JP2018071169A - 耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材 - Google Patents

耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材 Download PDF

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誉宏 柴山
西谷 浩二
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浩二 西谷
智亜希 四方
Chiaki Yomo
智亜希 四方
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Abstract

【課題】耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材を提供する。
【解決手段】本発明の室内用床材1は、上から第1表面樹脂フィルム層2と、第2表面樹脂フィルム層3と、印刷層5と、接着剤層6と、ポリオレフィン系樹脂を含有する基材層7とを備え、前記第1表面樹脂フィルム層2及び前記第2表面樹脂フィルム層3は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第1表面樹脂フィルム層2及び前記第2表面樹脂フィルム3の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第1表面樹脂フィルム層2及び前記第2表面樹脂フィルム層3の引張弾性率が600MPa以上であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、或いは鉄道、バス等の車輌の床材等として用いられる耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材に関する。
また、本明細書及び特許請求の範囲において、「破壊呼びひずみ」の語は、JIS K 7127−1999に準拠して、試料片の幅25mm、試料片の長さ150mm、引張速度100mm/min、標線間距離50mmの条件で測定された破壊呼びひずみ(%)を意味する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「引張弾性率」の語は、JIS K 7161−1:2014に準拠して引張速度1mm/minの条件で測定された引張弾性率(MPa)を意味する。
従来、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、或いは鉄道、バス等の車輌の床材としては、ポリ塩化ビニル樹脂からなるものが多く採用されているが、このポリ塩化ビニル樹脂製床材は、燃焼時に多量の発煙と共に塩化水素等の有毒ガスを発生することから防災上問題があり、また、焼却廃棄処理した場合には環境汚染をもたらすという問題もあることから、近年ではオレフィン系の床材が多く用いられるようになってきている。
例えば、特許文献1では、模様、図柄、文字等の意匠が印刷等により付与され、例えば、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層、印刷層、及びポリオレフィン系樹脂からなる表面層がこの順に積層されてなる積層シートの各層間を、反応性ホットメルト接着剤で接着したオレフィン系床材が公知となっている。
特開2000−229390号公報
特許文献1では、ポリ塩化ビニル樹脂製ではなく、意匠性の高いポリオレフィン系床材を提供することができる。しかしながら、高齢化が進む社会では、高齢者が車いすを使用する機会が増加傾向にあるため、車いすを使用した場合でも耐衝撃性に優れると共に、床面が傷つきにくいポリオレフィン系床材が求められている。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 表面樹脂フィルム層と、該表面樹脂フィルム層の下面側に印刷層と、該印刷層の下側に接着剤層と、該接着剤層の下面側にポリオレフィン系樹脂を含有する基材層を備え、前記表面樹脂フィルム層は、第1表面樹脂フィルム層と、該第1表面樹脂フィルム層の下面側に第2表面樹脂フィルム層からなり、前記第1表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第1表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第1表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であることを特徴とする室内用床材。
[2] 前記第1表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmであり、 前記第2表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmである前項1に記載の室内用床材。
[1]の発明では、表面樹脂フィルム層と、表面樹脂フィルム層の下面側に印刷層と、印刷層の下側に接着剤層と、接着剤層の下面側にポリオレフィン系樹脂を含有する基材層を備え、表面樹脂フィルム層は、第1表面樹脂フィルム層と、第1表面樹脂フィルム層の下面側に第2表面樹脂フィルム層からなり、第1表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、第1表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、第1表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であり、さらに、第2表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、第2表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であるから、耐衝撃性に優れると共に、耐傷性に優れた床材を提供することができる。
[2] の発明では、第1表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmであり、第2表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmであるから、耐衝撃性及び耐久性をより向上させることができる。
本発明に係る室内用床材の一実施形態を示す断面図である。
本発明に係る耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材の一実施形態を説明する。本実施形態の耐衝撃性及び耐傷性に優れた室内用床材1は、表面樹脂フィルム層4と、該表面樹脂フィルム層4の下面側に印刷層5と、該印刷層5の下側に接着剤層6と、該接着剤層6の下面側にポリオレフィン系樹脂を含有する基材層7を備え、前記表面樹脂フィルム層4は、第1表面樹脂フィルム層2と、該第1表面樹脂フィルム層2の下面側に第2表面樹脂フィルム層3からなり、前記第1表面樹脂フィルム層2は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第1表面樹脂フィルム層2の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第1表面樹脂フィルム層2の引張弾性率が600MPa以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層3は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第2表面樹脂フィルム層3の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層3の引張弾性率が600MPa以上であることを特徴とする。
室内用床材1は、表面樹脂フィルム層4と、該表面樹脂フィルム層4の下面側に印刷層5と、該印刷層5の下側に接着剤層6と、該接着剤層6の下面側にポリオレフィン系樹脂を含有する基材層7を備えている。
前記表面樹脂フィルム層4は、第1表面樹脂フィルム層2と、該第1表面樹脂フィルム層2の下面側に第2表面樹脂フィルム層3からなる。
表面樹脂フィルム層が1層だけの場合、印刷層を積層する前に表面樹脂フィルム層の一方の表面側にコロナ処理をするため、表面樹脂フィルム層の強度が低下してしまう恐れがある。そのため、本願発明では、第1表面樹脂フィルム層2と第2表面樹脂フィルム層3の2層に分けている。第2表面樹脂フィルム層3の一方の面に印刷層5を積層する前にコロナ処理を行い、コロナ処理をしていない第2表面樹脂フィルム層側に第1表面樹脂フィルム層2を積層させることで、表面樹脂フィルム層4の強度低下を抑制することができる点が本願発明の特徴である。表面樹脂フィルム層4の強度低下を抑制することで、耐衝撃性及び耐傷性を向上させることができる。
前記第1表面樹脂フィルム層2は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられている必要がある。最表面層にポリプロピレンを用いることで耐衝撃性及び耐傷性を向上させることができる。中でも、ホモポリプロピレンを用いることがより好ましい。
前記第2表面樹脂フィルム層3は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられている必要がある。この場合、耐衝撃性を向上させることができる。ポリプロピレンについては、特に限定されるものではないが、例えば、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン共重合体、ブロックポリプロピレン共重合体が挙げられ、中でも、ランダムポリプロピレン共重合体を用いることがより好ましい。
前記ホモポリプロピレンとは、ポリプロピレン単体のみからなる重合体をいう。
前記ランダムポリプロピレン共重合体とは、プロピレンとプロピレン以外のモノマーとをランダムに共重合したものをいう。
前記ブロックポリプロピレン共重合体とは、プロピレンとプロピレン以外のモノマーとをブロックに共重合したものをいう。
前記プロピレン以外のモノマーとしては、例えば、エチレン、1−ブテン等が挙げられる。これらモノマー成分は、単独又は2種以上で前記ポリプロピレン中に含まれる。前記モノマーの中でも特に、エチレンが好ましい。
前記第1表面樹脂フィルム層2の破壊呼びひずみが10%以上である必要がある。10%未満であると、耐衝撃性が悪くなるため、好ましくない。中でも80%以上であることがより好ましい。
前記第1表面樹脂フィルム層2の引張弾性率が600MPa以上である必要がある。600MPa未満であると、耐傷性と耐衝撃性が悪くなるため、好ましくない。中でも800MPa以上であることがより好ましい。
前記第2表面樹脂フィルム層3の破壊呼びひずみが10%以上である必要がある。10%未満であると、耐衝撃性が悪くなるため、好ましくない。中でも80%以上であることがより好ましい。
前記第2表面樹脂フィルム層3の引張弾性率が600MPa以上である必要がある。600MPa未満であると、耐衝撃性が悪くなるため、好ましくない。中でも800MPa以上であることがより好ましい。
第1表面樹脂フィルム層2の厚みとしては75μm〜150μmであることが好ましい。この場合、耐傷性と耐衝撃性を向上させることができる。中でも90μm〜130μmであることがより好ましい。
第2表面樹脂フィルム層3の厚みとしては75μm〜150μmであることが好ましい。この場合、耐衝撃性を向上させることができる。中でも90μm〜130μmであることがより好ましい。
前記印刷層5を積層する前に、前記第2表面樹脂フィルム層3の印刷面には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理等の表面処理を施しても良く、中でも、コロナ放電処理がより好ましい。
次に、前記印刷層5は、表面樹脂層4の下面側に積層され、特に限定されるものではないが、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、転写印刷、インクジェット印刷等の印刷手法によって形成されるものである。この印刷に用いられる印刷インキとしては、特に限定されるものではないが、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの合成樹脂に、顔料、染料、着色剤、充填剤等が添加混合されたもの等を例示できる。通常、溶剤などで希釈化されているものを用いる。
次に、前記印刷層5の下面側に、前記接着剤層6を構成する接着剤としては、カルボン酸変性プロピレン−1−ブテン共重合体樹脂及びカルボン酸変性プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体樹脂を含有し、かつカルボン酸変性プロピレン−1−ブテン共重合体樹脂/カルボン酸変性プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体樹脂の質量比が55/45〜95/5の範囲である接着剤が好ましく用いられ、印刷層5と基材層7とが十分な接着強度で接着一体化され、各層間で剥離することのない床材となる。
前記カルボン酸変性プロピレン−1−ブテン共重合体樹脂としては、マレイン酸変性プロピレン−1−ブテン共重合体樹脂を用いるのが好ましく、この場合には印刷層5と基材層7との接着強度をさらに向上させることができる。また、前記カルボン酸変性プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体樹脂としては、マレイン酸変性プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体樹脂を用いるのが好ましく、この場合には印刷層5と基材層7との接着強度をさらに向上させることができる。前記カルボン酸変性に用いられるカルボン酸としては、マレイン酸以外に、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水フタル酸等を例示できる。
前記接着剤層6の付与量(目付量)は1g/m〜10g/m(固形分)に設定されるのが好ましい。1g/m以上であることで十分な接着強度を確保できると共に10g/m以下であることで軽量性を維持できる。中でも、前記接着剤層6の付与量は2g/m〜5g/m(固形分)に設定されるのが特に好ましい。また、前記接着剤層6の形成手法は、特に限定されるものではないが、例えば印刷法、ドライラミネート法、ウェットラミネート法などが挙げられる。
前記基材層7はオレフィン系樹脂を含有してなる必要がある。前記オレフィン系樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエン系エラストマー、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
前記基材層7は、単層からなる構造であっても良いし、複数層が積層された積層構造であっても良い。
前記基材層7の厚みとしては、特に限定されるものではないが、1.0mm〜5.0mmに設定されるのが好ましい。1.0mm以上であることで寸法安定性が得られると共に、5.0mm以下であることで室内用床材1としての軽量性を維持できて良好なハンドリング性を確保することができる。
なお、前記表面樹脂フィルム層4、基材層7および接着剤層6のいずれにも、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、安定剤、光安定剤、難燃剤、着色剤、帯電防止剤、充填剤等の各種添加剤を適宜含有せしめても良い。
この発明に係る室内用床材1の厚さは、特に限定されるものではないが、通常1.0mm〜5.0mmが一般的である。また、タイル状床材として構成しても良いし、シート状床材(例えば幅600mm〜2500mm程度の長尺シート等)として構成しても良く、特に限定されない。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<使用フィルムNo.>
A:樹脂の主成分=ランダムPP、破壊呼びひずみ=97%、引張弾性率=643MPa、厚み90μm
B:樹脂の主成分=ホモPP、破壊呼びひずみ=11%、引張弾性率=1259MPa、厚み100μm
C:樹脂の主成分=ホモPP、破壊呼びひずみ=141%、引張弾性率=857MPa、厚み100μm
D:樹脂の主成分=ホモPP、破壊呼びひずみ=6%、引張弾性率=1297MPa、厚み100μm
E:樹脂の主成分=PP、破壊呼びひずみ=419%、引張弾性率=424MPa、厚み100μm
F:樹脂の主成分=PET、破壊呼びひずみ=9%、引張弾性率=7709MPa、厚み75μm
<実施例1>
ポリプロピレン25質量部、スチレン−ブタジエン系エラストマー20質量部、テルペン5質量部、タルク40質量部、炭酸カルシウム10質量部からなる組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー成形機を用いて、厚さ1.5mmの基材シートを得た。次に、第2表面樹脂フィルムとしてBを用いて、Bの印刷面にコロナ放電処理を行った。次に、グラビア印刷でコロナ放電処理した面に印刷インキを60μg/m塗布し、印刷層を形成した。さらに、印刷層を積層した面に、接着剤(マレイン酸変性プロピレン−1−ブテン共重合体樹脂/マレイン酸変性プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体樹脂=90/10)を3g/m塗布し接着剤層を形成した。
次に、第1表面樹脂フィルムとしてAを用いて、上から、第1表面樹脂フィルムと、第2表面樹脂フィルムと印刷層と接着剤層を接着させたもの(接着剤層が下側)、基材シートの順になるように重ね合せて、100トンプレス機を用いて160℃〜200℃、3分の条件下で加圧することで積層一体化して、厚さ1.6mmの床材1を得た。
<実施例2>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてAを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すように床材1を得た。
<実施例3>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてBを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すように床材1を得た。
<実施例4>
第1表面樹脂フィルム層としてCを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてBを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すように床材1を得た。
<実施例5>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてCを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すように床材1を得た。
<比較例1>
第1表面樹脂フィルム層としてDを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてBを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例2>
第1表面樹脂フィルム層としてEを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてBを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例3>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてDを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例4>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてEを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例5>
第1表面樹脂フィルム層としてFを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてBを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例6>
第1表面樹脂フィルム層としてBを用いて、第2表面樹脂フィルム層としてFを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例7>
第1表面樹脂フィルム層を積層しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例8>
第2表面樹脂フィルム層を用いず、第1表面樹脂フィルム層の裏面に印刷層及び接着剤層を積層する設定にした以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
なお、第1表面樹脂フィルム層及び第2表面樹脂フィルム層の引張弾性率は、下記引張弾性率測定法により測定された引張弾性率(MPa)である。
<引張弾性率測定法>
引張試験機を用いて、JIS K 7161−1:2014に準拠して、各使用フィルム(No.A〜F)の引張弾性率(MPa)を引張速度1mm/minの条件下で測定する。
また、第1表面樹脂フィルム層及び第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみは、下記破壊呼びひずみ測定法により測定された破壊呼びひずみ(%)である。
<破壊呼びひずみ測定法>
引張試験機を用いて、JIS K 7127−1999に準拠して、各使用フィルム(No.A〜F)の破壊呼びひずみ(%)を試料片の幅25mm、試料片の長さ150mm、引張速度100mm/min、標線間距離50mmの条件で測定する。
上記のようにして得られた各床材に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<耐衝撃性評価法>
デュポン式落下衝撃試験機(株式会社安田精機製作所製、プラスチック用、撃ち型の直径:φ1/2、φ0.625、受け台:直径φ0.64)を用いて、5cm角サイズに切り出した試料の表面に荷重1kgのおもりを400mmの高さから落下させた。落下させた後に、試料の裏面状態を目視で確認した。ひびや割れが全く見えないものを「◎」、ひびや割れがほんの僅かしか認められず実質的にひびや割れがないと判断できるものを「○」、ひびが少し発生したものを「△」、割れが発生したものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
<耐傷性評価法>
5cm角サイズに切り出した試料端部の側面側に対して角度40°で、棒ヤスリ(鉄製、目の粗さ30cuts/cm、ヤスリの長さ70mm、ヤスリ部外径3mm、全長140mm)に1kgの荷重を掛けて、30cm/secの速度で3回こすった。3回後の試料表面の状態を目視にて確認して、傷が全く見えないものを「◎」、傷がほんの僅かしか認められず実質的に傷がないと判断できるものを「○」、傷が少し見えるものを「△」、傷がはっきり見えるものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜5の床材は、耐衝撃性に優れると共に、耐傷性に優れていた。
これに対して、表1から明らかなように、比較例1の床材は、第1表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%未満であるため、耐衝撃性が劣っていた。比較例2の床材は、第1表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa未満であるため、耐衝撃性及び耐傷性が劣っていた。比較例3の床材は、第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%未満であるため、耐衝撃性が劣っていた。比較例4の床材は、第2表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa未満であるため、耐衝撃性が劣っていた。比較例5の床材は、第1表面樹脂フィルム層に用いられる樹脂の主成分がポリプロピレンでなく、第1表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%未満であるため、耐衝撃性が劣っていた。比較例6の床材は、第2表面樹脂フィルム層に用いられる樹脂の主成分がポリプロピレンでなく、第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%未満であるため、耐衝撃性が劣っていた。比較例7の床材は、第1表面樹脂フィルム層を積層していないため、耐衝撃性及び耐傷性が劣っていた。比較例8の床材は、第2表面樹脂フィルム層を積層していないため、耐衝撃性及び耐傷性が劣っていた。
本発明に係る室内用床材は、例えば、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、或いは鉄道、バス等の車輌の床材等として好適である。
1・・・室内用床材
2・・・第1表面樹脂フィルム層
3・・・第2表面樹脂フィルム層
4・・・表面樹脂フィルム層
5・・・印刷層
6・・・接着剤層
7・・・基材層

Claims (2)

  1. 表面樹脂フィルム層と、該表面樹脂フィルム層の下面側に印刷層と、該印刷層の下側に接着剤層と、該接着剤層の下面側にポリオレフィン系樹脂を含有する基材層を備え、前記表面樹脂フィルム層は、第1表面樹脂フィルム層と、該第1表面樹脂フィルム層の下面側に第2表面樹脂フィルム層からなり、前記第1表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第1表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第1表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層は、樹脂成分の主成分として、ポリプロピレンが用いられており、前記第2表面樹脂フィルム層の破壊呼びひずみが10%以上であり、前記第2表面樹脂フィルム層の引張弾性率が600MPa以上であることを特徴とする室内用床材。
  2. 前記第1表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmであり、前記第2表面樹脂フィルム層の厚さは75μm〜150μmである請求項1に記載の室内用床材。
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