JP2018065379A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】シートのサイズを設定するユーザーの手間を軽減しつつ、適切な画像形成動作を実行可能にする。【解決手段】CPUは、ドライバ設定優先モードにおいて、サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように画像形成エンジンを制御する。また、CPUは、ドライバ設定優先モードにおいて、サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、警告を報知させる。【選択図】図15
Description
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置、画像形成装置を制御するための制御方法、及びその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
画像形成装置は、記録材となるシートを保持するためのシート保持部として、給送カセットや手差しトレイ等を備えている。シート保持部に載置されたシートの属性(例えばシートサイズ、シート向き、シート種類)は、例えば画像形成装置の操作部を介してユーザーが設定操作を行うことで、画像形成装置の制御ユニットによって認識される。そして、画像形成ジョブが投入された場合には、通常、画像形成ジョブによって指定されたシート属性情報が、シート保持部について設定されたシート属性情報に適合するかどうか判定された上で画像形成ジョブが実行される。
画像形成装置は、シート保持部に載置されたシートに応じて異なる印刷動作が行われることが知られている。具体的には、シートのサイズや向きに応じて印刷する画像向きを回転し、シートの種類に応じて画像を定着させるときの定着温度、定着圧力、定着時のシートの搬送速度を変更することなどが挙げられる。
特許文献1には、画像形成ジョブの実行中に手差しトレイに載置された用紙が不足した場合には、用紙サイズ等の用紙情報の再設定を省略可能とした画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、ユーザーが不足分の用紙を補充した際に、用紙情報の再設定を要求されないように構成することにより、ユーザーの操作負担の軽減が図られている。
ところで、画像形成ジョブには、ページ記述言語(Page Description Language、以下PDLとする)によって記述され、ホストコンピュータから画像形成装置に送信されるPDLジョブが含まれる。しかし、PDLジョブを画像形成装置に投入する場合、ユーザーは、ドライバソフトウェアを介したシート属性情報の設定操作と、画像形成装置の操作部を介したシート属性情報の設定操作の両方を行う必要があった。
そこで、上記文献のようにシート不足の場合にのみシート属性情報の入力を省略可能とする構成に限らず、PDLジョブの場合には、PDLジョブに含まれているシート属性情報を優先的に用いてジョブを実行するモードを設けることが考えられる。このようなモードを採用した場合、操作部に対する設定操作が省略可能となるため、PDLジョブを実行する際のユーザーの操作負担を軽減することが期待できる。
しかしながら、全ての場合にPDLジョブに含まれるシート属性情報を一律に使用した場合には、ユーザーの期待する出力画像が得られない場合があった。即ち、ユーザーが載置するシートのサイズを誤ってしまう場合や、ドライバソフトウェアを介したシートのサイズの設定操作を誤ってしまう場合には、PDLジョブに含まれるシートサイズと、シート保持部に載置されたシートサイズとが異なる場合があった。この場合、シートに印刷された画像が途中で切れてしまったり、ジャムを起こして画像形成装置が停止してしまったりする虞がある。
そこで、本発明は、シートのサイズを設定するユーザーの手間を軽減しつつ、適切な画像形成動作を実行可能な画像形成装置、その制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、報知を行う報知部と、前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、警告を報知するように前記報知部を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置において、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、報知を行う報知部と、画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズ以下である場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズより大きい場合には、警告を報知するように前記報知部を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置において、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、シートを搬送するシート搬送部と、操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズに応じて前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置において、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、シートを搬送するシート搬送部と、操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するように前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置において、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、シートを搬送するシート搬送部と、操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するように前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、ことを特徴とする。
本発明によると、シートのサイズを設定するユーザーの手間を軽減しつつ、適切な画像形成動作を実行できる。
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、画像形成装置101を含むシステムの概略構成を示している。画像形成装置101は、プリンタユニット105及びスキャナユニット106を含む機能ユニットと、ユーザーインターフェースである報知部としての表示部103と、操作部104と、を備えている。また、画像形成装置101は、これらのデバイスを制御するための制御ユニット102を備えている。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、画像形成装置101を含むシステムの概略構成を示している。画像形成装置101は、プリンタユニット105及びスキャナユニット106を含む機能ユニットと、ユーザーインターフェースである報知部としての表示部103と、操作部104と、を備えている。また、画像形成装置101は、これらのデバイスを制御するための制御ユニット102を備えている。
表示部103は、表示灯としてのLEDや液晶ディスプレイを含み、制御ユニット102からの信号に基づいてユーザーによる操作結果や装置の内部状態を表示する。操作部104は、ハードキー群や、表示部103のタッチパネル機能を実現する制御構成を含んでおり、ユーザーの操作を受付けて電子信号として制御ユニット102に伝達する。
スキャナユニット106は、制御ユニット102による指令に基づいて原稿を走査して画像データを読取り、得られた画像データを制御ユニット102に送信する。プリンタユニット105は、制御ユニット102による指令を受けて画像形成動作である印刷動作を実行可能である。
制御ユニット102は、CPU107、HDD110、EEPROM111、ROM112、及びRAM113を含む制御回路によって構成されている。ただし、CPUは中央処理装置、ROMは読取り専用メモリ、HDDはハードディスクドライブの略称であり、EEPROMは電気的に書換え可能な不揮発メモリを表す。
プロセッサであるCPU107は、ROM112等に記憶された制御プログラムの実行媒体であり、制御ユニット102に接続されたデバイスの機械的・電気的動作を制御する。例えば、CPU107は、画像形成ジョブを実行してプリンタユニット105に画像形成動作を行わせる。ただし、画像形成ジョブとは、制御ユニット102が実行すべき画像形成動作のタスクであり、具体的には、各ページの画像データ、部数、シートのサイズ及び種類、両面/ステイプリング等の機能設定等が含まれるデータ列を指すものとする。画像形成ジョブには、スキャナユニット106によって取得した画像データに基づいて制御ユニット102によって生成されるコピージョブと、外部から入力される後述のPDLジョブとが含まれる。
ROM112は、システム起動に必要なブートプログラムなどを記憶し、揮発メモリであるRAM113は、制御プログラムを実行する際のワークメモリとして使用される。HDD110は、磁気ディスクなどの記憶媒体であり、制御プログラムや画像データなどを記憶している。EEPROM111は、制御プログラムが実行する際に必要となる設定値などを記憶している。
CPU107は、画像形成装置101を制御する制御部の一例である。以下、特に断らない限り、画像形成装置101を制御するためのプロセスを示すフローチャートの各工程は、CPU107によって実行されるものとする。また、ROM112、RAM113、HDD110、及びEEPROM111は、いずれも、制御部の指令に基づいて情報を一時的又は恒久的に記憶可能な記憶部の一例である。例えば、後述する各シート保持部に関する情報(シートサイズ、シート種類、種類フリー設定)などは、EEPROM111に記憶される。
CPU107は、送受信手段としてのネットワークインターフェース(I/F)114を介して、局所的又は広域的なネットワーク(LAN/WAN)に接続されている。これにより、制御ユニット102は、パーソナルコンピュータ(PC)200等のホストコンピュータとの間でデータを送信及び受信可能である。例えば、CPU107は、PC200からページ記述言語(Page Description Language:PDL)によって記述された画像形成ジョブ(以下、PDLジョブとする)を受信する。また、CPU107は、画像形成ジョブの進捗状況やシートの残量等、画像形成装置101の内部状態をホストコンピュータに送信する。
[画像形成装置のハード構成]
次に、画像形成装置101のハード構成について、図2(a)、図2(b)及び図3を用いて説明する。画像形成装置101のプリンタユニット105は、図2(a)に示すように、筐体の内部に配置された画像形成エンジン50と、記録媒体であるシートを保持する複数のシート保持部(51,52)と、を備えている。ただし、シートとは、普通紙の他にも、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状からなる記録材、及びオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含むものとする。なお、以下の説明や図面に「用紙」という用語を用いる場合があるが、特に断らない限り紙以外の材質を含むシートの同義語として扱うものとする。
次に、画像形成装置101のハード構成について、図2(a)、図2(b)及び図3を用いて説明する。画像形成装置101のプリンタユニット105は、図2(a)に示すように、筐体の内部に配置された画像形成エンジン50と、記録媒体であるシートを保持する複数のシート保持部(51,52)と、を備えている。ただし、シートとは、普通紙の他にも、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状からなる記録材、及びオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含むものとする。なお、以下の説明や図面に「用紙」という用語を用いる場合があるが、特に断らない限り紙以外の材質を含むシートの同義語として扱うものとする。
図3は、プリンタユニット105の詳細構成を示す模式図である。プリンタユニット105は、図3に示すように、画像形成エンジン50と、ピックアップローラ61と、レジストレーションローラ62と、定着装置7と、排出ローラ63と、排出トレイ64と、複数の搬送ローラ65〜68と、を有している。ピックアップローラ61、レジストレーションローラ62、排出ローラ63及び搬送ローラ65〜68は、シートを搬送するシート搬送部69を構成している。また、画像形成部としての電子写真方式の画像形成エンジン50は、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、露光装置3と、現像ローラ4と、転写ローラ5と、を有している。
画像形成動作の開始が指令されると、感光体である感光ドラム1が回転し、ドラム表面が帯電ローラ2によって一様に帯電させられる。すると、露光装置3が、制御ユニット102から送信された画像データに基づいてレーザ光を変調して出力し、感光ドラム1の表面を走査して静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像ローラ4から供給されるトナーによって可視化(現像)されてトナー像となる。
このような画像形成動作に並行して、シート保持部(51,52)のいずれかに保持されたシートを画像形成エンジン50へ向けて給送する給送動作が実行される。図2(a)及び図3に示すように、シート保持部には、プリンタユニット105の筐体に対して引出し可能に装着された複数の給送カセット51と、筐体側面に配置された手差しトレイ52と、が含まれる。
給送カセット51に載置されたシートは、ピックアップローラ61及び不図示の分離ローラ対によって1枚ずつ分離された状態で給送される。給送カセット51又は手差しトレイ52から給送されたシートは、レジストレーションローラ62によって斜行が補正され、画像形成エンジン50の画像形成プロセスに合わせて搬送される。そして、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像は、転写ローラ5によってシートに転写される。未定着のトナー像が転写されたシートは、定着装置7へと受け渡されて、ローラ対に挟持されて加熱及び加圧される。これにより、トナーがシートに対して溶融及び固着して画像が定着したシートは、排出ローラ63によって排出トレイ64に排出される。なお、図2(a)に示すように、画像形成装置101は、側方にオプションとしてフィニッシャ109を接続してもよく、フィニッシャ109は、画像が形成されたシートにステイプリング等の処理を施して排出する。
なお、本実施の形態では画像形成部の一例として電子写真方式の画像形成エンジン50について説明したが、画像形成エンジンとして、インクジェット方式等の他の機構を用いてもよい。また、電子写真方式である場合も、例えばタンデム型中間転写方式のカラー画像を形成可能な画像形成エンジンなど、上述の画像形成エンジン50と異なる構成を用いてもよい。
また、CPU107は、各給送カセット51及び手差しトレイ52に載置されたシートの属性に関するシート属性情報を、操作部104を介したユーザーの操作に基づいて認識する。ただし、シートの属性とは、シートのサイズ、シートの向き、シート種類(坪量、表面処理の有無、材料等)、形状(インデックス紙、ルーズリーフ等)、及び特殊用途(封筒等)等の特徴を総称するものとする。CPU107は、ユーザーによって直接的に入力されたシート属性情報や、各給送カセット51及び手差しトレイ52に配置された検知機構を介して取得したサイズや種類等のシート属性情報をEEPROM111に記憶させる。
なお、シート属性情報は、これら給送カセット51及び手差しトレイ52にそれぞれ対応付けられてEEPROM111に記憶され、給送カセット51及び手差しトレイ52に実際に載置されているシートのシート属性情報と相違する場合がある。また、給送カセット51に載置されているシートのサイズや種類を自動的に検知できるようにしても良い。また、給送カセット51に対しては、後述するドライバ設定優先モードを設定することはできず、特定のサイズや種類が必ず設定されている状態であるものとする。
シート保持部としての手差しトレイ52は、図2(b)に示すように、シート検知センサ56と、一対の側部ガイド53,53と、シート幅検知部としてのガイド幅センサ54,54と、シート長さ検知部としての長さ検知センサ57,58とが配置されている。シート検知センサ56は、シート給送方向(図中左方向)における手差しトレイ52の下流端に配置され、トレイ上に載置されたシートを検知して検知信号を発する。側部ガイド53,53は、シート給送方向に直交する幅方向に延びるレールに沿って移動可能であり、ガイド幅センサ54,54によって幅方向の位置を検知される。長さ検知センサ57,58は、シート給送方向における少なくとも1か所に配置され、設置位置におけるシートの有無を検知する。長さ検知センサ57は、シート搬送方向において長さ検知センサ58よりも下流に配置されている。これらの構成により、CPU107は、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58からの検知信号に基づいて、手差しトレイ52に載置されたシートサイズに関する情報を取得可能である。なお、本実施の形態では、手差しトレイ52には、普通紙や厚紙などのシート種類を検知するためのセンサは備えられていないが、このようなセンサを動作が停止した状態で手差しトレイ52に備え付けてもよい。
図4は、CPU107が、手差しトレイ52に載置されたシートが定形サイズか否かを自動判別する場合の組み合わせ表である。CPU107は、ガイド幅センサ54,54と、長さ検知センサ57,58と、から取得できた情報から、図4のいずれかの条件に当てはまるかを判別し、手差しトレイ52に載置されたシートが定形サイズであるかどうか判別する。表中において、長さ検知センサ57,58が手差しトレイ52に載置されたシートを検知した場合には、「○」で示し、検知しない場合には、「×」で示している。例えば、表の組み合わせ段71に示すように、ガイド幅センサ54,54が140±5mmの幅情報を検知し、長さ検知センサ57,58がいずれもシートを検知しない場合、CPU107は、載置されたシートがA5、横向きの定形サイズであると判別する。
一方で、表の組み合わせ段73に示すように、ガイド幅センサ54,54が140±5mmの幅情報を検知し、長さセンサ57のみがシートを検知した場合には、当てはまる定形サイズが無いため、CPU107は不定形サイズであると判別する。また、表の組み合わせ段72に示すように、ガイド幅センサ54,54が140±5mmの幅情報を検知し、長さセンサ58のみがシートを検知した場合には、センサの故障や載置ミス等が考えられるため、検知不可と判別する。これは、上述したように、長さ検知センサ57が、シート搬送方向において長さ検知センサ58よりも下流に配置されているため、通常であれば長さ検知センサ57がOFFであり、長さ検知センサ58がONという状態が有り得ないためである。
図4においては、ガイド幅センサ54,54の検知幅が140±5mm、182±5mm、210±5mm、257±5mm、297±5mmに分かれており、それ以外の幅情報をガイド幅センサ54,54が検知した場合には、基本的には不定形サイズとなる。そして、組み合わせ段71,74,75,76,77,78,79,80の場合において、表中に示す各定形サイズであると判断される。各定形サイズのサイズ情報は、予めROM112等に記憶されている。
手差しトレイ52に載置されたシートの長さは、上述したように定形サイズであれば長さ検知センサ57,58によって判別することができるが、不定形サイズについては長さ検知センサ57,58では検知することができない。しかしながら、不定形サイズのシートであっても、搬送時にシート搬送路上の所定位置をシートの先端が通過してから後端が通過するまでにかかる時間と、その間のシートの搬送速度と、からシートの長さを決定することができる。本実施の形態では、図3に示すように、搬送ローラ67とレジストレーションローラ62の間に配置されたシート検知センサ81が搬送されているシートを検知している時間と、その間のシートの搬送速度と、によってCPU107がシート長さLを算出する。
図5を用いてCPU107が実際に搬送されるシートの長さであるシート長さLを求めるシーケンスについて説明する。CPU107は、まず検知時間T1の値を0にし(ステップS11)、搬送シート長さ検知部としてのシート検知センサ81がONするのを待つ(ステップS12)。そして、シート検知センサ81がONすると(ステップS12:Yes)、CPU107は、シート検知センサ81がONした時点での時刻Tonを取得すると共に(ステップS13)、現時点での搬送速度S1も併せて取得する(ステップS14)。
次に、CPU107は、シート検知センサ81がOFFするのを待ち(ステップS15)、シート検知センサ81がOFFすると(ステップS15:Yes)、その時点の時刻Toffを取得する(ステップS16)。そして、CPU107は、取得した時刻Toffから時刻Tonを減算して検知時間T1を算出する(T1=Toff−Ton)(ステップS17)。更に、CPU107は、検知時間T1と搬送速度S1を積算することでシート長さLを算出し(L=T1×S1)(ステップS18)、シート長さ検知処理を終了する。CPU107が算出したシート長さLは、RAM109に格納される。
[ドライバ設定優先機能]
ここで、画像形成装置101に実装されるドライバ設定優先機能について説明する。上述した通り、給送カセット51及び手差しトレイ52に保持されたシートのシート属性情報は、EEPROM111等の記憶部に記憶される。その一方で、外部のホストコンピュータから受信するPDLジョブには、シートの供給元となるシート保持部を指定する情報や、シートのサイズ及び向きを指定する情報等が含まれる。一般的に、PDLジョブを実行する場合には、画像形成動作を開始するための必要条件として、PDLジョブに含まれるシート属性情報と、記憶部に記憶されたシート属性情報とが一致することが要求される場合が多い。しかし、この場合、ユーザーは、ドライバソフトウェアを介したシート属性情報の設定操作と、画像形成装置の操作部を介したシート属性情報の設定操作の両方を行う必要がある。また、属性の異なる複数種類のシートを頻繁に交換しながら印刷を実行する場合には、ユーザーがシートを交換する度にシート属性情報を再設定する必要が生じ、ユーザーの操作負担が増大してしまう。
ここで、画像形成装置101に実装されるドライバ設定優先機能について説明する。上述した通り、給送カセット51及び手差しトレイ52に保持されたシートのシート属性情報は、EEPROM111等の記憶部に記憶される。その一方で、外部のホストコンピュータから受信するPDLジョブには、シートの供給元となるシート保持部を指定する情報や、シートのサイズ及び向きを指定する情報等が含まれる。一般的に、PDLジョブを実行する場合には、画像形成動作を開始するための必要条件として、PDLジョブに含まれるシート属性情報と、記憶部に記憶されたシート属性情報とが一致することが要求される場合が多い。しかし、この場合、ユーザーは、ドライバソフトウェアを介したシート属性情報の設定操作と、画像形成装置の操作部を介したシート属性情報の設定操作の両方を行う必要がある。また、属性の異なる複数種類のシートを頻繁に交換しながら印刷を実行する場合には、ユーザーがシートを交換する度にシート属性情報を再設定する必要が生じ、ユーザーの操作負担が増大してしまう。
そこで、画像形成装置に設けられた一部又は全部のシート保持部について、記憶部に記憶されたシート属性情報に対して、PDLジョブに含まれるシート属性情報を優先的に使用して画像形成動作を実行する機能を設けることが考えられる。以下、このような機能を「ドライバ設定優先機能」とし、ドライバ設定優先機能が有効である状態でCPU107が画像形成ジョブを実行するモードを「ドライバ設定優先モード」とする。また、説明の便宜上、ドライバ設定優先機能が無効である状態でCPU107が画像形成ジョブを実行するモードを「通常モード」とする。通常モードは、画像形成ジョブを実行する際の第1のモードに相当し、ドライバ設定優先モードは、画像形成ジョブを実行する際の第2のモードに相当する。
なお、本実施の形態では、手差しトレイ52に対してのみドライバ設定優先モードが適用される構成となっているが、他のシート保持部に対してドライバ設定優先モードを適用可能な構成としてもよい。また、本実施の形態では、ドライバ設定優先機能の有効/無効は、操作部104を用いた操作によって切換えられるが、ドライバソフトウェアを介してホストコンピュータ側で設定可能な構成としてもよい。
以下、ドライバ設定優先機能の有効/無効を切替える設定変更処理について、図6及び図7を用いて説明する。ただし、図6は、手差しトレイ52に対するドライバ設定優先モードの設定を変更するための設定変更処理の手順を示すフローチャートであり、図7は設定変更処理において表示部103に表示される設定変更画面401を表す画像図である。
図6に示す設定変更処理は、画像形成装置101が画像形成ジョブの入力を待機する待機状態において表示部103に表示される設定キーが押下された場合等に開始される。CPU107は、設定変更処理を開始すると、表示部103に設定変更画面401(図7参照)を表示させ(ステップS101)、ON/OFFキー402及びOKキー403の操作信号の入力を待機する。
ON/OFFキー402のうち、既に設定されているものと異なるものが選択された場合(ステップS102:Yes)、CPU107はドライバ設定優先機能に関する設定を変更する(ステップS103)。具体的には、EEPROM111に格納された、ドライバ設定優先機能が有効であるか無効であるかを表す変数の値が書換えられる。CPU107は、OKキー403が押下されるまではこのような設定変更を受付け、OKキー403が押下されると(ステップS104:Yes)、設定変更を終了する。CPU107は、PDLジョブを受信した場合、後述するようにEEPROM111に記憶された変数を参照することでドライバ設定優先機能が有効であるかどうかを判定する。
[シート属性の設定]
次に、手差しトレイ52に載置されたシートに関するシート属性情報を画像形成装置101に対して設定するシート属性設定処理について、図8乃至図10を用いて説明する。ただし、図8はシート属性設定処理の手順を示すフローチャートであり、図9及び図10はシート属性設定処理において表示部103に表示される画面を示す画像図である。また、以下の説明では手差しトレイ52を対象とする設定処理として記述するが、各給送カセット51についても、同様の設定処理が実行されている。
次に、手差しトレイ52に載置されたシートに関するシート属性情報を画像形成装置101に対して設定するシート属性設定処理について、図8乃至図10を用いて説明する。ただし、図8はシート属性設定処理の手順を示すフローチャートであり、図9及び図10はシート属性設定処理において表示部103に表示される画面を示す画像図である。また、以下の説明では手差しトレイ52を対象とする設定処理として記述するが、各給送カセット51についても、同様の設定処理が実行されている。
なお、シート属性のうち、「シートの向き」とは、具体的にはシートの長辺がシート給送方向に平行となる「長辺送り向き」、及び短辺がシート給送方向に並行となる「短辺送り向き」等を指すものとする。また、「シートの種類」とは、シートのサイズ及び向き以外の属性によるシートの分類を表し、例えば本実施の形態では図10に示す8種類のシートが利用可能である。
図8に示すシート属性設定処理は、画像形成装置101の主電源がONである状態で構成的に実行されるものである。CPU107は、初期状態では、シート属性情報が確定した状態であるかどうかを表す設定変数である「シート属性情報設定状態」の値を「未確定」とする(ステップS201)。そして、手差しトレイ52に配置されたシート検知センサ56(図2(b)参照)の検知信号が変化した場合に(ステップS202:Yes)、CPU107は変化の内容に応じた処理を実行する。
手差しトレイ52にシートが載置されたことを、シート検知センサ56を介してCPU107が検知した場合(ステップS203:Yes,無→有の変化)、シートサイズ及びシートの向きを表す設定変数に初期値を代入する(ステップS204)。ただし、初期値とは、手差しトレイ52に配置されたサイズ検知部(54,57,58)を用いて決定される値、又はプリインストールされた固定値を指すものとし、どちらの値を初期値とするかはユーザーが予め指定しておくものとする。
また、CPU107は、シートの種類を表す設定変数についても初期値を代入する(ステップS205)。本実施の形態ではプリインストールされたシート種類を初期値とするが、ユーザーが初期値を予め選択可能な構成としてもよい。また、手差しトレイ52にシートの種類に関する情報を取得可能な検知機構を配置する構成の場合、検知結果に基づいて決定された種類を初期値としてもよい。
次に、CPU107は、表示部103に図9に示すシート設定画面601を表示させる(ステップS206)。シート設定画面601の領域602には、現在設定されているシートのサイズおよび向きを示す情報が表示され、領域608には現在設定されているシートの種類が表示される。従って、シート設定画面601が表示された時点では、初期値のサイズ及び向きを示す情報と初期値の種類とが表示される。
シート設定画面601の領域603には、シートのサイズ及び向きを変更するための各種操作キー(604〜606)が表示される。図9に示す例では、「自動検知」キー604が選択されているため、シートのサイズ及び向きとして、ガイド幅センサ54及び長さ検知センサ57,58の検知結果に基づいて特定された値が設定されている。「ユーザー設定サイズ」キー605が押下された場合、シート給送方向における長さであるシート長さ及びシート給送方向に直交する幅方向における長さであるシート幅を示す任意の数値をユーザーが入力する画面が表示される。「定形サイズ」キー606が押下された場合、定形サイズの候補群からシートのサイズ及び向きを選択可能な画面が表示される。
シート設定画面601には、シートの種類を変更するための「変更」キー609が表示される。「変更」キー609が押下された場合、CPU107は、表示部103に図10に示す選択画面701を表示させる。選択画面701の領域702には、画像形成装置101が対応するシートの種類に対応付けられた選択操作可能な操作キーが一覧表示される。また、選択画面701には、シートの種類を変更せずに操作を中止するための「キャンセル」キー703と、選択結果を確定させるための「OK」キー704とが表示される。「キャンセル」キー703及び「OK」キー704のどちらが操作された場合にも、選択画面701が閉じられてシート設定画面601が表示される。
図8に示すように、シート設定画面601が表示された状態で、シートのサイズ及び向きの少なくとも一方を変更する操作が行われた場合(ステップS207:Yes)、CPU107は変更後の値をEEPROM111に格納する(ステップS208)。また、シートの種類を変更する操作が行われた場合にも(ステップS209:Yes)、CPU107は変更後の値をEEPROM111に格納する(ステップS210)。そして、シート設定画面601の「OK」キー610が押下されると(ステップS211:Yes)、CPU107は「シート属性情報設定状態」の値を「確定」に設定する(ステップS212)。その後、CPU107は、シート検知センサ56の検知信号の変化を待機する待機状態に戻る(ステップS202)。
待機状態にて手差しトレイ52からシートが取除かれたことをCPU107が検知した場合(ステップS203:No,有→無の変化)、シートのサイズ及び向きに関する情報とシートの種類に関する情報とがリセットされる(ステップS213,S214)。即ち、CPU107は、シート属性情報の設定値を記憶部から消去する。そして、CPU107は、「シート属性情報設定状態」の値を「未確定」に設定した上で(ステップS215)、待機状態に戻る(ステップS202)。なお、画像形成装置101は、手差しトレイ52にシートを載置する度に表示部103にシート設定画面601を表示させる毎回設定モードと、手差しトレイ52にシートを載置してもシート設定画面601を表示させない固定モードと、を有していてもよい。毎回設定モードは、上述したようにシート設定画面601においてシートのサイズ及び種類がユーザーによって設定される。固定モードは、図8のステップS206〜S211を省き、シートを手差しトレイ52に載置することで、予めユーザーによって設定された初期値が手差しトレイ52に対応付けられたシートのサイズ及び種類に関する情報としてEEPROM111に記憶される。すなわち、手差しトレイ52に対応付けられたシートのサイズ及び種類に関する情報は、ユーザーによって操作部104から入力され、EEPROM111に記憶される。
[PDLジョブ]
以下、画像形成装置101によるPDLジョブの実行プロセスについて説明する。まず、図11を用いてPDLジョブとして画像形成装置101が受信するデータ(以下、PDLデータ800とする)の内容について説明する。PDLデータ800は、ホストコンピュータにインストールされたドライバソフトウェアによって生成され、LAN/WAN等のネットワークを介して画像形成装置101に制御ユニット102に伝達される。
以下、画像形成装置101によるPDLジョブの実行プロセスについて説明する。まず、図11を用いてPDLジョブとして画像形成装置101が受信するデータ(以下、PDLデータ800とする)の内容について説明する。PDLデータ800は、ホストコンピュータにインストールされたドライバソフトウェアによって生成され、LAN/WAN等のネットワークを介して画像形成装置101に制御ユニット102に伝達される。
図11に示すように、PDLデータ800は、大まかに、ジョブの属性を表す属性データ811と、印刷を実行すべき画像データのセットであるページデータ820とを含んでいる。属性データ811は、データ名812、部数813、シート供給元814、シートサイズ815、シート向き816、及びシート種類817の各情報を含む。データ名812は、PDLデータ800を識別するための名称であり、例えばドライバソフトウェアにページデータ820を提供したアプリケーションデータのファイル名に基づいて付与される。部数813は、印刷部数を示す情報である。シート供給元814は、印刷に使用するシートの供給元を示す情報である。シート供給元としてユーザーが特定のシート保持部を指定した場合は、シート供給元814として、給送カセット51のいずれか又は手差しトレイ52を示す値が格納される。なお、PDLジョブに関して、シート供給元814の指定は任意となっており、ユーザーがシート供給元を指定しない場合はシート供給元814として「自動選択」を示す値が格納される。
シートサイズ815は、ユーザーによって指定されたシートサイズを示す情報である。なお、本実施の形態では、PDLジョブにおけるシートサイズの指定は必須であり、本実施の形態ではシートサイズ815の情報はPDLデータ800に必ず含まれるものとする。シート向き816は、ユーザーによって指定されたシート向きを示す情報である。ユーザーがシート向きを指定しなかった場合はシート向き816の情報は省略される。シート種類817は、ユーザーによって指定されたシート種類を示す情報である。なお、PDLジョブに対してシート種類817を指定することは任意となっており、ユーザーがシート種類を指定しなかった場合はシート種類817の情報は省略される。また、画像形成装置101に搭載されたステイプリングや両面印刷等の機能を使用する場合には、属性データ811に、上記各情報の他に対応する機能の実行を指令する情報が含まれる。ページデータ820は、ページ毎に、画像形成装置101が対応するPDLのフォーマットで記述された画像データ821を含んでいる。
図12のフローチャートを用いて、PDLジョブを実行する実行処理の手順の概略について説明する。なお、この実行処理は、画像形成装置101の主電源がONである状態で構成的に実行され、PDLデータを受信した際に適宜進行するものとする。CPU107は、ネットワークを介してPDLデータ800を受信したかどうかを常に確認している(ステップS301)。PDLデータ800を受信した場合、CPU107はPDLデータ800を解析して、属性データ811のシート供給元814、シートサイズ815、シート向き816、及びシート種類817を含む情報を抽出する(ステップS302)。
次に、CPU107はシート供給元814の情報に基づいて、画像形成装置101が備えるシート保持部の中から、シート供給元とはなり得ないものを除いた検索対象シート保持部の一覧を作成する(ステップS303)。そして、作成した一覧に含まれるシート保持部について、順に、画像形成動作においてシート供給元として使用可能であるかどうかを判定するシート保持部適合判定(ステップS305)を実行する(ステップS304〜S306)。
検索対象シート保持部の中にシート保持部適合判定によってOK(適合)と判定されたものがあった場合(ステップS306:OK)、CPU107は印刷を実行する(ステップS307)。即ち、CPU107は、画像形成エンジン50により、当該シート保持部から給送されるシートに対してページデータ820に基づく画像を形成させる印刷処理、すなわち画像形成処理を実行する。
印刷処理においては、PDLデータ800の属性データ811及び/又はEEPROM111に記憶されたシート属性情報に基づいて、画像形成装置101が備える機能の条件設定(例えばシート種類817に応じた定着装置の温度条件)が変更される。また、シート向きに応じた画像回転処理等が実施される。ただし、このとき使用するシート属性情報は、先のステップS212(図8参照)においてEEPROM111に記憶されているシート属性情報をそのままではなく、後述するシート保持部適合判定処理によって求めた印刷シート属性情報を使う。これにより、先のステップS103(図6参照)におけるドライバ設定優先の有効、無効に応じた印刷処理の切り替えを実現することができるようになる。PDLデータ800で指定された全てのページ及び全ての部数の印刷が完了すると印刷処理は終了される。すなわち、ステップS305〜S307は画像形成工程又は制御工程を構成している。
一方、全ての検索対象シート保持部についてシート保持部適合判定の結果がNG(不適合)であった場合(ステップS304:Yes)、CPU107は、印刷に適したシートが無い旨を表示部103に表示する(ステップS308)。そして、いずれかのシート保持部についてシート属性情報が変更されるまで待機し、シート属性情報の変更を検知した場合(ステップS309:Yes)には、検索対象シート保持部の一覧作成及びシート保持部適合判定を再度実行する。なお、CPU107は、シート検知センサ56の検出信号が変化すると(図8のS202:Yes)、ユーザーによるシートの交換が行われ、シート属性情報の変更が行われたと判断する。
上記PDL実行プロセスにおいて検索対象シート保持部一覧の作成(図12のステップS303)を行う際の処理内容について、図13のフローチャートに沿って説明する。まず、CPU107は、画像形成装置101が備える全てのシート保持部のリストを取得し、検索対象シート保持部一覧とする(ステップS401)。次に、取得したシート保持部のリストを予め定められた優先度に従って並び替えを行う(ステップS402)。例えば、給送カセット51と手差しトレイ52とでは、給送カセット51の方が高い優先順位に、また、カセット同士では画像形成エンジン50に近いほど高い優先順位に設定される。次に、PDLデータ800の解析結果にシート供給元の情報があるかどうかが判定される(ステップS403)。PDLジョブにシート供給元の指定がある場合(ステップS403:Yes)には、指定されたシート供給元以外のシート保持部が検索対象シート保持部一覧から削除される(ステップS404)。
ステップS404の処理が行われた後又はPDLジョブにシート供給元の指定が無い場合(ステップS403:No)には、CPU107は、検索対象シート保持部一覧に手差しトレイ52が含まれているかどうかを判定する(ステップS405)。手差しトレイ52が含まれていない場合(ステップS405:No)には、その時点での内容で検索対象シート保持部一覧が確定し、一覧の作成が終了する。手差しトレイ52が含まれている場合(ステップS405:Yes)、CPU107は、EEPROM111を参照して、手差しトレイ52についての「シート属性情報設定状態」の値を取得する(ステップS406)。「シート属性情報設定状態」が「確定」である場合(ステップS407:Yes)は、CPU107はその時点での内容で検索対象シート保持部一覧を確定する。一方、「シート属性情報設定状態」が「未確定」である場合(ステップS407:No)は、手差しトレイ52を検索対象シート保持部一覧から削除して(ステップS408)、一覧の作成を終了する。
続いて、上記PDL実行プロセスにおいてシート保持部適合判定(図12のステップS305)を行う際の処理内容について、図14のフローチャートに沿って説明する。なお、この適合判定は、コピージョブ等のPDLジョブ以外の画像形成ジョブを実行する場合に実行される適合判定と共通である。
まず、CPU107は、シート保持部適合判定の判定結果を表す変数を「NG」に設定して初期化(ステップS501)すると共に、印刷処理に用いるための「印刷シート属性情報」を初期化する(ステップS502)。ただし、印刷シート属性情報とは、CPU107が印刷処理の対象として認識した画像形成装置101側のシートの属性情報であり、画像形成ジョブが終了するまでRAM113等の記憶手段に一時的に保持される情報を指す。次に、CPU107は、検索対象として指定されたシート保持部についての、EEPROM111に記憶されているシート属性情報を、「シート保持部シート属性情報」として取得する(ステップS503)。
また、CPU107は、画像形成ジョブに含まれるシート属性情報を、「ジョブシート属性情報」として取得する(ステップS504)。PDLジョブの場合、ジョブシート属性情報とは、PDLデータ800の解析によって得られたシートサイズ815、シート向き816、及びシート種類817がジョブシート属性情報に含まれる。なお、シート向き816が設定されていない場合には、シートサイズ815に基づいてジョブシート属性情報を補完するものとする。
次に、CPU107は、今回のジョブがドライバ設定優先機能の動作対象となるか、即ちPDLジョブであるかどうかを判断する(ステップS505)。PDLジョブではない場合(ステップS505:No)は、ドライバ設定優先機能が適用不能であるため、処理を続行して印刷シート属性情報にシート保持部シート属性情報の値を代入する(ステップS506)。PDLジョブの場合(ステップS505:Yes)、CPU107は、EEPROM111からドライバ設定優先機能が有効であるか無効であるかの設定情報を取得する(ステップS507)。このとき、ドライバ設定優先機能が無効である場合(ステップS507:無し)は、PDLジョブ以外のジョブである場合と同様に、印刷シート属性情報にシート保持部シート属性情報の値が代入される(ステップS506)。ドライバ設定優先機能が有効である場合(ステップS507:有り)は、CPU107がドライバ設定優先モードとなり、印刷シート属性情報の設定処理(ステップS508)を実行する。ドライバ設定優先モードにおいては、後述する特定の場合を除いて、印刷シート属性情報として、ジョブシート属性情報の内容がシート保持部属性情報に対して優先的に設定される。
次に、印刷シート属性情報のシートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致するかどうか、及び、印刷シート属性情報のシート種類とジョブシート属性情報のシート種類とが一致するかどうかの判定が行われる(ステップS509,S510)。なお、ジョブシート属性情報にシート種類が設定されていない場合は、このステップS510の判定を省略してもよい。また、判定の省略に代えて、シート保持部シート属性情報が予め設定された特定のシート種類群に含まれるかどうかによって、ステップS510において「一致」と判定した場合と同様の効果を生じさせる構成としてもよい。
ステップS509,S510による判定結果の少なくとも一方が「不一致」である場合、CPU107は、このシート保持部を用いた画像形成ジョブの実行は不可能であると判断し、判定結果として初期値である「NG」を返して処理を終了する。一方、これらの判定結果がいずれも「一致」である場合、CPU107は、このシート保持部から給送されるシートに対する画像形成動作を開始可能であると判定する。この場合、CPU107は、シート保持部適合判定処理の結果として「OK」を返して処理を終了する(ステップS511)。
[ドライバ設定優先モードにおける動作]
ここで、ドライバ設定優先モードにおける画像形成装置101の動作の特徴について説明する。上述した通り、通常モードにおいては、印刷シート属性情報としてEEPROM111に記憶されているシート保持部属性情報を用いて、PDLデータから抽出されたジョブシート属性情報との間でシートサイズ及びシート種類が一致するか判定される。従って、通常モードにおいては、PDLジョブに含まれるシート属性情報が、記憶手段に記憶されたシート属性情報に適合することを必要条件として、印刷処理が実行される。
ここで、ドライバ設定優先モードにおける画像形成装置101の動作の特徴について説明する。上述した通り、通常モードにおいては、印刷シート属性情報としてEEPROM111に記憶されているシート保持部属性情報を用いて、PDLデータから抽出されたジョブシート属性情報との間でシートサイズ及びシート種類が一致するか判定される。従って、通常モードにおいては、PDLジョブに含まれるシート属性情報が、記憶手段に記憶されたシート属性情報に適合することを必要条件として、印刷処理が実行される。
一方、ドライバ設定優先モードにおいては、原則的に、印刷シート属性情報としてPDLデータから抽出されたジョブシート属性情報が使用される。このため、シート保持部適合判定において、印刷シート属性情報とジョブシート属性情報との間でシートサイズ及びシート種類の一致/不一致を判定する際には、常に「一致」と判定される。即ち、ドライバ設定優先モードにおいては、PDLジョブに含まれるシート属性情報が、記憶部の一例であるEEPROM111に記憶されているシート属性情報に適合しない場合でも、印刷処理が実行されてシートに画像が形成される。ただし、ドライバ設定優先モードにおいて強制的に印刷処理が実行されるとは限らず、トナー残量が十分であるか、印刷するシートがあるか、ステイプル等の処理が可能であるか等の他の判定条件に適合することが必要となる。
ところで、ドライバ設定優先モードにおいて、PDLジョブに含まれるシートサイズが、手差しトレイ52に載置されたシートのシートサイズと異なっているケースも考えられる。例えば、ユーザーが、ドライバソフトウェアを介して設定されたシートサイズとは異なるサイズのシートを手差しトレイ52に載置してしまった場合がこれに相当する。このような場合、例えば実際に手差しトレイ52に載置されたシートよりも大きな画像データがシートに印刷されてしまい、画像の端部が欠けるなど、ユーザーが所望する印刷結果を得られない場合があった。
[印刷シート属性情報の設定]
そこで、本実施の形態においては、ドライバ設定優先モードにおいて、サイズ検知部(54,57,58)によって検知されたシートサイズとPDLジョブに指定されたシートサイズとが異なる場合には、表示部103に警告を表示し印刷を停止させる。以下、ドライバ設定優先モードにおける印刷シート属性情報の設定処理(図14のステップS508)について、図15のフローチャートを用いて説明する。
そこで、本実施の形態においては、ドライバ設定優先モードにおいて、サイズ検知部(54,57,58)によって検知されたシートサイズとPDLジョブに指定されたシートサイズとが異なる場合には、表示部103に警告を表示し印刷を停止させる。以下、ドライバ設定優先モードにおける印刷シート属性情報の設定処理(図14のステップS508)について、図15のフローチャートを用いて説明する。
本設定処理が開始される前の状態では、印刷シート属性情報のシートサイズ、シート向き、及びシート種類は、いずれも初期化されている(ステップS502参照)。CPU107は、設定処理を開始すると、印刷シート属性情報のシートサイズ、シート向き及びシート種類として、PDLデータから抽出した値を設定する(ステップS601)。次に、CPU107は、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58から、手差しトレイ52に載置されたシートのシートサイズ情報を取得する(ステップS602)。すなわち、ステップS503及びステップS602は、シート保持部に対応付けられたシートのサイズ及び種類に関する情報と、サイズ検知部によって検知された、シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程である。そして、CPU107は、取得したシートサイズ情報から、図4で説明したように定形サイズのシートであるかを判別する(ステップS603)。定形サイズのシートであると判別された場合(ステップS603:Yes)には、CPU107は、判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致するか否かを判断する(ステップS604)。
判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致しない場合(ステップS604:NO)には、印刷シート属性情報のシートサイズを上記判別された定形サイズに変更し(ステップS605)、設定処理を終了する。また、ステップS603において定形サイズではないと判別された場合、又はステップS604において判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致する場合も、設定処理を終了する。
このような印刷シート属性情報の設定に基づいて、ステップS509,S510における判定が行われる。すなわち、ステップS603において定形サイズではないと判別された場合には、ステップS605には進まないため、ステップS509,S510において必ず「一致」と判定される。すなわち、サイズ検知部(54,57,58)によって定形サイズのシートのサイズが検知されなかった場合には、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズ及び種類と、シート保持部に対応付けられたシートのサイズ及び種類と、が一致するかしないかに拘わらず、CPU107は、シートに画像形成可能であると判断する。
また、ステップS604において判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致する場合には、ステップS605には進まないため、ステップS509,S510において必ず「一致」と判定される。すなわち、PDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部(54,57,58)によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズ及び種類と、シート保持部に対応付けられたシートのサイズ及び種類と、が一致するかしないかに拘わらず、CPU107は、シートに画像形成可能であると判断する。
一方で、ステップS604において判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致しない場合には、ステップS605に進むため、ステップS509において必ず「不一致」と判定される。そして、ステップS306において、シート保持部適合判定結果がNGとなる。検索対象のすべてのシート保持部においてすべてシート保持部適合判定がNGの場合ステップS308において表示部103に警告が表示され、画像形成エンジン50は停止する。すなわち、PDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部(54,57,58)によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、CPU107は、表示部103に警告を表示させ、画像形成エンジン50を停止状態にさせる制御を行う。なお、警告は、ユーザーがPDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しないことに気づくことができるようになっていれば良い。本実施の形態では、「印刷に適したシートが無い旨」を表示しているが、「シートを確認して下さい」等でもよい。警告音を鳴らして警告を報知する、又は光源を点滅させて警告を報知するようにしても良い。また、警告音を鳴らした後、状況確認ボタンを押すと警告メッセージが表示されるようにしても良い。
以上説明したように、ドライバ設定優先モードにおいて、サイズ検知部(54,57,58)によって判別された定形サイズとPDLジョブに設定されたシートサイズが異なった場合には、印刷シート属性情報のシートサイズとして判別した定形サイズを用いる。そのため、ユーザーが誤って手差しトレイ52にPDLジョブで指定されたシートサイズと異なるシートサイズのシートを載置してしまっても、シートの給紙前に印刷を停止できる。これにより、出力画像の欠損が防止又は低減されるため、ユーザーの期待する通りの印刷結果が得られると期待できる。また、PDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しないことをユーザーに報知するので、ユーザーにシートの交換又はPDLジョブの変更を促すことができる。すなわち、シートのサイズを設定するユーザーの手間を軽減しつつ、シート保持部に保持されたシートのサイズに適した画像形成動作を実行できる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では取得した定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズが一致するかどうかで画像形成装置101の動作を切り替えた。しかしながら、ユーザーによっては、シートサイズが一致しない場合にも印刷を実行したい場合がある。例えば画像データが切れることがなければ、手差しトレイ52に載置されたシートにジョブの設定変更なしで印刷したいというような場合である。
第1の実施の形態では取得した定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズが一致するかどうかで画像形成装置101の動作を切り替えた。しかしながら、ユーザーによっては、シートサイズが一致しない場合にも印刷を実行したい場合がある。例えば画像データが切れることがなければ、手差しトレイ52に載置されたシートにジョブの設定変更なしで印刷したいというような場合である。
そのような場合、図15のステップS604における条件を以下のように変更しても良い。まず、ジョブシート属性情報のサイズが、ステップS603で判別された定形サイズまたは定形サイズの類似シートと一致するかどうかという条件とする。この場合、類似シートとはA4シートに対してLTRシート、A3シートに対して11×17インチシートのように所定の定形サイズに類似したサイズのシートのことを言う。なお、これらの定形サイズと類似サイズとの対応関係は、ROM112、RAM113、HDD110、及びEEPROM111等の記憶部に記憶されている。すなわち、記憶部は、所定の定形サイズに関連付けられた類似サイズに関する情報を記憶している。このようなシートの場合、多くのケースにおいて、画像データは切れることなくシートに印刷され、ユーザーはシートの交換なしに印刷物を得ることが出来る。
また、別の条件としては、ジョブシート属性情報のサイズが、ステップS603で判別された定形サイズより小さいかどうかという条件とする。すなわち、PDLジョブに含まれるシートのサイズがサイズ検知部(54,57,58)によって検知されたシートのサイズ以下であることを第1条件とする。そして、PDLジョブに含まれるシートの種類とEEPROM111に記憶された印刷シート属性情報としてのシートの種類とが一致することを第2条件とする。これら第1条件及び第2条件を満たす場合には、CPU107は、シートに画像形成するように画像形成エンジン50を制御する。このような場合、画像データの方が、載置されているシートよりも小さいため、データが欠けることなく印刷物を得ることが出来る。また、これら第1条件及び第2条件のいずれか1つでも満たさない場合には、CPU107は、画像形成エンジン50を停止状態にさせる。
<第3の実施の形態>
第1及び第2の実施の形態では取得した定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズを比較し、給紙をするかどうか判別した。しかしながら、ユーザーによってはいかなる場合であっても、手差しトレイ52に載置したシートに印刷したいというユーザーも存在する。
第1及び第2の実施の形態では取得した定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズを比較し、給紙をするかどうか判別した。しかしながら、ユーザーによってはいかなる場合であっても、手差しトレイ52に載置したシートに印刷したいというユーザーも存在する。
通常、搬送動作に用いるシートサイズ情報は印刷シート属性情報のシートサイズを用いる。例えば、印刷シート属性情報のシートサイズがA4サイズであれば、搬送動作はA4サイズとして行う。具体的にはピックアップローラ61、レジストレーションローラ62、排出ローラ63及び搬送ローラ65〜68によって構成されるシート搬送部69をA4サイズ分回転させて、シートを搬送させる。これにより、シートがプリンタユニット105内で停止することなく、排紙される。すなわち、CPU107は、印刷シート属性情報のシートサイズを用いて、シート搬送部69によるシートの搬送動作を制御している。A4サイズのシートを搬送する場合は、A4サイズのシートが搬送できる分だけピックアップローラ等を回転させ、A4サイズよりも大きいA3サイズのシートを搬送する場合はA3サイズのシートが搬送できる分だけピックアップローラ等を回転させる。そのため、A4サイズのシートを搬送する場合のピックアップローラ等の回転量は、A3サイズのシートを搬送する場合のピックアップローラ等の回転量よりも少なくなっている。このように、シートのサイズに合わせてピックアップローラ等を回転させることで、不必要にピックアップローラ等を回転させる必要が無くなり、ピックアップローラ等の摩耗を抑制することができる。なお、シート搬送部69として、ローラ以外にも公知の搬送ベルト、搬送爪を適用することが可能である。
しかしながら、手差しトレイ52に載置されているシートのシートサイズとPDLジョブで指定されたシートサイズが異なる場合は、ドライバ設定優先モードではPDLジョブで指定されたシートサイズに応じて搬送動作が行われる。すなわち、実際の手差しトレイ52に載置されているシートのシートサイズがA3サイズであっても、PDLジョブでA4サイズが指定されている場合には、シート搬送部69がA4サイズ分しか回転しないため、シートの搬送が途中で止まってしまう。
このような場合、搬送動作に用いるシートサイズ情報をガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58の検知結果から判別した定形サイズとすることで、シートの搬送が停止することなく印刷を完了することが出来る。
図16は、ドライバ設定優先モードにおける印刷シート属性情報の設定処理(図14のステップS508)を示すフローチャートである。なお、図16のステップS701〜ステップS704は、図15のステップS601〜ステップS604と同様であるため説明を省略する。
ステップS704において判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致しない場合には、CPU107は、搬送動作のシートサイズ情報を判別された定形サイズに変更し(ステップS705)、設定処理を終了する。そして、本実施の形態においては、ステップS705の処理が行われた場合、図15のステップS509,S510において必ず「一致」と判定される。すなわち、PDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部(54,57,58)によって検知された定形サイズとが一致しない場合には、CPU107は、搬送動作のシートサイズ情報を判別された定形サイズに変更した上で印刷動作を実行する。
これにより、いかなる場合であっても手差しトレイ52に載置したシートに印刷したいというユーザーの要望に応えた上で、搬送が途中で停止することなく、印刷動作を行うことが出来る。
<第4の実施の形態>
第3の実施の形態では、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58によって検知された定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズが一致しない場合でも、定形シートサイズに応じてシート搬送部69による搬送動作を制御した。しかしながら、例えばユーザーがガイド幅センサ54,54を手差しトレイ52に載置されたシートにしっかりと合わせない場合には、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58がシートのサイズを誤検知する場合がある。このような場合、シートがジャムを起こすことがあり、ユーザーによっては、より確実にジャムを起こさずに印刷動作を行いたい場合がある。
第3の実施の形態では、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58によって検知された定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズが一致しない場合でも、定形シートサイズに応じてシート搬送部69による搬送動作を制御した。しかしながら、例えばユーザーがガイド幅センサ54,54を手差しトレイ52に載置されたシートにしっかりと合わせない場合には、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58がシートのサイズを誤検知する場合がある。このような場合、シートがジャムを起こすことがあり、ユーザーによっては、より確実にジャムを起こさずに印刷動作を行いたい場合がある。
そこで、本実施の形態では、CPU107は、第3の実施の形態で説明した図16に示すフローチャートに代えて、図17に示すフローチャートに沿って印刷シート属性情報の設定処理を実行する。なお、図17のステップS721〜S724は、図16のステップS701〜704と同様であるため説明を省略する。
判別された定形サイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致しない場合(ステップS724:No)、CPU107は、搬送動作のシートサイズ情報を画像形成装置101がサポートする最大シートサイズに変更する(ステップS725)。そして、CPU107は、印刷シート属性情報の設定処理を終了する。画像形成装置101がサポートする最大シートサイズとは、画像形成装置101において、製品の仕様として使用可能とされているシートサイズの中で、最大サイズのものである。そして、本実施の形態においては、ステップS725の処理が行われた場合、図15のステップS509,S510において必ず「一致」と判定される。すなわち、PDLジョブに含まれるシートのサイズとサイズ検知部(54,57,58)によって検知された定形サイズとが一致しない場合には、CPU107は、搬送動作のシートサイズ情報を最大シートサイズに変更した上で印刷動作を実行する。
これにより、いかなる場合であっても手差しトレイ52に載置したシートに印刷したいというユーザーの要望に応えた上で、より確実にジャムを防止して、印刷動作を行うことが出来る。
<第5の実施の形態>
第4の実施の形態では、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58を備えた画像形成装置での搬送動作の制御について説明したが、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58を備えていない画像形成装置もある。そこで、本実施の形態では、CPU107は、第4の実施の形態で説明した図17に示すフローチャートに代えて、図18に示すフローチャートに沿って印刷シート属性情報の設定処理を実行する。なお、図18のステップS731は、図17のステップS721と同様であるため説明を省略する。
第4の実施の形態では、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58を備えた画像形成装置での搬送動作の制御について説明したが、ガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58を備えていない画像形成装置もある。そこで、本実施の形態では、CPU107は、第4の実施の形態で説明した図17に示すフローチャートに代えて、図18に示すフローチャートに沿って印刷シート属性情報の設定処理を実行する。なお、図18のステップS731は、図17のステップS721と同様であるため説明を省略する。
CPU107は、EEPROM111に記憶されているシート保持部シート属性情報のシートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致するか否かを判断する(ステップS732)。例えば検索対象として指定されたシート保持部が手差しトレイ52の場合、シート保持部シート属性情報のシートサイズとは、EEPROM111に記憶されている、手差しトレイ52に対応付けられたシートのサイズである。
シート保持部シート属性情報のシートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致しない場合(ステップS732:No)、CPU107は搬送動作のシートサイズ情報を使用可能な最大シートサイズに変更し(ステップS733)、処理を終了する。シート保持部シート属性情報のシートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズとが一致する場合(ステップS732:Yes)、CPU107は、搬送動作のシートサイズ情報をジョブシート属性情報のままで特に変更せず、処理を終了する。
以上説明したように、画像形成装置101のシート保持部に載置したシートのサイズを検知する機構を持たない場合であっても、CPU107は、シート保持部シート属性情報とジョブシート属性情報のシートサイズを比較する。そして、これらが一致しない場合であっても、シート搬送部69による搬送動作のシートサイズ情報を最大シートサイズに設定することで、ジャムを防止することができる。これにより、ユーザーの期待する通りの印刷結果を得ることができる。
なお、第3乃至第5の実施の形態で説明した搬送動作のシートサイズ情報の設定方法は、操作部104から予め切換え可能に構成してもよい。これにより、ユーザーが印刷速度やジャム回避性能に鑑みて、シート搬送部69による搬送動作を自由に制御することができる。
<第6の実施の形態>
第1乃至第3の実施の形態で説明した、手差しトレイ52において判別された定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズの比較によって、どのような動作を望むかはユーザーによって異なる。そのため、ユーザーごとに動作条件を切り替える方法について説明する。
第1乃至第3の実施の形態で説明した、手差しトレイ52において判別された定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズの比較によって、どのような動作を望むかはユーザーによって異なる。そのため、ユーザーごとに動作条件を切り替える方法について説明する。
図19は定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズの比較によって、どのような動作をするかをユーザーが選択可能な選択画面901を示す画像図である。選択画面901は、図17に示すように、設定変更画面401でドライバ設定優先をONに設定した場合に表示部103に表示される。選択画面901には、「給紙停止」キー902と、「類似用紙給紙許可」キー903と、「画像保証時給紙許可」キー904と、「強制給紙」キー905と、「キャンセル」キー906と、「戻る」キー907と、「OK」キー908と、が表示されている。
「給紙停止」キー902は、第1の実施の形態で説明した、判別された定形シートサイズとジョブシート属性情報のシートサイズが一致しない際に給紙を停止する動作をさせたい場合に選択される。「類似用紙給紙許可」キー903は、第2の実施の形態で説明した、判別された定形シートサイズとその類似サイズまでジョブシート属性情報のシートサイズとの比較に使用し、一致しない際には給紙を停止する動作をさせたい場合に選択される。
「画像保証時給紙許可」キー904は、第2の実施の形態で説明した、ジョブシート属性情報のサイズが判別された定形サイズより大きい際に給紙を停止する動作をさせたい場合に選択される。「強制給紙」キー905は、第3の実施の形態で説明した、判別された定形サイズとジョブに設定されたシートサイズとが異なる際においても、給紙を停止することなく動作をさせたい場合に選択される。
上記各キーのいずれかが選択された状態で「OK」キー908が押下されると、ユーザーによって選択された条件が、ドライバ設定優先時の給紙動作の設定としてEEPROM111に記憶される。「キャンセル」キー906及び「戻る」キー907が押下された場合には、ドライバ設定優先時の給紙動作の設定は変更されない。
<第7の実施の形態>
第1乃至第4及び第6の実施の形態においては、定形サイズを判別出来た場合の動作について説明してきた。しかしながら、図4を用いて説明したように、検知したサイズではどの定形サイズにも当てはまらない不定形サイズが存在する。また、そもそも手差しトレイにガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58が存在しない画像形成装置も存在する。このような場合でも、図5で説明したように、一度給紙を行い、搬送することでシート検知センサ81を使い、シートのサイズを取得することが出来る。このような場合に、1枚目のシートを搬送することでシートサイズを判別し、2枚目から給紙動作するか切り替えることで、ユーザーの意図しない印刷を防止することが出来る。
第1乃至第4及び第6の実施の形態においては、定形サイズを判別出来た場合の動作について説明してきた。しかしながら、図4を用いて説明したように、検知したサイズではどの定形サイズにも当てはまらない不定形サイズが存在する。また、そもそも手差しトレイにガイド幅センサ54,54及び長さ検知センサ57,58が存在しない画像形成装置も存在する。このような場合でも、図5で説明したように、一度給紙を行い、搬送することでシート検知センサ81を使い、シートのサイズを取得することが出来る。このような場合に、1枚目のシートを搬送することでシートサイズを判別し、2枚目から給紙動作するか切り替えることで、ユーザーの意図しない印刷を防止することが出来る。
図20は、PDLジョブを実行する実行処理の手順を示すフローチャートである。なお、図20のステップS801〜ステップS809は、図12のステップS301〜ステップS309と同様であるため説明を省略する。ステップS807において1枚目のシートの印刷処理が行われると、CPU107は、全てのシートの印刷が完了したかを判定する(ステップS810)。全てのシートの印刷が完了したと判定された場合(ステップS810:Yes)には、PDLジョブの実行処理が終了する。
一方、ステップS810においてまだ印刷すべき印刷データが存在する場合には、CPU107は、次に処理する印刷ページが2ページ目か否かを判定する(ステップS811)。2ページ目ではないと判定された場合(ステップS811:No)には、ステップS807に戻る。2ページ目であると判定された場合(ステップS811:Yes)には、CPU107は、2ページ目シート保持部適合判定を行う(ステップS812)。
2ページ目シート保持部適合判定によってOK(適合)と判定された場合(ステップS813:OK)、CPU107は印刷を実行する(ステップS807)。2ページ目シート保持部適合判定によってNG(非適合)と判定された場合(ステップS813:NG)、CPU107は、ステップS808に処理を進める。ステップS808の処理は第1の実施形態のステップS308の制御と同様であるので説明は割愛する。
続いて、上記PDL実行プロセスにおいて2ページ目シート保持部適合判定(図20のステップS812)を行う際の処理内容について、図21のフローチャートに沿って説明する。まず、CPU107は、2ページ目シート保持部適合判定の判定結果を表す変数を「NG」に設定して初期化(ステップS901)すると共に、ステップS805で設定済みの印刷シート属性情報を取得する(ステップS902)。
次に、CPU107は、PDLジョブに含まれるシート属性情報を、「ジョブシート属性情報」として取得し(ステップS903)、EEPROM111からドライバ設定優先機能が有効であるか無効であるかの設定情報を取得する(ステップS904)。ドライバ設定優先機能が無効である場合(ステップS904:無し)には、ステップS905に進む。
ドライバ設定優先機能が有効である場合(ステップS904:有り)には、CPU107は、ガイド幅センサ54,54によって検知したシート幅及び図5を用いて説明した1枚目のシート搬送時に算出されるシート長さLを取得する(ステップS907)。そして、CPU107は、上記シート幅及びシート長さLがジョブシート属性情報のシートサイズと一致するか否かを判定する(ステップS908)。これらが一致する場合には、ステップS905に進み、一致しない場合には、CPU107は、印刷シート属性情報のシートサイズを上記シート幅及びシート長さLに変更し(ステップS909)、ステップS905に進む。
そして、CPU107は、ステップS905において、印刷シート属性情報のシートサイズと、ジョブシート属性情報のシートサイズと、が一致するか否かを判定する。このとき、ステップS908において上記シート幅及びシート長さLがジョブシート属性情報のシートサイズと一致すると判定された場合には、ステップS909に進まないため、ステップS905において必ず「一致」と判定される。一方で、ステップS908において上記シート幅及びシート長さLがジョブシート属性情報のシートサイズと一致しないと判定された場合には、ステップS909に進むため、ステップS905において必ず「不一致」と判定される。
ステップS905による判定結果が「不一致」である場合(ステップS905:No)、CPU107は、PDLジョブの実行は不可能であると判断し、判定結果として初期値である「NG」を返して処理を終了する。一方、ステップS905による判定結果が「一致」である場合(ステップS905:Yes)、CPU107は、2ページ目シート保持部適合判定処理の結果として「OK」を返して処理を終了する(ステップS906)。
以上説明したように、1枚目のシートが搬送された際にシート検知センサ81によってシート長さLを検知し、2枚目のシート搬送時には、ガイド幅センサ54,54によって検知されたシート幅とシート長さLとを用いてシートサイズの一致を判定する。これにより、ユーザーが誤って想定していたサイズと異なるシートを手差しトレイ52に載置してしまっても、2ページ目のシートの給紙前に給紙を停止することができる。
なお、図4で説明したように、ガイド幅センサ54,54は、(各定形サイズのシート幅)±5mmの範囲でシートの定形サイズを判定しているが、これに限定されない。すなわち、±5mm等の誤差許容値は適宜自由に設定してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
50:画像形成部(画像形成エンジン)/52:シート保持部(手差しトレイ)/54,57,58:サイズ検知部(ガイド幅センサ、長さ検知センサ)/54:シート幅検知部(ガイド幅センサ)/57,58:シート長さ検知部(長さ検知センサ)/69:シート搬送部/81:長さ検知センサ(シート検知センサ)/101:画像形成装置/104:操作部/107:制御部(CPU)/111:記憶部(EEPROM)
Claims (17)
- シートを保持するシート保持部と、
前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、
報知を行う報知部と、
前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、
画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、警告を報知するように前記報知部を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶部は、所定の定形サイズに関連付けられた類似サイズに関する情報を記憶可能であり、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズ又はその類似サイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズ又はその類似サイズとが一致しない場合には、警告を報知するように前記報知部を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - シートを保持するシート保持部と、
前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、
前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、
報知を行う報知部と、
画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズ以下である場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズより大きい場合には、警告を報知するように前記報知部を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - シートを保持するシート保持部と、
前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
シートを搬送するシート搬送部と、
操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、
前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、
画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズに応じて前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - シートを保持するシート保持部と、
前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
シートを搬送するシート搬送部と、
操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、
前記シート保持部に保持されたシートのサイズを検知するサイズ検知部と、
画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するように前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記サイズ検知部は、前記シート保持部に設けられシート搬送方向に直交する方向におけるシートの幅を検知するシート幅検知部と、前記シート保持部に設けられ前記シート搬送方向におけるシートの長さを検知するシート長さ検知部と、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記サイズ検知部は、前記シート保持部に設けられシート搬送方向に直交する方向におけるシートの幅を検知するシート幅検知部と、搬送されているシートの前記シート搬送方向における長さを検知する搬送シート長さ検知部と、を有し、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
1枚目のシートが搬送された際に、前記搬送シート長さ検知部によって前記シート搬送方向におけるシートの長さを取得し、
2枚目のシートが搬送される際に、1枚目のシート搬送時に取得したシートの長さ及び前記シート幅検知部によって検知されたシートの幅を前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとして使用する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記記憶部は、前記シート保持部に対応付けられたシートの種類に関する情報を記憶可能であり、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、
画像形成ジョブに含まれるシートの種類と前記記憶部に記憶されたシートの種類とが一致するかしないかに拘わらず、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記記憶部は、前記シート保持部に対応付けられたシートの種類に関する情報を記憶可能であり、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知されない場合には、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズ及び種類と前記記憶部に記憶されたシートのサイズ及び種類とが一致するかしないかに拘わらず、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - シートを保持するシート保持部と、
前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
シートを搬送するシート搬送部と、
操作部によって入力される、前記シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報を記憶可能な記憶部と、
画像形成ジョブが入力された場合に、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合することを必要条件として、前記画像形成部によってシートに画像を形成させる第1のモードと、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記記憶部に記憶されたサイズに適合しない場合であっても、前記画像形成部によってシートに画像を形成させることが可能な第2のモードと、を含むモードの内の1つを実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、
画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御し、
画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するように前記シート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記シート保持部は、シートを手差し可能な手差しトレイである、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 制御部が、記憶部に記憶された、シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報と、サイズ検知部によって検知された、前記シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程と、
制御部が、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合は、シートに画像形成するように画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、警告を報知するように報知部を制御する制御工程と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 制御部が、記憶部に記憶された、シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報と、サイズ検知部によって検知された、前記シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程と、
制御部が、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズ以下である場合には、シートに画像形成するように画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズが前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズより大きい場合には、警告を報知するように報知部を制御する制御工程と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 制御部が、記憶部に記憶された、シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報と、サイズ検知部によって検知された、前記シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程と、
制御部が、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズに応じてシート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する制御工程と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 制御部が、記憶部に記憶された、シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報と、サイズ検知部によって検知された、前記シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程と、
制御部が、前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように画像形成部を制御し、
前記サイズ検知部によって定形サイズのシートのサイズが検知され、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記サイズ検知部によって検知されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するようにシート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する制御工程と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 制御部が、記憶部に記憶された、シート保持部に対応付けられたシートのサイズに関する情報と、サイズ検知部によって検知された、前記シート保持部に保持されたシートのサイズと、を取得する取得工程と、
制御部が、画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致する場合には、シートに画像形成するように画像形成部を制御し、
画像形成ジョブに含まれるシートのサイズと前記記憶部に記憶されたシートのサイズとが一致しない場合には、画像形成装置がサポートする最大サイズのシートに対応するようにシート搬送部によるシートの搬送動作を制御し、シートに画像形成するように前記画像形成部を制御する制御工程と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項12乃至16のいずれか1項に記載された画像形成装置の制御方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020066135A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成システムおよび給紙トレイ選択プログラム |
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