JP2018066929A - 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法 - Google Patents

画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018066929A
JP2018066929A JP2016206712A JP2016206712A JP2018066929A JP 2018066929 A JP2018066929 A JP 2018066929A JP 2016206712 A JP2016206712 A JP 2016206712A JP 2016206712 A JP2016206712 A JP 2016206712A JP 2018066929 A JP2018066929 A JP 2018066929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
fuse
fusing
toner
elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016206712A
Other languages
English (en)
Inventor
俊孝 小川
Toshitaka Ogawa
俊孝 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOC Corp
Original Assignee
SOC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOC Corp filed Critical SOC Corp
Priority to JP2016206712A priority Critical patent/JP2018066929A/ja
Publication of JP2018066929A publication Critical patent/JP2018066929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で交換ユニットを画像形成装置の適正な着脱部に装着させる方式を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、溶断可能な複数のエレメントが並列に配置されたヒューズを有する複数のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが、それぞれ着脱可能に装着される複数の着脱部70K、70Y、70M、70Cと、一の着脱部に装着された一のトナーユニットの複数のエレメントの配列状態、及びエレメントの溶断有無状態の少なくとも一方を検知する制御部と、着脱部70K、70Y、70M、70Cの各々と、前記配列状態及び前記溶断有無状態の少なくとも一方がそれぞれ異なるにように設定された溶断設定値とを対応づけて記憶する記憶部とを有する。制御部は、検知したエレメントの検知状態と設定された溶断設定値とにより、一のトナーユニットが適合ユニットであるかどうかを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、トナーユニット等の交換ユニットをユーザが交換可能な構成となっている。そして、カラー画像を形成する画像形成装置においては、トナーユニットが色毎に存在するため、高画質のカラー画像を形成するためには、各色のトナーユニットを適正な着脱部に装着することが望ましい。
下記の特許文献1には、トナーユニットの誤装着を防止するために、画像形成装置の本体に設けられた読み込み部が、トナーユニットに搭載されたICタグの情報を非接触通信で読み取り、トナーユニットが適正な着脱部に装着されていない場合には警告を行うことが開示されている。
特開2004−53761号公報
しかし、特許文献1の技術では、トナーユニットにICタグを搭載すると共に、画像形成装置の本体に非接触通信を行う読み込み部を設けるため、製造コストが高くなってしまう。また、ICタグを用いた場合には、通信環境によっては読み込み部がICタグの情報を適切に読み取りできず、着脱部に装着されたトナーユニットを適切に検出できない恐れがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で交換ユニットを画像形成装置の適正な着脱部に装着させる方式を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配置されたヒューズを有する複数の交換ユニットが、それぞれ着脱可能に装着される複数の着脱部と、前記着脱部に装着された前記交換ユニットの複数の前記ヒューズエレメントの配列状態、及び各ヒューズエレメントの溶断有無状態の少なくとも一方を検知する検知部と、前記着脱部の各々と、前記配列状態及び前記溶断有無状態の少なくとも一方がそれぞれ異なるにように設定された設定値とを対応づけて記憶する記憶部と、一の交換ユニットが一の着脱部に装着された際に、前記検知部が検知した前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの検知状態が、前記記憶部に記憶された前記一の着脱部に対応する前記設定値と同じ場合には、前記一の交換ユニットが前記一の着脱部に装着されるべき適合交換ユニットであると判定し、前記検知状態が前記一の着脱部に対応する前記設定値と異なる場合には、前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットではないと判定する制御部と、を備える、画像形成装置を提供する。
また、前記記憶部は、前記設定値の前記溶断有無状態として、各着脱部に対応する、前記ヒューズエレメントの配列方向におけるヒューズエレメントの溶断位置を、規則的にずらして記憶していることとしてもよい。
また、前記記憶部は、前記設定値の前記溶断有無状態として、各着脱部に対応する、前記ヒューズエレメントの配列方向における複数の隣接するヒューズエレメントの溶断位置を、まとめて規則的にずらして記憶していることとしてもよい。
また、1つの前記ヒューズに並列に配置された複数のヒューズエレメントの数は、前記着脱部の数以上であることとしてもよい。
また、1つの前記ヒューズに並列に配置された複数のヒューズエレメントの溶断特性は、それぞれ同一であることとしてもよい。
また、前記記憶部は、前記設定値の前記配列状態として、各着脱部に対応する、前記複数のヒューズエレメントが並列に配置可能な複数の一対端子において間にヒューズエレメントが配置されていない一対端子の位置を記憶していることとしてもよい。
また、前記制御部は、前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットであると判定した場合には、特定交換ユニットのヒューズエレメントを溶断させない第1電流供給状態に対応する第1通電信号と、前記特定交換ユニットの前記ヒューズエレメントを溶断させる第2電流供給状態に対応する第2通電信号とを、前記一の交換ユニットの溶断されていないヒューズエレメントにそれぞれ印加し、前記第1通電信号の印加による前記ヒューズエレメントの溶断の有無、及び前記第2通電信号の印加による前記ヒューズエレメントの溶断の有無をそれぞれ検出し、前記溶断の有無の検出結果に基づいて、前記一の交換ユニットが特定交換ユニットか否かを判定することとしてもよい。
また、前記制御部は、前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの配列方向において溶断済みのヒューズエレメントの隣のヒューズエレメントに、前記第1通電信号及び前記第2通電信号を印加することとしてもよい。
また、前記制御部は、前記適合交換ユニットであると判定された前記一の交換ユニットの前記ヒューズに対して、前記第1通電信号及び前記第2通電信号を複数回印加可能であることとしてもよい。
本発明の第2の態様においては、画像形成装置の複数の着脱部にそれぞれ装着される複数の交換ユニットの各々の本体部を準備する準備ステップと、通電により溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配列された複数のヒューズを、複数の前記本体部の各々に取り付ける取付けステップと、を有する交換ユニットセットの製造方法であって、複数の前記ヒューズの各々に対して、前記ヒューズエレメントの配列方向において異なる位置のヒューズエレメントをそれぞれ溶断する溶断ステップを更に有する、交換ユニットセットの製造方法を提供する。
また、前記取付けステップにおいては、同一の前記ヒューズを複数の前記本体部の各々に取り付け、前記溶断ステップにおいては、各本体部に取り付けられた複数の前記ヒューズの各々の異なる位置のヒューズエレメントをそれぞれ溶断することとしてもよい。
また、交換ユニットセットの製造方法は、前記ヒューズが前記本体部に取り付けられた前記交換ユニットであるトナーユニットに、トナーを充填する充填ステップを更に有し、前記溶断ステップにおいては、前記トナーが充填されたトナーユニットの取り付けられた前記ヒューズの前記ヒューズエレメントを溶断することとしてもよい。
また、前記溶断ステップにおいては、各ヒューズのヒューズエレメントの溶断位置が、前記配列方向において規則的に1つずつずれるように、各ヒューズのヒューズエレメントを溶断することとしてもよい。
本発明の第3の態様においては、溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配置されたヒューズを有し、画像形成装置の複数の着脱部にそれぞれ着脱可能に装着される複数の交換ユニットの判定方法であって、一の交換ユニットが一の着脱部に装着された際に、前記一の交換ユニットの複数の前記ヒューズエレメントの配列状態、及び各ヒューズエレメントの溶断有無状態の少なくとも一方を、検知部により検知するステップと、前記検知部が検知した前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの検知状態が、前記着脱部の各々と前記配列状態及び前記溶断有無状態の少なくとも一方がそれぞれ異なるにように設定された設定値とを対応づけて記憶する記憶部に記憶された前記一の着脱部に対応する前記設定値と同じ場合には、前記一の交換ユニットが前記一の着脱部に装着されるべき適合交換ユニットであると判定し、前記検知状態が前記一の着脱部に対応する前記設定値と異なる場合には、前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットではないと判定するステップと、を有する、交換ユニットの判定方法を提供する。
本発明によれば、簡易な構成で交換ユニットを画像形成装置の適正な着脱部に装着させる方式を提供できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の概略構成の一例を示す図である。 トナーユニット30のヒューズ35の断面構成の一例を示す模式図である。 図2に示すヒューズ35の平面構成を示す模式図である。 エレメント37a〜37fの溶断特性曲線Gを示す図である。 ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの予め溶断されたエレメントを説明するための模式図である。 図5に示すヒューズ35K、35Y、35M、35Cの種別判定の際のエレメントの溶断位置を説明するための模式図である。 制御回路90とユニット側回路80の構成の一例を説明するためのブロック図である。 不溶断通電信号及び可溶断通電信号の一例を示す図である。 判定信号変換部108の構成の一例を示す回路図である。 トナーユニット30の装着時の画像形成装置1の動作例を示すフローチャートである。 トナーユニット30の適合判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 トナーユニット30の種別判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 トナーユニット30が再度装着された際のエレメント37a〜37fの状態を説明するための模式図である。 一部のエレメントが設けられていないヒューズ35K、35Y、35M、35Cを説明するための模式図である。 1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 変形例1に係る制御回路90とユニット側回路80の構成の一例を説明するためのブロック図である。 変形例2に係る通電信号列の一例を示す図である。
以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.画像形成装置の構成
2.交換ユニットのヒューズについて
3.制御回路90とユニット側回路80の構成
4.交換ユニットの装着時の判定処理
4−1.適合判定処理
4−2.種別判定処理
5.トナーユニットの製造方法
6.本実施形態における効果
7.変形例
7−1.変形例1
7−2.変形例2
7−3.他の変形例
<1.画像形成装置の構成>
図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成例について説明する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置1の概略構成の一例を示す図である。
画像形成装置1は、ここでは電子写真方式のカラーレーザビームプリンタであり、コンピュータ等の外部装置から画像信号を受信して紙Sに画像を形成する。図1に示すように、画像形成装置1は、プロセスユニット10K、10Y、10M、10C、転写ユニット40、クリーニングユニット45、定着ユニット50、搬送ユニット60、表示部68と、着脱部70K、70Y、70M、70Cと、制御回路90とを有する。
プロセスユニット10K、10Y、10M、10Cは、感光体14K、14Y、14M、14C上に潜像を形成した後に、現像剤であるトナーにて潜像をトナー像として可視化する機能を有する。プロセスユニット10K、10Y、10M、10Cは、カラートナー像を可視化するために、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して設けられている。4つのプロセスユニット10K、10Y、10M、10Cの基本構成は同様であるので、ここではプロセスユニット10Kの構成について説明する。
プロセスユニット10Kは、感光体14K上に潜像を形成した後に、ブラックトナーにて潜像をブラックトナー像として可視化する。プロセスユニット10Kは、感光体ユニット12Kと、露光ユニット18Kと、現像ユニット20Kと、トナーユニット30Kと、を有する。
感光体ユニット12Kは、感光体14Kと帯電器16Kを有する。感光体14Kは、ドラムの外周に感光層を有し、感光層の表面に潜像を担持する。感光体14Kは、回転可能に装置本体3に支持されており、図1において時計周りに回転する。帯電器16Kは、感光体14Kを帯電する。
露光ユニット18Kは、レーザを感光体14Kに照射することによって、帯電された感光体14K上に潜像を形成する。
現像ユニット20Kは、ブラックトナーを収容しており、感光体14Kに形成された潜像をブラックトナーにてブラックトナー像として現像する(可視化する)。現像ユニット20Kは、ブラックトナーを担持する現像ローラ21Kを有する。
トナーユニット30Kは、現像ユニット20Kに補給するブラックトナーを収容する。トナーユニット30Kは、着脱部70Kに着脱可能に装着されている。また、トナーユニット30Kには、詳細は後述するが、トナーユニット30Kが適正な着脱部70Kに装着されたか否かを判定するためのヒューズ35Kが取り付けられている。ヒューズ35Kは、トナーユニット30Kが純正品であるか否かを判定するためにも利用される。
転写ユニット40は、4つの感光体14K、14Y、14M、14Cに担持された各色のトナー像を紙Sに転写する。転写ユニット40は、転写ベルト41と、駆動ローラ42と、転写ローラ43と、転写バックアップローラ44とを有する。
転写ベルト41は、駆動ローラ42及び転写ローラ43に張架され、駆動ローラ42により図1に示す矢印の方向に回転する。転写ベルト41には、感光体14K、14Y、14M、14C上のトナー像が一次転写される。転写ローラ43と転写バックアップローラ44は、給紙カセット65から搬送されてきた紙Sに対して、転写ベルト41上の単色トナー像やフルカラートナー像を二次転写させる。
クリーニングユニット45は、紙Sに二次転写されずに転写ベルト41上に残留する残留トナーを除去する。クリーニングユニット45は、クリーニングローラ46と、バイアスローラ47とを有し、機械的及び電気的に転写ベルト41を清掃する。
定着ユニット50は、紙S上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を、加熱加圧して紙Sに融着させて、定着された像とする。定着ユニット50は、ヒートローラ51と、定着バックアップローラ53とを有する。
搬送ユニット60は、給紙カセット65に積層された紙Sを一枚ずつ繰り出し、繰り出した紙Sを搬送し排紙トレイ67へ排紙する。搬送ユニット60は、紙Sが搬送される搬送路61と、搬送路61に設けられた複数の搬送ローラ62とを有する。
表示部68は、画像形成装置1の状態や動作に関する各種の情報を表示する。また、表示部68は、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが適正な着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたか否かについて表示する。また、表示部68は、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが純正品か非純正品かについて表示する。
制御回路90は、上述した各ユニットを制御する。制御回路90には、例えば画像形成装置1と接続されたコンピュータから画像信号や制御信号が入力される。制御回路90は、入力された画像信号及び制御信号に基づいて、各ユニットを制御して画像を形成する。また、制御回路90は、各ユニットと電気的に接続されており、センサー等から信号を受信することで各ユニットの状態を検出しつつ、各ユニットを制御する。
<2.交換ユニットのヒューズについて>
画像形成装置1においては、交換ユニットが着脱可能に装着される構成となっている。交換ユニットとは、画像形成装置1の装置本体3の耐久年数に比べて、該交換ユニットの寿命が短い消耗品に類するものであり、ユーザやサービスマンにより交換することが想定されているユニットである。
本実施形態では、図1に示す感光体ユニット12K、12Y、12M、12C、現像ユニット20K、20Y、20M、20C、トナーユニット30K、30Y、30M、30C、クリーニングユニット45、定着ユニット50等が、交換ユニットに該当する。装置本体3には、交換ユニットが着脱可能に装着される着脱部が設けられている。例えば、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cは、それぞれ図1に示す着脱部70K、70Y、70M、70Cに着脱可能に装着されている。
交換ユニットには、着脱部に装着された該交換ユニットが適正な着脱部に装着されたか否かを判定するために、電流の供給を受けて溶断可能なヒューズ(例えば、ヒューズ35K、35Y、35M、35C)が設けられている。また、ヒューズは、着脱部に装着された交換ユニットが特定交換ユニット(具体的には、純正品)であるか否かを判定する際にも利用される。ヒューズとは、所定の溶断特性を有するものであり、所定の通電電流と通電時間との組み合わせで溶断するコンポーネントを意味するものである。
以下では、交換ユニットとしてトナーユニット30K、30Y、30M、30Cを例に挙げて説明する。トナーユニット30K、30Y、30M、30Cには、図1に示すように、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cが設けられている。ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの構成は、同一である。また、以下では説明の便宜上、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cをトナーユニット30と総称し、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cをヒューズ35と総称して説明する。
図2は、トナーユニット30のヒューズ35の断面構成の一例を示す模式図である。図3は、図2に示すヒューズ35の平面構成を示す模式図である。
図2及び図3に示すように、ヒューズ35は、基板36と、エレメント37a〜37fと、端子38a〜38fと、共通端子38gと、オーバーコート39と有する。なお、図3では、説明の便宜上、オーバーコート39が省略されている。また、実際には、エレメント37a〜37fのうちの1つのエレメントが溶断されている(図5参照)が、ここでは説明の便宜上溶断されていないものとして説明する。
基板36は、例えばセラミックス等から成る絶縁基板である。
エレメント37a〜37fは、図3に示すように並列に配列されている。エレメント37a〜37fは、それぞれ所定の抵抗値を有し、電流の供給を受けてジュール発熱して溶断する可溶体である。エレメント37a〜37fは、発熱して温度が融点まで上昇すると、溶断する。
エレメント37a〜37fは、それぞれ同じ材質(例えば銀)から成る。また、エレメント37a〜37fの大きさ(具体的には、幅w、厚さt及び長さLの大きさ)は、それぞれ同一である。そして、エレメント37a〜37fのそれぞれの抵抗値Rは、下記の式(1)で示される。
R=ρ×L/a (1)
ここで、a=w×tであり、ρは抵抗率である。
端子38a〜38fは、エレメント37a〜37fの長手方向の一端部と接続されている。すなわち、端子38aはエレメント37aの一端部と接続され、端子38bはエレメント37bの一端部と接続され、端子38cはエレメント37cの一端部と接続され、端子38dはエレメント37dの一端部と接続され、端子38eはエレメント37eの一端部と接続され、端子38fはエレメント37fの一端部と接続されている。
共通端子38gは、エレメント37a〜37fの長手方向の他端部とそれぞれ接続されている。また、共通端子38gは、トナーユニット30のユニット側回路80(図7参照)と接続されている。
オーバーコート39は、例えば絶縁樹脂材料から成り、エレメント37a〜37fの上部を覆う。
エレメント37a〜37fは、それぞれ同一の溶断特性を有する。例えば、エレメント37a〜37fは、図4に示すような溶断特性を有する。
図4は、エレメント37a〜37fの溶断特性曲線Gを示す図である。溶断特性曲線Gは、エレメント37a〜37fを溶断する通電電流及び通電時間の関係を示すものである。図4のグラフの横軸は通電時間Tを示し、縦軸は通電電流Iを示す。横軸と縦軸は、それぞれ対数目盛りとなっている。一般的に、エレメント37a〜37fは、通電電流Iが大きいと短い通電時間Tで溶断し、通電電流Iが小さいと長い通電時間Tで溶断する。
エレメント37a〜37fの発熱量Qは、エレメント37a〜37fの抵抗と、通電電流Iと、通電時間Tとに関係する。一方で、エレメント37a〜37fを溶断させるために必要な発熱量Qは、エレメント37a〜37fを融点まで温度上昇させるために必要な熱量と、基板36、端子38a〜38f、共通端子38g及びオーバーコート39に吸熱される熱量等から決まってくる。Q>Qなる条件が満足された場合にエレメント37a〜37fは溶断するが、実際にエレメント37a〜37fが溶断する通電電流Iや通電時間Tは、エレメント37a〜37fの溶断メカニズムに関係した多くの要因によって決まってくる。各要因を定量的に管理することにより、図4に示すようなエレメント37a〜37fの溶断特性曲線Gが得られる。
図4に示すように、エレメント37a〜37fは、通電電流Iの値を小さくすると、溶断に要する通電時間Tが大きくなる基本的な性質を有する。通電電流Iの値をさらに小さくすると、溶断特性曲線Gは、ほぼ水平な直線となる場合が多い。典型的なヒューズの溶断特性曲線Gにおいては、通電時間Tが約10msecから100secまでの領域で、溶断特性曲線Gがほぼ水平な直線となる。この領域を、最小溶断電流領域と呼び、最小溶断電流領域を代表する通電電流Iの電流値を最小溶断電流値と呼ぶ。
本実施形態では、各着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されるトナーユニット30K、30Y、30M、30Cのヒューズ35K、35Y、35M、35Cにおいては、エレメント37a〜37fのうちのそれぞれ異なる位置のエレメントが予め溶断されている。
図5は、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの予め溶断されたエレメントを説明するための模式図である。図5においては、溶断されたエレメントを破線で示し、溶断されていないエレメントを実線で示している。図5に示すヒューズ35K、35Y、35M、35Cは、新品のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着される前の状態を示す。また、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cは、それぞれ並列に配置された6個のエレメント37a〜37fを有する。
図5に示すように、ヒューズ35Kでは1番目のエレメント37aが溶断されており、ヒューズ35Yでは2番目のエレメント37bが溶断されており、ヒューズ35Mでは3番目のエレメント37cが溶断されており、ヒューズ35Cでは4番目のエレメント37dが溶断されている。すなわち、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cにおいては、規則的に1個ずつずれた位置のエレメントが溶断されている。これにより、詳細は後述するが、各トナーユニット30K、30Y、30M、30Cのエレメントの溶断位置を検知する(すなわち、6個のエレメントのうちの何番目のエレメントが溶断されたかを検知する)ことで、当該トナーユニットが適正な着脱部に装着されたか否かを判定する。これにより、トナーユニットの誤装着を防止できる。この結果、誤装着に起因するトナーの混色を防止できる。
なお、上記では、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの各々に6つのエレメント37a〜37fが設けられていることとしたが、これに限定されない。ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの各々には、着脱部70K、70Y、70M、70Cの数(すなわち4個)以上のエレメントが設けられていてもよい。これにより、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cの各々の溶断されたエレメントを異ならせることができる。
また、本実施形態では、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが着脱部70K、70Y、70M、70Cにされた際に、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが純正品であるか否かの判定をするために、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cのヒューズ35K、35Y、35M、35Cのエレメントを溶断する。そして、溶断されるエレメントは、それぞれ異なる位置のエレメントである。
図6は、図5に示すヒューズ35K、35Y、35M、35Cの種別判定の際のエレメントの溶断位置を説明するための模式図である。
図6と図5を対比すると分かるように、ヒューズ35Kでは、種別判定の際に、溶断済みの1番目のエレメント37aの隣りの2番目のエレメント37bが溶断されている。同様に、ヒューズ35Yでは、溶断済みの2番目のエレメント37bの隣りの3番目のエレメント37cが溶断されており、ヒューズ35Mでは、溶断済みの3番目のエレメント37cの隣りの4番目のエレメント37dが溶断されており、ヒューズ35Cでは、溶断済みの4番目のエレメント37dの隣りの5番目のエレメント37eが溶断されている。
このように溶断済みのエレメントの次のエレメントを溶断することで、溶断されたエレメントが重複しない。このため、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cを着脱部70K、70Y、70M、70Cから取り外してから、着脱部70K、70Y、70M、70Cに再度装着する場合に、エレメントの溶断位置(すなわち、溶断済みの2つのエレメントの位置)を検知することで、当該トナーユニットが適正な着脱部に装着されたか否かを判定できる。
本実施形態では、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが適正な着脱部に装着されたか否かの適合判定が行われる。また、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが純正品か否かの種別判定が行われる。そして、適合判定及び種別判定は、装置本体3の制御回路90と、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cのユニット側回路80とが協働することで実現されている。
<3.制御回路90とユニット側回路80の構成>
図7を参照しながら、制御回路90及びユニット側回路80の構成について説明する。
図7は、制御回路90とユニット側回路80の構成の一例を説明するためのブロック図である。図7では、トナーユニット30Kのユニット側回路80のみが示されており、トナーユニット30Y、30M、30Cのユニット側回路80は図示されていない。トナーユニット30Y、30M、30Cのユニット側回路80の構成は、トナーユニット30Kのユニット側回路80の構成と同様であるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、ヒューズ35Kが接続されたユニット側回路80が、トナーユニット30Kに取り付けられている。ユニット側回路80は、コネクタ75を介して制御回路90と電気的に接続されている。図7に示すように、装置側回路である制御回路90は、制御部91と、記憶部92と、D/A変換部93と、波形生成部94と、電圧電流変換部95とを有する。
制御部91は、交換ユニットが着脱部に装着された際に、交換ユニットに関する判定処理を行う。具体的には、制御部91は、着脱部70K、70Y、70M、70Cのうちの一の着脱部に装着されたトナーユニット30が、当該着脱部に適合する適合ユニットであるか否かを判定する適合判定処理を行う。また、制御部91は、一の着脱部に装着されたトナーユニット30が純正品であるか否かを判定する種別判定処理を行う。判定処理は、適合判定処理、種別判定処理の順に行われる。
記憶部92は、制御部91が実行するプログラムや、制御部91が制御を行う際に利用するデータを記憶する。記憶部92は、詳細は後述するが、着脱部70K、70Y、70M、70Cの各々に対応付けられたヒューズ35K、35Y、35M、35Cのエレメント37a〜37fの溶断設定値を記憶する。溶断設定値は、エレメント37a〜37fのいずれかのエレメントが溶断されているかを示すものである。
D/A変換部93は、制御部91から入力される制御信号用のデジタル電圧信号をアナログ電圧信号に変換する。D/A変換部93は、変換したアナログ電圧信号を波形生成部94へ出力する。
波形生成部94は、D/A変換部93から入力されたアナログ電圧信号と、制御部91から入力された通電時間信号とを同期した電圧信号波形を生成する。波形生成部94は、生成した電圧信号波形を電圧電流変換部95へ出力する。なお、D/A変換部93及び波形生成部94は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号出力回路と平滑回路とから構成されている。
電圧電流変換部95は、波形生成部94から入力された電圧信号波形に応じて、所定の電流信号波形に変換する。電圧電流変換部95は、変換した電流信号波形を制御信号として、コネクタ75を介してユニット側回路80のヒューズ35Kへ出力し、この制御信号に従って電源部100から通電電流がエレメント37a〜37fへ通電される。
次に、トナーユニット30Kのユニット側回路80は、図7に示すように、上述したヒューズ35Kと、電源端子A〜Fと、端子Gとを有する。
ヒューズ35Kは、図2及び図3に示した構成であり、6個のエレメント37a〜37fが並列されている。
電源端子Aはヒューズ35の端子38aと接続され、電源端子Bは端子38bと接続され、電源端子Cは端子38cと接続され、電源端子Dは端子38dと接続され、電源端子Eは端子38eと接続され、電源端子Fは端子38fと接続されている。また、電源端子A〜Fは、コネクタ75を介して制御回路90と接続されている。具体的には、電源端子A〜Fは、それぞれ制御回路90の通電部105a〜105fと接続されている。
端子Gは、ヒューズ35の共通端子38gと接続されている。また、端子Gは、コネクタ75を介して電圧電流変換部95と接続されている。
ところで、本実施形態では、着脱部70K、70Y、70M、70Cのうちの一の着脱部に装着されたトナーユニット30Kが、一の着脱部への装着に適した適合ユニットであるか否かを判定するために、トナーユニット30Kのヒューズ35Kのエレメント37a〜37fに通電信号を印加する。また、トナーユニット30Kが純正品か否かを判定する際にも、エレメント37a〜37fに通電信号が印加される。
かかる機能を実現するために、制御回路90は、図7に示すように、電源部100と、スイッチ104a〜104fと、通電部105a〜105fと、プルダウン抵抗107と、判定信号変換部108とを有する。
電源部100は、電力の供給部である。本実施形態では、電源部100は、不溶断通電信号及び可溶断通電信号をエレメント37a〜37fへ印加する。不溶断通電信号は、エレメント37a〜37fを溶断させない第1電流供給状態に対応する第1通電信号に該当し、可溶断通電信号は、エレメント37a〜37fを溶断させる第2電流供給状態に対応する第2通電信号に該当する。電源部100は、種別判定の際に、エレメント37a〜37fへ不溶断通電信号を印加した後に、可溶断通電信号を印加する。
図8は、不溶断通電信号及び可溶断通電信号の一例を示す図である。図8(a)が不溶断通電信号を示し、図8(b)が可溶断通電信号を示す。可溶断通電信号及び不溶断通電信号は、エレメント37a〜37fの溶断特性曲線G(図4)に基づいた通電電流の電流値及び通電時間でそれぞれ設定されている。例えば、図8(b)の可溶断通電信号は、図4のグラフ上で特性点Pよりも電流値が大きい点Pに対応しており、特性点Pの通電時間Tと、特性点Pの通電電流Iよりも大きいIBとで構成される。図8(a)の不溶断通電信号は、グラフ上で特性点Pよりも電流値が小さい点Pに対応しており、特性点Pの通電時間Tと、特性点Pの通電電流Iよりも小さいIAとで構成される。このように、可溶断通電信号の電流値は、不溶断通電信号の電流値と異なる。
通電電流IBの可溶断通電信号をエレメント37a〜37fへ印加した場合には、図4のグラフから分かるように、エレメント37a〜37fが通電時間Tよりの短い通電時間TBで溶断される。可溶断通電信号の通電電流IBは、通電時間TBが通電時間Tよりも十分に小さくなるように設定される。なお、最小溶断電流領域においては、エレメント37a〜37fの溶断特性曲線Gの特性上、電流値の変動が少ない。このため、最小溶断電流領域に特性点Pを設定し、特性点Pの電流値に対して不溶断通電信号及び可溶断通電信号の電圧を異ならせることで、溶断特性曲線が異なるエレメントを適切に判別できる。
図7に戻り、電源部100は、不溶断通電信号及び可溶断通電信号を、エレメント37a〜37fの中から選択した一つのエレメントに印加する。具体的には、スイッチ104a〜104fの中から閉じるスイッチを選択することで、所望のエレメントに不溶断通電信号及び可溶断通電信号を印加できる。
スイッチ104a〜104fは、それぞれ独立して開閉可能である。通電部105a〜105fは、エレメント37a〜37fの各々に対して通電を行う回路部分である。通電部105a〜105fには、スイッチ104a〜104fが設けられている。スイッチ104a〜104fが開閉状態を切り替えることで、通電部105a〜105fによる通電のオン・オフが切り替わる。このため、電源部100は、スイッチ104a〜104fのうちでスイッチ104bのみが閉じている場合には、不溶断通電信号及び可溶断通電信号を、通電部105bを介してエレメント37bのみに印加する。
プルダウン抵抗107は、電圧電流変換部95と接地部との間に設けられている。プルダウン抵抗107は、エレメント37a〜37fに通電信号が印加された際のエレメント37a〜37fの溶断の有無を検知するためのものである。例えば、前述した不溶断通電信号及び可溶断通電信号が印加された際のプルダウン抵抗107の両端子間における電圧の発生の有無に基づいて、エレメント37a〜37fの溶断の有無を検知する。
ここでは、エレメント37bに不溶断通電信号及び可溶断通電信号(説明の便宜上、2つの通電信号を総称して単に通電信号とも呼ぶ)が印加される場合を例に挙げて説明する。
エレメント37bに通電信号が印加されてもエレメント37bが溶断されていない状態では、電源部100からの通電信号(電流)が、エレメント37b及び電圧電流変換部95を通過してプルダウン抵抗107に流れる。これにより、プルダウン抵抗107の両端子間に電圧が発生し、電圧信号が判定信号変換部108に入力される。
一方で、エレメント37bに通電信号が印加されてエレメント37bが溶断されている状態では、電源部100からの通電信号は、プルダウン抵抗107に流れないので、プルダウン抵抗107の両端子間に電圧は発生せず、電位は接地レベルとなる。
判定信号変換部108は、入力された電圧信号を、制御部91が判定可能なレベルの電圧信号(すなわち判定信号)に変換し、判定信号を制御部91へ出力する。
例えば、エレメント37bに不溶断通電信号及び可溶断通電信号が印加された場合には、判定信号変換部108には、エレメント37bが溶断せずプルダウン抵抗107に通電信号が流れた際の第1電圧信号と、エレメント37bが溶断してプルダウン抵抗107に通電信号が流れていない際の第2電圧信号とが、入力される。そして、判定信号変換部108は、入力された第1電圧信号及び第2電圧信号を、制御部91が判定可能なレベルの電圧信号(すなわち判定信号)に変換する。なお、判定信号変換部108は、エレメント37a、37c〜37fに通電信号が印加された場合にも、同様な処理を行う。
図9は、判定信号変換部108の構成の一例を示す回路図である。判定信号変換部108は、入力端子Jと、出力端子Kとを有する。入力端子Jには、エレメント37a〜37fが溶断していない状態に対応する第1電圧信号と、エレメント37a〜37fが溶断している状態に対応する第2電圧信号とが入力される。入力された第1電圧信号は、制御部91がオン・オフを判定できる閾値電圧よりも十分に大きい第1変換信号に変換され、第2電圧信号は、閾値電圧よりも十分に小さい第2変換信号に変換される。出力端子Kは、第1変換信号及び第2変換信号を制御部91へ出力する。
図7に戻り、制御部91は、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cのエレメント37a〜37fの配列状態、及びエレメント37a〜37fの溶断有無状態の少なくとも一方を検知する検知部として機能する。制御部91は、例えば、エレメント37a〜37fを溶断させない通電信号(以下、検知通電信号と呼ぶ)を、電源部100からエレメント37a〜37fに印加して、エレメント37a〜37fが溶断しているか否かを検知する。
なお、検知通電信号は、前述した図8(a)に示す不溶断通電信号と同じ信号でもよい。又は、検知通電信号は、不溶断通電信号の電流値よりも小さい電流値の信号であってもよい。
ここで、トナーユニット30Kを例に挙げて、検知通電信号の印加による、トナーユニット30Kのエレメント37a〜37fの溶断有無の検知の流れについて説明する。なお、トナーユニット30Kのエレメント37aは溶断されており、エレメント37b〜37fは溶断されていないものとする。
まず、制御部91は、スイッチ104aを閉状態にし、スイッチ104b〜104fを開状態にする。この状態で、制御部91は、検知通電信号を電源部100からエレメント37aへ向けて印加する。すると、エレメント37aは溶断されているので、電源部100からの検知通電信号は、プルダウン抵抗107に流れない。この結果、制御部91は、エレメント37aは溶断していると判定する。
次に、制御部91は、スイッチ104bを閉状態にし、スイッチ104a、104c〜104fを開状態にする。この状態で、制御部91は、検知通電信号を電源部100からエレメント37bへ向けて印加する。すると、エレメント37bは溶断されていないので、電源部100からの検知通電信号は、エレメント37b及び電圧電流変換部95を通過してプルダウン抵抗107に流れる。これにより、プルダウン抵抗107の両端子間に電圧が発生し、電圧信号が判定信号変換部108に入力される。この結果、制御部91は、エレメント37bは溶断していないと判定する。
同様に、制御部91は、エレメント37c〜37fについても、検知通電信号を印加して溶断の有無を検知する。本実施形態では、エレメント37c〜37fは溶断されていないので、制御部91は、検知通電信号を印加することで、エレメント37c〜37fが溶断していなと判定することになる。
制御部91は、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cがそれぞれ着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着された際に、上述した検知通電信号の印加によるトナーユニット30のエレメント37a〜37fの溶断の有無の検知結果と、予め記憶部92に記憶された溶断設定値とを比較して、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されるべき適合ユニットであるか否かを判定する適合判定を行う。
ここで、記憶部92に記憶された、着脱部70K、70Y、70M、70Cの各々に対応づけられた溶断設定値について説明する。記憶部92は、着脱部70K、70Y、70M、70Cの各々に装着されるべき適合ユニットのヒューズ35K、35Y、35M、35Cのエレメント37a〜37fの溶断位置を示す溶断設定値を記憶している。すなわち、記憶部92は、着脱部70K、70Y、70M、70Cと、各ヒューズのエレメント37a〜37fの溶断設定値とを対応づけて記憶している。
溶断設定値は、エレメント37a〜37fの配列方向において、ヒューズ毎にエレメント37a〜37fの溶断位置を規則的にずらしたものである。また、溶断位置は、エレメント37a〜37fの中で溶断されているエレメントを特定する位置である。例えば、記憶部92は、溶断位置として、着脱部70Kについてはエレメント37aを、着脱部70Yについてはエレメント37bを、着脱部70Mについてはエレメント37cを、着脱部70Cについてはエレメント37dを、それぞれ対応づけて記憶している。
前述したように、本実施形態では、エレメント37a〜37fを溶断してトナーユニット30が純正品かを判定する種別判定処理が行われる。例えば、種別判定処理が1回行われると、前述した図6に示すように、エレメント37a〜37fのうちの2つのエレメントが溶断されている状態となる。そして、種別判定処理が行われた後に、トナーユニット30が取り外されて再度装着されるケースがある。このようなケースにおいて再度装着されたトナーユニット30に対する適合判定を正しく行えるように、記憶部92は、溶断設定値を更新して記憶する。
記憶部92は、更新後の溶断設定値が示す溶断位置として、着脱部70Kについてはエレメント37a、37bを、着脱部70Yについてはエレメント37b、37cを、着脱部70Mについてはエレメント37c、37dを、着脱部70Yについてはエレメント37d、37eを、それぞれ記憶する。すなわち、記憶部92は、隣接する2つのエレメントを溶断位置として、まとめて規則的にずらして記憶している。
制御部91は、例えば、トナーユニット30Kが着脱部70K、70Y、70M、70Cのうちの一の着脱部に装着された際には、以下のように適合判定を行う。すなわち、制御部91は、一の着脱部に装着されたトナーユニット30Kのエレメント37a〜37fの溶断の有無の検知結果が、記憶部92に記憶された、一の着脱部に対応づけられた溶断設定値と同じ場合には、トナーユニット30Kが一の着脱部に装着されるべき適合ユニットであると判定する。一方で、制御部91は、検知結果が溶断設定値と異なる場合には、トナーユニット30Kが適合ユニットではないと判定する。
また、制御部91は、装着されたトナーユニット30Kが適合ユニットであると判定した場合には、当該トナーユニット30Kの溶断されていないエレメントに不溶断通電信号及び可溶断通電信号を印加して、トナーユニット30Kが純正品か否かを判定する種別判定を行う。この際、制御部91は、エレメント37a〜37fの配列方向において、溶断済みのエレメントの隣の溶断されていないエレメントに、不溶断通電信号及び可溶断通電信号を印加する。
ここで、適合ユニットと判定された、エレメント37aのみが溶断されているトナーユニット30Kを例に挙げて、具体的に説明する。
制御部91は、適合ユニットと判定されたトナーユニット30Kの溶断済みのエレメント37aの次のエレメント37bに、上述した不溶断通電信号及び可溶断通電信号を印加し、不溶断通電信号の印加によるエレメント37bの溶断の有無と、可溶断通電信号の印加によるエレメント37bの溶断の有無とを検出する。そして、制御部91は、不溶断通電信号の印加ではエレメント37bが溶断しないと検出し、かつ可溶断通電信号の印加によりエレメント37bが溶断したと検出した場合には、トナーユニット30Kが純正品であると判定する。一方で、制御部91は、不溶断通電信号の印加によりエレメント37bが溶断したと検出した場合、又は可溶断通電信号の印加ではエレメント37bが溶断しないと検出した場合には、トナーユニット30Kが非純正品であると判定する。これにより、通電信号の印加に対するエレメント37bの溶断の有無の検出に応じて、トナーユニット30Kが純正品か非純正品かを容易に判定できる。
トナーユニット30Kのヒューズ35Kは、着脱部70K、70Y、70M、70Cの数以上の数のエレメント(6個のエレメント37a〜37f)を有する。そして、種別判定の際には1つのエレメントを溶断するので、本実施形態では、種別判定を複数回行うことが可能である。すなわち、制御部91は、適合ユニットと判定されたトナーユニット30Kのヒューズ35Kに対して、不溶断通電信号及び可溶断通電信号を複数回印加可能である。
また、制御部91は、適合判定及び種別判定の結果に基づいて、装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cに関する情報を表示部68(図1)に表示させる。例えば、表示部68は、装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが適合ユニットである旨を表示する。これにより、作業者は、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが正しく装着されたことを容易に把握できる。また、表示部68は、装着されたトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが純正品である旨を表示してもよい。なお、制御部91は、表示部68に代えて、画像形成装置1に接続された表示装置にトナーユニット30に関する情報を表示させてもよい。
<4.交換ユニットの装着時の判定処理>
図10〜図12を参照しながら、交換ユニットの装着時の判定処理(適合判定処理、種別判定処理)について説明する。以下では、交換ユニットとしてトナーユニット30K、30Y、30M、30C(単に、トナーユニット30とする)を例に挙げて、着脱部70Kにトナーユニット30を装着する場合の判定処理について説明する。
図10は、トナーユニット30の装着時の画像形成装置1の動作例を示すフローチャートである。本フローチャートは、着脱部70Kに装着されているトナーユニット30内のトナーが消費されて所定量以下となり、不図示のセンサー(該センサーは、トナーユニット30の内部に装着されている)により「トナーエンプティー」が検出されたところから開始される(ステップS102)。
「トナーエンプティー」が検出されると、制御部91は、例えば、表示部68にトナーユニット30の交換を促す表示を行う。ユーザは、表示部68に表示された内容に従い、着脱部70Kに装着されていたトナーユニット30を取り外し、新品のトナーユニット30を着脱部70Kに装着する作業を行う。
次に、制御部91は、不図示のセンサー(該センサーは、装置本体3に設けられている)により、着脱部70Kにトナーユニット30が装着された否かを判定する(ステップS104)。制御部91は、ステップS104で着脱部70Kにトナーユニット30が装着されていないと判定した場合には(No)、表示部68にエラー表示を行う(ステップS114)。エラー表示は、ユーザに着脱部70Kにトナーユニット30の装着を促すようなメッセージを含む。
一方で、制御部91は、ステップS104で着脱部70Kにトナーユニット30が装着されたと判定した場合には(Yes)、トナーユニット30が着脱部70Kに装着すべき適合ユニット(すなわち、トナーユニット30K)か否かを判定する適合判定処理を行う(ステップS106)。
(4−1.適合判定処理)
図11を参照しながら、着脱部70Kに装着されたトナーユニット30の適合判定処理の詳細について説明する。
図11は、トナーユニット30の適合判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。適合判定処理において、制御部91は、まず、着脱部70Kに装着されたトナーユニット30の各エレメント37a〜37fの実際の溶断の有無を検知する(ステップS202)。具体的には、制御部91は、エレメント37a〜37fを溶断させない検知通電信号をエレメント37a〜37fに印加して、エレメント37a〜37fの各々が溶断しているか否かを検知する。
次に、制御部91は、記憶部92に記憶された、着脱部70Kと対応付けられた各エレメント37a〜37fの溶断設定状態を示す溶断設定値(設定情報)を読み出す(ステップS204)。具体的には、着脱部70Kには新品のトナーユニット30が装着されるため、溶断設定値は、エレメント37aが溶断している一方でエレメント37b〜37fは溶断していない状態に対応する値である。
次に、制御部91は、ステップS202で検知した各エレメント37a〜37fの検知状態が、ステップS204で読み出した溶断設定値に対応しているか否かを判定する(ステップS206)。そして、ステップS206で検知状態が溶断設定値に対応していると判定した場合には(Yes)、制御部91は、トナーユニット30が適合ユニットであると判定する(ステップS208)。一方で、制御部91は、ステップS206で検知状態が溶断設定値に対応していないと判定した場合には(No)、トナーユニット30が適合ユニットではないと判定する(ステップS210)。
例えば、制御部91は、トナーユニット30においてエレメント37aのみが溶断されていると検知した場合には、検知状態が記憶部92に記憶された溶断設定値と一致しているので、トナーユニット30が適合ユニットであると判定する。一方で、制御部91は、トナーユニット30においてエレメント37a以外のエレメントが溶断されていると検知した場合には、検知状態が記憶部92に記憶された溶断設定値と一致していないので、トナーユニット30が適合ユニットではないと判定する。
図10に戻り、説明を続ける。
制御部91は、適合判定処理でトナーユニット30が適合ユニットであると判定した場合には(ステップS108:Yes)、図12に示す種別判定処理を行う(ステップS110)。一方で、制御部91は、適合判定処理でトナーユニット30が適合ユニットではないと判定した場合には(ステップS108:No)、種別判定処理を行わず、トナーユニット30が着脱部70Kに装着すべき適合ユニットではない旨を表示部68に表示させる(ステップS112)。
(4−2.種別判定処理)
図12を参照しながら、着脱部70Kに装着されたトナーユニット30の種別判定処理の詳細について説明する。
図12は、トナーユニット30の種別判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。種別判定処理は、6つのエレメント37a〜37fのうちの溶断されてないエレメントに対して通電信号を印加して判定を行う。ここでは、適合判定処理でトナーユニット30のエレメント37aが溶断されていることが分かっているため、溶断済みのエレメント37aの隣のエレメント37bに対して、不溶断通電信号及び可溶断通電信号が印加される。
まず、制御部91は、不溶断通電信号(例えば図8(a)に示す通電信号)をエレメント37bに印加する(ステップS302)。すなわち、制御部91は、スイッチ104a〜104fのうちのスイッチ104bを閉状態にして、電源部100からエレメント37bへ不溶断通電信号を印加させる。
次に、制御部91は、エレメント37bに不溶断通電信号を印加した際のプルダウン抵抗107の両端子間の電圧に対応する電圧信号を取得する(ステップS304)。そして、制御部91は、ステップS404で取得した電圧信号に基づいて、エレメント37bが溶断しているか否かを判定する(ステップS306)。
着脱部70Kに装着されたトナーユニット30が純正品である場合には、エレメント37bは、不溶断通電信号が印加されても溶断しない。このため、制御部91は、ステップS306でエレメント37bが溶断していると判定した場合には(Yes)、トナーユニット30が非純正品であると判定する(ステップS318)。
一方で、制御部91は、ステップS306でエレメント37bが溶断していないと判定した場合には(No)、可溶断通電信号(例えば図8(b)に示す通電信号)をエレメント37bに印加する(ステップS308)。制御部91は、不溶断通電信号と同様に、電源部100からエレメント37bへ可溶断通電信号を印加させる。
次に、制御部91は、エレメント37bに可溶断通電信号を印加した際のプルダウン抵抗107の両端子間の電圧に対応する電圧信号を取得する(ステップS310)。そして、制御部91は、ステップS310で取得した電圧信号に基づいて、エレメント37bが溶断しているか否かを判定する(ステップS312)。
着脱部70Kに装着されたトナーユニット30が純正品である場合には、エレメント37bは、可溶断通電信号が印加されると溶断する。このため、制御部91は、ステップS312でエレメント37bが溶断していないと判定した場合には(No)、トナーユニット30が非純正品であると判定する(ステップS318)。
一方で、制御部91は、ステップS312でエレメント37bが溶断していると判定した場合には(Yes)、着脱部70Kに装着されたトナーユニット30が純正品であると判定する(ステップS314)。次に、制御部91は、記憶部92に記憶された溶断設定値を更新する(ステップS316)。すなわち、記憶部92は、着脱部70Kに対応する溶断設定値として、エレメント37aにエレメント37bを加えたものを記憶する。
図10に戻り、説明を続ける。
制御部91は、種別判定処理が完了すると、トナーユニット30に関する情報を表示部68に表示させる(ステップS112)。例えば、種別判定処理でトナーユニット30が純正品であると判定された場合には、制御部91は、トナーユニット30が純正品である旨を表示させる。これにより、一連の判定処理が完了する。
上記では、新品のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cを着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着した場合の判定処理について説明した。本実施形態においては、一度装着されていた純正品のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cが着脱部70K、70Y、70M、70Cから取り外されて着脱部70K、70Y、70M、70Cに再装着された際にも、上述した適合判定処理及び種別判定処理が行われる。
図13は、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cが着脱部70K、70Y、70M、70Cに再装着されて適合判定処理及び種別判定処理が行われた後の、エレメント37a〜37fの状態を説明するための模式図である。ここで、再装着される前のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの各ヒューズ35K〜35Cのエレメント37a〜37fは、図6に示す状態である。
図6と図13を比較すると分かるように、2回目の種別判定処理の際には、1回目の種別判定処理に溶断された各ヒューズ35K、35Y、35M、35Cのエレメントの次のエレメントが溶断される。具体的には、2回目の種別判定処理の際に、ヒューズ35Kでは3番目のエレメント37cが溶断され、ヒューズ35Yでは4番目のエレメント37dが溶断され、ヒューズ35Mでは5番目のエレメント37eが溶断され、ヒューズ35Cでは6番目のエレメント37fが溶断されている。なお、3回目の種別判定処理の際には、2回目の種別判定処理の際に溶断されたエレメントの次のエレメントが溶断されることになる。
上記のように、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cを着脱部70K、70Y、70M、70Cに対して複数回抜き差しを行うことに伴いエレメントが複数溶断されても、種別判定の際に溶断されるエレメントの位置がトナーユニット30K、30Y、30M、30C毎に異なる(図6、図13参照)ので、その後のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの適合判定処理(図11)は適切に行われる。
上記では、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着される新品のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cにおいては、予め1つのエレメントが溶断されていることとしたが、これに限定されない。例えば、図14に示すように、溶断されるエレメントが予め設けられていないこととしてもよい。
図14は、一部のエレメントが設けられていないヒューズ35K、35Y、35M、35Cを説明するための模式図である。図14に示す変形例では、ヒューズ35Kのエレメント37aが設けられておらず、ヒューズ35Yのエレメント37bが設けられておらず、ヒューズ35Mのエレメント37cが設けられておらず、ヒューズ35Cのエレメント37dが設けられていなくてもよい。かかる場合には、記憶部92は、溶断設定値として、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cにおいて、エレメントが設けられていない端子を記憶する。すなわち、記憶部92は、エレメントの溶断有無の状態に代えて、ヒューズ35K、35Y、35M、35Cにおけるエレメントの配列状態を記憶する。なお、記憶部92は、エレメントの溶断有無の状態と配列状態の両方を記憶してもよい。
制御部91は、一の着脱部に装着されたトナーユニット30のエレメントの検知結果と、記憶部92に記憶された各ヒューズのエレメントの配列状態とを比較して、装着されたトナーユニット30が一の着脱部に装着されるべき適合ユニットであるか否かを判定する。
<5.トナーユニットの製造方法>
図15を参照しながら、上述した1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造方法について説明する。なお、1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造方法が、交換ユニットセットの製造方法の一例に該当する。
図15は、1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cの各々の本体部であるユニット本体200K、200Y、200M、200Cを準備する(ステップS402)。ユニット本体200K、200Y、200M、200Cは、トナーが充填されていない空の容器である。ユニット本体200K、200Y、200M、200Cは、同一形状の容器であるため、トナー充填前は識別して管理する必要はない。
次に、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cの各々に取り付けられる未溶断ヒューズ110を準備する(ステップS404)。ここで、準備される未溶断ヒューズ210とは、1種類のヒューズである。なお、ステップS402とステップS404は、順番が逆転してもよい。
ここで、未溶断ヒューズ210について説明する。ユニット本体100K、100Y、100M、100Cに取り付けられる4つの未溶断ヒューズ210は、同一のヒューズであり、6個のエレメント37a〜37fのいずれも溶断されていない(図3参照)。また、6個のエレメント37a〜37fは、溶断特性が同一のエレメントである。
次に、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに、それぞれ未溶断ヒューズ210を取り付ける(ステップS406)。具体的には、未溶断ヒューズ210を含むユニット側回路80が、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cにそれぞれ取り付けられる。ユニット本体200K、200Y、200M、200Cには、同一の未溶断ヒューズ210が取り付けられるため、未溶断ヒューズ210を色別に管理する必要がない。このため、未溶断ヒューズ210を大量に製造できるため、ヒューズの生産性が向上し、この結果、トナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造コストを低減できる。
次に、未溶断ヒューズ210が取り付けられたユニット本体200K、200Y、200M、200Cに、それぞれ対応するトナーを充填する(ステップS408)。例えば、ユニット本体200Kにはブラックトナーが充填され、ユニット本体200Yにはイエロートナーが充填され、ユニット本体200Mにはマゼンタトナーが充填され、ユニット本体200Cにはシアントナーが充填される。
次に、トナーが充填されたユニット本体200K、200Y、200M、200Cに取り付けられた未溶断ヒューズ210に対して、それぞれ異なる位置のエレメントを溶断する(ステップS410)。この際、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cの各々の未溶断ヒューズ210に対して、エレメント37a〜37fの配列方向において異なる位置のエレメントをそれぞれ溶断する。
具体的には、ユニット本体200Kの未溶断ヒューズ210のエレメント37aを溶断し、ユニット本体200Yの未溶断ヒューズ210のエレメント37bを溶断し、ユニット本体200Mの未溶断ヒューズ210のエレメント37cを溶断し、ユニット本体200Cの未溶断ヒューズ210のエレメント37dを溶断する。すなわち、溶断されるエレメントの溶断位置は、エレメント37a〜37fの配列方向において規則的に1つずつずれた位置である。
このように、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに収容されたトナーの色に対応するエレメントをそれぞれ溶断することで、収容されたトナーの色を判定できる1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造が完了する。
上述した製造方法によれば、容器であるユニット本体200K、200Y、200M、200Cと、未溶断ヒューズ210とを色別に分けて管理する必要がなくなるので、管理コストを低減すると共に、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cと未溶断ヒューズ210が誤って混入されることを防止できる。
また、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに取り付けられる4つの未溶断ヒューズ210は、共通しているので、未溶断ヒューズ210の仕様を色別に異ならせる場合に比べて、量産効果が発揮される。この結果、安価な未溶断ヒューズ210を実現できる。
また、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cにトナーを充填してトナーの色が確定した段階で、未溶断ヒューズ210のエレメント37a〜37f中の確定した色に対応するエレメントを溶断することで、各ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに収容されたトナーの色を確実に管理できる。
なお、上記では、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cにトナーを充填した後に未溶断ヒューズ210を取り付けることとしたが、これに限定されない。例えば、トナーの充填前に、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに未溶断ヒューズ210を取り付けてもよい。
また、上記では、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cに未溶断ヒューズ210を取り付けた後に、エレメントを溶断することとしたが、これに限定されない。例えば、ユニット本体200K、200Y、200M、200Cへの取付け前に未溶断ヒューズ210のエレメントを溶断し、エレメントを溶断したヒューズをユニット本体200K、200Y、200M、200Cに取り付けてもよい。
また、上記では、交換ユニットとして1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cを例に挙げて、1組のトナーユニット30K、30Y、30M、30Cの製造方法について説明したが、これに限定されず、他の1組の交換ユニット(例えば、感光体ユニット12K、12Y、12M、12C、現像ユニット20K、20Y、20M、20C)も同様に製造できる。
<6.本実施形態における効果>
上述したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、並列に配列されたエレメント37a〜37fを有するヒューズが取り付けられた交換ユニット(ここでは、トナーユニット30を例に挙げて説明する)が着脱部70K、70Y、70M、70Cのうちの一の着脱部(ここでは、着脱部70K)に装着された際に、トナーユニット30のエレメント37a〜37fの溶断状態を検知する。そして、画像形成装置1は、エレメント37a〜37fの溶断状態の検知結果と、記憶部92に記憶された、着脱部70K、70Y、70M、70Cの各々に対して異なるように設定された溶断設定値とを比較して、トナーユニット30が着脱部70Kに装着されるべき適合ユニットであるか否かの適合判定を行う。具体的には、画像形成装置1は、検知結果が溶断設定値と同じ場合には、トナーユニット30が適合ユニットであると判定し、検知結果が溶断設定値と異なる場合には、トナーユニット30が適合ユニットではないと判定する。同様に、画像形成装置1は、着脱部70Y、70M、70Cに装着されるトナーユニットについても、上記の適合判定を行う。
かかる場合には、エレメント37a〜37fの溶断状態の検知結果と、記憶部92に記憶された溶断設定値とを比較することで、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着されたトナーユニット30が適合ユニットであるか否かを、簡易かつ適切に判定できる。これにより、着脱部70K、70Y、70M、70Cにトナーユニット30が誤装着されることを防止できる。特に、トナーユニット30のエレメント37a〜37fの溶断状態に基づいて判定することで、ICタグに記憶された情報を用いて判定する場合に比べて、通信環境の影響を受けずにより正確に判定できる。
また、着脱部70K、70Y、70M、70Cに装着された純正品であるトナーユニット30が、使い終わる前に抜き取られて後に再度装着された際にも、エレメント37a〜37fの溶断状態の検知結果と、記憶部92に記憶された溶断設定値とを比較することで、適合ユニットであるか否かを判定できる。
<7.変形例>
(7−1.変形例1)
上記では、図7に示すように、エレメント37a〜37fの溶断の有無の判定に用いるプルダウン抵抗107が、制御回路90に設けられていた。これに対して、変形例1では、ユニット側回路80にプルダウン抵抗が設けられている。
図16は、変形例1に係る制御回路90とユニット側回路80の構成の一例を説明するためのブロック図である。変形例1においては、プルダウン抵抗82が、ユニット側回路80の共通端子38gと端子Hとの間に配置されている。別言すれば、プルダウン抵抗82は、エレメント37a〜37fよりも低電位側に設けられている。
変形例1では、前述した実施形態と同様に、適合判定処理及び種別判定処理が行われる。例えば、適合判定処理では、スイッチ104a〜104fのいずれかのスイッチを閉じた状態で、検知通電信号をヒューズ35Kのエレメント37a〜37fに印加して、エレメント37a〜37fの溶断の有無を検知する。
ここでは、ヒューズ35Kの溶断されているエレメント37aと溶断されていないエレメント37bとに検知通電信号が印加される場合を例に挙げて説明する。
エレメント37aは溶断されているので、電源部100からエレメント37aへの検知通電信号は、プルダウン抵抗82に流れない。これにより、制御部91は、エレメント37aが溶断していると判定する。
一方で、エレメント37bは溶断されていないので、電源部100からエレメント37bへの検知通電信号は、プルダウン抵抗82に流れる。これにより、制御部91は、エレメント37bが溶断していると判定する。
(7−2.変形例2)
上記では、電源部100は、不溶断通電信号と可溶断通電信号を個別にエレメント37a〜37fに印加することとしたが、これに限定されない。例えば、不溶断通電信号と可溶断通電信号とを組み合わせた通電信号列を、エレメント37a〜37fに印加することとしてもよい。
図17は、変形例2に係る通電信号列の一例を示す図である。図17に示す通電信号列は、4つの通電信号M1〜M4を含んでおり、通電信号M1から印加される。通電信号M1〜M3が不溶断通電信号であり、通電信号M4が可溶断通電信号である。制御部91は、予め決まったパターンに従って、各通電信号M1〜M4の通電時間及び通電電流を設定する。なお、制御部91は、記憶部92に記憶された複数の信号列データの中から一つの信号列データを選択して、エレメント37a〜37fに印加してもよい。このような通電信号列を印加する場合には、第三者による通電信号の情報の解読が困難であるので、第三者による模倣を抑制できる。
(7−3.他の変形例)
上記では、エレメント37a〜37fの溶断特性が同じであることとしたが、これに限定されない。例えば、エレメント37a〜37fの溶断特性が異なることとしてもよい。
また、上記では、図4に示すように特性点Pが溶断特性曲線Gの最小溶断電流領域の点であることとしたが、これに限定されない。例えば、特性点Pが、溶断特性曲線Gの最小溶断電流領域以外の点であってもよい。また、上記では、特性点Pが1つの点であることとしたが、これに限定されず、例えば、特性点Pが複数の点であってもよい。
また、上記では、種別判定処理の際に、エレメント37a〜37fのうちの1つの未溶断エレメントを溶断することとしたが、これに限定されない。例えば、エレメント37a〜37fのうちの2つの未溶断エレメントをまとめて溶断してもよい。
また、上記では、トナーユニット30Kが、他のトナーユニット30Y、30M、30Cよりも大きいこととしたが、これに限定されない。例えば、トナーユニット30Kの大きさが、他のトナーユニット30Y、30M、30Cと同じ大きさであってもよい。
また、上記では、画像形成装置として電子写真方式のプリンタを例に挙げて説明したが、これに限定されない。画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、複合機等であってもよい。また、プリンタは、所謂インクジェット方式であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 画像形成装置
30K、30Y、30M、30C トナーユニット
35K、35Y、35M、35C ヒューズ
37a〜37f エレメント
70K、70Y、70M、70C 着脱部
90 制御回路
91 制御部
92 記憶部
200K、200Y、200M、200C ユニット本体
210 未溶断ヒューズ

Claims (14)

  1. 溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配置されたヒューズを有する複数の交換ユニットが、それぞれ着脱可能に装着される複数の着脱部と、
    前記着脱部に装着された前記交換ユニットの複数の前記ヒューズエレメントの配列状態、及び各ヒューズエレメントの溶断有無状態の少なくとも一方を検知する検知部と、
    前記着脱部の各々と、前記配列状態及び前記溶断有無状態の少なくとも一方がそれぞれ異なるにように設定された設定値とを対応づけて記憶する記憶部と、
    一の交換ユニットが一の着脱部に装着された際に、前記検知部が検知した前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの検知状態が、前記記憶部に記憶された前記一の着脱部に対応する前記設定値と同じ場合には、前記一の交換ユニットが前記一の着脱部に装着されるべき適合交換ユニットであると判定し、前記検知状態が前記一の着脱部に対応する前記設定値と異なる場合には、前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットではないと判定する制御部と、
    を備える、画像形成装置。
  2. 前記記憶部は、前記設定値の前記溶断有無状態として、各着脱部に対応する、前記ヒューズエレメントの配列方向におけるヒューズエレメントの溶断位置を、規則的にずらして記憶している、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶部は、前記設定値の前記溶断有無状態として、各着脱部に対応する、前記ヒューズエレメントの配列方向における複数の隣接するヒューズエレメントの溶断位置を、まとめて規則的にずらして記憶している、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 1つの前記ヒューズに並列に配置された複数のヒューズエレメントの数は、前記着脱部の数以上である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 1つの前記ヒューズに並列に配置された複数のヒューズエレメントの溶断特性は、それぞれ同一である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶部は、前記設定値の前記配列状態として、各着脱部に対応する、前記複数のヒューズエレメントが並列に配置可能な複数の一対端子において間にヒューズエレメントが配置されていない一対端子の位置を記憶している、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットであると判定した場合には、
    特定交換ユニットのヒューズエレメントを溶断させない第1電流供給状態に対応する第1通電信号と、前記特定交換ユニットの前記ヒューズエレメントを溶断させる第2電流供給状態に対応する第2通電信号とを、前記一の交換ユニットの溶断されていないヒューズエレメントにそれぞれ印加し、
    前記第1通電信号の印加による前記ヒューズエレメントの溶断の有無、及び前記第2通電信号の印加による前記ヒューズエレメントの溶断の有無をそれぞれ検出し、
    前記溶断の有無の検出結果に基づいて、前記一の交換ユニットが特定交換ユニットか否かを判定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの配列方向において溶断済みのヒューズエレメントの隣のヒューズエレメントに、前記第1通電信号及び前記第2通電信号を印加する、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記適合交換ユニットであると判定された前記一の交換ユニットの前記ヒューズに対して、前記第1通電信号及び前記第2通電信号を複数回印加可能である、
    請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置の複数の着脱部にそれぞれ装着される複数の交換ユニットの各々の本体部を準備する準備ステップと、
    通電により溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配列された複数のヒューズを、複数の前記本体部の各々に取り付ける取付けステップと、
    を有する交換ユニットセットの製造方法であって、
    複数の前記ヒューズの各々に対して、前記ヒューズエレメントの配列方向において異なる位置のヒューズエレメントをそれぞれ溶断する溶断ステップを更に有する、交換ユニットセットの製造方法。
  11. 前記取付けステップにおいては、同一の前記ヒューズを複数の前記本体部の各々に取り付け、
    前記溶断ステップにおいては、各本体部に取り付けられた複数の前記ヒューズの各々の異なる位置のヒューズエレメントをそれぞれ溶断する、
    請求項10に記載の交換ユニットセットの製造方法。
  12. 前記ヒューズが前記本体部に取り付けられた前記交換ユニットであるトナーユニットに、トナーを充填する充填ステップを更に有し、
    前記溶断ステップにおいては、前記トナーが充填されたトナーユニットの取り付けられた前記ヒューズの前記ヒューズエレメントを溶断する、
    請求項11に記載の交換ユニットセットの製造方法。
  13. 前記溶断ステップにおいては、各ヒューズのヒューズエレメントの溶断位置が、前記配列方向において規則的に1つずつずれるように、各ヒューズのヒューズエレメントを溶断する、
    請求項10から12のいずれか1項に記載の交換ユニットセットの製造方法。
  14. 溶断可能な複数のヒューズエレメントが並列に配置されたヒューズを有し、画像形成装置の複数の着脱部にそれぞれ着脱可能に装着される複数の交換ユニットの判定方法であって、
    一の交換ユニットが一の着脱部に装着された際に、前記一の交換ユニットの複数の前記ヒューズエレメントの配列状態、及び各ヒューズエレメントの溶断有無状態の少なくとも一方を、検知部により検知するステップと、
    前記検知部が検知した前記一の交換ユニットの前記ヒューズエレメントの検知状態が、前記着脱部の各々と前記配列状態及び前記溶断有無状態の少なくとも一方がそれぞれ異なるにように設定された設定値とを対応づけて記憶する記憶部に記憶された前記一の着脱部に対応する前記設定値と同じ場合には、前記一の交換ユニットが前記一の着脱部に装着されるべき適合交換ユニットであると判定し、前記検知状態が前記一の着脱部に対応する前記設定値と異なる場合には、前記一の交換ユニットが前記適合交換ユニットではないと判定するステップと、
    を有する、交換ユニットの判定方法。
JP2016206712A 2016-10-21 2016-10-21 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法 Pending JP2018066929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206712A JP2018066929A (ja) 2016-10-21 2016-10-21 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206712A JP2018066929A (ja) 2016-10-21 2016-10-21 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018066929A true JP2018066929A (ja) 2018-04-26

Family

ID=62086179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016206712A Pending JP2018066929A (ja) 2016-10-21 2016-10-21 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018066929A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0877304B1 (en) Method of operating a printing apparatus
JP6819639B2 (ja) 画像形成装置、現像剤収容部の着脱規制の解除方法
JP5606867B2 (ja) 画像形成装置
US20150132017A1 (en) Device failure predictor and image forming apparatus incorporating same
US11392084B2 (en) Image forming apparatus to which cartridge is attachable and including controller capable of determining whether cartridge is attached to image forming apparatus
JP2018066929A (ja) 画像形成装置、交換ユニットセットの製造方法、及び交換ユニットの判定方法
JP5018906B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の動作確認方法、画像形成装置の動作確認プログラム
JP6280238B1 (ja) 画像形成装置、交換ユニット及び交換ユニット判定方法
EP3208661B1 (en) Image forming device, exchange unit and method for determining exchange unit
JP2021117466A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法及びプログラム
US6912364B2 (en) Consumable product unit, consumable product replacement sensing system and method thereof
JP2018151418A (ja) 画像形成装置、交換ユニット、及び交換ユニットの判定方法
JP6221867B2 (ja) 画像形成装置
JP6539086B2 (ja) 記憶装置、制御装置、治工具、画像形成装置および定着装置
JP7375430B2 (ja) 画像形成装置
US11438479B2 (en) Semiconductor device, replacement part, and image forming apparatus
JP2009020366A (ja) 画像形成装置、消耗品ユニットの管理方法及び管理プログラム
JP2006065137A (ja) 画像形成装置
JP5656776B2 (ja) 画像形成装置
EP1341056B1 (en) Method of operating a printing apparatus
JP5063123B2 (ja) 電子装置
JP2021117467A (ja) 画像形成装置および画像形成システム