JP2018070496A - 皮膚の角層を成熟化させる組成物の調製方法、及び皮膚角層成熟化剤 - Google Patents

皮膚の角層を成熟化させる組成物の調製方法、及び皮膚角層成熟化剤 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚への吸収を促進させつつ角層へのダメージを抑制し得る、新たな経皮吸収の方法を提供すること【解決手段】皮膚の角層を成熟化させる組成物を調製する方法であって、少なくとも、水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル相H1を形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を準備する工程、及び前記工程で準備した原料を混合し、必要に応じ乳化させ、皮膚に適用させるための組成物を調製する調製工程、を含む方法。【選択図】図3

Description

本発明は、特定の液晶相を呈し得る界面活性剤を併用し、皮膚の角層を成熟化させ得る組成物を調製する方法、及び皮膚角層成熟化剤に関する。
皮膚は、外部からの刺激等から生体を守る組織であり、バリア機能を有する。このバリア機能は角層に存在する角質細胞の状況に大きく依存することが知られており、角質細胞を成熟化させ、その面積を増大させることでバリア機能を向上させる技術が提案されている(特許文献1〜2参照)。
一方で、角層は角質細胞とそれをとりまく細胞間脂質から構成される。そして角質細胞は角質肥厚膜を有し、該角質肥厚膜を成熟化させることが検討されている(特許文献3〜5参照)。なお、角質細胞と角層細胞とは同義である。
2004−035456号公報 2007−014294号公報 2008−303185号公報 2008−303186号公報 2008−303187号公報
上記のとおり、角質細胞を成熟化させる技術、角質肥厚膜を成熟化させる技術が提案されている。本発明は、上記とは異なるアプローチにより、角層を成熟化させる新たな技術を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行い、ヘキサゴナル液晶相Hとラメラ液晶相Lαを形成し得る特定の界面活性剤を併用することとで、主に乳化目的や経皮吸収促進目的で用いられる界面活性剤が角層を成熟化させることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一側面は、
皮膚の角層を成熟化させる組成物を調製する方法であって、
少なくとも、水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を準備する工程、及び
前記工程で準備した原料を混合し、必要に応じ乳化させ、皮膚に適用させるための組成物を調製する調製工程、を含む方法、である。
また、本発明の別の側面は、
40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤と、40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤と、の組み合わせからなる、皮膚角層成熟化剤、である。
また、本発明の更に別の側面は、
水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を含む組成物、である。
本発明により、新たな角層成熟化方法、角層成熟化剤が提供される。
無処置のヒト表皮モデルの、テープストリッピングした角層細胞の光学顕微鏡画像(a)及び角層細胞の光学顕微鏡画像(b)を示す(図面代用写真)。 参考例1に係るエマルションを適用したヒト表皮モデルの、テープストリッピングした角層細胞の光学顕微鏡画像(a)及び角層細胞の光学顕微鏡画像(b)を示す(図面代用写真)。 実施例1に係るエマルションを適用したヒト表皮モデルの、テープストリッピングした角層細胞の光学顕微鏡画像(a)及び角層細胞の光学顕微鏡画像(b)を示す(図面代用写真)。 実施例2及び参考例2に係るエマルションを適用した皮膚の経時的なTEWLの推移を表したグラフである。 実施例2及び参考例2に係るエマルションを適用した皮膚の弾力性を示すグラフである。
本発明の一実施形態は、皮膚の角層を成熟化させる組成物を調製する方法であり、少なくとも、水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤(以下、H界面活性剤とも称する。)、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤(以下、Lα界面活性剤とも称する。)、を準備する工程、及び前記工程で準備した原料を混合し、必要に応じ乳化させ、皮膚に適用させるための組成物を調製する調製工程、を含む。
本発明者らは、H界面活性剤とLα界面活性剤とを組み合わせて使用することで角層を成熟化させるという新たな結果を見出した。このような結果が生じるメカニズムは明らかではないが、組成物を調製する際の中間相として生じるヘキサゴナル液晶相Hやラメラ液晶相Lαが、角層に何らかの影響を及ぼしているのではないかと推定される。
通常、界面活性剤などの経皮吸収を促進させる成分を使用することで、皮膚角層のバリア機能維持に対し何らかのダメージを与えるものであるが、上記2種類の界面活性剤を併用することで、皮膚角層を成熟化させるという予測できない事象を見出した。
ヘキサゴナル液晶相Hを形成していること、及びラメラ液晶相Lαを形成していることは、X線回折解析や偏光顕微鏡観察などの定法により確認することができる。
本実施形態において角層の成熟化とは、以下の2つの現象のいずれか又はいずれもを満たすものをいう。
i)角層の積層化
ii)脱核
i)角層の積層化は、テープストリッピングした角層細胞の顕微鏡写真により確認できる。図1(a)に示す無処置のヒト表皮モデルでは、顕微鏡写真の上部の角層は非常に薄い状態である。これが、図3(a)に示すH界面活性剤、及びLα界面活性剤の適用後のヒト表皮モデルでは、顕微鏡写真の上部の角層は角層の積層化が進んでいることが理解できる。
具体的には、適用後24時間で、角層の層数が増加した場合に、角層の積層化としても
よい。この場合には、角層の層数が適用前の1.1倍以上となってよく、1.2倍以上となってよく、1.25倍以上となってよく、1.3倍以上となってよく、1.5倍以上となってよい。
また、適用後24時間で、角層の厚みが増加した場合に、角層の積層化としてもよい。この場合には、角層の厚みが適用前の1.1倍以上となってよく、1.2倍以上となってよく、1.25倍以上となってよく、1.3倍以上となってよく、1.5倍以上となってよい。
ii)脱核は、テープストリッピングした角層細胞の断面顕微鏡写真により確認できる。図1(b)に示す無処置のヒト表皮モデルでは、角層中に多くの核が存在していることが理解できる。これが、図3(b)に示すH界面活性剤、及びLα界面活性剤の適用後のヒト表皮モデルでは、角層中の核の消滅が理解できる。具体的には、適用後24時間で、角層中の核の数が減少した場合に、脱核としてもよい。この場合には、角層中の核の数が視認できる範囲で50%以下となる場合であってよく、25%以下となる場合であってよく、10%以下となる場合であってよく、完全に消滅する場合であってよい。
(準備工程)
準備工程は、少なくとも、水、H界面活性剤、及びLα界面活性剤を準備する工程である。これらの原料に限らず、組成物に配合し得るこれら以外の原料を準備してもよい。
界面活性剤は、40〜80質量%水溶液の少なくとも1点においてヘキサゴナル液晶相Hを形成できれば特段限定されないが、下記一般式(1)で表されるアルキルグリコシド、脂肪酸グリコシド、並びにモノアルキルリン酸エステル及びその塩から選択される一種以上を含むことが好ましい。
(式中、Gは糖残基を表し、Rは独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す。)
一般式(1)で表されるアルキルグリコシドは、糖残基Gと脂肪族アルコールとが縮合した構造を有する。
糖残基Gは、一般式(1)で表されるアルキルグリコシドにおける親水部であり、単糖類又は多糖類の残基である。
好ましい単糖類としては、グルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース、及びフルクトースが挙げられる。多糖類は、好ましくは二糖〜七糖であり、マルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、ゲンチオビース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、セロトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース、イソマルトテトラオース、イソマルトペンタオース、イソマルトヘキサオース、及びイソマルトヘプタースが挙げられる。これらの糖類のうち、多糖類がより好ましく、グルコース、ガラクトース、マルトース、及びマルトトリオースがさらに好ましく、マルトース及びマルトトリオースが特に好ましい。なお、糖残基は、α体とβ体のいずれでもよい。
一般式(1)において、糖残基Gは、好ましくは末端の糖の1位の水酸基で、脂肪族アルコールと結合(縮合)している。
一般式(1)において、脂肪鎖は一般式(1)で表されるアルキルグリコシドにおける疎水部である。
脂肪鎖の部分は、分岐鎖があってもなくてもよいが、好ましくは分岐鎖を有する。すなわち、一般式(1)においてRは、独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、より好ましくはメチル基である。
一般式(1)で表されるアルキルグリコシドとしては、下記一般式(2)で表される化合物がより好ましい。
なお、一般式(2)中、Nは1〜7の整数を表す。Rは、独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、より好ましくはメチル基である。nは、1〜4の整数を表し、より好ましくは2又は3である。
一般式(2)で表されるアルキルグリコシドの具体例としては、マルトースとヘキサヒドロファルネソールのグリコシド体(MalFar)、マルトトリオースとヘキサヒドロファルネソールのグリコシド体(MalFar)、マルトトリオースとジヒドロフィトールのグリコシド体(MalPhyt)等が挙げられる。
一般式(1)で表されるアルキルグリコシドは、例えば、臭化糖を用いるグリコシル化法、フッ化糖を用いるグリコシル化法、トリクロロアセトイミデートを用いるグリコシル化法、アセチル化糖を用いるグリコシル化法等、種々の周知の方法により取得することができ、より具体的には特許3882067号、特許4817435号、特許5207420号、特開2013−129660号公報、特開2012−17318号公報等に記載の合成工程が挙げられる。
脂肪酸グリコシドとしては、炭素数10〜16の分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸と、単糖類又は多糖類の残基とのエステルが好ましく、糖残基は、末端の糖の1位の水酸基で脂肪酸と結合(エステル縮合)しているものが好ましい。脂肪酸グリコシドは、HLB値が12〜18のものがより好ましい。
好ましい単糖類としては、グルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース、及びフルクトースが挙げられる。多糖類は、好ましくは二糖〜七糖であり、マルトース、スクロース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、ゲンチオビース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、セロトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース、イソマルトテトラオース、イソマルトペンタオース、イソマルトヘキサオース、及びイソマルトヘプタースが挙げられる。これらの糖類のうち、グルコース、ガラクトース、マルトース、スクロース及びマルトトリオースがより好ましく、マルトース、スクロース及びマルトトリオースがさらに好ましい。なお、糖残基は、α体とβ体のいずれでもよい。
脂肪酸グリコシドの好ましい例としては、ショ糖ラウリン酸エステル、ラウリルマルトシド、ノニルマルトシド、ウンデシルマルトシド、ドデシルマルトシド、トリデシルマル
トシド、テトラデシルマルトシド、等が挙げられる。
モノアルキルリン酸エステル及びその塩としては、炭素数が好ましくは8〜20、より好ましくは12〜18、さらに好ましくは12の、分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪鎖と、リン酸とのエステルが好ましい。また、その塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、アルギニン塩が例示できるが、なかでもアルギニン塩が好ましい。またエチレンオキサイドが付加されていてもよいが、付加されていない方が好ましい。
α界面活性剤は、40〜80質量%水溶液の少なくとも1点においてラメラ液晶相Lαを形成できれば限定されないが、ソホロリピッド、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル、ジ脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル、マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、及びリン脂質から選択される一種以上を含むことが好ましい。
ソホロリピッドは、いわゆるバイオサーファクタントであり、ソホロ―ス又はヒドロキシル基が一部アセチル化したソホロースと、ヒドロキシル脂肪酸とからなる糖脂質を指す。一般に、ソホロリピッドは、ラクトン環をもつ分子(ラクトン型)とこれが開環した分子(酸型)との混合物の形態で存在し、本実施形態においては何れでもよく、またその混合比もとくに問わない。
ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを構成する脂肪酸は、炭素数8〜20の分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましく、炭素数18の分岐脂肪酸がより好ましい。また、ポリオキシエチレン基における、オキシエチレンの平均付加モル数は、好ましくは5〜30であり、より好ましくは10〜25である。また、脂肪酸残基は、ポリオキシエチレンが付加したグリセリル基の3つ水酸基の内の1個のみに付加したものでもよく、2〜3個に付加したものでもよい。3個付加した構造が好ましいが、1付加物、2付加物及び3付加物から選択される2種以上を含む構造も好ましい。
市販品としては、ポリオキシエチレン(20)トリイソステアリン酸グリセリルである、「エマレックスGWIS−320」(日本エマルジョン株式会社製)が例示できる。
ジ脂肪酸ポリエチレングリコールを構成する脂肪酸は、炭素数8〜20の分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましく、炭素数18の分岐脂肪酸がより好ましい。また、エチレンオキサイドの平均付加モル数は、好ましくは3〜60であり、より好ましくは5〜30であり、さらに好ましくは10〜15である。
これらは市販のものを入手でき、例えば、日本エマルジョン株式会社製では、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(6EO、HLB=7、EMALEX300di−L)、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(8EO、HLB=8、EMALEXDEG−di−L)、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(12EO、HLB=10、EMALEX600di−L)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(3EO、HLB=3、EMALEXTEG−di−S)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(12EO、HLB=8、EMALEX600di−S)D)、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12EO、HLB=8、EMALEX600di−ISEX)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(12EO、HLB=8、EMALEX600di−O)D)が例示される。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数8〜20の分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸と、重合度2〜10のグリセリンとのエステルが好ましい。HLB値は特に問わないが、3〜18のものが好ましい。なお、本明細書においてHLB値は、グリフィン
の式より算出した値をいう。
さらに、ラメラ液晶相Lαを形成しやすい、すなわち分子の極性で平板上に並びやすいものとして、両親媒性物質の親水部と疎水部の幾何学的割合を表す臨界充填パラメーター(CPP)が1/2〜1であることが好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの好ましい例としては、オレイン酸ポリグリセリル−5、ラウリル酸ポリグリセリル−6、ラウリン酸ポリグリセリル−4、ラウリン酸ポリグリセリル−10、及びオレイン酸ポリグリセリル−2等が挙げられる。
マンノシルエリスリトールリピッドはバイオサーファクタントとしても知られており、MEL−A、MEL−B、MEL−C及びMEL−Dのいずれを用いてもよく、このうちMEL−Bが好ましい。
リン脂質としては、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質等が挙げられる。
グリセロリン脂質は、グリセロリン酸骨格を有する物質で、親油基として脂肪酸エステル、長鎖アルキルエーテル、ビニルエーテル等を有する。具体的には、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファジイルイノシトール、ホスファチジルイノシトールポリリン酸、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール(カルジオリピン)、ホスファチジン酸、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルセリン、リゾホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルグリセロール、リゾホスファチジン酸などが挙げられる。
スフィンゴリン脂質は、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン等の長鎖塩基又は長鎖脂肪酸と、リン酸又はホスホン酸を有する。具体的には、セラミド1−リン酸誘導体(スフィンゴミエリンなど)、セラミド1−ホスホン酸誘導体(セラミドアミノエチルホスホン酸など)が挙げられる。
リン脂質は、動植物から抽出・精製した天然物であっても、化学合成したものであってもよく、水素添加や水酸化処理などの加工を施したものでもよい。例えば、水添レシチン等が好ましく挙げられる。天然物としては、大豆又は卵黄等からの抽出・精製物であるレシチンが、市販品の入手が容易であり、好ましい。
なお、Lα界面活性剤としては、エチレンオキサイド(EO)基を有さないものを用いることが好ましい。
本実施形態は有効成分を含有してよく、有効成分は、通常化粧料に用いられる有効成分であれば、特段の限定なく使用できる。例示すると、保湿成分、美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、動植物由来の抽出物等が挙げられ、1種のみを含有させてもよく、2種以上含有されていてもよい。
本実施形態に用いられる水は純水であってもよく、水溶性成分を含む水であってもよい。水溶性成分としては、25〜65℃の水に懸濁して1時間静置した後に水に溶解する成分(ただし界面活性剤を除く)を指す。
(調製工程)
本実施形態において調製工程は、準備工程で準備した原料を混合し、必要に応じ乳化させ、皮膚に適用させるための組成物を調製する工程である。
調製方法は特段限定されるものではなく、常法に従って行うことができる。また、乳化方法に関しても同様に、常法に従って行うことができる。
界面活性剤、及びLα界面活性剤を使用することから、組成物としては水中油乳化組成物が想定されるが、油中水乳化組成物を排除するものではない。
本実施形態においてH界面活性剤の濃度は、組成物全体に対して好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜3質量%、さらに好ましくは0.3〜2質量%である。また、本発明においてLα界面活性剤の濃度は、組成物全体に対して好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜3質量%、さらに好ましくは0.3〜2質量%である。
さらに、H界面活性剤及びLα界面活性剤の合計濃度は、組成物全体に対して好ましくは0.2〜8質量%であり、より好ましくは0.2〜6質量%、さらに好ましくは0.6〜4質量%である。0.2質量%より小さいと乳化安定性を損なう場合があり、8質量%より大きいと製造された組成物を肌に塗布した際に被膜感を生じる場合がある。
また、本発明において用いるH界面活性剤とLα界面活性剤との質量比は、好ましくは2:8〜8:2であり、より好ましくは2:8〜6:4である。2つの異なる性質を有する界面活性剤をこのような質量比で組み合わせて用いることにより、角層の成熟化効果が向上する。
準備工程で具体的に準備する必要のある3原料以外の原料を含んでもよく、通常化粧料で使用される原料を適宜使用できる。具体的には、油性成分、多価アルコール、界面活性剤(カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等、但しH界面活性剤及びLα界面活性剤を除く)、保湿剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、紛体類、有機変性粘土鉱物、抗菌剤等が挙げられる。
油性成分は、油剤のほか、油剤に限らず、25〜65℃の水に懸濁して1時間静置した後に水と相分離する成分(ただし界面活性剤を除く)を指す。
油性成分の具体例としては、極性油、天然油、炭化水素油、極性を有しないシリコーン油、極性を有するシリコーン油等の油剤や、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等の紫外線防御剤;ビタミンAやE等の油溶性ビタミン等が挙げられる。これらのうち、特に低分子極性油を用いることが好ましく、低分子極性油を油相成分の好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上含めると組成物にさっぱりとした使用感を付与できる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸エチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
さらに、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等も挙げられる。
また、天然油として、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、ワセリン、水添ポリ(C6−12オレフィン)、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
極性を有しないシリコーン油としてはシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。
極性を有するシリコーン油としてはジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等が挙げられる。
油相成分の含有量は、組成物全体に対して通常3〜75質量%、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%になるように添加する。油相成分の含有量がこのような範囲であることにより経時及び温度安定性に優れる組成物が得られ、また良好な使用感を発揮する皮膚外用剤となり得る。特に、水中油乳化組成物調製における水相に対する油相の比率(内相比)を大きくすることもできるので、例えば低分子極性油を高内相比で乳化することにより、さっぱり感と十分な保湿性とを両立して備える皮膚外用剤を得ることもできる。
多価アルコールとしては、2価以上であれば特に限定されないが、3価以上のものが好ましい。
具体的には、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエー
テル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル等が挙げられる。
これらのうち、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、分子量600以下のポリエチレングリコールがより好ましく、グリセリンが特に好ましい。
本実施形態に係る調製工程により調製された組成物は、皮膚角層を成熟化させるという効果を奏する。その結果、保湿剤を加えることをせずとも、肌の保湿効果を得られるという、従来の界面活性剤にはない効果が得られる。
このように本発明では、2種の界面活性剤の組み合わせにより、皮膚角層を成熟化させることから、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤と、40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤と、の組み合わせからなる、角層成熟化剤。
また、有効成分、水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を含む角層成熟化用組成物である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<界面活性剤の調製及びX線回折>
α界面活性剤として、MEL−B、ポリオキシエチレン(20)トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸PEG−12、オレイン酸ポリグリセリル−5、ラウリル酸ポリグリセリル−6、及び水添レシチンの各60質量%水溶液を調製した。
界面活性剤として、ショ糖ラウリン酸エステル、MalFar、MalFar、MalPhyt、ラウリルマルトシド、及びリン酸ドデシル・アルギニン塩の各60質量%水溶液を調製した。
これらの水溶液(25℃、ただし水添レシチンのみ60℃)について、X線回折法を行い、Lα界面活性剤水溶液ではLα相が形成され、H界面活性剤水溶液ではH相が形成されていることをそれぞれ確認した。
<エマルションサンプルの調製>
以下の表1に示す成分を用いて、常法に従いエマルションを調製した。なお、表中の数
字は配合量(質量%)を示す。
<ヒト表皮モデルへの適用>
培養ヒト表皮モデルEpiDerm(登録商標)(MatTek製)を準備し、参考例1に係るエマルション、実施例1に係るエマルションをそれぞれ塗布し、24時間後の角層断面及び角質細胞を観察した。ゲンチアンバイオレットとブリリアントグリーンを染色液として用い、光学顕微鏡で観察した。無処置の培養ヒト表皮モデルとともに、光学顕微鏡写真を図1〜3に示す。
図1(a)に示す無処置の培養ヒト表皮モデルは角層が薄い状態であり、図2(a)に示す参考例1に係るエマルションを適用した培養ヒト表皮モデルは角層のピーリングが生じた。一方で図3(a)に示す実施例1に係るエマルションを適用した培養ヒト表皮モデルは、角層の積層化が進んでいることが理解できる。
また、図1(b)に示す無処置の培養ヒト表皮モデル、及び図2(b)に示す参考例1に係るエマルションを適用した培養ヒト表皮モデルは、角層細胞に核が残存していることが確認された。一方で、図3(b)に示す実施例1に係るエマルションを適用した培養ヒト表皮モデルは、脱核していることが理解できる。
<TEWL試験及び肌の弾力性試験>
以下の表2に示す成分を用いて、常法に従いエマルションを調製した。なお、表中の数字は配合量(質量%)を示す。
調製した実施例2及び参考例2に係るエマルションを用いて、24人の女性パネラーに対し、14日間の連続使用テストを実施し、3日目、7日目、14日目でそれぞれTEWL値を測定した。測定結果を図4に示す。
実施例2に係るエマルションは、使用開始後7日で、参考例2に係るエマルションに対して有意にTEWL値の低減が見られた。
次に20代〜50代の女性パネラー12人に対し、調製した実施例2及び参考例2に係るエマルションを7日間連続で使用してもらい、株式会社アクシム製 ヴィーナストロンIIIを用いて角層柔軟性を測定した。
測定は、まず、エマルション使用前の初期時において、プローブの荷重圧が0.5gの際の周波数変化をΔfBとし、その平均値を算出した。次に7日間使用時のパネラーに対し、プローブの荷重圧が0.5gの際の周波数変化をΔf0.5として、その平均値を算出した。そして、Δf0.5−ΔfBを算出した。測定結果を図5に示す。
実施例2のエマルションはΔf0.5−ΔfBの値が負であり、使用前よりも角層柔軟性が向上したことが理解できる。

Claims (5)

  1. 皮膚の角層を成熟化させる組成物を調製する方法であって、
    少なくとも、水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を準備する工程、及び
    前記工程で準備した原料を混合し、必要に応じ乳化させ、皮膚に適用させるための組成物を調製する調製工程、を含む方法。
  2. 前記組成物が水中油乳化組成物である、請求項1に記載の方法。
  3. 40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤と、40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤と、の組み合わせからなる、皮膚角層成熟化剤。
  4. 水、40〜80質量%水溶液においてヘキサゴナル液晶相Hを形成する界面活性剤、及び40〜80質量%水溶液においてラメラ液晶相Lαを形成する界面活性剤、を含む組成物。
  5. 前記組成物が水中油乳化組成物である、請求項4に記載の組成物。
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