JP7429003B2 - 床面フィルム - Google Patents

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本発明は、例えば、車両等に用いられる床面フィルムに関する。
近年、ユーザーの要望の多様化により鉄道、バス等の車両の窓や壁などに表示フィルムが貼られており、様々な表示フィルムが開発されている。
出願人は特許文献1を出願しており、表面フィルム層と、該表面フィルム層の下面側に印刷層と、該印刷層の下面側に中間粘着樹脂層と、該中間粘着樹脂層の下面側にアルミフィルム層と、該アルミフィルム層の下面側に裏面粘着樹脂層を積層し、前記表面フィルム層は、ポリオレフィン系樹脂と、前記水素化石油樹脂と、スチレン系エラストマー又はオレフィン系エラストマーと、を含み、前記表面フィルム層における前記水素化石油樹脂の含有率が3%~20%であり、前記表面フィルム層の破断応力が20MPa以上であり、前記表面フィルム層の引張弾性率が100MPa~700MPaであることを特徴とする車両用床表示フィルムを開示している。
特開2018-91975号公報
特許文献1では表面フィルム層の透明性に優れ、鉄道車両等の過酷な使用環境で使用しても耐えうる強度を保持し、表面フィルム層と印刷層との密着性に優れた効果を発揮する。しかしながら、車両用床表示フィルムを床に施工して2~3年経過し、車両用床表示フィルムを貼り替える作業を行う際、アルミフィルム層の一部が床面に残ってしまい、貼り替える前に床面に残ったアルミフィルム層を取り除かなければならず、施工時間を短縮できる車両用床面表示フィルムが求められている。
車両用床表示フィルムからアルミフィルム層を取り除くことで、床面にアルミフィルム層の一部が残る問題は解決することができる。しかしながら、車両用床表示フィルムからアルミフィルム層を取り除くため、難燃性を維持することができなくなる恐れがある。
さらに近年、バスなどの車両用にも床面フィルムが求められており、バスなどの車両用床面フィルムには鉄道車両用とは異なる難燃性能が求められる。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、床面フィルムとしての物性を有すると共に、バスなどの車両用難燃性を維持しつつ、剥離性に優れると共に、床面へアルミフィルム層が残らない床面フィルムを提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 表面フィルム層と、該表面フィルム層の下面側に印刷層と、該印刷層の下面側に粘着層と、を備えた床面フィルムであって、
前記表面フィルム層は上側表面フィルム層と、
該上側表面フィルム層の下面側に積層されたプライマー層と、
該プライマー層の下面側に積層された下側表面フィルム層とからなり、
前記上側表面フィルム層を形成する樹脂はウレタン樹脂であり、
前記下側表面フィルム層を形成する樹脂はポリ塩化ビニル樹脂であり、
前記上側表面フィルム層を形成する樹脂のゴム硬度がA型のゴム硬度計で測定するとA90以上であり、かつ、D型のゴム硬度計で測定するとD80以下であり、
前記下側表面フィルム層の引張弾性率が1000MPa~4000MPaであることを特徴とする床面フィルム。
[2] 前記プライマー層を形成する樹脂としては、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂、又は、
ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂との混合物である前項1に記載の床面フィルム。
[3] 前記プライマー層の形成量は0.5g/m~2.0g/mである前項1又は2に記載の床面フィルム。
[1]の発明では、表面フィルム層と、表面フィルム層の下面側に印刷層と、印刷層の下面側に粘着層と、を備えた床面フィルムであって、上側表面フィルム層を形成する樹脂はウレタン樹脂であり、上側表面フィルム層を形成する樹脂のゴム硬度がA型のゴム硬度計で測定するとA90以上であり、かつ、D型のゴム硬度計で測定するとD80以下であるから、床材としての物性(耐摩耗性、耐傷つき性)に優れている。また、表面フィルム層は上側表面フィルム層と、上側表面フィルム層の下面側に積層されたプライマー層と、プライマー層の下面側に積層された下側表面フィルム層とからなるから、上側表面フィルム層と下側表面フィルム層との剥離性に優れている。また、下側表面フィルム層を形成する樹脂はポリ塩化ビニル樹脂であり、下側表面フィルム層の引張弾性率が1000MPa~4000MPaであるから、難燃性を向上させることができる。さらに、本発明の床面フィルムは、アルミフィルム層を積層しないため、施工後に床面から床面フィルムを剥がしたとしても、床面へアルミフィルム層が残らない床面フィルムを提供することができる。また、アルミフィルム層を抜くことで、廃棄しやすくなる。
[2]の発明では、プライマー層を形成する樹脂としては、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂、又は、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂との混合物であるから、上側表面フィルム層と下側表面フィルム層との剥離性をより向上させることができる。
[3]の発明では、プライマー層の形成量は0.5g/m~2.0g/mであるから、上側表面フィルム層と下側表面フィルム層との剥離性をさらに向上させることができる。
本発明に係る床面フィルムの一実施形態を示す断面図である。
本発明に係る床面フィルムの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の床面フィルム1は、表面フィルム層2と、該表面フィルム層2の下面側に印刷層3と、該印刷層3の下面側に粘着層4と、を備えた床面フィルム1であって、前記表面フィルム層2は上側表面フィルム層5と、該上側表面フィルム層5の下面側に積層されたプライマー層7と、該プライマー層7の下面側に積層された下側表面フィルム層6とからなり、前記上側表面フィルム層5を形成する樹脂はウレタン樹脂であり、前記下側表面フィルム層6を形成する樹脂はポリ塩化ビニル樹脂(PVC)であり、前記上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がA型のゴム硬度計で測定するとA90以上であり、かつ、D型のゴム硬度計で測定するとD80以下であり、前記下側表面フィルム層6の引張弾性率が1000MPa~4000MPaであることを特徴とする。
床面フィルム1は、上から表面フィルム層2と、該表面フィルム層2の下面側に印刷層3と、該印刷層3の下面側に粘着層4と、を備えた床面フィルム1である。なお、本発明の床面フィルム1は、アルミフィルム層を積層しないため、施工後に床面から床面フィルム1を剥がしたとしても、床面へアルミフィルム層が残らない床面フィルム1を提供することができる。床面から床面フィルム1を剥がす際に作業性を向上させることができる。また、アルミフィルム層を抜くことで、廃棄しやすくなる。
前記表面フィルム層2を構成する層としては、上側表面フィルム層5と、該上側表面フィルム層5の下面側に積層されたプライマー層7と、該プライマー層7の下面側に積層された下側表面フィルム層6とからなる必要がある。表面フィルム層2は印刷層3を保護することができる。プライマー層7があることで、上側表面フィルム層5と下側表面フィルム層6との剥離性を向上させることができる。
前記上側表面フィルム層5を形成する樹脂はウレタン樹脂である必要がある。ウレタン樹脂を用いているから、耐摩耗性及び耐傷付き性を向上させることができる。
前記上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がA型のゴム硬度計で測定するとA90以上であり、かつ、D型のゴム硬度計で測定するとD80以下である必要がある。A90未満では凹み性が悪くなり、D80を超えても滑りやすくなるため好ましくない。中でもD50~D70であることがより好ましい。なお、ゴム硬度は上側表面フィルム層を形成する樹脂をゴム硬度計(A型またはD型)で測定した数値である。
前記上側表面フィルム層5の厚みとしては、50μm~200μmであることが好ましい。この範囲内であることで、床面フィルム1として必要とされる耐摩耗性及び耐傷つき性を確保することができる。中でも、90μm~160μmであることがより好ましい。
前記下側表面フィルム層6を形成する樹脂は、ポリ塩化ビニル樹脂である必要がある。ポリ塩化ビニル樹脂を用いることで難燃性を向上させることができる。
前記下側表面フィルム層6の引張弾性率が1000MPa~4000MPaである必要がある。1000MPa未満では凹み性が悪くなり、4000MPaを超えても曲げ性が悪くなるため好ましくない。中でも2200MPa~3300MPaであることがより好ましい。
前記下側表面フィルム層6の厚みとしては、200μm~500μmであることが好ましい。この範囲内であることで、難燃性を向上させることができる。中でも、300μm~400μmであることがより好ましい。
前記表面フィルム層2の厚みとしては、250μm~700μmであることが好ましい。
前記表面フィルム層2の表面には、エンボス加工された凹凸表面であっても構わない。
前記表面フィルム層2には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、熱安定剤、難燃剤、耐候剤、着色剤、帯電防止剤、充填剤等の各種添加剤を適宜含有せしめてもよい。
前記印刷層3は、表面フィルム層2の下面側に積層され、特に限定されるものではないが、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、転写印刷、インクジェット印刷等の印刷手法によって形成されるものである。
前記印刷層3を構成する印刷インキとしては、特に限定されるものではないが、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの合成樹脂に、顔料、染料、着色剤、充填剤等が添加混合されたもの等を例示できる。通常、溶剤などで希釈化されているものを用いる。
前記粘着層4は、床面と床面フィルム1との接着のために用いられる。
前記粘着層4を構成する樹脂成分としては、特に限定されるものではないが、例えば、粘着剤、接着剤等が挙げられる。アクリル系樹脂、天然ゴム系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂などの粘着剤が好ましく、中でも、アクリル系樹脂を用いることが、粘着力が強く、また凝集力も強い点で、より好ましい。
前記粘着層4の形成量(乾燥後)としては、35g/m~150g/mであることが好ましい。
前記プライマー層7を形成する樹脂としては、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂であることが好ましく、又は、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂との混合物であることが好ましい。具体的には、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とブチラール樹脂の混合物、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とウレタン樹脂の混合物、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とアクリル樹脂の混合物を意味する。中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とブチラール樹脂の混合物であることがより好ましい。塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とブチラール樹脂の混合物を用いることで、上側表面フィルム層5と下側表面フィルム層6との剥離性をより向上させることができる。前記プライマー層7を形成する樹脂をWET状態で塗布してから、乾燥させてプライマー層7を形成させる。
前記プライマー層7の形成量(乾燥後)としては、0.5g/m~2.0g/mであることが好ましい。この範囲であると、上側表面フィルム層5と下側表面フィルム層6との剥離性をさらに向上させることができる。中でも、1.5g/m~2.0g/mであることがより好ましい。
前記プライマー層7を形成させる際の乾燥温度としては、30℃~50℃であることが好ましく、中でも、35℃~45℃であることがより好ましい。
本発明に係る床面フィルム1の製造方法としては、下側表面フィルム層6になるフィルムシート(PVC)の一方の面にプライマー樹脂を塗布し、乾燥させて、プライマー層7を形成させる。次に、プライマー層7の上面側に、押出機を用いて、ウレタン樹脂を押し出して、フィルムシート(PVC)とウレタン樹脂を貼り合せた。次に、下側表面フィルム層6になるフィルムシート(PVC)のプライマー樹脂及びウレタン樹脂を貼り合せていない他方の面にインクジェットで印刷層3を形成する。最後に、印刷層3の下面側に粘着剤を塗布して粘着層4を形成し、床面フィルム1を得る。
前記床面フィルム1は、意匠性の付与、誘導情報、利用区分情報、広告、宣伝等の情報を表示することができるので、乗客に効果的に伝えることができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
下側表面フィルム層6になるポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルムシート(引張弾性率3000MPa、厚み200μm)を準備した。次に、ポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルムシートの一方の面にプライマー樹脂(塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂とブチラール樹脂の混合物)をWETで10g/m塗布し、40℃×3秒乾燥させた。なお、プライマー樹脂の形成量(乾燥後)は1.8g/mであった。次に、押出機で、ゴム硬度がD70であるウレタン樹脂を厚みが100μmになるように押し出して、ウレタン樹脂とプライマー樹脂を塗布した面とが接触するように、ポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルムシートとウレタン樹脂を貼り合せた。次に、ポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルムシートのプライマー樹脂及びウレタン樹脂を貼り合せた面とは反対側の面に、インクジェットで印刷加工を行い、印刷層を形成した。最後に、印刷層の下面側に、アクリル系樹脂からなる粘着剤を塗布した離型紙を貼り付けて、図1に示す床面フィルム1を得た。なお、図1では離型紙は省略している。粘着層の形成量は150g/mであった。
<実施例2>
上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がD70からD50に、上側表面フィルム層5の厚みを100μmから90μmに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルム1を得た。
<実施例3>
上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がD70からA95に、上側表面フィルム層5の厚みを100μmから150μmに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルム1を得た。
<実施例4>
下側表面フィルム層6の引張弾性率を3000MPaから2600MPaに、厚みを200μmから320μmに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルム1を得た。
<実施例5>
上側表面フィルム層5の厚みを100μmから60μmに、下側表面フィルム層6の引張弾性率を3000MPaから3800MPaに、厚みを200μmから370μmに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルム1を得た。
<比較例1>
プライマー層を積層しない設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例2>
上側表面フィルム層5としてウレタン樹脂からポリオレフィン系エラストマーに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例3>
下側表面フィルム層6としてポリ塩化ビニル樹脂から引張弾性率が1100MPa、厚みが300μmであるウレタン樹脂に変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例4>
上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がD70からA70に変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例5>
上側表面フィルム層5を形成する樹脂のゴム硬度がD70からD90に変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例6>
下側表面フィルム層6の引張弾性率を3000MPaから850MPaに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<比較例7>
下側表面フィルム層6の引張弾性率を3000MPaから4100MPaに変更する設定にした以外は、実施例1と同様に、床面フィルムを得た。
<引張弾性率測定法>
下側表面フィルム層6の引張弾性率は、JIS K 6251-2010に準拠して、下側表面フィルム層6からなるフィルムシートの引張弾性率(MPa)を意味する。この引張弾性率の測定の際には、ダンベル状5号形、チャック間距離70mm、引張速度1mm/minの条件下で測定し、応力-ひずみ曲線の初期の傾きを測定する。
上記のようにして得られた各床面フィルムに対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<難燃性評価法>
FMVSS302(Federal Motor Vehicle Safety Standard No.302)(自動車用内装材料の燃焼試験)に準拠して燃焼性試験(難燃性試験)を行い、燃焼速度(mm/min)が100以下であれば「〇」、それ以外を「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<耐傷付き性評価法>
5cm角サイズに切り出した試料端部の側面側に対して角度40°で、棒ヤスリ(鉄製、目の粗さ30cuts/cm、ヤスリの長さ70mm、ヤスリ部外径3mm、全長140mm)に1kgの荷重を掛けて、30cm/secの速度で3回こすった。3回後の試料表面の状態を目視にて確認して、傷が全く見えないものを「◎」、傷がほんの僅かしか認められず実質的に傷がないと判断できるものを「○」、傷が少し見えるものを「△」、傷がはっきり見えるものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
<耐摩耗性評価法>
JIS K 7204-1999に準拠して、表面フィルム層側を表面にして摩耗紙S42、荷重500gの条件下で回転させて、2000回回転させた後、摩耗減量を測定した。下記判断基準に基づき評価し、「〇」以上を合格とした。
(判定基準)
「◎」・・・250mm以下
「〇」・・・250mmを超えて、400mm未満
「×」・・・400mm以上
<滑り性評価法>
JIS A 1454-2016の滑り性試験に準拠して、水+ダスト条件ですべり抵抗値を測定した。すべり抵抗値が0.52以上であれば「〇」、0.52未満であれば「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<曲げ性評価法>
実施例1~5、比較例1~7で作製した床面フィルムを直径が3インチの紙管に巻き付けて、床面フィルムを紙管に1周巻き付けた時に、割れが発生しなかったものを「〇」とし、それ以外のものを「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<凹み性評価法>
JIS A 1454-9.3:2016に準拠して、各床面フィルムの凹み量を測定した。試験条件としては、試験治具6.35φを用い、60秒間133Nの荷重をかけた後、デプスゲージを用いて凹み量を測定した。0.3mm未満を「◎」、0.3mm以上~0.5mm未満を「〇」、0.5mm以上を「×」とし、「○」以上を合格とした。
<剥離性評価法>
JIS K 6854-3(1999年)の接着剤-はく離接着強さ試験方法に準拠して、接着強さを測定した。評価としては、T型はく離が20N/25mm以上であれば「〇」、20N/25mm未満であれば「×」とし、「〇」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1~5の床面フィルムは、難燃性、耐傷つき性、耐摩耗性、滑り性、曲げ性、凹み性、剥離性が優れていた。
これに対して比較例1の床面フィルムは、剥離性が劣っていた。比較例2の床面フィルムは、耐傷つき性、耐摩耗性が劣っていた。比較例3の床面フィルムは、難燃性が劣っていた。比較例4の床面フィルムは、凹み性が劣っていた。比較例5の床面フィルムは、滑り性、曲げ性が劣っていた。比較例6の床面フィルムは、凹み性が劣っていた。比較例7の床面フィルムは、曲げ性が劣っていた。
本発明に係る床面フィルムは、例えば、車両等の床面フィルム等として好適である。
1・・・床面フィルム
2・・・表面フィルム層
3・・・印刷層
4・・・粘着層
5・・・上側表面フィルム層
6・・・下側表面フィルム層
7・・・プライマー層

Claims (3)

  1. 表面フィルム層と、該表面フィルム層の下面側に印刷層と、該印刷層の下面側に粘着層と、を備えた床面フィルムであって、前記表面フィルム層は上側表面フィルム層と、該上側表面フィルム層の下面側に積層されたプライマー層と、該プライマー層の下面側に積層された下側表面フィルム層とからなり、前記上側表面フィルム層を形成する樹脂はウレタン樹脂であり、前記下側表面フィルム層を形成する樹脂はポリ塩化ビニル樹脂であり、前記上側表面フィルム層を形成する樹脂のゴム硬度がA型のゴム硬度計で測定するとA90以上であり、かつ、D型のゴム硬度計で測定するとD80以下であり、前記下側表面フィルム層の引張弾性率が1000MPa~4000MPaであることを特徴とする床面フィルム。
  2. 前記プライマー層を形成する樹脂としては、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂、又は、
    ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂から選択された少なくとも1種類の樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂との混合物である請求項1に記載の床面フィルム。
  3. 前記プライマー層の形成量は0.5g/m~2.0g/mである請求項1又は2に記載の床面フィルム。
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