JP2018071924A - 熱交換器、熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器、熱交換器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の向上を図ることが可能な熱交換器、および熱交換器の製造方法を提供する。
【解決手段】ヒータコア10は、複数交互に積層されたチューブ122およびフィンの積層体12と、積層体12の積層方向DRsの両端部に配置された一対のサイドプレート14、16と、を備える。一対のサイドプレート14、16それぞれには、積層方向DRsにおいて相対する部位に少なくとも1つの変形部144、145、164、165が設定されている。そして、変形部144、145、164、165は、積層方向DRsから所定の圧縮荷重が付与された際に、変形部144、145、164、165の一部が、積層体12の幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出するように変形可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器、熱交換器の製造方法に関する。
従来、熱交換器として、複数交互にチューブおよびフィンが積層された積層体、当該積層体の積層方向における両側に配置されたサイドプレートを含んで構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、予めサイドプレートの一部に凸部を設け、ろう付け接合の前に、凸部を跨ぐように積層体およびサイドプレートをワイヤで巻き付けることで、ワイヤがチューブの端部に接合されることを抑制可能にする技術が開示されている。
特開2005−221102号公報
ところで、熱交換器は、その製造過程において、チューブおよびフィンの積層体の両側に一対のサイドプレートを組み付けた状態で保管することがある。積層体とサイドプレートとの組付体の保管方法としては、例えば、複数の組付体を積層して保管することがある。
特許文献1の熱交換器のように、予めサイドプレートの一部に凸部が設けられている構成では、例えば、積層体とサイドプレートとの組付体を保管する際に、サイドプレートの凸部によって他の組付体や製造設備等に損傷が生じてしまうことが懸念される。このような損傷は、熱交換器の生産性を低下させる要因となることから好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、生産性の向上を図ることが可能な熱交換器、および熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、熱交換器を対象としている。本発明は、複数交互に積層されたチューブ(122)およびフィン(124)の積層体(12)と、積層体の積層方向の両端部に配置された一対のサイドプレート(14、16)と、を備える。
一対のサイドプレートには、積層方向において相対する部位に少なくとも1つの変形部(144、145、164、165)が設定されている。そして、変形部は、積層方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、変形部の一部が、積層体おける積層方向に沿って拡がる面に直交する幅方向において積層体よりも外側に突出するように変形可能に構成されている。
これによると、積層体と一対のサイドプレートとを仮固定する際に、変形部を幅方向の外側に突出するように変形させ、当該変形部を跨ぐように治具を巻き付けることで、ろう付け接合時に治具がチューブの端部等に接合されることを抑制することができる。
また、一対のサイドプレートは、変形部に対して積層方向から所定の圧縮荷重が付与されるまで、積層体よりも外側に突出しない。このため、変形部を幅方向の外側に突出するように変形させる前の状態で、積層体と一対のサイドプレートとの組付体を保管することで、組付体の保管時における積層体や製造設備等の損傷を抑制することができる。
従って、本開示の熱交換器では、予め一対のサイドプレートに対して凸部を設けた従来の構成に比べて、熱交換器の生産性を向上させることができる。
また、請求項6に係る発明は、チューブ(122)およびフィン(124)の積層体(12)と積層体の積層方向の両端部に配置された一対のサイドプレート(14、16)とが一体となるようにろう材によって接合する熱交換器の製造方法を対象としている。
請求項6に係る発明では、一対のサイドプレートに対して、積層方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、積層体おける積層方向に沿って拡がる面に直交する幅方向において積層体よりも外側に突出する変形部(144、145、164、165)を形成する。
続いて、本発明では、変形部を有する一対のサイドプレートを積層体の両側に組み付けた後、積層体の両側に組み付けた一対のサイドプレートそれぞれの変形部に対して積層方向から所定の圧縮荷重を付与して変形させる。
続いて、本発明では、一対のサイドプレートが積層体の両側に組み付けた組付体に対して、積層方向から付与された所定の圧縮荷重によって変形した変形部を跨ぐように仮固定用の治具(WR)を巻き付けて積層体および一対のサイドプレートを仮固定する。そして、本発明では、治具によって仮固定された積層体および一対のサイドプレートを炉内に投入して、積層体および一対のサイドプレートをろう付け接合する。
これによると、一対のサイドプレートの変形部が積層体よりも外側に突出していない状態で、積層体とサイドプレートとの組付体を保管することができるので、組付体を保管する際の積層体や製造設備等の損傷を抑えることができる。
また、積層体とサイドプレートとをろう付け接合する前に、一対のサイドプレートの変形部を変形させると共に、当該変形部を跨ぐようにワイヤ等の治具で仮固定することで、ろう付け接合時に、治具がチューブの端部等に接合されることを抑制することができる。
従って、本開示の熱交換器の製造方法では、予め一対のサイドプレートに対して凸部を設けた構成に比べて、熱交換器の生産性を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の熱交換器の概略構成を示す正面図である。 図1に示す熱交換器の積層方向の端部を示す模式的な拡大図である。 図2の矢印IIIで示す方向における熱交換器の矢視図である。 図3のIV−IV断面図である。 積層方向から圧縮荷重が作用した際の変形部の状態を説明するための説明図である。 幅方向から圧縮荷重が作用した際の変形部の状態を説明するための説明図である。 熱交換器の製造工程を説明するための説明図である。 ワイヤで仮固定された熱交換器の正面図である。 ワイヤで仮固定された熱交換器の積層方向の端部を示す模式的な拡大図である。 図9の矢印Xに示す方向における熱交換器の矢視図である。 図10のXI−XI断面図である。 第2実施形態の熱交換器の積層方向の端部を示す模式的な拡大図である。 図12の矢印XIIIに示す方向における熱交換器の矢視図である。 ワイヤで仮固定された熱交換器の積層方向の一端側を示す模式的な拡大図である。 図14の矢印XVに示す方向における熱交換器の矢視図である。 第3実施形態の熱交換器の積層方向の端部側面を示す模式的な側面図である。 ワイヤで仮固定された熱交換器の積層方向の端部側面を示す模式的な側面図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 第4実施形態の熱交換器の積層方向の端部側面を示す模式的な側面図である。 ワイヤで仮固定された熱交換器の積層方向の端部側面を示す模式的な側面図である。 図20のXXI−XXI断面図である。
以下、本発明を実施する形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る熱交換器を、内燃機関等を冷却する冷却水を熱源として車室内に吹き出す空気を加熱するヒータコア10に適用した例について説明する。ヒータコア10は、空調装置の外殻を構成するケースの内部に収容される。
図1に示すように、ヒータコア10は、複数交互に積層されたチューブ122およびフィン124の積層体12、積層体12の積層方向DRsの両端部に配置された一対のサイドプレート14、16、および一対のヘッダタンク18、20を備えている。
ヒータコア10を構成する各部材は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等のアルミニウム製の金属材料で構成されている。ヒータコア10は、各部材が組み付けられた状態で、各部材の必要な部位に予め設けられたろう材BRによりろう付け接合されている。
積層体12を構成する複数のチューブ122は、所定の一方向に対して延在すると共に、扁平な断面を有する扁平管で構成されている。本実施形態のチューブ122の内部には、その延在方向に沿って延びる単一の穴で構成される冷却水流路が形成されている。なお、冷却水流路は、複数の穴で構成されていてもよい。
また、複数のチューブ122は、その扁平面が平行に並ぶように、互いに所定間隔を設けて配列されている。本実施形態では、チューブ122における延在方向をチューブ長手方向DRtbとしている。
積層体12を構成する複数のフィン124は、冷却水と空気との伝熱面積を拡大させて冷却水と空気との熱交換を促進する部材である。複数のフィン124は、図2に示すように、薄板材を波状に曲げて成形したコルゲートフィンで構成されている。複数のフィン124は、隣り合うチューブ122の間に配置されている。なお、図2では、説明の便宜上、複数のフィン124の一部だけを図示しているが、実際には、複数のフィン124は、隣り合うチューブ122の間それぞれに配置されている。
チューブ122およびフィン124は、交互に積層した際に、チューブ122およびフィン124の一部が積層体12の幅方向DRwの外側に突き出ないように、幅方向DRwの寸法が同等の寸法となっている。なお、積層体12の幅方向DRwは、積層体12における積層方向DRsに拡がる面に直交する方向である。すなわち、積層体12の幅方向DRwは、積層方向DRsおよびチューブ長手方向DRtbの双方に直交する方向である。
本実施形態の積層体12は、チューブ122およびフィン124のうち、フィン124に対してろう材BRが被覆されている。本実施形態の積層体12は、複数のフィン124に被覆されたろう材BRによって、フィン124が隣り合うチューブ122の平坦な外面側に接合されている。
積層体12は、その積層方向DRsの両外側にフィン124が位置する構成となっている。そして、積層体12における積層方向DRsの最も外側のフィン124には、積層体12を補強する一対のサイドプレート14、16が接合されている。
本実施形態では、積層体12および一対のサイドプレート14、16が冷却水と空気とを熱交換させる熱交換コアを構成している。なお、一対のサイドプレート14、16の詳細については後述する。
積層体12には、そのチューブ長手方向DRtbの両端側に一対のヘッダタンク18、20が接続されている。一対のヘッダタンク18、20は、一方が冷却水を各チューブ122に分配する分配用タンク18を構成し、他方が各チューブ122から流出した冷却水を集合させる集合用タンク20を構成している。
分配用タンク18には、積層方向DRsの一端側に図示しない外部配管を接続するための入口側ジョイント18aが設けられている。また、集合用タンク20には、積層方向DRsの一端側に図示しない外部配管を接続するための出口側ジョイント20aが設けられている。
分配用タンク18および集合用タンク20それぞれは、外殻を構成するタンク外殻部182、202、およびコアプレート184、204を有している。タンク外殻部182、202は、コアプレート184、204と共に、複数のチューブ122の冷却水流路と連通する内部空間を形成する。コアプレート184、204は、複数のチューブ122それぞれの端部が接合されるものである。分配用タンク18および集合用タンク20それぞれは、積層体12および一対のサイドプレート14、16で構成される熱交換コアにろう付け接合されている。
続いて、本実施形態の一対のサイドプレート14、16の詳細について図2〜図6を参照して説明する。一対のサイドプレート14、16それぞれは、同様に構成されている。このため、本実施形態では、一対のサイドプレート14、16の構成についてまとめて説明する。
図2に示すように、一対のサイドプレート14、16は、積層体12を補強する部材である。一対のサイドプレート14、16は、積層体12の積層方向DRsの両端側に配置されたフィン124に対して接合されている。
図3、図4に示すように、一対のサイドプレート14、16には、積層体12の幅方向DRwの両側に対して、積層方向DRsに突出すると共に積層体12から離間する一対の突出部141、142、161、162が形成されている。
また、一対のサイドプレート14、16には、一対の突出部141、142、161、162の間に、フィン124に接合される接合部143、163が形成されている。図4に示すように、本実施形態の一対のサイドプレート14、16は、一対の突出部141、142、161、162、および接合部143、163によって、断面がM字状となっている。
図2、図3に示すように、一対の突出部141、142、161、162それぞれには、互いに隣接するスリット状の一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aが形成されている。本実施形態の一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aそれぞれは、互いの間隔が一定に維持されるように、幅方向DRwに並行に延びている。また、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、幅方向DRwの外側における積層体12との接触部位の手前から幅方向DRwの内側に向かって延びている。
図2に示すように、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、幅方向DRwに露出する側面において、積層体12のフィン124との接触部位から所定の間隔があいた位置から積層方向DRsに沿って延びている。
一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、積層体12のフィン124との接触部位に最も近い部位において、互いに離れるようにチューブ長手方向DRtbに沿って延びている。
また、図3に示すように、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、積層方向DRsに露出する側面において、幅方向DRwの外側端部から接合部143、163の手前まで延びている。具体的には、本実施形態の一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、積層方向DRsに露出する側面にて、幅方向DRwに延びるスリット長さが、一対の突出部141、142、161、162における幅方向DRwの長さと同等となっている。
ここで、一対のサイドプレート14、16の強度を確保するために、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、以下の数式F1を満たすように形成することが望ましい。
R/H>0.3・・・(F1)
なお、数式F1に示す「H」は、一対の突出部141、142、161、162それぞれにおける積層方向DRsの高さ寸法である。また、数式F1に示す「R」は、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aの端部から一対の突出部141、142、161、162における積層体12との接触部位までの距離である。
また、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、熱交換コアを仮固定する際の治具であるワイヤWRが嵌り込まないように、ワイヤWRの外径寸法よりも小さいスリット幅(例えば、1mm以下)となるように形成することが望ましい。
さらに、本実施形態の一対のサイドプレート14、16は、図4に示すように、積層方向DRsにおいて積層体12に対向する内面側にろう材BRが被覆された片面クラッド材で構成されている。一対のサイドプレート14、16は、その内面側に被覆されたろう材BRによって積層体12のフィン124に接合されている。
このように構成される一対のサイドプレート14、16それぞれには、積層方向DRsにおいて相対する部位に、外力が付与された際に変形する変形部144、145、164、165が少なくとも1つ形成されている。本実施形態の変形部144、145、164、165は、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aの間の部位で構成されている。
これにより、変形部144、145、164、165は、図5に示すように、積層方向DRsから所定の圧縮荷重が付与された際に、幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出するように変形可能となっている。
また、本実施形態の変形部144、145、164、165は、図6に示すように、幅方向DRwから所定の圧縮荷重が付与された際に、幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出した部位が内側に変位するように変形可能となっている。すなわち、本実施形態の変形部144、145、164、165は、幅方向DRwから所定の圧縮荷重が付与された際に、積層体12よりも外側に突出した部位が、積層体12から突き出ない位置まで変位するように変形可能となっている。
ここで、一対のサイドプレート14、16は、変形部144、145、164、165の変形前の状態で積層体12に組み付けた際に、積層体12の幅方向DRwの外側に突き出ないように、幅方向DRwの寸法が積層体12と同等の寸法となっている。
上記の如く構成されたヒータコア10は、内燃機関の冷却水が分配用タンク18に流入すると、分配用タンク18から複数のチューブ122に分配される。ヒータコア10では、複数のチューブ122を冷却水が流れる際に、冷却水と車室内へ吹き出す空気とが熱交されることで、車室内へ吹き出す空気が加熱される。この際、複数のフィン124によって、冷却水と空気との熱交換が促進される。そして、空気と熱交換した冷却水は、複数のチューブ122から集合用タンク20に集合した後、集合用タンク20から外部に流出する。
次に、本実施形態のヒータコア10の製造方法について、図7〜図11を参照して説明する。図7は、ヒータコア10の製造工程の一例を示している。
図7に示すように、ヒータコア10の製造工程では、まず、一対のサイドプレート14、16の一対の突出部141、142、161、162に対して変形部144、145、164、165を形成する。
本工程では、一対のサイドプレート14、16に対して一対の突出部141、142、161、162を形成する際に、一対の突出部141、142、161、162に一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aを形成する。なお、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aは、予め一対の突出部141、142、161、162が形成された一対のサイドプレート14、16に対して形成してもよい。
次の工程では、積層体12と一対のサイドプレート14、16とを組み付ける。本工程では、図示しない積層治具をガイドにして、チューブ122およびフィン124を交互に積層した積層体12の積層方向DRsの両外側に一対のサイドプレート14、16をセットする。
ここで、一対のサイドプレート14、16の一部における幅方向DRwの寸法が、積層体12の幅方向DRwの寸法よりも大きくなっていると、一対のサイドプレート14、16の一部が積層体12よりも幅方向DRwの外側に突き出ることになる。
このような構成では、例えば、積層体12と一対のサイドプレート14、16との組付体を重ねて保管する際に、一対のサイドプレート14、16の一部によって、他の組付体の積層体12や製造設備等が損傷してしまうことが懸念される。
また、本工程では、チューブ122、フィン124、一対のサイドプレート14、16の幅方向DRwの端部の位置を揃えるために、平坦な台座の上で、チューブ122、フィン124、一対のサイドプレート14、16の幅方向DRwの端部を整列させる。
ところが、一対のサイドプレート14、16の一部における幅方向DRwの寸法が、積層体12の幅方向DRwの寸法よりも大きくなっていると、平坦な台座の上で、チューブ122、フィン124、一対のサイドプレート14、16を整列させることができない。
これに対して、本実施形態の一対のサイドプレート14、16は、積層体12に組み付けた際に、その一部が幅方向DRwに対して突き出ない構成となっているので、前述した事態の発生が抑制される。
次の工程では、積層体12と一対のサイドプレート14、16との組付体に対して、一対のヘッダタンク18、20を組み付ける。本工程では、積層体12の複数のチューブ122を一対のヘッダタンク18、20それぞれのコアプレート184、204に嵌め合わせることで、積層体12と一対のサイドプレート14、16との組付体に、一対のヘッダタンク18、20を組み付ける。
次の工程では、積層体12の両側に組み付けた一対のサイドプレート14、16に設けた変形部144、145、164、165に対して、プレス機等によって積層方向DRsから所定の圧縮荷重を付与し、変形部144、145、164、165を変形させる。変形部144、145、164、165は、図5に示すように、積層方向DRsから所定の圧縮荷重が付与されることで、幅方向DRwにおいて、積層体12よりも外側に突出するように変形する。
次の工程では、積層体12と一対のサイドプレート14、16との組付体(すなわち、熱交換コア)を仮固定用の治具であるワイヤWRによって仮固定する。
本工程では、図8に示すように、一対のサイドプレート14、16における変形部144、145、164、165を跨ぐようにワイヤWRを巻き付け、ワイヤWRの端部同士を結束する。
変形部144、145、164、165は、図9、図11に示すように、積層方向DRsからの圧縮荷重によって積層方向DRsに窪んでいる。このため、ワイヤWRは、一対のサイドプレート14、16におけるチューブ長手方向DRtbおよび幅方向DRwの位置が、変形部144、145、164、165によって規定される。
また、変形部144、145、164、165は、図10、図11に示すように、積層方向DRsからの圧縮荷重によって幅方向DRwの外側に突き出ている。このため、ワイヤWRは、変形部144、145、164、165の変形分だけ積層体12を構成するチューブ122およびフィン124から離間した状態となる。
さらに、変形部144、145、164、165は、一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aの間に形成されているので、その強度が確保される。このため、変形部144、145、164、165は、ワイヤWRの張力相当の荷重が作用しても殆ど変形せず、ワイヤWRの張力条件を安定させることができる。
ここで、変形部144、145、164、165を跨ぐようにワイヤWRを巻き付ける際に、ワイヤWRが積層方向DRsに対して斜めに巻き付けられると、仮固定が不十分となったり、ワイヤWRによる張力が過度に作用してしまったりすることが懸念される。
これに対して、本実施形態の変形部144、145、164、165は、積層方向DRsからの圧縮荷重によって積層方向DRsの内側に凹むように変形する。すなわち、一対のサイドプレート14、16には、変形部144、145、164、165によって積層方向DRsに段差が形成される。このため、本実施形態では、ワイヤWRが変形部144、145、164、165から外れることがなく、ワイヤWRの巻き付け位置およびワイヤWRの張力を安定させることができる。
次の工程では、ワイヤWRによって仮固定された積層体12および一対のサイドプレート14、16の組付体、並びに、一対のヘッダタンク18、20を炉内に投入して加熱することで、各部材をろう付け接合する。
次の最終工程では、各部材を一体にろう付け接合した構造体を炉内から取り出してワイヤWRを切断する。また、本工程では、一対のサイドプレート14、16に設けた変形部144、145、164、165に対して、プレス機等によって幅方向DRwから所定の圧縮荷重を付与し、変形部144、145、164、165を変形させる。これにより、変形部144、145、164、165は、図6に示すように、幅方向DRwから所定の圧縮荷重が付与されることで、幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出した部位が内側に変位するように変形する。このように、本実施形態のヒータコア10は、上述の各工程を経て製造される。
以上説明した本実施形態のヒータコア10は、一対のサイドプレート14、16それぞれに対して、積層方向DRsにおいて相対する部位に少なくとも1つの変形部144、145、164、165が設定されている。そして、変形部144、145、164、165は、積層方向DRsから所定の圧縮荷重が付与された際に、その一部が幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出するように変形可能に構成されている。
このように、本実施形態のヒータコア10では、積層体12および一対のサイドプレート14、16の組付体において、一対のサイドプレート14、16の変形部144、145、164、165を幅方向DRwの外側に突出するように変形させることができる。
このため、変形させた変形部144、145、164、165を跨ぐようにワイヤWRを巻き付け、積層体12とサイドプレート14、16との組付体を仮固定することで、ろう付け接合時にワイヤWRがチューブ122に接合されることを抑制することができる。
また、一対のサイドプレート14、16は、変形部144、145、164、165に対して積層方向DRsから所定の圧縮荷重が付与されるまで、積層体12よりも外側に突出しない。このため、変形部144、145、164、165を幅方向DRwの外側に変形させる前の状態で、積層体12と一対のサイドプレート14、16との組付体を保管することで、組付体の保管時における積層体12や製造設備等の損傷を抑制することができる。
さらに、本実施形態のヒータコア10は、変形部144、145、164、165を幅方向DRwの外側に変形させる前の状態で、積層体12に対して一対のサイドプレート14、16を組み付けることができる。このため、平坦な台座の上で、チューブ122、フィン124、一対のサイドプレート14、16を整列させることができるので、複数のチューブ122における幅方向DRwの位置にばらつきを抑えることができる。
従って、本実施形態のヒータコア10では、予め一対のサイドプレートに対して凸部を設けた従来の構成に比べて、熱交換器の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態の変形部144、145、164、165は、幅方向DRwから所定の圧縮荷重が付与された際に、幅方向DRwにおいて積層体12よりも外側に突出した部位が内側に変位するように変形可能に構成されている。
これによると、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出するように変形させた後、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出しないように戻すことができる。
このため、例えば、積層体12と一対のサイドプレート14、16とのろう付け接合後に、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出しないように変形させることで、製造完了後におけるヒータコア10等の損傷を抑えることができる。
ここで、ヒータコア10では、図示しない空調装置のケースに収容した際に、当該ケースと一対のサイドプレート14、16との間に隙間が生じないように、一対のサイドプレート14、16に対してパッキンを貼り付けることがある。
しかし、変形部144、145、164、165の一部が積層体12よりも外側に突出していると、一対のサイドプレート14、16に対してパッキンを貼り付けた際に、パッキンに凹凸が形成されてしまう。この場合、パッキンによるケースと一対のサイドプレート14、16との間のシール性を適切に発揮させることが困難となってしまう。
これに対して、本実施形態のヒータコア10では、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出しないように変形させることができる。このため、一対のサイドプレート14、16に対してパッキンを貼り付けた際に、パッキンのシール性を適切に発揮させることが可能となる。
また、本実施形態の変形部144、145、164、165は、一対の突出部141、142、161、162に形成した一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aの間の部位によって構成している。
これによれば、新たに部品を追加することなく、一対のサイドプレート14、16に対して、変形部144、145、164、165を設定することができる。このことは、熱交換器の生産性の向上を図る上で有利となる。
さらに、本実施形態の一対のサイドプレート14、16それぞれは、積層方向DRsにおいて積層体12に対向する内面側にろう材BRが被覆された片面クラッド材で構成され、内面側に被覆されたろう材BRによって積層体12に接合されている。
これによれば、積層体12と一対のサイドプレート14、16とのろう付け接合時に、ワイヤWR等の治具が一対のサイドプレート14、16に接合されてしまうことを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図12〜図15を参照して説明する。本実施形態の一対のサイドプレート14、16には、図12、図13に示すように、一対の切欠き部141B、142B、161B、162Bが、幅方向DRwの外側から内側に向かうにつれて近付くように形成されている。
本実施形態の一対の切欠き部141B、142B、161B、162Bは、積層方向DRsに露出する側面における変形部144、145、164、165の形状が台形状となるように形成されている。なお、図12に示すように、一対の切欠き部141B、142B、161B、162Bは、幅方向DRwに露出する側面において、互いの間隔が一定に維持されるように、積層方向DRsに並行に延びている。
その他の構成は、第1実施形態のヒータコア10と同様である。本実施形態のヒータコア10は、第1実施形態のヒータコア10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態のヒータコア10は、一対の切欠き部141B、142B、161B、162Bが、幅方向DRwの外側から内側に向かうにつれて近付くように形成されている。これによれば、変形部144、145、164、165を変形させる際に、サイドプレート14、16における変形部144、145、164、165とその周囲の部位との干渉が抑制される。これにより、本実施形態のヒータコア10では、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出するように変形させ易くなる。
また、本実施形態のヒータコア10では、図14、図15に示すように、変形部144、145、164、165の幅が幅方向DRwの内側で小さくなる。このため、積層体12とサイドプレート14、16との組付体をワイヤWR等の治具によって仮固定する際の治具の位置ズレを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。本実施形態の一対のサイドプレート14、16は、一対の切欠き部141C、142C、161C、162Cのスリット長さが、第1実施形態の一対の切欠き部141A、142A、161A、162Aよりも短くなっている。
図16に示すように、本実施形態の一対の切欠き部141C、142C、161C、162Cは、積層方向DRsに露出する側面において、幅方向DRwの内側端部が、外側端部と接合部143、163との中間位置に設定されている。
具体的には、一対の切欠き部141C、142C、161C、162Cは、例えば、積層方向DRsに露出する側面において、幅方向DRwに延びるスリット長さが、一対の突出部141、142、161、162における幅方向DRwの長さよりも短くなっている。一対の切欠き部141C、142C、161C、162Cは、例えば、幅方向DRwに延びるスリット長さが一対のサイドプレート14、16における幅方向DRwの長さの4分の1程度となっている。
その他の構成は、第1実施形態のヒータコア10と同様である。本実施形態のヒータコア10は、積層方向DRsに露出する側面において、一対の切欠き部141C、142C、161C、162Cの幅方向DRwの内側端部が、外側端部と接合部143、163との中間位置に設定されている。
本実施形態のヒータコア10は、第1実施形態のヒータコア10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。つまり、本実施形態のヒータコア10は、変形部144、145、164、165に積層方向DRsから所定の圧縮荷重を加えることで、図17、図18に示すように、変形部144、145、164、165を積層体12よりも外側に突出させることができる。これにより、積層体12と一対のサイドプレート14、16とを仮固定する際に、変形させた変形部144、145、164、165を跨ぐように治具を巻き付けることで、ろう付け接合時に治具がチューブ122の端部に接合されることを抑制可能となる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図19〜図21を参照して説明する。本実施形態の一対のサイドプレート14、16には、図19に示すように、一対の突出部141、142、161、162との間に、中間突出部146、166が設けられている。
中間突出部146、166は、積層体12の幅方向DRwの中央部において、チューブ長手方向DRtbに沿って延びている。中間突出部146、166は、積層方向DRsに突出すると共に積層体12から離間している。
また、一対のサイドプレート14、16には、一対の突出部141、142、161、162と中間突出部146、166との間に、フィン124に接合される接合部143A、143B、163A、163Bが形成されている。図21に示すように、本実施形態の一対のサイドプレート14、16は、一対の突出部141、142、161、162、中間突出部146、166、および接合部143A、143B、163A、163Bによって、断面が凸凹形状となっている。
本実施形態の一対の切欠き部141D、142D、161D、162Dは、幅方向DRwの両側に位置する一対の突出部141、142、161、162それぞれに形成されている。一対の切欠き部141D、142D、161D、162Dは、第1実施形態と同様に、互いの間隔が一定に維持されるように、幅方向DRwに並行に延びている。
その他の構成は、第1実施形態のヒータコア10と同様である。本実施形態のヒータコア10は、第1実施形態のヒータコア10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の一対のサイドプレート14、16には、一対の突出部141、142、161、162との間に、中間突出部146、166が設けられている。この中間突出部146、166は、一対の突出部141、142、161、162と異なり、切欠き部が設けられていない。このため、中間突出部146、166は、一対の突出部141、142、161、162に比べて、積層方向DRwからの圧縮荷重によって変形し難くなっている。
このため、図20、図21に示すように、積層体12と一対のサイドプレート14、16とをワイヤWRで仮固定する際に、ワイヤWRによる張力によって一対のサイドプレート14、16が大きく変形してしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態の如く、一対のサイドプレート14、16に対して中間突出部146、166を設ける構成では、ヒータコア10全体としての強度を向上させることができるといった利点もある。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態の如く、一対のサイドプレート14、16は、片面クラッド材で構成されていることが望ましいが、これに限らず、一対のサイドプレート14、16は、両面クラッド材で構成されていてもよい。
上述の各実施形態では、積層体12、一対のサイドプレート14、16、および一対のヘッダタンク18、20をろう付け接合によって一体に構成されたヒータコア10を例示したが、これに限定されない。ヒータコア10は、例えば、一対のヘッダタンク18、20それぞれが、樹脂で構成されると共に、ろう付け接合された積層体12および一対のサイドプレート14、16に対して篏合等によって固定された構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、本発明の熱交換器をヒータコア10に適用する例について説明したが、本発明の熱交換器は、ヒータコア10に限らず、ラジエータ、エバポレータ等の異なる熱交換器に対しても適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、熱交換器は、一対のサイドプレートにおける積層方向において相対する部位に少なくとも1つの変形部が設定されている。そして、変形部は、積層方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、変形部の一部が、積層体おける積層方向に沿って拡がる面に直交する幅方向において積層体よりも外側に突出するように変形可能に構成されている。
また、第2の観点によれば、熱交換器の変形部は、幅方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、幅方向において積層体よりも外側に突出した部位が内側に変位するように変形可能に構成されている。
これによると、一対のサイドプレートの変形部を積層体よりも外側に突出するように変形させた後、一対のサイドプレートの変形部を積層体よりも外側に突出しないように戻すことができる。
このため、例えば、積層体と一対のサイドプレートとのろう付け接合後に、一対のサイドプレートの変形部を積層体よりも外側に突出しないように戻すことで、製造完了後における熱交換器や製造設備等の損傷を抑えることができる。
また、第3の観点によれば、熱交換器の一対のサイドプレートには、少なくとも幅方向の両側に積層方向に突出すると共に、一部が積層体から離間する一対の突出部が設けられている。一対の突出部それぞれには、幅方向の外側における積層体との接触部位の手前から幅方向の内側に向かって延びると共に、互いに近接するスリット状の一対の切欠き部が形成されている。そして、変形部は、一対の切欠き部の間の部位で構成されている。これによると、新たに部品を追加することなく、一対のサイドプレートに対して変形部を設定することができる。このことは、熱交換器の生産性の向上を図る上で有利である。
また、第4の観点によれば、熱交換器は、一対の切欠き部が、幅方向の外側から内側に向かうにつれて近付くように形成されている。これによれば、変形部を変形させる際に、サイドプレートにおける変形部とその周囲の部位との干渉が抑制されることで、変形部を積層体よりも外側に突出するように変形させ易くなる。また、本構成では、変形部の幅が幅方向の内側で小さくなる。このため、積層体およびサイドプレートの組付体を、変形させた変形部を跨ぐようにワイヤ等の治具で仮固定する際の治具の位置ズレを抑制することができる。
また、第5の観点によれば、熱交換器は、一対のサイドプレートそれぞれが、積層方向において積層体に対向する内面側にろう材が被覆された片面クラッド材で構成され、内面側に被覆されたろう材によって積層体に接合されている。これによれば、積層体と一対のサイドプレートとのろう付け接合時に、ワイヤ等の治具が一対のサイドプレートに接合されてしまうことを防止することができる。
上述の実施形態の一部または全部で示された第6の観点によれば、熱交換器の製造方法では、一対のサイドプレートを積層体の両側に組み付けた後、積層体の両側に組み付けた一対のサイドプレートの変形部に対して積層方向から所定の圧縮荷重を付与して変形させる。また、熱交換器の製造方法では、一対のサイドプレートが積層体の両側に組み付けた組付体に対して、積層方向から付与された所定の圧縮荷重によって変形した変形部を跨ぐように仮固定用の治具を巻き付けて積層体および一対のサイドプレートを仮固定する。そして、本発明では、治具によって仮固定された積層体および一対のサイドプレートを炉内に投入して、積層体および一対のサイドプレートをろう付け接合する。
10 ヒータコア(熱交換器)
12 積層体
122 チューブ
124 フィン
14 サイドプレート
144 変形部
145 変形部
16 サイドプレート
164 変形部
165 変形部

Claims (6)

  1. 熱交換器であって、
    複数交互に積層されたチューブ(122)およびフィン(124)の積層体(12)と、
    前記積層体の積層方向の両端部に配置された一対のサイドプレート(14、16)と、を備え、
    前記一対のサイドプレートには、前記積層方向において相対する部位に少なくとも1つの変形部(144、145、164、165)が設定されており、
    前記積層体おける前記積層方向に沿って拡がる面に直交する方向を幅方向としたとき、
    前記変形部は、前記積層方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、前記変形部の一部が前記幅方向において前記積層体よりも外側に突出するように変形可能に構成されている熱交換器。
  2. 前記変形部は、前記幅方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、前記幅方向において前記積層体よりも外側に突出した部位が内側に変位するように変形可能に構成されている請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記一対のサイドプレートには、少なくとも前記幅方向の両側に前記積層方向に突出すると共に、一部が前記積層体から離間する一対の突出部(141、142、161、162)が設けられており、
    前記一対の突出部それぞれには、前記幅方向の外側における前記積層体との接触部位の手前から前記幅方向の内側に向かって延びると共に、互いに近接するスリット状の一対の切欠き部(141A〜141D、142A〜142D、161A〜161D、162A〜162D)が形成されており、
    前記変形部は、前記一対の切欠き部の間の部位で構成されている請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記一対の切欠き部(141B、142B、161B、162B)は、前記幅方向の外側から内側に向かうにつれて近付くように形成されている請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記一対のサイドプレートそれぞれは、前記積層方向において前記積層体に対向する内面側にろう材が被覆された片面クラッド材で構成され、前記内面側に被覆されたろう材によって前記積層体に接合されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。
  6. 複数交互に積層されたチューブ(122)およびフィン(124)の積層体(12)と、
    前記積層体の積層方向の両端部に配置された一対のサイドプレート(14、16)と、を備え、
    前記積層体および前記一対のサイドプレートが一体となるようにろう材によって接合する熱交換器の製造方法であって、
    前記一対のサイドプレートそれぞれに対して、前記積層方向から所定の圧縮荷重が付与された際に、前記積層体おける前記積層方向に沿って拡がる面に直交する幅方向において前記積層体よりも外側に突出する変形部(144、145、164、165)を形成すること、
    前記変形部を有する前記一対のサイドプレートを前記積層体の両側に組み付けることと、
    前記積層体の両側に組み付けた前記一対のサイドプレートそれぞれの前記変形部に対して前記積層方向から所定の圧縮荷重を付与して変形させること、
    前記一対のサイドプレートが前記積層体の両側に組み付けた組付体に対して、前記積層方向から付与された所定の圧縮荷重によって変形した前記変形部を跨ぐように仮固定用の治具(WR)を巻き付けて前記積層体および前記一対のサイドプレートを仮固定することと、
    前記治具によって仮固定された前記積層体および前記一対のサイドプレートを炉内に投入して、前記積層体および前記一対のサイドプレートをろう付け接合すること、
    を含む熱交換器の製造方法。
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