JP2018065318A - インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板の表面の露出面と下部配線のAu膜との間の絶縁性を高めることができるインクジェットプリントヘッドを提供する。【解決手段】下部配線16は、絶縁膜15上に形成されたバリア膜17と、バリア膜17上に形成されたAu膜18との積層膜からなる。下部配線16には、第1除去部16aが形成されている。下部配線16における第1除去部16aの内側面19は、Au膜18における当該第1除去部16aの内側面である第1内側面部19aと、バリア膜17における当該第1除去部16aの内側面である第2内側面部19bとを有し、第2内側面部19bは、第1内側面部19aよりも当該第1除去部16aの内方に張り出して、第1内側面部19aと第2内側面部19bとの間に段差Sが生じている。【選択図】図6

Description

この発明は、インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法に関する。
特許文献1は、インクジェットプリントヘッドを開示している。特許文献1のインクジェットプリントヘッドは、ノズル基板と、圧力室基板と、振動板と、アクチュエータと、スペーサ基板と、配線基板とを含む。ノズル基板には、ノズル基板を厚さ方向に貫通するノズル孔が形成されている。圧力室基板は、ノズル基板上に貼り合わされている。圧力室基板には、圧力室基板を厚さ方向に貫通し、ノズル孔に連通する圧力室が形成されている。振動板は、圧力室基板上に圧力室の天面を覆うように貼り合わされている。アクチュエータは、振動板上に第2電極を介して設けられている。アクチュエータは、その上面に形成された配線電極と、その下面に形成された第1電極を有している。スペーサ基板は、第2電極上に配置される。スペーサ基板には、スペーサ基板を厚さ方向に貫通し、アクチュエータを収容する開口部が形成されている。配線基板は、スペーサ基板上に配置されている。配線基板には、配線電極と第2電極を駆動部に接続するための配線が形成されている。
特許文献1のインクジェットプリントヘッドは、次のようにして製造される。つまり、ノズル基板上に、圧力室基板、振動板および第2電極が順に接合される。次に、第2電極の表面に接着剤が塗布された後、アクチュエータが第2電極の表面に接合される。次に、第2電極の表面に、スペーサ基板が接合される。最後に、スペーサ基板に配線基板が接着される。特許文献1のインクジェットプリントヘッドのように、アクチュエータの材料を振動板上に積層してパターニングすることによりアクチュエータが形成されるのではなく、振動板上にアクチュエータが接合されるタイプのインクジェットプリントヘッドをバルク型のインクジェットプリントヘッドという場合がある。
特開2015−142979号公報
本発明者は、圧力室を含むインク流路を有する圧力室基板と、圧力室基板上に形成されかつ圧力室の天面部を区画する振動板と、振動板における圧力室とは反対側の表面に、シリコン酸化膜を介して形成された薄膜状の下部配線と、下部配線上に配置された圧電素子と、圧力室基板の前記振動板とは反対側の表面に接合され、圧力室の底面部を区画し、圧力室に連通するノズル孔を有するノズル基板とを含む、バルク型のインクジェットプリントヘッドを試作した。振動板には、振動板を厚さ方向に貫通しかつインク流路に連通するインク流通孔が形成されている。下部配線およびシリコン酸化膜には、それぞれ、平面視でインク流通孔を取り囲む領域に、互いに連通しかつインク流通孔を露出させる第1および第2除去部がそれぞれ形成されている。
本発明者が試作した前記バルク型のインクジェットプリントヘッドでは、振動板はシリコン(Si)からなる。下部配線は、シリコン酸化膜上に形成されたバリア膜と、バリア膜上に形成されたAu膜との積層膜からなる。バリア膜は、下部配線のAuが振動板に拡散するのを防止するためのものであり、例えばTiW(チタンタングステン)膜からなる。
本発明者が試作した前記バルク型のインクジェットプリントヘッドでは、振動板の表面への下部配線の形成は、次のようにして行われる。まず、振動板の表面の全面にシリコン酸化膜が形成される。次に、シリコン酸化膜の表面の全面にバリア膜としてのTiW膜が形成される。次に、TiW膜上の表面の全面にAu膜が形成される。次に、下部配線の第1除去部に対応した開口を有するレジストマスクがAu膜上に形成される。そして、このレジストマスクをマスクとして、I+KIまたはI+NHIからなる第1のエッチング液を用いて、Au膜がウエットエッチングされることにより、Au膜がパターニングされる。次に、Hからなる第2のエッチング液を用いて、TiW膜がウエットエッチングされることにより、TiW膜がパターニングされる。次に、HFからなる第3のエッチング液を用いて、シリコン酸化膜がウエットエッチングされることにより、シリコン酸化膜がパターニングされる。そして、レジストマスクが除去される。以下において、このような下部配線の形成方法を比較方法という場合がある。
しかしながら、このようにウエットエッチングによって下部配線をパターニングする方法では、3種類のエッチング液が必要となるための下部配線の形成工程が複雑となる。また、このようなウエットエッチングでは等方性エッチングとなるため、下部配線の寸法制御性が良くない。
この発明は、振動板の表面の露出面と下部配線のAu膜との間の絶縁性を高めることができるインクジェットプリントヘッドを提供することである。
また、この発明は、下部配線の形成工程が単純で、下部配線の寸法制御性が高く、かつ振動板の表面の露出面と下部配線のAu膜との間の絶縁性を高めることができるインクジェットプリントヘッドの製造方法を提供することである。
この発明によるインクジェットプリントヘッドは、圧力室を含むインク流路を有する圧力室基板と、前記圧力室基板上に形成されかつ前記圧力室の天面部を区画する振動板と、前記振動板における前記圧力室とは反対側の表面に、絶縁膜を介して形成された下部配線と、前記下部配線上に配置され、前記下部配線に接合された下部電極、下部電極上に形成された圧電体膜および圧電体膜上に形成された上部電極を含む圧電素子と、前記圧力室基板の前記振動板とは反対側の表面に接合され、前記圧力室の底面部を区画し、前記圧力室に連通するノズル孔を有するノズル基板とを含む。前記振動板には、前記振動板を厚さ方向に貫通しかつ前記インク流路に連通するインク流孔が形成されている。前記下部配線および前記絶縁膜には、それぞれ、平面視で前記インク流通孔を取り囲む領域に、互いに連通しかつ前記インク流通孔を露出させる第1および第2除去部がそれぞれ形成されている。前記下部配線は、前記絶縁膜上に形成されたAu拡散防止用バリア膜と、前記Au拡散防止用バリア膜上に形成されたAu膜との積層膜からなる。前記下部配線における前記第1除去部の内側面は、前記Au膜における当該第1除去部の内側面である第1内側面部と、前記Au拡散防止用バリア膜における当該第1除去部の内側面である第2内側面部とを有し、前記第2内側面部は、前記第1内側面部よりも当該第1除去部の内方に張り出して、前記第1内側面部と第2内側面部との間に段差が生じている。
この構成では、振動板の表面の露出面と、Au膜の第1内側面部との間の距離が遠くなるので、振動板とAu膜との間の絶縁性を高めることができる。
この発明の一実施形態では、前記Au拡散防止用バリア膜は、TiW膜である。
この発明の一実施形態では、前記Au拡散防止用バリア膜は、Ti膜である。
この発明の一実施形態では、前記絶縁膜は、シリコン酸化膜である。
この発明の一実施形態では、前記第2内側面部の前記第1内側面部に対する内方張出量は、0.4μm以上である。
この発明の一実施形態では、前記振動板上に配置されたスペーサ基板と、前記スペーサ基板上に固定された配線基板とを含み、前記振動板に形成された前記インク流通孔を第1インク流通孔とすると、前記スペーサ基板には、前記スペーサ基板を厚さ方向に貫通しかつ前記圧電素子が収容される開口部と、前記スペーサ基板を厚さ方向に貫通しかつ前記第1インク流通孔と連通する第2インク流通孔とが形成されており、前記配線基板には、前記配線基板を厚さ方向に貫通しかつ前記第2インク流通孔と連通する第3インク流通孔が形成されているとともに、前記圧電素子の上部電極に接続される上部配線が形成されている。
この発明の一実施形態では、前記上部配線は、導電性接続部材を介して、前記圧電素子の上部電極に接続されている。
この発明によるインクジェットプリントヘッドの製造方法は、圧力室を含むインク流路を有する圧力室基板、前記圧力室の天面部を区画する振動板であって、その厚さ方向に貫通しかつ前記インク流路に連通するインク流通孔を有する振動板、および前記振動板における前記圧力室とは反対側の表面に絶縁膜を介して形成された下部配線を含むボディプレートを製造する工程と、前記圧力室の底面部を区画し、前記圧力室に連通するノズル孔を有するノズル基板を製造する工程と、前記ボディプレートの下面に前記ノズル基板を貼り合わせる工程と、前記ボディプレートの前記下部配線上に複数の圧電素子を接合する工程とを含む。
前記下部配線および前記絶縁膜には、それぞれ、平面視で前記インク流通孔を取り囲む領域に、互いに連通しかつ前記インク流通孔を露出させる第1および第2除去部がそれぞれ形成されている。前記下部配線は、前記絶縁膜上に形成されたAu拡散防止用バリア膜と、前記Au拡散防止用バリア膜上に形成されたAu膜との積層膜からなる。前記Au拡散防止用バリア膜は、前記Au膜に対してエッチングレートが小さい材料からなる。前記ボディプレートを製造する工程は、前記振動板の表面に前記下部配線を形成する下部配線形成工程を含んでいる。
前記下部配線形成工程は、前記振動板の表面の全面に前記絶縁膜の材料膜を形成する工程と、前記絶縁膜の材料膜上の全面に前記バリア膜の材料膜および前記Au膜の材料膜を順に形成する工程と、前記第1除去部に対応した開口を有するレジストマスクを前記Au膜の材料膜上に形成する工程と、前記レジストマスクをマスクとして、前記Au膜の材料膜、前記バリア膜の材料膜および前記絶縁膜の材料膜をドライエッチングすることにより、前記下部配線および前記絶縁膜に、それぞれ、前記第1除去部および前記第2除去部を形成するエッチング工程とを含む。
この製造方法では、下部配線は、ドライエッチングによってパターニングされているので、3種類のエッチング液を用いたウエットエッチングによって下部配線をパターニングする場合に比べて、下部配線の形成工程が単純となるとともに、下部配線の寸法制御性が高くなる。また、Au拡散防止用バリア膜は、Au膜に対してエッチングレートが小さい材料からなるので、バリア膜における第1除去部の内側面(内周面)は、Au膜における第1除去部の内側面(内周面)よりも第1除去部の内方に張り出すようになる。これにより、振動板の表面の露出面とAu膜の第1内側面部との間の距離が遠くなるので、振動板とAu膜との間の絶縁性を高めることができる。
この発明の一実施形態では、前記絶縁膜はシリコン酸化膜であり、前記Au拡散防止用バリア膜はTiW膜である。
この発明の一実施形態では、前記エッチング工程で用いられるエッチングガスは、C+Arの混合ガスからなる。
図1は、この発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの図解的な斜視図である。 図2は、図1のインクジェットプリントヘッドの構成を説明するための図解的な断面図である。 図3は、インクジェットプリントヘッドの平面図であって、振動板およびそれよりも上側部分が省略された平面図である。 図4は、インクジェットプリントヘッドの平面図であって、インターポーザ、スペーサ基板および圧電素子が省略された平面図である。 図5は、図2のA部を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。 図6は、図5のB部を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。 図7は、ノズルプレートを示す図解的な断面図である。 図8は、ボディプレートを示す図解的な断面図である。 図9は、スペーサ基板を示す図解的な断面図である。 図10は、インターポーザを示す図解的な断面図である。 図11は、振動板の表面への下部配線の形成工程の一例を示す断面図である。 図12は、図11の次の工程を示す断面図である。 図13は、図12の次の工程を示す断面図である。 図14は、図13の次の工程を示す断面図である。 図15は、図14の次の工程を示す断面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの図解的な斜視図である。図2は、図1のインクジェットプリントヘッドの構成を説明するための図解的な断面図である。図3は、インクジェットプリントヘッドの平面図であって、振動板およびそれよりも上側部分が省略された平面図である。図4は、インクジェットプリントヘッドの平面図であって、インターポーザ、スペーサ基板および圧電素子が省略された平面図である。図5は、図2のA部を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。図6は、図5のB部を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。
図1および図2を参照して、インクジェットプリントヘッド1の構成を概略的に説明する。
インクジェットプリントヘッド1は、ノズルプレート(ノズル基板)2と、ノズルプレート2上に配置されたボディプレート3と、ボディプレート3上に配置された圧電素子4と、ボディプレート3上に、スペーサ基板5を介して配置されたインターポーザ(配線基板)6とを含む。
ボディプレート3は、圧力室基板7と、圧力室基板7上に形成された振動板8とからなる。圧力室基板7および振動板8は、例えばシリコン(Si)からなる。圧力室基板7の厚さは80μm程度であり、振動板8の厚さは20μm程度である。圧力室基板7には、複数のインク流路(インク溜まり)11が形成されている。インク流路11は、この実施形態では、圧力室基板7を貫通して形成されている。インク流路11は、図3および図4に示すように、平面視略円形状の圧力室12と、圧力室12の周縁部の一部から外方に延びたインク流入部13とからなる。複数のインク流路11(圧力室12)は、平面視でマトリクス状に配置されている。
振動板8は、圧力室基板7上に形成されている。振動板8は、複数のインク流路11の上面部を区画している。振動板8には、振動板8を厚さ方向に貫通しかつ複数のインク流路11のインク流入部13とそれぞれ連通する複数のインク流通孔14が形成されている。
図5および図6に示すように、振動板8上には、絶縁膜15を介して下部配線16が形成されている。絶縁膜15および下部配線16は、振動板8の表面のほぼ全域を覆うように形成されている。下部配線16および絶縁膜15には、それぞれ、図4および図5に示すように、平面視で圧力室12の周縁よりも外側の領域であってかつ各インク流通孔14を取り囲む領域に、互いに連通しかつインク流通孔14を露出させる第1および第2除去部(開口部)16a,15aが形成されている。第1除去部16aは、下部配線16の一部が取り除かれた部分である。第2除去部15aは、絶縁膜15の一部が取り除かれた部分である。
絶縁膜15は、この実施形態では、シリコン酸化膜(SiO膜)からなる。下部配線16は、絶縁膜15上に形成されたバリア膜(Au拡散防止用バリア膜)17と、バリア膜17上に積層されたAu膜18との積層膜からなる。バリア膜17は、Au膜18のAuが振動板に拡散するのを防止するためのものであり、この実施形態では、TiW膜からなる。
下部配線16における第1除去部16aの内側面(内周面)19は、Au膜18における第1除去部16aの内側面である第1内側面部19aと、バリア膜17における第1除去部16aの内側面である第2内側面部19bと、それらを連結する連結部19cとからなる。第1内側面部19aは、下部配線16の上面に連なっており、下部配線16の下面に向かって、下方に行くほど第1除去部16aの横断面積が小さくなるような傾斜面に形成されている。第2内側面部19bは、下部配線16の下面に連なっており、下部配線16の上面に向かって上方に行くほど第1除去部16aの横断面積が大きくなるような傾斜面に形成されている。
下部配線16における第1除去部16aの内側面19において、第2内側面部19bは、第1内側面部19aよりも当該除去部16aの内方(中央側)に張り出している。第2内側面部19bの第1内側面部19aに対する内方張出量をQ(図6参照)とする。絶縁膜15の厚さを3000Åとし、バリア膜17の厚さを500Åとし、Au膜18の厚さを3800Åとすると、内方張出量Qは、0.4μm以上であり、この実施形態では0.5μm程度である。
連結部19cは、下部配線16の上面および下面に略平行に延びて、第1内側面部19aと第2内側面部19bとを繋いでいる。そのため、下部配線16における第1除去部16aの内側面19では、第1内側面部19aと第2内側面部19bとの間に段差Sが生じている。この段差Sにより、振動板8上面の露出面と、Au膜18の第1内側面部19aとの間の距離が遠くなるため、振動板8とAu膜18との間の絶縁性が高くなる。
図2を参照して、ノズルプレート2は、例えば、シリコン(Si)からなる。ノズルプレート2の厚さは、150μm程度である。ノズルプレート2は、ボディプレート3の下面(圧力室基板7の下面)に貼り合わされている。ノズルプレート2は、圧力室基板7および振動板8とともにインク流路11を区画している。より具体的には、ノズルプレート2は、インク流路11の底面部を区画している。
ノズルプレート2には、ノズル孔21が形成されている。ノズル孔21は、圧力室12に臨む凹部22と、凹部22の底面に形成されたインク吐出通路23とからなる。インク吐出通路23は、凹部22の底壁を貫通しており、圧力室12とは反対側にインク吐出口23aを有している。したがって、圧力室12の容積変化が生じると、圧力室12に溜められたインクは、インク吐出通路23を通り、吐出口23aから吐出される。
振動板8上の下部配線16の表面には、各圧力室12の上方位置に、圧電素子4が配置されている。つまり、下部配線16上には、複数の圧電素子4が配置されている。圧電素子4は、圧電体膜41と、圧電体膜41の下面に形成された下部電極42と、圧電体膜41の上面に形成された上部電極43とを備えている。言い換えれば、圧電素子4は、圧電体膜41を上部電極43および下部電極42で上下から挟むことにより構成されている。圧電素子4の下部電極42の下面が、下部配線16の上面に図示しない導電性接着材を介して接合されている。下部配線16は、図示しない駆動回路に接続されている。圧電体膜41は、例えば、PZT(PbZrTi1−x:チタン酸ジルコン酸鉛)膜である。
スペーサ基板5は、振動板8(下部配線16)上に固定されている。スペーサ基板5は、例えば、シリコン(Si)からなる。スペーサ基板5には、スペーサ基板5を厚さ方向に貫通しかつ各圧電素子4が収容される開口部51と、スペーサ基板5を厚さ方向に貫通しかつ振動板8の各インク流通孔14と連通するインク流通孔52とが形成されている。スペーサ基板5の開口部51内に圧電素子4が収容されている。
インターポーザ6は、例えばシリコン(Si)からなる。インターポーザ6の厚さは、400μm程度である。インターポーザ6には、インターポーザ6を厚さ方向に貫通しかつスペーサ基板5の各インク流通孔52と連通するインク流通孔61が形成されている。インターポーザ6の下面には、圧電素子4の各上部電極43を、図示しない駆動回路に接続するための上部配線62が形成されている。上部配線62には、各圧電素子4の上部電極43が導電性接続部材63を介して接続されている。この実施形態では、上部配線62はAlからなる。
図示しないインク供給源から、インターポーザ6のインク流通孔61、スペーサ基板5のインク流通孔52、振動板8のインク流通孔14およびインク流入部13を通って圧力室12にインクが供給されることによって、圧力室12にインクが充填される。上部配線62および下部配線16を介して、駆動回路から圧電素子4に駆動電圧が印加されると、逆圧電効果によって、圧電体膜41が変形する。これにより、圧電素子4とともに振動板8が変形し、それによって、圧力室12の容積変化がもたらされ、圧力室12内のインクが加圧される。加圧されたインクは、インク吐出通路23を通って、インク吐出口23aから微小液滴となって吐出される。
インクジェットプリントヘッド1は、例えば、次のようにして製造される。すなわち、図7〜図10に示されるように、ノズルプレート2(図7参照)と、ボディプレート3(図8参照)と、スペーサ基板5(図9参照)と、インターポーザ6(図10参照)とが、それぞれ製造される。また、複数の圧電素子4が用意される。そして、ボディプレート3の下面に、ノズルプレート2が貼り合わされる。次に、ボディプレート3の下部配線16上に、複数の圧電素子4が接合される。次に、ボディプレート3上に、スペーサ基板5が固定される。最後に、スペーサ基板5上に、インターポーザ6が固定される。
以下、図11〜図15を参照して、振動板8の表面への下部配線16の形成方法について、詳しく説明する。
下部配線16は、圧力室基板7にインク流路11が形成されておらず、振動板8にインク流通孔14が形成されていない状態で、振動板8上に形成される。言い換えれば、下部配線16は、圧力室基板7および振動板8にそれぞれインク流路11およびインク流通孔14が形成される前に、振動板8上に形成される。
まず、図11に示すように、振動板8の表面の全面に絶縁膜15の材料膜としてのシリコン酸化膜(SiO膜)115が形成される。次に、シリコン酸化膜115の表面の全面にバリア膜17の材料膜としてのTiW膜117が形成される。次に、TiW膜117の表面の全面にAu膜18の材料膜としてのAu膜118が形成される。
次に、図12に示すように、Au膜118上に、フォトリソグラフィによって、下部配線16のパターンのレジストマスク71が形成される。具体的には、下部配線16の第1除去部16aに対応した開口71aを有するレジストマスク71がAu膜118上に形成される。
そして、図13および図14に示すように、このレジストマスク71をマスクとして、C+Arの混合ガスからなるエッチングガスを用いて、Au膜118、TiW膜117およびシリコン酸化膜115が一括してドライエッチングされる。これにより、まず、図13に示すようにAu膜118がエッチングされ、続いて、図14に示すようにTiW膜117およびシリコン酸化膜115がエッチングされる。これにより、Au膜118およびTiW膜117に第1除去部16aが形成されるとともに、シリコン酸化膜115に第1除去部16aと連通する第2除去部15aが形成される。言い換えれば、第1除去部16aを有するAu膜18およびバリア膜17が得られるとともに、第2除去部15aを有する絶縁膜15が得られる。
TiW膜117のエッチングレートは、Au膜118のエッチングレートに比べて小さいので、TiW膜117はAu膜118に比べて、エッチングされにくい。このため、バリア膜17(117)における第1除去部16aの内側面である第2内側面部19bは、Au膜18(118)における第1除去部16aの内側面である第1内側面部19aよりも第1除去部16aの内方に張り出すようになる。この結果、第1内側面部19aと第2内側面部19bとの境界部に段差Sが形成される。この後、図15に示すように、レジストマスク71が除去される。
この実施形態では、下部配線16は、1種類のエッチングガスを用いたドライエッチングによってパターニングされているので、前述した比較方法のように3種類のエッチング液を用いたウエットエッチングによって下部配線16をパターニングする場合に比べて、下部配線16の形成工程が単純となるとともに、下部配線16の寸法制御性が高くなる。また、バリア膜17における第1除去部16aの内側面である第2内側面部19bは、Au膜18における第1除去部16aの内側面である第1内側面部19aよりも第1除去部16aの内方に張り出すようになる。これにより、振動板8の表面の露出面とAu膜18の第1内側面部19aとの間の距離が遠くなるので、振動板8とAu膜18との間の絶縁性を高めることができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、バリア膜17の材料としては、TiWが用いられているが、バリア膜17の材料として、Ti、Cr等を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、圧電体膜の材料としてPZTを例示したが、そのほかにも、チタン酸鉛(PbPO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO)などに代表される金属酸化物からなる圧電材料が適用されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 インジットプリントヘッド
2 ノズルプレート(ノズル基板)
3 ボディプレート
4 圧電素子
5 スペーサ基板
6 インターポーザ(配線基板)
7 圧力室基板
8 振動板
11 インク流路
12 圧力室
13 インク流入部
14 インク流通孔(振動板)
15 絶縁膜(シリコン酸化膜)
15a 第2除去部
16 下部配線
16a 第1除去部
17 バリア膜
18 Au膜
19 除去部の内側面(内周面)
19a 第1内側面部(Au膜)
19b 第2内側面部(バリア膜)
19c 接続部
21 ノズル孔
22 凹部
23 インク吐出通路
23a 吐出口
41 圧電体膜
42 下部電極
43 上部電極
51 開口部
52 インク流通孔
61 インク流通孔
62 上部配線
63 導電性接続部材
S 段差

Claims (10)

  1. 圧力室を含むインク流路を有する圧力室基板と、
    前記圧力室基板上に形成されかつ前記圧力室の天面部を区画する振動板と、
    前記振動板における前記圧力室とは反対側の表面に、絶縁膜を介して形成された下部配線と、
    前記下部配線上に配置され、前記下部配線に接合された下部電極、下部電極上に形成された圧電体膜および圧電体膜上に形成された上部電極を含む圧電素子と、
    前記圧力室基板の前記振動板とは反対側の表面に接合され、前記圧力室の底面部を区画し、前記圧力室に連通するノズル孔を有するノズル基板とを含み、
    前記振動板には、前記振動板を厚さ方向に貫通しかつ前記インク流路に連通するインク流孔が形成されており、
    前記下部配線および前記絶縁膜には、それぞれ、平面視で前記インク流通孔を取り囲む領域に、互いに連通しかつ前記インク流通孔を露出させる第1および第2除去部がそれぞれ形成されており、
    前記下部配線は、前記絶縁膜上に形成されたAu拡散防止用バリア膜と、前記Au拡散防止用バリア膜上に形成されたAu膜との積層膜からなり、
    前記下部配線における前記第1除去部の内側面は、前記Au膜における当該第1除去部の内側面である第1内側面部と、前記Au拡散防止用バリア膜における当該第1除去部の内側面である第2内側面部とを有し、前記第2内側面部は、前記第1内側面部よりも当該第1除去部の内方に張り出して、前記第1内側面部と第2内側面部との間に段差が生じている、インクジェットプリントヘッド。
  2. 前記Au拡散防止用バリア膜は、TiW膜である、請求項1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  3. 前記Au拡散防止用バリア膜は、Ti膜である、請求項1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  4. 前記絶縁膜は、シリコン酸化膜である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッド。
  5. 前記第2内側面部の前記第1内側面部に対する内方張出量は、0.4μm以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッド。
  6. 前記振動板上に配置されたスペーサ基板と、
    前記スペーサ基板上に固定された配線基板とを含み、
    前記振動板に形成された前記インク流通孔を第1インク流通孔とすると、前記スペーサ基板には、前記スペーサ基板を厚さ方向に貫通しかつ前記圧電素子が収容される開口部と、前記スペーサ基板を厚さ方向に貫通しかつ前記第1インク流通孔と連通する第2インク流通孔とが形成されており、
    前記配線基板には、前記配線基板を厚さ方向に貫通しかつ前記第2インク流通孔と連通する第3インク流通孔が形成されているとともに、前記圧電素子の上部電極に接続される上部配線が形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッド。
  7. 前記上部配線は、導電性接続部材を介して、前記圧電素子の上部電極に接続されている、請求項6に記載のインクジェットプリントヘッド。
  8. 圧力室を含むインク流路を有する圧力室基板、前記圧力室の天面部を区画する振動板であって、その厚さ方向に貫通しかつ前記インク流路に連通するインク流通孔を有する振動板、および前記振動板における前記圧力室とは反対側の表面に絶縁膜を介して形成された下部配線を含むボディプレートを製造する工程と、
    前記圧力室の底面部を区画し、前記圧力室に連通するノズル孔を有するノズル基板を製造する工程と、
    前記ボディプレートの下面に前記ノズル基板を貼り合わせる工程と、
    前記ボディプレートの前記下部配線上に複数の圧電素子を接合する工程とを含み、
    前記下部配線および前記絶縁膜には、それぞれ、平面視で前記インク流通孔を取り囲む領域に、互いに連通しかつ前記インク流通孔を露出させる第1および第2除去部がそれぞれ形成されており、
    前記下部配線は、前記絶縁膜上に形成されたAu拡散防止用バリア膜と、前記Au拡散防止用バリア膜上に形成されたAu膜との積層膜からなり、
    前記Au拡散防止用バリア膜は、前記Au膜に対してエッチングレートが小さい材料からなり、
    前記ボディプレートを製造する工程は、前記振動板の表面に前記下部配線を形成する下部配線形成工程を含んでおり、
    前記下部配線形成工程は、
    前記振動板の表面の全面に前記絶縁膜の材料膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の材料膜上の全面に前記バリア膜の材料膜および前記Au膜の材料膜を順に形成する工程と、
    前記第1除去部に対応した開口を有するレジストマスクを前記Au膜の材料膜上に形成する工程と、
    前記レジストマスクをマスクとして、前記Au膜の材料膜、前記バリア膜の材料膜および前記絶縁膜の材料膜をドライエッチングすることにより、前記下部配線および前記絶縁膜に、それぞれ、前記第1除去部および前記第2除去部を形成するエッチング工程とを含む、インクジェットプリントヘッドの製造方法。
  9. 前記絶縁膜はシリコン酸化膜であり、前記Au拡散防止用バリア膜はTiW膜である、請求項8に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  10. 前記エッチング工程で用いられるエッチングガスは、C+Arの混合ガスからなる請求項9に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
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