JP2018069384A - 加工装置 - Google Patents

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山本 英樹
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Abstract

【課題】主軸の上下動に係る振動を確実に吸収できる加工装置を提供する。【解決手段】本発明に係る加工装置は、ワークを加工する加工具と、前記加工具を支持する主軸と、前記主軸を支持する支持体と、前記支持体において、前記主軸を、当該主軸の軸方向に往復動させる主軸駆動機構と、前記主軸の軸線上において、前記主軸と離れて配置されるカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトを、前記主軸とは反対の位相で往復動させる、カウンタウエイト駆動機構と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、加工装置に関する。
加工具を上下動させる加工装置としては、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、カッタを支持する主軸を回転させつつ、上下動する機構が開示されている。この装置では、主軸が上下動する際に発生する振動を吸収するためのウエイト部材が設けられている。このウエイト部材は、主軸の上端に回転可能に取り付けられており、主軸が下降したときは、ウエイト部材の重心が上方に位置し、主軸が上昇したときには、ウエイト部材の重心が下方に位置するように、回転するようになっている。
特開2009−125897号公報
しかしながら、上記の加工装置では、主軸の上下動による振動をウエイト部材の回転によって吸収しようとしているため、ウエイト部材の回転による偶力が生じる。そのため、振動を吸収するには不十分であった。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、主軸の上下動に係る振動を確実に吸収できる、加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係る加工装置は、ワークを加工する加工具と、前記加工具を支持する主軸と、前記主軸を支持する支持体と、前記支持体において、前記主軸を、当該主軸の軸方向に往復動させる主軸駆動機構と、前記主軸の軸線上において、前記主軸と離れて配置されるカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトを、前記主軸とは反対の位相で往復動させる、カウンタウエイト駆動機構と、を備えている。
この構成によれば、主軸の軸線上に、主軸とは反対の位相で上下動するカウンタウエイトを設けているため、主軸の上下動により装置が受ける振動を吸収することができる。特に、このカウンタウエイトは、従来例のように、主軸の上下動をカウンタウエイトの回転によって吸収するものではない。すなわち、主軸と対応する重量を有するカウンタウエイトを、主軸とは離れた位置で、直接的に上下動させているため、カウンタウエイトの回転による偶力の発生がない。
上記加工装置において、前記主軸駆動機構は、主軸用回転軸と、当該主軸用回転軸から偏心して配置される第1クランク軸と、前記第1クランク軸と前記主軸とを連結する第1連結ロッドと、備え、前記カウンタウエイト駆動機構は、カウンタウエイト用回転軸と、当該カウンタウエイト用回転軸から偏心して配置される第2クランク軸と、前記第2クランク軸と前記カウンタウエイトとを連結する第2連結ロッドと、備え、前記主軸回転軸とカウンタウエイト用回転軸とが同期して回転するように構成することができる。
上記加工装置において、前記主軸駆動機構は、前記主軸用回転軸を回転駆動する駆動源を備え、前記駆動源から、前記主軸用回転軸を介して、当該回転軸の回転を前記カウンタウエイト用回転軸に伝達する伝達機構をさらに備えることができる。
これにより、主軸を往復動させる駆動源を、カウンタウエイトを往復動させる駆動源としても用いることができる。
上記加工装置において、前記主軸駆動機構は、前記主軸用回転軸と第1クランク軸との偏心量を調整することで前記主軸の往復動ストロークを変更可能とする第1調整機構、を備え、前記ウエイト駆動機構は、前記カウンタウエイト用回転軸と第2クランク軸との偏心量を調整する第2調整機構を、備え、前記主軸用回転軸に隣接し、当該主軸用回転軸と平行に延びる軸周りに回転する第1バランスウエイトと、前記カウンタウエイト用回転軸に隣接し、当該カウンタウエイト用回転軸と平行に延びる軸周りに回転する第2バランスウエイトと、をさらに備え、前記第1バランスウエイトは、その軸心から偏心した重り部を有し、当該重り部の位置が、前記主軸用回転軸の周りで回転する前記第1クランク軸の位相とは逆位相となるように回転し、前記第2バランスウエイトは、その軸心から偏心した重り部を有し、当該重り部の位置が、前記カウンタウエイト用回転軸の周りで回転する前記第2クランク軸の位相とは逆位相となるように回転するように構成することができる。
この構成によれば、主軸の加工対象となるワークの厚みが変わったときでも主軸の往復動ストロークを変えることで対応できる。その場合、往復動方向でのアンバランスはウエイト駆動機構の偏心量の調整で解消でき、往復動方向に対し直角な方向に生じるアンバランスは、上記第1及び第2バランスウエイトの作用で解消できる。
本発明に係る加工装置によれば、主軸の上下動に係る振動を確実に吸収できる。
本発明の加工装置を削り盤に適用した一実施形態を示す正面図である。 図1の側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図4のD−D線断面図である。 ギアトレインの断面図である。 図3のE−E線断面図である。 図4のF−F線断面図である。 図1の削り盤の動作を示す図である。 バランスウエイトの動作を説明する図である。 図1の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の加工装置を削り盤に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。この削り盤は、ワークである歯車の歯を創成歯切りする装置であり、ギヤシェーパと呼ばれることもある。以下の説明では、図1及び図2に示すX,Y,Z軸に基づいて方向の説明を行い、また、図1の上側を「上」、下側を「下」と称して説明を行うことがある。
図1は本実施形態に係る削り盤の側面図、図2は図1の正面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は図3のC−C線断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る削り盤は、正面視L字型の筐体1を備えている。より詳細には、この筐体1は、水平方向に延びる基台11と、この基台11の一端部から上方へ延びる起立部12とを備えている。基台11には、ワークWを支持するワーク支持部2が取り付けられ、起立部12の上部には、ワークを加工するカッタを有するワーク加工部3が取り付けられている。まず、ワーク支持部2について説明する。
ワーク支持部2は、基台11上を移動するテーブル支持台21と、このテーブル支持台21上に回転自在に配置されワークWを支持する平面視円形のテーブル22とを備えている、基台11には、X方向に延びるガイドレール23が取り付けられており、このガイドレール23上にテーブル支持台21が移動可能に配置されている。起立部12の下端部には、第1モータ81が取り付けられており、第1モータ81には、X方向に延びるボールネジ25が取り付けられている。そして、このボールネジ25に螺合するナット26が、テーブル支持台21に固定されている。これにより、第1モータ81が駆動すると、ボールネジ25が回転し、テーブル支持台21がX方向に往復動するようになっている。
図2に示すように、テーブル支持台21には、Z方向に延びる回転軸27が回転自在に支持されており、この回転軸27の上端部に上述したテーブル22が配置されている。回転軸27の外周面にはウォームホイール28が固定されており、このウォームホイール28にはねじ歯車(図示省略)が螺合している。ねじ歯車は、Y方向に延びるように配置されており、その端部には、図1に示すように、第2モータ29が連結されている。これにより、第2モータ29が駆動すると、ねじ歯車が回転し、これに伴ってテーブル22がZ軸周りに回転する。
次に、ワーク加工部3について説明する。図5に示すように、ワーク加工部3は、筐体1の起立部12に固定された平面視U字型の基部31を備えており、この基部31の内部にはZ方向に延びる支持体32が揺動自在に取り付けられている。支持体32の外周面の対向する位置には、Y方向に延びる支持軸33がそれぞれ固定されており、互いに反対方向に延びている。各支持軸33は、基部31に回転自在に支持されている。これにより、支持体32は、Y軸周りに揺動可能となっている。
支持体32の内部には、円筒状の内部空間が形成されており、この空間内に上下方向に延びる円筒状の筒部材321が回転自在に支持されている。この筒部材321は、Z軸周りに回転可能となっており、その外周面にはウォームホイール322が固定されている。そして、このウォームホイール322にはねじ歯車323が螺合している。ねじ歯車323は、Y方向に延びるように支持体32に支持されており、その端部には、第3モータ83が連結されている。これにより、第3モータ83が駆動すると、ねじ歯車323が回転し、これに伴って筒部材321が支持体32内をZ軸周りに回転する。そして、この筒部材321の内部には、主軸34が上下動可能に配置されている。図3に示すように、主軸34は、後述する駆動部によって上下動されるように構成されており、上端部には、駆動部から延びる球状のジョイント部51を受けるための受け部341が取り付けられている。一方、主軸34の下端部には、歯車形状のピニオンカッタ(加工具)342が着脱自在に固定されている。なお、上述したウォームホイール322、ねじ歯車323、及び第3モータ83が、本発明における主軸駆動機構の一部を構成する。
また、図3に示すように、主軸34の外周面には、上下方向に延びるスプライン343が形成されており、このスプライン343が筒部材321の内壁面に形成されたスプライン溝344に嵌まっている。これにより、主軸34は筒部材321とともにZ軸周りに回転しつつ、筒部材321の内部を上下動可能となっている。
ここで、支持体32は、後述する支持体揺動機構7により揺動されていないときは、主軸34を鉛直方向に向くように支持している。このときの主軸34の位置を基準位置と称し、主軸34の向き(ここでは鉛直方向)を基準方向と称することとする。
次に、主軸34を上下動させる駆動部について説明する。図3及び図4に示すように、基部31の上方には、収容体4が配置されており、この収容体4の内部に、駆動部の駆動源となるギヤトレイン40と、このギヤトレイン40と主軸34とを連結する連結部5とが配置されている。連結部5は、以下のように構成されている。まず、主軸34の上端部の受け部341には、球状のジョイント部51が嵌め込まれており、このジョイント部51には上方に延びる支持部材52が連結されている。そして、支持部材52の上端には、Y軸方向に延びる第1連結軸53が回転自在に取り付けられている。この第1連結軸53は、基部31の上面に配置されたギヤトレイン40と連結されている。すなわち、ジョイント部51、支持部材52、及び第1連結軸53によって連結部5が構成されている。なお、この駆動部が、本発明における主軸駆動機構の一部を構成する。
続いて、ギヤトレイン(伝達機構)40について、図6及び図7も参照しつつ説明する。図6は図4のD−D線断面図、図7は収容体内のギアトレインを示す正面図である。図4〜図7に示すように、収容体4の内部には第4モータ84が配置されており、このモータ84の出力軸841には、第1歯車41が固定されている。この第1歯車41には第2歯車42が噛み合い、第2歯車42には第3歯車43が噛み合っている。第3歯車43には第1回転軸(主軸用回転軸)431が固定されており、この第1回転軸431の一端部には、上述した第1連結軸53が固定されている。また、第1回転軸431の他端部側には、第3歯車43に隣接して第4歯車44及び第5歯車45がこの順で固定されている。そして、第3歯車43には、第6歯車46が噛み合っている。この第6歯車46には第2回転軸461が固定されており、この第2回転軸461の端部には、第1バランスウエイト61が着脱自在に固定されている。図4に示すように、この第1バランスウエイト61は、第2回転軸461と同軸上に連結された円筒状の軸部611と、この軸部611の外周に固定され正面視半円状のおもり部612とを備えている。すなわち、この第1バランスウエイト61は、重り部612により、第2回転軸461の軸心からは偏心した位置に重心を有している。
また、第4歯車44には、その下側に配置された第7歯車47が噛み合い、第7歯車47には第8歯車48が噛み合っている。そして、第8歯車48には第9歯車49が噛み合い、この第9歯車49に固定された第3回転軸491は、収容体4から突出し、後述する支持体揺動機構7を揺動する動力を伝達するために用いられる。
上述したように、図3に示すように、収容体4から突出する第1回転軸431の一端部と、第1連結軸53とはオフセットされた状態で連結されている。すなわち、第1回転軸431の軸心と第1連結軸53との軸心とは、ずれており、クランク軸(第1クランク軸)を形成している。したがって、第1回転軸431が回転すると、第1連結軸53は第1回転軸431の軸心の周囲を公転するように回転するため、第1連結軸53と連結された支持部材52は上下動する。支持部材52は球状のジョイント部51を介して主軸34と連結されているため、主軸34に対して支持部材52はいずれの方向にも揺動可能となっている。その結果、支持部材52の上下動は、主軸34に対してスムーズに伝達され、主軸34が上下動する。なお、第1回転軸431の軸心と第1連結軸53との軸心とのオフセットの長さは、図3に示す第1調整機構531によって変更可能となっている。
次に、支持体32を揺動させるための支持体揺動機構7について、図8及び図9も参照しつつ説明する。図8は図3のE−E線断面図、図9は図4のF−F線断面図である。上述したギヤトレイン40から延びる回転軸491の先端部には、カム71が取り付けられている。そして、このカム71にはカムフォロワー73が接しており、このカムフォロワー73の回転により、これに連結された可動棒が上下動する。また、可動棒72の下端には断面台形状のスライダ74が取り付けられており、このスライダ74は、基部31に取り付けられたガイド部75によって上下動可能に支持されている。
また、スライダ74には、Y方向に延びる連結部材76が取り付けられている。より詳細には、連結部材76の一端部が上下方向に揺動自在にスライダ74に取り付けられており、連結部材76の他端部は、ブラケット77を介して、支持体32の側面に揺動自在に取り付けられている。すなわち、スライダ74の上下動により、連結部材76を介して支持体32が支持軸33周りに揺動するようになっている。また、図9に示すように、スライダ74の下端部には、バネ78が取り付けられており、このバネ78によってスライダ74及び可動棒72が上方に付勢され、カムフォロワー73がカム71に押しつけられている。
なお、第1回転軸431の回転による主軸34の上下動と、第3回転軸491の回転によるスライダ74の上下動とは同期しており、主軸34が最下点まで移動したときに、スライダ74が上方に移動して支持体32が揺動するようになっている。そして、主軸34が最上点まで移動したときに、スライダ74が下方に移動して支持体32が初期位置に戻るようになっている。このような同期の調整は、ギヤトレイン40の歯車41〜49、カム71を調整することで行われる。
また、この削り盤には、主軸34の上下動により生じる振動を吸収するためのカウンタウエイト駆動機構9が設けられている。この点について、図3及び図4を参照しつつ説明する。図3及び図4に示すように、このカウンタウエイト駆動機構9は、主軸34の上方に配置され、この主軸34と同等の質量を有するカウンタウエイト91を上下動させるための機構である。より詳細に説明すると、カウンタウエイト91は、基準位置にある主軸34の軸線上で、主軸34の上方に配置されている。カウンタウエイト91は、直方体状に形成されており、その背面が、収容体4の上部に配置されたガイドレール92によって上下動可能に支持されている。そして、カウンタウエイト91の下部には、連結部材93が揺動自在に連結されており、この連結部材93は下方に向かって延びている。そして、この連結部材93の下端部には、Y方向に延びる第2連結軸94が回転自在に連結されている。
第2連結軸94の基端部には、この第2連結軸94とオフセットされた状態でY方向に延びる第4回転軸(カウンタウエイト用回転軸)95が連結されている。すなわち、第2連結軸94の軸心と第4回転軸95の軸心とは、ずれており、クランク軸(第2クランク軸)を形成している。したがって、第4回転軸95が回転すると、第2連結軸94は第4回転軸95の軸心の周囲を公転するように回転するため、第2連結軸94と連結された連結部材93は上下動する。これにより、カウンタウエイト91も上下動する。なお、第4回転軸95の軸心と第2連結軸94との軸心とのオフセットの長さは、図3に示す第2調整機構941によって変更可能となっている。
さらに、第4回転軸95には、第10歯車97が固定されており、この第10歯車97は、前述した第5歯車45と噛み合っている。この第5歯車45には、上記のように主軸34を上下動させる第1回転軸431が固定されている。したがって、主軸34が上下動する動力は、カウンタウエイト91を上下動する動力にも利用されており、カウンタウエイト91の上下動は、主軸34の上下動と同期している。より詳細に説明すると、カウンタウエイト91は、主軸34が下降したときに上昇し、主軸34が上昇したときに下降するように、上下動の位相(回転方向)が調整されている。すなわち、主軸34の上下動とは反対の位相で上下動するようになっている。
さらに、第4回転軸95には、第11歯車911が固定されており、この第11歯車911には、上述した第6歯車46の上方に位置する第12歯車912が噛み合っている。また、この第12歯車912には、第5回転軸915が固定され、この第5回転軸915の先端に、図4に示すように、第2バランスウエイト62が着脱自在に固定されている。この第2バランスウエイト62は、上述した第1バランスウエイト61の直上に配置されており、第5回転軸915と同軸上に連結された円筒状の軸部621と、この軸部621の外周に固定され正面視半円状のおもり部622とを備えている。すなわち、この第2バランスウエイト62は、重り部622により、第5回転軸915の軸心からは偏心した位置に重心を有している。
また、この第2バランスウエイト62は、上述した第1バランスウエイト61とは、逆位相で回転するようになっている。すなわち、第2バランスウエイト62の重り部622が上方に位置するときには、第1バランスウエイト61の重り部612は下方に位置するように、逆位相で回転する。
次に、上記のように構成された削り盤の動作について説明する。まず、主軸34の下端にピニオンカッタ342を取り付けるとともに、テーブル22上にワークWを配置する。続いて、第2及び第3モータ29,83を駆動し、主軸34及びテーブル22を回転させる。これにより、カッタ342の回転とワークWの回転とを同期させる。次に、第1モータ81を駆動し、ワークWのX方向の位置を調整する。これにより、ワークWの切り込み位置を調整する。これに続いて、第4モータ84を駆動すると、ワークWの加工が行われる。これについて、図10を参照しつつ説明する。但し、図10は各部材の動きが誇張されて記載されている。
図10(a)の初期位置から第1回転軸431が回転すると、主軸34が下降する。この過程で、図10(b)に示すように、主軸34に取り付けられたピニオンカッタ342が、ワークWを切削する。そして、ピニオンカッタ342がワークWより下方まで移動すると、カム71の回転とバネ78により、可動棒72が押し上げられ、スライダ74が図10(b)の初期位置から上方に移動する。これにより、図10(c)に示すように、連結部材76が上方に引っ張られ、支持体32がスライダ74側へ揺動する。こうして、ピニオンカッタ342がワークWからX方向に離間すると、図10(d)に示すように、主軸34が上昇する。そして、主軸34が初期位置まで戻ると、カム71の回転により、可動棒72が押し下げられ、スライダ74が下方に移動する。これにより、連結部材76が支持体32を押圧し、支持体32が図10(a)に示す初期位置へ揺動する。
以上のような動作の間に、主軸34とワークWが同期回転することにより、ワークWは全周に亘って加工される。これと並行して、第1モータ81によりテーブル22を移動させることで、切り込み量を大きくしていく。こうして、所定の加工が完了すると、すべてのモータの駆動を停止し、ワークWをテーブル22から取り外す。
また、上記の動作の間、主軸34が下降したときに、カウンタウエイト91が上昇し、主軸34が上昇したときにカウンタウエイト91が下降するように構成されているため、主軸34の上下動により装置が受ける振動を吸収することができる。特に、このカウンタウエイト91は、従来例のように、主軸の上下動をウエイトの回転によって吸収するものではない。すなわち、主軸34と対応する重量を有するカウンタウエイト91を直接的に、主軸34の動きとは逆位相で上下動させているため、ウエイトの回転による偶力の発生がない。
また、厚みの異なるワークWを加工するときはその厚みに応じて、上述した第1調整機構531を操作して主軸34のストロークを変更する。また、第1調整機構531の調整に伴い、第2調整機構941も調整を行う。しかしながら、その調整行為は当初に定めた第1回転軸431のバランスを狂わせ振動の原因となる。それを解消するために、上述した第1及び第2バランスウエイト61,62が取付けられている。以下、これらバランスウエイト61,62について、図11を参照しつつ説明する。
図11(a)に示すように、主軸34が最上点に位置し、カウンタウエイト91が最下点に位置するときには、これと対応するように、第1バランスウエイト61の重り部612が下方に位置し、第2バランスウエイト62の重り部622が上方に位置するように調整されている。そして、これと反対に、図11(c)に示すように、主軸34が最下点に位置し、カウンタウエイト91が最上部に位置したときには、第1バランスウエイト61の重り部612が上方に位置し、第2バランスウエイト62の重り部622が下方に位置するように調整されている。
また、図11(b)に示すように、主軸34が下降の過程にあり、カウンタウエイト91が上昇の過程にあるときには、主軸34側で、第1回転軸431に対し、第1連結軸53が紙面の右側に位置し、カウンタウエイト91側で、第4回転軸95に対し第2連結軸94が紙面の右側に位置する。これにより、第1回転軸431及び第4回転軸95の偶力は紙面の左側に向かう。このとき、第1バランスウエイト61の重り部612及び第2バランスウエイト62の重り部622は、ともに左側を向き、その偶力は紙面の右側に向かう。したがって、第1回転軸431及び第4回転軸95の偶力を打ち消す。
同様に、図11(d)に示すように、主軸34側で、第1回転軸431に対し、第1連結軸53が紙面の左側に位置し、カウンタウエイト91側で、第4回転軸95に対し第2連結軸94が紙面の右側に位置しているとき、第1回転軸431及び第4回転軸95の偶力は紙面の右側に向かう。これに対して、第1バランスウエイト61の重り部612及び第2バランスウエイト62の重り部622は、ともに右側を向き、その偶力は紙面の左側に向かう。したがって、第1回転軸431及び第4回転軸95の偶力を打ち消す。
したがって、上述した主軸34のストロークの調整により生じたアンバランスを、両バランスウエイト61,62により抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、支持体揺動機構7の駆動を、主軸34の上下動を行う駆動部によって行っているが、これに限定されず、別個の駆動部により駆動することもできる。また、上記実施形態で示した駆動の形態は一例であり、主軸34の上下動、主軸34の回転、スライダ74の上下動、テーブル22の回転、及びテーブル22の平行移動を行うための駆動機構は、これらが駆動する限り、種々の態様が可能である。
上記実施形態では、主軸が上下方向に向いているが、これに限定されず、本発明は、主軸が水平方向を向く横置きの装置に適用することもできる。
カウンタウエイトの形状は、特には限定されず、例えば、円筒状に形成することもできる。この場合、図12に示すように、カウンタウエイト101は、収容体4の上部に配置された円筒状の支持部102内で上下動可能に支持することができる。
上記実施形態では、主軸34の上下動と、カウンタウエイト91の上下動とは、ともに第4モータ84が駆動源となっているが、異なる駆動源であってもよく、両者の上下動が同期していればよい。
上記実施形態では、本発明に係る加工装置を削り盤に適用したが、これに限定されるものではない。すなわち、加工具を揺動させる装置のみならず、加工具を上下動させる加工装置であれば、全般的に適用することができる。
また、上記実施形態では、クランク軸を用い回転を上下動に変換することで、主軸34及びカウンタウエイト91を上下動させているが、これらを上下動させる機構は特には限定されない。例えば、主軸34及びカウンタウエイト91がボールネジによって上下動するようにしてもよい。このとき、それぞれに設けられたネジが同期して回転するようになっていればよい。あるいは、主軸34及びカウンタウエイト91がリニアモータにより互いに反対方向に上下動するように構成されていてもよい。
9 カウンタウエイト駆動機構
91 カウンタウエイト
31 基部
32 支持体
34 主軸
342 ピニオンカッタ(加工具)
462,482 バランスウエイト
61 第1バランスウエイト
62 第2バランスウエイト

Claims (4)

  1. ワークを加工する加工具と、
    前記加工具を支持する主軸と、
    前記主軸を支持する支持体と、
    前記支持体において、前記主軸を、当該主軸の軸方向に往復動させる主軸駆動機構と、
    前記主軸の軸線上において、前記主軸と離れて配置されるカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトを、前記主軸とは反対の位相で往復動させる、カウンタウエイト駆動機構と、
    を備えている、加工装置。
  2. 前記主軸駆動機構は、
    主軸用回転軸と、
    当該主軸用回転軸から偏心して配置される第1クランク軸と、
    前記第1クランク軸と前記主軸とを連結する第1連結ロッドと、
    備え、
    前記カウンタウエイト駆動機構は、
    カウンタウエイト用回転軸と、
    当該カウンタウエイト用回転軸から偏心して配置される第2クランク軸と、
    前記第2クランク軸と前記カウンタウエイトとを連結する第2連結ロッドと、
    備え、
    前記主軸回転軸とカウンタウエイト用回転軸とが同期して回転するように構成されている、請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記主軸駆動機構は、前記主軸回転軸を回転駆動する駆動源を備え、
    前記駆動源から、前記主軸用回転軸を介して、当該回転軸の回転を前記カウンタウエイト用回転軸に伝達する伝達機構をさらに備えている、請求項2に記載の加工装置。
  4. 前記主軸駆動機構は、
    前記主軸用回転軸と第1クランク軸との偏心量を調整することで前記主軸の往復動ストロークを変更可能とする第1調整機構、を備え、
    前記ウエイト駆動機構は、
    前記カウンタウエイト用回転軸と第2クランク軸との偏心量を調整する第2調整機構を、備え、
    前記主軸用回転軸に隣接し、当該主軸用回転軸と平行に延びる軸周りに回転する第1バランスウエイトと、
    前記カウンタウエイト用回転軸に隣接し、当該カウンタウエイト用回転軸と平行に延びる軸周りに回転する第2バランスウエイトと、
    をさらに備え、
    前記第1バランスウエイトは、その軸心から偏心した重り部を有し、当該重り部の位置が、前記主軸用回転軸の周りで回転する前記第1クランク軸の位相とは逆位相となるように回転し、
    前記第2バランスウエイトは、その軸心から偏心した重り部を有し、当該重り部の位置が、前記カウンタウエイト用回転軸の周りで回転する前記第2クランク軸の位相とは逆位相となるように回転する、請求項1から3のいずれかに記載の加工装置。
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