JP2018071673A - シール材組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張黒鉛を含むシール材組成物において、そのシート状部材に欠損を生じさせにくいシール材組成物を提供する。【解決手段】シール材組成物1は、積層体5と、前記積層体を包囲する長尺状の包囲体6とを備える。前記積層体は、膨張黒鉛によりテープ状に形成されるシート状部材10を複数有する。前記積層体においては、複数の前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向と交差する方向に積層され、前記複数のシート状部材のうち、積層方向に隣り合う前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向に、ずれるようにかつ互いに相対移動可能に設けられる。前記包囲体は、前記隣り合うシート状部材の積層状態を保持しつつ、前記包囲体の長手方向に相対移動することを許容する。【選択図】図3

Description

本発明は、シール材組成物に関する。
シール材を製造するために用いられるシール材組成物としては、例えば、特許文献1に記載のようなヤーンが知られている。この種のヤーンは、繊維材を編む又は組むことによってなる筒状部材と、この筒状部材に充填された複数の繊維状部材(繊維状膨張黒鉛)とから構成されている。
前記複数の繊維状膨張黒鉛は、それぞれ可撓性を有する長尺状のものであり、各々の長手方向が前記筒状部材の長手方向と概ね一致するように前記筒状部材内に投入された後、撓み変形しつつ前記筒状部材内にランダムに並んだ状態で充填されている(図6参照)。
したがって、前記筒状部材内において、前記複数の繊維状膨張黒鉛のうちの隣り合う繊維状膨張黒鉛の間に不均一な間隙が発生しやすく、一般的には、このような間隙が多数含まれるようになっていた。しかも、これらの間隙は、前記筒状部材の長手方向に関して比較的短い間隔で存在する傾向があった。
よって、例えば、前記ヤーンを用いてシール材を製造するために、又は、前記ヤーンをボビン等の丸棒状部材に巻き付けながら搬送するために、前記ヤーンを撓ませて湾曲させたとき、ヤーンが湾曲させた部分から急激に折れ曲がり、前記複数の繊維状膨張黒鉛のいずれかが破断することがあった。
つまり、前記ヤーンは、外力により曲げ作用を受けたとき、その外力に応じて所定量の撓みを許容することができるものの、許容量以上の外力を受けた場合に前記複数の繊維状膨張黒鉛に欠損を生じさせる可能性のあるものとなっていた。そのため、前記複数の繊維状膨張黒鉛の欠損が、前記ヤーンを用いて製造されたシール材の性能低下を引き起こすおそれがあった。
特開2007−138315号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、膨張黒鉛を含むシート状部材を備えたシール材組成物において、そのシート状部材に欠損を生じさせにくいシール材組成物の提供を目的とする。
本発明は、
積層体と、
前記積層体を包囲する長尺状の包囲体と、を備え、
前記積層体は、
膨張黒鉛により テープ状に形成されるシート状部材を複数有し、
複数の前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向と交差する方向に積層され、
前記複数のシート状部材のうち、積層方向に隣り合う前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向に、ずれるようにかつ互いに相対移動可能に設けられ、
前記包囲体は、
前記隣り合うシート状部材の積層状態を保持しつつ、前記包囲体の長手方向に相対移動することを許容するシール材組成物である。
本発明の別の態様によれば、
前記シート状部材が、
長手方向一端部と、長手方向他端部と、長手方向一端部及び長手方向他端部をつなぐ長手方向中途部と、を有し、
前記長手方向一端部及び前記長手方向他端部が、前記長手方向中途部を挟んだ反対側で前記包囲体に接する。
本発明のさらに別の態様によれば、
前記シート状部材の長手方向一端部及び前記長手方向他端部が、前記包囲体の長手方向に対して傾斜する方向に延在する。
本発明のまた別の態様によれば、
前記シート状部材における前記長手方向中途部が、前記包囲体の長手方向に対して傾斜するように設けられ、
前記シート状部材における前記長手方向一端部及び前記長手方向他端部の少なくとも一方が、前記包囲体の長手方向に沿うように設けられる。
本発明によれば、膨張黒鉛を含むシール材組成物において、そのシート状部材に欠損を生じさせにくいシール材組成物を提供できる。
本発明の一実施形態に係るシール材組成物の斜視図である。 図1のシール材組成物の概略平面図である。 図1のシール材組成物の概略一部断面図である。 図1のシール材組成物が撓んだ場合における概略一部断面図である。 本発明の別の実施形態に係るシール材組成物の概略一部断面図である。 比較例である従来のシール材組成物の概略一部断面図である。 実験結果を示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシール材組成物1の概略斜視図を示す。図2は、シール材組成物1の概略平面図を示す。図3は、シール材組成物1の概略一部断面図を示す。
なお、シール材組成物1(後述の積層体5(シート状部材10)および包囲体6)に関しては、図1における矢印X方向を長手方向とし、矢印Y方向を短手方向とし、矢印Z方向を厚さ方向(上下方向)とする。また、図中の寸法比率は、説明の便宜上、適宜誇張されており、実際のものとは異なる場合がある。
シール材組成物1は、膨張黒鉛を材料として含み、シール材を形成する部材であり、グランドパッキン又はガスケット等のシール材を製造するために用いられるものである。シール材組成物1については、その一部又は全部が前記シール材の一部分(例えば、中芯材)又は前記シール材全体(例えば、成型パッキン)をかたちづくるために使用され得る。
図1、図2、図3に示すように、シール材組成物1は、積層体5と、包囲体6とを備えている。包囲体6は、長尺状に形成されたものであり、積層体5を包囲するように設けられている。本実施形態において、シール材組成物1は、直方体形状を呈する紐状(長尺状)部材であり、グランドパッキン又はガスケット等のシール材を少なくとも一つ製造できる長手方向長さを有している。
積層体5は、シート状部材10を複数有している。これらのシート状部材10は、例えば膨張黒鉛によりテープ状(帯状)に形成されるとともに、包囲体6の長手方向Xと交差する方向に積層され、長手方向Xに所定の間隔を有して配置されている。そして、複数のシート状部材10のうち、積層方向に隣り合うシート状部材10が、包囲体6の長手方向Xに、ずれるようにかつ互いに相対移動可能に設けられている。
本実施形態において、シート状部材10は、膨張黒鉛を主成分とする膨張黒鉛製のテープ状体である。シート状部材10は、ほぼ扁平な直方体形状を呈する帯状体であり、ほぼ一定の厚さ及び包囲体6よりも短い長手方向長さを有している。なお、各シート状部材10は、互いに厳密な同一形状を有するものだけでなくてもよく、製造上の誤差を含むものであり、積層体5を成形可能な形状を有するものであればよい。
複数のシート状部材10は、互いに略同一方向に延在するように配置されている。そして、複数のシート状部材10は、隣り合うシート状部材10のうちの一方側のシート状部材10を他方側のシート状部材10に対して前記包囲体6の長手方向Xに所定量ずらした状態で、前記積層体5が長手方向両端部を除き直方体形状を呈するように積層されている。
ここで、前述の包囲体6の長手方向Xと交差する方向、即ち複数のシート状部材10の積層方向とは、包囲体6の長手方向Xおよび短手方向Yと直交する厚さ方向Zに対して傾斜する方向である。
詳しくは、隣り合うシート状部材10は、一方側のシート状部材10と他方側のシート状部材10とが積層方向とほぼ直交する方向(包囲体6の長手方向X)に互いに摺動可能となるように積層されている。一方側のシート状部材10と他方側のシート状部材10との積層状態は、これらの摺動にかかわらず包囲体6によって維持される。
また、特に図3に示すように、積層体5におけるすべての位置ずれ発生箇所に関する隣り合うシート状部材10のずれ量(即ち、一方側のシート状部材10と他方側のシート状部材10とのずれ量)Gは、シール材組成物1に外力が作用し、撓まされていない図3に示す初期状態において、包囲体6の長手方向Xに沿ってほぼ同一になるように設定されている。
そしてこのような積層状態において、隣り合うシート状部材10との間に、段差部11が一方側のシート状部材10(又は他方側のシート状部材10)の厚さに応じて形成されている。この段差部11は、積層体5の上面側表層部8及び下面側表層部9の各々に形成されており、包囲体6の長手方向Xに沿ってほぼ等間隔に配置されている。
なお、前記初期状態における前記隣り合うシート状部材10のずれ量Gは、特に限定されるものではなく、前記隣り合うシート状部材10が相対移動する(互いに摺動する)ことにより、前記初期状態のずれ量Gよりも拡大した場合であっても積層状態が保持されるように設定されたものであればよい。たとえば、これらのずれ量Gは互いに異なるものであってもよい。
また、本実施形態において、シート状部材10は、上面側表層部8に露出する長手方向一端部13と、下面側表層部9に露出する長手方向他端部14と、これら両端部13,14をつなぐ長手方向中途部15とを有する。シート状部材10の長手方向一端部13及び長手方向他端部14は、それぞれ長手方向中途部15を挟んだ反対側(積層体5の上面側表層部8側および下面側表層部9側)で包囲体6に接するように、包囲体6の長手方向Xに対して傾斜する方向に延在している。
詳しくは、図3に示すように、積層体5の上面側表層部8及び下面側表層部9においては、それぞれのシート状部材10の長手方向一端部13及び長手方向他端部14により、段差部11が形成されている。そして、各シート状部材10の大部分をなす長手方向中途部15が、所定の傾斜角度Θ1を有している。
各シート状部材10は、積層体5の1つの層を形成しており、積層体5は、シート状部材10が7層積層された構造となっている。ここで、各シート状部材10の積層数は、特に限定されるものではなく、各シート状部材10の厚さ等に応じて適宜設定され得るものであり、少なくとも2層以上であればよい。
なお、図1及び図3では、隣り合うシート状部材10の間に隙間を誇張して示しているが、実際には、この隙間がほとんど生じないように複数のシート状部材10の積層が行われ(図4参照)、これにより積層体5は図1及び図3に示すものに比べてより扁平化したものとなる。
さらに、本実施形態においては、各シート状部材10の長手方向一端部13及び長手方向他端部14の少なくとも一方が、包囲体6の長手方向Xに沿うように設けられている。詳しくは、長手方向一端部13及び長手方向他端部14の両方が、それぞれ、包囲体6の長手方向Xとほぼ平行に延びるように、前記長手方向中途部15に対して折り曲げられている。
また、シート状部材10は、例えば、100mm以上、300mm以下(好ましくは、150mm以上、250mm以下)程度の長手方向長さを有し、1mm以上、30mm以下(好ましくは、3mm以上、15mm以下)程度の短手方向(長手方向X及び厚さ方向Zの各々と直交する方向)長さを有し、0.01mm以上、3.0mm以下(好ましくは、0.1mm以上、1.0mm以下)程度の厚さを有している。
なお、シート状部材10は、シール材組成物1の長手方向X、短手方向Y、及び、厚さ方向Zの各々と同一の長手方向、短手方向、及び、厚さ方向を有している。
各図に示すように、包囲体6は、隣り合う各シート状部材10(積層体5)の積層状態を保持しつつ包囲体6の長手方向Xに相対移動することを許容するように構成されている。本実施形態において、包囲体6は、その長手方向Xに沿うように積層体5を挿入可能な筒形状を有している。包囲体6の長手方向両端部は、積層体5の長手方向両端部を露出させ得る解放状態とされている。
包囲体6は、網目構造を有する網状体であり、包囲体6が囲繞する積層体5の表層に概ね接した状態で長手方向Xに延設されている。積層体5を囲繞した状態の包囲体6の外形が、実質的に、シール材組成物1の外形をかたちづくるようになっている。包囲体6は、適宜の編み方(例えば、ニット編み)により編まれた、又は、適宜の組み方で組まれた線材17を用いて構成されている。
なお、各図においては、長手方向Xに対して所定の角度でねじられた(ツイストされた)線材17を備える包囲体6を示しているが、これに限定されるものではなく、長手方向Xと略同一方向に延びる線材を備える包囲体であってもよい。また、線材17の間隔は、各図に示すように不均等であってもよいし、略均等であってもよい。
線材17としては、例えば、ニッケル合金若しくはステンレス線等の鉄を主成分とする合金等から構成される金属線、天然ゴム等の天然樹脂、合成樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、又は、天然若しくは合成繊維等が用いられる。なお、本実施形態における線材17には、金属線を用いている。また、線材17は、例えば、0.01mm以上、1mm以下程度の直径を有する丸線とされる。なお、包囲体6は、実際には、前述のとおり前記隣り合うシート状部材10の間に隙間がほとんど生じないように図1及び図3に比べて扁平化した積層体5を包囲するものとなる。
このような構成において、例えばシール材組成物1を用いてシール材を製造するために、又は、シール材組成物1を丸い棒状部材に巻き付けながら搬送するために、シール材組成物1を撓ませて湾曲させるとき、隣り合うシート状部材10を、互いの位置ずれが生じるように、それぞれ包囲体6の長手方向Xに摺動させることが可能となる。
すなわち、シール材組成物1は、前記隣り合うシート状部材10をそれぞれ撓ませながら、隣り合うシート状部材10、即ち一方側のシート状部材10と他方側のシート状部材10とを包囲体6の長手方向Xに沿うように相対移動させることが可能となる。しかも、その際には、隣り合うシート状部材10の積層状態を保持することが可能となる。
具体的には、図4に示すように、複数のシート状部材10の積層状態を維持したまま、積層体5の上面側(外周面側)表層部8においては、長手方向一端部13を矢印18で示すように摺動させ、かつ、積層体5の下面側(内周面側)表層部9においては、長手方向他端部14を矢印19で示すように摺動させることが可能となる。
したがって、シール材組成物1を湾曲させるべくこれに外力を付与したとき、シール材組成物1に急激に折り曲げられた部分が発生してしまうことを阻止でき、このような折曲部分により複数のシート状部材10のいずれかが破断することを抑止できる。よって、シール材組成物1に性能低下を引き起こす欠損が生じることを防止できる。
本発明に係るシール材組成物1は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図5に示すような各シート状部材20が各シート状部材10よりも短い長手方向長さ、及び、上記実施形態の傾斜角度Θ1よりも大きい傾斜角度Θ2を有するものとしてもよい。また、図示は省略するが、各シート状部材20が各シート状部材10よりも長い長手方向長さ、及び、上記実施形態の傾斜角度Θ1よりも小さい傾斜角度を有するものとしてもよい。
そして、前述のような作用効果を得られることは、シール材組成物の可撓性についての実験により確認された。実験方法は、以下の通りである。
この実験においては、シール材組成物として、本発明に係る実施例1、本発明に係る実施例2、及び、従来のシール材組成物と同様の構造を有する比較例1を準備するとともに、第1丸棒状部材及び第2丸棒状部材を準備した。
実施例1は、シール材組成物1と同様の構造を有するものである。積層体5における複数のシート状部材10は、それぞれ約200mmの長手方向長さを有し、7層積層された構造をなす。また、複数のシート状部材10は、包囲体6の長手方向に関して10cmごとに5つの段差部11を形成するようなずれ量Gをもって配置されている。
実施例2は、図5に示すようなシール材組成物と同様の構造を有するものである。積層体5における複数のシート状部材20は、それぞれ約100mmの長手方向長さを有し、7層積層された構造をなす。また、複数のシート状部材20は、包囲体6の長手方向に関して10cmごとに7つの段差部11を形成するようなずれ量Gをもって配置されている。
比較例1は、図6に示すような従来のシール材組成物と同様の構造を有するものである。複数の繊維状部材30は、包囲体32内にランダムに並ぶように充填されている。また、複数の繊維状部材30は、包囲体32近傍に段差部を生じさせず、包囲体32内に多数(広い面積)の隙間が生じるように配置されている。
第1丸棒状部材は、実施例1、実施例2、及び、比較例1を全周にわたって巻き付けることが可能なものであり、10mmの直径を有している。第2丸棒状部材は、実施例1、実施例2、及び、比較例1を全周にわたって巻き付けることが可能なものであり、30mmの直径を有している。
そして、実施例1、実施例2、及び、比較例1を、それぞれ、撓ませて湾曲させながら、第1丸棒状部材と第2丸棒状部材との各々にほぼ全周にわたって巻き付けた。その後、実施例1、実施例2、及び、比較例1をそれぞれ第1丸棒状部材及び第2丸棒状部材から取り外し、シート状部材10・20、繊維状部材30の状態を確認した。
その結果を図7に示す。すなわち、実施例1及び実施例2においては、複数のシート状部材10・20のいずれについても破断は確認されなかった(図中では、このことを○で示している)。これに対し、比較例1においては、包囲体32の長手方向の2箇所で全層にわたる破断が確認された(図中では、このことを×で示している)。
また、本実施形態においては、各シート状部材10が、前述のように包囲体6の長手方向Xに対して傾斜する方向に延在しているので、シール材組成物1に曲げ作用が働いたとき、隣り合うシート状部材10をそれぞれ円滑に摺動させることが可能となる。よって、複数のシート状部材10において破断をより発生しにくいものにできる。
また、本実施形態においては、各シート状部材10の長手方向一端部13及び長手方向他端部14が、それぞれ、包囲体6の長手方向Xに沿うように設けられているので、これらの端部13・14が包囲体6の網目部分から外部に向かって突出しなくなる。よって、長手方向一端部13及び長手方向他端部14が、外部にある設置物等との衝突により破損してしまうことを抑止できる。
以上、上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態および変形形態をとり得ることは明らかである。したがって、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 シール材組成物
5 積層体
6 包囲体
10 繊維状部材
13 繊維状部材の長手方向一端部
14 繊維状部材の長手方向他端部
15 繊維状部材の長手方向中途部

Claims (5)

  1. 積層体と、
    前記積層体を包囲する長尺状の包囲体と、を備え、
    前記積層体は、
    膨張黒鉛によりテープ状に形成されるシート状部材を複数有し、
    複数の前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向と交差する方向に積層され、
    前記複数のシート状部材のうち、積層方向に隣り合う前記シート状部材が、前記包囲体の長手方向に互いに相対移動可能に設けられ、
    前記包囲体は、
    前記隣り合うシート状部材の積層状態を保持しつつ、前記包囲体の長手方向に相対移動することを許容するシール材組成物。
  2. 前記シート状部材同士が、前記包囲体の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて配置される請求項1に記載のシール材組成物。
  3. 前記シート状部材が、
    長手方向一端部と、長手方向他端部と、長手方向一端部及び長手方向他端部をつなぐ長手方向中途部と、を有し、
    前記長手方向一端部及び前記長手方向他端部が、前記長手方向中途部を挟んだ反対側で前記包囲体に接する請求項1又は請求項2に記載のシール材組成物。
  4. 前記シート状部材の長手方向一端部及び前記長手方向他端部が、前記包囲体の長手方向に対して傾斜する方向に延在する請求項1から請求項3のいずれかに記載のシール材組成物。
  5. 前記シート状部材における前記長手方向中途部が、前記包囲体の長手方向に対して傾斜するように設けられ、
    前記シート状部材における前記長手方向一端部及び前記長手方向他端部の少なくとも一方が、前記包囲体の長手方向に沿うように設けられる請求項1から請求項4のいずれかに記載のシール材組成物。
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