JP2016045666A - プリントシステム、プリントサーバー、利便情報提供方法および利便情報提供プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知する。【解決手段】 プリントサーバーは、プリントジョブで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定部361と、対象ユーザーの位置を取得するユーザー位置取得部363と、対象ユーザーの位置と指示装置の位置との間の第1の距離を算出する第1距離算出部371と、指示装置との間の第2の距離が第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定部375と、候補ユーザーのプリントジョブを、指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測部377と、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて待ち時間を算出する待ち時間算出部379と、を備え、携帯情報装置は、さらに、待ち時間を指示ユーザーに通知する通知部を、備える。【選択図】 図6
Description
この発明は、プリントシステム、プリントサーバー、利便情報提供方法および利便情報提供プログラムに関し、特に、プリントサーバーとそれに記憶されたプリントジョブをプルプリントする画像形成装置とを含むプリントシステム、プリントシステムに含まれるプリントサーバー、そのプリントサーバーで実行される利便情報提供方法および利便情報提供プログラムに関する。
プリントサーバーにプリントジョブを記憶しておき、MFP(Multi Function Peripheral)で代表される画像形成装置でプリントジョブをダウンロードし、プリントジョブを実行することによって画像を形成するプリント方法が知られており、このプリント方法は一般的にプルプリントと呼ばれる。複数のMFPが設置されている状態において、ユーザーは複数のMFPのうち任意のMFPを選択してプルプリントさせることができる。
一方、プルプリントシステムにおいては、ユーザーがMFPを操作する場合に、そのユーザーに関連するプリントジョブをサーバーからダウンロードして、プリントする。このため、MFPが他人によって使用されている場合には、その他人がMFPの使用を終了するまで待たなければなない。
特開2013−162313号公報には、プルプリントシステムではないが、ユーザーの待ち時間を短くする技術として、携帯端末から印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記携帯端末と当該画像形成装置との距離情報を取得する取得手段と、前記距離情報に基づいて、前記携帯端末が当該画像形成装置に到着する所要時間を算出する第1の算出手段と、当該画像形成装置が省エネモードを解除し、前記印刷ジョブに対応する印刷処理を終了するまでの所要時間と、前記第1の算出手段により算出された所要時間とを比較する第1の比較手段と、前記第1の比較手段による比較結果に応じて、前記省エネモードを解除するよう制御する第1の制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が記載されている。
しかしながら、特開2013−162313号公報に記載の技術は、単一のユーザーが1つの画像形成装置を使用しようとする場合における待ち時間を短縮することができるが、他のユーザーがその画像形成装置を使用している場合に対応することはできないといった問題がある。
特開2013−162313号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能なプリントシステムを提供することである。
この発明の他の目的は、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能なプリントサーバーを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能な利便性情報提供方法および利便性情報提供プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、プリントシステムは、プリントサーバーと1以上の画像形成装置と、携帯情報装置と、を含むプリントシステムであって、プリントサーバーは、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するプリントジョブ受信手段と、1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、受信された1以上のプリントジョブのうちから受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出手段と、抽出された1以上のプリントジョブを、1以上の画像形成装置のうちダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信手段と、を備え、携帯情報装置は、携帯情報装置を操作する指示ユーザーによる指示に基づいて、1以上の画像形成装置のうち1つを指示装置に決定する指示装置決定手段を、備え、プリントサーバーおよび携帯情報装置のうち利便情報生成装置は、プリントジョブ受信手段により受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定手段と、1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得手段と、ユーザー位置取得手段により取得された対象ユーザーの位置と指示装置決定手段により決定された指示装置の位置との間の距離を第1の距離として算出する距離算出手段と、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと指示装置との間の第2の距離が、算出された第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定手段と、プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測手段と、第1の距離、第2の距離および予測された実行時間に基づいて、指示ユーザーが指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出手段と、を備え、携帯情報装置は、さらに、時間算出手段により算出された待ち時間を指示ユーザーに通知する通知手段を、備える。
この局面に従えば、プリントサーバーにより受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーが対象ユーザーに設定され、1以上の対象ユーザーそれぞれの位置が取得され、対象ユーザーの位置と指示装置の位置との間の距離を第1の距離として算出され、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、その対象ユーザーと指示装置との間の第2の距離が第1の距離より短い対象ユーザーが候補ユーザーに決定され、候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを指示装置で実行する実行時間が予測され、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて、指示ユーザーが指示装置に到着してからの待ち時間が算出され、待ち時間が指示ユーザーに通知される。このため、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能なプリントシステムを提供することができる。
好ましくは、利便情報生成装置は、プリントサーバーであり、携帯情報装置は、さらに、指示ユーザーのユーザー識別情報と、指示装置決定手段により決定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求を、プリントサーバーに送信する状態要求送信手段を備え、プリントサーバーは、待ち時間算出手段により算出された待ち時間を含む状態情報を、状態要求を送信してきた携帯情報装置に送信する状態情報送信手段を備える。
この局面に従えば、プリントジョブを受信するプリントサーバーによって実行時間が算出されるので、実行時間を容易に算出することができる。
好ましくは、利便情報生成装置は、さらに、指示装置が備える消耗品の残量を取得する残量取得手段を、さらに備え、待ち時間算手段は、プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを指示装置が実行する場合に、消耗品が消費されるか否かを判断する判断手段と、判断手段により消耗品が消費されると判断される場合、消耗品を補充する時間を加えた待ち時間を算出する。
この局面に従えば、消耗品が消費される場合には、消耗品を補充する時間が待ち時間に加算されるので、待ち時間を正確に算出することができる。
この発明の他の局面に従えば、プリントサーバーは、1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーであって、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するプリントジョブ受信手段と、1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、受信された1以上のプリントジョブのうちから受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出手段と、抽出された1以上のプリントジョブを、1以上の画像形成装置のうちダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信手段と、プリントジョブ受信手段により受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定手段と、1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得手段と、携帯情報装置から、携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、1以上の画像形成装置のうち指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信手段と、ユーザー位置取得手段により取得された対象ユーザーの位置と受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出手段と、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと指示装置との間の第2の距離が、指示ユーザーと指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定手段と、プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測手段と、第1の距離、第2の距離および予測された実行時間に基づいて、指示ユーザーが指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出手段と、時間算出手段により算出された待ち時間を携帯情報装置に送信する待ち時間送信手段と、を備える。
この局面に従えば、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能なプリントサーバーを提供することができる。
この発明のさらに他の局面に従えば、利便性情報提供方法は、1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーで実行させる利便情報提供方法であって、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するサーバー側受信ステップと、1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、受信された1以上のプリントジョブのうちから受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出ステップと、抽出された1以上のプリントジョブを、1以上の画像形成装置のうちダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信ステップと、サーバー側受信ステップにおいて受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定ステップと、1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得ステップと、携帯情報装置から、携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、1以上の画像形成装置のうち指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信ステップと、ユーザー位置取得ステップにおいて取得された対象ユーザーの位置と受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出ステップと、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと指示装置との間の第2の距離が、指示ユーザーと指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定ステップと、サーバー側受信ステップにおいて受信されたプリントジョブのうち候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測ステップと、第1の距離、第2の距離および予測された実行時間に基づいて、指示ユーザーが指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出ステップと、時間算出ステップにおいて算出された待ち時間を携帯情報装置に送信する待ち時間送信ステップと、を含む。
この局面に従えば、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能な利便性情報提供方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面に従えば、利便性情報提供プログラムは、1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーを制御するコンピューターで実行させる利便情報提供プログラムであって、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するサーバー側受信ステップと、1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、受信された1以上のプリントジョブのうちから受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出ステップと、抽出された1以上のプリントジョブを、1以上の画像形成装置のうちダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信ステップと、サーバー側受信ステップにおいて受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定ステップと、1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得ステップと、携帯情報装置から、携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、1以上の画像形成装置のうち指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信ステップと、ユーザー位置取得ステップにおいて取得された対象ユーザーの位置と受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出ステップと、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと指示装置との間の第2の距離が、指示ユーザーと指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定ステップと、サーバー側受信ステップにおいて受信されたプリントジョブのうち候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測ステップと、第1の距離、第2の距離および予測された実行時間に基づいて、指示ユーザーが指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出ステップと、時間算出ステップにおいて算出された待ち時間を携帯情報装置に送信する待ち時間送信ステップと、をコンピューターに実行させる。
この局面に従えば、画像形成装置を操作する前に他のユーザーにより使用されることによる待ち時間を通知することが可能な利便性情報提供プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、画像形成装置として機能する複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100Bと、プリントサーバー300と、パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)400と、認証サーバー500と、無線局5と、携帯情報装置200,200A,200Bと、を含む。MFP(Multi Function Peripheral)100,100A,100B、PC400、プリントサーバー300および認証サーバー500は、ネットワーク3に接続される。携帯情報装置200,200A,200Bは、無線局5を通して、ネットワーク3に接続される。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
MFP100,100A,100Bは、それぞれが備える機能は同じであってもよく異なっていてもよいが、基本的には、原稿を読み取って画像データを出力する画像読取機能、画像データを処理する画像処理機能、画像データに基づいて紙などの用紙に画像を形成するための画像形成機能、画像形成後の用紙にパンチ穴加工、ソート処理等する後処理機能、ファクシミリ送受信機能のいずれかを少なくとも含む。MFP100,100A,100B各々が有する機能は同じではない場合があるが、ここではMFP100が、他のMFP100A,100Bの少なくとも1つが有する機能を有している場合を例に説明する。
携帯情報装置200,200A,200Bは、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)など、ユーザーに携帯して使用されるコンピューターである。携帯情報装置200,200A,200Bのハードウェア構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限り携帯情報装置200を例に説明する。ここでは、携帯情報装置200を、スマートフォンとしており、無線LAN機能と、通話機能とを備えている。このため、携帯情報装置200は、携帯電話用基地局と無線で通信することにより携帯電話網に接続し、通話が可能である。
PC400、プリントサーバー300および認証サーバー500は、一般的なコンピューターである。本実施の形態におけるプリントシステム1においては、PC400において生成されたプリントジョブを、プリントサーバー300に一時的に記憶し、MFP100,100A,100Bのいずれかでプリントジョブを実行する、いわゆるプルプリントを実行する。ここで、プルプリントを実行する場合のPC400、プリントサーバー300および認証サーバー500それぞれの機能の概略を説明する。なお、プリントサーバー300が認証サーバー500を兼ねる場合がり、この場合には認証サーバー500は不要である。
なお、図1では、プリントシステム1は、3台のMFP100,100A,100B、1台のPC400、3台の携帯情報装置200,200A,200Bを含む場合を示しているが、台数を限定するものではなく、MFPおよびPC400それぞれは1台以上あればよく、携帯情報装置は2台以上あればよい。
本実施の形態におけるプリントシステム1においては、PC400で生成されたプリントジョブは、プリントサーバー300において記憶され、記憶されたプリントジョブは、それに含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーが、MFP100,100A,100Bのいずれかを操作する場合に、そのユーザーが認証サーバー500において認証されることを条件に、MFP100,100A,100Bのうちユーザーが操作する装置にダウンロードされ、その装置で実行される。以下、このプルプリントについて詳細に説明する。
PC400は、ユーザーにより使用され、アプリケーションプログラムを実行することにより、種々の処理を実行する。種々の処理は、使用するユーザーを識別するログイン処理、プリントジョブを生成し、プリントサーバー300に送信するプリント処理を含む。本実施の形態においては、PC400は、プリント処理を実行すると、それを使用するユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、画像データと、プリント条件とを含むプリントジョブをプリントサーバー300に送信する。プリントサーバー300は、PC400からプリントジョブを受信すると、それをハードディスクドライブ(HDD)に記憶する。なお、PC400は、それを使用するユーザーのユーザー識別情報ではなく、使用するユーザーが指定した1以上のユーザー(送信先のユーザー)それぞれのユーザー識別情報と、画像データと、プリント条件とを含むプリントジョブを送信するようにしてもよい。ここでは、プリントを指示したユーザーが指定した1以上のユーザーを送信先ユーザーという。
認証サーバー500は、MFP100,100A,100Bそれぞれを使用するユーザーを認証する処理を実行する。認証サーバー500は、ユーザーごとに予め割り当てられた認証情報を含むユーザーデータを記憶しており、MFP100,100A,100Bのいずれかから認証情報を受信すると、その認証情報を予め記憶されているユーザーデータと比較し、両者が一致すれば認証成功を示す認証結果を返信するが、両者が一致しなければ認証失敗を示す認証結果を返信する。ここで、認証情報は、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報とパスワードとの組を含む。
PC400でプリントを指示したユーザーまたは送信先ユーザーが、MFP100,100A,100Bのいずれか、例えばMFP100にログインする操作を入力すれば、MFP100は、PC400でプリントを指示したユーザーまたは送信先ユーザーの認証に成功することに応じて、認証に成功したユーザーを識別するためのユーザー識別情報を含むダウンロード要求をプリントサーバー300に送信する。プリントサーバー300は、MFP100からダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求を送信してきたMFP100にプリントジョブを送信する。MFP100は、プリントサーバー300から受信されるプリントジョブを実行し、プリントジョブに含まれる画像データの画像を、プリント条件に従って、用紙に画像を形成する。
以下の説明では、ユーザーAが携帯情報装置200を操作し、ユーザーBが携帯情報装置200Aを操作し、ユーザーCが携帯情報装置200Bを操作し、ユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCそれぞれが、PC400を操作してプリントジョブをプリントサーバー300に送信する指示を入力した場合を例に説明する。この場合、プリントサーバー300には、ユーザーAのユーザー識別情報を含むプリントジョブAと、ユーザーBのユーザー識別情報を含むプリントジョブBと、ユーザーCのユーザー識別情報を含むプリントジョブCとが記憶される。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理、ステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、近距離通信部119と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro−Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、複数のキーからなるハードキー部167を備え、キーに対応するユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部163は、表示部161上に設けられたタッチパネルを165さらに含む。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、PC400または携帯情報装置200,200A,200Bとの間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
近距離通信部119は、Bluetooth(登録商標)規格のGAP(Generic Access Profile)等に基づき、携帯情報装置200,200A,200Bと無線により通信を行う。また、近距離通信部119は、受信した電波の電波強度をCPU111に出力する。CPU111は、携帯情報装置200,200A,200Bから入力される電波強度に基づいて、携帯情報装置200,200A,200Bのうち通信可能な装置までの距離を計測する。
外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact Disc ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図4は、携帯情報装置のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図4を参照して、本実施の形態における携帯情報装置200は、携帯情報装置200の全体を制御するためのCPU201と、カメラ202と、データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ203と、通話部205と接続された無線通信部204と、画像を表示する表示部206と、ユーザーの操作を受け付ける操作部207と、無線LANI/F208と、位置検出部209と、近距離通信部210と、外部記憶装置211と、を含む。
表示部206は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部207は、メインキー207Aと、タッチパネル207Bとを備える。また、ユーザーが、表示部206の表示面を指示する場合、操作部207は、タッチパネル207Bにより検出される表示面の位置をCPU201に出力する。CPU201は、タッチパネル207Bによる検出された位置に基づいて、表示部206に表示されている画面中でユーザーにより指示された位置を検出する。CPU201は、表示部206に表示されている画面と、タッチパネル207Bによる検出された位置とに基づいて、ユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。例えば、表示部206にテンキーの画像を含む画面を表示する場合には、タッチパネル207Bによる検出された位置に表示されたキーに対応する数字を受け付ける。
カメラ202は、レンズおよび光電変換素子を備え、レンズで集光した光を光電変換素子に結像し、光電変換素子は受光した光を光電変換して画像データをCPU201に出力する。光電変換素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー、CCD(Charge Coupled Device)センサー等である。
無線通信部204は、電話通信網に接続された携帯電話用基地局と無線通信する。無線通信部204は、携帯情報装置200を電話通信網に接続し、通話部205を用いた通話を可能とする。無線通信部204は、携帯電話用基地局から受信した無線信号を復調した音声信号を復号して通話部205に出力する。また、無線通信部204は、通話部205から入力される音声を符号化し、携帯電話用基地局に送信する。通話部205は、マイクおよびスピーカーを備え、無線通信部204から入力される音声をスピーカーから出力し、マイクから入力される音声を無線通信部204に出力する。さらに、無線通信部204は、CPU201により制御され、携帯情報装置200を電子メールサーバーに接続し、電子メールを送受信する。
無線LANI/F208は、無線局5と通信し、携帯情報装置200をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。携帯情報装置200に、PC400、MFP100,100A,100BそれぞれのIP(Internet Protocol)アドレスを登録しておくことにより、携帯情報装置200は、PC400、MFP100,100A,100Bと通信することができ、データの送受信が可能となる。
フラッシュメモリ203は、CPU201が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。CPU201は、フラッシュメモリ203に記録されたプログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行する。また、フラッシュメモリ203は、携帯情報装置200を識別するための装置識別情報、および携帯情報装置200を使用するユーザーとして割り当てられたユーザーを識別するためのユーザー識別情報を記憶する。
位置検出部209は、携帯情報装置200の現在位置を検出する。具体的には、位置検出部209は、全地球測位システム(Global Positioning System)受信機であり、複数のGPS衛星からの電波を受信することにより、現在位置を測定する。位置検出部209は、測定した現在位置を示す値、たとえば、緯度と経度とをCPU201に出力する。ここでは、位置検出部209が検出する現在位置をGPS位置という。また、IMES(インドアメッセージングシステム)と呼ぶ屋内位置検知技術を用いるようにしてもよい。IMESは、屋内に設けられた複数の送信機からそれぞれ送信される位置情報を含む電波を受信し、その屋内に設けられた専用サーバーに送信機から受信された位置情報を送信すすることによって、専用サーバーから位置情報を取得するシステムである。
近距離通信部210は、Bluetooth(登録商標)規格のGAP等に基づき、MFP100,100A,100Bのいずれかと無線により通信を行う。
外部記憶装置211は、携帯情報装置200に着脱自在であり、遠隔操作プログラムを記憶したCD−ROM210Aが装着可能である。CPU201は、外部記憶装置211を介してCD−ROM210Aにアクセス可能である。CPU201は、外部記憶装置211に装着されたCD−ROM210Aに記録された遠隔操作プログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行することが可能である。
なお、CPU201が実行するプログラムとして、フラッシュメモリ203またはCD−ROM210Aに記録されたプログラムについて説明したが、ネットワーク3またはネットワーク3を介してインターネットに接続された他のコンピューターが、フラッシュメモリ203に記憶されたプログラムを書換えたプログラム、または、追加して書き込んだ新たなプログラムであってもよい。さらに、携帯情報装置200が、他のコンピューターからダウンロードしたプログラムでもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
なお、CPU201が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM211Aに限られず、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリであってもよい。
図5は、プリントサーバーのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、プリントサーバー300は、それぞれがバス308に接続され、プリントサーバー300の全体を制御するためのCPU301と、CPU301が実行するプログラム等を記憶するためのROM302と、CPU301の作業領域として用いられるRAM303と、プリントサーバー300をネットワークに接続するためのネットワークI/F304と、大容量記憶装置としてのHDD305と、表示部306と、ユーザーの操作の入力を受け付ける操作部307と、外部記憶装置309と、を含む。
HDD305は、ユーザー装置データと、装置データと、を記憶する。ユーザー装置データは、ユーザーと、携帯情報装置200,200A,200Bのうちそのユーザーに割り当てられた装置とを関連付けたデータである。ユーザー装置データは、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、携帯情報装置200,200A,200Bのうちそのユーザーに割り当てられた装置を識別するための装置識別情報とを関連付ける。装置データは、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、その装置を識別するための装置識別情報と、その装置が設置された地理上の位置を示す装置位置情報とを関連付けたデータである。
外部記憶装置309は、プリントジョブ管理プログラムを記憶したCD−ROM(Compact Disc−ROM)309Aが装着される。CPU301は、外部記憶装置309を介してCD−ROM309Aに記憶されたプログラムをRAM303にロードし、実行する。なお、プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM309Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD305に記憶されたプログラムをRAM303にロードして実行するようにしてもよい。この場合、プリントサーバー300が、ネットワーク3またはネットワーク3を介してインターネットに接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD305に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU301が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図6は、プリントサーバーが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図6に示す機能は、プリントサーバー300が備えるCPU301が、ROM302、HDD305またはCD−ROM309Aに記憶された利便性情報提供プログラムを実行することにより、CPU301に形成される。図6を参照して、CPU301は、プリントジョブを受信するプリントジョブ受信部351と、受信されたプリントジョブをHDD305に記憶するプリントジョブ記憶制御部353と、ダウンロード要求を受信するダウンロード要求受信部355と、プリントジョブを抽出するサーバー側抽出部357と、抽出されたプリントジョブを送信するプリントジョブ送信部359と、対象ユーザー設定部361と、ユーザーの現在位置を取得するユーザー位置取得部363と、状態要求受信部365と、指示ユーザー特定部367と、指示装置決定部369と、第1距離算出部371と、第2距離算出部373と、候補ユーザー決定部375と、実行時間予測部377と、待ち時間算出部379と、状態情報送信部381と、を含む。
プリントジョブ受信部351は、ネットワークI/F304を制御してプリントジョブを受信する。プリントジョブ受信部351は、ネットワークI/F304がPC400からプリントジョブを受信すると、受信されたプリントジョブをプリントジョブ記憶制御部353に出力する。プリントジョブは、ユーザー識別情報と、プリントの対象となる画像データと、プリントするための設定を示すプリント条件と、を含む。プリントジョブに含まれるユーザー識別情報は、PC400においてプリントを指示したユーザーのユーザー識別情報の他、プリントを指示したユーザーにより指定された送信先のユーザーのユーザー識別情報を含む場合がある。プリント条件は、例えば、PJL(Printer Job Language)またはPDL(Page Description Language)で記述されている。
プリントジョブ記憶制御部353は、プリントジョブ受信部351から入力されるプリントジョブをHDD305に記憶する。プリントジョブ記憶制御部353は、プリントジョブ受信部351からプリントジョブが入力されるごとにプリントジョブをHDD305に記憶する。このため、HDD305に複数のプリントジョブが記憶される場合があり、HDD305に記憶された複数のプリントジョブのうちには同一のユーザー識別情報を含む複数のプリントジョブが含まれる場合がある。
ダウンロード要求受信部355は、ネットワークI/F304を制御してダウンロード要求を受信する。ネットワークI/F304がMFP100,100A,100Bのいずれかからダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求を取得する。ダウンロード要求受信部355は、ダウンロード要求を受信する場合、MFP100,100A,100Bのうちダウンロード要求を送信してきた装置を特定する。以下の説明では、特に言及しない限りMFP100からダウンロード要求を受信する場合を例に説明する。ダウンロード要求は、それを送信してきたMFP100を操作するユーザーのユーザー識別情報を含む。ここでは、ユーザーAがMFP100を操作し、ダウンロード要求は、ユーザーAのユーザー識別情報を含む場合を例に説明する。ダウンロード要求受信部355は、MFP100からダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と、ダウンロード要求を送信してきたMFP100を識別するための装置識別情報と、をサーバー側抽出部357に出力する。装置識別情報は、ここでは、その装置に割り当てられたネットワーク3におけるアドレスとしている。例えば、装置識別情報は、IP(Internet Protocol)アドレスを用いることができる。なお、装置識別情報は、その装置を識別することができればよく、MAC(Media Access Control)アドレス、ドメイン名を用いるようにしてもよい。
サーバー側抽出部357は、ダウンロード要求受信部355からユーザー識別情報および装置識別情報が入力されることに応じて、そのユーザー識別情報と同一のユーザー識別情報を含むプリントジョブをHDD305に記憶されたプリントジョブのうちから抽出し、抽出されたプリントジョブと、ダウンロード要求受信部355から入力された装置識別情報との組をプリントジョブ送信部359に出力する。サーバー側抽出部357は、ダウンロード要求受信部355から入力されるユーザー識別情報と同一のユーザー識別情報を含むプリントジョブがHDD305に複数記憶されている場合、それらをすべて抽出し、抽出された複数のプリントジョブをプリントジョブ送信部359に出力する。
プリントジョブ送信部359は、サーバー側抽出部357からプリントジョブと装置識別情報とが入力されることに応じて、装置識別情報で特定される装置にプリントジョブを送信する。具体的は、装置識別情報で特定されるMFP100に、ネットワークI/F304を介して、ユーザーAのユーザー識別情報を含むプリントジョブを送信する。
対象ユーザー設定部361は、MFP100,100A,100Bのいずれかにログインする可能性のあるユーザーを対象ユーザーに設定する。具体的には、プリントジョブ記憶制御部353によってHDD305に記憶されたプリントジョブを読みだし、読み出したプリントジョブに含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する。対象ユーザー設定部361は、対象ユーザーに設定されたユーザーのユーザー識別情報をユーザー位置取得部363に出力する。
状態要求受信部365は、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかから状態要求を受信する。状態要求の詳細は後述するが、状態要求は、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかから送信され、MFP100,100A,100Bいずれかを識別するための装置識別情報と、携帯情報装置200,200A,200Bのうち状態要求を送信してきた携帯情報装置を操作するユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、を含む。以下の説明では、携帯情報装置200から状態要求を受信し、その状態要求がMFP100の装置識別情報と、携帯情報装置200を操作するユーザーAのユーザー識別情報と、を含む場合を例に説明する。この場合、携帯情報装置200を操作するユーザーAが、PC400を操作してプリントジョブをプリントサーバー300に送信する指示を実行した後、携帯情報装置200を操作して、プリントジョブをプリントさせる装置としてMFP100を指示した場合に、携帯情報装置200から状態要求がプリントサーバー300に送信される。
状態要求受信部365は、状態要求を受信すると、取得指示をユーザー位置取得部363に出力し、状態要求を指示ユーザー特定部367および指示装置決定部369に出力し、携帯情報装置200,200A,200Bのうち状態要求を送信してきた装置の装置識別情報を状態情報送信部381に出力する。装置識別情報は、ここでは、その装置に割り当てられたネットワーク3におけるアドレスとしている。例えば、装置識別情報は、IP(Internet Protocol)アドレスを用いることができる。なお、装置識別情報は、その装置を識別することができればよく、MAC(Media Access Control)アドレス、ドメイン名を用いるようにしてもよい。
ユーザー位置取得部363は、対象ユーザーの現在位置を取得する。HDD305は、ユーザーと、携帯情報装置200,200A,200Bのうちそのユーザーに割り当てられた装置とを関連付けたユーザー装置データを予め記憶している。ユーザー位置取得部363は、対象ユーザー設定部361から対象ユーザーのユーザー識別情報が入力される場合、HDD305に記憶されたユーザー装置データを参照して、対象ユーザーのユーザー識別情報と関連付けられた装置識別情報を特定する。そして、ユーザー位置取得部363は、ユーザー位置取得部363から取得指示が入力されることに応じて、携帯情報装置200,200A,200Bのうち特定された装置識別情報で特定される装置に、位置要求をネットワークI/F304を介して送信する。位置要求は、現在位置の送信を要求するコマンドを含む。例えば、携帯情報装置200に位置要求を送信する場合、携帯情報装置200は、位置要求を受信した時点の現在位置を返信する。
ユーザー位置取得部363は、携帯情報装置200,200A,200Bのうち位置要求を送信した装置から返信される現在位置を、ネットワークI/F304を介して受信する。ユーザー位置取得部363は、受信された現在位置と、対象ユーザーのユーザー識別情報との組を第1距離算出部および第2距離算出部373に出力する。ユーザー位置取得部363は、対象ユーザー設定部361から複数の対象ユーザーそれぞれのユーザー識別情報が入力される場合、複数のユーザー識別情報でそれぞれ識別される複数の対象ユーザーごとに現在位置を取得し、複数の対象ユーザーごとに、ユーザー識別情報と現在位置との組を第1距離算出部および第2距離算出部373に出力する。なお、ユーザー位置取得部363は、所定期間間隔で対象ユーザーの現在位置を取得するようにしてもよい。
指示ユーザー特定部367は、状態要求受信部365から状態要求が入力される場合、状態要求に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーを指示ユーザーに特定する。指示ユーザー特定部367は、指示ユーザーに特定されたユーザーのユーザー識別情報を第1距離算出部371および第2距離算出部371に出力する。ここでは、状態要求に含まれるユーザー識別情報で特定される指示ユーザーはユーザーAなので、ユーザーAのユーザー識別情報を第1距離算出部371および第2距離算出部373に出力する。
指示装置決定部369は、状態要求受信部365から状態要求が入力される場合、状態要求に含まれる装置識別情報で特定される装置を指示装置に決定し、指示装置の装置識別情報を第1距離算出部371、第2距離算出部373および実行時間予測部377に出力する。ここでは、状態要求に含まれる装置識別情報で特定される装置はMFP100なので、MFP100の装置識別情報を第1距離算出部371、第2距離算出部373および実行時間予測部377に出力する。
第1距離算出部371は、ユーザー位置取得部363から対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組が入力され、指示ユーザー特定部367から指示ユーザーのユーザー識別情報が入力され、指示装置決定部369から指示装置の装置識別情報が入力される。第1距離算出部371は、指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出し、算出した距離を第1の距離に設定する。第1距離算出部371は、指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組を待ち時間算出部379および候補ユーザー決定部375に出力する。具体的には、対象ユーザーのうちには指示ユーザーが含まれる。このため、第1距離算出部371は、ユーザー位置取得部363から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから指示ユーザーのユーザー識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれる現在位置を指示ユーザーの現在位置に特定する。さらに、第1距離算出部371は、HDD305に記憶された装置データを参照して、指示装置が設置されている位置を特定する。第1距離算出部371は、指示ユーザーの現在位置と指示装置が設置されている位置とに基づいて、指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。ここでは、指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100なので、第1距離算出部371は、ユーザーAとMFP100との間の距離を算出し、算出した距離を第1の距離として待ち時間算出部379および候補ユーザー決定部375に出力する。
第2距離算出部373は、ユーザー位置取得部363から対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組が入力され、指示ユーザー特定部367から指示ユーザーのユーザー識別情報が入力され、指示装置決定部369から指示装置の装置識別情報が入力される。第2距離算出部373は、対象ユーザーのうち指示ユーザーを除く対象ユーザーと指示装置との間の距離を算出し、算出した距離を第2の距離に設定する。第2距離算出部373は、対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組を、候補ユーザー決定部375に出力する。具体的には、第2距離算出部373は、HDD305に記憶された装置データを参照して、指示装置が設置されている位置を特定する。また、対象ユーザーのうちには指示ユーザーが含まれる。このため、第2距離算出部373は、ユーザー位置取得部363から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから指示ユーザーのユーザー識別情報とは異なるユーザー識別情報を含む組を順に選択し、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーの現在位置を特定する。さらに、第2距離算出部373は、対象ユーザーの現在位置と指示装置が設置されている位置とに基づいて、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。
ここでは、対象ユーザーは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCであり、指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100である。第2距離算出部373は、ユーザーA以外の対象ユーザーであるユーザーBおよびユーザーCそれぞれとMFP100との間の距離を算出し、算出した距離を第2の距離に設定する。第2距離算出部373は、ユーザーBのユーザー識別情報と、ユーザーBとMFP100との間の第2の距離との組と、ユーザーCのユーザー識別情報とユーザーCとMFP100との間の第2の距離との組と、を候補ユーザー決定部375に出力する。
候補ユーザー決定部375は、対象ユーザーのうちから指示ユーザーよりも指示装置に近くに位置する対象ユーザーを候補ユーザーに決定する。具体的には、候補ユーザー決定部375は、第1距離算出部371から指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組が入力され、第2距離算出部373から指示ユーザーを除く対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力される。候補ユーザー決定部375は、第2距離算出部373から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組のうちから、第1距離算出部371から入力される第1の距離より短い第2の距離を含む組を抽出する。候補ユーザー決定部375は、抽出された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーを候補ユーザーに設定する。候補ユーザー決定部375は、候補ユーザーのユーザー識別情報と、そのユーザー識別情報と組になる第2の距離との組を、実行時間予測部377および待ち時間算出部379に出力する。
実行時間予測部377は、候補ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が候補ユーザー決定部375から入力される場合、そのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、指示装置決定部369から入力される装置識別情報で特定される指示装置で実行した場合の実行時間を予測する。実行時間予測部377は、予測された実行時間を待ち時間算出部379に出力する。具体的には、実行時間予測部377は、候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブをHDD305から読出し、読み出したプリントジョブを、指示装置が実行する実行時間を予測する。MFP100,100A,100Bそれぞれの能力情報を取得しておき、指示装置の能力情報を用いて、プリントジョブに含まれる画像データをプリントジョブに含まれるプリント条件でプリントするのに要する時間を算出する。能力情報は、例えば、所定時間当たりにプリント可能な用紙の枚数である。
待ち時間算出部379は、第1距離算出部371から指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組が入力され、候補ユーザー決定部375から候補ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力され、実行時間予測部377から実行時間が入力される。待ち時間算出部379は、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて待ち時間を算出する。具体的には、待ち時間算出部379は、候補ユーザーが指示装置に到着するまでの候補ユーザー到着時間を第2の距離に基づいて算出し、指示ユーザーが指示装置に到着するまでの指示ユーザー到着時間を第1の距離に基づいて算出する。例えば、ユーザーの歩行速度を予め定められた定数Cとして記憶しておき、第1の距離を定数Cで除算することにより指示ユーザー到着時間を算出し、第2の距離を定数Cで除算することにより候補ユーザー到着時間を算出する。そして、待ち時間算出部379は、候補ユーザー到着時間に実行時間を加算した値から指示ユーザー到着時間を減算した値を、待ち時間として算出する。待ち時間算出部379は、待ち時間、第1の距離および第2の距離を、状態情報送信部381に出力する。
状態情報送信部381は、待ち時間算出部379から待ち時間、第1の距離および第2の距離が入力され、状態要求受信部365から状態要求を送信してきた装置の装置識別情報が入力される。状態情報送信部381は、待ち時間算出部379から待ち時間、第1の距離および第2の距離が入力されることに応じて、待ち時間、第1の距離および第2の距離を含む状態情報を生成する。状態情報送信部381は、生成された状態情報を、状態要求受信部365から入力される装置識別情報で特定される装置、ここでは、携帯情報装置200に、ネットワークI/F304を介して送信する。
図7は、携帯情報装置が備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。ここでは、携帯情報装置200が備えるCPU201の機能を例に説明する。図7に示す機能は、携帯情報装置200が備えるCPU201が利便性情報表示プログラムを実行することにより、CPU201に形成される。利便性情報表示プログラムは、利便性情報提供プログラムの一部である。図7を参照して、携帯情報装置200が備えるCPU201は、指示装置指定受付部251と、状態要求部253と、状態情報受信部255と、通知部257と、位置要求受信部261と、位置取得部263と、位置情報送信部265と、を含む。
位置要求受信部261は、無線LANI/F208がプリントサーバー300から位置要求が受信されると、位置取得部263に検出指示を出力する。位置取得部263は、検出指示が入力されると、位置検出部209を制御して、現在位置を検出させ、位置検出部209により検出された現在位置を取得する。位置取得部263は、取得された現在位置を位置情報送信部265に出力する。位置情報送信部265は、位置取得部263から現在位置が入力されることに応じて、無線LANI/F208を制御して、現在位置をプリントサーバー300に送信する。
指示装置指定受付部251は、ユーザーによる指示装置の指定を受け付ける。具体的には、MFP100,100A,100Bのいずれかを選択可能な指定画面を表示部206に表示し、ユーザーが指定画面に従ってMFP100,100A,100Bのいずれかを選択する指示を操作部207に入力すれば、MFP100,100A,100Bのうちユーザーにより選択された装置を指示装置に決定する。指示装置指定受付部251は、MFP100,100A,100Bのうちユーザーにより選択された指示装置の装置識別情報を状態要求部253に出力する。
指示画面は、例えば、携帯情報装置200とMFP100,100A,100Bそれぞれとの相対的な位置関係を示す画面である。相対的な位置関係は、方向と距離とを含む。例えば、指示画面は、地図上に、MFP100,100A,100Bおよび携帯情報装置200それぞれが配置される位置を示す画面とすればよい。この場合、フラッシュメモリ203に、MFP100,100A,100Bそれぞれの装置識別情報と、それが配置される位置情報と、を記憶しておけばよい。また、指示画面は、MFP100,100A,100Bそれぞれの装置識別情報をリスト表示する画面であってもよい。この場合には、フラッシュメモリ203に、MFP100,100A,100Bそれぞれの装置識別情報を記憶しておけばよい。
状態要求部253は、指示装置指定受付部251から指示装置の装置識別情報が入力されることに応じて、状態要求を無線LANI/F208を介してプリントサーバー300に送信する。状態要求は、指示装置指定受付部251から入力される指示装置の装置識別情報と、携帯情報装置200を操作するユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、を含む。ここでは、携帯情報装置200を操作するユーザーAがMFP100を指示装置に選択する場合を例に説明する。この場合、状態要求は、MFP100の装置識別情報と、ユーザーAのユーザー識別情報と、を含む。状態要求部253は、状態要求を送信すると、受信指示を状態情報受信部255に出力する。
状態要求を受信するプリントサーバー300は、上述したように、状態情報を返信するので、状態情報受信部255は、無線LANI/F208を制御して、プリントサーバー300が返信する状態情報を受信する。状態情報受信部255は、受信された状態情報を通知部257に出力する。状態情報は、待ち時間と、第1の距離と、第2の距離とを含む。第1の距離は、携帯情報装置200を操作するユーザーAと、指示装置であるMFP100との間の距離を示す。第2の距離は、ユーザーA以外のユーザーBまたはユーザーCとMFP100との間の距離を示す。ここでは、第2の距離は、ユーザーBとMFP100との間の距離を示す場合を例に説明する。待ち時間は、ユーザーAがMFP100に到着してからMFP100を使用可能になるまでの待ち時間を示す。
通知部257は、状態情報が入力されることに応じて、状態情報に含まれる待ち時間をユーザーAに通知する。例えば、待ち時間を表示部205に表示してもよいし、待ち時間を発声するメッセージを出力するようにしてもよい。また、通知部257は、第1の距離と第2の距離との差が所定のしきい値以下の場合には、MFP100まで歩行速度を上げて移動するメッセージをユーザーAに通知する。例えば、「MFP100まで急いでください。」のメッセージを表示部205に表示するか、音声で出力する。ユーザーAが歩行速度を上げてMFP100まで移動すれば、ユーザーBよりも先にMFP100に到着する場合があり、ユーザーAがユーザーBよりも先にMFP100に到着すれば、待ち時間は発生しないからである。
図8は、MFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図8に示す機能は、MFP100が備えるCPU111がプルプリントプログラムを実行することにより、CPU111に形成される。図8を参照して、MFP100が備えるCPU111は、ユーザーの操作を受け付ける操作受付部51と、ユーザーを認証するためのユーザー認証部53と、ダウンロード部55と、プリントジョブを実行する画像形成制御部57と、を含む。
操作受付部51は、MFP100を操作するユーザーが操作部163に入力する操作を受け付け、受け付けた操作をユーザー認証部53に出力する。ユーザー認証部53は、MFP100を操作するユーザーを認証する。具体的には、ユーザーが操作部163に認証情報を入力すると、操作受付部51から認証情報を受け付け、受け付けた認証情報を通信I/F部112を介して認証サーバー500に送信し、認証サーバー500に認証させる。ここでは、認証情報は、ユーザーIDとパスワードとを含む。ユーザーIDは、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報であり、ユーザーごとに予め定められている。
認証サーバー500は、認証情報を受信すると、その認証情報を予め記憶されているユーザーデータと比較し、両者が一致すれば認証成功を示す認証結果を返信するが、両者が一致しなければ認証失敗を示す認証結果を返信する。ここで、ユーザーデータは、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報とパスワードとを含む。
ユーザー認証部53は、通信I/F部112が認証サーバー500から認証結果を受信すると、その認証結果を受け付ける。ユーザー認証部53は、認証結果が認証成功を示す場合、ダウンロード部55にユーザー識別情報を出力するが、認証結果が認証失敗を示す場合、エラーメッセージを表示部161に表示する。ユーザー認証部53により認証成功を示す認証結果が受信された場合、操作受付部51は、その後に操作部163に入力される操作を、認証されたユーザーによる操作として受け付ける。
なお、認証情報は、ユーザーの指紋、静脈パターン、虹彩等の生体情報であってもよい。この場合、MFP1には、生体情報を読み取るための読取装置が接続され、認証サーバー500に記憶されるユーザーデータは、ユーザー識別情報と生体情報とを含む。そして、ユーザー認証部53は、読取装置により読み取られた生体情報が入力される。ユーザー認証部53は、入力された認証情報を通信I/F部112を介して認証サーバー500に送信し、認証サーバー500に認証させる。認証サーバー500は、認証情報を受信すると、その認証情報を予め記憶されているユーザーデータの生体情報と比較し、両者が一致すれば認証成功を示す認証結果および認証されたユーザーのユーザー識別情報とを返信するが、両者が一致しなければ認証失敗を示す認証結果を返信する。
また、ユーザー認証部53は、携帯情報装置200,200A,200BのうちMFP100から所定の範囲に位置する携帯情報装置を検出する場合に、検出された携帯情報装置と関連付けられたユーザーを認証するようにしてもよい。所定の範囲は、例えば、10数cmである。例えば、ユーザー認証部53は、近距離通信部119を制御し、近距離通信部119に携帯情報装置200,200A,200Bと通信させる。具体的には、ユーザー認証部53は、近距離通信部119に定期的に装置識別情報の送信要求を出力させ、携帯情報装置200,200A,200Bのうち送信要求を受信したものが送信する装置識別情報を近距離通信部119が受信すると、近距離通信部119から装置識別情報を受け付ける。
MFP100に、携帯情報装置200,200A,200Bごとに、その装置を使用するユーザーとして予め割り当てられたユーザーのユーザー識別情報と、その装置の装置識別情報とを関連付けたユーザーテーブルを予め記憶しておき、ユーザー認証部53は、ユーザーテーブルを参照して、携帯情報装置200を操作するユーザーのユーザー識別情報を特定する場合に、その特定されたユーザー識別情報のユーザーを認証し、ダウンロード部55にユーザー識別情報を出力する。なお、携帯情報装置200から、携帯情報装置200を操作するユーザーのユーザー識別情報を取得するようにしてもよい。
ダウンロード部55は、ユーザー認証部53からユーザー識別情報が入力されることに応じて、通信I/F部112を制御して、プリントサーバー300にダウンロード要求を送信し、プリントサーバー300から返信されるプリントジョブを受信する。ダウンロード要求は、ユーザー認証部53から入力されるユーザー識別情報を含む。ダウンロード部55は、受信されたプリントジョブを画像形成制御部57に出力する。
画像形成制御部57は、ダウンロード部55からプリントジョブが入力されると、プリントジョブを実行し、画像形成部140を制御して、プリントジョブに含まれる画像データの画像をプリントジョブに含まれるプリント条件に従って、用紙に形成させる。
図9は、利便性情報提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。利便性情報提供処理は、プリントサーバー300が備えるCPU301が、利便性情報提供プログラムを実行することにより、CPU301により実行される処理である。図9を参照して、CPU301は、ネットワークI/F304がPC400からプリントジョブを受信したか否かを判断する(ステップS01)。プリントジョブを受信したならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければステップS02をスキップして処理をステップS03へ進める。プリントジョブは、ユーザー識別情報と、プリントの対象となる画像データと、プリント条件とを含む。ステップS02においては、受信されたプリントジョブをHDD305に記憶し、処理をステップS03に進める。
ステップS03においては、ネットワークI/F304がMFP100,100A,100Bのいずれかからダウンロード要求を受信したか否かを判断する。ダウンロード要求を受信したならば処理をステップS04に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。ダウンロード要求は、ダウンロード要求を送信してきた装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報を含む。
ステップS04においては、ステップS02においてHDD305に記憶されたプリントジョブのうちから、ステップS03において受信されたダウンロード要求に含まれる指示ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含むプリントジョブを抽出する。そして、プリントジョブが抽出されたか否かを判断する(ステップS05)。プリントジョブが抽出されたならば(ステップS05でYES)、処理をステップS06に進めるが、そうでなければ(ステップS05でNO)、処理をステップS07に進める。ステップS06においては、ステップS04において抽出されたプリントジョブを、ステップS04において受信されたダウンロード要求を送信してきた装置に送信し、処理をステップS08に進める。ステップS07においては、エラー情報を、ステップS04において受信されたダウンロード要求を送信してきた装置に送信し、処理をステップS08に進める。エラー情報は、プリントジョブが存在しないことを示す。
ステップS08においては、ネットワークI/F304が、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかから状態要求を受信したか否かを判断する。状態要求を受信したならば処理をステップS09に進め、そうでなければ処理をステップS01に戻す。状態要求は、指示装置の装置識別情報と、状態要求を送信してきた携帯情報装置を操作するユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、を含む。ここでは、携帯情報装置200から状態要求を受信し、その状態要求が指示装置であるMFP100の装置識別情報と、携帯情報装置200を操作するユーザーAのユーザー識別情報と、を含む場合を例に説明する。この場合は、携帯情報装置200を操作するユーザーAが、PC400を操作してプリントジョブをプリントサーバー300に送信する指示を実行した後、携帯情報装置200を操作して、プリントジョブをプリントさせる装置としてMFP100を指示した場合に、携帯情報装置200から状態要求がプリントサーバー300に送信される場合である。
ステップS09においては、指示ユーザーを特定する。状態要求に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーを指示ユーザーに特定する。ここでは、ユーザーAが指示ユーザーに特定される。次のステップS10においては、指示装置を特定する。状態要求に含まれる装置識別情報で特定される装置を指示装置に特定する。ここでは、MFP100が指示装置に特定される。
次のステップS11においては、対象ユーザーを特定する。対象ユーザーは、HDD305に記憶されているプリントジョブそれぞれに含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーである。対象ユーザーには指示ユーザーが含まれる場合がある。ここでは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCを対象ユーザーに特定する場合を例に説明する。この場合、HDD305には、ユーザーAのユーザー識別情報を含むプリントジョブAと、ユーザーBのユーザー識別情報を含むプリントジョブBと、ユーザーCのユーザー識別情報を含むプリントジョブCと、が記憶されている。
次のステップS12においては、対象ユーザーの現在位置を取得する。HDD305は、ユーザーと、携帯情報装置200,200A,200Bのうちそのユーザーに割り当てられた装置とを関連付けたユーザー装置データを予め記憶している。CPU301は、HDD305に記憶されたユーザー装置データを参照して、ステップS11において特定された対象ユーザーのユーザー識別情報を用いて、対象ユーザーのユーザー識別情報と関連付けられた装置識別情報を特定する。そして、携帯情報装置200,200A,200Bのうち特定された装置識別情報で特定される装置に、位置要求をネットワークI/F304を介して送信する。位置要求は、現在位置の送信を要求するコマンドを含む。例えば、携帯情報装置200に位置要求を送信する場合、携帯情報装置200は、位置要求を受信した時点の現在位置を返信するので、ネットワークI/F304が、携帯情報装置200から受信する現在位置を、ユーザーAの現在位置として取得する。対象ユーザーは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCなので、ユーザーAの場合と同様に、携帯情報装置200AからユーザーBの現在位置を取得し、携帯情報装置200BからユーザーBの現在位置を取得する。
ステップS13においては、第1の距離を算出する。第1の距離は、指示ユーザーと指示装置との間の距離である。具体的には、ステップS12において取得された指示ユーザーであるユーザーAの現在位置と、指示装置であるMFP100が設置されている位置との間の距離を第1の距離として算出する。MFP100,100A,100Bそれぞれが設置された位置を示す位置情報を、HDD305に記憶しておけばよい。
次のステップS14においては、第2の距離を算出する。第2の距離は、対象ユーザーのうち指示ユーザー以外の対象ユーザーと指示装置との間の距離である。具体的には、ステップS11において特定された対象ユーザーのうちステップS09において特定された指示ユーザー以外の対象ユーザーを特定する。ここでは、ユーザーBとユーザーCとが特定される。そして、ステップS12で取得されたユーザーBの現在位置と、指示装置であるMFP100が設置されている位置との間の距離を第2の距離として算出するとともに、ステップS12で取得されたユーザーCの現在位置と、指示装置であるMFP100が設置されている位置との間の距離を第2の距離として算出する。
次のステップS15においては、対象ユーザーのうちから処理対象とする1つの対象ユーザーを選択する。そして、第1の距離と、選択された対象ユーザーに対する第2の距離とを比較する。第1の距離が第2の距離より大きいならば処理をステップS17に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS17においては、ステップS15において選択された対象ユーザーを候補ユーザーに設定し、処理をステップS18に進める。ステップS18においては、ステップS11において設定された対象ユーザーのうちにステップS15において選択されていない対象ユーザーが存在するか否かを判断する。未選択の対象ユーザーが存在するならば処理をステップS15に戻すが、そうでなければ処理をステップS19に進める。ここでは、ユーザーBが候補ユーザに設定される場合を例に説明する。この場合、ユーザーBは指示ユーザーであるユーザーAよりもMFP100までの距離が短い。
ステップS19においては、候補ユーザーのプリントジョブを特定する。HDD305に記憶されているプリントジョブのうちから候補ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含むプリントジョブを特定する。そして、実行時間を予測する(ステップS20)。ステップS19において特定されたプリントジョブを、ステップS10において特定された指示装置であるMFP100で実行した場合に要する時間を実行時間として予測する。MFP100,100A,100Bそれぞれの能力情報を取得しておき、指示装置の能力情報を用いて、プリントジョブに含まれる画像データをプリントジョブに含まれるプリント条件でプリントするのに要する時間を算出する。能力情報は、例えば、所定時間当たりにプリント可能な用紙の枚数である。
次のステップS21においては、待ち時間を算出する。ステップS13において算出された第1の距離、ステップS14において算出された第2の距離およびステップS20において予測された実行時間に基づいて待ち時間を算出する。待ち時間は、候補ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの到着時間に実行時間を加算した値から指示ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの時間を減算した値である。例えば、ユーザーの歩行速度を予め定められた定数Cとして記憶しておき、第1の距離を定数Cで除算することにより指示ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの時間を算出し、第2の距離を定数Cで除算することにより候補ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの時間を算出する。
ステップS22においては、状態情報を生成する。状態情報は、ステップS13において算出された第1の距離、ステップS14において算出された第2の距離およびステップS21において算出された待ち時間を含む。次のステップS23においては、状態情報を送信し、処理をステップS01に戻す。具体的には、ネットワークI/F304を介して、状態要求を送信してきた携帯情報装置200に状態情報を送信する。
図10は、利便性情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。利便性情報表示処理は、携帯情報装置200が備えるCPU201が利便性情報表示プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図10を参照して、CPU201は、指示装置の指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS31)。指示装置の指定を受け付けたならば(ステップS31でYES)、処理をステップS32に進めるが、そうでなければ(ステップS31でNO)、処理をステップS38に進める。MFP100,100A,100Bのいずれかを選択可能な指定画面を表示部206に表示し、ユーザーが指定画面に従ってMFP100,100A,100Bのいずれかを選択する指示を操作部207に入力すれば、MFP100,100A,100Bのうちユーザーにより選択された装置を指示装置として受け付ける。指示画面は、携帯情報装置200とMFP100,100A,100Bそれぞれとの相対的な位置関係を示し、MFP100,100A,100Bのいずれかを選択可能な画面である。なお、指示画面は、MFP100,100A,100Bそれぞれの装置識別情報をリスト表示する画面であってもよい。ここでは、MFP100が指示装置としてユーザーAにより指定された場合を例に説明する。
次のステップS32においては、状態要求を送信する。無線LANI/F208を制御して、プリントサーバー300に状態要求を送信する。状態要求は、ステップS31において受け付けられた指示装置であるMFP100の装置識別情報と、携帯情報装置200を操作するユーザーAを識別するためのユーザー識別情報と、を含む。
上述したように、状態要求を受信するプリントサーバー300は、状態情報を返信するので、ステップS33においては状態情報を受信したか否かを判断する。状態情報を受信したならば処理をステップS34に進めるが、そうでなければ処理をステップS35に進める。
ステップS34においては、待ち時間をユーザーに通知し、処理を終了する。状態情報に含まれる待ち時間を表示部206に表示する。また、待ち時間を音声で出力するようにしてもよい。
ステップS35においては、位置要求を受信したか否かを判断する。無線LANI/F208がプリントサーバー300から位置要求を受信したならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に戻す。処理がステップS35に進む場合は、プリントサーバー300に状態要求を送信した後である。プリントサーバー300においては、状態要求を受信した後に、位置要求を送信する場合があるので、プリントサーバー300が状態要求を受信した後であって状態情報を送信する前に、プリントサーバー300が送信する位置要求を受信する。ステップS36においては、位置検出部209を制御して、携帯情報装置200の現在位置を取得する。そして、取得された現在位置を、無線LANI/F208を介してプリントサーバー300に送信し(ステップS37)、処理をステップS33に戻す。
処理がステップS38に進む場合、プリントサーバー300に状態要求を送信する前である。この場合には、携帯情報装置200が状態要求を送信したか否かに係わりなくプリントサーバー300が位置要求を送信する場合がある。例えば、携帯情報装置200A,200Bのいずれかがプリントサーバー300に状態要求を送信した場合である。ステップS38においては、無線LANI/F208がプリントサーバー300から位置要求を受信したか否かを判断する。位置要求を受信したならば処理をステップS39に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。ステップS39においては、位置検出部209を制御して、携帯情報装置200の現在位置を取得する。そして、取得された現在位置を、無線LANI/F208を介してプリントサーバー300に送信し(ステップS40)、処理をステップS31に戻す。
図11は、プルプリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。プルプリント処理は、MFP100,100A,100Bそれぞれが備えるCPU111がプルプリントプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。ここでは、MFP100が備えるCPU111がプルプリントプログラムを実行する場合に、CPU111により実行されるプルプリント処理について説明する。
図11を参照して、CPU111は、ユーザーがログインしたか否かを判断する(ステップS91)。操作部163にユーザー識別情報とパスワードとが入力され、ユーザー認証に成功したか否かを判断する。ユーザー認証に成功したならばユーザーがログインしたと判断する。ユーザーがログインするまで待機状態となり(ステップS91でNO)、ユーザーがログインしたならば(ステップS91でYES)、処理をステップS92に進める。
ステップS92においては、ログインしたユーザーを特定する。次のステップS93においては、ダウンロード要求をプリントサーバー300に通信I/F部112を介して送信する。ダウンロード要求は、ステップS92において特定されたユーザーのユーザー識別情報を含む。
上述したように、プリントサーバー300は、ダウンロード要求を受信すると、そのダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含むプリントジョブが存在すれば、そのプリントジョブを返信する。ステップS93においては、通信I/F部112がプリントサーバー300からプリントジョブを受信したか否かを判断する。プリントジョブを受信したならば処理をステップS95に進めるが、受信しなければ処理をステップS96に進める。ステップS95においては、プリントジョブを実行し、処理をステップS96に進める。
ステップS96においては、操作を受け付けたか否かを判断する。操作部163がユーザーによる操作を受け付けるまで待機状態となり、操作を受け付けたならば処理をステップS97に進める。ステップS97においては、受け付けられた操作がログアウトする操作か否かを判断する。ログアウトする操作ならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS98に進める。ステップS98においては、受け付けられた操作に従って通常の処理を実行し、処理をステップS96に戻す。例えば、コピーを指示する操作を受け付けたならば、コピー処理を実行し、ファクシミリ送信を指示する操作を受け付けたならばファクシミリ送信処理を実行する。
図12は、待ち時間表示画面の一例を示す第1の図である。なお、図12に示す待ち時間表示画面の一部は、指定画面を兼ねている。ここでは、携帯情報装置200の表示部206に表示される待ち時間表示画面の一例を示している。また、ユーザーAの指を、模式的に示す画像406で示している。図12を参照して、待ち時間表示画面400は、二次元の地図上に、MFP100,100A,100Bをそれぞれ示す画像401,401A,401Bと、ユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCをそれぞれ示す画像403A,403B,403Cと、を配置した画面である。また、待ち時間表示画面400は、メッセージを表示する領域405を含む。
待ち時間表示画面400において、画像401,401A,401Bは、MFP100,100A,100Bそれぞれが配置されている地理上の位置に合わせて配置され、画像403A,403B,403Cは、ユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCそれぞれの現在位置に合わせて配置される。このため、携帯情報装置200を操作するユーザーAは、自身の現在位置と、MFP100,100A,100Bそれぞれとの相対的な位置関係、および、ユーザーBおよびユーザーCとの相対的な位置関係を知ることができる。領域405および指を示す画像406が存在しない状態が、指定画面に該当する。指定画面において、ユーザーAは、画像401を指示すればMFP100を指示装置に指定することができ、画像401Aを指示すればMFP100Aを指示装置に指定することができ、画像401Bを指示すれば、MFP100Bを指示装置に指定することができる。
ユーザーAの指を示す画像406は、MFP100を示す画像401に重畳されており、ユーザーAが指でMFP100を指示した状態を示している。これにより、ユーザーAによってMFP100が指示装置に選択される。ユーザーAは、画像401を指示すれば、領域405にメッセージが表示される。領域405は、MFP100を示す画像401の近傍に配置され、MFP100に対応するメッセージであることが示される。領域405は、「ユーザーBが接近しており1000枚印刷する可能性があります。約20分掛かります。MFPまで徒歩2分のため待ち時間は18分くらいです。」のメッセージを含む。このメッセージは、待ち時間「18分」を含む。このため、ユーザーAは、直ちにMFP100が配置されている位置まで移動することなく、18分経過した後にMFP100が配置されている位置まで移動すればよいことを知ることができる。
図13は、待ち時間表示画面の一例を示す第2の図である。なお、図13に示す待ち時間表示画面410の一部は、指定画面を兼ねている。ここでは、図13に示す待ち時間表示画面410の指定画面に該当する部分は、図12に示した待ち時間表示画面400の指定画面に該当する部分と同じである。
ユーザーAの指を示す画像406は、MFP100Bを示す画像401Bに重畳されており、ユーザーAが指でMFP100Bを指示した状態を示している。これにより、ユーザーAによってMFP100Bが指示装置に選択される。ユーザーAは、画像401Bを指示すれば、領域405Aにメッセージが表示される。領域405Aは、MFP100Bを示す画像401Bの近傍に配置され、MFP100Bに対応するメッセージであることが示される。領域405Bは、「ユーザーCが印刷する可能性があります。待ち時間は5分です。急げば先にプリントすることができます」のメッセージを含む。このメッセージは、待ち時間「5分」を含む。このため、ユーザーAは、ユーザーCより先にMFP100Bが配置されている位置まで移動すれば、待ち時間なくMFP100Bでプリントできることを知ることができる。また、ユーザーAは、直ちにMFP100Bが配置されている位置まで移動することなく、5分経過した後にMFP100Bが配置されている位置まで移動すればよいことを知ることができる。
なお、待ち時間算出部379は、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて待ち時間を算出するようにしたが、指示装置が消耗品の欠如等で停止するエラー停止時間を予測して、実行時間にエラー停止時間を追加するようにしてもよい。例えば、待ち時間算出部379は、指示装置からMIB(Management Information Base)を取得して、取得されたMIBから指示装置の状態を検出する。そして、指示装置の消耗品の残量に基づいて、候補ユーザーのプリントジョブを指示装置が実行する間に、消耗品が消費されてしまうか否かを判断する。待ち時間算出部379は、消耗品が消費されてしまうと判断する場合には、消耗品を補充する時間をエラー停止時間に設定する。消耗品ごとにそれを補充する時間を予め定めておけばよい。
<変形例>
変形例におけるプリントシステムは、プリントサーバー300の機能の一部を、携帯情報装置200,200A,200Bが有するようにしたものである。以下、上述したプリントシステムと異なる点を主に説明する。
変形例におけるプリントシステムは、プリントサーバー300の機能の一部を、携帯情報装置200,200A,200Bが有するようにしたものである。以下、上述したプリントシステムと異なる点を主に説明する。
図14は、変形例におけるプリントサーバーが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図14を参照して、図6に示した機能と異なる点は、状態要求受信部365と、指示ユーザー特定部367と、指示装置決定部369と、第1距離算出部371と、第2距離算出部373と、候補ユーザー決定部375と、待ち時間算出部379と、状態情報送信部381と、が削除された点、ユーザー位置要求受信部383、ユーザー位置送信部385、実行時間要求受信部387および実行時間送信部389が追加された点である。その他の機能は図6に示した機能と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
ユーザー位置要求受信部383は、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかからユーザー位置要求を受信する。ユーザー位置要求受信部383は、ネットワークI/F304が携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかからユーザー位置要求を受信すると、ユーザー位置要求を送信してきた装置の装置識別情報をユーザー位置送信部385に出力する。
以下の説明では、携帯情報装置200からユーザー位置要求を受信する場合を例に説明する。この場合、携帯情報装置200を操作するユーザーAが、PC400を操作してプリントジョブをプリントサーバー300に送信する指示を実行した後、携帯情報装置200を操作して、プリントジョブをプリントさせる装置としてMFP100を指示した場合に、携帯情報装置200からユーザー位置要求がプリントサーバー300に送信される。
ユーザー位置送信部385は、ユーザー位置取得部363から対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組が入力され、ユーザー位置要求受信部383からユーザー位置要求を送信してきた装置、ここでは携帯情報装置200の装置識別情報が入力される。ユーザー位置送信部385は、ユーザー位置要求受信部383から携帯情報装置200の装置識別情報が入力されることに応じて、ユーザー位置取得部363から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を、ネットワークI/F304を介して、携帯情報装置200に送信する。
実行時間要求受信部387は、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかから実行時間要求を受信する。実行時間要求を送信する装置は、ユーザー位置要求を送信する装置と同じである。ここでは、携帯情報装置200からユーザー位置要求を受信するので、実行時間要求を携帯情報装置200から受信する。実行時間要求は、指示装置の装置識別情報と、候補ユーザーのユーザー識別情報と、を含む。実行時間要求受信部387は、ネットワークI/F304が携帯情報装置200から実行時間要求を受信すると、実行時間要求に含まれる指示装置の装置識別情報および候補ユーザーのユーザー識別情報とを実行時間予測部377に出力し、実行時間要求を送信してきた携帯情報装置200の装置識別情報を実行時間送信部389に出力する。
以下の説明では、携帯情報装置200から受信される実行時間要求が指示装置であるMFP100の装置識別情報と、候補ユーザーであるユーザーBのユーザー識別情報と、を含む場合を例に説明する。
実行時間送信部389は、実行時間予測部377から実行時間が入力され、実行時間要求受信部387から携帯情報装置200の装置識別情報が入力される。実行時間送信部389は、実行時間要求受信部387から携帯情報装置200の装置識別情報が入力されることに応じて、実行時間予測部377から入力される実行時間を、ネットワークI/F304を介して、携帯情報装置200に送信する。
図15は、変形例における携帯情報装置が備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。ここでは、変形例における携帯情報装置200が備えるCPU201の機能を例に説明する。図15を参照して、図7に示す機能と異なる点は、状態要求部253と、状態情報受信部255と、が削除された点、ユーザー位置要求部267、ユーザー位置受信部268、指示装置決定部269、第1距離算出部271、第2距離算出部273、候補ユーザー決定部275、実行時間取得部277、および待ち時間算出部279が追加された点である。その他の機能は、図7に示した機能と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
指示装置指定受付部251は、ユーザーによる指示装置の指定を受け付けると、指示装置の装置識別情報をユーザー位置要求部267および指示装置決定部269に出力する。ここでは、MFP100が指示装置としてユーザーにより指定された場合を例に説明する。
ユーザー位置要求部267は、指示装置指定受付部251から指示装置の装置識別情報が入力されることに応じて、ユーザー位置要求を、無線LANI/F208を介してプリントサーバー300に送信するとともに、受信指示をユーザー位置受信部268に出力する。上述したようにユーザー位置要求を受信するプリントサーバー300は、対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を返信する。
ユーザー位置受信部268は、ユーザー位置要求部267から受信指示が入力された後、無線LANI/F208を制御して、プリントサーバー300から送信される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を受信する。ユーザー位置受信部268は、プリントサーバー300から受信された対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を、第1距離算出部271および第2距離算出部273に出力する。
指示装置決定部269は、指示装置指定受付部251から入力される装置識別情報で特定される装置を指示装置に決定し、指示装置の装置識別情報を第1距離算出部371、第2距離算出部373および実行時間取得部277に出力する。ここでは、指示装置はMFP100なので、MFP100の装置識別情報を第1距離算出部271、第2距離算出部273および実行時間取得部277に出力する。
第1距離算出部271は、ユーザー位置受信部268から対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組が入力され、指示装置決定部269から指示装置の装置識別情報が入力される。第1距離算出部271は、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出し、算出した距離を第1の距離に設定する。第1距離算出部271は、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組を待ち時間算出部279および候補ユーザー決定部275に出力する。具体的には、対象ユーザーのうちには携帯情報装置200を操作する指示ユーザーが含まれる。このため、第1距離算出部371は、ユーザー位置受信部268から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれる現在位置を携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置に特定する。なお、位置取得部263によって取得された携帯情報装置200の現在位置を携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置としてもよい。さらに、第1距離算出部271は、フラッシュメモリ203に記憶された装置データを参照して、指示装置が設置されている位置を特定する。装置データは、MFP100,100A,100Bそれぞれについて、その装置を識別するための装置識別情報と、その装置が設置された地理上の位置を示す装置位置情報とを関連付けたデータである。
第1距離算出部271は、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置と指示装置が設置された位置とに基づいて、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。ここでは、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100なので、第1距離算出部371は、ユーザーAとMFP100との間の距離を算出し、算出した距離を第1の距離として待ち時間算出部279および候補ユーザー決定部275に出力する。
第2距離算出部273は、ユーザー位置受信部268から対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組が入力され、指示装置決定部269から指示装置の装置識別情報が入力される。第2距離算出部273は、対象ユーザーのうち携帯情報装置200を操作する指示ユーザーを除く対象ユーザーと指示装置との間の距離を算出し、算出した距離を第2の距離に設定する。第2距離算出部273は、対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組を、候補ユーザー決定部275に出力する。具体的には、第2距離算出部373は、フラッシュメモリ203に記憶された装置データを参照して、指示装置が設置されている位置を特定する。また、対象ユーザーのうちには携帯情報装置200を操作する指示ユーザーが含まれる。このため、第2距離算出部273は、ユーザー位置受信部268から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報とは異なるユーザー識別情報を含む組を順に選択し、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーの現在位置を特定する。さらに、第2距離算出部273は、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。
ここでは、対象ユーザーは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCであり、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100である。第2距離算出部273は、ユーザーA以外の対象ユーザーであるユーザーBおよびユーザーCそれぞれとMFP100との間の距離を算出し、算出した距離を第2の距離に設定する。第2距離算出部273は、ユーザーBのユーザー識別情報と、ユーザーBとMFP100との間の第2の距離との組と、ユーザーCのユーザー識別情報とユーザーCとMFP100との間の第2の距離との組と、を候補ユーザー決定部275に出力する。
候補ユーザー決定部275は、対象ユーザーのうちから携帯情報装置200を操作する指示ユーザーよりも指示装置の近くに位置する対象ユーザーを候補ユーザーに決定する。具体的には、候補ユーザー決定部275は、第1距離算出部271から指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組が入力され、第2距離算出部273から指示ユーザーを除く対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力される。候補ユーザー決定部275は、第2距離算出部273から入力される対象ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組のうちから、第1距離算出部271から入力される第1の距離より短い第2の距離を含む組を抽出する。候補ユーザー決定部275は、抽出された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーを候補ユーザーに設定する。候補ユーザー決定部275は、候補ユーザーのユーザー識別情報と、そのユーザー識別情報と組になる第2の距離との組を、実行時間取得部277および待ち時間算出部279に出力する。
実行時間取得部277は、候補ユーザー決定部275から候補ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力され、指示装置決定部269から指示装置の装置識別情報が入力される。実行時間取得部277は、候補ユーザー決定部275から候補ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力されると、実行時間要求を、無線LANI/F208を介して、プリントサーバー300に送信する。実行時間要求は、候補ユーザーのユーザー識別情報と、指示装置の装置識別情報とを含む。
実行時間要求を受信するプリントサーバー300は、上述したように、候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを指示装置で実行するのに要する実行時間を返信するので、実行時間取得部277は、無線LANI/F208を介して、プリントサーバー300から実行時間を受信する。実行時間取得部277は、受信された実行時間を待ち時間算出部279に出力する。
待ち時間算出部279は、第1距離算出部271から指示ユーザーのユーザー識別情報と第1の距離との組が入力され、候補ユーザー決定部275から候補ユーザーのユーザー識別情報と第2の距離との組が入力され、実行時間取得部277から実行時間が入力される。待ち時間算出部279は、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて待ち時間を算出する。具体的には、待ち時間算出部279は、候補ユーザーが指示装置に到着するまでの候補ユーザー到着時間を第2の距離に基づいて算出し、指示ユーザーが指示装置に到着するまでの指示ユーザー到着時間を第1の距離に基づいて算出する。例えば、ユーザーの歩行速度を予め定められた定数Cとして記憶しておき、第1の距離を定数Cで除算することにより指示ユーザー到着時間を算出し、第2の距離を定数Cで除算することにより候補ユーザー到着時間を算出する。そして、待ち時間算出部279は、候補ユーザー到着時間に実行時間を加算した値から指示ユーザー到着時間を減算した値を、待ち時間として算出する。待ち時間算出部279は、待ち時間、第1の距離および第2の距離を、通知部257に出力する。
図16は、変形例における利便性情報提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。変形例における利便性情報提供処理は、プリントサーバー300が備えるCPU301が、変形例における利便性情報提供プログラムを実行することにより、CPU301により実行される処理である。図16を参照して、図9に示した利便性情報提供処理と異なる点は、ステップS08〜ステップS23が、ステップS51〜ステップS59に変更された点である。その他の処理は、図9に示した処理と同じのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS51においては、帯情報装置200,200A,200Bのいずれかからユーザー位置要求を受信したか否かを判断する。ユーザー位置要求を受信したならば処理をステップS52に進めるが、そうでなければ処理をステップS55に進める。ここでは、携帯情報装置200からユーザー位置要求を受信した場合を例に説明する。
ステップS52においては、対象ユーザーを特定する。対象ユーザーは、HDD305に記憶されているプリントジョブそれぞれに含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーである。対象ユーザーには指示ユーザーが含まれる場合がある。ここでは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCを対象ユーザーに特定する場合を例に説明する。この場合、HDD305には、ユーザーAのユーザー識別情報を含むプリントジョブAと、ユーザーBのユーザー識別情報を含むプリントジョブBと、ユーザーCのユーザー識別情報を含むプリントジョブCと、が記憶されている。
次のステップS53においては、対象ユーザーの現在位置を取得する。具体的には、HDD305に記憶されたユーザー装置データを参照して、ステップS52において特定された対象ユーザーのユーザー識別情報を用いて、対象ユーザーのユーザー識別情報と関連付けられた装置識別情報を特定する。そして、携帯情報装置200,200A,200Bのうち特定された装置識別情報で特定される装置に、位置要求をネットワークI/F304を介して送信する。位置要求は、現在位置の送信を要求するコマンドを含む。例えば、携帯情報装置200に位置要求を送信する場合、携帯情報装置200は、位置要求を受信した時点の現在位置を返信するので、ネットワークI/F304が、携帯情報装置200から受信する現在位置を、ユーザーAの現在位置として取得する。対象ユーザーは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCなので、ユーザーAの場合と同様に、携帯情報装置200AからユーザーBの現在位置を取得し、携帯情報装置200BからユーザーBの現在位置を取得する。
次のステップS54においては、ユーザー位置を、ユーザー位置要求を送信してきた装置、ここでは携帯情報装置200にネットワークI/F304を介して送信し、処理をステップS55に進める。ユーザー位置は、対象ユーザーのユーザー識別情報と対象ユーザーの現在位置とを含む。
ステップS55においては、携帯情報装置200,200A,200Bのいずれかから実行時間要求を受信したか否かを判断する。実行時間要求を受信したならば処理をステップS56に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。実行時間要求を送信する装置は、ユーザー位置要求を送信する装置と同じである。ここでは、ステップS51において携帯情報装置200からユーザー位置要求を受信するので、実行時間要求を携帯情報装置200から受信したか否かを判断する。実行時間要求は、指示装置の装置識別情報と、候補ユーザーのユーザー識別情報と、を含む。ここでは、携帯情報装置200から受信される実行時間要求が指示装置であるMFP100の装置識別情報と、候補ユーザーであるユーザーBのユーザー識別情報と、を含む場合を例に説明する。
ステップS56においては、実行時間要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置を特定する。ここでは、実行時間要求にはMFP100の装置識別情報を含むので、MFP100を指示装置に特定する。
次のステップS57においては、候補ユーザーのプリントジョブを特定する。まず、実行時間要求に含まれるユーザー識別情報で特定される候補ユーザーを特定する。ここでは、実行時間要求にはユーザーBのユーザー識別情報を含むので、ユーザーBを候補ユーザーに特定する。そして、HDD305に記憶されているプリントジョブのうちから候補ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含むプリントジョブを特定する。
そして、実行時間を予測する(ステップS58)。ステップS57において特定されたプリントジョブを、ステップS56において特定された指示装置であるMFP100で実行した場合に要する時間を実行時間として予測する。
次のステップS59においては、実行時間を、実行時間要求を送信してきた装置、ここでは携帯情報装置200にネットワークI/F304を介して送信し、処理をステップS01に戻す。
図17は、変形例における利便性情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。変形例における利便性情報表示処理は、携帯情報装置200が備えるCPU201が変形例における利便性情報表示プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図17を参照して、図10に示した利便性情報表示処理と異なる点は、ステップS32〜ステップS34に代えて、ステップS62〜ステップS72が実行される点である。その他の処理は図10に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
ステップS61においては、ステップS31において受け付けられた指示装置を特定する。ここでは、ステップS31においてMFP100が指定され、MFP100が指示装置に特定される場合を例に説明する。
次のステップS62においては、ユーザー位置要求をプリントサーバー300に無線LANI/F208を介して送信する。上述したようにユーザー位置要求を受信するプリントサーバー300は、対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を返信する。
ステップS63においては、無線LANI/F208がプリントサーバー300からユーザー位置を受信したか否かを判断する。ユーザー位置は、対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組を含む。ユーザー位置を受信したならば処理をステップS64に進めるが、そうでなければ処理をステップS35に進める。
ステップS35においては、位置要求を受信したか否かを判断する。無線LANI/F208がプリントサーバー300から位置要求を受信したならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に戻す。処理がステップS35に進む場合は、プリントサーバー300にユーザー位置要求を送信した後である。プリントサーバー300においては、ユーザー位置要求を受信した後に、位置要求を送信する場合があるので、プリントサーバー300がユーザー位置要求を受信した後であってユーザー位置を送信する前に送信する位置要求を受信する。ステップS36においては、位置検出部209を制御して、携帯情報装置200の現在位置を取得する。そして、取得された現在位置を、無線LANI/F208を介してプリントサーバー300に送信し(ステップS37)、処理をステップS63に戻す。
ステップS64においては、第1の距離を算出する。具体的には、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出し、算出した距離を第1の距離に設定する。ステップS63において受信されたユーザー位置に含まれるユーザー識別情報のうちには携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報が含まれる。このため、ステップS63において受信されたユーザー位置に含まれる対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれる現在位置を、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置に特定する。なお、位置検出部209によって計測された現在位置を、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置としてもよい。さらに、フラッシュメモリ203に記憶された装置データを参照して、ステップS61において特定された指示装置が設置されている位置を特定する。さらに、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーの現在位置と指示装置が設置されている位置とに基づいて、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。ここでは、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100なので、ユーザーAとMFP100との間の距離を算出する。
次のステップS65においては、第2の距離を算出する。第2の距離は、ステップS63において受信されたユーザー位置に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーのうち携帯情報装置200を操作する指示ユーザーを除く対象ユーザーと指示装置との間の距離である。具体的には、フラッシュメモリ203に記憶された装置データを参照して、ステップS61において特定された指示装置が設置されている位置を特定する。また、対象ユーザーのうちには携帯情報装置200を操作する指示ユーザーが含まれる。このため、ステップS63において受信されたユーザー位置に含まれる対象ユーザーのユーザー識別情報と現在位置との組のうちから携帯情報装置200を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報とは異なるユーザー識別情報を含む組を順に選択し、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーの現在位置を特定する。さらに、選択された組に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーと指示装置との間の距離を算出する。ここでは、対象ユーザーは、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCであり、携帯情報装置200を操作する指示ユーザーはユーザーAであり、指示装置はMFP100である。ステップS65においては、CPU201は、ユーザーA以外の対象ユーザーであるユーザーBおよびユーザーCそれぞれとMFP100との間の距離を算出し、算出した距離を第2の距離に設定する。
ステップS66においては、対象ユーザーのうちから処理対象とする1つの対象ユーザーを選択する。そして、第1の距離と、選択された対象ユーザーに対する第2の距離とを比較する。第1の距離が第2の距離より大きいならば処理をステップS68に進めるが、そうでなければ処理をステップS69に進める。ステップS68においては、ステップS66において選択された対象ユーザーを候補ユーザーに設定し、処理をステップS69に進める。ステップS69においては、ステップS63において受信されたユーザー位置に含まれるユーザー識別情報で特定される対象ユーザーのうちにステップS66において選択されていない対象ユーザーが存在するか否かを判断する。未選択の対象ユーザーが存在するならば処理をステップS66に戻すが、そうでなければ処理をステップS70に進める。ここでは、ユーザーBが候補ユーザに設定される場合を例に説明する。この場合、ユーザーBは、指示ユーザーであるユーザーAよりもMFP100までの距離が短い。
次のステップS70においては、実行時間要求をプリントサーバー300に無線LANI/F208を介して送信する。実行時間要求は、ステップS61において特定された指示装置の装置識別情報と、ステップS68において候補ユーザーに設定された対象ユーザーのユーザー識別情報と、を含む。実行時間を返信する。実行時間要求を受信するプリントサーバー300は、上述したように、候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを指示装置で実行するのに要する実行時間を返信するので、ステップS71においては、無線LANI/F208を介して、プリントサーバー300から実行時間を受信する。
次のステップS72においては、待ち時間を算出し、処理をステップS73に進める。ステップS64において算出された第1の距離、ステップS65において算出された第2の距離およびステップS71において受信された実行時間に基づいて待ち時間を算出する。待ち時間は、候補ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの到着時間に実行時間を加算した値から指示ユーザーが指示装置であるMFP100に到着するまでの時間を減算した値である。ステップS73においては、待ち時間をユーザーに通知し、処理を終了する。ステップS72において算出された待ち時間を表示部206に表示する。また、待ち時間を音声で出力するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態におけるプリントサーバー300は、携帯情報装置200を操作するユーザーAがMFP100を指示装置として指定すれば、PC400から受信する1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定し、1以上の対象ユーザーそれぞれの現在位置を取得し、対象ユーザーの位置と指示装置であるMFP100が設置されている位置との間の距離を第1の距離として算出する。さらに、1以上の対象ユーザーのうち指示ユーザーであるユーザーAを除く対象ユーザーであって、その対象ユーザーと指示装置であるMFP100との間の第2の距離が第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定し、候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを指示装置であるMFP100で実行する実行時間を予測し、第1の距離、第2の距離および実行時間に基づいて、指示ユーザーであるユーザーAが指示装置であるMFP100に到着してからの待ち時間を算出し、待ち時間を携帯情報装置200に送信する。携帯情報装置200では、待ち時間をユーザーに通知する。このため、ユーザーAは、MFP100を操作する前に他のユーザーBまたはユーザーCによりMFP100が使用されることによる待ち時間を通知することができる。
また、プリントジョブを記憶するプリントサーバー300が実行時間を算出するので、実行時間を容易に算出することができる。
また、プリントサーバー300は、指示装置であるMFP100の消耗品の残量を取得し、プリントジョブを指示装置であるMFP100が実行を完了する前に、MFP100の消耗品が消費される場合、消耗品を補充する時間を加えた待ち時間を算出する。このため、待ち時間を正確に算出することができる。
なお、変形例で示したように、プリントサーバー300が有する機能の一部を、携帯情報装置200,200A,200Bが有するようにしてもより。この場合においても、プリントサーバー300がその機能を有する場合と同様の効果に加えて、プリントサーバー300の負荷を低減することができる。
上述した実施の形態においては、プリントシステム1およびプリントサーバー300について説明したが、図9に示した利便性情報提供処理をプリントサーバー300に実行させる利便性情報提供方法、その利便性情報提供方法をプリントサーバー300が備えるCPU301に実行させる利便性情報提供プログラムとして発明を捉えることができる。また、図16に示した利便性情報提供処理をプリントサーバー300に実行させ、図17に示した利便性情報表示処理をMFP100,100A,100Bそれぞれに実行させる利便性情報提供方法、図16に示した利便性情報提供処理をプリントサーバー300が備えるCPU301に実行させる利便性情報提供プログラム、および図17に示した利便性情報表示処理をMFP100,100A,100Bそれぞれが備えるCPU11に実行させる利便性情報表示プログラムとして発明を捉えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 プリントシステム、3 ネットワーク、5 無線局、100,100A,100B MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、118 CD−ROM、119 近距離通信部、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、155 後処理部、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部、165 タッチパネル、167 ハードキー部、51 操作受付部、53 ユーザー認証部、55 ダウンロード部、57 画像形成制御部、200,200A,200B 携帯情報装置、201 CPU、202 カメラ、203 フラッシュメモリ、204 無線通信部、205 通話部、206 表示部、207 操作部、208 無線LANI/F、209 位置検出部、210 近距離通信部、211 外部記憶装置、251 指示装置指定受付部、253 状態要求部、255 状態情報受信部、257 通知部、261 位置要求受信部、263 位置取得部、265 位置情報送信部、267 ユーザー位置要求部、268 ユーザー位置受信部、269 指示装置決定部、271 第1距離算出部、273 第2距離算出部、275 候補ユーザー決定部、277 実行時間取得部、279 時間算出部、300 プリントサーバー、301 CPU、302 ROM、304 ネットワークI/F、305 HDD、306 表示部、307 操作部、308 バス、309 外部記憶装置、351 プリントジョブ受信部、353 プリントジョブ記憶制御部、355 ダウンロード要求受信部、357 サーバー側抽出部、359 プリントジョブ送信部、361 対象ユーザー設定部、363 ユーザー位置取得部、365 状態要求受信部、367 指示ユーザー特定部、369 指示装置決定部、371 第1距離算出部、373 第2距離算出部、375 候補ユーザー決定部、377 実行時間予測部、379 時間算出部、381 状態情報送信部、383 ユーザー位置要求受信部、385 ユーザー位置送信部、387 実行時間要求受信部、389 実行時間送信部、400 PC、500 認証サーバー。
Claims (7)
- プリントサーバーと1以上の画像形成装置と、携帯情報装置と、を含むプリントシステムであって、
前記プリントサーバーは、
ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するプリントジョブ受信手段と、
前記1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、前記受信された1以上のプリントジョブのうちから前記受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出手段と、
前記抽出された1以上のプリントジョブを、前記1以上の画像形成装置のうち前記ダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信手段と、を備え、
前記携帯情報装置は、前記携帯情報装置を操作する指示ユーザーによる指示に基づいて、前記1以上の画像形成装置のうち1つを指示装置に決定する指示装置決定手段を、備え、
前記プリントサーバーおよび前記携帯情報装置のうち利便情報生成装置は、
前記プリントジョブ受信手段により受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定手段と、
前記1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得手段と、
前記ユーザー位置取得手段により取得された対象ユーザーの位置と前記指示装置決定手段により決定された指示装置の位置との間の距離を第1の距離として算出する距離算出手段と、
前記1以上の対象ユーザーのうち前記指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと前記指示装置との間の第2の距離が、前記算出された第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定手段と、
前記プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち前記候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、前記指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測手段と、
前記第1の距離、前記第2の距離および前記予測された実行時間に基づいて、前記指示ユーザーが前記指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出手段と、を備え、
前記携帯情報装置は、さらに、前記時間算出手段により算出された待ち時間を前記指示ユーザーに通知する通知手段を、備える、プリントシステム。 - 前記通知手段は、前記第1の距離と前記第2の距離の差が所定のしきい値以下の場合、前記候補ユーザーよりも早く前記指示装置に向かうメッセージを通知する催促通知手段を、含む、請求項1に記載のプリントシステム。
- 前記利便情報生成装置は、前記プリントサーバーであり、
前記携帯情報装置は、さらに、前記指示ユーザーのユーザー識別情報と、前記指示装置決定手段により決定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求を、前記プリントサーバーに送信する状態要求送信手段を備え、
前記プリントサーバーは、前記待ち時間算出手段により算出された待ち時間を含む状態情報を、前記状態要求を送信してきた前記携帯情報装置に送信する状態情報送信手段を備える、請求項1または2に記載のプリントシステム。 - 前記利便情報生成装置は、さらに、前記指示装置が備える消耗品の残量を取得する残量取得手段を、さらに備え、
前記待ち時間算手段は、前記プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち前記候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを前記指示装置が実行する場合に、前記消耗品が消費されるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により消耗品が消費されると判断される場合、前記消耗品を補充する時間を加えた待ち時間を算出する、請求項1〜3のいずれかに記載のプリントシステム。 - 1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーであって、
ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するプリントジョブ受信手段と、
前記1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、前記受信された1以上のプリントジョブのうちから前記受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出手段と、
前記抽出された1以上のプリントジョブを、前記1以上の画像形成装置のうち前記ダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信手段と、
前記プリントジョブ受信手段により受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定手段と、
前記1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得手段と、
携帯情報装置から、前記携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、前記1以上の画像形成装置のうち前記指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信手段と、
前記ユーザー位置取得手段により取得された対象ユーザーの位置と前記受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出手段と、
前記1以上の対象ユーザーのうち前記指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと前記指示装置との間の第2の距離が、前記指示ユーザーと前記指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定手段と、
前記プリントジョブ受信手段により受信されたプリントジョブのうち前記候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、前記指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測手段と、
前記第1の距離、前記第2の距離および前記予測された実行時間に基づいて、前記指示ユーザーが前記指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出手段と、
前記時間算出手段により算出された待ち時間を前記携帯情報装置に送信する待ち時間送信手段と、を備えたプリントサーバー。 - 1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーで実行させる利便情報提供方法であって、
ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するサーバー側受信ステップと、
前記1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、前記受信された1以上のプリントジョブのうちから前記受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出ステップと、
前記抽出された1以上のプリントジョブを、前記1以上の画像形成装置のうち前記ダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信ステップと、
前記サーバー側受信ステップにおいて受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定ステップと、
前記1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得ステップと、
携帯情報装置から、前記携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、前記1以上の画像形成装置のうち前記指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信ステップと、
前記ユーザー位置取得ステップにおいて取得された対象ユーザーの位置と前記受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出ステップと、
前記1以上の対象ユーザーのうち前記指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと前記指示装置との間の第2の距離が、前記指示ユーザーと前記指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定ステップと、
前記サーバー側受信ステップにおいて受信されたプリントジョブのうち前記候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、前記指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測ステップと、
前記第1の距離、前記第2の距離および前記予測された実行時間に基づいて、前記指示ユーザーが前記指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出ステップと、
前記時間算出ステップにおいて算出された待ち時間を前記携帯情報装置に送信する待ち時間送信ステップと、を含む利便情報提供方法。 - 1以上の画像形成装置のいずれかにプリントデータをプリントさせるプリントサーバーを制御するコンピューターで実行させる利便情報提供プログラムであって、
ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、プリント条件と、画像データとを含むプリントジョブを受信するサーバー側受信ステップと、
前記1以上の画像形成装置のいずれかからユーザー識別情報を含むダウンロード要求を受信することに応じて、前記受信された1以上のプリントジョブのうちから前記受信されたダウンロード要求に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む1以上のプリントジョブを抽出するサーバー側抽出ステップと、
前記抽出された1以上のプリントジョブを、前記1以上の画像形成装置のうち前記ダウンロード要求を送信してきた画像形成装置に送信するプリントジョブ送信ステップと、
前記サーバー側受信ステップにおいて受信された1以上のプリントジョブに含まれる1以上のユーザー識別情報それぞれで特定されるユーザーを対象ユーザーに設定する対象ユーザー設定ステップと、
前記1以上の対象ユーザーそれぞれの位置を取得するユーザー位置取得ステップと、
携帯情報装置から、前記携帯情報装置を操作する指示ユーザーのユーザー識別情報と、前記1以上の画像形成装置のうち前記指示ユーザーにより指定された指示装置の装置識別情報とを含む状態要求受信する状態要求受信ステップと、
前記ユーザー位置取得ステップにおいて取得された対象ユーザーの位置と前記受信された状態要求に含まれる装置識別情報で特定される指示装置の位置との間の第1の距離を算出する距離算出ステップと、
前記1以上の対象ユーザーのうち前記指示ユーザーを除く対象ユーザーであって、当該対象ユーザーと前記指示装置との間の第2の距離が、前記指示ユーザーと前記指示装置との間の第1の距離より短い対象ユーザーを候補ユーザーに決定する候補ユーザー決定ステップと、
前記サーバー側受信ステップにおいて受信されたプリントジョブのうち前記候補ユーザーのユーザー識別情報を含むプリントジョブを、前記指示装置で実行する実行時間を予測する実行時間予測ステップと、
前記第1の距離、前記第2の距離および前記予測された実行時間に基づいて、前記指示ユーザーが前記指示装置に到着してからの待ち時間を算出する待ち時間算出ステップと、
前記時間算出ステップにおいて算出された待ち時間を前記携帯情報装置に送信する待ち時間送信ステップと、を前記コンピューターに実行させる利便情報提供プログラム。
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JP2018060315A (ja) * | 2016-10-04 | 2018-04-12 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成装置の制御プログラム |
JP2019025702A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム |
JP2020090063A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム |
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2014
- 2014-08-22 JP JP2014168909A patent/JP2016045666A/ja active Pending
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JP7183751B2 (ja) | 2018-12-07 | 2022-12-06 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム |
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