JP2018067882A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利得の低下を抑制しつつ、地板面積を削減可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置100は、平板状の導体部材であるパッチパターン10と、導体を用いて実現されるグランドパターン20と、を備える。グランドパターン20は、パッチパターン10と対向する長方形状のパッチ対向部21と、パッチ対向部21が備える1組の対辺に相当する縁部に沿ってアンテナ下方に向けて立設されている2つの側壁部22と、側壁部22を介してパッチ対向部21と対向配置されている2つの背面部23と、を備える。パッチ対向部21の短辺は送受信の対象とする電波の半波長よりも短く設定されている。ただし、第1背面部23Aの開放端から第2背面部23Bの開放端までの周長は、半波長よりも長く設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、同軸ケーブルの外部導体と接続されて接地電位を提供する平板状の導体部材である地板を備えるアンテナ装置に関する。
従来、地板を備えるアンテナ装置として、モノポールアンテナやパッチアンテナなど、種々のアンテナ装置が提案及び開発されている(例えば特許文献1)。これら地板に流れる電流を利用したアンテナ装置において、地板の面積(以降、地板面積)が、送受信の対象とする電波の波長に対して不十分である場合、地板によるミラー効果が不十分となり、本来の放射方向での利得が低減してしまう。また、地板の面積が不十分である場合には、地板から同軸ケーブルの外部導体に漏洩する電流(以下、漏洩電流)が増大し、利得が低下することがある。
つまり、アンテナ装置の特性を十分に安定させるためには、送受信の対象とする電波(以降、対象電波)の波長に応じた面積の地板が必要となる。そのため、小型化のために地板の面積を縮小しようとすると、アンテナ装置の特性が不安定になってしまう。
なお、矩形状に形成された地板を用いるアンテナ装置において、その特性を十分に安定させるためには、地板の1辺当りの長さを対象電波の半波長以上(例えば0.75波長)に設定する必要があることが一般的に知られている。
特開2010−226633号公報
アンテナ装置は、さらなる小型化が望まれている。また、地板の周辺に他の部品を配置したいという要求もある。地板の周りに部品を配置すれば、当然、その追加部品の配置に必要な面積だけ、アンテナ装置全体としての上面視における面積(以降、アンテナ面積)は増大してしまう。一方、追加部品の配置のために地板の面積を削減しようとすると、アンテナ装置としての利得が低下してしまう。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、利得の低下を抑制しつつ、地板の面積を削減可能なアンテナ装置を提供することにある。
その目的を達成するための第1の発明は、同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続される導体部材である放射素子(10)と、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続される平板状の導体部材である平板部(21)と、を備え、放射素子は、平板部と所定の間隔をおいて対向するように、又は、平板部から立設するように配置されており、平板部の形状は、線対称であって、かつ、或る端部から対称軸を介して反対側に位置する端部までの長さが送受信の対象とする電波の半波長よりも短く設定されている部分である幅詰領域を備える形状であり、幅詰領域を形成する対称軸と平行な2つの端部のうち、少なくとも一方の端部には、当該端部に沿って、平板部から見て放射素子が存在しない方向に向かって導体部材である側壁部(22)が設けられていることを特徴とする。
通常、地板の長さが半波長よりも短い場合には地板上に逆位相電流が発生し、アンテナとしての利得が低下する。一方、以上の構成では、幅詰領域の端部には放射素子が存在しない方向へと板状の導体部材である側壁部が設けられている。このような構成によれば、平板部だけでなく、側壁部にも電流が分布する。そのため、地板としての平板部上に逆位相で生じる電流の量を抑制することができる。その結果、利得の低下を抑制しつつ、地板の面積を削減することができる。
また、目的を達成するための第2の発明は、同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続される導体部材である放射素子(10)と、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続される平板状の導体部材である平板部(21)と、を備え、放射素子は、平板部と所定の間隔をおいて対向するように、又は、平板部から立設するように配置されており、平板部の形状は、互いに対向し合う直線状の第1縁部と第2縁部を備える形状であり、第1縁部と第2縁部との距離は、送受信の対象とする電波の半波長よりも短く設定されており、第1、第2縁部のうち、少なくとも一方の縁部には、当該縁部に沿い、かつ、平板部から見て放射素子が存在しない方向に向かって、導体部材である側壁部(22)が設けられていることを特徴とする。
上記の構成もまた、上述した第1の発明と同様の作用によって利得の低下を抑制しつつ、地板の面積を削減することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態のアンテナ装置100の俯瞰斜視図である。 アンテナ装置100の仰瞰斜視図である。 図1に示すIII−III線におけるアンテナ装置100の断面図である。 アンテナ装置100の上面図である。 一般的なパッチアンテナ100Xの構成を示した図である。 グランド板20XのY軸方向の長さLαとY軸方向における電流分布について説明するための図である。 グランド板20XのY軸方向の長さLαと利得の関係についてのシミュレーション結果を示す図である。 本実施形態のアンテナ装置100の作動を説明するための図である。 側壁部22の高さH、背面部23の長さγ、及び利得の関係をシミュレーションした結果を示す図である。 側壁部22と背面部23を設けることによる効果を示す図である。 アンテナ装置100の変形例を示す図である。 グランドパターン20の変形例を示す図である。 グランドパターン20の変形例を示す図である。 アンテナ装置100の変形例を示す図である。 図14に示すアンテナ装置100の背面図である。 アンテナ装置100の変形例を示す図である。 アンテナ装置100の変形例を示す図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本実施形態に係るアンテナ装置100は、概略的には、周知のパッチアンテナと同様の動作原理によって所定の周波数の円偏波を送受信するように構成されている。もちろん、当該アンテナ装置100は、送信と受信の何れか一方のみに供されても良い。
送受信の対象とする電波(以降、対象電波)は、適宜設計されればよく、ここでは一例として1.575GHzの電波とする。もちろん、対象電波は適宜設計されれば良く、他の態様として例えば300MHzや、760MHz、900MHz、5.9GHz等の電波としてもよい。以降では、対象電波の周波数のことを対象周波数と称するとともに、対象電波の波長のことを対象波長とも称する。
このアンテナ装置100は、例えば同軸ケーブルを介して図示しない無線機と接続されており、アンテナ装置100が受信した信号は逐次無線機に出力される。また、アンテナ装置100は無線機から入力される電気信号を電波に変換して空間に放射する。無線機は、アンテナ装置100が受信した信号を利用するとともに、当該アンテナ装置100に対して送信信号に応じた高周波電力を供給するものである。なお、アンテナ装置100と無線機とは、同軸ケーブルのほかに、周知の整合回路やフィルタ回路などを介して接続される構成となっていても良い。
<アンテナ装置100の構成>
以下、アンテナ装置100の具体的な構成について述べる。アンテナ装置100は、図1〜図4に示すように、パッチパターン10、グランドパターン20、及び給電部30を備える。なお、図1は、アンテナ装置100を斜め上方向から見たときの外観を表した図(つまり俯瞰斜視図)であり、図2はアンテナ装置100を斜め下方向から見たときの外観を表した図(つまり仰瞰斜視図)である。アンテナ装置100にとっての上方向とは、グランドパターン20からパッチパターン10に向かう方向とする。
パッチパターン10は、銅などの導体を素材とする板状の導体部材である。なお、ここでの板状には、例えば箔のような薄膜状も含まれる。パッチパターン10は、図示しない支持部材を介して、グランドパターン20と対向するように配置されている。支持部材は、樹脂などの誘電体を用いて実現されれば良い。支持部材の形状は板状であってもよいし、グランドパターン20とパッチパターン10とを所定の間隔をおいて対向するように支持する複数の柱であってもよい。
パッチパターン10の上面視における形状(以降、平面形状)は、正方形の1組の対角部に切り欠き部11を設けた形状となっている。切り欠き部11は、円偏波を放射するための構造であり、周知の縮退分離素子や摂動素子と称されるものに相当する。切り欠き部11によって、元の正方形から削られる部分の面積は、周知の縮退分離法によって定まる面積となっていればよい。なお、本実施形態ではパッチパターン10に切り欠き部11を設けることによって円偏波を送受信可能に構成しているが、他の態様として、給電点を2箇所に設ける方式(いわゆる二点給電方式)によって、円偏波を送受信可能に構成してもよい。
パッチパターン10の1辺の長さLpは、電気的に対象波長の約半分の長さとなっている。ここでの電気的な長さとは、フリンジング電界や、誘電体による波長短縮効果などを考慮した、実効的な長さである。仮に図示しない支持部材によって対象電波の波長が短縮されている場合には、その短縮された波長の半分の長さとなっていれば良い。なお、パッチパターン10の1辺の長さとは、切り欠き部11を無視した場合の形状、すなわち正方形における1辺の長さである。
ここでは一例として、対象波長の電気的な長さ(以降、λ)は支持部材の波長短縮効果によって50mmとなっているものとする。また、パッチパターン10の1辺の長さLpは、フリンジング電界等の影響を考慮して、対象電波の半波長(つまりλ/2)である25mmよりも僅かに短い値(例えば23mm)に設定されているものとする。
なお、本実施形態ではパッチパターン10の平面形状を、正方形に切り欠き部11を設けた形状とするが、これに限らない。その他の構成としてパッチパターン10の平面形状は、長方形状であってもよいし、長方形以外の形状(例えば円形や八角形等)であってもよい。
パッチパターン10は、後述する給電部30によって、同軸ケーブルの内部導体と直接的又は間接的に接続されている。なお、間接的に接続されている構成とは、インピーダンス整合回路やフィルタ回路等を介して接続されている構成や、電磁気結合によって接続されている構成を含む。いずれにしても、パッチパターン10は、同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続されていれば良い。パッチパターン10が請求項に記載の放射素子に相当する。
便宜上以降では、それぞれが互いに直交するX、Y、Z軸を備える三次元座標系の概念を適宜導入して、アンテナ装置100の構成を説明する。X軸はパッチパターン10が備える或る1つの辺に平行な軸とし、Y軸は、X軸を含むパッチパターン10と平行な平面においてX軸と直交する軸とする。Z軸は、X軸及びY軸のそれぞれと直交し、かつ、グランドパターン20からパッチパターン10に向かう方向を正方向とする軸とする。
グランドパターン20は、銅などの導体を用いて実現されている。このグランドパターン20は、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続されて、アンテナ装置100におけるグランド電位(換言すれば接地電位)を提供する。
グランドパターン20は、パッチパターン10と対向する平板状のパッチ対向部21と、パッチ対向部21の縁部の一部からパッチパターン10が存在しない側に向けて立設されている側壁部22と、側壁部22を介してパッチ対向部21と対向配置されている背面部23と、を備える。同軸ケーブルとの接続点はパッチ対向部21に設けられている。そのため、パッチ対向部21が請求項に記載の平板部に相当する。
なお、パッチ対向部21にとってパッチパターン10が存在しない方向とは、Z軸の負方向に相当する。側壁部22はパッチ対向部21に対して垂直であり、背面部23は上面視においてパッチ対向部21と重なるように設けられているため、アンテナ装置100を上方から見たときのグランドパターン20の面積(以降、グランド面積)は、パッチ対向部21の面積と一致する。
パッチ対向部21は、図4に示すように、X軸に平行な縁部と、Y軸に平行な縁部とを備える長方形状に形成されている。X軸方向の長さLxは、電気的にλ/2以上に設定されていればよい。ここでは一例として、X軸方向の長さLxは、電気的にλ/2(つまり25mm)に設定されている。また、Y軸方向の長さLyは、電気的にλ/2よりも短い値(例えば18mm)に設定されている。
便宜上以降では、長方形状のパッチ対向部21が備える4つの縁部のうち、X軸に平行な縁部を長縁部と称し、Y軸に平行な縁部を短縁部と称する。それぞれ長方形の長辺や短辺に相当するためである。パッチ対向部21は、互いに対向しあう2つの長縁部と、互いに対向し合う2つの短縁部を備える。2つの長縁部のうち、相対的にX軸負方向側に位置する長縁部を第1長縁部と称し、相対的にX軸正方向側に位置する長縁部を第2長縁部と称する。
第1長縁部、第2長縁部のそれぞれが、請求項に記載の幅詰領域を形成する対称軸と平行な2つの端部に相当する。なお、パッチ対向部21の全領域が請求項に記載の幅詰領域に相当する。また、第1長縁部、第2長縁部は、請求項に記載の第1縁部、第2縁部にも相当する。
グランドパターン20は、パッチ対向部21の中心がパッチパターン10の中心と上面視において重なるように配置される。パッチ対向部21は、X軸方向においてはパッチパターン10よりも長い一方、Y軸方向においてはパッチパターン10よりも短く形成されているため、上面視においてパッチ対向部21はX軸方向の端部のみがパッチパターン10からはみ出た構成となる。パッチ対向部21が備える2つの面のうち、パッチパターン10と対向する側の面をパッチ対向面と称し、その反対側の面を裏側面と称する。
なお、本実施形態ではパッチ対向部21の上面視における形状(以降、平面形状)を矩形状としているが、これに限らない。パッチ対向部21は、例えばひし形や、円形、正六角形、正八角形等といった、線対称な形状であれば良い。ここでの円形には楕円形も含む。また、パッチ対向部21は、概略的に線対称となっていればよい。そのため、上述した種々の線対称な形状の外縁部に切り込みを設けた形状や、凸部を設けた形状、輪郭をミアンダ状に形成した形状等も、線対称な形状に含まれる。
側壁部22は、パッチ対向部21が備える長縁部からZ軸負方向に向けて長縁部に沿って立設された長方形状の板状導体部材である。側壁部22は、第1長縁部と第2長縁部のそれぞれに配置されている。便宜上、第1長縁部に沿って配置されている側壁部22と、第2長縁部に沿って配置されている側壁部22とを区別する場合には、第1側壁部22A、第2側壁部22Bと記載する。第1側壁部22Aは、第1長縁部に沿って配置されている側壁部22であり、第2側壁部22Bは、第2長縁部に沿って配置されている側壁部22である。
図3に示すHは、側壁部22のZ軸方向の長さ(換言すれば高さ)を表している。側壁部22の高さHは、後述する背面部23のY軸方向における長さγと合わせて適宜設計されれば良い。
便宜上、側壁部22においてパッチ対向部21と接合している部分を上側端部と称する。また、側壁部22においてZ軸負方向側の端部(つまり相対的に下側の端部)を下側端部と称する。側壁部22は側面視において長方形状となる板状の部材であるため、下側端部もまたパッチ対向部21と平行である。
背面部23は、側壁部22の下側端部から、パッチ対向部21の裏側面と対向するように延設された板状の導体部材である。背面部23は、側壁部22の下側端部に沿って長方形状に形成されている。背面部23は、第1側壁部22Aと第2側壁部22Bのそれぞれの下側端部に配置されている。
便宜上、第1側壁部22Aの下側端部に沿って配置されている背面部23と、第2側壁部22Bの下側端部に沿って配置されている背面部23とを区別する場合には、第1背面部23A、第2背面部23Bと記載する。
第1背面部23Aは、第1側壁部22Aの下側端部から第2側壁部22Bの下側端部に向けて形成されている背面部23である。第1背面部23AにおいてY軸正方向側の端部は、何れの部材とも接続されておらず、開放端となっている。第2背面部23Bは、第2側壁部22Bの下側端部から第1側壁部22Aの下側端部に向けて形成されている背面部23である。第2背面部23BにおいてY軸負方向側の端部は、何れの部材とも接続されておらず、開放端となっている。
背面部23のX軸方向の長さは、側壁部22やパッチ対向部21のX軸方向の長さLxと等しい。背面部23のY軸方向の長さγは、前述の通り、側壁部22の高さHと合わせて試験等によって決定されればよい。
但し、パッチ対向部21のY軸方向長さLyと、側壁部22の高さHを2倍した値の和は、対象電波の半波長(つまりλ/2)よりも短く設定されている。また、パッチ対向部21のY軸方向長さLyと、側壁部22の高さHを2倍した値と、背面部23の長さγを2倍した値の合計値(以降、合計長)が、対象電波のλ/2よりも長くなるように設定されているものとする。つまり、Ly、H,γは、下記式を満たすように設定されている。
(式) Ly+H×2<λ/2<Ly+H×2+γ×2
ここでは一例として高さHは2mmに設定されている。また、長さγは6mmに設定されているものとする。すなわち、本実施形態の合計長は34mmに設定されている。合計長は、第1背面部23Aの開放端から第2背面部23Bの開放端までのグランドパターン20の表面に沿った長さ(つまり周長)に相当する。合計長が請求項に記載の周長に相当する。
なお、本実施形態では一例として、パッチ対向部21が備える2つの長縁部の両方に側壁部22及び背面部23を設けているが、変形例7として後述するように側壁部22や背面部23は1つだけであっても良い。
給電部30は、同軸ケーブルの内部導体とパッチパターン10とを電気的に接続する構成である。本実施形態では一例として給電部30は、導電性のピン(以降、給電ピン)31を用いて実現されている。給電ピン31は、グランドパターン20が備えるパッチ対向部21の中心に設けられた図示しない孔部を通ってパッチパターン10の中心と電気的に接続されている。
給電ピン31とパッチパターン10との接続点(以降、給電点)は、対象周波数において同軸ケーブルとアンテナ装置100とのインピーダンスの整合が取れる位置に設けられればよい。本実施形態では、パッチパターン10の中心に給電点を設けているが、その他の場所に設けても良い。インピーダンスの整合が取れている状態とは、完全な整合状態に限らず、インピーダンスの不整合による損失が所定の許容範囲内となっている状態を含む。
なお、パッチ対向部21に設けられた孔部によって、グランドパターン20と給電ピン31との電気的な非接続は保持される。また、同軸ケーブルの外部導体とグランドパターン20との接続点(以降、接地点)は、パッチ対向部21が備える給電ピン31を通すための孔部の付近に設けられている。さらに、本実施形態ではアンテナ装置100への給電方式として直結給電方式を採用しているが、他の態様として、マイクロストリップ線路等を用いた電磁結合給電方式を採用しても良い。
<本実施形態の作動について>
次に、図5に示す従来のパッチアンテナ100Xを用いて、本実施形態によれば地板面積を低減しつつ、利得の低下を抑制することができる理由について説明する。なお、従来のパッチアンテナ100Xとは、本実施形態のアンテナ装置100から側壁部22と背面部23を除去した構成であって、パッチ部10Xと、グランド板20Xとを備える。
パッチ部10Xは、本実施形態のパッチパターン10に相当する部材であって、パッチパターン10と同一の寸法に形成されている。グランド板20Xは、同軸ケーブルの外部導体と接続される平板状の部材である。グランド板20XのX軸方向長さは、本実施形態と同様に、対象電波のλ/2に形成されているものとする。
図中の符号Ln1で示す破線は、グランド板20Xの中心を通るY軸に平行な直線であり、符号Mで示す点は、直線L1とY軸に平行な縁部(以降、Y軸平行縁部)との交点を表している。交点Mは、Y軸平行縁部の中点に相当する。図中のLαはグランド板20XのY軸方向の長さを表している。
図6の(A)は、Y軸平行縁部における電流分布を概念的に表したグラフである。Y軸平行縁部には、図6に示すように、中点Mを中心として定在波が生じる。ここで、図6の(B−1)に示すように、Y軸方向長さLαがλ/2よりも短い場合には、同図(A)において符号Imで示す面積に応じた電流(以降、はみ出し成分)が、逆位相電流となる。このはみ出し成分Imは、グランド板20Xの裏側に電波を放射するように作用する。つまり、Y軸方向の長さLαがλ/2未満の場合には、はみ出し成分Imが逆位相電流として作用するため、アンテナとしての利得が低下してしまう。
一方、Y軸方向長さLαがλ/2となっている場合には、Y軸平行縁部の端部が定在波の節と一致するため、逆位相電流が生じにくい。つまり、利得の低下が生じにくい。故に、一般的にグランド板20Xの1辺は図7に示すように少なくともλ/2以上に設計される。なお、図7は、グランド板20XのX軸方向長さをλ/2に設定している状態においてY軸方向の長さLαを変化させたときの利得の変化をシミュレーションした結果を表している。
一方、本実施形態の構成では第1背面部23Aの開放端から第2背面部23Bの開放端までの周長(つまり合計長)がλ/2よりも長く設定されている。そのため、図8に示すようにパッチ対向部21だけでなく、側壁部22及び背面部23にも電流が流れる。具体的には、はみ出し成分Imが側壁部22から背面部23の途中まで分布する。また、背面部23の残り領域には、逆位相成分Inが分布する。
ここで、はみ出し成分Imのうちの背面部23に分布している成分Imaと、逆位相成分Inの大きさが等しい場合、これらが互いに打ち消し合い、実質的な電流分布は同図の(C)に示すようになる。つまり、パッチ対向部21に分布する電流に対して逆位相の電流が存在しなくなる。
したがって、側壁部22の高さH、及び、背面部23の長さγを調整することにより、Y軸方向の長さLyをλ/2よりも小さくしつつ、利得の低下を抑制することができる。図9は、側壁部22の高さHを1mm、2mm、3mmのそれぞれに設定した構成において、背面部23の長さγを0mmから9mmまで変化させたときの利得のシミュレーション結果を表している。図9の長破線はH=1mmに設定した構成のシミュレーション結果を表しており、一点鎖線はH=2mmに設定した構成のシミュレーション結果を表しており、二点鎖線はH=3mmに設定した構成のシミュレーション結果を表している。
また、点線は図5に示すパッチアンテナ100Xにおいてグランド板20XのY軸方向長さLαをλ/2に設定したときのシミュレーション結果を表している。つまり、点線は、十分な大きさを有するグランド板20Xを備える、従来の(換言すれば基本的な)パッチアンテナ100X(以降、基本パッチアンテナ)でのシミュレーション結果を表している。
短破線は、グランド板20Xの大きさを本実施形態のアンテナ装置100が備えるパッチ対向部21と同じ寸法(Lα=Ly=18mm)に設定したときのシミュレーション結果を表している。なお、グランド板20Xの大きさをパッチ対向部21と同じ寸法に設定したパッチアンテナ100Xは、本実施形態のアンテナ装置100において側壁部22及び背面部23を除去した構成(以降、側壁部背面部なし構成)に相当する。
図9に示すように、仮にγ=0(つまり背面部無し)とした場合であっても、何れのHにおいても、短破線で示す側壁部背面部なし構成よりも高い利得が得られる。つまり、側壁部22を配置しさえすれば、側壁部背面部なし構成よりも利得を向上させることができる。
また、図9に示すように側壁部22の高さHを短く設定しても背面部23の長さγを長くすることによって、利得を向上させることができる。何れのHにおいてもγを調整することで基本パッチアンテナと同等以上の利得を実現することが出来る。例えばH=1mmに設定した場合には、γ=8mmに設定することによって、基本パッチアンテナと同様の利得を実現することが出来る。H=2mmに設定した場合には、γ=6mmに設定することによって、基本パッチアンテナよりも高い利得を実現することが出来る。H=3mmに設定した場合には、γ=2〜5mmに設定することによって、基本パッチアンテナと同等の利得を実現することができる。
図10は、側壁部背面部なし構成と、本実施形態のアンテナ装置100の放射指向性を比較した結果を表している。なお、図10では、実線が本実施形態のアンテナ装置100の放射指向性を表しており、破線が側壁部背面部なし構成の放射指向性を表している。図10に示すように、側壁部22及び背面部23を設けることによって、Z軸負方向(つまりアンテナ後ろ側)への電波の放射を抑制し、Z軸正方向での利得を高める事ができる。
<実施形態のまとめ>
上述した構成では、パッチ対向部21に側壁部22及び背面部23を付加することによって、パッチ対向部21のY軸方向の長さLyが対象波長の半分未満に設定されていても、利得が低減してしまうことを抑制することができる。また、側壁部22の高さH及び背面部23の長さγを調整することによって基本パッチアンテナよりも利得を向上させることも可能である。
また、上記構成におけるグランド面積はパッチ対向部21の面積に相当する。上記構成によれば、パッチ対向部21のY軸方向の長さLyを基本パッチアンテナよりも7mm程度削減できる。すなわち、上記構成によれば基本パッチアンテナよりも面積を28%程度削減できることになる。そして、その削減できたスペースには別の部品を配置することができるため、追加部品の配置に伴うアンテナ面積の増大も抑制することができる。
なお、グランドパターン20を構成するパッチ対向部21、側壁部22、背面部23は、1つの板金を折曲げ加工することによって形成すればよい。また、側壁部22及び背面部23を板金で形成し、パッチ対向部21にハンダ付けすることで実現してもよい。パッチ対向部21は、アディティブ法やサブトラクティブ法などの周知の手法によってプリント基板の表面などにパターン形成されてもよい。
[変形例1]
側壁部22は、複数の導電性のピンを一列に配置することによって実現されていても良い。仮にパッチ対向部21をプリント基板の或る一層(例えば表面)に形成し、背面部23を他層に形成する場合には、側壁部22は、それら2つの層を接続する複数の貫通ビアを、パッチ対向部21の縁部に沿って一列に配置することによって実現されれば良い。
[変形例2]
グランドパターン20は、図11に示すように背面部23を備えていなくともよい。換言すれば、グランドパターン20は、パッチ対向部21と側壁部22とを備えていればよい。側壁部22の高さHは適宜設計されれば良い。側壁部22が設けられてさえいれば、側壁部22を備えない想定構成よりも高い利得が得られることはシミュレーションによって確認できている。
なお、第1側壁部22AのZ軸負方向側の端部から第2側壁部22BのZ軸負方向側の端部までのグランドパターン20の表面に沿った長さ(いわゆる周長)は、対象電波のλ/2となっていることが好ましい。この変形例2における周長はLy+H×2である。つまり、Ly+H×2が電気的にλ/2と一致するように、Ly及びHが設定されていることが好ましい。なお、ここでの一致している状態とは、完全な一致に限らず、略一致も含む。略一致とする範囲は、アンテナ装置100として十分な利得が得られる範囲に相当し、例えば±25%程度とすれば良い。
[変形例3]
以上では、パッチ対向部21の全領域のY軸方向長さをλ/2未満とする構成を開示したが、これに限らない。図12に示すように一部のみを半波長未満としてもよい。図12に示すグランドパターン20は、X軸方向の中央部付近における、Y軸負方向側の端部からY軸正方向側の端部までの長さが、対象電波のλ/2よりも短く設定した構成である。パッチ対向部21は、破線Ln2を対称軸として線対称に形成されている。図12においてドットパターンのハッチングを施している領域Arが請求項に記載の幅詰領域に相当する。なお、図12では幅詰領域Arを明示するため、第1側壁部22Aは透過させている。
なお、図12中のLy1はパッチ対向部21全体のY軸方向の長さを表しており、例えばLy1=λ/2に設定されている。Ly2は、幅詰領域ArのY軸方向の長さを表しており、Ly2<λ/2に設定されている。Ly2は例えば0.36λなどとすればよい。
Lx1は、パッチ対向部21全体のX軸方向の長さを表しており、例えばLx1=λ/2に設定されている。Lx2は幅詰領域ArのY軸方向の長さを表しており、Lx2の具体的な値は適宜設計されれば良い。ただし、Lx2が大きいほど、地板面積の削減量を大きくすることができる。つまり、Lx2は大きいほど好ましい。もちろん、Lx2の上限はLx1である。なお、Lx2=Lx1とした構成が、変形例2で示したグランドパターン20に相当する。この変形例3に示す側壁部22に背面部23を設けても良い。
[変形例4]
以上では、互いに対向するように2つの側壁部22を設けた構成を開示したが、これに限らない。図13に示すようにパッチ対向部21をT字形状に形成し、第1側壁部22A、第2側壁部22Bに加えて、3つ目の側壁部(以降、第3側壁部)22Cが設けられていてもよい。
このような構成によれば、基本パッチアンテナに対してX軸方向の長さLxも低減する事ができる。なお、図中の符号Ln2は、パッチ対向部21における対称軸を表している。パッチ対向部21は、破線Ln2で対称軸として線対称に形成されている。この変形例4に示す各側壁部22に背面部23を設けても良い。
[変形例5]
また、図14及び図15に示すように、パッチ対向部21を矩形状に形成し、当該パッチ対向部21が備える4つの縁部のそれぞれに側壁部22を設けても良い。つまり、グランドパターン20は、第1側壁部22A、第2側壁部22B、第3側壁部22C、及び第4側壁部22Dを備えていても良い。
第1側壁部22Aにとって、第2側壁部22B及び第4側壁部22Dのそれぞれは隣接する側壁部22である。図15に示すCLは、第1側壁部22Aと第2側壁部22Bの間、第1側壁部22Aと第4側壁部22Dとの間の離隔を表している。第1側壁部22Aと第2側壁部22Bの間、第1側壁部22Aと第4側壁部22Dとの間には、それらが電磁気的に結合しないように、所定の間隔CLが設けられている。他の側壁部22についても同様である。
なお、仮に或る側壁部22が他の側壁部22と電磁気的に結合してしまうと電流の経路が変わってしまい、上述した効果が得られなくなってしまう。間隔CLは、対象電波の波長の100分の1以上であればよい。
このような構成によれば、変形例4よりもパッチ対向部21のX軸方向の長さLxを削減することが出来る。なお、このような構成においては、パッチ対向部21の全領域が幅詰領域Arに相当する。
[変形例6]
矩形状に形成したパッチ対向部21が備える4つの辺のそれぞれに、図16に示すように、側壁部22及び背面部23の組み合わせを設けても良い。つまり、グランドパターン20は、第1背面部23A、第2背面部23B、第3背面部23C、及び第4背面部23Dを備えていても良い。各背面部23は、隣接する背面部23に対して所定の間隔CLを有するように形成される。各背面部23は例えば等脚台形状に形成されれば良い。
[変形例7]
さらに、アンテナ装置100が備える側壁部22及び背面部23の数は、図17に示すように、1つずつであってもよい。また、背面部23を備えずに、矩形状に形成されたパッチ対向部21の1つの縁部に沿って側壁部22を1つだけ備えるように構成されていてもよい。
[変形例8]
なお、側壁部22は、線対称な図形が備える対称軸と平行な縁部に設けなくともよい。例えば、変形例4に示すパッチ対向部21はY軸と平行な方向においては線対称ではない。しかしながら、上述した変形例4に示すパッチ対向部21において、第1側壁部22A、第2側壁部22Bを設けずに、第3側壁部22Cのみを設けた構成を採用してもよい。そのような構成によっても地板面積の削減と、利得の維持を両立させることができる。
図13に示す例では、Y軸に平行であって互いに対向し合う2つの縁部が、請求項に記載の第1縁部、第2縁部にも相当する。また、Y軸に平行な縁部のうち、X軸負方向側の縁部に側壁部22を設けてもよい。つまり、第1、第2縁部の何れか一方にのみ側壁部が設けられていても良いし、両方に側壁部が設けられてもよい。この変形例8として開示するアンテナ装置100においては、パッチ対向部21は必ずしも線対称な図形である必要はなく、互いに対向し合う1対の直線状の外縁部分を備える形状であれば良い。
さらに、互いに対向し合う直線上の外縁部である第1外縁部と第2外縁部の両方に側壁部を設ける場合には、変形例2で言及したように、第1外縁部に設けた側壁部のZ軸負方向方側の端部から、第2外縁部に設けた側壁部のZ軸負方向方側の端部までの周長が、対象電波のλ/2となっていることが好ましい。
また、側壁部22には上述したように背面部23が設けられていてもよい。仮に、第1外縁部と第2外縁部のそれぞれに、側壁部22と背面部23を設ける場合には、上述した実施形態と同様に、一方の背面部の端部から他方の背面部までの周長が対象電波のλ/2以上となっていることが好ましい。
[変形例9]
以上では、パッチアンテナに本発明を適用した態様を開示したが、これに限らない。例えば、本発明は、モノポールアンテナに適用してもよい。つまり、放射素子としての線状の導体部材が、グランドパターン20に立設されている構成に適用しても良い。その場合、側壁部22は、パッチ対向部21に相当する平板状の導体部材(以降、平板部)の縁部の一部に沿って、線状の導体部材とは反対側に向けて設けられていればよい。本発明は、接地電位を提供する平板状の導体を用いた不平衡給電型のアンテナに適用可能である。
100 アンテナ装置、10 パッチパターン(放射素子)、11 切り欠き部、20 グランドパターン、21 パッチ対向部(平板部)、22 側壁部、23 背面部、30 給電部、31 給電ピン

Claims (11)

  1. 同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続される導体部材である放射素子(10)と、
    同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続される平板状の導体部材である平板部(21)と、を備え、
    前記放射素子は、前記平板部と所定の間隔をおいて対向するように、又は、前記平板部から立設するように配置されており、
    前記平板部の形状は、線対称であって、かつ、或る端部から対称軸を介して反対側に位置する端部までの長さが送受信の対象とする電波の半波長よりも短く設定されている部分である幅詰領域を備える形状であり、
    前記幅詰領域を形成する前記対称軸と平行な2つの端部のうち、少なくとも一方の端部には、当該端部に沿って、前記平板部から見て前記放射素子が存在しない方向に向かって導体部材である側壁部(22)が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1において、
    前記側壁部は、前記幅詰領域を形成する前記対称軸と平行な2つの端部の両方に、それぞれ第1側壁部及び第2側壁部として形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1側壁部及び前記第2側壁部の前記平板部に直交する方向における長さは、前記第1側壁部において前記平板部と接していない方の端部から、前記第2側壁部において前記平板部と接していない方の端部までの周長が、前記電波の半波長と一致するように設定されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1において、
    前記平板部に直交する方向において前記側壁部が備える端部のうち、前記平板部と接していない方の端部には、前記平板部と対向するように平板状の導体部材である背面部(23)が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項4において、
    前記側壁部は、前記幅詰領域を形成する前記対称軸と平行な2つの端部の両方に、それぞれ第1側壁部及び第2側壁部として形成されており、
    前記背面部は、前記第1側壁部及び前記第2側壁部のそれぞれに、第1背面部、第2背面部として設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項5において
    前記第1側壁部において前記平板部と接していない方の端部から、前記第2側壁部において前記平板部と接していない方の端部までの周長は前記電波の半波長よりも短くなるように、前記幅詰領域、前記第1側壁部、及び前記第2側壁部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項6において
    前記第1側壁部に設けられている前記背面部である第1背面部において前記第2側壁部が存在する側の端部から、前記第2側壁部に設けられている前記背面部である第2背面部において前記第1側壁部が存在する側の端部までの周長が、前記電波の半波長よりも長いことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項において、
    前記平板部は、各辺の長さが前記電波の半波長未満に設定された長方形状に形成されており、
    前記平板部の各辺に前記側壁部が設けられており、
    或る前記側壁部と、その側壁部に隣接する前記側壁部との間には所定の離隔が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続される導体部材である放射素子(10)と、
    同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続される平板状の導体部材である平板部(21)と、を備え、
    前記放射素子は、前記平板部と所定の間隔をおいて対向するように、又は、前記平板部から立設するように配置されており、
    前記平板部の形状は、互いに対向し合う直線状の第1縁部と第2縁部を備える形状であり、
    前記第1縁部と前記第2縁部との距離は、送受信の対象とする電波の半波長よりも短く設定されており、
    前記第1縁部及び前記第2縁部のうち、少なくとも一方の縁部には、当該縁部に沿い、かつ、前記平板部から見て前記放射素子が存在しない方向に向かって、導体部材である側壁部(22)が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  10. 請求項9において、
    前記平板部に直交する方向において前記側壁部が備える端部のうち、前記平板部と接していない方の端部には、前記平板部と対向するように平板状の導体部材である背面部(23)が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  11. 請求項1から9の何れか1項において、
    前記放射素子は前記平板部に対して平行に配置されており、
    パッチアンテナとして動作するように構成されていることを特徴とするアンテナ装置。
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