JP2018071363A - センサ制御システム及びセンサの制御方法 - Google Patents

センサ制御システム及びセンサの制御方法 Download PDF

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正信 嶺澤
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真治 原
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桂一 飯田
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真 尼ヶ崎
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Abstract

【課題】センサ素子の被水割れを回避しつつ、測定開始に要する時間を短縮することができるセンサ制御システム及びその制御方法を提供する。【解決手段】センサ素子31、ヒータ32、及び電極33からなるNOxセンサ30に接続された制御装置20、及び状況取得装置(21〜28)を備えていて、制御装置20により、第一パラメータに基づいて、許可判定を行う構成にしたセンサ制御システム40において、NOxセンサ30に関するセンサ制御が停止してから停止期間Δtを経た後に再度、許可判定からセンサ制御を行う場合は、制御装置20により、停止期間Δtの間に状況取得装置により取得した第二パラメータに基づいて、許可判定に要する時間を短縮する設定を行う構成にした。【選択図】図4

Description

本発明は、センサ制御システム及びセンサの制御方法に関し、より詳細には、早期にセンサによる測定を可能にするセンサ制御システム及びセンサの制御方法に関する。
エンジンの排気通路に設けられたセンサ(例えば、NOxセンサ)においては、センサにより排気ガスの成分を測定する際に、ヒータによりセンサ素子を昇温すると共に、電極に通電することで測定値を測定している。
しかし、排気通路に凝縮水が存在する環境で、ヒータによる昇温を行うと、センサ素子に凝縮水が付着したときに被水割れが生じるという問題があった。一方で、凝縮水が完全に無くなる環境になるまでヒータによる昇温を待機すると、電極への通電が遅れてセンサの測定開始が遅れるという問題もあった。
これに関して、排気ガスの飽和水蒸気圧と水蒸気分圧とに応じた凝縮水質量に基づいて、排気通路に凝縮水が無くなるタイミングを見計らって、ヒータによりセンサ素子を昇温する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−024093号公報
ところで、ヒータ及び電極は、スタータに電力を供給するバッテリに電気的に接続されていて、そのバッテリの電力を使用している。それ故、バッテリが低電圧になると、スタータが駆動できずにエンジンが始動できない事態が生じていた。これを回避するために、バッテリが低電圧になった場合は、ヒータによる昇温及び電極への通電を停止していた。
また、アイドルストップ付の場合、エンジン始動・停止が頻繁に発生する場合がある。それ故、バッテリが低電圧となる事を避ける為にエンジン停止中(制御装置の電源はON)はヒータへの通電を停止している。また、エンジン運転中にNOxセンサの作動保証のできない低電圧となった場合もヒータへの通電を停止している。
上記の装置では、エンジンの停止時の凝縮水質量を、エンジンの始動時の初期値に設定している。しかし、エンジンが停止してからエンジンが始動するまでの間のセンサ素子の周囲状況の変化に伴って、凝縮水質量が変わると、エンジンの始動時の初期値が実際の値から大幅にずれることになる。それ故、上記の装置では、エンジンが停止してから始動すると、凝縮水が無くなるタイミングを正確に見計らうことができない。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、センサ素子の被水割れを回避しつつ、測定開始に要する時間を短縮することができるセンサ制御システム及びセンサの制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のセンサ制御システムは、センサ素子、ヒータ、及び電極を有してなるセンサに接続された制御装置と、この制御装置に接続されて前記センサ素子
の周囲状況を取得する状況取得装置とを備えていて、前記制御装置により、前記状況取得装置により取得した前記周囲状況に基づいて、前記ヒータによる昇温を許可する判定の正否の結果が正の場合に、前記センサ素子に対して前記ヒータによる昇温を行うと共に、前記電極に通電する構成にしたセンサ制御システムにおいて、前記許可する判定、前記ヒータによる昇温、及び前記電極への通電を含む前記センサに関するセンサ制御が停止してから停止期間を経た後に、前記許可する判定から再開される場合は、前記制御装置により、その停止期間の間に前記状況取得装置により取得した前記周囲状況に基づいて、前記許可する判定に要する時間を短縮する設定を行う構成にしたことを特徴とするものである。
上記の目的を達成する本発明のセンサの制御方法は、センサ素子の周囲状況に基づいて、ヒータによるそのセンサ素子の昇温を許可する判定を行い、その許可する判定の正否の結果が正の場合に、前記センサ素子に対して前記ヒータによる昇温を行うと共に、前記センサ素子に接合された電極に通電して、測定値を測定するセンサの制御方法において、前記許可する判定、前記ヒータによる昇温、及び前記電極への通電を含む前記センサに関するセンサ制御を停止してから停止期間を経た後に、前記許可する判定から再開する場合は、前記センサ制御を停止したときの制御状態を記憶し、前記停止期間の間に、前記周囲状況を取得し、記憶した前記制御状態と、取得した前記周囲状況とに基づいて、前記許可する判定に要する時間を短縮する設定を行うことを特徴とする方法である。
なお、ここでいう制御状態としては、許可する判定の結果が出る前に停止したことを示す状態や、ヒータによるセンサ素子の昇温が、そのセンサ素子の周囲に結露が生じない状況まで継続されたことを示す状態が例示される。
本発明によれば、停止してから停止期間を経て再度、許可する判定を行う場合は、停止期間の間に取得した周囲状況に応じて、その許可する判定に要する時間を短縮する設定を行う。それ故、許可する判定に要する時間を、停止期間で変化するセンサ素子の周囲状況に応じて、センサ素子の被水割れを確実に回避可能な最短の時間にすることができる。これにより、センサ素子の被水割れを確実に回避しつつ、測定準備に要する時間の短縮には有利になり、早期にセンサによる測定を開始することができる。
本発明のセンサ制御システムの第一実施形態を例示する構成図である。 図1のセンサの制御方法のうちのセンサ制御に関する方法を例示するフロー図である。 図1のセンサの制御方法のうちの停止判定に関する方法を例示するフロー図である。 図1のセンサの制御方法のうちの短縮する設定に関する方法を例示するフロー図である。 図4の減算値を算出するブロック図である。 図4の補正係数を算出するマップデータである。 図4のステータスAにおける時間経過と計算値との関係を例示する図である。 図4のステータスBにおける時間経過と計算値との関係を例示する図である。 図4のステータスCにおける時間経過と計算値との関係を例示する図である。 本発明のセンサ制御システムの第二実施形態において、センサの制御方法のうちの短縮する設定に関する方法を例示するフロー図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図中では、G1を排気ガス、W1を冷却水、及びU1を尿素水とする。
図1に例示するように、第一実施形態のセンサ制御システム40はNOxセンサ30を制御するシステムであり、センサ制御システム40及びNOxセンサ30のそれぞれは、車両に搭載されたエンジンにおける排気ガス浄化システムを構成している装置である。
排気ガス浄化システムは、尿素水供給システム10、選択的還元触媒11、制御装置20、及び各種センサ21〜27から構成されている。尿素水供給システム10は、尿素水噴射弁12、サプライモジュール13、尿素水タンク14、及びクーラントバルブ15から構成されている。なお、クーラントバルブ15は設けない場合もある。
尿素水噴射弁12、及び選択的還元触媒11は、図示しないエンジンから排出された排気ガスG1が通過する排気通路16の中途の位置に、排気ガスG1の流れに関して上流側から下流側に向かって順に配置されている。なお、選択的還元触媒11の下流にアンモニアスリップ触媒を設けてもよい。また、選択的還元触媒11の上流に酸化触媒や捕集フィルタを設けてもよい。
尿素水噴射弁12、サプライモジュール13、尿素水タンク14は、配管17により接続されていて、サプライモジュール13に設けたポンプ18により、尿素水タンク14から尿素水噴射弁12に尿素水U1が供給されている。
また、尿素水噴射弁12、サプライモジュール13、及び尿素水タンク14を接続する尿素水配管17は、冷却水配管19によりエンジンを冷却した後の冷却水W1により温められる構成になっていて、クーラントバルブ15により冷却水W1の流量が調節されている。この実施形態では、尿素水タンク14の内部に、あるいは尿素水配管17に対して隣接して配置された冷却水配管19が、尿素水U1を昇温する昇温装置として機能している。なお、尿素水配管17に加えて、尿素水噴射弁12やポンプ18を冷却水配管19により直接温める構成にしてもよい。
制御装置20は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されているハードウェアである。制御装置20は、尿素水噴射弁12、ポンプ18、排気ガス温度センサ21、22、外気温度センサ23、冷却水温度センサ24、モジュール温度センサ25、モジュール圧力センサ26、タンク温度センサ27、及びNOxセンサ30に信号線を介して電気的に接続されている。また、制御装置20は、エンジン制御を行うエンジン制御装置28とバッテリ29とに信号線を介して電気的に接続されている。制御装置20は、接続されたエンジン制御装置28や各種センサの測定値に基づいて、尿素水噴射弁12の噴射制御及びポンプ18の駆動制御を行っている。
NOxセンサ30は、イオン伝導体で構成されたセンサ素子31と、センサ素子31の内部に埋め込まれたヒータ32と、センサ素子31に接合された電極33と、を備えている。ヒータ32及び電極33のそれぞれは、制御装置20及びバッテリ29に信号線を介して電気的に接続されている。この実施形態で、NOxセンサ30は、排気ガスG1の流れに関して、選択的還元触媒11の上流側に配置されているが、選択的還元触媒の下流側に配置されていてもよい。
センサ制御システム40は、上記の制御装置20及び状況取得装置としての各種センサ21〜27から構成されていて、NOxセンサ30におけるセンサ制御を行っている。
状況取得装置としては、センサ素子31の周囲状況を取得するセンサなどが例示でき、この実施形態では、排気ガス温度センサ21、外気温度センサ23、冷却水温度センサ24、及びエンジン制御装置28を用いている。エンジン制御装置28は、エンジン回転速度Neや燃料噴射量Qeなどを取得する状況取得装置として用いられている。このエンジン制御装置28の代わりに、制御装置20にエンジン回転速度センサなどを直接接続してもよい。
次に、センサ制御システム40により行われるNOxセンサ30の制御方法について説明する。NOxセンサ30においては、センサ制御システム40の制御装置20によりセンサ制御が行われていて、ヒータ32によりセンサ素子31を昇温してから、電極33に通電して、排気ガスG1における窒素酸化物の含有量を測定値として測定している。ヒータ32による昇温は、センサ素子31に対するヒータ32による昇温を許可する判定(以下、許可判定という)の正否の結果に基づいている。許可判定は、第一パラメータに基づいて、予め設定した初期値hq0に第一パラメータに応じた加算値hq1を加算した計算値hq2が予め設定した閾値hq3以上になったときに、正否の結果が正になり、ヒータ32によるセンサ素子31の昇温を許可する工程である。このように、NOxセンサ30においては、許可判定、ヒータ32による昇温、及び電極33への通電のセンサ制御を行うことにより、測定値を測定している。
図2に例示するように、制御装置20は、状況取得装置により第一パラメータを取得する(S110)。次いで、制御装置20は、取得した第一パラメータに基づいて、加算値hq1を算出する(S120)。次いで、制御装置20は、予め設定した初期値hq0に算出した加算値hq1を加算して計算値hq2を算出する(S130)。次いで、制御装置20は、算出した計算値hq2が予め設定した閾値hq3以上か否かを判定する(S140)。以上の工程が許可判定の工程である。
第一パラメータは、センサ素子31の周囲状況、より詳しくはセンサ素子31の周囲の凝縮水の状況を示すパラメータであり、計算値hq2を算出するためのパラメータである。この実施形態では、第一パラメータとして、排気熱量Qg、排気ガス温度Tg1、Tg2、外気温度To、及び水温Twを用いている。排気ガス温度Tg1、Tg2はそれぞれ選択的還元触媒11の上流側の排気ガスG1の温度と、下流側の排気ガスG1の温度である。なお、排気ガスG1の温度としては、例えば、エンジンから排出された直後のものなど排気ガス温度Tg1、Tg2以外を取得してもよい。排気熱量Qgは、排気ガスG1の熱量であり、エンジン回転速度Ne及び燃料噴射量Qeに基づいて算出することができる。また、第一パラメータとしては、車速なども例示できる。
計算値hq2は、センサ素子31の周囲の凝縮水の状況を数値化したものであり、単位時間あたりの凝縮水が減少する要因の累積値である。具体的に、計算値hq2としては、エンジンが始動してからの経過時間や排気熱量の累積値が例示できる。
加算値hq1は、単位時間あたりの凝縮水が減少する要因を数値化したものであり、計算値hq2が経過時間の場合は、所定の単位時間であり、計算値hq2が排気熱量の累積値の場合は、マップデータの参照値である。
閾値hq3は、予め実験や試験により予め制御装置20に記憶されていて、センサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない状況を判定可能な値である。閾値hq3は、計算値hq2が経過時間の場合は、エンジンが始動してからセンサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない状況になるまでの時間を判定可能な値になる。一方、閾値hq3は、計算値hq2が排気熱量の累積値の場合は、排気熱量によりセンサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない
状況なったことを判定可能な値になる。
許可判定(S110〜S140)の詳細について、以下に説明する。制御装置20は、許可判定において、外気温度To及び水温Twが閾値よりも高いか否かを判定し、高い場合は、計算値hq2として経過時間を用いて、低い場合は、計算値hq2として排気熱量の累積値を用いている。
制御装置20は、取得した第一パラメータに基づいて、外気温度Toが閾値よりも高いか否かの判定と、水温Twが閾値よりも高いか否かの判定を行う。次いで、外気温度To及び水温Twのそれぞれが閾値よりも高いと判定すると、制御装置20は、計算値hq2として経過時間を選択する。次いで、制御装置20は、エンジンが始動してから、所定の単位時間として加算値hq1のカウントを開始する。
一方、制御装置20は、外気温度To又は水温Twが閾値よりも低いと判定すると、計算値hq2として排気熱量の累積値を選択する。次いで、制御装置20は、第一パラメータを用いた一つ又は複数のマップデータにより単位時間あたりの排気熱量の増加分を加算値hq1として算出する。この実施形態では、エンジン回転速度Neや燃料噴射量Qeに応じた排気熱量が設定されているマップデータを参照して算出した排気熱量を、排気ガス温度Tg、外気温度To、及び水温Twで補正している。このマップデータは、予め実験や試験により求めておき、制御装置20に記憶させておく。
このように、許可判定として、状況に応じた計算値hq2を用いることにより、確実にセンサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない状況を判定しつつ、その許可判定に要する時間の短縮には有利になる。
凝縮水が存在しない状況の判定を計算式のみで行うことも可能であるが、エンジンから排出された排気ガスG1が通過する排気通路16は、複雑な経路に形成されていることから、精度が落ちるおそれがある。これに対して、許可判定として、この実施形態のように予め実験や試験により得たマップデータや閾値などを用いることで、多種多様なエンジンや排気通路16に適用することができ、センサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない状況の判定精度を向上することができる。
上記の許可判定(S110〜S140)において、計算値hq2が予め設定した閾値hq3以上になったと判定すると、制御装置20は、ヒータ32によりセンサ素子31を昇温する(S150)。次いで、制御装置20は、センサ素子31の素子温度Tsが予め設定した活性化温度Ta以上になったか否かを判定する(S160)。この素子温度Tsの判定において、素子温度Tsが活性化温度Ta以上と判定すると電極33に通電して、測定を開始する(S170)。
活性化温度Taは、センサ素子31が活性化する温度であり、センサ素子31の導電性が高まる温度に設定されている。
この実施形態では、制御装置20が、許可判定により計算値hq2が閾値hq3以上になったと判定したときにヒータ32による昇温を行う。ここでいう昇温とは、センサ素子31が活性化する活性化温度Taまで一気にセンサ素子31を温めることである。つまり、ヒータ32による昇温とは、許可判定までにヒータ32への通電が停止している場合は、ヒータ32への通電を開始する制御であり、ヒータ32への通電が開始している場合は、ヒータ32に流れる電流を大きくする制御である。なお、許可判定の前に、ヒータ32へ通電する場合は、活性化温度Ta未満で、センサ素子31をセンサ素子31に凝縮水が生じても割れない温度まで昇温するプレヒートを行う構成にするとよい。
上記のNOxセンサ30に関するセンサ制御(S110〜S170)は、アイドリングストップ中などの一時的なエンジン停止中や、バッテリ29が低電圧になったときに、制御装置20により、バッテリ29の消費電力を低減するために停止される。ここでいう低電圧とは、エンジンを始動するためのスタータが駆動可能な電圧の最低値である。
センサ制御が停止して停止期間Δtを経た後に、再度、NOxセンサ30により測定値を測定する場合は、センサ制御は許可判定(S110〜140)から行う。これにより、センサ素子31の被水割れを確実に回避できる一方で、許可判定に要する時間により、NOxセンサ30による測定が遅延する。
そこで、この実施形態のセンサ制御システム40は、センサ制御(S110〜S170)が停止して停止期間Δtを経た後に再度、許可判定(S110〜S140)から行う場合は、停止期間ΔTの間に取得した第二パラメータに基づいて、制御装置20により、許可判定に要する時間を短縮する設定を行う構成にしている。
より詳しくは、図3に例示するように、エンジンが停止している間は、又はバッテリ29が低電圧状態の間は、制御装置20により、第三パラメータに基づいて、センサ制御を停止する。そして、制御装置20により、停止したときの制御状態としてステータスA〜Cのいずれかを記憶する。次いで、図4に例示するように、停止して停止期間ΔTを経た後に再度、上記の許可判定からセンサ制御を行う場合は、制御装置20により、ステータスA〜Cと停止期間ΔTの間に取得した第二パラメータとに基づいて、許可判定に要する時間を短縮する設定を行う。
この制御方法の詳細について、以下に説明する。なお、図3に例示する停止判定と、図4に例示する短縮する設定と、上記のセンサ制御(S110〜S170)とは、それぞれ独立した制御としてもよく、単一の制御としてもよい。
図3に例示するように、制御装置20は、第三パラメータを取得する(S210)。次いで、制御装置20は、第三パラメータに基づいて、ヒータ32による昇温及び電極33への通電を停止するか否かを判定する(S220)。次いで、判定結果が正(YES)の場合に、制御装置20は、NOxセンサ30に関するセンサ制御(S110〜S170)を停止する(S230)。次いで、制御装置20は、停止したときのステータスA〜Cを記憶する(S240)。一方、判定結果が否(NO)の場合に、制御装置20は、センサ制御を行っていればそれを維持する、あるいは、行っていなければ上記の許可判定からセンサ制御を開始する。
第三パラメータは、停止判定に用いられるパラメータであり、エンジン制御装置28を介して取得されている。この実施形態では、第三パラメータとして、エンジン回転速度Neと、バッテリ29の電圧V1とを用いている。エンジン回転速度Neは、エンジン制御装置28に電気的に接続された回転速度センサを介して取得しており、電圧V1は、エンジン制御装置28に電気的に接続されたBMS(バッテリマネージメントシステム)を介して取得している。
停止判定は、エンジンが停止した状態、又はバッテリ29が低電圧になった状態の場合に正(YES)と判定される。エンジンが停止した状態は、エンジン回転速度Neにより判断され、例えば、エンジン回転速度Neがゼロになったときにエンジンが停止した状態になったと判断される。
ここでいう、エンジンが停止した状態とは、エンジンから排気通路16に排出される排
気ガスG1の流量が少なく、尿素水U1の噴射制御を停止する状態である。例えば、エンジン運転状態がアイドリング状態の場合に、尿素水U1の噴射制御を停止する場合は、エンジン回転速度Neがアイドリング回転速度以下の場合にエンジンが停止したと判定してもよい。バッテリ29が低電圧になった状態は、電圧V1により判断される。電圧V1が低電圧になった判断は、バッテリ29の電圧V1が、スタータが駆動可能な最低電圧になった否かを判断できればよい。なお、バッテリ29の電圧V1は、スタータの駆動時以外にも、車載架装品による消費電力が大きくなった場合にも低下する。
ステータスA〜Cは、上記のセンサ制御における制御状態であり、許可判定により結果が出る前に停止したことを示すステータスA、許可判定の結果が出てヒータ32による昇温を開始してから停止したことを示すステータスB、センサ素子31に結露が生じない状況までヒータ32による昇温が継続されてから停止したことを示すステータスCの三つに区分される。なお、制御状態としては、三つ以上に区分してもよい。
ステータスCは、ヒータ32による昇温が開始されてから、排気熱量によりセンサ素子31の周囲に結露が生じない状況になった制御状態である。この実施形態では、ステータスCとして、ヒータ32による昇温が開始されてから、排気ガス温度Tgが閾値以上で所定の時間が経過した状態を用いている。閾値としては、100度超の値が例示でき、所定の時間としては、数分の値が例示できる。
以上のように停止判定を行うことで、ヒータ32による不必要な電力消費を抑制することができるので、燃費の向上には有利になる。また、必要な電力消費の抑制により、バッテリ29が低電圧になることを回避できるので、スタータによりエンジンを始動できない状態の回避には有利になる。
なお、イグニッションオフの状態(イグニッションキーあるいはスイッチがオフの状態)になり、バッテリ29からの通電が停止する場合は、上記の停止判定は行われないが、制御装置20は、停止したときのステータスA〜Cを記憶することが可能である。
図4に例示するように、短縮する設定は、初期値hq0又は閾値hq3をどちらか一方に近づける工程であり、許可判定を開始する前に行われて、停止判定における許可判定の開始(S250)をトリガとしている。また、イグニッションオフの状態になり、イグニッションオンの状態になった場合は、イグニッションオンの状態になったときをトリガとしている。
制御装置20は、停止判定で記憶したステータスA〜Cを読み込む(S310)。次いで、制御装置20は、第二パラメータを読み込む(S320)。
次いで、制御装置20は、停止したときのステータスがステータスAと判定すると(S330)、第二パラメータに基づいて、減算値hq4を算出する(S350)。次いで、停止したときの計算値hq2から減算値hq4を減算した値hq5を算出する(S360)。次いで、制御装置20は、算出した値hq5を初期値hq0に設定する(S370)。
一方、制御装置20は、停止したときのステータスがステータスCと判定すると(S340)、第二パラメータに基づいて、補正係数αを算出する(S380)。次いで、制御装置20は、閾値hq3に算出した補正係数αを乗算して補正した値hq6を算出する(S390)。次いで、制御装置20は、補正した値hq6を閾値hq3に設定する(S400)。
一方、制御装置20は、停止したときのステータスがステータスBと判定すると、第二パラメータに基づいて、減算値hq4を算出する(S350)。次いで、停止したときの閾値hq3から減算値hq4を減算した値hq5を算出する(S410)。次いで、制御装置20は、算出した値hq5を初期値hq0に設定する(S370)。
第二パラメータは、排気ガス温度センサ21、22、外気温度センサ23、冷却水温度センサ24、及びエンジン制御装置28などの周囲状況取得装置により、停止期間Δtの間に取得されるパラメータである。第二パラメータは、停止期間Δtの間のセンサ素子31の周囲状況の変化を、より詳しくは停止期間Δtの間のセンサ素子31の周囲の凝縮水の状況の変化を示すパラメータであり、短縮する設定を行うためのパラメータである。この実施形態では、第二パラメータとして、最低排気ガス温度Tg_min、最低外気温度To_min、及び最高最低排気ガス温度Tg_maxを用いている。
最低排気ガス温度Tg_minは、停止期間ΔTの間に排気ガス温度センサ21、22により測定された排気ガス温度Tg1、Tg2のうちの最低の温度である。最低外気温度To_minは、停止期間ΔTの間に外気温度センサ23により測定された外気温度Toのうちの最低の温度である。最高最低排気ガス温度Tg_maxは、停止期間ΔTの間に排気ガス温度センサ21、22により測定された排気ガス温度Tg1の最低温度及び排気ガス温度Tg2の最低温度のうちの最高の温度である。なお、最低排気ガス温度Tg_min及び最高最低排気ガス温度Tg_maxにおいては、排気ガス温度Tg1、Tg2の他に排気ガスG1の温度を取得している場合、その温度も含めるとよい。
減算した値hq5は、停止期間Δtを経て、再度、許可判定からセンサ制御が開始されたときのセンサ素子31の周囲の凝縮水の状況を数値化したものである。具体的に、ステータスAの場合の減算した値hq5は、停止したときに中途まで算出されていた計算値hq2から停止している間に取得した第二パラメータに応じた減算値hq4を減算した値である。一方、ステータスBの場合の減算した値hq5は、停止したときの閾値hq3から停止している間に取得した第二パラメータに応じた減算値hq4を減算した値である。
減算値hq4は、停止期間Δtの間に変化する凝縮水の状況の変化の要因、つまり、停止期間Δtにおける凝縮水が増加する要因を数値化したものである。具体的に、減算値hq4は、第二パラメータに基づいた停止期間Δtにおける排気熱量の減算分を数値化したものである。
図5に例示するように、減算値hq4は、第二パラメータに基づいた複数のマップデータの出力値の累積により算出される。複数のマップデータは、第二パラメータのそれぞれに対応させたマップデータであり、予め実験や試験により作成されていて、制御装置20に記憶されている。なお、第二パラメータのそれぞれに対応させた一つのマップデータとしてもよい。
減算値hq4は、センサ素子31の周囲の温度が低い程大きな値になる一方で、排気ガス温度Tgが比較的高い状態で維持された場合は小さい値になる。つまり、マップデータにより出力される出力値は、最低排気ガス温度Tg_min、及び最低外気温度To_minに対して負の関係になり、それらが低い温度になれば大きな値になる一方で、それらが高い温度になれば小さい値になる。また、最高最低排気ガス温度Tg_maxに対して正の関係になり、高い温度になれば小さくなる一方で、低い温度になれば大きくなる。
補正した値hq6は、停止期間Δtを経て、再度、許可判定からセンサ制御が開始されたときのセンサ素子31の周囲に凝縮水が存在しない状況を判定可能な値である。具体的に、補正した値hq6は、予め設定された閾値hq3に、停止している間に取得した第二
パラメータに応じた補正係数αを乗算した値である。
補正係数αは、停止したときにセンサ素子31の周囲に凝縮水が存在していなかったことに基づいて、停止期間ΔTの間にその状態がどの程度変化したかを数値化したものである。具体的に、補正係数αは、第二パラメータに基づいた状況変化を数値化したものである。
図6に例示するように、補正係数αは第二パラメータ基づいたマップデータにより算出される。このマップデータは、第二パラメータのうちの最低排気ガス温度Tg_min及び最低外気温度To_minに対応させたマップデータであり、予め実験や試験により作成されていて、制御装置20に記憶されている。なお、最高最低排気ガス温度Tg_maxに対応させてもよい。
補正係数αは、等倍(1.0倍)以下に設定された値であり、センサ素子31の周囲の温度が低い程、等倍に近づく一方で、センサ素子31の周囲の温度が高い程、ゼロに近い値になる。つまり、補正係数αは、最低排気ガス温度Tg_min、及び最低外気温度To_minに対して負の関係になり、それらが低い温度になれば大きな値になる一方で、それらが高い温度になれば小さい値になる。なお、補正係数αは、ゼロよりも大きく、且つ等倍以下の値であればよく、マップデータにおける値の刻み方、数値の大小については、任意に設定できる。
以上のように、初期値hq0を減算した値hq5に、あるいは閾値hq3を補正した値hq6にそれぞれ変更する設定が許可判定に要する時間を短縮する設定である。この設定を行った後に、上記の許可判定(S110〜S1140)を行うと、初期値hq0としての減算した値hq5が閾値h3に、閾値hq3としての補正した値hq6が初期値hq0にそれぞれ近づけられているので、許可判定に要する時間は短縮される。
具体的に、上記の許可判定を含む測定準備、停止判定、及び短縮する設定のそれぞれ行った場合の時間経過と計算値hq2との関係を説明する。
図7に例示するように、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、初期値hq0、閾値hq3として行う。次いで、許可判定の中途の時間t1で、制御装置20は、停止判定(S210〜S240)により、NOxセンサ30に関する制御を停止する。このとき、制御装置20は、ステータスA(停止したときの計算値hq2を含む)を記憶する。次いで、停止期間Δtが経過した後の時間t2で、制御装置20は、停止判定(S210〜S220、S250)により、許可判定からNOxセンサ30に関するセンサ制御を再開する。このとき、制御装置20は、短縮する設定(S350〜S370)により、停止したときの計算値hq2から、停止期間Δtにおける減算値hq4を減算した値hq5を設定する。次いで、時間t2から、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、初期値hq5、閾値hq3として行う。次いで、時間t3で計算値hq2が閾値hq3以上になり、制御装置20は、ヒータ32による昇温を開始して、測定を開始する(S150〜S170)。
図8に例示するように、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、初期値hq0、閾値hq3として行う。次いで、時間t4で、許可判定の結果が正(S140:YES)となり、制御装置20は、ヒータ32による昇温を開始する(S150)。次いで、制御装置20は、ヒータ32による昇温を行っている中途の時間t5で、制御装置20は、停止判定(S210〜S240)により、NOxセンサ30に関する制御を停止する。このとき、制御装置20は、ステータスBを記憶する。次いで、停止期間Δtが経過した後の時間t6で、制御装置20は、停止判定(S210〜S220、S250)により、許可判定からNOxセンサ30に関するセンサ制御を再開する。このとき、制御装置20は、短縮する設定(S350、S410、S370)により、停止したときの閾値hq3から、停止期間Δtにおける減算値hq4を減算した値hq5を設定する。次いで、時間t6から、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、減算した値hq5を初期値hq0、閾値hq3として行う。次いで、時間t7で計算値hq2が閾値hq3以上になり、制御装置20は、ヒータ32による昇温を開始して、測定を開始する(S150〜S170)。
図9に例示するように、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、初期値hq0、閾値hq3として行う。次いで、時間t8で、許可判定の結果が正(S140:YES)となり、制御装置20は、ヒータ32による昇温を開始する(S150)。次いで、時間t9で、ヒータ32による昇温が開始されてから、排気ガス温度Tgが閾値以上で所定の時間が経過する。次いで、時間t10で、制御装置20は、停止判定(S210〜S240)により、NOxセンサ30に関する制御を停止する。このとき、制御装置20は、ステータスCを記憶する。次いで、停止期間Δtが経過した後の時間t11で、制御装置20は、停止判定(S210〜S220、S250)により、許可判定からNOxセンサ30に関するセンサ制御を再開する。このとき、制御装置20は、短縮する設定(S380〜S400)により、閾値hq3に停止期間Δtにおける補正係数αを乗算した補正した値hq6を設定する。次いで、時間t11から、制御装置20は、測定準備における許可判定(S110〜S140)を、初期値hq0、補正した値hq6を閾値hq3として行う。次いで、時間t12で計算値hq2が補正した値hq6以上になり、制御装置20は、ヒータ32による昇温を開始して、測定を開始する(S150〜S170)。
以上のように、NOxセンサ30に関するセンサ制御を停止してから停止期間Δtを経て再度、許可判定からセンサ制御を行う場合は、停止期間Δtの間に取得した第二パラメータに応じて、その許可判定に要する時間を短縮する設定を行う。それ故、許可判定に要する時間を、停止期間Δtで変化するセンサ素子31の周囲状況に応じて、センサ素子31の被水割れを確実に回避可能な最短の時間にすることができる。これにより、センサ素子31の被水割れを確実に回避しつつ、測定準備に要する時間の短縮には有利になり、早期にNOxセンサ30による測定を開始することができる。これに伴って、早期に、NOxセンサ30の測定値に基づいた尿素水U1の噴射制御を行うことができるので、窒素酸化物を確実に浄化すると共に、尿素水U1の噴射量の過不足を回避することができる。
この実施形態では、短縮する設定により、停止期間Δtの間に取得した第二パラメータに基づいて、初期値hq0及び閾値hq3のどちらか一方を他方に近づけている。つまり、停止期間Δtのセンサ素子31の周囲の凝縮水の状況に対応させて、許可判定に要する時間を短縮している。このように、センサ素子31の被水割れを回避する安全サイド寄りに許可判定に要する時間を短縮することで、時間を短縮しても、センサ素子31の被水割れを確実に回避するには有利になる。
また、この実施形態では、停止したときのヒータ32による昇温に関するステータスA〜Cに基づいて、初期値hq0を閾値hq3に近づけるか、閾値hq3を初期値hq0に近づけるかの選択を行っている。具体的に、ステータスAの場合は、停止したときの計算値hq2から停止している間の減算値hq4を減算した値hq5を初期値hq0に設定し、ステータスBの場合は、停止したときの閾値hq3から停止している間の減算値hq4を減算した値hq5を初期値hq0に設定する。また、ステータスCの場合は、閾値hq3に停止している間の補正係数αを乗算した補正した値hq6を閾値hq3に設定する。
つまり、ステータスAの場合は、停止する前の許可判定における計算値hq2を利用す
ることで、再開したときの許可判定に要する時間を短縮する一方で、停止期間Δtの周囲状況の変化を加味することで、許可判定に要する時間を十分に確保することができる。これにより、センサ素子31の被水割れを確実に回避することができる。
ステータスBの場合は、停止する前の許可判定における閾値hq3を利用することで、再開したときの許可判定に要する時間を短縮する一方で、停止期間Δtの周囲状況の変化を加味することで、許可判定に要する時間を十分に確保することができる。これにより、センサ素子31の被水割れを確実に回避することができる。
ステータスCの場合は、停止する前に十分にセンサ素子31の周囲に結露が生じない状況であることが判明しているので、許可判定に要する時間をより短縮することで、NOxセンサ30により早期に測定を開始することができる。
このように、停止するときの制御状態(ステータスA〜C)に応じて、許可判定に要する時間を短縮する設定を行うことで、センサ素子31の被水割れを確実に回避するという安全サイドに寄りながら、許可判定に要する時間を短縮することができる。
図10に例示するように、第二実施形態のセンサ制御システム40におけるNOxセンサ30の制御方法は、第一実施形態に対して、ステータスB、Cを考慮しない点が異なっている。つまり、停止するときの制御状態が、ステータスAか、それ以外かで初期値hq0を閾値hq3に近づけるか、閾値hq3を初期値hq0に近づけるかの選択を行っている。
このように、停止したときの制御状態においては、ステータスAかそれ以外かで区分することもできる。
既述した実施形態では、NOxセンサ30を例に説明したが、ヒータ32によりセンサ素子31を昇温するセンサであれば適用可能である。例えば、空燃比を測定するラムダセンサなどにも適用可能である。
また、既述した実施形態に対して、ステータスCの場合に、上記のステータスAと同様に、近づける設定を、停止したときに算出されていた計算値hq2から停止期間Δtの間に取得した第二パラメータに応じた減算値hq4を減算した初期値hq5値にする設定にしてもよい。逆に、ステータスAの場合に、上記のステータスCと同様に、近づける設定を、閾値hq3に停止期間Δtの間に取得した第二パラメータに応じた補正係数αを乗算した閾値hq6にする設定にしてもよい。
既述した実施形態では、NOxセンサ30と制御装置20とを別体として形成したが、NOxセンサ30に制御装置20を内蔵してもよい。つまり、NOxセンサ30自体が、センサ制御システム40として動作するものにも適用可能である。
20 制御装置
21〜28 状況取得装置
30 NOxセンサ
31 センサ素子
32 ヒータ
33 電極
40 センサ制御システム
Δt 停止期間

Claims (8)

  1. センサ素子、ヒータ、及び電極を有してなるセンサに接続された制御装置と、この制御装置に接続されて前記センサ素子の周囲状況を取得する状況取得装置と、を備えていて、前記制御装置により、前記状況取得装置により取得した前記周囲状況に基づいて、前記ヒータによる昇温を許可する判定の正否の結果が正の場合に、前記センサ素子に対して前記ヒータによる昇温を行うと共に、前記電極に通電する構成にしたセンサ制御システムにおいて、
    前記許可する判定、前記ヒータによる昇温、及び前記電極への通電を含む前記センサに関するセンサ制御が停止してから停止期間を経た後に、前記許可する判定から再開される場合は、前記制御装置により、その停止期間の間に前記状況取得装置により取得した前記周囲状況に基づいて、前記許可する判定に要する時間を短縮する設定を行う構成にしたことを特徴とするセンサ制御システム。
  2. 前記許可する判定が、その許可する判定が開始されてから前記状況取得装置が取得した前記周囲状況に基づいて、予め設定した初期値にその周囲状況に応じた加算値を加算した計算値が予め設定した閾値以上になったときに、前記正否の結果が正になり、前記ヒータによる前記センサ素子の昇温を許可する判定であり、
    前記短縮する設定が、前記停止期間の間に前記状況取得装置により取得した前記周囲状況に基づいて、前記初期値及び前記閾値のどちらか一方を他方に近づける設定である請求項1に記載のセンサ制御システム。
  3. 前記制御装置が、前記センサ制御が停止したときの制御状態を記憶可能に構成されていて、
    記憶したその制御状態に基づいて、前記制御装置により、前記初期値を前記閾値に近づけるか、前記閾値を前記初期値に近づけるかの選択を行う構成にした請求項2に記載のセンサ制御システム。
  4. 前記制御状態が、前記許可する判定の前記正否の結果が出る前に停止したことを示す場合は、
    前記近づける設定が、前記初期値を、停止したときに算出されていた前記計算値から前記停止期間の間に前記状況取得装置が取得した前記周囲状況に応じた減算値を減算した値にする設定である請求項3に記載のセンサ制御システム。
  5. 前記制御状態が、前記ヒータによる前記センサ素子の昇温が開始されてから停止したことを示す場合は、
    前記近づける設定が、前記閾値を、前記停止期間の間に前記状況取得装置が取得した前記周囲状況に応じて等倍以下に設定された補正係数で補正した値にする設定である請求項3又は4に記載のセンサ制御システム。
  6. 前記制御状態が、前記ヒータによる前記センサ素子の昇温が開始された後に、その昇温が、そのセンサ素子の周囲に結露が生じない状況まで継続されてから停止したことを示す場合は、
    前記近づける設定が、前記閾値を、前記停止期間の間に前記状況取得装置が取得した前記周囲状況に応じて等倍以下に設定された補正係数で補正した値にする設定である一方で、
    前記制御状態が、前記ヒータによる前記センサ素子の昇温が開始されてから前記生じない状況までの間で停止したことを示す場合は、
    前記近づける設定が、前記初期値を、停止したときの前記閾値から前記停止期間の間に前記状況取得装置が取得した前記周囲状況に応じた減算値を減算した値にする設定である
    請求項3又は4に記載のセンサ制御システム。
  7. 前記センサが車両に搭載されたエンジンの排気通路に配置されていて、前記ヒータがその車両のバッテリに電気的に接続されていて、
    前記エンジンが停止している間は、又は前記バッテリが低電圧状態の間は、前記制御装置により、前記ヒータによる昇温を停止する構成にした請求項1〜6のいずれか1項に記載のセンサ制御システム。
  8. センサ素子の周囲状況に基づいて、ヒータによるそのセンサ素子の昇温を許可する判定を行い、その許可する判定の正否の結果が正の場合に、前記センサ素子に対して前記ヒータによる昇温を行うと共に、前記センサ素子に接合された電極に通電して、測定値を測定するセンサの制御方法において、
    前記許可する判定、前記ヒータによる昇温、及び前記電極への通電を含む前記センサに関するセンサ制御を停止してから停止期間を経た後に、前記許可する判定から再開する場合は、
    前記センサ制御を停止したときの制御状態を記憶し、
    前記停止期間の間に、前記周囲状況を取得し、
    記憶した前記制御状態と、取得した前記周囲状況とに基づいて、前記許可する判定に要する時間を短縮する設定を行うことを特徴とするセンサの制御方法。
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