JP2018074183A - 固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】AD変換時間の増加およびAD変換精度の劣化を抑制しつつランダムノイズを低減可能な固体撮像素子を提供する。【解決手段】固体撮像素子(105a)は、所定の方向に配置された複数の単位画素(201)を含む画素部(200)と、複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、複数の単位画素に関する共通信号を生成する信号生成部(207)と、複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられ、共通信号を複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換する複数のAD変換部(211、214)と、複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うデジタル信号処理部(215)とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ランダムノイズを低減する固体撮像素子に関する。
近年、ランダムノイズの影響を低減して高品位な動画を取得することが可能な撮像素子が求められている。ランダムノイズが発生する位置や強度は常に変化するため、固定パターンノイズのように補正によるノイズ低減は困難である。フィルタ処理によりランダムノイズの影響を低減させる手法が考えられるが、フィルタ処理を行うと、同時に被写体の高周波成分の情報も失われ、逆に画像が劣化する可能性がある。
ところで、従来から、撮像素子の画素の列ごとにAD変換器を設けてデジタル信号を出力することが可能な撮像素子が知られている。また、AD変換方式の一つとして、参照信号比較型のAD変換方式がある。参照信号比較型のAD変換方式では、ある傾きで電位が変化するランプ信号を比較信号として使用し、アナログ信号と参照信号との比較の開始とともにカウント動作を開始する。そして、アナログ信号と参照信号との電位の大小関係が逆転した際にカウント動作を停止またはその際のカウント値をラッチし、そのカウント値をデジタル信号として扱う。
特許文献1には、参照信号比較型のAD変換方式により、同じ信号をW回(Wは2以上の正の整数)繰り返してAD変換を行い、AD変換後の信号に対して加算処理を行う撮像装置が開示されている。このような構成により、信号はW倍、回路部で発生するランダムノイズは√W倍となると考えられるため、見かけ上、回路部で発生するランダムノイズが√W倍だけ低減することができる。
特開2009−296423号公報
しかしながら、特許文献1の撮像装置は、例えば1回目のAD変換が終わった後、2回目、3回目のAD変換を繰り返して行うため、AD変換時間がW倍に増加する。また特許文献1には、AD変換時間を短縮するため、複数回のAD変換を行う際に参照信号の傾きを急峻にする構成が開示されている。しかし、参照信号の傾きを急峻にすると、AD変換精度が劣化する可能性がある。
そこで本発明は、AD変換時間の増加およびAD変換精度の劣化を抑制しつつランダムノイズを低減可能な固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての固体撮像素子は、所定の方向に配置された複数の単位画素を含む画素部と、前記複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、該複数の単位画素に関する共通信号を生成する信号生成部と、前記複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられ、前記共通信号を該複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換する複数のAD変換部と、前記複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うデジタル信号処理部とを有する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記固体撮像素子と、前記固体撮像素子を制御する制御部とを有する。
本発明の他の側面としての固体撮像素子の制御方法は、所定の方向に配置された複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、該複数の単位画素に関する共通信号を生成するステップと、前記複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられた複数のAD変換部を用いて、前記共通信号を該複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換するステップと、前記複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うステップとを有する。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記固体撮像素子の制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、AD変換時間の増加およびAD変換精度の劣化を抑制しつつランダムノイズを低減可能な固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
各実施例における撮像システムのブロック図である。 実施例1における撮像素子の等価回路図である。 実施例1における単位画素の等価回路図である。 実施例1における静止画駆動のタイミングチャートである。 実施例1における動画駆動のタイミングチャートである。 実施例2における撮像素子の等価回路図である。 実施例3におけるノイズのゲイン依存性を示すグラフである。 実施例3における撮像素子の等価回路図である。 実施例3における動画駆動のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[撮像システム]
まず、図1を参照して、本実施形態における撮像システム(デジタルカメラなどの撮像装置)について説明する。図1は、本実施形態における撮像システム100のブロック図である。
レンズ部101(撮像光学系)は、被写体の光学像を撮像素子105(固体撮像素子)に形成する(結像させる)。レンズ駆動装置102は、レンズ部101に対して、ズーム制御、フォーカス制御、および、絞り制御などを行う。シャッタ103は、メカニカルシャッタであり、シャッタ駆動装置104により制御される。撮像素子105は、レンズ部101を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換して、画像信号(画像データ)を出力する。
信号処理回路106は、撮像素子105から出力される画像信号に対して、各種補正やデータ圧縮などの信号処理を行う。タイミング発生部107(駆動手段)は、撮像素子105および信号処理回路106に対して、各種タイミング信号を出力する。制御部109は、CPUなどのプロセッサを有し、各種演算を行うとともに、撮像素子105などの撮像システム100の各部を制御する。メモリ部108(記憶手段)は、信号処理回路106から出力された画像データを一時的に記憶する。I/F部110は、記録媒体111への画像データの記録や、記録媒体111からの画像データの読み出しを行うためのインターフェースである。記録媒体111は、画像データの記録や読み出しを行うための着脱可能な半導体メモリ(EEPROM)である。表示部112は、各種情報や撮影画像を表示する。
なお本実施形態において、撮像システム100は、撮像素子105を含む撮像装置本体と、撮像装置本体に着脱可能なレンズ部101を含むレンズ装置(交換レンズ)とを備えて構成される。ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、レンズ装置と撮像装置本体とが一体的に構成された撮像システム(撮像装置)にも適用可能である。
次に、撮像システム100の撮影動作について説明する。ユーザがメイン電源(不図示)をオンすると、コントロール系の電源および信号処理回路106などの撮像系回路の電源がそれぞれオンする。ユーザがレリーズボタン(不図示)を押すと、レンズ部101、シャッタ103、および撮像素子105はそれぞれ、レンズ駆動装置102、シャッタ駆動装置104、およびタイミング発生部107からの出力信号(制御信号)により駆動され、撮影動作を行う。撮影動作が終了すると、信号処理回路106は撮像素子105から出力された画像信号に対して画像処理を行い、制御部109は画像処理後の画像データをメモリ部108に書き込む。また制御部109は、メモリ部108に記憶された画像データを、I/F部110を介して記録媒体111に記録する。なお本実施形態において、メモリ部108に記憶された画像データを、外部I/F部(不図示)を介して直接コンピュータなどの画像処理装置に入力して画像(画像データ)を加工してもよい。
以下、本実施形態の撮像素子105の具体的構成について、各実施例において詳述する。
[撮像素子の等価回路図]
次に、図2を参照して、本発明の実施例1における撮像素子105a(固体撮像素子)の回路について説明する。図2は、撮像素子105aの等価回路図である。本実施例の撮像素子105aは、列ごとに配置された複数のAD変換部の前段に、色ごとに3画素の画素信号の水平加算平均を行う回路(加算平均回路)を設けている。このような構成により、動画撮影において動画フォーマットに合わせて低画素化する際に、水平加算平均を行うことができる。
撮像素子105aは、マトリクス状(列方向すなわち水平方向と、行方向すなわち垂直方向)に配置された複数の単位画素201を備えた画素部200を有する。すなわち画素部200は、所定の方向(列方向)に配置された複数の単位画素201を含む画素列を構成し、画素列は所定の方向と垂直な方向(行方向)に複数配置されている。各々の単位画素201は、マイクロレンズ(ML)、フォトダイオード(PD)、フローティングディフュージョン(FD)などを備えて構成される。なお、単位画素201の詳細な構成については後述する。図2において、単位画素201に示されているR、G、Bはそれぞれ、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のカラーフィルタを搭載した画素を示している。図2に示されるように、複数の単位画素201は、ベイヤ配列で配置されている。
垂直走査回路202は、行ごとに(垂直方向に)各画素に駆動信号(信号PRES、PTX、PSEL)を供給する。各駆動信号の末尾の数字1、2、および、n(nは3以上の整数)は、行番号を示しており、例えばnはn行目の各画素に供給する駆動信号であることを示している。なお本実施例において、特に行数を指定する必要がない場合、末尾の行数を示す文字は省略する。駆動信号の詳細については、単位画素201の構成と合わせて後述する。
各画素の出力信号(画素信号)は、単位画素列ごとに配置される垂直信号線203を介して、後段の回路へ伝達され、各々の垂直信号線203には定電流回路204が接続されている。垂直信号線203は、加算切替スイッチ205、206に接続されている。加算切替スイッチ205、206は、信号PHADDにより駆動される。加算切替スイッチ206の他端には、加算平均回路207が接続されている。加算切替スイッチ205の他端には、読み出し対象の画素列に対応して配置される列アンプ208(増幅器)が接続されている。列アンプ208は、画素からの出力信号(画素信号)を増幅する(すなわち、加算平均回路207から出力された共通信号を増幅する)アンプである。ノイズの観点から、好ましくは、列アンプ208はゲインをかけるゲインアンプである。ただし本実施例において、列アンプ208を設けることは必須ではない。
加算平均回路207は、前述のように色ごとに3画素の水平加算平均を行う回路であり、単位加算平均列(同色の3画素)ごとに1つ設けられている。本実施例において、加算平均回路207は、所定の方向(列方向、水平方向)に配置された複数の単位画素201(同色の3画素)から出力される複数のアナログ信号に基づいて、複数の単位画素201に関する共通信号を生成する信号生成部として機能する。好ましくは、加算平均回路207は、複数のアナログ信号(同色の3画素から出力された画素信号)の加算平均処理を行って共通信号を出力する。
加算切替スイッチ205はpMOSスイッチ、加算切替スイッチ206はnMOSスイッチでそれぞれ構成されている。このため、信号PHADDが「L」の場合、加算切替スイッチ205はオン、加算切替スイッチ206はオフとなる。その結果、画素信号は、垂直信号線203を介して列アンプ208に入力される。一方、信号PHADDが「H」の場合、加算切替スイッチ205はオフ、加算切替スイッチ206はオンとなる。その結果、垂直信号線203の信号(画素信号)は、加算平均回路207に入力される。加算平均回路207からの出力信号は、列アンプ208に入力される。
このように本実施例において、加算切替スイッチ205、206は、第1のモードまたは第2のモードに設定可能な切替スイッチである。第1のモードにおいて(信号PHADDが「H」の場合)、加算平均回路207は共通信号を生成し、デジタル加算回路215は加算処理または加算平均処理を行う。一方、第2のモードにおいて(信号PHADDが「L」の場合)、加算平均回路207は共通信号を生成せず、デジタル加算回路215は加算処理または加算平均処理を行わない。好ましくは、第1のモードは、画素部200の全ての単位画素201のうち、所定の方向(列方向)において所定の周期で間引くように選択された複数の単位画素から画素信号を読み出すモードである。一方、第2のモードは、画素部200の全ての単位画素201から画素信号を読み出すモードである。または、第1のモードおよび第2のモードは両方とも、画素部200の全ての単位画素201のうち、所定の方向において所定の周期で間引くように選択された複数の単位画素201から画素信号を読み出すモードであってもよい。
ここで、水平加算される列の中心に位置する列番号をmとすると、m列目の列アンプ208の後段に、m列目とm−2列目、および、m列目とm+2列目をそれぞれ互いに接続する列接続スイッチ209が配置されている。すなわち列接続スイッチ209(接続スイッチ)は、加算平均回路207から出力された共通信号(本実施例では、列アンプ208で増幅された共通信号)を複数のAD変換部へ伝達する。本実施例において、列接続スイッチ209はnMOSスイッチで構成されており、信号PHADDが「H」の場合にオンとなる。信号PHADDが「H」となると、m列目の列アンプ208の出力信号は、列接続スイッチ209を介して、m−2列目、m列目、m+2列目の列メモリ210にそれぞれ書き込まれる。なお本実施例では、水平方向に3画素の加算平均を行い、加算平均された信号をm−2列目、m列目、m+2列目の3列の列メモリ210に書き込む例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、水平方向に2画素の加算平均を行い、加算平均された信号を2列の列メモリ210に書き込むように構成することや、水平方向に3画素の加算平均を行い、加算平均された信号をm−2列目、m列目の2列の列メモリ210に書き込むように構成してもよい。
比較器211は、各列に対応して複数設けられている。各々の比較器211には、列メモリ210に保持された信号(画素信号、すなわち共通信号)、および、DAC212(参照信号生成部)から供給されるランプ信号VRAMP(参照信号)が入力され、比較器211はこれらの2つの入力信号を比較する。また比較器211は、2つの入力信号の大小関係が逆転するタイミングで、反転信号を出力する。
カウンタ213は、比較器211が列メモリ210に保持された信号とランプ信号VRAMPとの比較を開始したタイミングで、カウントを開始する。カウンタ213のカウント値は、ラッチ回路214に入力される。ラッチ回路214は、比較器211から反転信号が入力されたタイミングで示されているカウント値(反転信号が入力されたタイミングに対応するカウント値)を保持する。本実施例において、比較器211およびラッチ回路214は、複数の単位画素201のそれぞれに対応して設けられた複数のAD変換部(AD変換回路)を構成する。複数のAD変換部は、加算平均回路207から出力された共通信号(本実施例では、加算平均回路207から出力されて列アンプ208で増幅された共通信号)を複数の単位画素201(同色の3画素)のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換する。このように本実施例において、複数のAD変換部は、参照信号を用いて並列に共通信号を複数のデジタル信号へ変換する。
デジタル加算回路215(デジタル信号処理部)は、複数のデジタル信号を加算する。デジタル加算回路215は、信号PHADDにより制御され、信号PHADDが「H」の場合、入力されたデジタル信号のうち、例えばm−2、m、m+2列目の出力信号のように加算平均単位の信号を加算して出力する。一方、デジタル加算回路215は、信号PHADDが「L」の場合、信号の加算を行うことなく、入力されたデジタル信号を出力する。なお本実施例において、デジタル加算回路215は、信号の加算処理を行う代わりに、信号の加算平均処理を行ってもよい。このようにデジタル加算回路215は、複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行う。
ここで、列アンプ208(増幅器)による増幅の際には熱雑音が発生し、比較器211とラッチ回路214とにより構成されるAD変換回路(AD変換部)においては量子化ノイズが発生する。これらは、それぞれランダムノイズとして画質に影響を与えるため、増幅器やAD変換回路などの列回路で発生するランダムノイズを低減する必要がある。
[単位画素の等価回路図]
次に、図3を参照して、単位画素201の回路について説明する。単位画素201は、1つのマイクロレンズML(不図示)、1つのフォトダイオード(PD)、1つのフローティングディフージョン(FD)、および、4つのトランジスタを備えて構成される。
PD301は、光学像を光電変換する光電変換素子である。PD301は、転送スイッチ302を介して、垂直信号線203に接続される定電流源とともにソースフォロワアンプを形成するトランジスタ304のゲートに接続される。転送スイッチ302は、信号PTXにより駆動される。FD303は、PD301に蓄積された電荷を電圧に変換する役割を果たす。またFD303は、信号PRESにより駆動されるトランジスタ306を介して、電位VDDに接続されている。このため、信号PRESが「H」になると、FD303は電位VDDにリセットされる。トランジスタ305は、信号PSELにより駆動され、トランジスタ304からの出力信号を垂直信号線203に伝達するスイッチの役割を果たす。
[静止画駆動方法]
次に、低画素化を行うことなく、すなわち各列の画素信号を水平加算することなく、各列の画素信号を読み出す際の駆動方法(固体撮像素子の制御方法)について説明する。この駆動方法は、例えば、より解像度が高く、フレームレートが低速でも構わない静止画撮影の際などに用いられる。
図4は、静止画駆動のタイミングチャートであり、全画素を一括してリセットして蓄積を行った後のチャートを示している。図4において、上から順に、各画素信号を読み出す際のタイミングチャート、時間軸上で列メモリ210に保持された信号VCおよびDAC212から出力されるランプ信号VRAMP(の電位)を示すグラフ、および、カウンタ213のカウント値のグラフである。図4に示されるように、各列の画素信号を水平加算することなく読み出す駆動方法では、信号PHADDは常に「L」に設定される。
まず、全画素を一括してリセットし、所定の期間だけ蓄積を行った後、時刻t401で1行目に対応する信号PSEL1を「H」とし、1行目の信号が出力される状態とする。また、時刻t401〜t402の期間において信号PRES1を「H」とすることにより、FD303は電位VDDによりリセットされる。電位VDDによりリセットされた信号(リセット信号)は、信号PHADDが「L」であるため、加算平均回路207を介さずに、読み出す画素に対応して配置される列アンプ208により増幅された後、列メモリ210に書き込まれる。リセット信号が列メモリ210に書き込まれてから安定するまでに要する所定時間経過後の時刻t402において、DAC212はランプ信号VRAMPの出力を開始し、リセット信号のAD変換を開始する。
カウンタ213は、リセット信号のAD変換期間である時刻t402〜t403の間にカウントを行う。ラッチ回路214は、列メモリ210の信号VCとランプ信号VRAMPとが互いに一致して比較器211から反転信号が出力された時刻のカウント値を保持する。AD変換期間が終了する時刻t403において、信号PRES1は「L」となり、ラッチ回路214により保持されたカウント値はデジタル加算回路215へ送られる。このとき、信号PHADDが「L」であるため、各列の信号VC(リセット信号)を加算することなく(非加算で)、各列の信号VCを出力する。カウンタ213は、AD変換が終了する時刻t403で初期値にリセットされる。ラッチ回路214は、各列のリセット信号が出力された後、初期値にリセットされる。
続いて、光信号の読み出しが行われる。時刻t404において、信号PTX1が「H」となり、リセット信号に加えて、PD301の蓄積電荷がFD303へ転送される。PD301で受光した光量に応じた信号(光信号)は、リセット信号と同様に、読み出す画素に対応する列に配置された列アンプ208により増幅された後、列メモリ210へ書き込まれる。光信号が列メモリ210に書き込まれてから安定するのに要する所定時間経過後の時刻t405において、DAC212はランプ信号VRAMPを出力し、光信号のAD変換を開始する。カウンタ213は、光信号のAD変換期間である時刻t405〜t406の間にカウントを行う。ラッチ回路214は、列メモリ210の信号VCとランプ信号VRAMPとが互いに一致して比較器211から反転信号が出力された時刻のカウント値を保持する。AD変換期間が終了する時刻t406において、信号PRES1は「L」となり、ラッチ回路214により保持されたカウント値は、リセット信号と同様に、デジタル加算回路215へ送られる。このとき、信号PHADDが「L」であるため、各列の信号VCを加算することなく(非加算で)、各列の信号VCを出力する。カウンタ213は、AD変換が終了する時刻t406で初期値にリセットされる。ラッチ回路214は、各列の光信号が出力された後、初期値にリセットされる。
以上の動作を1行〜n行目まで行ごとに順次行い、読み出し動作を終了する。撮像素子105aから出力されたリセット信号および光信号はそれぞれ、後段の信号処理回路106により演算処理され、リセットノイズが除去された光信号が得られる。
[動画駆動方法]
次に、一例として同色信号に対して3列の水平加算平均を行うことにより低画素化を行って、各列の画素信号を読み出す際の駆動方法(固体撮像素子の制御方法)について説明する。この駆動方法は、例えば、高速フレームレートを必要とする代わりに低画素化しても構わない動画撮影の際に用いられる。前述のように、本実施例の撮像素子105aには、AD変換回路(比較器211およびラッチ回路214)の前段において、同色3列の加算平均を行う回路(加算平均回路207)が設けられている。
従来技術の駆動を行った場合、2列分のAD変換回路が余剰となる。一方、本実施例の駆動を行うことにより、余剰であるAD変換回路を有効に活用することができる。本実施例の駆動により、AD変換回路において発生するランダムノイズを低減することができる。
図5は、動画駆動のタイミングチャートであり、スリットローリング駆動の信号読み出し時のタイミングチャートを示している。図4と同様に、図5において、上から順に、各画素信号を読み出す際のタイミングチャート、時間軸上で信号VCおよびランプ信号VRAMP(の電位)を示すグラフ、および、カウンタ213のカウント値のグラフである。また、信号VCの末尾に記されている文字m−2、m、m+2は、前述のように、水平加算される列の中心に位置する列数をmとしたときの列数を示している。図5に示されるように、各列の画素信号を水平加算平均して読み出す駆動方法では、信号PHADDは常に「H」に設定される。
まず、全画素を一括してリセットし、所定の期間だけ蓄積を行った後、時刻t501で1行目に対応する信号PSEL1を「H」とし、1行目の信号が出力される状態とする。また、時刻t501〜t502の期間において信号PRES1を「H」とすることにより、FD303は電位VDDによりリセットされる。電位VDDによりリセットされた信号(リセット信号)は、信号PHADDが「H」であるため、読み出す列に対応する加算平均回路207へ伝達される。
加算平均回路207は、m−2、m、m+2列目のリセット信号に対して加算平均を行う。加算平均回路207により加算平均された信号は、m列目の列アンプ208により増幅される。このとき、m−2、m+2列目の列アンプ208を使用しないため、パワーセーブすることにより消費電力を低減することができる。m列目の列アンプ208からの出力信号は、同様に、信号PHADDが「H」であるため、列接続スイッチ209を介して、m−2、m、m+2列目の列メモリ210に書き込まれる。加算平均されたリセット信号が列メモリ210に書き込まれてから安定するまで要する所定時間経過後の時刻t502において、DAC212はランプ信号VRAMPを出力し、m−2、m、m+2列目のAD変換回路はリセット信号のAD変換を開始する。
カウンタ213は、リセット信号のAD変換期間である時刻t502〜t503の間にカウントを行う。ラッチ回路214は、列メモリ210の信号VCとランプ信号VRAMPとが互いに一致して比較器211から反転信号が出力された時刻のカウント値を保持する。AD変換期間が終了する時刻t503において、信号PRES1は「L」となり、ラッチ回路214により保持されたカウント値はデジタル加算回路215へ送られる。このとき、信号PHADDが「H」であるため、m−2、m、m+2列目のリセット信号(信号VCm−2、m、m+2)は加算されて出力される。カウンタ213は、AD変換が終了する時刻t503で初期値にリセットされる。ラッチ回路214は、各列のリセット信号が出力された後、初期値にリセットされる。
続いて、光信号の読み出しが行われる。時刻t504において、信号PTX1が「H」となり、リセット信号に加えて、PD301の蓄積電荷がFD303へ転送される。信号PTADDが「H」であるため、光信号は、リセット信号と同様に、読み出す列に対応する加算平均回路207へ伝達される。加算平均回路207によりm−2、m、m+2列目の光信号が加算平均された信号は、m列目の列アンプ208により増幅される。m列目の列アンプ208からの出力信号は、信号PHADDが「H」であるため、列接続スイッチ209を介して、m−2、m、m+2列目の列メモリ210へ書き込まれる。加算平均された光信号が列メモリ210に書き込まれてから安定するのに要する所定時間経過後の時刻t505において、DAC212はランプ信号VRAMPを出力し、m−2、m、m+2列目のAD変換回路は光信号のAD変換を開始する。
カウンタ213は、光信号のAD変換期間である時刻t505〜t506の間にカウントを行う。ラッチ回路214は、列メモリ210の信号VCとランプ信号VRAMPとが互いに一致して比較器211から反転信号が出力された時刻のカウント値を保持する。AD変換期間が終了する時刻t506において、信号PSEL1は「L」となり、ラッチ回路214により保持されたカウント値は、リセット信号と同様に、デジタル加算回路215へ送られる。このとき、信号PHADDが「H」であるため、m−2、m、m+2列目の光信号(信号VCm−2、m、m+2)は加算されて出力される。カウンタ213は、AD変換が終了する時刻t506で初期値にリセットされる。ラッチ回路214は、各列の光信号が出力された後、初期値にリセットされる。
以上の動作を1行〜n行目まで行ごとに順次行い、読み出し動作を終了する。撮像素子105aから出力されたリセット信号および光信号はそれぞれ、後段の信号処理回路106により演算処理され、リセットノイズが除去された光信号が得られる。ただし、リセット信号および光信号のそれぞれ(に関するカウント値)は、m−2、m、m+2列目のAD変換回路で発生したそれぞれ異なるランダムノイズを含む。このようなランダムノイズを含む信号をデジタル加算回路215で加算すると、信号は3倍、AD変換の際に発生するランダムノイズは√3倍となり、S/N比が向上する。
また本実施例では、動画などの低画素化駆動を行う際に余剰となった列回路を活用するため、AD変換期間やAD変換精度を犠牲にすることなく駆動を行うことが可能である。また本実施例では、複数の列回路を用いて同じ信号を読み出し、それらの信号を加算するため、列回路のバラつきなどにより発生する固定ノイズを積算した信号となる。このような固定ノイズを除去するため、例えば撮像素子105aの一部にPD301の上部をアルミなどで遮光したOB(オプティカル・ブラック)画素を設け、開口画素から対応するOB画素列の信号を減算することができる。本実施例では、このように列回路バラつきを除去する駆動を行って列回路の固定ノイズ成分を補正する機構や機能を別に設けてもよい。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2における撮像素子105b(固体撮像素子)の回路について説明する。図6は、撮像素子105bの等価回路図である。図6に関しては、図2と異なる部分のみを説明し、図2と共通の部分の説明を省略する。
実施例1の撮像素子105aでは、水平方向に画素信号の加算平均を行い、単一の列アンプ208で増幅した信号を近接する余剰の(複数の)列メモリ210に書き込む。そして、それぞれ異なる複数のAD変換回路でAD変換を行った後に信号を加算することにより、AD変換時に発生するランダムノイズを低減する。このとき、列アンプ208に着目すると、使用しない余剰の列アンプ208をパワーセーブすることにより低消費電力化が可能である一方、列アンプ208で発生するランダムノイズを低減することはできない。
本実施例の撮像素子105bは、余剰となる列アンプ208を活用して、実施例1の撮像素子105aにおいて低減することが可能なランダムノイズに加えて、列アンプ208で発生するランダムノイズを低減することができる。
実施例1の撮像素子105aは、水平加算平均単位で(複数の画素列ごとに)1つの加算平均回路207を有するが、本実施例の撮像素子105bは、1つの画素列ごとに1つの加算平均回路217を有する。本実施例の撮像素子105bにおいて、複数の加算平均回路217のそれぞれには加算平均単位の画素信号が入力され、各々の加算平均回路217は加算平均された信号を出力する。すなわち本実施例の信号生成部は、複数の単位画素201のそれぞれに対応する複数の加算平均回路217を有する。なお本実施例において、1つの画素列ごとに1つの加算平均回路217が設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、実施例1と同様に、水平加算平均単位で(複数の画素列ごとに)1つの加算平均回路217を設け、加算平均回路217からの出力信号を余剰となる同色列の列アンプ208にも入力可能なスイッチを設けて加算平均信号を伝達するように構成してもよい。
図6に示されるように、本実施例の撮像素子105bは、複数の加算平均回路217から出力された共通信号を増幅する複数の列アンプ208(増幅器)を有する。複数のAD変換部(比較器211およびラッチ回路214)は、複数の列アンプ208により増幅された共通信号を複数のデジタル信号へ変換する。本実施例の撮像素子105bは、実施例1の撮像素子105aに設けられている列接続スイッチ209を有しない。なお、撮像素子105bの他の構成は、図2を参照して実施例1にて説明した撮像素子105aと同様であるため、その説明を省略する。また、撮像素子105bの駆動方法についても、図4および図5を参照して実施例1にて説明した駆動方法と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例は、前述の構成により実施例1と同様の駆動を行うことで、加算平均回路217で加算平均された信号は互いに異なる複数の列アンプ208に入力されて増幅される。そして、複数の列アンプ208により増幅されたそれぞれの信号は、複数の列アンプ208のそれぞれに対応するAD変換回路によりAD変換され、デジタル信号がデジタル加算回路215で加算されて出力される。このとき、デジタル加算回路215により加算される複数の信号はそれぞれ、対応する列アンプ208とAD変換回路(比較器211およびラッチ回路214)で発生したランダムノイズを含む。これらの信号をデジタル加算回路215で加算することにより、AD変換回路で発生するランダムノイズに加えて、列アンプ208で発生するランダムノイズについても低減することが可能となる。また本実施例は、実施例1と同様に、AD変換期間やAD変換精度を犠牲にすることなく駆動を行うことが可能である。
次に、本発明の実施例3における撮像素子105c(固体撮像素子)について説明する。実施例1および実施例2の駆動方法では、水平加算平均駆動時に余剰となる列回路(比較器211、ラッチ回路214、および、列アンプ208)を活用することにより、列回路で発生するランダムノイズを低減する。このような駆動方法は、AD変換期間やAD変換精度に影響を与えることなく、列回路で発生するランダムノイズを低減することができる。しかし一方で、余剰となる列回路を駆動させるため、消費電力が増加してしまう。
そこで撮像素子105cは、列アンプ208がゲインアンプであることを前提として、トータルノイズを考えた場合にランダムノイズの低減効果が十分に得られる低ゲイン領域において、ランダムノイズを低減するための本実施例の駆動方法(本提案駆動)を用いる。一方、撮像素子105cは、本実施例の駆動方法によるランダムノイズの低減効果が十分に得られない高ゲイン領域において、余剰となる列回路をパワーセーブするための駆動方法(従来駆動)を用いる。このような駆動を組み合わせることにより、ランダムノイズと消費電力の両方の観点から、ゲインに応じて適切な駆動を行うことができる。
ここで、図7を参照して、本提案駆動および従来駆動について説明する。図7は、ノイズのゲイン依存性を示すグラフである。図7において、列アンプ208へ与えられるゲインに対する、画素部で発生する画素ノイズと、列回路で発生する列ノイズと、それらの2つを合わせたトータルノイズとの関係を本提案駆動と従来駆動の2つの場合について示している。図7では、ゲインに依存する画素部で発生するノイズ値を1(ゲインが「×1」の場合)、ゲインに依存しない列回路で発生するノイズ値を4と仮定している。
本提案駆動および従来駆動のいずれにおいても、ゲインが同じであれば画素ノイズは互いに同じ値である。一方、本提案駆動における列ノイズは、従来駆動における列ノイズに対して1/√3倍となる。それぞれのノイズが正規分布に従って発生していると仮定すると、以下の式(1)で表されるように、トータルノイズNは、画素ノイズNと列ノイズNの二乗和に平方根を取った値として得られる。図7は、式(1)により算出された値を用いている。
ここで、図7に示される本提案駆動と従来駆動のそれぞれの場合におけるトータルノイズを参照すると、列アンプ208のゲイン「×1」〜「×8」までは7%以上のノイズ低減が見込めるのに対して、ゲイン「×16」以上では2%以下のノイズ低減に留まる。そこで本実施例では、列アンプ208のゲインが「×1」〜「×8」では本提案駆動、ゲインが「×16」〜「×64」では従来駆動を行う。ただし、本提案駆動と従来駆動とを切り替えるゲイン(閾値ゲイン)については、撮像素子105cの性能に応じて任意に決定することができる。
次に、図8を参照して、撮像素子105cの回路について説明する。図8は、撮像素子105cの等価回路図である。図8に関しては、図6と異なる部分のみを説明し、図6と共通の部分の説明を省略する。
図8に示されるように、撮像素子105cは、図6に示される撮像素子105bの構成に加えて、AND回路801を有する。AND回路801には、信号PHADDおよび信号PCOLが入力される。すなわちデジタル加算回路215は、信号PHADDと信号PCOLの両方が「H」の場合に入力された加算平均単位の信号を加算する。そしてデジタル加算回路215は、信号PHADDと信号PCOLのいずれか一方または両方が「L」の場合、非加算で信号を出力する。また、信号線を省略しているが、信号PCOLは水平加算平均時に余剰となる列の列アンプ、比較器、ラッチ回路にも入力さる。信号PCOLがL」の場合、各回路はパワーセーブとなる。
図9は、列アンプ208のゲインが「×1」〜「×8」の場合と「×16」〜「×64}の場合のそれぞれにおける動画駆動のタイミングチャートである。列アンプ208のゲインが「×1」〜「×8」の場合、信号PCOLが常に「H」で入力される構成以外は、実施例2と同様である。列アンプ208のゲインが「×16」〜「×64」の場合、信号PCOLが常に「L」で入力され、余剰となる列の列アンプ208、比較器211、および、ラッチ回路214がパワーセーブされる。すなわち、加算平均回路207で加算平均された信号は、加算平均単位ごとに1つの列回路で増幅され、AD変換して出力される。このような構成により、「×1」〜「×8」の低ゲイン領域ではランダムノイズを低減することができ、「×16」〜「×64」の高ゲイン領域では消費電力を抑制することが可能となる。
このように本実施例において、AND回路801(決定部)は、複数の列アンプ208(増幅器)の少なくとも一つの増幅率(ゲイン)に応じて、デジタル加算回路215が加算処理または加算平均処理を行うか否かを決定する。好ましくは、AND回路801は、増幅率が所定の増幅率よりも小さい場合(低ゲイン領域において)、デジタル加算回路215が加算処理または加算平均処理を行うと決定する。一方、AND回路801は、増幅率が所定の増幅率よりも大きい場合(高ゲイン領域において)、デジタル加算回路215が加算処理または加算平均処理を行わないと決定する。
なお本実施例において、低ゲイン領域では実施例2の駆動方法、高ゲイン領域では従来の駆動方法を用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、低ゲイン領域では実施例1の駆動方法、高ゲイン領域では従来の駆動方法を用いてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、AD変換時間の増加およびAD変換精度の劣化を抑制しつつランダムノイズを低減可能な固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
105 撮像素子(固体撮像素子)
200 画素部
201 単位画素
207、217 加算平均回路(信号生成部)
211 比較器(AD変換部)
214 ラッチ回路(AD変換部)
215 デジタル加算回路(デジタル信号処理部)

Claims (18)

  1. 所定の方向に配置された複数の単位画素を含む画素部と、
    前記複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、該複数の単位画素に関する共通信号を生成する信号生成部と、
    前記複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられ、前記共通信号を該複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換する複数のAD変換部と、
    前記複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うデジタル信号処理部と、を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記信号生成部は、前記複数のアナログ信号の加算平均処理を行って前記共通信号を出力する加算平均回路であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記加算平均回路から出力された前記共通信号を前記複数のAD変換部へ伝達するための接続スイッチを有することを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記加算平均回路から出力された前記共通信号を増幅する増幅器を更に有し、
    前記接続スイッチは、前記増幅器により増幅された前記共通信号を前記複数のAD変換部を伝達することを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記信号生成部は、前記複数の単位画素のそれぞれに対応する前記複数の加算平均回路を有することを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  6. 前記複数の加算平均回路から出力された前記共通信号を増幅する複数の増幅器を更に有し、
    前記複数のAD変換部は、前記複数の増幅器により増幅された前記共通信号を前記複数のデジタル信号へ変換することを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子。
  7. 前記複数の増幅器の少なくとも一つの増幅率に応じて、前記デジタル信号処理部が前記加算処理または前記加算平均処理を行うか否かを決定する決定部を更に有することを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記決定部は、
    前記増幅率が所定の増幅率よりも小さい場合、前記デジタル信号処理部が前記加算処理または前記加算平均処理を行うと決定し、
    前記増幅率が前記所定の増幅率よりも大きい場合、前記デジタル信号処理部が前記加算処理または前記加算平均処理を行わないと決定することを特徴とする請求項7に記載の固体撮像素子。
  9. 第1のモードまたは第2のモードに設定可能な切替スイッチを更に有し、
    前記第1のモードにおいて、前記信号生成部は前記共通信号を生成し、前記デジタル信号処理部は前記加算処理または前記加算平均処理を行い、
    前記第2のモードにおいて、前記信号生成部は前記共通信号を生成せず、前記デジタル信号処理部は前記加算処理または前記加算平均処理を行わないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記第1のモードは、前記画素部の全ての単位画素のうち、前記所定の方向において所定の周期で間引くように選択された前記複数の単位画素から画素信号を読み出すモードであり、
    前記第2のモードは、前記画素部の全ての単位画素から画素信号を読み出すモードであることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像素子。
  11. 前記第1のモードおよび前記第2のモードは、前記画素部の全ての単位画素のうち、前記所定の方向において所定の周期で間引くように選択された前記複数の単位画素から画素信号を読み出すモードであることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像素子。
  12. 前記複数のAD変換部に共通に供給される参照信号を生成する参照信号生成部を更に有し、
    前記複数のAD変換部は、前記参照信号を用いて並列に前記共通信号を前記複数のデジタル信号へ変換することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  13. 前記複数のAD変換部はそれぞれ、
    前記参照信号と前記共通信号とを比較する比較器と、
    前記比較器から所定の信号(反転信号)が入力されたタイミングに対応するカウント値を保持するラッチ回路と、を有することを特徴とする請求項12に記載の固体撮像素子。
  14. 前記画素部は、前記所定の方向に配置された前記複数の単位画素を含む画素列を構成し、
    前記画素列は、前記所定の方向と垂直な方向に複数配置されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子を制御する制御部と、を有することを特徴とする撮像装置。
  16. 所定の方向に配置された複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、該複数の単位画素に関する共通信号を生成するステップと、
    前記複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられた複数のAD変換部を用いて、前記共通信号を該複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換するステップと、
    前記複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うステップと、を有することを特徴とする固体撮像素子の制御方法。
  17. 所定の方向に配置された複数の単位画素から出力される複数のアナログ信号に基づいて、該複数の単位画素に関する共通信号を生成するステップと、
    前記複数の単位画素のそれぞれに対応して設けられた複数のAD変換部を用いて、前記共通信号を該複数の単位画素のそれぞれに対応する複数のデジタル信号へ変換するステップと、
    前記複数のデジタル信号の加算処理または加算平均処理を行うステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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