JP2018066242A - 浴室 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室に画像をその室外から投影する場合において、良好な画像を投影する。【解決手段】浴室100は、浴室100を画定する天井材102の裏側に配置され、且つ、天井材102に設けられた開口102aを介して浴室内に投影光を出射するプロジェクタ12と、天井材102の開口102aを塞ぎ、プロジェクタ12の投影光が透過するカバー部材16と、天井材102に組み込まれ、浴室100に送風して該浴室を乾燥させる浴室乾燥機50とを有する。浴室乾燥機50が、カバー部材16の浴室内側表面16aに送風可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、画像を投影する画像投影装置を備える浴室に関する。
従来より、例えば特許文献1に記載するように、高温多湿の浴室の壁面に画像を投影する画像投影装置が知られている。この画像投影装置は、浴室の壁に組み込まれた透明防水カバーを介して、浴室外から浴室内の壁面に画像を投影する。また、透明防水カバーの浴室内側表面に付着した結露(水)を除去するまたは結露の発生を抑制するために、画像投影装置からの排気をダクトを介して透明防水カバーの浴室内側表面または浴室外側表面に噴出するように構成されている。
特開2002−271716号公報
上述の特許文献1の場合、画像投影装置からの排気を透明防水カバーに噴出しても、その排気量(熱量)が足らず、透明防水カバーに発生した結露を十分に除去できないまたはその発生を十分に抑制できない可能性がある。その結果、浴室外から浴室内に良好な画像を投影することができない可能性がある。
そこで、本発明は、浴室に画像をその室外から投影する場合において、良好な画像を投影することを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
浴室を画定する天井材または壁材の裏側に配置され、且つ、天井材または壁材に設けられた開口を介して浴室内に投影光を出射するプロジェクタと、
天井材または壁材の開口を塞ぎ、プロジェクタの投影光が透過するカバー部材と、
天井材または壁材に組み込まれ、浴室に送風して該浴室を乾燥させる浴室乾燥機と、を有し、
浴室乾燥機が、カバー部材の浴室内側表面に送風可能に構成されている、浴室が提供される。
本発明によれば、浴室に画像をその室外から投影する場合において、良好な画像を投影することができる。
本発明の一実施の形態に係る浴室を概略的に示す図 本発明の一実施の形態に係る画像投影システムの概略的部分断面図 停止中の浴室乾燥機の構成を概略的に示す断面図 運転中の浴室乾燥機の構成を概略的に示す断面図 浴室乾燥機とカバー部材との位置関係を説明するための参考図 別の実施の形態に係る浴室の一部を概略的に示す断面図 さらに別の実施の形態に係る浴室の一部を示す概略的断面図 異なる実施の形態に係る浴室の一部を示す概略的断面図
本発明の一態様である浴室は、
浴室を画定する天井材または壁材の裏側に配置され、且つ、天井材または壁材に設けられた開口を介して浴室内に投影光を出射するプロジェクタと、
天井材または壁材の開口を塞ぎ、プロジェクタの投影光が透過するカバー部材と、
天井材または壁材に組み込まれ、浴室に送風して該浴室を乾燥させる浴室乾燥機と、を有し、
浴室乾燥機が、カバー部材の浴室内側表面に送風可能に構成されている。
このような構成によれば、浴室に画像をその室外から投影する場合において、良好な画像を投影することができる。
カバー部材と浴室乾燥機とが天井材に設けられ、浴室乾燥機が、カバー部材に向かうように、且つ、天井材の浴室内側表面に沿うように送風してもよい。コアンダ効果により、カバー部材に向かって十分量の送風を行うことができる。カバー部材の浴室内側表面での結露の発生をより抑制することができる。
カバー部材と浴室乾燥機を除く天井材に設けられた構造物が該カバー部材と浴室乾燥機との間に存在しないように、カバー部材と浴室乾燥機が天井材に設けられているのが好ましい。これにより、構造物によって妨害されることなく、浴室乾燥機から送風された空気の多くが、カバー部材に到達することができる。その結果、カバー部材での結露の発生をより確実に抑制することができる。
天井材の浴室内側表面における少なくともカバー部材と浴室乾燥機との間の部分が、平滑面であるのが好ましい。これにより、コアンダ効果が向上し、より多くの空気が天井材に沿ってカバー部材に到達することができる。
カバー部材の浴室内側表面が、水平に対して鋭角な角度で傾斜し、浴室乾燥機から近い側の縁部に比べて遠い側の縁部が下方に位置する傾斜面であってもよい。これにより、カバー部材の浴室内側表面における浴室乾燥機から遠い側の縁部に水滴が集合し、集合した水滴が浴室乾燥機からの送風によって吹き落される。
カバー部材の浴室内側表面が、撥水膜を備えてもよい。これにより、浴室乾燥機からの送風によってカバー部材の浴室内側表面がより乾燥される。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る浴室を概略的に示している。
図1に示すように、浴室100は、天井材102と、複数の壁材104と、床材106とを有する。浴室100は、これらの天井材102、複数の壁材104、および床材106によって画定されている。
また、浴室100は、1つの壁材104の表側部分に、画像Pを投影するように構成されている。なお、本明細書において、天井材102や壁材104の表側は浴室100の内部空間側を言い、裏側は内部空間の外部側を言う。
本実施の形態の場合、図1に示すように、壁材104に向かって画像Pを投影する画像投影システム10が、天井材102の裏側に配置されている。天井材102の裏側に配置された画像投影システム10から浴室100内に画像Pを投影するために、天井材102には開口102aが設けられている。また、天井材102の裏側に画像投影システム10を配置するために利用される点検口の蓋(点検口蓋)102bが、天井材102に設けられている。
図2は、浴室100の天井材102の裏側に配置された画像投影システム10の概略的な部分断面図である。なお、図には、発明の理解を容易にするために、X−Y−Z座標系が示されている。X軸方向およびY軸方向は水平方向を示し、Z軸方向は鉛直方向を示している。
図2に示すように、画像投影システム10は、投影光Lを浴室100の壁材104に向かって出射する(画像Pを投影する)プロジェクタ12と、プロジェクタ12を天井材102に取り付けるためのプロジェクタ取り付け部材14と、天井材102の開口102aを塞ぐカバー部材16と、カバー部材16を覆うケース部材18とを有する。
本実施の形態の場合、図2に示すように、プロジェクタ取り付け部材14は、その内部空間14aにプロジェクタ12を収容することができる、例えば金属薄板から作製された蓋付きボックス状の部材である。また、プロジェクタ取り付け部材14は、天井材102の裏側部分102cに、例えば、ねじや接着剤などによって固定される。このプロジェクタ取り付け部材14は、プロジェクタ12を吊り下げ支持する蓋状の天板部20と、プロジェクタ12が通過する上部開口を備えて天板部20を支持するベース部22と、天板部20とプロジェクタ12とを接続する複数の接続部24を備える。なお、図2には、1つの接続部24のみが示されている。
また、プロジェクタ取り付け部材14のベース部22は、投影光Lを出射するプロジェクタ12の出射部12aが通過する貫通穴22aを備えている。
さらに、本実施の形態の場合、プロジェクタ12は、出射部12aが斜め下方向に向いた状態でプロジェクタ取り付け部材14の天板部20に、複数の接続部24を介して吊り下げ支持されている。具体的に言えば、天板部20が水平姿勢から傾いた姿勢で、ベース部22に支持されている。これにより、プロジェクタ12は、天井材102の裏側から開口102aを介して浴室100内に向かって投影光Lを出射することができる。
このようなプロジェクタ取り付け部材14によれば、プロジェクタ12は、天井材102の裏側部分102cに取り付けられ、また、ほこりなどから保護される。また、プロジェクタ取り付け部材14によって下側に傾いた姿勢で支持されることにより、プロジェクタ12は、出射部12aから天井材102の開口102aを介して浴室100内に向かって投影光Lを出射することができる。
この天井材102の開口102aは、天井材102の裏側に配置されたプロジェクタ12から浴室100内に画像Pを投影するためには必要である。しかし、開口102aを通過して天井材102の裏側に移動した浴室100内の湿気によってプロジェクタ12に水滴が付着する可能性がある。特に、プロジェクタ12の出射部12aに水滴が付着すると、浴室100の壁材104の表側部分に良好な画像Pを投影することができない可能性がある。
プロジェクタ12への水滴の付着を抑制するために、天井材102の開口102aを塞ぐカバー部材16が設けられている。
本実施の形態の場合、図2に示すように、カバー部材16は、天井材102の開口102aを塞ぐように、天井材102の裏側部分102cに対して取り付けられている。例えば、ねじや接着剤などによって天井材102にカバー部材16は固定されている。また、カバー部材16は、天井材102の浴室内側表面102dと略同一平面の浴室内側表面16aを備える。
また、カバー部材16は、プロジェクタ12の出射部12aから出射された投影光Lが透過するように、ガラス材料または樹脂材料から作製されている。
このようなカバー部材16によれば、浴室100から天井材102の裏側への蒸気の移動が抑制される。それにより、プロジェクタ12への水滴の付着が抑制され、プロジェクタ12は、カバー部材16を介して、図1に示すように、浴室100の壁材104の表側部分に良好な画像Pを投影することができる。
また、カバー部材16の天井裏側の浴室外側表面16bには、時間の経過とともに、天井材102の裏側空間内のほこりや虫など付着しやすい。その付着したほこりなどにより、浴室100の壁材104の表側部分に良好な画像Pを投影できない可能性がある。
そこで、カバー部材16の浴室外側表面16bへのほこりなどの付着を抑制するために、カバー部材16を覆うケース部材18が、天井材102の裏側に配置されている。
具体的には、ケース部材18は、図2に示すように、カバー部材16を覆うように、またプロジェクタ12の出射部12aを覆うように構成されて配置されている。また、ケース部材18は、図2に示すように、プロジェクタ12の出射部12aから天井材102の開口102aに向かう投影光Lが通過し、天井材102の裏側空間から実質的に隔離された内部空間18aを形成する。すなわち、カバー部材16の浴室外側表面16bとプロジェクタ12の出射部12aが、ケース部材18の内部空間18aを臨んでいる。
このようなケース部材18によれば、カバー部材16の浴室外側表面16bへのほこりなどの付着が、ケース部材18がない場合に比べて抑制される。
一方、カバー部材16の浴室内側表面16aには、結露が生じやすい。具体的には、浴室100内の温度が天井材102の裏側空間の温度に比べて高く、その温度差が大きい場合、浴室100側のカバー部材16の浴室内側表面16aに結露が生じる、すなわち表面に水滴が付着することがある。カバー部材16の表面16aに水滴が付着すると、その水滴によってプロジェクタ12からの投影光Lが散乱し、浴室100の壁材104の表側部分に良好な画像Pを投影できない可能性がある。
このカバー部材16の結露対策として、図1に示すように浴室100に設けられている浴室乾燥機50が使用される。
図3および図4は、浴室乾燥機50の構成を概略的に示す断面図である。図3は停止中の浴室乾燥機50を示し、図4は運転中の浴室乾燥機50を示している。
本実施の形態の場合、図3および図4に示す浴室乾燥機50は、浴室100内の湿気を帯びた空気を取り込み、その取り込んだ空気F1を加熱することによって乾燥し、そして乾燥した空気F2を浴室100内に吹き出すように構成されている。
そのために、図3に示すように、浴室乾燥機50は、一部が浴室100に露出した状態で天井材102に組み込まれる筐体52と、筐体52内に配置されたクロスフローファン54と、空気F1を加熱するための加熱装置56と、加熱された(乾燥した)空気F2の風向を調整するルーバー58とを有する。
図3に示すように、浴室乾燥機50の筐体52は、浴室100内の空気F1を取り込むための空気取り込み口52aと、取り込んだ空気F2を吹き出すための空気吹き出し口52bとを備える。なお、本実施の形態の場合、理由は後述するが、空気取り込み口52aが、空気吹き出し口52bとカバー部材16との間に存在しないように、筐体52は天井材102に組み込まれている。
図3に示すように、空気取り込み口52aを介して筐体52内に空気F1を取り込むために、クロスフローファン54が筐体52内に設けられている。図4に示すように、クロスフローファン54が回転すると、空気取り込み口52aを介して筐体52内に浴室100内の空気F1が取り込まれる。
クロスフローファン54によって筐体52内に取り込まれた空気F1は、そのクロスフローファン54によって空気吹き出し口52bに送られる。そのクロスフローファン54と空気吹き出し口52bとの間の流路には、空気F1を加熱して乾燥させる、例えば熱交換器、電気ヒータなどの加熱装置56が配置されている。この加熱装置56によって乾燥された空気(乾燥空気)F2が、空気吹き出し口52bを介して浴室100内に送風される。
空気吹き出し口52bを介して吹き出された乾燥空気F2は、空気吹き出し口52bの近傍に設けられたルーバー58によってその風向が調整される。本実施の形態のルーバー58は、鉛直方向(Z軸方向)と水平方向(X軸方向)との間で、乾燥空気F2の風向を調整する。
例えば、浴室乾燥機50による浴室100の乾燥中、ルーバー58は、その姿勢を周期的に変更し、浴室100全体に、加熱装置56によって乾燥された乾燥空気F2を送風する。
また例えば、本実施の形態の場合、図1に示すようにプロジェクタ12からの画像Pが浴室100に投影されているとき、図4に示すように、浴室乾燥機50は、乾燥空気F2をカバー部材16に向かって送風するように構成されている。
例えば、プロジェクタ12が作動すると、プロジェクタ12から浴室乾燥機50に向かって外部信号が送信される。外部信号を受信した浴室乾燥機50は、クロスフローファン54の回転を開始するとともに、加熱装置56を始動させ、ルーバー58を水平方向(X軸方向)に送風するための姿勢に変更する。
ルーバー58によって方向付けされた乾燥空気F2は、カバー部材16に向かうように、且つ、コアンダ効果によって天井材102の浴室内側表面102dに沿うように流れる。カバー部材16に到達した乾燥空気F2は、カバー部材16の浴室内側表面16aに沿って流れる。それにより、カバー部材16の浴室内側表面16aが乾燥され、結露の発生が抑制される。その結果、カバー部材16を介して、プロジェクタ12は、浴室100内に良好な画像を投影することができる。
図4に示すように、天井材102の浴室内側表面102dにおけるカバー部材16と浴室乾燥機50との間の部分には、点検口蓋102bなどの構造物が設けられていない。すなわち、カバー部材16と浴室乾燥機50を除く天井材102に設けられた構造物が該カバー部材16と浴室乾燥機50との間に存在しないように、これらのカバー部材16と浴室乾燥機50とが天井材102に設けられている。このことについて、図5を参照しながら説明する。
図5は、天井材102の浴室内側表面102dにおけるカバー部材16と浴室乾燥機50との間の部分に、ダウンライト70、埋め込み型スピーカ72、点検口蓋102bなどの構造物が設けられている場合を示している。このような点検口蓋102bなどの構造物は、コアンダ効果によってカバー部材16に向かって天井材102の浴室内側表面102dに沿う乾燥空気F2の流れを阻害する。なお、他の構造物としては、例えば天井材102の継ぎ目や天井材102自体の凹凸などがある。
例えば、ダウンライト70などのように天井材102の浴室内側表面102dに凹部を形成する構造物の場合、乾燥空気F2はその凹部内に流入する(空気F3のように)。また例えば、スピーカ72や点検口蓋102bなどのように天井材102の浴室内側表面102dに凸部を形成する構造物の場合、乾燥空気F2は、天井材102から剥離する(空気F4、F5のように)。これらの結果、コアンダ効果によって天井材102に沿う乾燥空気F2の流れは、カバー部材16に到達する前に、減衰するまたは消失する。その結果、カバー部材16に十分量の乾燥空気F2が到達せず、カバー部材16の浴室内側表面16aを十分に乾燥することができなくなる。
この対処として、カバー部材16と浴室乾燥機50を除く天井材102に設けられた構造物が該カバー部材16と浴室乾燥機50との間に存在しないように、これらのカバー部材16と浴室乾燥機50とが天井材102に設けられている。
コアンダ効果をさらに向上させるために、天井材102の浴室内側表面102dにおける少なくともカバー部材と浴室乾燥機との間の部分は、凹凸が少ない平滑面(滑らかな平面)であることが好ましい。これにより、浴室乾燥機50から送風された乾燥空気F2のより多くが、天井材102の浴室内側表面102dに沿って流れ、カバー部材16に到達することができる。なお、天井材102の浴室内側表面102d全体が平滑面であってもよい。これに代わって、天井材102の浴室内側表面102dにおけるカバー部材16と浴室乾燥機50との間の部分だけ、例えば他の部分に使用される部材に比べて平滑な部材を用いることにより、またはコーティングすることにより、平滑化してもよい。
以上、このような本実施の形態によれば、プロジェクタ12は、浴室100の外部から浴室100内に、カバー部材16を介して、良好な画像Pを投影することができる。すなわち、天井材102の裏側に配置されたプロジェクタ12の水滴が付着していない出射部12aから、結露の発生が抑制されるとともにほこりなどの付着が抑制されたカバー部材16を介して、浴室100の壁材104の表側部分に、良好な画像Pが投影される。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、図4に示すように、カバー部材16に向かう乾燥空気F2は、浴室乾燥機50のルーバー58によって方向付けされている。しかしながら、本発明の実施の形態は、これに限らない。
図6は、別の実施の形態に係る浴室の一部を示している。なお、上述の実施の形態における構成要素と実質的に同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図6に示すように、本実施の形態の場合、浴室乾燥機250は、乾燥空気F2を方向付けするルーバーを備えておらず、代わりに、空気吹き出し口252bが乾燥空気F2を方向付けするように構成されている。すなわち、空気吹き出し口252bは、天井材102の浴室内側表面102d近傍で、カバー部材16に向かって水平方向(X軸方向)に開口している。
このような空気吹き出し口202bから吹き出された乾燥空気F2は、天井材102の浴室内側表面102dに沿って流れ、カバー部材16に到達する。カバー部材16に到達した乾燥空気F2は、カバー部材16の浴室内側表面16aに沿って流れる。それにより、カバー部材16の浴室内側表面16aが乾燥され、結露の発生が抑制される。その結果、カバー部材16を介して、プロジェクタ12は、浴室100内に良好な画像を投影することができる。
また例えば、上述の実施の形態の場合、図3および図4に示すように、カバー部材16の浴室内側表面16aは、天井材102の浴室内側表面102dと同様に、水平方向(X軸方向)に延在している。しかしながら、本発明の実施の形態は、これに限らない。
図7は、さらに別の実施の形態に係る浴室の一部を示している。なお、上述の実施の形態における構成要素と実質的に同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図7に示すように、本実施の形態のカバー部材316は、水平(X軸方向)に対して鋭角な角度(例えば5度)で傾斜する浴室内側表面316aを備える。この浴室内側表面316aは、浴室乾燥機50から近い側の縁部に比べて遠い側の縁部が下方に位置する傾斜面である。
このような傾斜した浴室内側表面316aによれば、水平に延在する場合に比べて結露の発生をより抑制することができる。具体的に説明すると、その浴室内側表面316aに付着した結露(水滴)は、重力によって浴室内側表面316aにおける浴室乾燥機50から遠い側の縁部に集合する。そして、その縁部に集合した水滴は、浴室乾燥機50からの乾燥空気F2によってカバー部材316から吹き落される。その結果、浴室内側表面316aがより乾燥される。
カバー部材316の浴室内側表面316aにおける浴室乾燥機50から遠い側の縁部に水滴がより集合するように、浴室内側表面316aが撥水膜を備えてもよい。これにより、浴室内側表面316a上の水滴がその縁部に集合しやすくなる。
なお、撥水膜に関して言えば、図3および図4に示すように水平に延在するカバー部材16の浴室内側表面16aにも、撥水膜を設けてもよい。この場合、撥水膜によってカバー部材16との濡れ性が低いことにより、カバー部材16に付着する水滴は気化しやすくなる。
また、図7に示すカバー部材316と異なり、浴室乾燥機50の近い側の縁部が遠い側の縁部に比べて下方に位置するように、カバー部材の浴室内側表面は傾斜してもよい。
図8は、異なる実施の形態に係る浴室の一部を示している。なお、上述の実施の形態における構成要素と実質的に同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図8に示すように、カバー部材416は、水平(X軸方向)に対して鋭角な角度で傾斜する浴室内側表面416aを備える。この浴室内側表面416aは、浴室乾燥機50から遠い側の縁部に比べて近い側の縁部が下方に位置する傾斜面である。この場合、浴室内側表面416aに付着した結露(水滴)は、重力によって浴室内側表面416aにおける浴室乾燥機50から近い側の縁部に集合する。そして、その縁部に集合した水滴は、浴室乾燥機50からの乾燥空気F2によってカバー部材416から吹き落される。
ただし、この場合、図8に示すように、カバー部材416は、天井材102の傾斜部102eに形成された開口102aに設けられる。この傾斜部102eは、浴室乾燥機50から近い側が遠い側に比べて下方に位置するように傾斜している。これにより、浴室乾燥機50からの乾燥空気F2は、コアンダ効果により、天井材102の浴室内側表面102dに沿って流れ、次に、カバー部材416の浴室内側表面416aに沿って流れ、そして、再び天井材102の浴室内側表面102dに沿って流れる。すなわち、カバー部材416の浴室内側表面416aを通過するように乾燥空気F2が流れるので、カバー部材416全体が乾燥空気F2によって乾燥される。
さらに例えば、上述の実施の形態の場合、図3に示すように、カバー部材16(すなわちプロジェクタ12)と浴室乾燥機50の両方は、浴室100の天井材102に設けられている。しかしながら、本発明に係る実施の形態は、これに限らない。例えば、カバー部材と浴室乾燥機の両方が浴室の壁材に設けられてもよい。または、浴室の天井材にカバー部材が設けられ、壁材に浴室乾燥機が設けられてもよい。あるいは、浴室の壁材にカバー部材が設けられ、天井材に浴室乾燥機が設けられてもよい。
また、上述の実施の形態の場合、浴室乾燥機から乾燥空気がカバー部材に送風されるが、本発明に係る実施の形態は、これに限らない。浴室乾燥機は、浴室から取り込んだ空気を加熱せずに、カバー部材に向かって送風してもよい。カバー部材の浴室内側表面に沿って空気が流れることにより、結露の原因になるカバー部材への蒸気の接触が抑制される。
したがって、本発明の実施の形態に係る浴室は、浴室を画定する天井材または壁材の裏側に配置され、且つ、天井材または壁材に設けられた開口を介して室内に投影光を出射するプロジェクタと、天井材または壁材の開口を塞ぎ、プロジェクタの投影光が透過するカバー部材と、天井材または壁材に組み込まれ、浴室に送風して該浴室を乾燥させる浴室乾燥機と、を有し、浴室乾燥機が、カバー部材の浴室内側表面に送風可能に構成されている、浴室である。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、前述の実施形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本発明は、高温多湿な室内に画像を投影する場合に適用可能である。
12 プロジェクタ
16 カバー部材
50 浴室乾燥機
100 浴室
102 天井材
102a 開口

Claims (6)

  1. 浴室を画定する天井材または壁材の裏側に配置され、且つ、天井材または壁材に設けられた開口を介して浴室内に投影光を出射するプロジェクタと、
    天井材または壁材の開口を塞ぎ、プロジェクタの投影光が透過するカバー部材と、
    天井材または壁材に組み込まれ、浴室に送風して該浴室を乾燥させる浴室乾燥機と、を有し、
    浴室乾燥機が、カバー部材の浴室内側表面に送風可能に構成されている、浴室。
  2. カバー部材と浴室乾燥機とが天井材に設けられ、
    浴室乾燥機が、カバー部材に向かうように、且つ、天井材の浴室内側表面に沿うように送風する、請求項1に記載の浴室。
  3. カバー部材と浴室乾燥機を除く天井材に設けられた構造物が該カバー部材と浴室乾燥機との間に存在しないように、カバー部材と浴室乾燥機が天井材に設けられている、請求項2に記載の浴室。
  4. 天井材の浴室内側表面における少なくともカバー部材と浴室乾燥機との間の部分が、平滑面である、請求項2または3に記載の浴室。
  5. カバー部材の浴室内側表面が、水平に対して鋭角な角度で傾斜し、浴室乾燥機から近い側の縁部に比べて遠い側の縁部が下方に位置する傾斜面である、請求項2から4のいずれか一項に記載の浴室。
  6. カバー部材の浴室内側表面が、撥水膜を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の浴室。
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