JP2018070903A - 粉末冶金用混合粉末の製造方法および粉末冶金用混合粉末の製造設備 - Google Patents

粉末冶金用混合粉末の製造方法および粉末冶金用混合粉末の製造設備 Download PDF

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Abstract

【課題】安全性が高く、かつ生産効率に優れる、粉末冶金用混合粉末の製造方法及び製造設備の提供。【解決手段】粉末冶金用混合粉末の製造方法であって、鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料を、加熱手段を備える第1の混合攪拌装置10を用いて混合攪拌する1次混合攪拌工程と、前記1次混合攪拌工程後の原料粉を、第1の混合攪拌装置10とは別の、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置20を用いて混合攪拌する2次混合攪拌工程と、前記2次混合攪拌工程後の原料粉を、第1の混合攪拌装置10及び第2の混合攪拌装置20とは別の、第3の混合攪拌装置30を用いて混合攪拌する3次混合攪拌工程を有し、前記1次混合攪拌工程においては、前記原料が前記結合剤の融点Tmより高い温度T1まで加熱され、前記2次混合攪拌工程においては、前記原料が前記Tmより低い温度T2まで冷却される、粉末冶金用混合粉末の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、粉末冶金用混合粉末の製造方法および粉末冶金用混合粉末の製造設備に関する。
粉末冶金技術で使用する粉末(以下、「粉末冶金用混合粉末」という)は、基本成分である鉄基粉末と、合金成分を含有する粉末(以下、合金用粉末という)と、その合金用粉末を鉄基粉末の表面に固着させるバインダー(以下、結合剤という)とを混合して製造される。また、必要に応じて固体潤滑剤、切削性改善材粉、摺動性改善材粉、流動性改善材粉などの副原料を添加した粉末冶金用混合粉末も使用されている。
上記粉末冶金用混合粉末の製造においては、鉄基粉末の表面に結合剤を介して合金用粉末を固着する必要がある。また、副原料を用いる場合には、粉末冶金用混合粉末全体に副原料が均一に混合される必要がある。そこで、結合剤による固着と均一な混合を達成するために種々の混合攪拌方法が検討されている。
例えば、特許文献1では、鉄基粉末に合金用粉末と切削性改善粉と固体潤滑剤を添加して1次混合し、次いで結合剤を添加して昇温しながら2次混合し、さらに冷却しながら3次混合を行う方法が提案されている。
また、特許文献2では、合金用粉末、結合剤、および副原料を鉄基粉末に添加して得た原料を、1次混合および2次混合により混合する方法が提案されている。前記1次混合では、前記原料を、前記結合剤の融点以上の温度まで昇温しながら撹拌した後、前記温度に保持して撹拌し、さらに前記温度から冷却しながら撹拌する。そして前記2次混合では、1次混合で得られた混合粉末を冷却しながら撹拌する。
特開平02−047201号公報 特許第5141136号公報
しかし、特許文献1で提案されている方法では、1次混合、2次混合、および3次混合を1台の混合装置で行っている。そのため、鉄基粉末や合金用粉末等の素材粉を混合装置に装入してから最終的な粉末冶金用混合粉末を得るまでの間、長時間に渡って混合装置が占有され、生産性が低い。
また、特許文献2で提案されている方法では、1次混合における加熱と冷却を連続して行うために、1台の混合装置で加熱と冷却を行っている。具体的には、特許文献2では、混合攪拌装置の外周を二重壁とし、該二重壁の間に、加熱時には高温の蒸気やオイルを、冷却時には低温の水またはオイルを流すとしている。
しかし、特許文献2に記載されているように1台の混合機で加熱と冷却を行った場合、混合装置の二重壁を構成する部材が熱媒体との接触により、加熱時には熱膨張し、冷却時には収縮する。このような混合装置は一般的に金属材料を溶接して作成されているため、その角部や溶接部に前記膨張と収縮による応力が集中する。その結果、前記方法による粉末冶金用混合粉末の製造を繰り返し行ううちに、金属疲労が蓄積し、いずれは亀裂が生じる。したがって、混合装置の寿命が短くなることに加え、高温の蒸気やオイルが漏洩することで作業者が危険にさらされるおそれがある。
さらに、特許文献2に記載されている方法では、1台の混合装置で加熱と冷却を行うため、1次混合が終わった時点で混合装置は常温まで冷却された状態となっている。その結果、次のバッチにおいて1次混合を行う際には、再度、常温から結合剤の融点以上の温度まで加熱する必要があり、加熱に長時間を要する。そのため、生産効率が低いことに加え、エネルギーのロスも大きい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、安全性が高く、かつ生産効率に優れる、粉末冶金用混合粉末の製造方法および製造設備を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は、次のとおりである。
1.粉末冶金用混合粉末の製造方法であって、
鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料を、加熱手段を備える第1の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する1次混合攪拌工程と、
前記1次混合攪拌工程後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置とは別の、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する2次混合攪拌工程と、
前記2次混合攪拌工程後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置および第2の混合攪拌装置とは別の、第3の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する3次混合攪拌工程を有し、
前記1次混合攪拌工程においては、前記原料が前記結合剤の融点Tより高い温度Tまで加熱され、
前記2次混合攪拌工程においては、前記原料が前記Tより低い温度Tまで冷却される、粉末冶金用混合粉末の製造方法。
2.前記副原料が、固体潤滑剤、切削性改善材粉、摺動性改善材粉、および流動性改善材粉からなる群より選択される1または2以上である、上記1に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
3.前記1次混合攪拌工程と前記2次混合攪拌工程からなるバッチを複数バッチ行った後、
前記複数バッチで得られた粉末をまとめて前記3次混合攪拌工程に供する、上記1または2に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
4.前記1次混合攪拌工程の所要時間と前記2次混合攪拌工程の所要時間が同じであり、
前記3次混合攪拌工程の所要時間が、前記複数バッチの所要時間以下である、上記3に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
5.粉末冶金用混合粉末の製造設備であって、
鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料を混合攪拌するための、加熱手段を備える第1の混合攪拌装置と、
前記第1の混合攪拌装置で混合攪拌された原料をさらに混合するための、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置と、
前記第2の混合攪拌装置で混合攪拌された原料をさらに混合するための、第3の混合攪拌装置を備える、粉末冶金用混合粉末の製造設備。
6.さらに、第2の混合攪拌装置で混合攪拌された原料を複数バッチ分貯めておくための貯槽を備える、上記5に記載の粉末冶金用混合粉末の製造設備。
7.前記貯槽の容量Vおよび前記第3の混合攪拌装置の処理容量Vが、前記第2の混合攪拌装置の処理容量Vの2倍以上である、上記6に記載の粉末冶金用混合粉末の製造設備。
本発明によれば、簡便な手段で、安全かつ効率的に粉末冶金用混合粉末を製造することができる。
本発明の一実施形態における粉末冶金用混合粉末の製造方法のフローを示す模式図である。
次に、本発明を実施する方法について具体的に説明する。なお、以下の説明は、本発明の好適な一実施態様を示すものであり、本発明は、以下の説明によって何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態における粉末冶金用混合粉末の製造方法のフローを示す模式図である。本発明においては、原料の混合攪拌が、第1の混合攪拌装置10を用いた1次混合攪拌工程、第2の混合攪拌装置20を用いた2次混合攪拌工程、および第3の混合攪拌装置30を用いた3次混合攪拌工程の3工程により行われる。そして最終的に、粉末冶金用混合粉末が得られる。また、2次混合攪拌工程後の粉末は、任意に、貯槽40などを用いて一時的に蓄積した後に3次混合攪拌工程に供することもできる。以下、使用する原料、および各工程における処理の内容について、具体的に説明する。
本発明の一実施形態における粉末冶金用混合粉末の製造方法においては、鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料が用いられる。以下、前記原料の構成成分についてまず説明する。
[鉄基粉末]
上記鉄基粉末としては、特に限定されることなく、任意のものを用いることができる。前記鉄基粉末の例としては、鉄粉(いわゆる純鉄粉)や合金鋼粉が挙げられる。また、前記鉄基粉末の製造方法についても限定されず、例えば、アトマイズ法によって製造されるアトマイズ鉄基粉末(atomized iron-based powder)や、還元法によって製造される還元鉄基粉末(reduced iron-based powder)など、任意の方法で製造された鉄基粉末を用いることができる。前記アトマイズ法としては、例えば、水アトマイズ法を用いることができる。なお、「鉄基粉末」とは、Fe含有量が50質量%以上である金属粉末を指し、「鉄粉」とは、Feおよび不可避不純物からなる粉末を指すものとする。
前記鉄基粉末の粒径は、特に限定されず任意の値とすることができるが、60メッシュ(250μm)以下とすることが好ましい。また、前記鉄基粉末の見掛密度は、特に限定されず任意の値とすることができるが、2.3〜3.3Mg/mとすることが好ましい。
[合金用粉末]
上記合金用粉末としては、特に限定されることなく、合金元素を含有する任意の粉末を用いることができる。合金用粉末としては、例えば、黒鉛粉末などの炭素粉末、Cu粉、Mo粉、Ni粉などの非鉄金属粉末、および亜酸化銅粉末などの金属酸化物粉末が挙げられる。前記合金用粉末は1種のみを用いることもできるが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
[結合剤]
上記合金用粉末は、結合剤によって鉄基粉末の表面に固着される。前記結合剤としては、特に限定されることなく、鉄基粉末と合金用粉末を結合させることができるものであれば任意のものを用いることができる。前記結合剤としては、例えば、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸ビスアミド、金属石鹸からなる群より選択される1または2以上を用いることができる。
[副原料]
本発明においては、上記鉄基粉末、合金用粉末、および結合剤に加えて、さらに任意の副原料を用いることができる。前記副原料としては、固体潤滑剤、切削性改善材粉、摺動性改善材粉、および流動性改善材粉からなる群より選択される1または2以上が好ましい。
前記固体潤滑剤としては、特に限定されることなく任意の固体潤滑剤を用いることができる。前記固体潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛およびエチレンビスアミドの少なくとも一方を用いることが好ましい。
前記切削性改善材粉としては、特に限定されることなく任意の切削性改善材粉を用いることができる。前記切削性改善材粉としては、MnS粉を用いることが好ましい。
前記摺動性改善材粉としては、特に限定されることなく任意の摺動性改善材粉を用いることができる。前記摺動性改善材粉としては、S(硫黄)粉およびMoS粉の少なくとも一方を用いることが好ましい。
前記流動性改善材粉としては、特に限定されることなく任意の流動性改善材粉を用いることができる。前記流動性改善材粉としては、SiO粉およびカーボンブラックの少なくとも一方を用いることが好ましい。
次に、上記原料を混合攪拌して粉末冶金用混合粉末とする手順について説明する。
[1次混合攪拌工程]
初めに、上記原料を第1の混合攪拌装置10に装入し、混合攪拌を行う。第1の混合攪拌装置10としては、加熱手段を備える混合攪拌装置であれば、任意のものを用いることができる。前記高速底部攪拌混合機を用いることが好ましく、とくに、ヘンシェルミキサーを用いることが好ましい。高速底部撹拌式混合機は、図1に示すように、混合槽の底部に設けられた回転羽根11が回転軸12を中心に回転することによって、混合槽内の粉体を撹拌して混合するものである。
第1の混合攪拌装置10は、原料を加熱するための加熱手段を備えている必要がある。前記加熱手段としては、特に限定されることなく、装入された原料を加熱することができるものであれば任意のものを用いることができる。例えば、図1に示すように、第1の混合攪拌装置10の外周を二重壁として、二重構造部13に熱媒体を流通させることで混合槽内の原料を加熱することができる。前記熱媒体としては、例えば、蒸気やオイルを用いることができる。また、前記加熱手段としてヒーターを用いることもできる。前記ヒーターとしては、例えば、電気ヒーターを用いることができる。また、複数の加熱手段を併用することもできる。
前記1次混合攪拌工程においては、前記原料を、該原料に含まれる結合剤の融点Tより高い温度Tまで加熱する。このように加熱することにより、結合剤が溶融し、溶融した結合剤が鉄基粉末の表面に塗布され、さらに該結合剤を介して合金用粉末および副原料が鉄基粉末表面に付着する。
前記加熱の手順は特に限定されないが、均一に付着させるという観点からは、攪拌しながら温度Tまで昇温し、次いで、温度Tに保持した状態でさらに攪拌することが好ましい。
次いで、1次混合撹拌を停止し、第1の混合攪拌装置10内の粉体を排出する。排出された粉体は、次の2次混合攪拌工程に供される。
[2次混合攪拌工程]
次に、上記1次混合攪拌工程で混合攪拌された後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置とは別の、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置に装入する。第2の混合攪拌装置20としては、加熱手段を備える混合攪拌装置であれば、任意のものを用いることができる。前記高速底部攪拌混合機を用いることが好ましく、とくに、撹拌力が強く、冷却速度を大きくすることができるヘンシェルミキサーを用いることが好ましい。
第2の混合攪拌装置20は、原料を冷却するための冷却手段を備えている必要がある。前記冷却手段としては、特に限定されることなく、第2の混合攪拌装置20内の粉体を冷却することができるものであれば任意のものを用いることができる。例えば、第1の混合攪拌装置10と同様に、第2の混合攪拌装置20の外周を二重壁として、二重構造部23に冷却媒体を流通させることで混合槽内の原料を加熱することができる。前記冷却媒体としては、例えば、低温の水やオイルを用いることができる。
前記2次混合攪拌工程においては、前記原料を、該原料に含まれる結合剤の融点Tより低い温度Tまで冷却する。このように冷却することにより、結合剤が固化し、合金用粉末と副原料が、結合剤によって鉄基粉末の表面に固定される。
する。
前記冷却の方法は特に限定されないが、攪拌しながら温度Tまで冷却することが好ましい。なお、温度Tは、結合剤の融点Tより低い温度であれば任意の温度とすることができるが、常温とすることが好ましい。
本発明では、上記の通り、1次混合攪拌工程では加熱だけを行い、2次混合攪拌工程では冷却だけを行うというように、加熱と冷却を別々の混合攪拌装置で行うため、従来のように1つの混合攪拌装置で加熱と冷却を行わないため、混合機の二重構造部分に加熱と冷却の繰り返しによる膨張と収縮が加わらないために、長年にわたって工業的に生産を継続しても金属疲労による亀裂発生が無く、高温の蒸気やオイルが洩れ出す事故を起こすことが無い。そのために作業者が高温の蒸気やオイルに接触して火傷を起こす危険性が無く、安全な生産活動を行う事が可能となる。また高温の蒸気やオイルが混合機の内側に洩れ出すと、汚染された混合粉末は製品にすることが出来なくなり、また、亀裂の補修工事を行う期間は生産が出来なくなり生産効率が低下するなどの問題があるが、本発明によればそのような問題の発生を防ぐことができる。また、第1の混合攪拌装置10で冷却を行わないため、次のバッチの混合攪拌を行う際にも混合攪拌装置の二重構造部13の温度が低下しておらず、加熱温度T付近に保たれているため、次のバッチにおける昇温時間を短縮できる上に、エネルギーのロスも抑制できる。
次いで、2次混合撹拌を停止し、第2の混合攪拌装置20内の粉体を排出する。排出された粉体は、次の3次混合攪拌工程に供される。
[3次混合攪拌工程]
次に、上記2次混合攪拌工程で混合攪拌された後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置および第2の混合攪拌装置とは別の、第3の混合攪拌装置30に装入する。なお、図1に示すように、第3の混合装置への装入前に、粉体を一時的に貯槽40などの貯蔵手段に収容することもできるが、その場合についての説明は後述する。
第3の混合攪拌装置30としては、任意のものを用いることができるが、Wコーン型混合機を用いることが好ましい。第3の混合攪拌装置30を用いて攪拌混合を行うことにより、最終的な粉末冶金用混合粉末を得ることができる。なお、3次混合攪拌工程では、粉体の加熱や冷却を行う必要が無いため、第3の混合攪拌装置30としては、加熱手段と冷却手段を備えていない混合攪拌装置を用いることができる。
3次混合攪拌工程においては、第2の混合攪拌装置20から排出された粉末に加えて、さらに追加の副原料を添加することもできる。前記追加の副原料としては、固体潤滑剤、切削性改善材粉、摺動性改善材粉、および流動性改善材粉からなる群より選択される1または2以上を用いることができる。前記追加の副原料は、1次混合攪拌工程に供される原料に含まれる副原料と同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
本発明の一実施形態においては、1次混合攪拌工程と前記2次混合攪拌工程からなるバッチを複数バッチ行った後、前記複数バッチで得られた粉末をまとめて前記3次混合攪拌工程に供することができる。このように、複数バッチ分の粉体をまとめて1回で3次混合攪拌することにより、複数バッチ分の粉体を最終的な粉末冶金用混合粉末の1ロットとすることができるため、ロット数を減らすことができ、品質管理など日常管理を効率化することができる。
上記のように、複数バッチで得られた粉末をまとめて前記3次混合攪拌工程に供する場合には、第2の混合攪拌装置20から排出された粉体を、随時第3の混合攪拌装置30に装入していくこともできるが、図1に示すように、貯槽40などの貯蔵手段に蓄積しておくこともできる。これにより、第3の混合攪拌装置30で前のロットの粉体を混合攪拌している間にも、制限されること無く、1次混合攪拌および2次混合攪拌工程を実施することができる。
その際、複数バッチ分の粉体を貯槽に蓄積し、その後、まとめて3次混合攪拌するために、前記貯槽の容量Vおよび前記第3の混合攪拌装置の処理容量Vは、前記第2の混合攪拌装置の処理容量Vの2倍以上であることが好ましい。
本発明では、工業的生産の際の効率を最大にするために、1次混合撹拌工程と2次混合撹拌工程の処理時間を等しくすることが好ましい。また3次混合撹拌工程は、貯槽13で2次混合撹拌処理済の混合粉を貯めている間に、処理を完了させて、1次混合撹拌工程と2次混合撹拌工程で渋滞を招かないように設計することが望ましい。例えば、上述したように、2次混合攪拌工程の複数バッチで得られた粉末をまとめて3次混合攪拌工程に供する場合には、前記3次混合攪拌工程の所要時間を、前記複数バッチの所要時間以下とすることが好ましい。
10 第1の混合攪拌装置
11、21 回転羽根
12、22 回転軸
13、23 二重構造部
20 第2の混合攪拌装置
30 第3の混合攪拌装置
40 貯槽

Claims (7)

  1. 粉末冶金用混合粉末の製造方法であって、
    鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料を、加熱手段を備える第1の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する1次混合攪拌工程と、
    前記1次混合攪拌工程後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置とは別の、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する2次混合攪拌工程と、
    前記2次混合攪拌工程後の原料粉を、前記第1の混合攪拌装置および第2の混合攪拌装置とは別の、第3の混合攪拌装置を用いて混合攪拌する3次混合攪拌工程を有し、
    前記1次混合攪拌工程においては、前記原料が前記結合剤の融点Tより高い温度Tまで加熱され、
    前記2次混合攪拌工程においては、前記原料が前記Tより低い温度Tまで冷却される、粉末冶金用混合粉末の製造方法。
  2. 前記副原料が、固体潤滑剤、切削性改善材粉、摺動性改善材粉、および流動性改善材粉からなる群より選択される1または2以上である、請求項1に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
  3. 前記1次混合攪拌工程と前記2次混合攪拌工程からなるバッチを複数バッチ行った後、
    前記複数バッチで得られた粉末をまとめて前記3次混合攪拌工程に供する、請求項1または2に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
  4. 前記1次混合攪拌工程の所要時間と前記2次混合攪拌工程の所要時間が同じであり、
    前記3次混合攪拌工程の所要時間が、前記複数バッチの所要時間以下である、請求項3に記載の粉末冶金用混合粉末の製造方法。
  5. 粉末冶金用混合粉末の製造設備であって、
    鉄基粉末、合金用粉末、結合剤、および副原料からなる原料を混合攪拌するための、加熱手段を備える第1の混合攪拌装置と、
    前記第1の混合攪拌装置で混合攪拌された原料をさらに混合するための、冷却手段を備える第2の混合攪拌装置と、
    前記第2の混合攪拌装置で混合攪拌された原料をさらに混合するための、第3の混合攪拌装置を備える、粉末冶金用混合粉末の製造設備。
  6. さらに、第2の混合攪拌装置で混合攪拌された原料を複数バッチ分貯めておくための貯槽を備える、請求項5に記載の粉末冶金用混合粉末の製造設備。
  7. 前記貯槽の容量Vおよび前記第3の混合攪拌装置の処理容量Vが、前記第2の混合攪拌装置の処理容量Vの2倍以上である、請求項6に記載の粉末冶金用混合粉末の製造設備。
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