以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。従ってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、それぞれがネットワーク3に接続された画像形成装置としての複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100Bと、パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)200と、認証サーバー300と、を含む。PC200および認証サーバー300は、一般的なコンピューターである。
なお、図ではネットワーク3に3台のMFP(Multi Function Peripheral)100,100A,100Bが接続される例を示しているが、装置の数はこれに限定されるものではなく、2台以上であればよい。また、MFP100,100A,100Bに代えて、画像を形成する機能を備えた装置であれば、例えば、ファクシミリ、プリンタ等であってもよい。ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
認証サーバー300は、PC200を使用するユーザーを認証する処理を実行する。認証サーバー300は、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と認証情報とを含むユーザーデータを記憶しており、PC200から、ユーザーによりそれに入力されたユーザー識別情報と認証情報とを受信すると、受信されたユーザー識別情報と認証情報とを予め記憶されているユーザーデータと比較する。認証サーバー300は、両者が一致すれば認証成功を示す認証結果を返信するが、両者が一致しなければ認証失敗を示す認証結果を返信する。
なお、認証情報としてパスワードを用いる例を示すが、ユーザーの指紋、静脈パターン、虹彩等の生体情報を用いて認証するようにしてもよい。この場合、PC200には、生体情報を読み取るための読取装置が接続され、認証サーバー300に記憶されるユーザーデータは、ユーザー識別情報と生体情報とを含む。そして、PC200は、読取装置により読み取られた生体情報が入力される。PC200は、読取装置から入力される生体情報を認証サーバー300に送信し、認証サーバー300に認証させる。
認証サーバー300は、記憶装置を有する。認証サーバー300の記憶装置には、プリントシステム1の複数のユーザーについての人間相関関係を示す相関関係データが記憶されている。相関関係データは、特定のユーザーと他の複数のユーザーそれぞれとの親密度を示す値を含む。
複数のMFP100,100A,100Bは、互いに異なる作業室に設置される。MFP100,100A,100Bは、ハードウェア構成は同じであってもよく異なっていてもよいが、少なくとも画像データに基づいて紙などの用紙に画像を形成するための画像形成部を備えている。MFP100,100A,100B各々が有するハードウェア構成は同じではない場合があるが、ここではMFP100が、他のMFP100A,100Bの少なくとも1つが有する構成を有している場合を例に説明する。
図2は、本実施の形態の一つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図2を参照して、MFP100は、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部130から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した、データ処理後の画像データまたは、外部から受信された画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
図3は、MFPのハードウェア構成の概要の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路110を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取画像を一時的に記憶する。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するか、または、画像形成部140でプリント可能な画像データに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部116は、原稿読取部130が原稿を読み取って出力するデータ(読取画像)、または、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
通信I/F部112は、ネットワーク3にMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワーク3に接続された他のMFP100A,100B、PC200、および認証サーバー300と通信する。なお、通信のためのプロトコルは、特に限定されることはなく、任意のプロトコルを用いることができる。また、通信I/F部112が接続されるネットワーク3は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)を用いたネットワーク等であってもよい。さらに、ネットワーク3は、インターネットに接続されている。このため、MFP100は、インターネットに接続されたサーバー等のコンピューターと通信が可能である。
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118または半導体メモリにアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118または半導体メモリに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、通信I/F部112に接続されるネットワーク3を介して、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワークに接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。
操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイであり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、タッチパネル165と、複数のキーからなるハードキー部167と、を含む。ハードキー部167が含む複数のキーそれぞれは、接点スイッチを含み、CPU111に接続される。ハードキーは、ユーザーにより押下されると接点を閉じて、CPU111に接続される回路を閉じる。ハードキーは、MFP100を操作するユーザーにより押下されている間は回路を閉じ、ユーザーにより押下されていない間は回路を開く。
操作部163は、ハードキー部167が有する複数のキーが押下されると、押下されたキーに対応する指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に設けられ、ユーザーにより押下された位置の座標をCPU111に出力する。タッチパネル165は、ユーザーが指またはスタイラスペンで指示した位置を検出し、検出した位置の座標をCPU111に出力する。タッチパネル165は、表示部161の表示面と同じまたはそれ以上のサイズであるのが好ましい。タッチパネル165は、表示部161に重畳して設けられるので、タッチパネル165は、ユーザーが表示部161の表示面を指示すれば、表示部161の表示面中でユーザーが指示した位置の座標をCPU111に出力する。タッチパネル165は、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式を用いることができ、その方式は限定されない。
PC200は、ユーザーにより使用され、アプリケーションプログラムを実行することにより、種々の処理を実行する。種々の処理は、使用するユーザーを認証するログイン処理、文書を編集する処理、電子メールを送受信する処理、表計算する処理、画像を編集する処理、画像データを生成し、MFP100,100A,100Bのいずれかにプリントさせるプリント処理を含む。なお、これらの処理は一例であり、これらに限定するものではない。PC200にアプリケーションプログラムがインストールされて、PC200により実行される処理であればよい。
本実施の形態におけるプリントシステム1においては、PC200には、MFP100,100A,100Bに画像データの画像を形成させるためのプリンタドライバプログラムがインストールされている。PC200は、プリンタドライバプログラムを実行することにより、画像データを、MFP100,100A,100Bのいずれかに一時的に記憶させる。
図4は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、PC200は、それぞれがバス208に接続され、PC200の全体を制御するためのCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM202と、CPU201の作業領域として用いられるRAM203と、PC200をネットワークに接続するためのネットワークI/F204と、大容量記憶装置としてのHDD205と、表示部206と、ユーザーの操作の入力を受け付ける操作部207と、外部記憶装置209と、を含む。
外部記憶装置209は、プログラムを記憶したCD−ROM210が装着される。CPU201は、外部記憶装置209を介してCD−ROM210に記憶されたプログラムをRAM203にロードし、実行する。なお、プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM210に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD205に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行するようにしてもよい。この場合、PC200が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD205に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図5は、PCが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図5に示すPC200が備えるCPU201の機能は、CPU201がROM202、HDD205またはCD−ROM210に記憶された制御プログラムを実行することにより、CPU201に形成される機能である。
図5を参照して、PC200が備えるCPU201は、人物位置取得部211と、相対位置決定部212と、判定部213と、滞在時間取得部214と、予測部215と、人物特定部216と、操作ユーザー特定部217と、相関データ取得部218と、人物決定部219と、選択部220と、表示制御部221と、装置指定受付部222と、開始条件受付部223と、ジョブ生成部224と、送信部225と、結果表示部226と、更新部227と、を含む。
人物位置取得部211は、プリントシステム1の複数のユーザーそれぞれの位置を示す人物位置情報を取得する。第1の実施の形態におけるプリントシステム1においては、複数のユーザーそれぞれは、全地球測位システム(Global Positioning System)受信機等の固有の受信装置を携帯している。受信装置は、例えば携帯電話またはスマートフォンを含み、複数のGPS衛星からの電波を受信することにより、当該受信装置の現在位置を測定する。人物位置取得部211は、受信装置により測定された現在位置を示す値、例えば、緯度と経度とを受信装置から人物位置情報として取得する。人物位置取得部211は、取得した人物位置情報と受信装置を識別するための受信装置識別情報との組を相対位置決定部212に出力する。
相対位置決定部212は、MFP100,100A,100Bそれぞれの設置位置を示す値、例えば、緯度と経度とを予め登録している。相対位置決定部212は、MFP100,100A,100Bそれぞれの設置位置と、人物位置取得部211から入力される人物位置情報と受信装置識別情報との組に基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係を決定する。相対位置決定部212は、決定された位置関係を示す位置関係情報を判定部213に出力する。相対位置決定部212は、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係を、所定時間間隔で決定し、位置関係情報を判定部213に出力する。位置関係情報は、例えば、MFP100,100A,100Bそれぞれと、複数のユーザーそれぞれとの間の距離を示す情報であり、MFP100,100A,100Bいずれかを識別するためのMFP識別情報と、ユーザーが携帯する受信装置を識別するための受信装置識別情報と、位置関係を示す距離とを含む。例えば、相対位置決定部212は、人物位置取得部211から入力される人物位置情報と受信装置識別情報との組ごとに、MFP100の設置位置と、人物位置情報とからMFP100と受信装置識別情報で特定される受信装置との間の距離を決定し、MFP100のMFP識別情報と、受信装置識別情報と、距離とを含む位置関係情報を、判定部213に出力する。
判定部213は、相対位置決定部212から入力される位置関係に基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを判定する。MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲とは、MFP100,100A,100Bを中心とする所定の距離内をいい、好ましくは、MFP100,100A,100Bそれぞれが設置される作業室の空間内をいう。例えば、MFP100から所定の範囲内に人物が存在するか否かを判断する場合を例に説明する。判定部213は、相対位置決定部212から入力される位置関係情報のうち、MFP100のMFP識別情報を含み、所定の距離以下の値の距離を含む位置関係情報のすべてを抽出する。判定部213は、1以上の位置関係情報を抽出する場合に、MFP100から所定の範囲内に人物が存在すると判断する。判定部213は、1以上の位置関係情報を抽出する場合、1以上の位置関係情報ごとに、MFP100のMFP識別情報とその位置関係情報に含まれる受信装置識別情報とを含む判定結果を滞在時間取得部214に出力する。判定部213は、複数の位置関係情報を抽出する場合、抽出された複数の位置関係情報の数と同じ数の判定結果を滞在時間取得部214に出力する。
滞在時間取得部214は、MFP100,100A,100Bのうち判定部213により周囲に人物が存在すると判定された装置について、周囲の人物の滞在時間を取得する。具体的には、滞在時間取得部214は、判定部213から判定結果が所定時間間隔で入力される。滞在時間取得部214は、判定部213から入力される判定結果に含まれる受信装置識別情報が最初に入力された時点で、受信装置識別情報に対応するタイマーを起動し、その後に判定部213からその受信装置識別情報を含まない判定結果が入力された時点で、タイマーを終了する。複数の判定結果が入力される場合には、複数の受信装置ごとにタイマーを起動させる。滞在時間取得部214は、判定部213から最後に入力される判定結果に含まれる受信装置識別情報に対応するタイマーにより計測される時間を、その受信装置識別情報の受信装置を携帯する人物の滞在時間として取得する。滞在時間取得部214は、判定部213から判定結果が入力されるごとに、判定結果に含まれるMFP識別情報と受信装置識別情報と取得された滞在時間との組を予測部215に出力する。
予測部215は、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、所定の時間経過後に周囲に人物が存在するか否かを予測する。ここでは、MFP100について予測する場合を例に説明する。この場合、予測部215は、滞在時間取得部214から入力されるMFP識別情報と受信装置識別情報と滞在時間との組のうちからMFP100のMFP識別情報を含む組の全てを抽出する。予測部215は、時間しきい値を予め設定しており、抽出された組それぞれについて、その組に含まれる滞在時間を時間しきい値と比較し、滞在時間が時間しきい値よりも大きい組を抽出する。予測部215は、抽出された組に含まれる受信装置識別情報で特定される受信装置を携帯するユーザーが、MFP100の周囲に所定の時間経過後に存在すると判断する。MFP100の周囲に一定時間以上滞在している人物は、その後もMFP100の周囲に滞在し続ける可能性が高いからである。予測部215は、MFP100のMFP識別情報と抽出された組に含まれる受信装置識別情報とを含む予測結果を人物特定部216、選択部220および表示制御部221に出力する。予測部215は、滞在時間が時間しきい値よりも大きい組の複数を抽出する場合、MFP識別情報と、滞在時間が時間しきい値よりも大きい複数の組にそれぞれ含まれる複数の受信装置識別情報とを含む予測結果を、人物特定部216、選択部220および表示制御部221に出力する。
人物特定部216は、MFP100,100A,100Bのうち、予測部215により人物が周囲に存在すると予測された装置について、当該装置の周囲に存在することが予測される人物を特定する。具体的には、受信装置の装置識別情報と、その受信装置を携帯する人物として定められたユーザーを識別するためのユーザー識別情報とを関連付けたユーザーテーブルを予め記憶しておき、予測部215から入力される予測結果に含まれる受信装置識別情報に関連付けられたユーザー識別情報を決定する。人物特定部216は、予測結果が入力されることに応じて、予測結果に含まれる1以上の受信装置識別情報にそれぞれ関連付けられた1以上のユーザー識別情報を特定し、予測結果に含まれるMFP識別情報と、特定された1以上のユーザー識別情報とを含む特定結果を選択部220に出力する。
操作ユーザー特定部217は、PC200を操作する操作ユーザーを特定する。操作ユーザー特定部217は、操作部207を操作するユーザーの認証に成功する場合、認証されたユーザーを操作ユーザーとして特定する。具体的には、操作ユーザー特定部217は、ログイン画面を表示部206に表示する。ログイン画面は、ユーザー識別情報を入力する領域と、パスワードを入力する領域とを含む。ユーザーが操作部207にユーザー識別情報とパスワードとを入力すると、操作部207からユーザー識別情報とパスワードとを受け付け、受け付けたユーザー識別情報とパスワードとを含む認証情報を、ネットワークI/F204を介して認証サーバー300に送信し、認証サーバー300に認証させる。
操作ユーザー特定部217は、ネットワークI/F204が認証サーバー300から認証結果を受信すると、その認証結果を受け付ける。認証結果が認証成功を示す場合、ユーザーのログインを許可し、その後にログアウト指示が入力されるまで、操作部207に入力される操作を、認証されてログインが許可されたユーザーによる操作として受け付ける。操作ユーザー特定部217は、認証結果が認証失敗を示す場合、ユーザーのログインを許可すくことなく、エラーメッセージを表示部206に表示する。操作ユーザー特定部217は、特定した操作ユーザーを示すユーザー識別情報を相関データ取得部218および人物決定部219に出力する。
相関データ取得部218は、操作ユーザー特定部217から操作ユーザーを示すユーザー識別情報が入力された場合、認証サーバー300の記憶装置からその操作ユーザーの人間相関関係を示す相関関係データを取得する。相関データ取得部218は、取得された相関関係データを人物決定部219に出力する。
人物決定部219は、相関データ取得部218から入力される相関関係データに基づいて、操作ユーザー特定部217から入力されるユーザー識別情報により示される操作ユーザーと所定の人間相関関係を有する人物を決定する。具体的には、人物決定部219には、人間相関関係として、「強レベル」、「中レベル」および「弱レベル」のいずれかが操作ユーザーにより予め設定される。「強レベル」の人間相関関係は、操作ユーザーと頻繁に連絡を取り合う機会を有する関係、換言すれば、親密度が高い関係である。「中レベル」の人間相関関係は、操作ユーザーと完全には疎遠になっておらず、比較的短い期間だけ連絡を取り合う機会がなかった関係、換言すれば、親密度が低下しつつある関係である。「弱レベル」の人間相関関係は、操作ユーザーと疎遠になっており、長期間連絡を取り合う機会がなかった関係、換言すれば、親密度が低い関係である。人物決定部219は、設定された人間相関関係に該当する人物を決定し、その決定結果を選択部220に出力する。決定結果は、操作ユーザーに対して所定の人間相関関係を有する人物のユーザー識別情報を含む。操作ユーザーに対して所定の人間相関関係を有する人物が複数の場合には、決定結果は、操作ユーザーに対して所定の人間相関関係を有する複数の人物それぞれのユーザー識別情報を含む。
選択部220は、MFP100,100A,100Bのうち、予測部215により周囲に人物が存在すると予測された装置のうちから1つを選択する。選択部220は、予測部215から予測結果が入力され、人物決定部219から決定結果が入力される。予測結果は、MFP識別情報と1以上の受信装置識別情報とを含む。選択部220は、予測部215から1つの予測結果が入力される場合、MFP100,100A,100Bのうち予測部215から入力される予測結果に含まれるMFP識別情報で特定される装置を選択する。
選択部220は、予測部215から複数の予測結果が入力される場合、人物特定部216から入力された決定結果に基づいて、複数の予測結果のうちから1つを決定し、決定された予測結果に含まれるMFP識別情報で識別される装置を選択する。決定結果は、操作ユーザーに対して所定の人間相関関係を有する1以上の人物それぞれのユーザー識別情報を含む。例えば、選択部220は、予測部215から入力される複数の予測結果の1つを処理対象に選択し、ユーザーテーブルを参照して、選択された予測結果に含まれる1以上の受信装置識別情報にそれぞれ対応する1以上のユーザーを処理対象に決定する。選択部220は、処理対象に決定された1以上のユーザーいずれかのユーザー識別情報と同一のユーザー識別情報が、決定結果に含まれる場合、処理対象に決定されている予測結果に含まれるMFP識別情報で識別される装置を選択する。選択部220は、MFP100,100A,100Bのうちから1つが選択されるまで、予測部215から入力される複数の予測結果を順に処理対象に選択する。
選択部220は、予測部215により周囲に人物が存在すると予測された装置のうちから1つを選択した場合には、その装置のMFP識別情報を送信部225および結果表示部226に出力する。また、選択部220は、予測部215から入力される予測結果のうち選択された装置のMFP識別情報を含む予測結果を更新部227に出力する。
なお、予測部215により予測された2台以上の装置の2以上で、人物決定部219により決定された人物と同一の人物が周囲に存在する場合がある。この場合には、選択部220は、人物決定部219により決定された人物と同一の人物が最も多く周囲に存在する装置を選択するようにすればよい。また、人物決定部219により決定された人物と同一の人物が同じ数だけ周囲に存在する2以上の装置のうち任意の1台を選択するようにすればよい。また、操作ユーザーの操作に従って1台を選択するようにしてもよい。
また、人物決定部219により決定された人物と同一の人物が周囲に存在する装置が存在しない可能性がある。この場合、選択部220は、表示指示を表示制御部221に出力する。
表示制御部221は、選択部220から表示指示が入力されることに応じて、予測部215により予測された2台以上の装置それぞれについて、その人物の多さを示す指標を表示部206に表示させ、許可信号を装置指定受付部222に出力する。予測部215は、表示制御部221は、予測部215から入力される予測結果の数を、予測部215により予測された装置の台数に決定する。また、表示制御部221は、予測結果に含まれる受信装置識別情報の数を、予測結果に含まれるMFP識別情報で特定される装置の周囲に存在する人物の数に決定する。周囲に存在する人物の数は、人物の多さを示す指標である。操作ユーザーは、表示部206に表示された指標を視認することにより、予測部215により周囲に人物が存在すると予測された2台以上の装置それぞれについて、所定の時間経過後に周囲に存在する可能性が高い人物の数を認識することができる。
装置指定受付部222は、表示制御部221から許可信号が入力された場合、予測部215により所定の時間経過後に周囲に人物が存在する予測された2台以上の装置のいずれかの指定を受け付ける。操作ユーザーは、表示部206に表示された指標を視認しつつ、所定の時間経過後に周囲に存在する可能性が高い人物の数が最も多い装置を指定することができる。装置が指定された場合、装置指定受付部222は、操作ユーザーにより指定された装置を示すMFP識別情報を選択部220に出力する。選択部220は、装置指定受付部222からMFP識別情報が入力される場合、そのMFP識別情報で特定される装置を選択するとともに、MFP識別情報を送信部225および結果表示部226に出力する。
開始条件受付部223は、操作ユーザーにより操作部207に入力された識別子を受け付け、その識別子をジョブ生成部224に出力する。
ジョブ生成部224は、ジョブを生成する。ジョブは、プリントデータと、プリント条件とを含む。プリントデータは、プリントの対象となるデータを装置が解釈可能なフォーマットに変換したデータである。プリント条件は、例えば、用紙サイズ、用紙方向、プリント枚数、カラーまたはモノクロの別、ステープル、パンチ等の条件を定める。ジョブ生成部224は、開始条件受付部223から識別子が入力された場合には、その識別子を含むジョブを生成する。ジョブ生成部224は、生成されたジョブを送信部225に出力する。以下、識別子を含むジョブを、開始条件付ジョブという。識別子は、ジョブを受信した装置がジョブを実行するための情報であり、例えば、パスワードである。開始条件付ジョブを受信する装置は、開始条件付ジョブに含まれる識別子がユーザーにより入力されることを条件に開始条件付ジョブを実行する。PC200の設置位置とジョブを受信する装置の設置位置とが隣接しているとは限らない。そのため、操作ユーザーがPC200に画像形成を指令してからジョブを受信する装置の位置に移動するまでに一定時間を要する。この一定時間の間に、ジョブを受信する装置により画像が形成された用紙を他のユーザーが視認する可能性がある。開始条件付ジョブを送信するようにすれば、操作ユーザーは、移動している間に開始条件付ジョブを受信する装置が開始条件付ジョブを実行しないようにすることができる。
送信部225は、MFP100,100A,100Bのうち、選択部220から入力されたMFP識別情報が示す装置に、ジョブ生成部224から入力されたジョブを送信する。MFP100,100A,100Bのうちジョブを受信する装置は、ジョブを実行する。MFP100,100A,100Bそれぞれは、開始条件付ジョブを受信した場合には、開始条件付ジョブに含まれる識別子と同じ識別子がユーザーにより操作部163に入力されることを条件に開始条件付ジョブの実行を開始する。ジョブの送信後、送信部225は、ジョブを送信した先の装置を示すMFP識別情報を結果表示部226および更新部227に出力する。
結果表示部226は、送信部225からMFP識別情報が入力されることに応じて、選択部220から入力されたMFP識別情報が示す装置の名称または型番等の装置情報を表示部206に表示させる。操作ユーザーは、表示部206に表示された装置情報を視認することにより、MFP100,100A,100Bのうちジョブが送信された装置を認識することができ、用紙を回収するためにその装置の設置位置に移動することができる。また、移動中に、操作ユーザーは、装置の設置位置の付近またはその途中で偶発的に出会う他のユーザーとの非公式な会話の機会を得ることができる。
更新部227は、選択部220からそれにより選択された装置に対応する予測結果が入力される。更新部227は、送信部225からMFP識別情報が入力されることに応じて、相関関係データを更新させるための更新情報を認証サーバー300に送信する。更新情報は、操作ユーザーのユーザー識別情報と、選択部220により選択された装置の周囲に存在する人物を示すユーザー識別情報とを含む。更新部227は、選択部220から入力される予測結果に含まれる1以上の受信装置識別情報にユーザーテーブルによって関連付けられた1以上のユーザー識別情報を決定する。送信部225によってMFP100,100A,100Bのいずれかにジョブが送信された場合には、操作ユーザーはジョブが送信された装置の周辺に存在するユーザーと会話した可能性が高いので、認証サーバー300の記憶装置に記憶された相関関係データを更新するためである。認証サーバー300は、更新部227から入力された更新情報に基づいて記憶装置に記憶された相関関係データを更新する。
このように、PC200は、MFP100,100A,100Bのうちから周囲に人物が存在する1台の装置を選択する。周囲に人物が存在する装置が2台以上である場合には、PC200は、認証サーバー300の記憶装置に記憶された相関関係データに基づいて、特定の人物が周囲に存在する装置を選択する。
図6は、認証サーバーの記憶装置に記憶された相関関係データを視覚的に示す図である。図6を参照して、相関関係データが示す人間相関関係には、11人の人物A〜Kが含まれる。人物Aは、PC200の操作ユーザーである。人物B〜Kは、人物A以外のプリントシステム1のユーザーである。
人間相関関係においては、人物Aと人物B〜Kそれぞれとの親密度が定量的に示され、図6の例では、親密度が人物B〜Kに対応する円形の指標の大きさで示される。第1の径よりも大きい径を有する円で示される人物Eは、人物Aとの間で高い親密度を有し、人間相関関係が「強レベル」であることを示す。第2の径以上でかつ第1の径以下の径を有する円で示される人物B,C,Dは、人物Aとの間で低下しつつある親密度を有し、人間相関関係が「中レベル」であることを示す。第2の径よりも小さい径を有する円で示される人物F〜Kは、人物Aとの間で低い親密度を有し、人間相関関係が「弱レベル」であることを示す。
人物決定部219に設定された人間相関関係が「強レベル」である場合には、対応する親密度を有する人物Eが周囲に存在する装置が選択される。これにより、操作ユーザーである人物Aは、人物Eとの間で親密度をより向上させるとともに、その親密度を維持することができる。
人物決定部219に設定された人間相関関係が「中レベル」である場合には、対応する親密度を有する人物B,C,Dのうちいずれかが周囲に存在する装置が選択される。これにより、操作ユーザーである人物Aは、人物B,C,Dのいずれかとの間で親密度が低下することを防止し、親密度を向上させることができる。
人物決定部219に設定された人間相関関係が「弱レベル」である場合には、対応する親密度を有する人物F〜Kのうちいずれかが周囲に存在する装置が選択される。これにより、操作ユーザーである人物Aは、人物F〜Kのいずれかとの間で親密度を向上させることができる。
図7は、表示部に表示される指定受付画面を示す図である。図7を参照して、指定受付画面10は、指定欄11、機種欄12、場所欄13および人物欄14を含む。指定欄11、機種欄12、場所欄13および人物欄14は、左から右にこの順で並ぶように配列される。
機種欄12には、MFP100,100A,100Bのうち、予測部215により所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測された2台以上の装置の機種名が上から下に並ぶように表示される。図7の例では、3台のMFP100,100A,100Bが機種欄12に表示される。
場所欄13には、機種欄12に表示された2台以上の装置の場所(設置位置)が、装置にそれぞれ対応して上から下に並ぶように表示される。図7の例では、MFP100,100A,100Bがそれぞれ設置された「作業室A」、「作業室B」および「作業室C」が場所欄13に表示される。
人物欄14には、機種欄12に表示された2台以上の装置の周囲に存在する人物の多さを示す指標が、装置にそれぞれ対応して上から下に並ぶように表示される。図7の例では、人物の多さを示す指標は「☆」マークの数であり、MFP100Bの周囲の人物の数が最も多く、MFP100の周囲の人物の数が2番目に多く、MFP100Aの周囲の人物の数が最も少ないことが示される。
指定欄11には、機種欄12に表示された2台以上の装置を選択するための印刷ボタン15,15A,15Bが、装置にそれぞれ対応して上から下に並ぶように表示される。PC200の操作ユーザーは、人物欄14に表示された指標を視認しつつ印刷ボタン15,15A,15Bのいずれかを操作することにより装置を指定することができる。装置指定受付部222は、印刷ボタン15,15A,15Bのうち操作されたボタンに対応する装置を示す情報を選択部220に出力する。これにより、周囲に人物が存在すると予測された装置が2台以上存在する場合でも、1台の装置を選択することができる。
図8は、印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。印刷処理は、PC200が備えるCPU201が、ROM202、HDD205またはCD−ROM210に記憶された印刷プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。
図8を参照して、CPU201は、印刷が指示されたか否かを判定する(ステップS01)。操作ユーザーは、操作部207を操作することによりCPU201に印刷を指示することができる。操作部207が操作ユーザーによる印刷を指示する操作を受け付けると、印刷が指示されたと判断する。印刷が指示されたならば、処理をステップS02に進めるが、そうでなければ印刷が指示されるまで待機する。ステップS02においては、複数のユーザーそれぞれの人物位置情報を取得し、処理をステップS03に進める。
ステップS03においては、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを判定する。具体的には、予め登録されたMFP100,100A,100Bそれぞれの設置位置と、取得された人物位置情報とに基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係を決定する。MFP100,100A,100Bそれぞれを中心とする所定の距離内に人物が存在する場合、当該装置の周囲に人物が存在すると判定し、周囲に人物が存在する装置を特定する。MFP100,100A,100Bの少なくとも1つが特定されるならば、処理をステップS04に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、MFP100,100A,100Bのうち既定の装置を選択し、処理をステップS15に進める。例えば、操作ユーザーは、操作部207を操作することにより、MFP100,100A,100Bのいずれかを「通常使うプリンタ」として指定することができ、「通常使うプリンタ」として指定された装置が既定の装置に設定される。
ステップS04においては、ステップS03において特定された装置それぞれにおいて、その装置の周囲に存在する人物が一定時間以上滞在しているか否かを判定する。具体的には、タイマーを起動することにより、装置の周囲に存在する人物の滞在時間を計測する。計測された滞在時間が予め定められた時間しきい値よりも大きい場合、人物が一定時間以上滞在していると判定する。人物が一定時間以上滞在している装置が存在するならば、処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS06においては、該当する装置が複数存在するか否かを判定する。該当する装置は、MFP100,100A,100Bのうち周囲に一定時間以上滞在している人物が存在する装置である。該当する装置が複数存在するならば、処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。ステップS07においては、1台の装置を選択し、処理をステップS15に進める。
ステップS08においては、操作ユーザーと特定の人間相関関係を有する人物を決定し、処理をステップS09に進める。具体的には、表示部206のログイン画面に入力されたユーザー識別情報およびパスワードの入力に基づいて操作ユーザーを特定し、操作ユーザーについての相関関係データを認証サーバー300の記憶装置から取得する。取得された相関関係データに基づいて、操作ユーザーと所定の人間相関関係を有する人物を決定する。操作ユーザーは、人間相関関係を「強レベル」、「中レベル」および「弱レベル」のいずれかに設定することができ、予め定められたレベル以上の人間相関関係を有する人物を決定する。
次のステップS09においては、MFP100,100A,100BのうちステップS04において周囲に存在する人物が一定時間以上滞在していると判断された1以上の装置のうちから処理対象となる1つを選択する。次のステップS10においては、処理対象に選択された装置の周囲に存在する人物を特定し、処理をステップS11に進める。
次のステップS11においては、ステップS10において特定された1以上の人物のうちに該当人物が存在するか否かを判定する。該当人物は、ステップS08において操作ユーザーと特定の人間相関関係を有する人物として決定された人物である。ステップS10において特定された1以上の人物のうちに、ステップS08において操作ユーザーと特定の人間相関関係を有する人物として決定された人物のいずれかが存在するならば、その装置を特定して処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS13に進める。
ステップS12においては、ステップS11において特定された装置をジョブの送信先の装置に選択し、処理をステップS15に進める。一方、ステップS13においては、ステップS09において処理対象に選択されていない装置が存在するか否かを判断する。未選択の装置が存在するならば処理をステップS09に戻すが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、ステップS04において周囲に存在する人物が一定時間以上滞在していると判断された1以上の装置のうちから操作ユーザーにより指定された装置をジョブの送信先の装置に選択し、処理をステップS15に進める。具体的には、MFP100,100A,100Bのうち周囲に存在する人物が一定時間以上滞在している1以上の装置を選択可能な指定受付画面10を表示部206に表示させる。操作ユーザーは、指定受付画面10の印刷ボタン15,15A,15Bのいずれかを操作することによりMFP100,100A,100Bを選択することができる。
ステップS15においては、ジョブを生成し、ステップS12またはステップS14において選択された装置にジョブを送信し、処理をステップS16に進める。ここで、操作ユーザーは、識別子を設定することができる。識別子が設定された場合には、開始条件付ジョブを生成し、送信する。
次のステップS16においては、ジョブを送信した結果を表示部206に表示させ、処理をステップS17に進める。具体的には、ジョブが送信された装置の名称または型番等の装置情報を表示部206に表示させる。ステップS17においては、相関関係データを更新させるための更新情報を認証サーバー300に送信し、処理を終了する。なお、ステップS16とステップS17とはいずれが先に実行されてもよい。
<第1の変形例>
上述した第1の実施の形態におけるプリントシステムは、ユーザーが携帯するGPS受信機等の受信装置からユーザーの位置を検出するようにした。第1の変形例におけるプリントシステムは、ユーザーの入退室を管理する入退室管理システムにおいて管理されるユーザーの位置を用いてユーザーの位置を検出する。この場合、MFP100,100A,100Bそれぞれは、入退室管理システムにより管理される作業室に設置され、複数のユーザーそれぞれは、固有のIC(集積回路)タグを携帯している。
入退室管理システムは、ICタグの所有者を識別するためのユーザー識別情報が記憶されたメモリと、ICタグを読み取るためのタグ読取部とを有する。ユーザーは、作業室への入室時に、入退室管理システムのタグ読取部に自己のICタグを近接または接触させる。タグ読取部は、近接または接触されたICタグを読み取ることにより、ユーザーの入室を検出するとともに、ICタグの所有者を識別するためのユーザー識別情報を特定する。また、ユーザーは、作業室からの退室時に、入退室管理システムのタグ読取部に自己のICタグを近接または接触させる。タグ読取部は、近接または接触されたICタグを読み取ることにより、ユーザーの退室を検出する。
第1の変形例における人物位置取得部211は、入退室管理システムから作業室の位置と、その作業室に入室したユーザーのユーザー識別情報とを取得する。人物位置取得部211は、入退室管理システムから取得される作業室の位置を人物位置情報として取り扱う。また、第1の変形例における人物位置取得部211は、入退室管理システムから作業室の位置と、その作業室から退出したユーザーのユーザー識別情報とを取得する。第1の変形例における人物位置取得部211は、入室したユーザーの人物位置情報とユーザー識別情報との組を、入退室管理システムによってユーザーの退室が検出されるまで、相対位置決定部212に出力する。第1の変形例における人物位置取得部211は、受信装置の装置識別情報に代えて、入退室管理システムで用いられるICタグの所有者を識別するためのユーザー識別情報を用いるので、ユーザーを識別することができる。
第1の変形例における相対位置決定部212は、入退室管理システムからMFP100,100A,100Bそれぞれの設置位置を取得する。第1の変形例における相対位置決定部212は、MFP100,100A,100Bそれぞれの設置位置と、人物位置取得部211から入力される人物位置情報とユーザー識別情報との組に基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係を決定する。例えば、第1の変形例における相対位置決定部212は、MFP100の設置位置と人物位置情報とからMFP100とユーザーとの間の距離を決定し、MFP100のMFP識別情報と、ユーザー識別情報と、距離とを含む位置関係情報を、判定部213に出力する。
第1の変形例における判定部213は、相対位置決定部212から入力される位置関係のうち、例えばMFP100のMFP識別情報を含み、所定の距離以下の値の距離を含む位置関係情報のすべてを抽出する。第1の変形例における判定部213は、1以上の位置関係情報を抽出する場合、MFP100のMFP識別情報と1以上の位置関係情報それぞれに含まれるユーザー識別情報とを含む1以上の判定結果を滞在時間取得部214に出力する。
第1の変形例における滞在時間取得部214は、判定部213から入力される判定結果に含まれるユーザー識別情報が最初に入力された時点で、ユーザー識別情報に対応するタイマーを起動し、その後に判定部213からそのユーザー識別情報を含まない判定結果が入力された時点で、タイマーを終了する。複数の判定結果が入力され、複数のユーザー識別情報が特定される場合には、複数のユーザー識別情報ごとにタイマーを起動させる。滞在時間取得部214は、判定部213から最後に入力される判定結果に含まれるユーザー識別情報に対応するタイマーにより計測される時間を、そのユーザー識別情報を携帯する人物の滞在時間として取得する。滞在時間取得部214は、MFP100,100A,100Bごとに、ユーザー識別情報と取得された滞在時間との組を予測部215に出力する。
第1の変形例における予測部215は、滞在時間取得部214から入力される1以上の判定結果のうちから、例えばMFP100のMFP識別情報を含み、かつ、時間しきい値より大きい滞在時間を有する1以上の判定結果を抽出し、MFP100のMFP識別情報と、抽出された1以上の判定結果にそれぞれ含まれる1以上のユーザー識別情報とを含む予測結果を人物特定部216、選択部220および表示制御部221に出力する。第1の変形例における予測部215は、MFP100,100A,100Bごとに予測結果を出力する。
第1の変形例における人物位置取得部211によって、ユーザーが識別されるので、第1の変形例においては人物特定部216は不要である。
第1の変形例における選択部220は、予測部215から予測結果が入力され、人物決定部219から決定結果が入力される。予測結果は、MFP識別情報と1以上のユーザー識別情報とを含む。第1の変形例における選択部220は、予測部215から1つの予測結果が入力される場合、MFP100,100A,100Bのうち予測部215から入力される予測結果に含まれるMFP識別情報で特定される装置を選択する。第1の変形例における選択部220は、予測部215から複数の予測結果が入力される場合、人物特定部216から入力された決定結果に基づいて、複数の予測結果のうちから1つを決定し、決定された予測結果に含まれるMFP識別情報で識別される装置を選択する。例えば、選択部220は、予測部215から入力される複数の予測結果の1つを処理対象に選択し、選択された予測結果に含まれる1以上のユーザー識別情報のいずれかと同一のユーザー識別情報が、決定結果に含まれる場合、処理対象に決定されている予測結果に含まれるMFP識別情報で識別される装置を選択する。第1の変形例における選択部220は、MFP100,100A,100Bのうちから1つが選択されるまで、予測部215から入力される複数の予測結果を順に処理対象に選択する。
<第2の変形例>
第2の変形例におけるプリントシステムは、ソーシャルネットワークサービス(SNS)の提供を受けるユーザーの位置を用いてユーザーの位置を検出する。ここでは、認証サーバー300がSNSを提供し、SNSの提供を受けるアプリケーションプログラムがインストールされた情報処理装置が設けられる場合を例に説明する。情報処理装置は、地理的な位置が固定されたコンピューターである。認証サーバー300は、SNSへのユーザーのログインを検出した場合には、当該ユーザーが操作する情報処理装置を示す操作装置情報をPC200に送信する。操作装置情報は、情報処理装置を操作するユーザーのユーザー識別情報および情報処理装置の設置位置を示す情報を含む。また、認証サーバー300は、SNSからのユーザーのログアウトを検出した場合には、当該ユーザーがログアウトしたことを示す情報をPC200に送信する。
第2の変形例における人物位置取得部211は、認証サーバー300から操作装置情報を受信し、情報処理装置の設置位置を人物位置情報として取得する。第2の変形例における人物位置取得部211は、ユーザーがログアウトするまで、取得した人物位置情報と操作装置情報に含まれるユーザー識別情報との組を相対位置決定部212に出力する。第2の変形例における人物位置取得部211は、受信装置の装置識別情報に代えて、認証サーバー300にログインしたユーザーのユーザー識別情報を用いるので、ユーザーを識別することができる。
第2の変形例における相対位置決定部212、判定部213、滞在時間取得部214、予測部215、人物特定部216および選択部220は、第1の変形例と同じである。
<第3の変形例>
第3の変形例におけるプリントシステムは、情報処理装置と通信することにより、その情報処理装置を操作するユーザーの位置を検出する。PC200は、情報処理装置と通信することにより情報処理装置の使用状態、例えば起動中であるかまたは起動終了状態であるかを検出する。情報処理装置は、地理的な位置が固定されたコンピューターである。
第3の変形例における人物位置取得部211は、情報処理装置が起動中である場合、情報処理装置から操作装置情報を取得する。操作装置情報は、情報処理装置を操作するユーザーのユーザー識別情報および情報処理装置の設置位置を示す情報を含む。第3の変形例における人物位置取得部211は、情報処理装置の設置位置を人物位置情報として取得する。人物位置取得部211は、情報処理装置が起動終了状態になるまで、取得した人物位置情報と操作装置情報に含まれるユーザー識別情報との組を相対位置決定部212に出力する。第3の変形例における人物位置取得部211は、受信装置の装置識別情報に代えて、情報処理装置を操作するユーザーのユーザー識別情報を用いるので、ユーザーを識別することができる。
第3の変形例における相対位置決定部212、判定部213、滞在時間取得部214、予測部215、人物特定部216および選択部220は、第1の変形例と同じである。
<第4の変形例>
第4の変形例におけるプリントシステムにおいては、MFP100,100A,100Bそれぞれが、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に存在するユーザーの位置を検出し、PC200がMFP100,100A,100Bそれぞれから、周辺に存在するユーザーのユーザー識別情報を取得する。MFP100,100A,100Bそれぞれは、通信によりユーザーそれぞれが携帯する携帯端末と通信可能な近距離通信部を含む。近距離通信部は、所定の距離の範囲内に存在する装置と無線による通信が可能である。複数のユーザーそれぞれは、固有の携帯端末を携帯している。携帯端末は、所定の距離の範囲内に存在する装置と無線による通信が可能な機能を有する。なお、近距離通信に代えて、人体を通信媒体として通信する人体通信を用いてもよい。
第4の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのそれぞれから、所定時間間隔で近距離通信部により通信が可能な携帯端末を携帯するユーザーのユーザー識別情報を取得する。
また、MFP100,100A,100Bそれぞれが、カメラを備え、カメラで撮像した画像に含まれる人物の画像から人物を特定する機能を備えるようにしてもよい。この場合、第4の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのそれぞれから、その装置が特定したユーザーのユーザー識別情報を、所定時間間隔で取得する。また、MFP100,100A,100Bそれぞれは、操作部163を操作するユーザーを認証し、認証したユーザーを特定するようにしてもよい。
第4の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのいずれかからユーザー識別情報を受信する場合、そのユーザー識別情報のユーザーに対して、MFP100,100A,100Bのうちそのユーザー識別情報を送信してきた装置が設置されている位置を人物位置情報として取り扱う。第4の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのうちユーザー識別情報を送信してきた装置からそのユーザー識別情報が受信されなくなるまで、取得した人物位置情報とユーザー識別情報との組を相対位置決定部212に出力する。第4の変形例における人物位置取得部211は、受信装置の装置識別情報に代えて、携帯端末の所有者を識別するためのユーザー識別情報を用いるので、ユーザーを識別することができる。
第4の変形例における相対位置決定部212、判定部213、滞在時間取得部214、予測部215、人物特定部216および選択部220は、第1の変形例と同じである。
<第5の変形例>
第5の変形例におけるプリントシステムにおいては、MFP100,100A,100Bそれぞれが、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に存在するユーザーの位置を検出し、PC200がMFP100,100A,100Bそれぞれから、周辺に存在するユーザーの位置、具体的には、ユーザーまでの距離および方向を取得する。MFP100,100A,100Bそれぞれは、人感センサーを備え、MFP100,100A,100Bそれぞれが周囲に存在するユーザーの位置を検出する。人感センサーは、例えば、赤外線センサーである。また、人感センサーは、カメラで撮像した画像から人物の画像を抽出することにより人を検出するものであってもよい。認証サーバー300の記憶装置には、マップデータが記憶されている。マップデータは、複数のユーザーに固有に割り当てられた座席の位置を示す値、例えば、緯度と経度とを含む。
第5の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのそれぞれから、所定時間間隔で周囲に存在するユーザーの位置を取得する。第5の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのいずれかから周囲に存在するユーザーの位置を取得する場合、その装置に対するユーザーの位置を人物位置情報として取り扱う。第5の変形例における人物位置取得部211は、MFP100,100A,100Bのうち位置を送信してきた装置からユーザーの位置が受信されなくなるまで、取得した人物位置情報を相対位置決定部212に出力する。
第5の変形例における相対位置決定部212は、人物位置情報が入力された場合、認証サーバー300の記憶装置からマップデータを取得する。第5の変形例における相対位置決定部212は、人物位置情報により示される装置に対するユーザーの位置と、マップデータにより示される座席の位置とに基づいて、検出されたユーザーと座席との間の位置関係を所定時間間隔で決定し、位置関係情報を判定部213に出力する。
第5の変形例における人物特定部216は、予測部215から入力される位置関係情報に基づいて、検出されたユーザーの位置と一致する座席に割り当てられたユーザーを特定する。なお、複数のユーザーそれぞれは、常に割り当てられた座席に滞在しているとは限らず、座席の付近に移動している可能性がある。そのため、座席からわずかに離間した位置までに存在するユーザーをその座席に割り当てられたユーザーと特定してもよい。人物特定部216は、人物を特定した場合には、その特定結果を選択部220に出力する。
第5の変形例における相対位置決定部212、判定部213、滞在時間取得部214、予測部215および選択部220は、第1の変形例と同じである。
<第6の変形例>
図9は、第6の変形例におけるPCが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図9を参照して、図5に示した機能と異なる点は、滞在時間取得部214を含まない点、予測部215が予測部215Aに変更された点である。その他の機能は図5に示した機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。第6の変形例における判定部213は、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かの判定結果を予測部215Aに出力する。予測部215Aは、MFP100,100A,100Bのうち、判定部213により周囲に人物が存在すると判定された装置に対して、その人物の滞在時間に関わらず、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測する。
図10は、第6の変形例における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10における印刷処理は、ステップS04の処理を有さない点、ステップS06がステップS06Aに変更された点を除き図8の印刷処理と同様である。その他の処理は図8に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS06Aにおいては、該当する装置が複数存在するか否かを判定する。該当する装置は、MFP100,100A,100Bのうち周囲に人物が存在する装置である。該当する装置が複数存在するならば、処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要は図1に示した図と同じである。また、第2の実施の形態におけるPCのハードウェア構成は図4に示した図と同じである。
図11は、第2の実施の形態におけるPCが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図11を参照して、第2の実施の形態におけるPC200が備えるCPU201は、判定部213Aと、予測部215Bと、選択部220Aと、開始条件受付部223と、ジョブ生成部224と、送信部225と、結果表示部226と、を含む。開始条件受付部223と、ジョブ生成部224と、送信部225と、結果表示部226とは、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
第2の実施の形態におけるプリントシステムは、MFP100,100A,100Bそれぞれが人感センサーを備え、MFP100,100A,100Bそれぞれが周囲に存在するユーザーを検出する。人感センサーは、例えば、赤外線センサーである。また、人感センサーは、カメラで撮像した画像から人物の画像を抽出することにより人を検出するものであってもよい。MFP100,100A,100Bそれぞれは、PC200から検出指令を受信することに応じて、その要求の時点で人感センサーによって検出されたユーザーの人数を返信する。
判定部213Aは、所定時間間隔で、MFP100,100A,100Bそれぞれに検出指令を送信し、MFP100,100A,100Bそれぞれから返信されるユーザーの人数を受信する。判定部213Aは、MFP100,100A,100Bのうち1以上のユーザーの人数を送信してくる装置について、周囲に人物が存在すると判断する。判定部213Aは、MFP100,100A,100Bのうち周囲に人物が存在すると判断した装置のMFP識別情報と、その装置から受信されるユーザーの人数との組を、予測部215Bに出力する。
予測部215Bは、MFP100,100A,100Bのうち、判定部213Aにより周囲に人物が存在すると判定された装置に対して、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測する。予測部215Bは、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測した装置のMFP識別情報とユーザーの人数との組を選択部220Aに出力する。
選択部220Aは、MFP100,100A,100Bのうちから周囲に人物が存在すると予測された装置のうちから1つを選択し、その装置のMFP識別情報を送信部225および結果表示部226に出力する。具体的には、選択部220Aは、予測部215Bにより周囲に人物が存在すると予測された装置が1台である場合には、その装置を選択する。周囲に人物が存在すると予測された装置が2台以上である場合には、選択部220Aは、周囲に人物が最も多く存在すると予測された装置を選択する。
図12は、第2の実施の形態における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12における印刷処理は、図8に示した処理と異なる点は、ステップS04、ステップS09〜ステップS14およびステップS17が削除された点、ステップS02、ステップS03、ステップS06およびステップS08が、ステップS02A、ステップS03A、ステップS06BおよびステップS08Aにそれぞれ変更された点である。その他の処理は図8に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS02Aにおいては、MFP100,100A,100Bそれぞれから周辺に存在するユーザーの人数を取得する。次のステップS03Aにおいては、MFP100,100A,100Bのうち、周辺に存在するユーザーの人数が1以上の装置が存在するか否かを判断する。周辺に存在するユーザーの人数が1以上の装置が存在するならば処理をステップS06Bに進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。
ステップS06Bにおいては、該当する装置が複数存在するか否かを判定する。該当する装置は、MFP100,100A,100Bのうち周囲に人物が存在する装置である。該当する装置が複数存在するならば、処理をステップS08Aに進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS08Aにおいては、周囲に人物が最も多く存在する装置を選択し、処理をステップS15に進める。具体的には、MFP100,100A,100Bのうち、ステップS02AにおいてMFP100,100A,100Bそれぞれから受信されたユーザーの人数が最大の装置を選択する。
<第7の変形例>
第2の実施の形態におけるプリントシステムにおいて、PC200が備える選択部220Aは、周囲に人物が存在すると予測された装置が2台以上である場合には、周囲に人物が最も多く存在すると予測された装置を選択するようにした。第7の変形例におけるPC200は、第1の実施の形態における表示制御部221および装置指定受付部222を含むようにして、ユーザーが選択するようにしたものである。また、周囲に人物が最も多く存在すると予測された装置が複数の場合、具体的には、同数の人物が周囲に存在する装置が2台以上存在する場合には、ユーザーが選択するようにしてもよい。
第7の変形例における選択部220Aは、同数の人物が周囲に存在する装置が2台以上存在する場合、表示指示を表示制御部221に出力する。
第7の変形例における表示制御部221は、表示指示が入力されることに応じて、予測部215により予測された2台以上の装置それぞれについて、その人物の多さを示す指標を表示部206に表示させるとともに、許可信号を装置指定受付部222に出力する。
第7の変形例における装置指定受付部222は、表示制御部221から許可信号が入力された場合、予測部215Bにより所定の時間経過後に周囲に人物が存在する予測された2台以上の装置のいずれかの指定を受け付ける。装置が指定された場合、装置指定受付部222は、その装置を示す情報を選択部220Aに出力する。選択部220Aは、装置指定受付部222から入力された情報が示す装置を選択し、その装置を示す情報を送信部225および結果表示部226に出力する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要は図1に示した図と同じである。また、第3の実施の形態におけるPCのハードウェア構成は図4に示した図と同じである。
図13は、第3の実施の形態におけるPCが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図13を参照して、PC200が備えるCPU201は、ジョブ情報取得部228と、予測部215Cと、選択部220Bと、開始条件受付部223と、ジョブ生成部224と、送信部225と、結果表示部226と、を含む。開始条件受付部223と、ジョブ生成部224と、送信部225と、結果表示部226と、は、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
MFP100,100A,100Bそれぞれは、PC200から検出指令を受信することに応じて、その要求の時点で実行中または未実行のジョブに関する情報、具体的には、実行中または未実行のジョブ数を返信する。
ジョブ情報取得部228は、所定時間間隔で、MFP100,100A,100Bそれぞれに検出指令を送信し、MFP100,100A,100Bそれぞれから返信される実行中または未実行のジョブ数を受信する。未実行のジョブは、待機中のジョブを含む。ジョブ情報取得部228は、MFP100,100A,100Bのうちジョブ数を送信してきた装置のMFP識別情報と、受信されたジョブ数との組を予測部215Cに出力する。
予測部215Cは、ジョブ情報取得部228から入力されるMFP識別情報およびジョブ数の組に基づいて、MFP100,100A,100Bのうち1以上のジョブが実行中または未実行の装置に対して、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測する。予測部215Cは、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測した装置のMFP識別情報と実行中または未実行のジョブ数との組を選択部220Bに出力する。
選択部220Bは、MFP100,100A,100Bのうちから周囲に人物が存在すると予測された装置のうちから1つを選択し、その装置を示すMFP識別情報を送信部225および結果表示部226に出力する。具体的には、選択部220Bは、予測部215CからMFP識別情報とジョブ数との組が1つ入力される場合には、その組に含まれるMFP識別情報で特定される装置を選択する。選択部220Bは、予測部215CからMFP識別情報とジョブ数との組が2以上入力される場合には、選択部220Bは、ジョブ数が最も多い組に含まれるMFP識別情報で特定される装置を選択する。ジョブ数が多いほど、複数のジョブを実行する時間が長くなる場合があり、その装置にジョブの実行を指示したユーザーが存在する可能性が高いからである。選択部220Bは、ジョブ数が最大の装置が複数の場合、具体的には、2台以上の装置で最大のジョブ数となる場合には、任意の1つの装置を選択するようにすればよい。
図14は、第3の実施の形態における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14における印刷処理は、図8に示した処理と異なる点は、ステップS04、ステップS09〜ステップS14およびステップS17が削除された点、ステップS02、ステップS03、ステップS06およびステップS08が、ステップS02B、ステップS03B、ステップS06CおよびステップS08Bにそれぞれ変更された点である。その他の処理は図8に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS02Bにおいては、CPU201は、MFP100,100A,100Bそれぞれから実行中または未実行のジョブ数を取得する。次のステップS03Bにおいては、MFP100,100A,100Bのうち、実行中または未実行のジョブ数が1以上の装置が存在するか否かを判断する。実行中または未実行のジョブ数が1以上の装置が存在するならば処理をステップS06Cに進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。
ステップS06Cにおいては、該当する装置が複数存在するか否かを判定する。該当する装置は、MFP100,100A,100Bのうち実行中または未実行のジョブ数が1以上の装置である。該当する装置が複数存在するならば、処理をステップS08Bに進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS08Bにおいては、実行中または未実行のジョブ数が最大の装置を選択し、処理をステップS15に進める。
<第8の変形例>
第3の実施の形態におけるプリントシステムにおいて、PC200が備える選択部220Bは、実行中または未実行のジョブを有する装置を周囲に人物が存在する装置と予測し、実行中または未実行のジョブを有する装置が2台以上である場合には、実行中または未実行のジョブ数が最大の装置を選択するようにした。また、ジョブ数が最大の装置が複数の場合には、任意の1つの装置を選択するようにした。
第8の変形例におけるPC200は、ジョブ数が最大の装置が複数の場合には、ユーザーが選択するようにしたものである。このため、第8の変形例におけるPC200は、第1の実施の形態における表示制御部221および装置指定受付部222を含む。
第8の変形例における選択部220Bは、ジョブ数が最大の装置が複数の場合、表示指示を表示制御部221に出力する。
<第9の変形例>
第9の変形例におけるプリントシステムにおいて、PC200は、第1の実施の形態における人物特定部216、操作ユーザー特定部217、相関データ取得部218、人物決定部219および更新部227を含むようにして、実行中または未実行のジョブを有する装置が2台以上である場合には、操作ユーザーの人間相関関係に基づいて選択するようにしたものである。
第9の変形例におけるMFP100,100A,100Bそれぞれは、ジョブ実行の受付時に、ジョブの実行を指示した情報処理装置の装置識別情報を取得する。MFP100,100A,100Bそれぞれは、PC200から検出指令を受信することに応じて、その要求の時点で実行中または未実行の実行中または未実行のジョブを送信してきた情報処理装置の装置識別情報を、実行中または未実行の実行中または未実行のジョブの数だけ返信する。
第9の変形例におけるジョブ情報取得部228は、所定時間間隔で、MFP100,100A,100Bそれぞれに検出指令を送信し、MFP100,100A,100Bそれぞれから返信される1以上の装置識別情報を受信する。ジョブ情報取得部228は、MFP100,100A,100Bのいずれかから1以上の装置識別情報を受信する場合、1以上の装置識別情報の数をジョブ数に決定し、1以上の装置識別情報を送信してきた装置のMFP識別情報と、ジョブ数との組を予測部215Cに出力する。
第9の変形例における人物特定部216は、予測部215CによりMFP100,100A,100Bのうち、予測部215Cにより人物が周囲に存在すると予測された装置について、当該装置の周囲に存在することが予測される人物を特定する。具体的には、人物特定部216は、ジョブ情報取得部228からMFP識別情報とジョブ数との組の1以上が入力される。ここでは、MFP100に対応する人物を特定する場合を例に説明する。人物特定部216は、ジョブ情報取得部228から入力される1以上の組のうちから予測部215Cから入力されるMFP識別情報を含む組を選択し、選択された組に含まれる1以上の装置識別情報に対応する人物を特定する。例えば、情報処理装置の装置識別情報と、その情報処理装置を操作する人物として定められたユーザーを識別するためのユーザー識別情報とを関連付けたユーザーテーブルを予め記憶しておき、選択された組に含まれる1以上の装置識別情報にそれぞれ関連付けられた1以上のユーザー識別情報を決定する。換言すれば、人物特定部216は、決定した1以上のユーザー識別情報でそれぞれ特定される1以上の人物を、予測部215Cから入力されるMFP識別情報で特定される装置にジョブの実行を指示したユーザーとして決定する。人物特定部216は、予測部215Cから入力されるMFP識別情報と、そのMFP識別情報に対して決定された1以上のユーザー識別情報とを含む特定結果を選択部220Bに出力する。
第9の変形例における選択部220Bは、人物特定部216から特定結果が入力され、人物決定部219から決定結果が入力される。選択部220Bは、予測部215CからMFP識別情報とジョブ数との組が2以上入力される場合には、2以上の組のうちから1つを選択し、選択された組に含まれるMFP識別情報で識別される装置を処理対象に選択し、選択された組に含まれるMFP識別情報を含む特定結果を決定する。さらに、選択部220Bは決定された特定結果に含まれる1以上のユーザー識別情報のいずれかと同一のユーザー識別情報が、決定結果に含まれる場合、処理対象に選択された組に含まれるMFP識別情報で識別される装置を選択する。選択部220は、MFP100,100A,100Bのうちから1つが選択されるまで、予測部215から入力される複数の組のうちから1つを順に処理対象に選択する。
なお、第9の変形例における選択部220Bは、まず、周囲に人物が最も多く存在すると予測された装置を選択するようにして、同数の人物が周囲に存在する装置が2台以上存在する場合には、人物特定部216から入力された特定結果および人物決定部219から入力される決定結果に基づいて、周囲に人物が存在すると予測された2台以上の装置のうち、人物決定部219により決定された人物と同一の人物が周囲に存在する装置を選択するようにしてもよい。
<第10の変形例>
第10の変形例におけるプリントシステムにおいて、PC200は、第1の実施の形態における人物位置取得部211、相対位置決定部212、判定部213、滞在時間取得部214、予測部215、人物特定部216、操作ユーザー特定部217、相関データ取得部218、人物決定部219、選択部220、表示制御部221、装置指定受付部222および更新部227を含むようにして、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に現実に人物が存在するか否かを検出するようにした。MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に現実に人物が存在することが検出される場合には、第1の実施の形態におけるプリントシステムと同様にして、その人物が所定の時間経過後に周囲に存在するか否かに基づいて装置を選択する。一方、MFP100,100A,100Bのいずれの周囲に現実に人物が存在することが検出されない場合には、実行中または未実行のジョブ数に基づいて所定の時間経過後にジョブ実行の指示者が周囲に存在する可能性が高い装置を選択するようにしたものである。
図15は、第10の変形例における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15における印刷処理は、ステップS05がステップS05Aに変更された点を除き図8の印刷処理と同様である。その他の処理は図8に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS05Aにおいては、潜在的装置選択処理を実行し、処理をステップS15に進める。潜在的装置選択処理は、実行中または未実行のジョブ数に基づいて、人物が周囲に存在する可能性が高い、すなわち周囲に人物が潜在的に存在する装置を選択する処理である。
図16は、潜在的装置選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。図16における潜在的装置選択処理は、図14に示した印刷処理と異なる点は、ステップS01、ステップS15およびステップS16の処理を有さない点である。その他の処理は図14に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
以上説明したように、本実施の形態におけるPC200は制御装置して機能し、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、所定の時間経過後に周囲に人物が存在するか否かが予測され、MFP100,100A,100Bのうちから人物の存在が予測された装置が選択される。MFP100,100A,100Bのうちから選択された装置に画像を形成させるためのジョブが送信される。このため、形成された画像を回収するためにPC200の操作ユーザーが選択された装置の設置位置まで向かう際に、存在が予測された人物を含む他者と出会う機会を偶発的に発生させることができる。
また、PC200は、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを判定し、MFP100,100A,100Bのうち周囲に人物が存在すると判定された装置に対して、所定の時間経過後に周囲に人物が存在すると予測する。この場合、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、所定の時間経過後に周囲に人物が存在するか否かを容易に予測することができる。
また、PC200は、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを判定し、MFP100,100A,100Bのうち周囲に人物が存在すると判定された装置について、周囲の人物の滞在時間を取得し、取得された滞在時間が予め定められた時間よりも長い人物を所定の時間経過後に周囲に存在する人物として予測する。この場合、MFP100,100A,100Bのいずれかの周囲に予め定められた時間よりも長い時間滞在する人物は、その後もその装置の周囲に滞在し続ける可能性が高いため、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、所定の時間経過後に周囲に人物が存在するか否かを高い確率で予測することができる。
また、PC200は、複数のユーザーそれぞれの位置を示す人物位置情報を取得し、MFP100,100A,100Bそれぞれに対して予め定められた位置と、複数のユーザーそれぞれに対して取得された人物位置情報とに基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係を決定し、決定された位置関係に基づいて、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを判定する。この場合、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、複数のユーザーそれぞれとの間の相対的な位置関係が決定されるので、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを容易に判定することができる。
また、MFP100,100A,100Bそれぞれは、周囲の人物を検出し、PC200は、MFP100,100A,100Bそれぞれにより検出された人物を特定する。この場合、MFP100,100A,100Bそれぞれの周囲に人物が存在するか否かを容易に判定することができる。
また、PC200は、MFP100,100A,100Bそれぞれから実行中または未実行のジョブに関する情報を取得し、ジョブを指示したユーザーを所定の時間経過後に周囲に存在する人物として予測する。この場合、実行中または未実行のジョブを有する装置の設置位置には、所定の時間経過後にジョブを指示したユーザーが訪れる可能性が高いため、所定の時間経過後に周囲に人物が存在するか否かを高い確率で予測することができる。
また、PC200は、操作ユーザーを特定し、複数のユーザー間の人間相関関係を示す相関関係データを取得し、取得された相関関係データに基づいて、操作ユーザーと所定の人間相関関係を有する人物を決定し、MFP100,100A,100Bのうち、予測手段により人物が周囲に存在すると予測された装置について、その装置の周囲に存在することが予測される人物を特定し、MFP100,100A,100Bのうち2台以上の装置の周囲に人物が存在することが予測される場合、予測された2台以上の装置のうち、決定された人物と同一の人物が特定される装置を選択する。この場合、操作ユーザーと所定の人間相関関係を有する人物が周囲に存在することが予測される装置が選択される。このため、操作ユーザーが所定の人間相関関係を有する特定の人物と出会う機会を偶発的に発生させることができる。
また、PC200は、装置が選択されることに応じて、ユーザーの人間相関関係を示す相関関係データを更新する。この場合、操作ユーザーと所定の人物との人間相関関係が変化した場合でも、変化した人間相関関係を示すように相関関係データを更新することができる。
また、PC200は、MFP100,100A,100Bのうち2台以上の装置の周囲に人物が存在することが予測される場合、2台以上の装置それぞれについて、所定の時間経過後にその装置の周囲に存在する人物の多さを示す指標を表示部206に表示し、MFP100,100A,100Bのいずれか装置の指定を受け付け、MFP100,100A,100Bのうち受け付けられた指定で特定される装置を選択する。この場合、操作ユーザーは、表示部206に表示された指標を視認することにより2台以上の装置の周囲に存在する人物の多さを認識し、所定の時間経過後に周囲に存在する可能性が高い人物の数が最も多い装置を指定することができる。
また、PC200は、選択された装置が識別子の入力を条件にジョブの実行を開始する開始条件付ジョブを送信する。この場合、操作ユーザーが識別子を入力するまで装置はジョブの実行を開始しない。そのため、操作ユーザーが選択された装置の設置位置まで移動する間に形成された画像を他のユーザーに視認されることを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記人物位置取得手段は、複数のユーザーそれぞれが携帯する装置の地理上の位置を人物位置情報として取得する(装置位置取得手段を含む)、請求項4に記載の制御装置。
(2) 前記人物位置取得手段は、複数の領域それぞれに入退室するユーザーを管理する管理サーバーから前記複数の領域それぞれに存在するユーザーの情報を人物位置情報として取得する(領域別ユーザー情報取得手段を含む)、請求項4に記載の制御装置。
(3) ソーシャルネットワークサービスを提供するサーバーから、ログインしているユーザーが操作する装置を示す操作装置情報を取得する操作装置情報取得手段を、さらに備え、
前記人物位置取得手段は、前記取得された操作装置情報に基づいて、ソーシャルネットワークサービスにログインしているユーザーが操作する装置が配置される位置を前記人物位置情報として取得する、請求項4に記載の制御装置。
(4) 配置される位置が予め定められ、かつ、前記制御装置と通信可能な情報処理装置の使用状態を取得する使用状態取得手段を、さらに備え、
前記人物位置取得手段は、前記複数の画像形成装置それぞれから所定の位置関係にある前記情報処理装置が存在する場合に、前記情報処理装置の使用状況に基づいて特定される前記情報処理装置を操作するユーザーの情報を人物位置情報として取得する、請求項4に記載の制御装置。
(5) 前記複数の画像形成装置それぞれには、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段がさらに設けられ、
前記検出手段は、前記操作受付手段に操作を入力するユーザーを検出する、請求項5に記載の制御装置。
(6) 前記複数の画像形成装置それぞれには、赤外線を用いて所定範囲に存在する人物を検出するセンサーがさらに設けられ、
前記検出手段は、前記センサーの出力に基づいて周囲の人物を検出する、請求項5に記載の制御装置。
(7) 前記複数の画像形成装置それぞれには、所定範囲の装置と無線による通信する近距離通信手段がされに設けられ、
前記検出手段は、前記近距離通信手段が通信可能な装置を所有する人物を検出する、請求項5に記載の制御装置。
(8) 前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち前記予測手段により2以上の画像形成装置の周囲に人物が存在することが予測される場合、前記予測された2以上の画像形成装置のうち、前記未実行のジョブの数が最も多い画像形成装置を選択する、請求項6に記載の制御装置。
(9) 前記送信手段は、前記ジョブが、選択された前記画像形成装置が実行不可能なプリント条件を含む場合、当該実行不可能なプリント条件を解除する、請求項1〜10のいずれかに記載の制御装置。