。また、配合工程の温度及び時間は適宜設定することができる。
配合工程において焙煎コーヒー豆を用いる場合、当該焙煎コーヒー豆として、市販されている焙煎コーヒー豆や外部委託により製造された焙煎コーヒー豆等を使用することができる。当該焙煎コーヒー豆の焙煎度は、配合工程の後に行う焙煎工程において達成すべき焙煎度と同程度又は低ければよい。例えば、当該焙煎コーヒー豆の焙煎度は、L値として、18以上、好ましくは20以上、より好ましくは21以上、更に好ましくは22以上とすることができる。L値の上限は設定しなくてもよいが、例えば、100未満、50以下、好ましくは40以下、より好ましくは30以下とすることができる。或いは、コーヒー生豆を焙煎することによって、当該焙煎コーヒー豆を得てもよい。従って、本発明の方法は、配合工程の前にコーヒー生豆を焙煎する工程を含むことができる。当該焙煎工程においては、配合工程の後に行う焙煎工程において達成すべき焙煎度より低い焙煎度でコーヒー生豆を焙煎する限り、温度及び時間等の条件特に制限されない。例えば、コーヒー豆の焙煎度が上記したL値になるように、焙煎工程を行うことができる。ここで、L値とは、コーヒー豆の焙煎度合を色で表したものであり、白のL値を100とし、黒のL値を0とする。即ち、コーヒー豆の焙煎が進むほどL値は小さくなる。本明細書においては、L値は、コーヒー豆を色見本と目視で照合することにより判断することができる。理論に拘束されないが、配合工程の前にコーヒー豆を焙煎することによって、コーヒー豆のフルフラール含量が増加し得る。フルフラールはFMSの生成反応の基質になり得る。即ち、配合工程後の焙煎工程に先立って、FMS生成反応に必要な基質を確保することができる。
配合工程を経たコーヒー豆は、焙煎工程に供される。焙煎工程においては、焙煎温度及び焙煎時間等の条件を適宜設定し、目的とする焙煎度に調整することができる。焙煎度は、焙煎コーヒー豆一般の焙煎度に調整することができる。例えば、焙煎度はL値として、10〜30、好ましくは15〜30、より好ましくは15〜24に設定することができる。理論に拘束されないが、メチオニンを配合してコーヒー豆を焙煎することによってメチオニンが分解してメタンチオールが生成し、そしてメタンチオールとコーヒー豆に由来するフルフラールが求核付加反応することによってFMSが生成すると考えられる。理論に拘束されないが、当該焙煎工程においてコーヒー生豆をメチオニン存在下で焙煎すると、当該工程でメタンチオールとフルフラールが生成し、これらが反応することによってFMSが生成され得る。一方、当該焙煎工程において焙煎コーヒー豆をメチオニン存在下で焙煎すると、当該工程で生成するメタンチオールと配合工程前の焙煎により生成されたフルフラールが反応し、FMSが生成され得る。後者の態様においては、メタンチオールは効率よくフルフラールと反応するため、自己縮合するメタンチオールの割合が低下し、DMDSの生成が抑制され得る。しかしながら、いずれの態様も、FMSの増強に関して有利であることは理解されるべきである。
焙煎工程の後に、焙煎コーヒー豆の抽出工程を行うことができる。当該抽出工程において、焙煎コーヒー豆を溶媒で抽出し、コーヒー抽出物を得る。焙煎コーヒー豆の抽出は、ペーパードリップ方式、ネルドリップ方式、サイフォン方式、フレンチプレス方式、エスプレッソ方式、ウォーター方式等の公知の手法を適宜使い分けることができる。抽出工程においては、抽出溶媒、抽出温度、及び抽出時間等の少なくとも1つを設定することができる。抽出溶媒は、適宜選択することができるが、好ましくは水である。ここで、水は、固体、液体、及び気体(水蒸気)の状態で存在し得るが、液体及び気体(水蒸気)が本発明に好ましく適用できる。抽出温度及び抽出時間は適宜設定することができる。
抽出工程を経て得られるコーヒー抽出物は、FMSをBrix 1あたり50ppb以上、好ましくは150ppb以上、より好ましくは200ppb以上含有する。コーヒー抽出物に含まれるFMSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるFMSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。即ち、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSを配合する工程は行わなくてもよい。本発明の製造方法によれば、コーヒー抽出物中のFMSの含量を高めることができる。当該効果は、従来技術の方法に比べて優れている。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるFMSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。ここで、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSの配合は、コーヒー豆の焙煎工程及び抽出工程のいずれか一方又は両方で行ってもよいし、これら工程のいずれか1つの前及び/又は後に別の工程として行ってもよい。好ましくは、コーヒー豆の抽出工程の後にFMSを配合する。前記いずれかの工程において、原料のコーヒー豆に由来するFMSの含量及びコーヒー抽出物のBrixを測定し、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSの配合量を決定することができる。
また、コーヒー抽出物は、DMDSをBrix 1あたり250ppb以下、好ましくは200ppb以下、より好ましくは100ppb以下含有することができる。コーヒー抽出物に含まれるDMDSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。更なる例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆以外のものに由来してもよい。また、コーヒー抽出物におけるDMDSに対するFMSの含量比(FMS含量/DMDS含量)は、0.4以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.5以上、更に好ましくは2.0以上であってもよい。当該含量比の上限は設けなくてもよいが、必要に応じて、5.0以下、4.5以下、又は4.0以下としてもよい。
上記により得られるコーヒー抽出物は、必要に応じて濃縮に供してもよい。濃縮は、凍結乾燥、エバポレーション、限外濾過膜等を用いて行うことができるが、これらに限定されない。そして、当該コーヒー抽出物は、目的に応じて、液体、エマルジョン(水中油エマルジョン、油中水エマルジョン)、ペースト、ゲル、粉末、顆粒、錠剤、及びカプセル等にすることができる。
<コーヒー抽出物>
本発明により、コーヒー抽出物がさらに提供される。当該コーヒー抽出物は、上記の製造方法により得ることができる。コーヒー抽出物は、FMSをBrix 1あたり50ppb以上、好ましくは150ppb以上、より好ましくは200ppb以上含有することができる。コーヒー抽出物に含まれるFMSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるFMSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。即ち、当該コーヒー抽出物は、原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSを含有しないことが可能である。そして、当該コーヒー抽出物中のFMSの含量は、従来技術の方法により得られるコーヒー抽出物に比べて高い。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるFMSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。原料のコーヒー豆以外のものに由来するFMSの配合量は、原料のコーヒー豆に由来するFMSの含量並びにコーヒー抽出物のBrixの測定値に基づいて、決定することができる。
これに加えて、コーヒー抽出物は、DMDSをBrix 1あたり250ppb以下、好ましくは200ppb以下、より好ましくは100ppb以下含有することができる。コーヒー抽出物に含まれるDMDSの一部又は全ては、原料のコーヒー豆に由来してもよいし、又はそれ以外のものに由来してもよい。例えば、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆に由来することができる。別の例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは、一部が原料のコーヒー豆に由来し、その残部が当該コーヒー豆以外のものに由来することができる。更なる例として、コーヒー抽出物に含まれるDMDSは全て、原料のコーヒー豆以外のものに由来することができる。また、コーヒー抽出物におけるDMDSに対するFMSの含量比(FMS含量/DMDS含量)は、0.4以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.5以上、更に好ましくは2.0以上であってもよい。当該含量比の上限は設けなくてもよいが、必要に応じて、5.0以下、4.5以下、又は4.0以下としてもよい。
本発明のコーヒー抽出物は、必要に応じて濃縮されていてもよい。そして、当該コーヒー抽出物は、目的に応じて、液体、エマルジョン(水中油エマルジョン、油中水エマルジョン)、ペースト、ゲル、粉末、顆粒、錠剤、及びカプセル等の形態であってもよい。
本発明のコーヒー抽出物は、コーヒー製品の製造に適用することができる。限定されないが、コーヒー抽出物を配合することによりコーヒー製品のロースト香が強化され得る。ここで、コーヒー製品とは、本発明のコーヒー抽出物を含有する半製品(完成にはいたっていないが、最終製品と実質的に同じ構成を有するもの)及び最終製品を包含する。例えば、本発明のコーヒー抽出物を配合し、FMSをBrix 1あたり0.2ppb以上含んでなるコーヒー製品が挙げられる。そして、コーヒー製品については、エタノール濃度を更に設定することもできる。限定されないが、コーヒー製品のエタノール含量を0.01重量%未満にすることができる。エタノール含量の測定は、公知の方法により行うことができる。エタノールを0.01重量%未満にすることで、コーヒー製品に自然な香味を付与することができる。
本発明のコーヒー抽出物及びコーヒー製品は、保存、運搬、又は市場での流通を目的として、容器詰の形態にしてもよい。いずれの形態・材質の容器を用いてもよく、例えば、ビン、缶、樽、又はペットボトル等の容器を用いることができる。
<焙煎コーヒー豆>
本発明により、焙煎コーヒー豆がさらに提供される。焙煎コーヒー豆は、FMSを含んでなる。焙煎コーヒー豆のFMS含量は、当該コーヒー豆を用いてコーヒー抽出液を得る場合に、当該コーヒー抽出液のBrix 1あたりのFMS含量が50ppb以上、好ましくは150ppb以上、より好ましくは200ppb以上になるような量である。そのようなFMSの含量は、限定されないが、例えば、焙煎コーヒー豆100gあたり、0.38mg以上、好ましくは1.14mg以上、より好ましくは1.52mg以上のFMSであってよい。そして、焙煎コーヒー豆は、DMDSを含んでなる。焙煎コーヒー豆のDMDS含量は、当該コーヒー豆を用いてコーヒー抽出液を得る場合に、当該コーヒー抽出液のBrix 1あたりのDMDS含量が250ppb以下、好ましくは200ppb以下、より好ましくは100ppb以下になるような量である。そのような量は、限定されないが、例えば、焙煎コーヒー豆100gあたり、1.9mg以下、好ましくは1.52mg以下、より好ましくは0.76mg以下のDMDSであってよい。また、焙煎コーヒー豆は、DMDSに対するFMSの含量比(FMS含量/DMDS含量)が、0.4以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.5以上、更に好ましくは2.0以上であってもよい。当該含量比の上限は設けなくてもよいが、必要に応じて、5.0以下、4.5以下、又は4.0以下としてもよい。焙煎コーヒー豆の焙煎度は、焙煎コーヒー豆一般の焙煎度に調整することができる。例えば、焙煎度はL値として、10〜30、好ましくは15〜24、より好ましくは15〜21に設定することができる。
ここで、焙煎コーヒー豆100gあたりのFMS及びDMDS含量は、次の式:

・FMS(mg)=コーヒー抽出液のFMS濃度(mg/L/Brix)×コーヒー抽出液のBrix×抽出物の液量(L)×(1/抽出率)

・DMDS(mg)=コーヒー抽出液のDMDS濃度(mg/L/Brix)×コーヒー抽出液のBrix×抽出物の液量(L)×(1/抽出率)

から導くことができる。例えば、焙煎コーヒー豆100gを抽出率25%で抽出して抽出液が1.2L得られ、当該抽出液を分析した結果、当該抽出液はBrix 1.6、FMS含量が50ppb(50×10−3mg/L)、DMDS含量が250ppb(250×10−3mg/L)であるとすると、
焙煎コーヒー豆100gあたりのFMS含量は、50×10−3mg/L×1.6×1.2×(1/0.25)=0.38mg;
焙煎コーヒー豆100gあたりのDMDS含量は、250×10−3mg/L×1.6×1.2×(1/0.25)=1.9mg;
となる。但し、上記抽出率は、FMS及びDMDSの移行率とほぼ等しいとみなす。
本発明の焙煎コーヒー豆の製造方法は、メチオニンをコーヒー豆に配合する工程、当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程を含んでなる。更に、配合工程の前にコーヒー豆を焙煎する工程を含むこともできる。これらの工程の詳細は、本明細書中、「コーヒー抽出物の製造方法」において説明した通りである。
[発明の効果]
本発明により、焙煎コーヒー豆及びコーヒー抽出物のロースト香を増強することができる。
以下に本発明の具体例を示す。以下の事項は本発明の理解を目的として提供されるものであり、本発明の範囲を限定することを意図しない。
[実施例1]
メチオニンの配合がロースト香に及ぼす影響を検討した。
<焙煎コーヒー豆の調製1(メチオニン未配合、1段階焙煎)>
コーヒー生豆(ベトナム産、G1)を以下に示すように、1段階で焙煎した。焙煎は、焙煎機(Meister−2.5、株式会社大和鉄工所)を用いて行った。焙煎機内部の温度が180℃に達した時点でコーヒー生豆を投入し、焙煎を開始した。コーヒー豆のL値がおよそ18になるまで焙煎を行った。焙煎中のコーヒー豆のL値は、焙煎機のサンプリング口から回収したコーヒー豆を色見本と目視で照合することにより判断した。焙煎後のコーヒー豆を大気条件下で冷却した。このようにして得た焙煎コーヒー豆をコントロールとした。
<焙煎コーヒー豆の調製2(メチオニン配合、1段階焙煎)>
コーヒー生豆(ベトナム産、G1)にメチオニン水溶液を配合(コーヒー生豆とメチオニンの重量比=1:0.002)し、攪拌・分散させた。当該混合物を上記と同様の条件で焙煎し、L値がおよそ18の焙煎コーヒー豆を得た。
<焙煎コーヒー豆の調製3(メチオニン配合、2段階焙煎)>
コーヒー豆に対して、次のように1段階目の焙煎を行った。コーヒー生豆(ベトナム産、G1)を焙煎機(Meister−2.5、株式会社大和鉄工所)を用いて焙煎した。焙煎機内部の温度が180℃に達した時点でコーヒー生豆を投入し、焙煎を開始した。コーヒー豆のL値がおよそ24になるまで焙煎を行った。焙煎中のコーヒー豆のL値は、焙煎機のサンプリング口から回収したコーヒー豆を色見本と目視で照合することにより判断した。焙煎後のコーヒー豆を大気条件下で冷却した。
得られた焙煎コーヒー豆にメチオニン水溶液を配合(焙煎コーヒー豆とメチオニンの重量比=1:0.002)し、攪拌・分散させた。当該混合物に対して、上記と同様の条件で2段階目の焙煎を行い、L値がおよそ18の焙煎コーヒー豆を得た。
<コーヒー抽出物の調製>
上記により得られた3種類の焙煎コーヒー豆それぞれをコーヒー豆粉砕機(デロンギ株式会社製)で粉砕した。得られた粉砕物10gに対して熱水(イオン交換水)150g(給湯倍率15倍)を投入して抽出を行った。抽出は、コーヒーメーカー(株式会社カリタ製)を用いて行った。得られた抽出液(抽出率:約20%、Brix:1.5〜2.0)を流水で冷却した後、以下の分析に用いた。
<ロースト香の分析>
上記により得られたコーヒー抽出液をイオン交換水で20倍に希釈し、その10mlをGC測定用ガラス製バイアル(20ml容)に分注した。そして、内部標準溶液として、ボルネオールを10μl、前記バイアルに添加した。さらに、香気成分のヘッドスペースへの揮発を促進させるために、NaCl 3gを前記バイアルに添加した。バイアルを密封し、分析用の試料とした。
当該試料を、上記で説明した条件に設定したGC−MSによる分析に供し、DMDS及びロースト香の指標成分としてFMSを測定した。
<結果>
結果を図1に示す。メチオニンを配合せずにコーヒー豆を1段階で焙煎した場合(「Cont」)に比べて、メチオニンを配合してコーヒー豆を1段階で焙煎した場合、コーヒー抽出物のFMS含量はおよそ2.6倍(「1段階」:メチオニンの配合工程の後のみ焙煎)に増加した。そして、コーヒー豆を2段階で焙煎した場合、FMS含量は更に増加し、Contのおよそ3倍(「2段階」:1段階目の焙煎後にメチオニンを配合し、その後2段階目の焙煎を実施)に増加した。この結果より、メチオニンを配合してコーヒー豆を焙煎することによって、コーヒー抽出物のFMS含量が増強されることが判明した。当該増強効果は、メチオニンを配合する前にコーヒー豆を焙煎するか否かに関わらず発揮されることも判明した。
そして、DMDS含量は、1段階の焙煎により得られたコーヒー豆に比べて、2段階の焙煎により得られたコーヒー豆において著しく低いことが示された。
[実施例2]
配合工程でのpHがロースト香に及ぼす影響を検討した。
<焙煎コーヒー豆の調製4(メチオニン配合、1段階焙煎)>
コーヒー生豆に、メチオニンの粉末及び3.5%塩酸溶液を配合した(コーヒー生豆、メチオニン、及び塩酸溶液の重量比=1:0.002:0.1)。ここで、当該塩酸溶液のpHは、pH0.1、pH1.0、pH2.0、又はpH7.0に変化させた。当該混合物を撹拌してメチオニン及び塩酸溶液を分散させ、およそ1時間静置した。実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製2」に示した条件に従って当該混合物を焙煎し、L値がおよそ18の焙煎コーヒー豆を得た。
<焙煎コーヒー豆の調製5(メチオニン配合、2段階焙煎)>
実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した1段階目の焙煎条件に従って、コーヒー生豆を焙煎した。得られた焙煎コーヒー豆に、メチオニンの粉末及び3.5%塩酸溶液を配合した(焙煎コーヒー豆、メチオニン、及び塩酸溶液の重量比=1:0.002:0.1)。ここで、当該塩酸溶液のpHは、pH0.1、pH1.0、pH2.0、又はpH7.0に変化させた。当該混合物を撹拌してメチオニン及び塩酸溶液を分散させ、およそ1時間静置した。実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した2段階目の焙煎条件に従って当該混合物を焙煎し、L値がおよそ18の焙煎コーヒー豆を得た。
<コーヒー抽出物の調製>
上記により得られた焙煎コーヒー豆を用い、実施例1に示した条件に従ってコーヒー抽出液(Brix:1.5〜2.0)を得た。
<ロースト香の分析>
得られたコーヒー抽出液を実施例1に示した条件に従ってGC−MSに供し、DMDS及びロースト香の指標成分としてFMSを測定した。
<官能評価>
得られたコーヒー抽出液について官能評価した。訓練された専門パネラーが、FMSの香り、DMDSの香り、及びロースト香全体について以下のようにして評価した。ロースト香全体の評価が3点以上のとき、合格とした。
・FMSの香り 1:非常に弱い、2:弱い、3:強い、4:より強い、5:非常に強い;
・DMDSの香り 1:非常に弱い、2:弱い、3:強い、4:より強い、5:非常に強い;
・ロースト香全体 1:非常に弱い、2:弱い、3:強い、4:より強い、5:非常に強い;
<結果>
コーヒー抽出液中のFMS及びDMDSの測定結果を図2に示す。FMSの生成量は、配合工程で用いた塩酸溶液のpHに大きく影響を受けないようであるが、pHが低い程FMSの生成量は高い傾向にあった(図2(A))。焙煎を2段階(1段階目の焙煎後にメチオニンを配合し、その後2段階目の焙煎を実施)で行った場合に、その傾向はより強いようである(図2(A)の右側の図)。
一方、DMDSの生成量は、pHとの関連は高くないことが示唆された(図2(B))。しかし、焙煎を2段階で行った場合、焙煎を1段階で行った場合に比べて、DMDSの生成量が低くなることが示された(図2(B))。即ち、焙煎を2段階で行った場合、焙煎を1段階で行った場合に比べて、FMSとDMDSの含量の比(FMSの含量/DMDSの含量)が高い傾向にあることが示された(図2(C))。
更に、各コーヒー抽出液についての官能評価の結果を表1に示した。焙煎を1段階で行った場合、FMS及びDMDSの香りはいずれも、強い〜より強いと評価された。ロースト香全体としては、概ね、強いと評価された。一方、焙煎を2段階で行った場合、FMSの香りは強い〜非常に強いと評価されたが、DMDSの香りは非常に弱い〜弱いと評価された。ロースト香全体としては、より強いと評価された。DMDSの香りが弱くなったことによって、ロースト香全体の評価が高くなったことが示唆される。
[実施例3]
配合工程でのメチオニンの配合量がロースト香に及ぼす影響を検討した。
<焙煎コーヒー豆の調製6(メチオニン配合、2段階焙煎)>
実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した条件に従って1段階目の焙煎を行った。
得られた焙煎コーヒー豆に、メチオニンの粉末及び3.5%塩酸溶液を配合した(焙煎コーヒー豆及び塩酸溶液の重量比=1:0.1)。ここで、メチオニンの配合量を、コーヒー豆100g当たり0mg、2mg、10mg、20mg、100mg、又は200mgに変化させた。当該混合物を撹拌してメチオニン及び塩酸溶液を分散させ、およそ1時間静置した。実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した2段階目の焙煎条件に従って当該混合物を焙煎し、L値がおよそ18の焙煎コーヒー豆を得た。
<コーヒー抽出物の調製>
上記により得られた焙煎コーヒー豆を用い、実施例1に示した条件に従ってコーヒー抽出液(Brix:1.5〜2.0)を得た。
<ロースト香の分析>
得られたコーヒー抽出液を実施例1に示した条件に従ってGC−MSに供し、DMDS、ロースト香の指標成分としてFMS、及びフルフラールを測定した。
<結果>
結果を図3に示す。メチオニンの配合量が高くなるに従って、FMSの生成量が高くなる傾向にあった(図3(A))。DMDSも同様の傾向であった。
FMSの生成量を増強するためには、メチオニンの配合量は、コーヒー豆100gあたり20mg以上、好ましくは100mg以上、より好ましくは200mg以上とするのが適切なことが示唆される。
一方、フルフラールの生成量は、FMSの生成量が高くなるに従って低下する傾向を示した(図3(B))。フルフラールはFMSの生成反応に使用されたことが示唆される。
[実施例4]
配合工程後の焙煎工程におけるコーヒー豆の焙煎度がロースト香に及ぼす影響を検討した。
<焙煎コーヒー豆の調製7(メチオニン配合、2段階焙煎)>
実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した1段階目の焙煎条件に従ってコーヒー生豆(ベトナム産、G1)を焙煎し、L値がおよそ24の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆に、メチオニンの粉末及び3.5%塩酸溶液を配合した(焙煎コーヒー豆、メチオニン、及び塩酸溶液の重量比=1:0.002:0.1)。当該混合物を撹拌してメチオニン及び塩酸溶液を分散させ、およそ1時間静置した。
当該混合物に対して2段階目の焙煎を行った。焙煎度をL値でおよそ24〜16に調整する以外は、実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製3」に示した2段階目の焙煎条件に従った。
<コーヒー抽出物の調製>
上記で得られた焙煎コーヒー豆を用い、実施例1に従ってコーヒー抽出液を得た。
<ロースト香の分析>
得られたコーヒー抽出液を実施例1に示した条件に従ってGC−MSに供し、DMDS及びロースト香の指標成分としてFMSを測定した。
<結果>
結果を図4に示す。配合工程の後の焙煎工程(2段階目の焙煎)において、焙煎度が高くなるに従って、FMSの生成量が高くなる傾向にあることが示された(図4(A))。一方、DMDSの生成量は、およそ24のL値でピークに達し、減少に転じた(図4(B))。配合工程後の焙煎工程において、焙煎度を高くする程、DMDSに対するFMSの含量比(FMSの含量/DMDSの含量)を高くすることができるため、ロースト香全体の増強に有利になり得る。
[実施例5]
コーヒー豆の焙煎度(配合工程前)がフルフラールの生成に及ぼす影響を検討した。
<コーヒー豆の焙煎>
L値を15.5〜30の範囲で変化させる以外は、実施例1の「焙煎コーヒー豆の調製1」に示した条件に従ってコーヒー生豆(ベトナム産、G1)を焙煎した。
<コーヒー抽出物の調製>
得られた焙煎コーヒー豆を用い、実施例1に示した条件に従ってコーヒー抽出液を得た。
<ロースト香の分析>
得られたコーヒー抽出液を実施例1に示した条件に従ってGC−MSに供し、フルフラールを測定した。
<結果>
結果を図5に示す。フルフラールの生成はL値がおよそ30以下で起こり、L値がおよそ25付近(図5では焙煎18分)でピークに達した。このことから、フルフラールの生成量を高くするためには、メチオニン配合工程前の焙煎において焙煎度を適切な範囲に調整するのが有利であることが示唆された。例えば、L値が15.5〜30、好ましくは18〜29、より好ましくは22〜28、更に好ましくは24〜27となるようにコーヒー豆を焙煎することが挙げられる。フルフラールはメタンチオールと反応し、FMSを生成し得る。従って、理論に拘束されないが、配合工程後の焙煎工程におけるFMSの生成反応(フルフラールとメタンチオール(メチオニンの分解等に由来する)との求核付加反応)に先立って、FMSの基質となるフルフラールを生成させることは、FMSの生成反応の効率面で有利になることが示唆される。

Claims (12)

  1. 2−フルフリルメチルスルフィドをBrix 1あたり50ppb以上含んでなる、コーヒー抽出物。
  2. さらにジメチルジスルフィドをBrix 1あたり250ppb以下含んでなる、請求項1に記載の抽出物。
  3. 2−フルフリルメチルスルフィドを100gあたり0.38mg以上含んでなる、焙煎コーヒー豆。
  4. さらにジメチルジスルフィドを100gあたり1.9mg以下含んでなる、請求項3に記載の焙煎コーヒー豆。
  5. 前記豆のL値は18以上である、請求項3又は4に記載の焙煎コーヒー豆。
  6. メチオニンをコーヒー豆に配合する工程、
    当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程、及び
    当該焙煎工程により得られる焙煎コーヒー豆からコーヒー抽出物を得る工程、
    を含んでなる、コーヒー抽出物の製造方法。
  7. 前記配合工程は、コーヒー豆100g当たりメチオニンを10mg以上配合して行う、請求項6に記載の製造方法。
  8. 抽出物中の2−フルフリルメチルスルフィドの含量をBrix 1あたり50ppb以上に調整することを特徴とする、コーヒー抽出物の製造方法。
  9. 抽出物中のジメチルジスルフィドの含量をBrix 1あたり250ppb以下に調整することを特徴とする、請求項8に記載の製造方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の製造方法により得られるコーヒー抽出物を配合することを含んでなる、コーヒー製品の製造方法。
  11. コーヒー豆にメチオニンを配合する工程、及び
    当該コーヒー豆を当該メチオニンと共に焙煎する工程、
    を含んでなる、焙煎コーヒー豆の製造方法。
  12. 2−フルフリルメチルスルフィドをBrix 1あたり0.2ppb以上含み、そしてエタノールを0.01重量%未満含んでなる、コーヒー製品。
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