JP2018070712A - 壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ - Google Patents
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Abstract
【課題】凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装する際に、塗装する部分と養生部分の境界で、養生部分に塗料がにじみ出ない、見切り線が良好に仕上がるマスキングテープを提供する。
【解決手段】順に、背面処理層、テープ基材、粘着剤層からなり、粘着剤層の厚さが50〜150μm、好ましくは80〜150μmであり、かつ、粘着剤が水溶性または水で容易に膨潤しやすい粘着剤であることを特徴とする凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。背面処理層の厚さ0.1〜10μm、テープ基材の厚さ30〜250μmであり、テープ基材の伸び率1.5%以上である請求項1に記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
【選択図】なし
【解決手段】順に、背面処理層、テープ基材、粘着剤層からなり、粘着剤層の厚さが50〜150μm、好ましくは80〜150μmであり、かつ、粘着剤が水溶性または水で容易に膨潤しやすい粘着剤であることを特徴とする凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。背面処理層の厚さ0.1〜10μm、テープ基材の厚さ30〜250μmであり、テープ基材の伸び率1.5%以上である請求項1に記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
【選択図】なし
Description
本発明は、凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装する際に、マスキングテープと被着体の間にできる、僅かな隙間に水性塗料が入り込むことにより生じる見切り不良を改善するために使用するマスキングテープに関するものである。
建築塗装において、スタッコ塗装面やリシン面など粗面の塗り分けをする際には、主に布テープが使用される。布テープは粘着剤層厚が厚いため粗面の凹凸に投錨しやすく、また粘着力が強いために、被着体からの浮き・剥がれも少ない。
しかしながら一般的な布テープは耐候性が悪く、特に直射日光下では短時間の貼り置きでも粘着剤が劣化し、テープを除去する際に粘着剤が被着体に残り、被着体汚染しやすい。
また、布テープの粘着剤は粘着力が強いため、劣化した被着体に貼り付ける場合や壁紙に貼り付ける場合、テープを除去する際に被着体を傷めることがある。
被着体汚染や被着体損傷を鑑み、耐候性の良い、中程度の粘着力のマスキングテープで養生した場合、被着体と粘着層の間にできる、僅かな隙間に塗料が入り込み、見切りが滲む。
中程度の粘着力の粘着剤と柔軟な基材を使用することにより被着体への追従性を改善しても、テープ端面に水性塗料が接することで粘着力が低下し、浮き・剥がれが発生し、塗料が入り込み、見切りが滲む。
また、デリケートな壁紙の場合、中程度の粘着力のマスキングテープでも、テープを除去する際に被着体を損傷する。
テープの側面にカチオン系ポリアミンを塗布することで、テープ側面がアニオン系水性塗料と接触した際に凝集物を生成し、塗料が粘着剤面に回り込むのを防止する。(特許文献1)
しかしながら、カチオン系ポリアミンがテープ側面から脱落しやすく、使用時に期待した機能が働かない。また、凝集物の発生が見切り不良を生じる。
また、粘着剤に吸水性ポリマーを添加し、テープ側面に水性塗料が接すると粘着剤が塗料を吸収し、塗料が粘着剤面に回り込むのを防止することも試みられているが、吸水性ポリマーが過剰に膨潤、または膨潤が不十分な場合、見切り不良が発生するため、最適に膨潤する添加量を見極める必要があり、さらに粘着剤側面に吸水性ポリマーを均一に配列することは不可能であるために、きれいな見切り線を得ることは困難である。
しかしながら、カチオン系ポリアミンがテープ側面から脱落しやすく、使用時に期待した機能が働かない。また、凝集物の発生が見切り不良を生じる。
また、粘着剤に吸水性ポリマーを添加し、テープ側面に水性塗料が接すると粘着剤が塗料を吸収し、塗料が粘着剤面に回り込むのを防止することも試みられているが、吸水性ポリマーが過剰に膨潤、または膨潤が不十分な場合、見切り不良が発生するため、最適に膨潤する添加量を見極める必要があり、さらに粘着剤側面に吸水性ポリマーを均一に配列することは不可能であるために、きれいな見切り線を得ることは困難である。
本発明は、柔軟な基材を使うことにより被着体の凹凸に追従し、また凹凸に投錨しやすい組成の粘着剤を使うことにより、被着体と粘着剤層の隙間をなくし、さらにはテープ端面に接した水性塗料によって粘着剤が膨潤し、塗料の染み込みを防ぎ、良好な見切りに仕上げることができる。
前記課題を解決し、目的を達成するために、鋭意研究した結果、次のような技術的な手段を講じた。
テープ基材に被着体の凹凸に追従する柔軟な基材を使用し、また被着体の凹凸に投錨しやすい組成の粘着剤を使用することにより、被着体と粘着剤層の隙間をなくすことにより、塗料の染み込みを防ぎ、さらに水分で膨潤する粘着剤組成のため、テープ端面に水性塗料が接すると粘着剤層が膨潤し、テープ端面から先への水性塗料の染み込みを防ぎ、良好な見切りに仕上がる。
すなわち、本発明は、順に、背面処理層、テープ基材、粘着剤層からなり、粘着剤層の厚さが50〜150μmであり、かつ、粘着剤が水溶性または水で容易に膨潤しやすい粘着剤であることを特徴とする凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープである。
また、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、背面処理層の厚さ0.1〜10μm、テープ基材の厚さ30〜250μmであり、テープ基材の伸び率1.5%以上とすることができる。
さらに、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、粘着剤に架橋剤を、粘着剤100質量部に対して、0.5〜5質量部加えることが好ましい。
また、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、粘着剤に安息香酸エステル系可塑剤を、粘着剤100質量部に対して、5〜30質量部加えることが好ましい。
さらに、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、テープ基材が、和紙またはポリオレフィン系不織布、ポリアミド系不織布から選ばれることが好ましい。
テープ基材に被着体の凹凸に追従する柔軟な基材を使用し、また被着体の凹凸に投錨しやすい組成の粘着剤を使用することにより、被着体と粘着剤層の隙間をなくすことにより、塗料の染み込みを防ぎ、さらに水分で膨潤する粘着剤組成のため、テープ端面に水性塗料が接すると粘着剤層が膨潤し、テープ端面から先への水性塗料の染み込みを防ぎ、良好な見切りに仕上がる。
すなわち、本発明は、順に、背面処理層、テープ基材、粘着剤層からなり、粘着剤層の厚さが50〜150μmであり、かつ、粘着剤が水溶性または水で容易に膨潤しやすい粘着剤であることを特徴とする凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープである。
また、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、背面処理層の厚さ0.1〜10μm、テープ基材の厚さ30〜250μmであり、テープ基材の伸び率1.5%以上とすることができる。
さらに、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、粘着剤に架橋剤を、粘着剤100質量部に対して、0.5〜5質量部加えることが好ましい。
また、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、粘着剤に安息香酸エステル系可塑剤を、粘着剤100質量部に対して、5〜30質量部加えることが好ましい。
さらに、本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、テープ基材が、和紙またはポリオレフィン系不織布、ポリアミド系不織布から選ばれることが好ましい。
本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁の塗り分け塗装時に良好な見切り線を仕上げることができる。被着体に糊残りすることなく、また被着体を傷めることなくマスキングテープを除去することができるため、テープ除去後の掃除あるいは被着体の補修の手間を省くことができる。
本発明のマスキングテープの粘着剤には水溶性粘着剤を用いる。本件発明に適した粘着剤としては、水溶性粘着剤または水分解性粘着剤、水膨潤性粘着剤としては、たとえばサイデン化学株式会社製サイビノールAT−700(水溶性アクリル系共重合体)、株式会社クラレ製PVA−117等が挙げられるが、
被着体の細かな凹凸への追従性が必要であることから、柔軟な粘着剤である水溶性アクリル系共重合体が最適であり、さらにはより凹凸に追従できるよう可塑剤を添加し、テープ除去時には凝集破壊することなく再剥離できるよう架橋剤を添加した水溶性アクリル系共重合体が好適に用いられる。
被着体の細かな凹凸への追従性が必要であることから、柔軟な粘着剤である水溶性アクリル系共重合体が最適であり、さらにはより凹凸に追従できるよう可塑剤を添加し、テープ除去時には凝集破壊することなく再剥離できるよう架橋剤を添加した水溶性アクリル系共重合体が好適に用いられる。
本発明で用いるテープ基材は和紙またはポリオレフィン系不織布、ポリアミド系不織布を用いる。厚みは30〜250μmの範囲で選択され、好ましくは50〜200μmの範囲で選択される。
基材は、被着体の凹凸に追従するよう、柔軟性のあるものであり、伸び率は1.5%以上の高いものであり、好ましくは伸び率3.0%以上である。また、回復弾性が低く、凹凸面に馴染みやすいものであることが望ましい。
基材は、被着体の凹凸に追従するよう、柔軟性のあるものであり、伸び率は1.5%以上の高いものであり、好ましくは伸び率3.0%以上である。また、回復弾性が低く、凹凸面に馴染みやすいものであることが望ましい。
テープ基材は柔軟性があり、回復弾性の低いものが好適である。和紙またはポリオレフィン系不織布、ポリアミド系不織布が好ましく用いられる。硬いフィルム基材では、被着体の凹凸部に追従しにくく、その結果被着体と粘着テープの間に隙間ができて、好ましくない。また、回復弾性の高い基材では、粘着テープの貼り付け時は凹凸部に追従したとしても、すぐに凹凸部から浮いてしまい、被着体とテープの間に隙間を生じてしまうために好ましくない。
粘着剤層の厚みは基材厚の60〜180%の範囲で選択され、50〜150μmの範囲で選択され、好ましくは80〜120μmの範囲で選択される。粘着剤層の厚みが、50μm以下であると、凹凸追従性が悪くなり、150μm以上であっても凹凸追従性に格別の変化はない。
粘着剤層厚は厚い方が被着体への追従性は良好であるが、テープ側面からの粘着剤のはみ出しが酷くなり、テープ外観や保存安定性、作業性に問題が発生する。
粘着力は0.5〜3.5N/cmの範囲で選択され、好ましくは1.0〜3.0N/cmの範囲で選択される。
粘着力が弱すぎると被着体への投錨力が不十分であり、浮き剥がれが起こりやすく、粘着力が強すぎるとテープを除去する際に被着体を傷める場合がある。
(基材の調整)
アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含侵処理した厚さ70μmの和紙に、((メタ)アクリル酸エステル共重合体エマルション)を片面に塗布した基材aを得た。(メタ)アクリル酸エステル共重合体の厚さは3μmであった。基材の伸び率4.0%であった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤aを得た。
(粘着テープの製造)
基材aに乾燥後の厚みが100μmになるように粘着剤aを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面((メタ)アクリル酸エステル共重合体エマルションを塗布した面)に、長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、粘着テープaを得た。
得られた粘着テープについて、試験をして、接着性、塗装マスキングテープとしての特性を評価した。
粘着力:JIS Z0237に準じてSUS板に対する粘着力を測定した。
試験項目:
耐候性:フェードメーターによる紫外線暴露促進試験機に用いて、1〜2週間の屋外暴露に相当する紫外線を照射し、被着体SUS板からテープが破れることなく、また粘着剤が被着体SUS板に残ることなく除去できるかを確認した。(試験1)
見切り:凹凸のある塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、見切り線を目視で確認した。(試験2)
被着体汚染:デリケートな塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、粘着剤が被着体に残っていないかを目視及び指触で確認した。
(試験3)
被着体損傷:デリケートな塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、被着体を損傷していないかを目視で確認した。(試験4)
各試験項目における評価については、実施例2、実施例3、比較例1−9を説明した後、実施例1−3、比較例1−9について表1に示す。
アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含侵処理した厚さ70μmの和紙に、((メタ)アクリル酸エステル共重合体エマルション)を片面に塗布した基材aを得た。(メタ)アクリル酸エステル共重合体の厚さは3μmであった。基材の伸び率4.0%であった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤aを得た。
(粘着テープの製造)
基材aに乾燥後の厚みが100μmになるように粘着剤aを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面((メタ)アクリル酸エステル共重合体エマルションを塗布した面)に、長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、粘着テープaを得た。
得られた粘着テープについて、試験をして、接着性、塗装マスキングテープとしての特性を評価した。
粘着力:JIS Z0237に準じてSUS板に対する粘着力を測定した。
試験項目:
耐候性:フェードメーターによる紫外線暴露促進試験機に用いて、1〜2週間の屋外暴露に相当する紫外線を照射し、被着体SUS板からテープが破れることなく、また粘着剤が被着体SUS板に残ることなく除去できるかを確認した。(試験1)
見切り:凹凸のある塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、見切り線を目視で確認した。(試験2)
被着体汚染:デリケートな塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、粘着剤が被着体に残っていないかを目視及び指触で確認した。
(試験3)
被着体損傷:デリケートな塩ビ壁紙を被着体としてテープを貼り付け、水性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、被着体を損傷していないかを目視で確認した。(試験4)
各試験項目における評価については、実施例2、実施例3、比較例1−9を説明した後、実施例1−3、比較例1−9について表1に示す。
(基材の調整)
旭化成せんい 伸び率20.0%ナイロン基布の不織布を原反として使用し、アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含浸処理して基材bを得た。基材bは、厚さ100μmであった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤aを得た。
(粘着テープの製造)
基材bに乾燥後の厚みが120μmになるように粘着剤aを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、得た粘着テープbを実施例1と同様に評価した。
旭化成せんい 伸び率20.0%ナイロン基布の不織布を原反として使用し、アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含浸処理して基材bを得た。基材bは、厚さ100μmであった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤aを得た。
(粘着テープの製造)
基材bに乾燥後の厚みが120μmになるように粘着剤aを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、得た粘着テープbを実施例1と同様に評価した。
(基材の調整)
旭化成せんい 伸び率20.0%ナイロン基布の不織布を原反として使用し、アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含浸処理して基材bを得た。基材bは、厚さ100μmであった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、ADEKA 安息香酸エステル系可塑剤を20.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤bを得た。
(粘着テープの製造)
基材bに乾燥後の厚みが150μmになるように粘着剤bを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、得た粘着テープcを実施例1と同様に評価した。
旭化成せんい 伸び率20.0%ナイロン基布の不織布を原反として使用し、アクリル樹脂系エマルションと合成ゴム系エマルションを40〜60:60〜40(質量部)で配合した混合液を含浸処理して基材bを得た。基材bは、厚さ100μmであった。
(粘着剤の調整)
サイデン化学AT−700、100質量部に架橋剤として旭化成ケミカルズ イソシアネート系架橋剤を1.0質量部添加し、ADEKA 安息香酸エステル系可塑剤を20.0質量部添加し、十分に攪拌した粘着剤bを得た。
(粘着テープの製造)
基材bに乾燥後の厚みが150μmになるように粘着剤bを塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を乾燥後の塗布量0.5g/m2になるように塗布し、乾燥後巻取り、得た粘着テープcを実施例1と同様に評価した。
(比較例1)
実施例1において、乾燥後の粘着剤の厚みを30μmに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、乾燥後の粘着剤の厚みを30μmに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例2)
実施例1において、粘着剤を、2−エチルヘキシルアクリル酸エステル共重合体に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、粘着剤を、2−エチルヘキシルアクリル酸エステル共重合体に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例3)
実施例1において、架橋剤添加量を0.1質量部に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、架橋剤添加量を0.1質量部に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例4)
実施例1において、架橋剤添加量を6.0質量部に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、架橋剤添加量を6.0質量部に変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例5)
実施例3において、可塑剤添加量を50質量部に変えたほかは、実施例3と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例3において、可塑剤添加量を50質量部に変えたほかは、実施例3と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例6)
実施例1において、粘着剤を、ポリビニルアルコールに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、粘着剤を、ポリビニルアルコールに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例7)
実施例1において、粘着剤を、ポリビニルピロリドンに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
実施例1において、粘着剤を、ポリビニルピロリドンに変えたほかは、実施例1と同じようにして粘着テープを作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例8)
基材:布、粘着剤:ゴム系 粘着剤塗布膜厚80μmのカモ井加工紙株式会社製「No.6800」を実施例1と同様に評価した。
基材:布、粘着剤:ゴム系 粘着剤塗布膜厚80μmのカモ井加工紙株式会社製「No.6800」を実施例1と同様に評価した。
(比較例9)
ニチバン株式会社製「セロテープ(登録商標)」を実施例1と同様に評価した。
評価結果を表1に示す。
ニチバン株式会社製「セロテープ(登録商標)」を実施例1と同様に評価した。
評価結果を表1に示す。
表1における試験の評価は以下のとおりである。
試験1:
アクリル樹脂と合成ゴムを一定割合で配合した混合液を含侵処理した和紙に、アクリル樹脂を片面に塗布した基材aに、サイデン化学株式会社製サイビノールAT−700/イソシアネート系架橋剤=100/1の粘着剤を乾燥後のテープ厚みが100μmになるように塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を塗布し、乾燥後巻取り、粘着テープaを得た。
テープ幅20mm×巻長さ15mの粘着テープロールを作成し、凹凸のある、デリケートな塩ビ壁紙に貼り付け、作業性を評価した。
○・・・指で押しつけながら貼り付けた場合、被着体への追従性良好。
△・・・指で押しつけながら貼り付けた場合は被着体への追従性が不十分で、浮いている部分が確認されるが、ローラーを用いて入念に貼り付けた場合、被着体への追従性良好。
×・・・ローラーを用いても被着体への追従性が悪く、浮きが多くみられる。
試験2:
試験1で固定した状態に、水溶性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、見切り線を目視で確認した。
○・・・見切り線が良好。
△・・・マスキングした部分に、わずかな塗料の滲みがあるが、目立たない程度。
×・・・マスキングした部分に塗料の滲みがあり、見切り線が不良。
試験3:
試験2で固定した状態で、マスキングテープを貼っていた部分を目視にて被着体が汚染されていないか、また、指で触って、被着体に粘着剤が残っていないかを確認した。
○・・・被着体汚染がなく、また粘着剤も残っていない。
△・・・被着体汚染はないが、粘着剤が部分的に残っている、または粘着剤は残っていないが、貼り跡(被着体汚染)がある。
×・・・貼り跡が残り、粘着剤も残っている。
試験4:
試験3で固定した状態で、マスキングテープを貼っていた部分、除去したマスキングテープの粘着剤面を目視して、被着体が損傷していないことを確認した。
○・・・被着体損傷がない。
△・・・マスキングテープを貼っていた部分に、目立つ損傷はないが、マスキングテープの粘着剤面に部分的に被着体の一部がついており、僅かな被着体損傷が確認できる。
×・・・マスキングテープを貼っていた部分が明らかに損傷している。
試験1:
アクリル樹脂と合成ゴムを一定割合で配合した混合液を含侵処理した和紙に、アクリル樹脂を片面に塗布した基材aに、サイデン化学株式会社製サイビノールAT−700/イソシアネート系架橋剤=100/1の粘着剤を乾燥後のテープ厚みが100μmになるように塗布し、さらに粘着剤を塗工した面の反対の面に長鎖アルキル系剥離剤を塗布し、乾燥後巻取り、粘着テープaを得た。
テープ幅20mm×巻長さ15mの粘着テープロールを作成し、凹凸のある、デリケートな塩ビ壁紙に貼り付け、作業性を評価した。
○・・・指で押しつけながら貼り付けた場合、被着体への追従性良好。
△・・・指で押しつけながら貼り付けた場合は被着体への追従性が不十分で、浮いている部分が確認されるが、ローラーを用いて入念に貼り付けた場合、被着体への追従性良好。
×・・・ローラーを用いても被着体への追従性が悪く、浮きが多くみられる。
試験2:
試験1で固定した状態に、水溶性塗料を刷毛塗りして、自然乾燥後にテープを除去し、見切り線を目視で確認した。
○・・・見切り線が良好。
△・・・マスキングした部分に、わずかな塗料の滲みがあるが、目立たない程度。
×・・・マスキングした部分に塗料の滲みがあり、見切り線が不良。
試験3:
試験2で固定した状態で、マスキングテープを貼っていた部分を目視にて被着体が汚染されていないか、また、指で触って、被着体に粘着剤が残っていないかを確認した。
○・・・被着体汚染がなく、また粘着剤も残っていない。
△・・・被着体汚染はないが、粘着剤が部分的に残っている、または粘着剤は残っていないが、貼り跡(被着体汚染)がある。
×・・・貼り跡が残り、粘着剤も残っている。
試験4:
試験3で固定した状態で、マスキングテープを貼っていた部分、除去したマスキングテープの粘着剤面を目視して、被着体が損傷していないことを確認した。
○・・・被着体損傷がない。
△・・・マスキングテープを貼っていた部分に、目立つ損傷はないが、マスキングテープの粘着剤面に部分的に被着体の一部がついており、僅かな被着体損傷が確認できる。
×・・・マスキングテープを貼っていた部分が明らかに損傷している。
本発明の凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープは、新築の家屋の壁紙や外壁の塗装のみならず、中古の家屋の壁紙や外壁の塗装や補修する産業に欠かせることができないものであり、産業上の利用可能性が極めて高いものである。
Claims (5)
- 順に、背面処理層、テープ基材、粘着剤層からなり、粘着剤層の厚さが50〜150μmであり、かつ、
粘着剤が水溶性または水で容易に膨潤しやすい粘着剤であることを特徴とする凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。 - 背面処理層の厚さ0.1〜10μm、テープ基材の厚さ30〜250μmであり、テープ基材の伸び率1.5%以上である請求項1に記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
- 粘着剤に架橋剤を、粘着剤100質量部に対して、0.5〜5質量部加える請求項1又は請求項2に記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
- 粘着剤に安息香酸エステル系可塑剤を、粘着剤100質量部に対して、5〜30質量部加える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
- テープ基材が、和紙またはポリオレフィン系不織布、ポリアミド系不織布から選ばれる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した凹凸のある壁紙や凹凸のある外壁を塗装時用いる壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ。
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JP2016210089A JP2018070712A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | 壁紙塗装用または外壁塗装用マスキングテープ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109057253A (zh) * | 2018-09-13 | 2018-12-21 | 重庆三原色节能建筑工程有限公司 | 涂料与其它材质构件交界处的处理方法 |
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2016
- 2016-10-26 JP JP2016210089A patent/JP2018070712A/ja active Pending
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CN109057253A (zh) * | 2018-09-13 | 2018-12-21 | 重庆三原色节能建筑工程有限公司 | 涂料与其它材质构件交界处的处理方法 |
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