JP2018073359A - 警告表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示されたハザードマップに表示された冠水情報に連動する警告表示を、冠水情報の地点に設置された複数の子機において行うこと。【解決手段】 視線誘導標20−1〜20−9は、子機の機能を備える端末装置と一体化されている。子機は、水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、ハザードマップを作成する所定の地点に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う。視線誘導標20−1〜20−9からの水位情報に基づいて作成されたハザードマップが現在地Dのユーザの端末で表示され、このハザードマップの冠水情報に連動する警告表示が、現在地Dの周囲の視線誘導標20−1〜20−9で行われる。【選択図】 図6

Description

本発明は、ハザードマップに連動して警告表示が行われる警告表示システムに関する。
川の水が堤防などの外へとあふれ出る水害の氾濫には、外水氾濫と内水氾濫の2種類があることが知られている。外水氾濫とは、河川そのものの水位が上昇して起こる水害のことであり、大量の水が速い速度で市街地へと一気に流れ込み、わずかな時間で住宅などの冠水や人的被害が発生する。この場合、流れ込んでくる水は泥水となり、洪水がおさまった後も土砂や汚泥が堆積するため、復旧に時間がかかるようになる。
また、内水氾濫とは市街地に降った雨による水害のことであり、雨水の量が都市の処理能力を超えると内水氾濫が発生する。通常なら内水は下水道の雨水管やポンプ施設によって河川へと排水されるが、施設の能力が雨量に追い付かなかったり、外水の水位が上昇して排水できなかったりすると、内水の水はけが悪くなって建物や土地、道路などが水につかってしまう。とくに、最近はゲリラ豪雨のような局地的な豪雨が頻発し、内水氾濫による被害が増えている。
近年、集中豪雨の多発や都市化の進展に伴い、短時間に大量の雨水が流出し内水氾濫の被害リスクが増大している。
国土交通省ハザードマップポータルサイト(http://disaportal.gsi.go.jp/index.html )には、防災情報として、重ねるハザードマップが公開されている。重ねるハザードマップでは、地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、危険箇所などを重ねて閲覧することが可能とされ、県や市区町村の境界を超えたシームレスなマップを表示可能である。このハザードマップでは、水害発生の予測地域に関して、範囲及び深さを表示した情報地図となる。
また、時々刻々と変化する実際の洪水・氾濫に対応する洪水ハザードマップを提供することができる特許文献1記載の従来のリアルタイム動的氾濫シミュレーションシステムが提案されている。
この従来のリアルタイム動的氾濫シミュレーションシステムでは、河川情報データベースと、氾濫原データベースと、流出解析手段と、河道水位予測手段と、破堤点流入量計算手段と、氾濫解析手段と、フィードバック補正手段と、シミュレーション表示手段と、地図情報、住所・ランドマーク情報、雨に関する河川情報及び洪水ハザードマップ関連情報を配信サーバより自動的に発信させるデータ配信手段とを組み合わせて、インターネット、パソコン通信、ネットワークが利用できるプラットフォームから自動的に配信するようにしている。
具体的には、河道データ、水文データ、気象データ等の河川情報に関するデータベースと、氾濫原に関するデータを取得する氾濫原データベースと、過去の災害履歴や類似災害を検索できるデータベースと、河川に流入する流量を予測する流出解析手段と、河川の基準地点や任意地点の水位を予測する河道水位予測手段と、破堤点の流入量を計算する破堤点流入量計算手段と、雨量データやテレメータなどの観測データや水位予測データを用いて任意の破堤点の氾濫解析をリアルタイムに行う氾濫解析手段と、氾濫解析と同時に内水氾濫の解析を行う内水氾濫解析手段と、浸水深、浸水範囲、破堤幅等の観測データを氾濫解析の初期値にフィードバックして正確なる氾濫解析結果に補正するフィードバック補正手段と、地下空間に流入する氾濫水量及び地下空間の主要部に設置した浸水センサの観測値から地下空間の浸水位・浸水範囲等を解析・表示する手段と、氾濫流を動的に表示するシミュレーション表示手段とを備え、シミュレーション表示手段が、氾濫予測結果のデータを基に現実の状況・場面を想定して避難所までの安全でかつ最短のルートを表示せしめる避難行動シミュレーション機能を備え、さらに浸水位、浸水範囲、避難情報等とネットワークを介して必要な箇所に画像信号として情報配信や警報を発報する避難行動支援画像伝達機能を有するようにしている。
氾濫解析手段と同時に内水氾濫の解析を行う内水氾濫解析機能を有することによって、外水氾濫はもちろん、外水氾濫に至る前の内水氾濫も解析できるため、当該河川流域の氾濫予測・被害想定を精密に行うことや適切な避難誘導指示が可能になるといった効果を奏する。尚、内水地域においては、破堤する前からそれまでの降雨量により浸水している可能性があるが、現状の浸水想定区域図ではこのような内水現象は充分に考慮されていないこと、内水氾濫も住民の避難行動などに影響を与えることに鑑み、動的洪水ハザードマップでこのような氾濫解析手段を付加している。
また、氾濫解析手段が、河道及び氾濫源に関するデータを河川情報データベース及び氾濫原データベースを用いてリアルタイムな氾濫予測を行うこと、および、破堤が起きる以前において内水による浸水区域を予測する浸水想定区域計算機能を有することによって、氾濫解析のシミュレーションを行える。
特開2004−197554号公報
従来のリアルタイム動的氾濫シミュレーションシステムでは、シミュレーションした結果が表示されるが、ユーザがハザードマップを見ただけでは、ユーザがいる地点が冠水しやすい地点なのか、避難所がどこにあるのかや避難所への道路の状況などの情報を的確に把握しにくいと云う問題点があった。特に、ユーザのいる地点の状況に詳しくない場合はことさら困難になる。
そこで、本発明は、表示されたハザードマップに表示された冠水情報に連動する警告表示が、冠水情報の地点に設置された複数の子機において行われる警告表示システムを提供することを目的としている。
本発明の警告表示システムは、水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、ハザードマップを作成する所定の地点に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の子機と、前記水位情報を受け取って前記座標情報に対応するマップの位置に、前記取得された水位を示すアイコンが表示されるハザードマップを作成し、該ハザードマップをウェブ上において閲覧可能とするハザードマップ作成部とを備え、閲覧した前記ハザードマップに表示された前記アイコンが示す冠水情報に連動する警告表示が、該アイコンの座標位置に設置された前記子機の前記警告表示部において行われることを最も主要な特徴としている。
本発明の警告表示システムは、ユーザのいる地点の状況に詳しくなくても、閲覧したハザードマップに表示されたアイコンが示す水位に応じた警告表示が、該アイコンの座標位置に設置された子機の警告表示部において連動して行われる。これにより、ユーザがいる地点が冠水しやすい地点なのか、避難所がどこにあるのかや避難所への道路の状況などの情報を的確に把握することができる。
本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムで作成されるハザードマップを示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、親機と子機との設置位置の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムで作成される他のハザードマップを示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、親機と子機との設置位置の他の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを説明するための図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムにおける子機の警告表示の表示態様の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおけるA子機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおけるB子機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける第2の親機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおけるマイクロコントローラの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部の構成、情報配信サーバー、データ処理サーバー、データベース部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機で実行される子機処理(A)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機で実行される子機処理(B)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機で実行される親機処理(その1)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機で実行される親機処理(その2)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるDB書込処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その1)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その2)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行される閲覧要求処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機と親機の機能を備える端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の警告表示部の構成と警告表示の表示態様を示す図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図で示す組立図である。 本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図で示す他の組立図である。
本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステム1の構成を図1に示す。この本発明にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステム1では、閲覧要求があった際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのハザードマップを閲覧者に提供することができる。
図1に示すハザードマップシステム1は、端末群10と情報提供部12と複数の閉域通信網14a,14b,・・・,14mとを備えており、各部の間は通信網で接続されている。すなわち、情報提供部12と端末群10とは不特定多数の利用者によって共有して利用される拠点間を結ぶ公衆通信網やインターネット通信網からなるなる通信網11で接続され、閉域通信網14a〜14mと情報提供部12とは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13で接続される。
閉域通信網14a〜14mは、ハザードマップシステム1が作成しようとするハザードマップの地域をm分割して、m分割した地域毎に設置されている。すなわち、作成しようとするハザードマップの全地域をカバーする閉域通信網14a〜14mが設置される。閉域通信網は、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。
第1の閉域通信網14aは親機a1を備えており、複数台の子機a2,a3,・・・,aiが第1の閉域通信網14aに属している。親機a1は、閉域通信網14aに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(i−1)台の子機a2〜aiと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機a2〜aiは同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機a2〜aiが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機a2〜aiのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機a1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機a2〜aiは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加して親機a1へ送出する。子機a2〜aiが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機a1へ送出される。
第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは、第1の閉域通信網14aと同様に動作する。すなわち、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは親機b1〜m1をそれぞれ備えており、複数台の子機b2,b3,・・・,bj〜子機m2〜mkが第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mにそれぞれ属している。親機b1〜m1は、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mのそれぞれに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(j−1)台の子機b2〜biないし(k−1)台の子機m2〜mkと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機b2〜bjないし子機m2〜mkは子機a2〜aiと同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機b2〜biないし子機m2〜mkが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機b2〜bjないし子機m2〜mkのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とをそれぞれの親機b1〜m1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機b2〜bjないし子機m2〜mkは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加してそれぞれの親機b1〜m1へ送出する。子機b2〜bjないし子機m2〜mkが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機b1〜m1へ送出される。
ここで、子機a2〜ai、子機b2〜biないし子機m2〜mkの構成を説明するが、2種類の子機が用意されており、2種類の子機のうちの第1の子機をA子機20あるいは単に子機20として示し、第2の子機をB子機120として以下に示す。図8にA子機20の構成を示す機能ブロック図を示し、図9にB子機120の構成を示す機能ブロック図を示す。
A子機20は図8に示すように、マイクロコントローラ21、センサー22、位置測位装置23、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置26を備えている。マイクロコントローラ21は、子機20の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ21は、センサー22で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、子機20が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、子機20の位置情報は、子機20における位置測位装置23がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した子機20の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置26から電源が投入された際には、子機20を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該子機20の位置情報に、当該子機20に割り当てられている一意の子機IDを付加して、閉域通信網通信I/F25から親機a1へ送信する。また、マイクロコントローラ21が、センサー22から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ21は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F25を介して所定時間毎に親機a1へ送信すると共に、規定水位を超えたと云う警告表示を警告表示器24を点灯させることにより行う。これにより、子機20を観察することで、当該子機の地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置26は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
B子機120は図9に示すように、マイクロコントローラ21、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25のみを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置26を備えている。マイクロコントローラ21は、子機20の動作を統括制御する制御手段である。具体的には、マイクロコントローラ21は、警告情報を受信した際に、警告情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置26から電源が投入された際には、子機120を初期化する。そして、テンポラリメモリに書き込まれている警告情報に応じた警告表示を警告表示器24で行うよう、警告表示器24を制御する。これにより、水位を検出するセンサーを備えていない子機120を観察することでも、その地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置26は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
上記したA子機20およびB子機120が、第1の閉域通信網14a〜第mの閉域通信網14mにおける子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkとして選択的に用いられる。B子機120は、構成が簡略化されていることから安価に提供することができる。これらの子機は、各閉域通信網に割り当てられた区域内の地点に設置されているが、過去の水害情報や海抜高度を考慮して、浸水あるいは冠水が発生しやすい地点には、A子機20を重点的に設置するのが好ましい。なお、住宅などが水に浸かることを「浸水」、田畑や道路などが水に浸ることを「冠水」と一般的に云われているが、本明細書においては、「浸水」と「冠水」とを住宅などや田畑や道路などが水に浸ることを意味する同義語として扱い、以下の説明においては特に断らない限り「冠水」というものとする。
マイクロコントローラ21の構成について説明すると、図12にマイクロコントローラ21の構成を示す機能ブロック図を示す。図12に示すようにマイクロコントローラ21は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されている。CPU41は、ROM42に記憶された制御プログラムを実行することにより、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。この場合、テンポラリメモリはRAM43の領域に設定される。また、電源投入時には、CPU41がROM42に格納されている初期設定プログラムを実行し、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。マイクロコントローラ21は、I/O44を介して子機20のバスに接続されている。
次に、親機a1〜m1の構成を説明するが、2種類の親機が用意されており、2種類の親機のうちの第1の親機を親機30として示し、第2の親機を親機130として以下に示す。図10に親機30の構成を示す機能ブロック図を示し、図11に親機130の構成を示す機能ブロック図を示す。
第1の親機30は図10に示すように、マイクロコントローラ31、広域通信網通信I/F32、閉域通信網通信I/F33とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置34を備えている。マイクロコントローラ31は、前述した図12に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には親機30用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ31では、ROM42に記憶されている親機30用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、親機30の動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラ31におけるCPU41は、閉域通信網通信I/F33を介して子機20から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してRAM43の領域に設定したテンポラリメモリに書き込む。そして、CPU41は、子機20から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報を、広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12へ送信する。なお、電源装置34は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置34は、商用電源に替えて使用電力容量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成するようにしてもよい。
さらに、受信した水位情報における水位が規定水位を上回っている場合は、第1の親機30は、自機に属しているB子機120に水位に応じた警告情報を送信する。これにより、B子機120において警告情報に応じた警告表示を行うことができる。
第2の親機130は図11に示すように、親機30においてオープンネットワーク通信I/F35を備えた構成されており、他の構成は親機30と同様とされており、親機30とは異なる構成および動作についてのみ説明し、他の親機30と同様の構成および動作についての説明は省略する。
第2の親機130は、閉域通信網通信I/F33を介して子機20から送信された子機ID付きの水位情報を受信した際に、RAM43の領域に設定したテンポラリメモリに書き込む。この時に、受信した水位情報における水位が規定水位を上回っている場合は、オープンネットワーク通信I/F35を介して冠水したことの警告を特定のエリア内において配信する。この警告は、特定のエリアに存在するオープンネットワークに接続された端末装置において受信され、その端末装置のユーザが冠水地域に進入することを防止することができる。
また、第1の親機30と同様に親機a1〜親機m1の閉域通信網に属する子機にB子機120が含まれている場合は、その閉域通信網の親機としては第2の親機130が採用される。
上述したように、第1の閉域通信網14a〜第mの閉域通信網14mにおいて、親機a1〜親機m1がその閉域通信網に属する子機20から送出された子機ID付きの設置された地点の位置情報、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を受信すると、親機a1〜親機m1のそれぞれは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13を介して情報提供部12に、受信した子機ID付きの設置された地点の位置情報および子機ID付きの水位情報を送る。情報提供部12は、情報配信サーバー12aとデータ処理サーバー12bとデータベース部12cとを備えており、情報提供部12の構成を図13(a)に示す。
図13(a)に示す構成の情報提供部12では、親機a1〜親機m1から広域通信網13を介して送られてきたデータが広域通信網通信I/F12dを介して受信されて、データ処理サーバー12bに渡される。データ処理サーバー12bは、受信したデータが子機ID付きの位置情報であった場合は、その位置情報を子機IDと関連付けてデータベース部12cのセンサー座標DB(DB:データベース)51に書き込む。この位置情報は、地図上の座標を示している。また、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)の場合は、現在時刻と共に子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を子機IDおよび取得時刻と関連付けてデータベース部12cのセンサー情報DB52に書き込む。これにより、親機a1〜親機m1から送出された子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
データベース部12cは、各子機20の位置情報を子機IDと関連付けて記憶するセンサー座標DB、水位情報を子機IDおよび取得時刻と関連付けて記憶するセンサー情報DB52と、避難所やアンダーパスの座標、海抜が低い区域などの座標が記憶されている避難情報DB53、例えば日本全国とされるハザードマップを作成する広域の地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している地図情報DB54、冠水の危険があることを報知する地域毎の登録者の情報が記憶されている登録者情報DB55を備えている。
情報配信サーバー12a内に設けられているデータ処理装置50は、閲覧要求を情報配信サーバー12aが受け付けた際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのリアルタイムの本発明にかかるハザードマップを作成する。このハザードマップは、例えば第1レイヤーの表示情報と、第1にレイヤーに重ねられる第2レイヤーの表示情報とから構成される。第1レイヤーの表示情報として、所定のエリアの地図情報が地図情報DB54から読み出されて設定され、第2レイヤーの表示情報として、少なくとも、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報の水位を示すアイコンが、水位情報を取得した地点の座標に配置されている表示情報が設定される。この第2レイヤーの表示情報に、避難所やアンダーパスの地点の座標に配置されている避難所やアンダーパスのアイコン、冠水した地点の座標に配置されている冠水したことを示すアイコンを含ませることができる。
以下の説明においては、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkを総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには子機20として説明するものとする。また、同様に、親機a1〜親機m1を総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには親機30として説明するものとする。
具体的には、データ処理装置50は、ハザードマップの閲覧要求された地点を含む所定エリアの地図を地図情報DB54から読み出して、第1レイヤーの表示情報として設定する。地図DB54には、地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している。また、データ処理装置50は、センサー情報DB52に格納されている水位情報の子機IDに関連する子機20の位置情報、すなわち子機20の座標位置をセンサー座標DB51を参照して読み出し、第1レイヤーに設定された地図上における子機20が設置された地点であって、その位置に対応する第2レイヤー上の表示位置(座標位置)を決定する。そして、データ処理装置50は、センサー情報DB52に格納されている取得された時刻が同時刻の水位情報を順次読み出して、水位情報におけるセンサー情報で示される水位を高さで表すアイコンを、当該水位情報に関連付けられている子機IDに対応する子機20の設置位置の座標に配置して、第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、センサー情報DB52にはリアルタイムで水位情報が書き込まれており、取得時刻が同時刻の水位情報のアイコンが、その水位情報を検出した子機20の設置された地点の座標に表示されるようになる。この場合、センサー情報DB52から読み出される同時刻の水位情報の時刻は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻とされる。そして、過去の時刻から現在の時刻までの時刻毎のハザードマップが作成される。現在の時刻のハザードマップでは、地図上にその時刻の水位情報を示すアイコンがリアルタイムで表示されるようになる。なお、閲覧請求された時刻が水位情報の取得時刻に一致しない場合は、それより前の直近の時刻が現在の時刻とされる。
また、データ処理装置50は、現在の時刻に対応する水位情報を読み出して、水位情報のセンサー情報と関連付けされた子機IDの位置情報から、冠水危険領域を算出する。そして、登録者情報DB55から、算出された冠水危険領域内に位置登録されている登録者情報を検索し、検索された対象とする登録者に対応する端末群10の携帯電話10aあるいはPC10bに対し、冠水の危険が迫っていることのメッセージを電子メール等で報知する。この場合、登録者にショートメッセージサービス(SMS)で送ることができる場合は、SMSを用いて冠水の危険が迫っていることを報知する。報知を受けた登録者が、自身の携帯電話10aあるいはPC10bから情報提供部12にハザードマップの閲覧要求を行うと、その登録者に登録されている携帯電話10aあるいはPC10bに、上記したようにデータ処理装置50で作成された閲覧要求した登録者のいる地点、あるいは登録者が指定した地点を含む所定のエリアのハザードマップが、情報配信サーバー12aから配信される。登録者の携帯電話10aあるいはPC10bのディスプレイには、配信されたハザードマップが表示されて閲覧できる。すなわち、登録者が閲覧者となる。なお、携帯電話10aあるいはPC10bはGPS等を利用して現在の位置情報を検出し、閲覧要求に位置情報を付加して送出することができる。
また、データ処理装置50は、閲覧要求された現在の時刻のリアルタイムのハザードマップを含む、直近の過去から現在の時刻までのいくつかのハザードマップが作成されており、閲覧者は、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に応じたエリアの時々刻々と推移するリアルタイムのハザードマップを閲覧できる。
なお、登録者に冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知する場合に、登録者は“定めた地点(自宅等)において冠水した場合は、指定した携帯電話10aあるいはPC10bに電子メール送信をする”という内容を、登録者情報DB55に登録しておけばよい。上記内容は、携帯電話10aあるいはPC10bが、情報配信サーバー12aを介して登録者情報DB55に登録することができる。また、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で算出した冠水危険領域に対応するエリアに存在する登録者の携帯電話10aに対して、冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知してもよい。この場合には、当該エリアをカバーする携帯電話基地局に在圏している携帯電話に同報配信を行えばよく、登録者情報DB55は使用しない。
情報配信サーバー12aの構成を図13(b)に示す。図13(b)に示す情報配信サーバー12aは、CPU61、ROM62、RAM63、I/O64、データ処理装置50を備え、これらをバス65で接続して構成されている。CPU61は、情報配信サーバー12aの動作を統括制御する制御手段であり、ROM62に記憶された制御プログラムをCPU61が実行することにより、登録者に冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知したり、閲覧要求があった際に、データ処理装置50に閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成させて配信したりする上記した動作が行われる。
また、データ処理サーバー12bおよびデータ処理装置50は図13(c)に示す構成とすることができる。図13(c)に示すデータ処理装置50(データ処理サーバー12b)は、CPU71、ROM72、RAM73、I/O74を備え、これらをバス75で接続して構成されている。データ処理装置50の場合は、ROM72にデータ処理装置50の動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、閲覧要求があった際に、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成する。作成されたハザードマップは、閲覧要求をした閲覧者に配信される。また、データ処理サーバー12bの場合は、ROM72にデータ処理サーバー12bの動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、子機20の位置情報を子機IDと関連付けてセンサー座標DB51に書き込むと共に、子機20で検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
閲覧者が閲覧する本発明にかかるハザードマップの一例を図2に示す。ハザードマップは、上述した第1レイヤーおよび第2レイヤーの表示情報からなり、閲覧者の携帯電話10aあるいはPC10bのブラウザで第1レイヤーに第2レイヤーが重ねられて表示されるが、図2では第1レイヤーの地図を省略して示している。また、図2に示すハザードマップが示されるエリアは、地点Aに閲覧者が位置するエリアAとされており、時刻が現在の時刻である9:59の時のハザードマップとされている。水位を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、形状が円筒状とされて、円筒状のアイコンの高さで水位を示している。最も低いアイコンは50mm未満の水位を示し、これより若干高いアイコンは50mm以上100mm未満を示し、さらに若干高いアイコンは100mm以上200mm未満を示し、一番高いアイコンは200mm以上400mm未満の水位を示している。
図2に示すエリアAのハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、このハザードマップを参照すると時刻9:59ではエリアA内の地点に設置されている子機20の複数が有意な水位を検出している。ブロックA−4とブロックA−5の間の道路の水位は100mm以上200mm未満、ブロックA−5内の水位は200mm以上400mm未満、ブロックA−5とブロックA−6の間の道路の水位は100mm以上200mm未満、ブロックA−7内の水位は200mm以上400mm未満、ブロックA−8内の水位は200mm以上400mm未満、ブロックA−8とブロックA−9の間の道路の水位は100mm以上200mm未満となっている。水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機20であって、有意な水位を検出した子機20が設置された地点の座標位置に表示されている。データ処理装置50は、フロックA−8に位置する避難所Aは周囲の水位により危険であると判断して、避難所Aの表示態様を、点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更して危険であることを示す表示態様としてもよい。
なお、閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻(9:59)だけのハザードマップだけではなく、図示していないが、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、時間の推移に伴う水位の変化を把握できるようになる。
上記したように、水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機20の内の規定水位を超えた有意な水位を検出した子機20が設置された地点の座標位置に表示されている。そして、規定水位を超えた水位を検出した子機20においては、規定水位を超えたことを警告する警告表示を警告表示器24を点灯させることにより行われる。すなわち、図2に示すアイコンに対応する地点に設置された子機20において警告表示が行われ、エリアAにいるユーザはこの警告表示を見ることで冠水状態を知ることができる。なお、警告表示では冠水した水位を概略的に表す発光パターンで行うことができるが、その詳細は後述する。
次に、本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステム1において、親機30とA子機20およびB子機120との設置位置を概略的な地図で図3に示す。図3はハザードマップではなく、子機が現実に設置された位置を示す地図であることに注意されたい。なお、エリアAに、海抜が低い区域や従来から冠水が発生している冠水が予見される区域である区域aが存在する場合の子機の設置例が図3に示されている。
図3に示すように、エリアAを管轄する親機130がエリアAの中央のブロックA−5に設置されており、8台のA子機20−1〜20−8が区域aを取り囲むように設置されている。これは、区域aが冠水が予見される区域であることから、区域aの周囲に水位を検出するセンサー22を備えたA子機20−1〜20−8が重点的に設置される。すなわち、ブロックA−6にA子機20−2が、ブロックA−8にA子機20−6が、ブロックA−9にA子機20−4が、ブロックA−5とブロックA−6との間の道路にA子機20−1が、ブロックA−5とブロックA−8との間の道路にA子機20−7が、ブロックA−6とブロックA−9との間の道路にA子機20−3が、ブロックA−8とブロックA−9との間の道路にA子機20−5が、ブロックA−5,A−6,A−8,A−9の中央の道路にA子機20−8が設置されている。
そして、B子機120がブロックA−1,A−2,A−3、A−4,A−7と、ブロックA−1とブロックA−2との間の道路、ブロックA−2とブロックA−3との間の道路、ブロックA−1とブロックA−4との間の道路、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路、ブロックA−3とブロックA−6との間の道路、ブロックA−4とブロックA−5との間の道路、ブロックA−4とブロックA−7との間の道路、ブロックA−7とブロックA−8との間の道路、ブロックA−1,A−2,A−4,A−5と、ブロックA−2,A−3,A−5,A−6と、ブロックA−4,A−5,A−7,A−8の中央の道路に設置されている。これにより、エリアA内に設置されたA子機20−1〜20−8の水位が規定水位を超えた際に、A子機20−1〜20−8およびB子機120によりエリアAの各ブロックA−1〜A−9と各道路において、警告表示を行うことができる。警告表示は、規定水位を超えた水位を検出したA子機20−1〜20−8における警告表示器24を点灯させることにより行われる。また、B子機120においては、直近のA子機が規定水位を超えた水位を検出した際に、親機130が警告情報を当該B子機120に送信する。警告情報を受信したB子機120は、警告表示器24を点灯させて警告表示を行う。エリアAにいるユーザはこの警告表示を見ることで冠水状態を知ることができる。なお、警告表示では冠水した水位を概略的に表す警告表示器24の発光パターンで行うことができるが、その詳細は後述する。
なお、親機130として、後述するA子機20の機能を有する端末装置300を適用すれば、端末装置300を適用した親機130においても水位が規定水位を超えた際に、警告表示を行うことができる。
次に、閲覧者が閲覧する本発明にかかるハザードマップの他の例を図4に示す。図4では第1レイヤーの地図を省略して示している。また、図4に示すハザードマップが示されるエリアは、地点Dに閲覧者が位置するエリアAとされており、時刻が現在の時刻である9:59の時のハザードマップとされている。図4に示すエリアAのハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、このハザードマップを参照すると時刻9:59ではエリアA内の地点に設置されている子機20の複数が有意な水位を検出している。ブロックA−1とブロックA−2の間の道路の水位は場所によって50mm未満あるいは50mm以上100mm未満となっており、ブロックA−2とブロックA−5の間の道路の水位は場所によって50mm以上100mm未満あるいは200mm以上400mm未満となっている。水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機20であって、有意な水位を検出したA子機20が設置された地点の座標位置に表示されている。また、避難所AがブロックA−3に位置している。
図4のハザードマップにおいて、第1の親機30とA子機20との設置位置の例を示すマップを図5に示す。この場合、親機30は管轄する区域がエリアAとされ、親機30はブロックA−1,A−2,A−4,A−5の中央の道路に設置されている。また、9台のA子機20が親機30を取り囲むように設置されている。詳細には、ブロックA−1とブロックA−2との間の道路に2台、ブロックA−1とブロックA−4との間の道路に2台、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路に3台、ブロックA−4とブロックA−5との間の道路に2台設置されている。図4のハザードマップに示されているように、ブロックA−1とブロックA−2との間の道路に設置された2台のA子機20と、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路に設置された3台のA子機20は、規定水位を超えたことを検出していることから、これらのA子機20は警告表示器24において警告表示を行っている。この場合、A子機20の内の数台をB子機120に替えるようにしてもよい。この際には、第1の親機30に替えて第2の親機130を用いて、B子機の直近のA子機20が規定水位を超えた水位を検出した際に、親機130が警告情報を当該B子機120に送信する。警告情報を受信したB子機120は、警告表示器24において警告情報に応じた警告表示を行うようになる。
なお、図5における特定エリアPは、親機として第2の親機130を用いた場合の警告を配信する地域であり、特定エリアPに進入した人や車両に対してオープンネットワークを通じて冠水したことの警告が第2の親機130から配信される。この場合、特定エリアPに進入した人や車両が有する端末装置がオープンネットワークに対応していることを前提としており、特定エリアPに人や車両が進入すると、これらの人や車両が有する端末装置は自動的にオープンネットワークに接続されて、第2の親機130から配信される警告を受信可能となる。第2の親機130から配信される警告を受信した際には、特定エリアPから退去したり、それ以上の進入をしないようになる。
A子機20(B子機120)の警告表示器24において行われる警告表示の様子を概略的に図6に示し、図6を参照して本発明の実施例にかかる警告表示システムを説明する。この警告表示システムでは、9台のA子機20(B子機120)を道路付属物である視線誘導標としており、視線誘導標20−1〜20−9が図6に示されている。視線誘導標20−1〜20−9は、上記したA子機20(B子機120)の機能を備える端末装置と一体化されている。
図6ではブロックA−1,A−2,A−4,A−5だけを示しており、その中央のD地点がユーザの現在地Dとされている。ユーザは、自らの端末である携帯電話10aから情報提供部12にハザードマップの閲覧要求を行っており、閲覧要求された現在地Dを含むエリアAの図4に示すハザードマップが情報提供部12から携帯電話10aに配信されている。ユーザの携帯電話10aには配信された図4に示すハザードマップが表示されているものとする。ユーザが現在値Dから周りを見渡すと、ブロックA−1とブロックA−2との間の道路に設置された2台の視線誘導標20−1,20−2と、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路に設置された3台の視線誘導標20−3,20−4,20−5の警告表示部で警告表示されていることを視認することができる。視線誘導標20−1〜20−9の警告表示部における警告表示の態様を図7に示す。
図7に示すように、視線誘導標20−1〜20−9における警告表示部は発光部が縦方向に4段重ねられて設けられており、警告表示は4段の発光部の発光パターンで行われ、発光パターンにより水位が示される。すなわち、冠水位が規定水位未満の時は4段の発光部は全段が消灯され、冠水位が規定水位以上50mm未満の時は最下段の発光部のみ点灯されて、上から3段の発光部は消灯される。また、冠水位が50mm以上100mm未満の時は最下段とその上の発光部が点灯されて、上から2段の発光部は消灯され、冠水位が100mm以上200mm未満の時は最下段とその上の2段の合計3段の発光部が点灯されて、最上段の発光部は消灯される。さらに、冠水位が200mm以上400mm未満の時は4段の発光部の全段が点灯される。
図6に戻ると、視線誘導標20−6ないし20−9では警告表示部の全段が消灯されて、視線誘導標20−6ないし20−9が設置された位置の冠水位は、規定水位以下となっていることを視認することができる。また、視線誘導標20−1,20−3,20−5では下から2段までの発光部のみが点灯されて、その視線誘導標20−1,20−3,20−5が設置された位置の冠水位が50mm以上100mm未満であることが視認できる。また、視線誘導標20−2では最下段の発光部のみが点灯されて、その視線誘導標20−2が設置された位置の冠水位が規定水位以上50mm未満であることが視認できる。さらに、視線誘導標20−4では全段の発光部が点灯されて、その視線誘導標20−4が設置された位置の冠水位が200mm以上400mm未満であることが視認できる。図4に示すように本発明の実施例にかかる警告表示システムでは、視線誘導標20−1ないし20−5の警告表示は、自身の携帯電話10aに表示されたハザードマップの水位を示すアイコンによる警告表示に連動しており、自らの携帯電話10aに表示されている水位の警告表示の状況を、ユーザが周りの視線誘導標20−1ないし20−9を視認することで容易に把握することができる。すなわち、ユーザがいる地点がどのように冠水しているのか、避難所への道路の状況などの情報を的確に把握することができる。
なお、現在地Dにいるユーザが閲覧しているハザードマップは、視線誘導標20−1〜20−9に一体化された端末装置の内のセンサー22を備える端末装置で検出した水位のセンサー情報に基づいて作成されている。
次に、A子機20において実行される子機処理(A)のフローチャートを図14に示す。A子機20が所定の地点に設置されて、電源装置26がオンされると図14に示す子機処理(A)をマイクロコントローラ21が開始する。子機処理(A)は、実際には、マイクロコントローラ21内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ21が実行するものとして説明する。子機処理(A)が開始されると、ステップS10にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、子機20が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS11に進む。ステップS11でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該A子機20に割り当てられているIDを付加して、当該A子機20が属する親機30に閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS12にてマイクロコントローラ21は、センサー22で検出されている水位と、その取得時刻を検出する。次いで、ステップS13にてマイクロコントローラ21は検出された水位が、予め定められた規定水位を超えたか否かを判断する。ここで、規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)は、ステップS14に進んでマイクロコントローラ21は、警告表示器24を点灯して警告表示を行う。次いで、ステップS15にてマイクロコントローラ21は、センサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を閉域通信網を介して属する親機30に送信する。次いで、ステップS16に進んでマイクロコントローラ21は、例えば1分とされる短期間待機して、短期間の待機時間が終了するとステップS12にリターンし、上記したステップS12ないしステップS16の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、短期間(例えば、1分)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信することになる。
また、ステップS13で検出された水位が、規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した場合(NO)は、ステップS17に分岐してマイクロコントローラ21は、警告表示器24の警告表示が点灯している場合は、その警告表示を消灯する。次いで、ステップS18にてマイクロコントローラ21は、前回の親機30への送信から例えば12時間の長期間の時間が経過したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が長期間の時間が経過したと判断した場合(YES)は、ステップS19に進んでセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信して、ステップS20に進む。また、ステップS18でマイクロコントローラ21が長期間の時間が経過していないと判断した場合(NO)は、ステップS20に分岐する。ステップS20でマイクロコントローラ21は、例えば10分とされる中期間待機してステップS12にリターンして、上記したステップS12以降の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、長期間(例えば、12時間)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信し、中期間(例えば、10分)毎にステップS12以降の処理を繰り返し行うことになる。
なお、子機処理(A)はA子機20の電源装置26がオンされている限り実行されており、電源装置26がオフされた際に子機処理(A)は終了する。
次に、B子機120において実行される子機処理(B)のフローチャートを図15に示す。B子機120が所定の地点に設置されて、電源装置26がオンされると図15に示す子機処理(B)をマイクロコントローラ21が開始する。子機処理(B)が開始されると、ステップS110にてマイクロコントローラ21は、当該B子機120に割り当てられているIDを、当該B子機120が属する親機30に閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS111にてマイクロコントローラ21は、閉域通信網通信I/F25により当該B子機120が属する親機30から送信されたデータを受信する。次いで、ステップS112にてマイクロコントローラ21は、受信したデータが警告表示の変更指示か否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が警告表示の変更指示と判断した場合(YES)は、ステップS113に分岐してマイクロコントローラ21は、変更指示に応じて警告表示の点灯あるいは消灯を警告表示器24で行う。また、ステップS112でマイクロコントローラ21が警告表示の変更指示ではないと判断した場合(NO)は、ステップS111に戻り、ステップS111およびステップS112の処理を繰り返し行う。これにより、B子機120の警告表示器24は当該B子機120が属する親機30から送信された警告表示の情報に応じた警告表示を行うようになる。
なお、子機処理(B)はB子機120の電源装置26がオンされている限り実行されており、電源装置26がオフされた際に子機処理(B)は終了する。
次に、第1の親機30にて実行される親機処理(その1)のフローチャートを図16に示す。親機30が所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図16に示す親機処理(その1)をマイクロコントローラ31が開始する。親機30に属している子機はA子機20のみあるいは、A子機20およびB子機120とされるが、ここでは、親機30に属している子機はA子機20のみとして説明する。親機処理(その1)は、実際には、マイクロコントローラ31内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ31が実行するものとして説明する。親機処理(その1)が開始されると、ステップS30にてマイクロコントローラ31は、当該親機30に属しているA子機20から送信されたデータを受信する。このデータは、IDを付加したA子機20の位置情報、あるいは、A子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS31にてマイクロコントローラ31は、広域通信網13を介して情報提供部12にA子機20から送られたデータを送信する。親機30から情報提供部12への送信は、A子機20からのデータを受信する毎に行われる。親機処理(その1)は、電源装置34がオフされた際に終了する。
次に、第2の親機130にて実行される親機処理(その2)のフローチャートを図17に示す。親機130が所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図17に示す親機処理(その2)をマイクロコントローラ31が開始する。親機130に属している子機はA子機20のみあるいは、A子機20およびB子機120とされるが、ここでは、親機130に属している子機はA子機20およびB子機120として説明する。親機処理(その2)が開始されると、ステップS130にてマイクロコントローラ31は、当該親機130に属しているA子機20およびB子機120から送信されたデータを受信する。このデータは、IDを付加したA子機20の位置情報、あるいは、A子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報、または、B子機120のIDである。次いで、ステップS131にてマイクロコントローラ31は、広域通信網13を介して情報提供部12にA子機20から送られたデータを送信する。親機30から情報提供部12への送信は、A子機20からのデータを受信する毎に行われる。次いで、ステップS132にてマイクロコントローラ31は、A子機20から受信した水位情報における水位が規定水位を上回っているか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31がA子機20から受信した水位情報における水位が規定水位を上回っていると判断した場合(YES)は、ステップS134に分岐してマイクロコントローラ31は、オープンネットワーク通信網通信I/F35から図5に示す特定エリアPに向けて冠水したことの警告を配信する。さらに、ステップS135にてマイクロコントローラ31は、現在状態を「警告」に更新して、更新した現在状態をテンポラリメモリに記憶する。また、ステップS132にてマイクロコントローラ31が、A子機20から受信した水位情報における水位が規定水位を上回っていないと判断した場合(NO)は、ステップS133に進み現在状態を「通常」に更新して、更新した現在状態をテンポラリメモリに記憶する。ステップS133あるいはステップS135の処理が終了するとステップS136に進み、マイクロコントローラ31は、現在状態が以前と比べて変化したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31が、現在状態が以前と比べて変化したと判断した場合(YES)は、ステップS137に進み、マイクロコントローラ31は、閉域通信網通信I/F33を通じてB子機120に警告表示変更指示である警告情報を送信する。この警告情報である警告表示変更指示を受信したB子機120は、警告情報変更指示に応じた警告表示を警告表示器24で行うようになる。ステップS136でマイクロコントローラ31が、現在状態が以前と比べて変化していないと判断した場合(NO)、あるいは、ステップS137の処理が終了した場合は、ステップS130に戻り、ステップS130ないしステップS137の処理が繰り返し行われるようになる。親機処理(その2)は、電源装置34がオフされた際に終了する。
情報提供部12は、親機30(親機130)から送信されたIDを付加したA子機20の位置情報、あるいは、A子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を、広域通信網通信I/F12dを介して受信し、データ処理サーバー12bがセンサー座標DB51あるいはセンサー情報DB52に格納する。データ処理サーバー12bが実行するDB書込処理のフローチャートを図18に示す。
図18に示すDB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源が投入されたときに起動する。起動されるとステップS40でCPU71は、親機30(親機130)からデータを受信する。受信できない場合は、受信できるまで待機する。受信するデータは、IDを付加したA子機20の位置情報、あるいは、A子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS41でCPU71は、受信したデータが、IDを付加したA子機20の位置情報の場合は、I/O74を介してセンサー座標DB51にそのIDに関連つけて位置情報をき込み、A子機20が取得したセンサー情報の場合は、I/O74を介してセンサー情報DB52に取得時刻と水位情報を取得したA子機20のIDに関連して書き込む。ステップS41の処理が終了するとステップS40にリターンして、ステップS40,S41の処理が繰り返し実行される。DB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源がオフされた際に終了する。
次に、情報配信サーバー12aで実行されるメッセージ配信処理(1)のフローチャートを図19に示す。図19に示すメッセージ配信処理(1)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図13(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS50で、CPU61は前回配信した時から所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間経過していないとCPU61が判断した場合(NO)は所定時間経過するまでステップS50で待機される。ステップS50で所定時間経過したとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS51に進み警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、センサー情報DB51からA子機20が検出した最新の時刻の水位情報を読み出して、冠水の危険が迫っているエリアがあるとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、冠水の危険が去ったエリアがあるとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS52でCPU61は、危険が迫っているエリアである警告領域が登録者情報DB55に登録されている登録者を抽出する。そして、ステップS53でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS54に分岐してステップS52で抽出した登録者に作成したメッセージを配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS54の処理が終了した場合は、ステップS50にリターンしてステップS50ないしステップS54の処理が繰り返し実行される。このように、所定時間、例えば1分毎に警告/警告解除メッセージが作成されて、その領域にいる登録者にメッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っている/危険が去ったことを理解することができる。
次に、情報配信サーバー12aで実行される別のメッセージ配信処理(2)のフローチャートを図20に示す。図20に示すメッセージ配信処理(2)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図13(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS60でCPU61は、センサー情報DB51からA子機20が検出した同じ時刻とされる水位情報を読み出して、警告あるいは警告解除に相当する程度だけ、取得したA子機20のセンサー情報の水位が変化したか否かを判断する。ここで、水位が変化していないとCPU61が判断した場合(NO)は、水位が変化するまでステップS60で待機される。また、ステップS60で水位が変化したとCPU61が判断した場合(YES)はステップS61に進み、警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、冠水の危険が迫っている程度の水位が変化したとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、冠水の危険が去った程度の水位が変化したとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS62でCPU61は、危険が迫っているエリアとされる警告領域内の携帯電話基地局を指定する。そして、ステップS63でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS64に分岐してステップS62で指定した携帯電話基地局から作成したメッセージを登録者情報DB55に登録されている登録者に配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS64の処理が終了した場合は、ステップS60にリターンしてステップS60ないしステップS64の処理が繰り返し実行される。このように、冠水の危険が迫っている程度の水位が変化した際に警告メッセージが作成されて、その領域にいる登録者に警告メッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っていることを理解することができる。
次に、情報配信サーバー12aで実行される閲覧要求処理のフローチャートを図21に示す。図21に示す閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図13(b)の構成とされている。
閲覧要求処理が起動されるとステップS70で、CPU61はハザードマップの閲覧要求があったか否かを判断する。ここで、閲覧要求がないとCPU61が判断した場合(NO)は、閲覧要求があるまでステップS70で待機される。閲覧者が自身の携帯電話10aあるいはPC10bから閲覧要求を行い、ステップS70で閲覧要求があったとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS71に進みハザードマップをCPU61が作成する。次いで、ステップS72でCPU61は、作成したハザードマップを閲覧要求した閲覧者に配信する。ステップS72の処理が終了するとステップS70にリターンして、ステップS70ないしステップS72の処理が繰り返し実行されることから、閲覧要求がある毎にハザードマップが作成されて、閲覧要求した閲覧者に配信されるようになる。閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
閲覧要求処理のステップS71で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートを図22に示す。図22に示すハザードマップ作成処理は、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で実行される。
閲覧要求処理のステップS71の処理が開始されると、ハザードマップを作成処理が開始され、ステップS80で、閲覧者のいる地点、あるいは、閲覧者が指定した地点の座標と閲覧要求の現在の時刻とをCPU71が検出する。そして、ステップS81でCPU71は、検出した座標の地点を含む所定範囲のエリアを設定し、当該エリアの地図を地図情報DB54から取得して該地図をハザードマップの第1レイヤーの表示情報として設定する。次いで、ステップS82でCPU71は、センサー情報DB52から、設定したエリアの各A子機20の取得時刻が同時刻の水位情報を取得する。この場合、センサー情報DB52から読み出される同時刻の水位情報は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との水位情報とされ、読み出された水位情報は時刻毎にまとめられる。そして、ステップS83でCPU71は、センサー座標DB51から、設定したエリアの各A子機20の座標を取得し、各A子機20の座標位置に、取得した時刻毎にまとめられた各A子機20の水位を表すアイコンを配置し、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、例えば、現在の時刻が10:03の場合は、時刻が10:00,10:01,10:02,10:03の時刻毎の第2レイヤーの表示情報が設定される。次いで、ステップS84でCPU71は、避難情報DB53から、設定したエリアの避難所、アンダーパスの座標を取得し、各座標位置に避難所、アンダーパスのアイコンを配置し、第2レイヤーの表示情報として設定する。次に、ステップS85でCPU71は、取得した時刻毎にまとめられた各A子機20の水位に応じて冠水している領域を割り出し、該領域にある道路やアンダーパスに冠水注意のアイコンを配置して、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、CPU71が、取得した各A子機20の水位に応じて冠水した領域を割り出し、割り出した冠水領域に避難所がある場合には、避難所のアイコンの表示態様を点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更する。さらに、ステップS86でCPU71は、第1レイヤーの表示情報に、第2レイヤーの表示情報および時刻毎の第2レイヤーの表示情報を重ねた画像データを時刻毎に分けて作成し、設定したエリアの時刻毎のハザードマップを作成する。ステップS86の処理が終了すると、ハザードマップ作成処理は終了し、閲覧請求処理のステップS72にリターンする。
なお、閲覧者が情報提供部12にハザードマップの閲覧要求を行うのは、自身の携帯電話10aあるいはPC10bにおけるブラウザから行い、情報提供部12の情報配信サーバー12aから配信されてきたハザードマップの画像データは、ブラウザで表示されるようになる。この場合、閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、時間の推移に伴う水位の変化を、画面をスクロールすることにより観察することができる。なお、現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップを動画に編集して配信することにより、閲覧者は過去の時刻から現在の時刻までのハザードマップの変化が、動画とされたハザードマップにより観察することができる。
本発明の実施例にかかる警告表示システムでは、A子機20(B子機120)を道路付属物である視線誘導標で実現できると説明したが、視線誘導標に限らず、道路付属物一般とすることができる。この道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされ、道路付属物には、端末装置が一体化あるいは装着される。この端末装置として、子機の機能を備える親機を採用することができ、上記したA子機20と第1の親機30(第2の親機130)の機能を備える端末装置300の構成を図23に示す。
図23に示す端末装置300は、マイクロコントローラ301、センサー302、位置測位装置303、警告表示器304、閉域通信網通信I/F305、広域通信網通信I/F306とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置308を備えている。端末装置300を第2の親機130として用いる場合は、さらに、破線で示すブロックのオープンネットワーク通信I/F307を備えさせる。マイクロコントローラ301は、端末装置300の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ301は、マイクロコントローラ301に記憶されている端末装置300用の制御プログラムを実行することにより、A子機20の機能を備える端末装置300として動作する。すなわち、センサー302で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、端末装置300が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、端末装置300の位置情報は、位置測位装置303がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した端末装置300の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置308から電源が投入された際には、端末装置300を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該端末装置300の位置情報に、当該端末装置300に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラ301が、センサー302から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ301は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加してテンポラリメモリに書き込む。そして、規定水位を超えたことを報知する警告表示器304を点灯させる。さらに、マイクロコントローラ301は、閉域通信網通信I/F305を介して子機120から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してテンポラリメモリに書き込む。そして、マイクロコントローラ301は、A子機20から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報と、端末装置300が取得した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報とを、広域通信網通信I/F306を介して情報提供部12へ送信する。
なお、端末装置300の警告表示器304を観察することで、当該端末装置300が設置された地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器304は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置308は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
また、端末装置300が第2の親機130として用いられる場合は、端末装置300は、閉域通信網通信I/F305介してA子機20から送信された子機ID付きの水位情報を受信した際に、テンポラリメモリに書き込む。この時に、受信した水位情報における水位が規定水位を上回っている場合は、オープンネットワーク通信I/F307を介して冠水したことの警告を特定のエリアP内に配信する。この警告は、特定のエリアPに存在するオープンネットワークに接続された端末装置において受信され、その端末装置のユーザが冠水地域に進入することを防止することができる。さらに、受信した水位情報における水位が規定水位を上回っている場合は、端末装置300に属しているB子機120に水位に応じた警告情報を送信する。これにより、B子機120において警告情報に応じた警告表示を行うことができる。
本発明の実施例にかかる警告表示システムでは、以上説明した端末装置300を一体化あるいは装着した道路付属物を採用することができる。ここで、道路付属物を視線誘導標として、端末装置300を一体化した視線誘導標における警告表示器304の構成およびその警告表示の態様を図23(a)〜(d)に示す。
視線誘導標201は、路側や道路に設置される道路付属物であるが、設置する理由は次の通りである。自動車のドライバーは、区画線や防護柵などを走行する際の目印として運転をしているが、夜間や霧、降雨、降雪時にはその視認性が著しく低下することが知られている。そこで、視線誘導標により、視程不良時にも自動車のヘッドライトを反射し、路側や道路線形の視認性を高め、ドライバーの視線を正しく誘導するようにしている。
図24(a)に示す視線誘導標201は、端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部201aと、ポール部201aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部201bとから構成されている。路側や道路に基部201bが固定されることにより、視線誘導標201が設置される。ポール部201aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部210が設けられている。警告表示部210は、3段のリング状発光部の発光する発光色の色調、発光する段数および発光する段の組み合わせのパターンなどにより、規定水位を超えた冠水状態となったことを報知する。
また、図24(b)に示す視線誘導標202は、端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部202aと、ポール部202aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部202bとから構成されている。路側や道路に基部202bが固定されることにより、視線誘導標202が設置される。ポール部202aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部220が設けられている。警告表示部220では、3段のリング状発光部で矢印の図形を表示させる発光が行われ、その矢印の方向で冠水している方向が報知される。
さらに、図24(c)に示す視線誘導標203は、端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部203aと、ポール部203aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部203bとから構成されている。路側や道路に基部203bが固定されることにより、視線誘導標203が設置される。ポール部203aの外周面の上部に円筒状の発光部からなる警告表示部230が設けられている。警告表示部230では、円筒状の発光部で車両が冠水(浸水)していることを示す図形が表示される発光が行われ、この地点において規定水位を超えた冠水状態となったことが報知される。
さらに、図24(d)に示す視線誘導標204は、端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部204aと、ポール部204aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部204bとから構成されている。路側や道路に基部204bが固定されることにより、視線誘導標204が設置される。ポール部204aの外周面の上部に円筒状の発光部からなる警告表示部240が設けられている。警告表示部240では、円筒状の発光部に「浸水」や「冠水」の文字を表示する発光を行うことにより、規定水位を超えた冠水状態となったことを報知する。
ここで、視線誘導標が図24(a)に示す視線誘導標201とされた場合の詳細な構成を図25ないし図27を参照して説明する。図25ないし図27では、視線誘導標201を視線誘導標100とし、一体化された端末装置300を端末装置001として示す。図25は視線誘導標100の構成を示す斜視図であり、図26は視線誘導標100の構成を示す斜視図で示す組立図であり、図27は視線誘導標100の構成を示す斜視図で示す他の組立図である。
これらの図に示すように、本発明にかかる警告表示システムが備える視線誘導標100は、円筒状の縦に細長い樹脂製の円筒状ケース110と、円筒状ケース110の下端に装着される樹脂製あるいは金属製の基部113とから構成され、円筒状ケース110と基部113からなるケース内に後述する端末装置001と一体化されている。視線誘導標100は、道路付属物とされる視線誘導標として機能し、基部113は、接着やボルトによって道路等に固定することができる。また、基部113の内部に水や砂をつめて設置することもでき、この場合は、視線誘導標100を道路上等に置くだけでA子機20として利用することができる。また、第1の親機30(第2の親機130)としても利用することができる。これにより、視線誘導標100は必要な時だけ(例えば、大雨警報時)設置して、その後は撤去する等柔軟に対応できるようになる。視線誘導標100の縦方向の長さL1は約300mm〜1200mmとされ、基部113の外径R1は約200mmとされる。
視線誘導標100における円筒状ケース110の上面には、太陽光パネル111とGPS(Global Positioning System)アンテナ112とが設けられている。太陽光パネル111は、視線誘導標100の電源装置である二次電池118eを充電する発電器であり、GPSアンテナ112はGPS衛星からの電波を受信して、位置測位装置118bが視線誘導標100が設置された位置の座標を割り出している。二次電池118eおよび位置測位装置118bは、基部113の底面を閉塞するよう嵌め込まれている略円形状の基部底板113b上に配置されている。円筒状ケース110の上部には矩形状の開口部110aが縦に3つ並んで形成されている。この開口部110aには、反射ガラスや反射シートが埋め込まれていると共に、開口部110aの内側の位置に、警告表示部114の発光部が配置されて、視線誘導標として機能する。図26に示すように、円筒状ケース110の内部の空間は収納部110bとされ、円筒状ケース110の上部の内周面に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に3段並べられた発光部からなる警告表示部114が開口部110aに対面するよう貼着や接着等で固定されると共に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に2段に並べられ警告表示部114に対向する広域通信網用アンテナ部115aと閉域通信網用アンテナ部115bとからなるアンテナ部115が貼着や接着等で固定されている。また、警告表示部114の下側に断面が円弧状とされた細長い矩形のセンサー116が、貼着や接着等で円筒状ケース110の内周面に固定されている。センサー116は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。センサー116の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。なお、収納部110b内において、警告表示部114およびアンテナ部115と基部113内の回路部118とを接続する通線117a,117b,117cが基部113まで延伸されている。
また、円筒状ケース110の上端に図示しない円形の上部蓋部が嵌め込まれており、上部蓋部の上側にリング状の太陽光パネル111が貼着や接着等で固定され、太陽光パネル111の上側のほぼ中央に矩形状のGPSアンテナ112が貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル111およびGPSアンテナ112と基部113内の回路部118とを接続する通線が基部113まで延伸されている。
さらに図27に示すように、基部113の底面に嵌め込まれる厚さの薄い円盤状の基部底板113bの上面には、マイクロコントローラー118a、位置測位装置118b、広域通信網通信I/F118c、閉域通信網通信I/F118d、二次電池118eからなる回路部118が接着やネジ止め等で固定されている。回路部118の各部間はバスで接続されている。なお、広域通信網用アンテナ部115aと広域通信網通信I/F118cとが通線117aで接続され、閉域通信網用アンテナ部115bと閉域通信網通信I/F118dとが通線117bで接続され、GPSアンテナ112と位置測位装置118bとが通線で接続されている。なお、広域通信網通信I/F118cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F118dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
視線誘導標100を組み立てるには、図25に示すように円筒状ケース110内に警告表示部114およびアンテナ部115を収納して収納部110b内に固定する。次いで、円筒状ケース110内に上から太陽光パネル111およびGPSアンテナ112と上部蓋部を挿入し、上部蓋部を円筒状ケース110の上端部に嵌め込むと共に、太陽光パネル111およびGPSアンテナ112を貼着、接着やネジ止め等で固定する。そして、円筒状ケース110の下面から突出している各通線を基部底板113bの上に固定されている回路部118の各部へ接続し、円筒状ケース110の上に基部蓋部113aを配置して、基部蓋部113aの貫通孔113cに上から挿入していく。基部蓋部113aは樹脂製あるいは金属製とされ、ほぼ中央に円形の貫通孔113cが形成され、上面は中央部が高い傾斜面とされ、外周に基部底板113bに嵌め込まれるリング部113dが形成されている。そこで、基部蓋部113aを基部底板113bまで円筒状ケース110に挿入していき、リング部113dを基部底板113bの外周縁に嵌め込む。これにより、視線誘導標100を組み立てることができる。
視線誘導標100を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、視線誘導標100の内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー116が検知する。視線誘導標100と一体化された端末装置001は上述したA子機20として動作する。なお、視線誘導標100の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置001の各部には防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル111に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、開口部110aを設けることに替えて、円筒状ケース110を光が透過するようにしてもよい。なお、太陽光パネル111、GPSアンテナ112と位置測位装置118b、アンテナ部115と閉域通信網通信I/F118dおよび広域通信網通信I/F118c、マイクロコントローラー118aと二次電池118e、警告表示部114からなる端末装置001は視線誘導標100の機能を阻害しないように、視線誘導標100に内蔵される構造となっている。視線誘導標100は自立可能とされ、閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となり、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
本発明の実施例にかかる警告表示システムにおいて、子機からの水位情報を受信してハザードマップを作成する情報提供部は、ハザードマップ作成部と云うことができる。また閲覧要求された地点とは閲覧者がいる地点あるいは閲覧者が指定した地点とされる。
本発明の実施例にかかる警告表示システムを備えるハザードマップシステムでは、閲覧要求があった際にハザードマップを作成して、閲覧要求した閲覧者に配信していたが、子機が検出した水位情報を情報提供部が取得した際に、ハザードマップの表示情報を作成して避難情報DBに格納し、閲覧者からの閲覧要求があった際に、情報配信サーバーが閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアの地図を地図情報DBから読み出すと共に、避難情報DBから閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアの表示情報を読み出してハザードマップを作成して閲覧者に配信するようにしても良い。
また、以上説明した本発明の実施例にかかる警告表示システムの位置測位装置を備える子機においては、GPSに限らず、設置された位置の座標を位置測位装置が、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムを使用して測位するようにしてもよい。
さらに、水位を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、形状が円筒状とされて、円筒状のアイコンの高さで水位を示しているが、アイコンの図形は水位を示す図形であればどのような図形でもよい。また、冠水した道路および冠水地点に隣接する道路が冠水により通行が危険となるおそれがある場合は、冠水した道路および冠水地点に隣接する道路に重なるアイコンを表示して、そのアイコンの表示色や図形などにより冠水により通行が危険であることを表示しても良い。
001 端末装置、1 ハザードマップシステム、10 端末群、10a 携帯電話、11 通信網、12 情報提供部、12a 情報配信サーバー、12b データ処理サーバー、12c データベース部、13 広域通信網、14a〜14m 閉域通信網、20 A子機、20−1〜20−9 視線誘導標、21 マイクロコントローラ、22 センサー、23 位置測位装置、24 警告表示器、25 閉域通信網通信I/F、26 電源装置、30 親機、31 マイクロコントローラ、32 広域通信網通信I/F、33 閉域通信網通信I/F、34 電源装置、35 オープンネットワーク通信I/F、41 CPU、42 ROM、43 RAM、44 I/O、45 バス、50 データ処理装置、51 センサー座標DB、52 センサー情報DB、53 避難情報DB、54 地図情報DB 、55 登録者情報DB、61 CPU、62 ROM、63 RAM、64 I/O、65 バス、71 CPU、72 ROM、73 RAM、74 I/O、75 バス、100 視線誘導標、110 円筒状ケース、110a 開口部、110b 収納部、111 太陽光パネル、112 アンテナ、113 基部、113a 基部蓋部、113b 基部底板、113c 貫通孔、113d リング部、114 警告表示部、115 アンテナ部、115a 広域通信網用アンテナ部、115b 閉域通信網用アンテナ部、116 センサー、117a,117b,117c 通線、118 回路部、118a マイクロコントローラー、118b 位置測位装置、118c 広域通信網通信I/F、118d 閉域通信網通信I/F、118e 二次電池、120 B子機、130 第2の親機、201 視線誘導標、201a ポール部、201b 基部、202 視線誘導標、202a ポール部、202b 基部、203 視線誘導標、203a ポール部、203b 基部、204 視線誘導標、204a ポール部、204b 基部、210 警告表示部、220 警告表示部、230 警告表示部、240 警告表示部、300 端末装置、301 マイクロコントローラ、302 センサー、303 位置測位装置、304 警告表示器、305 閉域通信網通信I/F、306 広域通信網通信I/F、307 オープンネットワーク通信I/F、308 電源装置、a1〜m1 親機、a2〜ai 子機、b2〜bi 子機、m2〜mk 子機

Claims (5)

  1. 水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、ハザードマップを作成する所定の地点に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の子機と、
    前記水位情報を受け取って前記座標情報に対応するマップの位置に、前記取得された水位を示すアイコンが表示されるハザードマップを作成し、該ハザードマップをウェブ上において閲覧可能とするハザードマップ作成部とを備え、
    閲覧した前記ハザードマップに表示された前記アイコンが示す冠水情報に連動する警告表示が、該アイコンの座標位置に設置された前記子機の前記警告表示部において行われることを特徴とする警告表示システム。
  2. さらに、警告情報を受信可能な通信部と、該通信部で受信された警告情報に応じた警告表示を行う第2の警告表示部とを備え、所定の地点に設置される第2の子機と、
    所定の地域内に設置された複数の前記子機および前記第2の子機とが属する親機とを備え、
    該親機は、該親機に属する複数の前記子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、前記ハザードマップ作成部に送信し、受信した前記水位情報に応じた警告情報を前記第2の子機に送信し、
    前記第2の子機は、前記親機から送信された警告情報を前記通信部で受信し、受信された前記警告情報に応じた警告表示を前記第2の警告表示部において行うことを特徴とする請求項1に記載の警告表示システム。
  3. 水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、海抜が低い区域や従来から冠水が発生している冠水が予見される区域に重点的に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の第1の子機と、
    警告情報を受信可能な通信部と、該通信部で受信された警告情報に応じた警告表示を行う第2の警告表示部とを備え、所定の地点に設置される第2の子機と、
    所定の地域内に設置された複数の前記第1の子機および前記第2の子機とが属する親機とを備え、
    前記親機は、該親機に属する複数の前記第1の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、受信した前記水位情報に応じた警告情報を前記第2の子機に送信し、
    前記第2の子機は、前記親機から送信された警告情報を前記通信部で受信し、受信された前記警告情報に応じた警告表示を前記第2の警告表示部において行うことを特徴とする警告表示システム。
  4. 前記親機は、受信した前記座標情報および前記水位情報を、ハザードマップ作成部に送出し、
    前記ハザードマップ作成部は、前記水位情報を受け取って前記座標情報に対応するマップの位置に、前記取得された水位を示すアイコンが表示されるハザードマップを作成し、該ハザードマップをウェブ上において閲覧可能とすることを特徴とする請求項4に記載の警告表示システム。
  5. 前記親機は、オープンネットワークを介して前記警告情報を所定の特定のエリア内に配信することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の警告表示システム。
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