JP2018065263A - 複合成形体の製造方法および複合成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型のキャビティ内に複数の配線を配置した場合でも配線の位置ずれが生じ難い複合成形体の製造方法の提供。【解決手段】第1配線EP1及び第2配線EP2を備える一群の配線を、金型10のキャビティ10C内に配置する第1ステップ、と一群の配線を配置したキャビティ内に樹脂系原材料を供給する第2ステップ、とキャビティ内に供給された樹脂系原材料から成形体を形成し、一群の配線を成形体に固定して、複合成形体を得る第3ステップを複合成形体の製造方法で、第2ステップでキャビティ内を樹脂系原材料が加圧流動したときに、第1配線をキャビティ内突出部の基底部に位置する第1保持部121によって保持し、第2配線を第1配線よりも突出部の突出端部側で第1配線とは離間した状態突出部を有する第2保持部122によって保持する様に、第1ステップで配置する複合成形体の製造方法。【選択図】図4

Description

本発明は、一群の配線と成形体とを備える複合成形体の製造方法、および複合成形体に関する。
特許文献1には、導電性金属からなる複数の配線メンバーを形成し、それを組み合わせて配線構造体を構成しながら、それをインサートとして熱可塑性樹脂により成形体を成形することを特徴とする回路基板の製造方法が開示されている。
特開平8−64916号公報
金属などの導電性材料からなる複数の配線と樹脂などの絶縁性材料からなる成形体とを備える複合成形体は、特許文献1に記載されるような、いわゆるインサート成形により製造することができる。しかしながら、インサート成形では、複数の配線が配置された金型内に、粘度が低下した状態にある樹脂が加圧状態で供給される。このときに、樹脂の流動によって配線の位置がずれてしまう場合があった。このような配線の位置ずれは、配線の導電性の低下や、配線の断線、さらには複数の配線の短絡など、複合成形体にとって致命的な不具合を生じさせるおそれがある。複数の配線の短絡は、金型内で配線が交差した状態にある場合には特に生じやすい。
本発明は、金型のキャビティ内に複数の配線が配置された場合であっても配線の位置ずれが生じにくい複合成形体の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、複数の配線の交差部を有していても、交差部近傍での短絡が生じにくい複合成形体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために提供される本発明は、一態様において、第1配線および第2配線を備える一群の配線を、金型のキャビティ内に配置する第1ステップ、前記一群の配線が配置されている前記キャビティ内に樹脂系原材料を供給する第2ステップ、および前記キャビティ内に供給された前記樹脂系原材料から成形体を形成するとともに、前記一群の配線を前記成形体に対して固定して、複合成形体を得る第3ステップを備える複合成形体の製造方法であって、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記キャビティを画成する内面から前記キャビティ内へと突出する突出部の基底部側に位置する第1保持部によって前記第1配線が保持されるように、前記第1ステップにおいて前記第1配線は配置され、前記第1配線よりも前記突出部の突出端部側において前記第1配線とは離間した状態にある前記第2配線が、当該前記突出部が備える第2保持部によって保持されるように、前記第1ステップにおいて前記第2配線は配置されることを特徴とする複合成形体の製造方法である。
金型内に突出する突出部を用いて保持されるように複数の配線を配置することにより、第2ステップにおいて金型内に加圧状態で流動しても、配線の移動が生じにくい。したがって、第2ステップにおいて配線が所定の位置から大きく移動してしまうことに基づく不具合が抑制される。
前記複合成形体において、前記第1配線と前記第2配線とは交差部を有していてもよい。交差部を有する場合には、第2ステップ中にこれらの配線の位置ずれが生じると交差部においてこれらの配線の接触が生じしやすく、その状態で第3ステップに至ると、配線の短絡が生じてしまう。しかしながら、上記のように突出部を用いて保持された状態で交差させることにより、配線の短絡が生じる可能性を低減させることができる。
第1保持部や第2保持部の突出部における配置は限定されない、次のような様々な配置が可能である。
前記第2保持部は前記突出端部の少なくとも一部を含んでいてもよい。
前記第1保持部は、前記内面における前記基底部の周囲に位置する第1領域を含み、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記第1配線は前記第1領域に対して押圧されてもよい。
前記一群の配線は、前記第1配線および前記第2配線に加えて少なくとも1つの追加配線を備えていてもよい。この場合において、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記突出部における前記第1保持部と前記第2保持部との間に位置する追加保持部によって前記追加配線が個別に保持されるように、前記第1ステップにおいて前記追加配線は配置されていてもよい。突出部により保持される配線は3本以上あってもよく、その場合であっても、突出部の形状を適切に設定することにより、これらの配線の短絡を適切に防止することができる。
前記一群の配線の少なくとも1つの配線は環状部分を有していてもよい。この場合において、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記突出部のいずれかの部分によって前記環状部分が保持されるように、前記第1ステップにおいて前記環状部分を有する配線は配置されてもよい。環状部分において突出部に保持される場合には、第2ステップで樹脂と接触しても、突出部によって配線をより安定的に保持することが可能である。
上記の場合(一群の配線の少なくとも1つの配線が環状部分を有している場合)において、前記一群の配線のうち前記環状部分を有する配線は2つ以上あり、前記2つ以上の環状部分は、前記突出部の突出方向からみて、重心が重なるように配置されていることが好ましい。複数の環状部分の動きが突出部によって適切に制限され、配線の短絡の防止がさらに安定的に実現される。
前記環状部分は円環形状を有するものを含んでいることが好ましい。環状部分が円環状である場合には、第2ステップにおいて樹脂が多様な方向から環状部分に対して圧力を加える場合であっても、突出部分を用いた保持が行われやすい。また、突出部を環状部に挿入しやすいため、第1ステップにおいて配線を金型のキャビティ内に配置する際に配線を変形させにくい。
前記突出部は前記突出端部側ほど細くなる段差構造を有し、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記一群の配線の少なくとも1つの配線は、前記段差構造における前記突出部の前記突出端部側を向いた面に対して押圧されてもよい。このような段差構造を有することにより、配線の保持がより安定的に行われる。
前記一群の配線のうち、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに前記突出部によって保持されるように配置された配線は、前記複合成形体において互いに電気的に独立であってもよい。突出部を用いることにより配線の保持が適切に行われるため、配線の短絡が生じにくい。
本発明は、他の一態様として、第1配線および第2配線を備える一群の配線と、成形体とを備える複合成形体である。かかる複合成形体においては、前記成形体は第1開口部を有する凹陥部を備え、前記第1配線は、前記凹陥部の底部以外の部分に露出部を有するように位置し、前記第2配線は、前記凹陥部内の前記第1配線よりも前記底部側に露出部を有するように位置し、前記第1配線と前記第2配線とは交差部を有することを特徴とする。
かかる複合成形体は、上述の本発明に係る複合成形体の製造方法により製造することができる。金型に設けられた突出部に対応した凹陥部を備え、この凹陥部の内部や周囲に第1配線および第2配線が位置する。これらの第1配線および第2配線は、凹陥部に対応した突出部を用いて製造中に保持されているため、交差部を有していながら、配線の短絡が生じている可能性が十分に低減されている。
凹陥部の内部や周囲における第1配線および第2配線の配置は、限定されない。
前記第1配線は、前記第1開口部の周縁部に露出部を有するように位置していてもよい。この場合において、前記凹陥部は、前記第1開口部と前記底部との間に、前記第1開口部よりも開口径を小さくする第2段差部を有し、前記第2配線は前記第2段差部に露出部を有するように位置していてもよい。
あるいは、前記凹陥部は、前記第1開口部と前記底部との間に、前記第1開口部よりも開口径を小さくする第1段差部を有し、前記第1配線は前記第1段差部に露出部を有するように位置していてもよい。この場合において、前記凹陥部は、前記第1段差部と前記底部との間に、前記第1段差部よりも開口径を小さくする第2段差部を有し、前記第2配線は前記第2段差部に露出部を有するように位置してもよい。
前記第2配線は、前記凹陥部の底部に露出部を有するように位置していてもよい。
前記一群の配線は、前記第1配線と前記第2配線との間に位置する少なくとも1つの追加配線をさらに備えていてもよい。追加配線を備える場合には、3本以上の配線が交差した複合成形体を得ることができる。この場合において、前記凹陥部は、前記第1配線の露出部と前記第2配線の露出部との間に、前記追加配線の本数に等しい数の追加段差部を有し、前記追加段差部のそれぞれでは、前記凹陥部の開口径が前記第1開口部側から前記底部側へと小さくなり、前記追加配線のそれぞれは、対応する前記追加段差部の1つに露出部を有していてもよい。
前記一群の配線のうち前記露出部を有する配線の少なくとも1つは環状部分を有し、前記環状部分は前記露出部の少なくとも一部を構成していてもよい。
前記環状部分を有する配線を2つ以上備え、前記2つ以上の環状部分は、前記凹陥部の凹み方向からみて、重心が重なるように位置していてもよい。
前記環状部分は円環形状を有するものを含んでいてもよい。
前記一群の配線のうち、前記凹陥部内またはその周囲に位置する配線は、互いに電気的に独立であってもよい。前述のように、本発明に係る複合成形体は配線の短絡が生じにくいので、凹陥部内またはその周囲に位置する配線は電気的に独立であれば、その状態を維持することが容易である。
本発明によれば、金型のキャビティ内に複数の配線が配置された場合であっても配線の位置ずれが生じにくい複合成形体の製造方法が提供される。また、本発明によれば、複数の配線の交差部を有していても、交差部近傍での短絡が生じにくい複合成形体が提供される。
本発明の一実施形態に係る複合成形体の製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法に用いられる金型のキャビティ内の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型上に一群の配線が配置された状態)を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型と第2金型とが当接してキャビティが形成された状態)を説明するための斜視図である。 図4のII−II断面図である。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す斜視図である。 図7のIII−III断面図である。 本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法に用いられる金型のキャビティ内の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型上に一群の配線が配置された状態)を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型と第2金型とが当接してキャビティが形成された状態)を説明するための斜視図である。 図11のIV−IV断面図である。 本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す斜視図である。 図14のV−V断面図である。 本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップを説明するための斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る金型の突出部の構造を説明するための斜視図である。 図16のVI−VI断面図である。 本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合成形体の製造方法において使用されうる金型の一例の構造を概念的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1から図8を用いて本発明の第1実施形態に係る複合成形体およびその製造方法について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る複合成形体の製造方法を説明するフローチャートである。図2は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法に用いられる金型のキャビティ内の構成を示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型上に一群の配線が配置された状態)を説明するための斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型と第2金型とが当接してキャビティが構成された状態)を説明するための斜視図である。図5は、図4のII−II断面図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。図7は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す斜視図である。図8は、図7のIII−III断面図である。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る複合成形体の製造方法は、第1ステップ、第2ステップおよび第3ステップを備える。
図2に示されるように、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法において使用される金型10では、第1金型11および第2金型12により形成されるキャビティ10Cにおいて、第1金型11による内面から突出するように、突出部20が設けられている。図2に示される突出部20の基底部20Aの周囲に位置する周縁領域R1は、第1実施形態において、キャビティ10Cを構成する内面からキャビティ10C内へと突出する突出部20の基底部20A側に位置する第1保持部に相当する。
突出部20は、基底部20A側に位置する円柱と、この円柱よりも細径であって突出端部20B側に位置する円柱との同軸連結体の形状を有し、これらの円柱の連結部に第2配線用段差部22が構成されている。第2配線用段差部22には、突出端部20B側に向いた第2面22Sが設けられている。第1ステップにおいて第2面22S上に第2配線EP2が配置されるため、第2面22Sが第2保持部に相当する。第1金型11と第2金型12との合わせ部近傍には、第1金型11と第2金型12とによって配線を保持するための部分(第1配線保持部121、第2配線保持部122)が設けられている。このようなキャビティ構成を有する金型10を用いて、複合成形体の製造が行われる。
まず、第1ステップでは、互いに電気的に独立な一群の配線(第1実施形態では一群の配線は第1配線EP1および第2配線EP2からなる。)を、金型10のキャビティ10C内に配置する(S101)。図3に示されるように、第2配線EP2は、第1配線EP1よりも突出部20の突出端部20B側において第1配線EP1とは離間した状態にある。
第1配線EP1は、第1保持部に相当する周辺領域R1上に載置された第1環状部分C1と、第1環状部分C1から互いに反対向きに延在する第1配線部W11および第2配線部W12とから構成される。第1配線部W11および第2配線部W12の第1環状部分C1側とは反対側の端部を含む部分は、第1金型11の上に載置される。図3に示されるように、第1環状部分C1は円環形状を有する。このため、円環形状の内周内に突出部20を挿入しやすい。それゆえ、第1ステップにおいて第1配線EP1を配置する際に配線が変形する不具合が生じにくい。
第2配線EP2は、第2配線用段差部22の突出端部20B側を向く第2面22S上に載置された第2環状部分C2と、第2環状部分C2から互いに反対向きに延在する第1配線部W21および第2配線部W22とから構成される。第1配線部W21および第2配線部W22の第2環状部分C2側とは反対側の端部を含む部分は、第1金型11の上に載置される。図3に示されるように、第2環状部分C2も第1環状部分C1と同様に円環形状を有する。このため、円環形状の内周内に突出部20の突出端部20B側の部分を挿入しやすい。それゆえ、第1ステップにおいて第2配線EP2を配置する際に配線が変形する不具合が生じにくい。
その後、第1金型11と第2金型12とを当接してキャビティ10Cを形成する(図4および図5)。このとき、第1配線保持部121によって第1配線EP1が保持され、第2配線保持部122によって第2配線EP2が保持される。この段階では、第1環状部分C1は周辺領域R1と接触していてもよいし、非接触部があってもよい。第2環状部分C2も第2面22Sと接触していてもよいし、非接触部があってもよい。
第2ステップでは、電気的に互いに独立な一群の配線(第1実施形態では、一群の配線は第1配線EP1および第2配線EP2からなる。)が配置されているキャビティ10C内に樹脂系原材料RMを供給する(S102)。図6には図示されない導入部から樹脂系原材料RMがキャビティ10C内に供給され、キャビティ10C内に充填されると、図6に矢印で示されるように、第1環状部分C1が周辺領域R1に押し付けられる。これにより、第1環状部分C1は周辺領域R1および基底部20Aによって保持されるため、第1環状部分C1の位置ずれが生じにくくなる。特に、第1環状部分C1は突出部20の基底部20Aを囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が第1環状部分C1に対して加わっても、第1環状部分C1の位置ずれは生じにくい。
同様に、図6に矢印で示されるように、第2環状部分C2が第2面22Sに押し付けられる。これにより、第2環状部分C2は第2面22Sによって保持されるため、第2環状部分C2の位置ずれが生じにくくなる。特に、第2環状部分C2は突出部20の第2配線用段差部22を囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が第2環状部分C2に対して加わっても、第2環状部分C2の位置ずれは生じにくい。第2配線EP2による第1配線EP1方向への移動が第2配線用段差部22によって規制されているため、第1配線EP1と第2配線EP2との短絡は生じにくい。
ここで、環状部分を有する2つの配線(第1配線EP1、第2配線EP2)における2つの環状部分(第1環状部分C1、第2環状部分C2)は、突出部20の突出方向からみて、重心が重なるように配置される。このように配置されることにより、2つの環状部分(第1環状部分C1、第2環状部分C2)は互いに最も離れた状態で位置する。このため、第2ステップにおいて2つの環状部分(第1環状部分C1、第2環状部分C2)の一部が接触する可能性をより安定的に低減させることができる。
第3ステップでは、キャビティ10C内に供給された樹脂系原材料RMから成形体210を形成するとともに、一群の配線(第1実施形態では、一群の配線は第1配線EP1および第2配線EP2からなる。)を成形体210に対して固定して、図7および図8に示される複合成形体200を得る(S103)。なお、図7は、第1配線EP1が第2配線EP2よりも紙面上方に位置するように見える斜視図であり、図8は、第3ステップとの関係が理解しやすいように、第1配線EP1が第2配線EP2よりも紙面下方に位置するように見える断面図である。
樹脂系原材料RMの組成は、成形体210を形成することができる限り任意である。成形体21を構成する樹脂として、エポキシ樹脂、液晶樹脂、ポリイミド樹脂などが例示される。樹脂系原材料RMは、シリカ、アルミナなどのフィラーを含有していてもよい。
複合成形体200は、第1開口部220Aおよび底部220Bを有する凹陥部220を備える。第1実施形態に係る複合成形体200では、第1配線EP1は、凹陥部220の第1開口部220Aの周辺PAに円環形状の第1環状部分C1を露出部E1として備え、第1環状部分C1から互いに反対向きに延在する第1配線部W11および第2配線部W12をさらに備える。第1配線EP1の第1配線部W11および第2配線部W12における第1環状部分C1に連設される端部を含む部分は露出している。また、第1配線EP1の第1配線部W11および第2配線部W12における第1環状部分C1に連設される端部とは反対側の端部を含む部分は成形体210から突出している。
凹陥部220は、第1開口部220Aと底部220Bとの間に、第1開口部220Aよりも開口径を小さくする第2段差部222を有する。この第2段差部222は第1開口部220A側を向く面222Sを有し、この面222Sに第2環状部分C2が第2配線EP2の露出部E2として位置する。したがって、第2配線EP2は、第1配線EP1よりも底部220B側の凹陥部220内に露出部E2を有するように位置する。第2配線EP2は、第1配線EP1の第1環状部分C1から第1配線W11および第2配線W12が延在する方向とは直交する方向に、第2環状部分C2から互いに反対向きに延在する第1配線W21および第2配線W22を有する。第2配線EP2の第1配線部W21および第2配線部W22の第2環状部分C2に連設される端部側の部分は埋設されている。また、第2配線EP2の第1配線部W21および第2配線部W22における第2環状部分C2に連設される端部とは反対側の端部を含む部分が成形体210から突出している。
第1配線EP1の第1配線W11および第2配線W12と第2配線EP2の第1配線W21および第2配線W22とが上記のような配置関係を有することから、複合成形体200において、第1配線EP1および第2配線EP2は、少なくとも一部が成形体210内に位置して成形体210に対して固定され、互いに電気的に独立でありながら交差部を有する。
図9から図15を用いて本発明の第2実施形態に係る複合成形体およびその製造方法について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法に用いられる金型のキャビティ内の構成を示す斜視図である。図10は、本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型上に一群の配線が配置された状態)を説明するための斜視図である。図11は、本発明の第1実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップ(第1金型と第2金型とが当接してキャビティが形成された状態)を説明するための斜視図である。図12は、図11のIV−IV断面図である。図13は、本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。図14は、本発明の第2実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す斜視図である。図15は、図14のV−V断面図である。
本発明の第2実施形態に係る金型101は、本発明の第1実施形態に係る金型10と同様に、第1金型11および第2金型12を備え、第1配線保持部121および第2配線保持部122も備える。第1金型11は、キャビティ10C内に突出する突出部20を備える。この突出部20の形状が、第1実施形態の場合とは相違する。
図9に示されるように、突出部20は、外径の異なる3つの円柱が基底部20A側から突出端部20B側に向けて外形が細くなるように同軸で連結配置されてなる形状を有する。したがって、突出部20は2つの段差(第1配線用段差部21、第2配線用段差部22)を有し、いずれの段差も基底部20A側から突出端部20B側を向いた面(第1面21S、第2面22S)を有する。
第1ステップでは、まず、図10に示されるように、第1保持部に相当する第1面21S上に第1環状部分C1が位置するように、第1配線EP1を第1金型11に載置する。次に、第2保持部に相当する第2面22S上に第2環状部分C2が位置するように、第2配線EP2を第1金型11に載置する。続いて、図11や図12に示されるように、第2金型12を第1金型11に当接して、金型101のキャビティ10Cを形成する(S101)。
第2ステップでは、互いに電気的に独立な一群の配線(第2実施形態では、一群の配線は第1配線EP1および第2配線EP2からなる。)が配置されているキャビティ10C内に樹脂系原材料RMを供給する(S102)。図13には図示されない導入部から樹脂系原材料RMがキャビティ10C内に供給され、キャビティ10C内に充填されると、図13に矢印で示されるように、第1環状部分C1が第1面21Sに押し付けられる。これにより、第1環状部分C1は第1面21Sによって保持されるため、位置ずれが生じにくくなる。特に、第1環状部分C1は突出部20の第1配線用段差部21を囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が第1環状部分C1に対して加わっても、第1環状部分C1の位置ずれは生じにくい。
同様に、図13に矢印で示されるように、第2環状部分C2が第2面22Sに押し付けられる。これにより、第2環状部分C2は第2面22Sによって保持されるため、位置ずれが生じにくくなる。特に、第2環状部分C2は突出部20の第2配線用段差部22を囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が第2環状部分C2に対して加わっても、第2環状部分C2の位置ずれは生じにくい。第2配線EP2による第1配線EP1方向への移動が第2配線用段差部22によって規制されているため、第1配線EP1と第2配線EP2との短絡は生じにくい。
第3ステップでは、キャビティ10C内に供給された樹脂系原材料RMから成形体210を形成するとともに、一群の配線(第2実施形態では一群の配線は第1配線EP1および第2配線EP2からなる。)を成形体210に対して固定して、図14および図15に示される複合成形体201を得る(S103)。なお、図14は、第1配線EP1が第2配線EP2よりも紙面上方に位置するように見える斜視図であり、図15は、第3ステップとの関係が理解しやすいように、第1配線EP1が第2配線EP2よりも紙面下方に位置するように見える断面図である。
複合成形体201は、第1開口部220Aおよび底部220Bを有する凹陥部220を備える。凹陥部220は、第1開口部220Aと底部220Bとの間に、第1開口部220Aよりも開口径を小さくする第1段差部221を有する。この第1段差部221は第1開口部220A側を向く面221Sを有し、この面221Sに第1環状部分C1が第1配線EP1の露出部E1として位置する。第1配線EP1は、第1環状部分C1から互いに反対向きに延在する第1配線部W11および第2配線部W12をさらに備える。第1配線EP1の第1配線部W11および第2配線部W12における第1環状部分C1に連設される側の部分は成形体210内に埋設されている。また、第1配線EP1の第1配線部W11および第2配線部W12における第1環状部分C1に連設される端部とは反対側の端部を含む部分は成形体210から突出している。
凹陥部220は、第1段差部221に加えて、第1段差部221と底部220Bとの間に、第1段差部221よりも凹陥部220の開口径を小さくする第2段差部222を有する。この第2段差部222は第1開口部220A側を向く面222Sを有し、この面222Sに第2環状部分C2が第2配線EP2の露出部E2として位置する。したがって、第2配線EP2は、第1配線EP1よりも底部220B側の凹陥部220内に露出部E2を有するように位置する。第2配線EP2は、第1配線EP1の第1環状部分C1から第1配線W11および第2配線W12が延在する方向とは直交する方向に、第2環状部分C2から互いに反対向きに延在する第1配線W21および第2配線W22を有する。第2配線EP2の第1配線部W21および第2配線部W22における第2環状部分C2に連設される側の部分は埋設されている。また、第2配線EP2の第1配線部W21および第2配線部W22における第2環状部分C2に連設される端部とは反対側の端部を含む部分は成形体210から突出している。
第1配線EP1の第1配線W11および第2配線W12と第2配線EP2の第1配線W21および第2配線W22とが上記のような配置関係を有することから、複合成形体201において、第1配線EP1および第2配線EP2は、少なくとも一部が成形体210内に位置して成形体210に対して固定され、互いに電気的に独立でありながら交差部を有する。
図16から図20を用いて本発明の第3実施形態に係る複合成形体およびその製造方法について説明する。図16は、本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第1ステップを説明するための斜視図である。図17は、本発明の第3実施形態に係る金型の突出部の構造を説明するための斜視図である。図18は、図16のVI−VI断面図である。図19は、本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第2ステップを説明するための断面図である。図20は、本発明の第3実施形態に係る複合成形体の製造方法の第3ステップを経て得られた複合成形体を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に係る金型102は、本発明の第2実施形態に係る金型101と同様に、第1金型11および第2金型12を備え、第1配線保持部121および第2配線保持部122も備える。第1金型10はキャビティ10C内に突出する突出部20を備える。この突出部20の形状が、第2実施形態の場合とは相違する。
図16および図17に示されるように、突出部20は、外径の異なる3つの円柱が基底部20A側から突出端部20B側に向けて外形が細くなるように同軸で連結配置されてなる形状を有する。したがって、突出部20は2つの段差(第1配線用段差部21、追加配線用段差部2A)を有し、いずれの段差にも基底部20A側から突出端部20B側を向いた面(第1面21S、第3面2AS)を有する。第3実施形態に係る金型102の突出部20は、第2実施形態の場合との対比で、突出端部20Bに第2配線EP2を収容するための凹部構造2Dをさらに有する。凹部構造2Dの底部は、基底部20A側から突出端部20B側を向いた面を有し、この面が本実施形態に係る突出部20の第2面22Sとなる。
第1ステップでは、図16から図18に示されるように、第1保持部に相当する第1面21S上に第1環状部分C1が位置するように、第1配線EP1を第1金型11に載置する。第1配線EP1は、第1環状部分C1と、第1環状部分C1から互いに反対向きに延在する第1配線部W11および第2配線部W12とを備える。
次に、追加保持部に相当する第3面2AS上に追加環状部分CAが位置するように、追加配線EPAを第1金型11に載置する。追加配線EPAは、追加環状部分CAと、追加環状部分CAから互いに反対向きに延在する第1配線部WA1および第2配線部WA2とを備える。
続いて、第2保持部に相当する突出端部20Bの凹部構造2Dに第2環状部分C2が収容されるように、第2配線EP2を第1金型11に載置する。第2配線EP2は、第2環状部分C2と、第2環状部分C2から互いに反対向きに延在する第2配線部W21および第2配線部W22とを備える。なお、第3実施形態における第2環状部分C2は、内周側が充填され、実質的に円盤状の形状を有する。
さらに、第2金型12を第1金型11に当接して、金型102のキャビティ10Cを形成する(S101)。
第2ステップでは、図19に示されるように、電気的に互いに独立な一群の配線(第3実施形態では一群の配線は第1配線EP1、第2配線EP2および追加配線EPAからなる。)が配置されているキャビティ10C内に樹脂系原材料RMを供給する(S102)。樹脂系原材料RMがキャビティ10C内に供給され、キャビティ10C内に充填されると、第1環状部分C1が第1面21Sに押し付けられる。これにより、第1環状部分C1は第1面21Sによって保持されるため、位置ずれが生じにくくなる。特に、第1環状部分C1は突出部20の第1配線用段差部21を囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が第1環状部分C1に対して加わっても、第1環状部分C1の位置ずれは生じにくい。
同様に、追加環状部分CAが第3面2ASに押し付けられる。これにより、追加環状部分CAは第3面2ASによって保持されるため、位置ずれが生じにくくなる。特に、追加環状部分CAは突出部20の追加配線用段差部2Aを囲むように配置されているため、樹脂系材料RMがキャビティ10C内を流動することによって様々な角度からの力が追加環状部分CAに対して加わっても、追加環状部分CAの位置ずれは生じにくい。
さらに、第2環状部分C2が突出端部20Bの第2面22Sに押し付けられる。これにより、第2環状部分C2は突出端部20Bによって保持されるため、位置ずれが生じにくくなる。
第3ステップでは、キャビティ10C内に供給された樹脂系原材料RMから成形体210を形成するとともに、一群の配線(第3実施形態では一群の配線は第1配線EP1、第2配線EP2および追加配線EPAからなる。)を成形体210に対して固定して、図19に示される複合成形体202を得る(S103)。
複合成形体202は、第1開口部220Aおよび底部220Bを有する凹陥部220を備える。凹陥部220は、第1開口部220Aと底部220Bとの間に、第1開口部220Aよりも開口径を小さくする第1段差部221を有する。この第1段差部221は第1開口部220A側を向く面221Sを有し、この面221Sに第1環状部分C1が第1配線EP1の露出部E1として位置する。
凹陥部220の底部220Bには、第2環状部分C2が第2配線EP2の露出部E2として位置する。したがって、第2配線EP2は、第1配線EP1よりも底部220B側の凹陥部220内に露出部E2を有するように位置する。
凹陥部220は、第1段差部221に加えて、第1段差部221と底部220Bとの間に、第1段差部221よりも凹陥部220の開口径を小さくする追加段差部22Aを有する。この追加段差部22Aは第1開口部220A側を向く面22ASを有し、この面22ASに追加環状部分CAが追加配線EPAの露出部EAとして位置する。したがって、追加配線EPAは、第1配線EP1と第2配線EP2との間に露出部EAを有するように位置する。
第1配線EP1、第2配線EP2、および追加配線EPAの上記の配置関係から、複合成形体202において、第1配線EP1、第2配線EP2および追加配線EPAは、少なくとも一部が成形体210内に位置して成形体210に対して固定され、互いに電気的に独立でありながら交差部を有する。
上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
例えば、第1実施形態や第2実施形態において、第2配線が突出部20Bによって保持されるように配置されてもよい。また、第3実施形態において1本であった追加配線EPAが複数であり、それぞれが突出部20によって保持されるように配置されてもよい。
突出部20の形状は円柱の同軸連結体に限定されない。周縁領域R1に第1配線EP1が位置し、底部20Bに第2配線EP2が位置する場合には、円柱、角柱、円錐台、角錐台などの形状であってもよい。また、突出部20は、円柱に限らず、角柱、円錐台、角錐台などの同軸連結体の形状を有していてもよい。突出部20の形状を構成する各形状(円柱)などが非同軸で連結されていてもよい。
保持部(第1保持部、第2保持部、追加保持部)の形状は環状に限定されない。第2ステップにおいて保持部が突出部20の一部に接することにより、保持部を備える配線(第1配線EP1、第2配線EP2、追加配線EPA)の位置ずれが抑制されればよい。具体的には、突出部20の突出方向に見てC型(開いた環状)、あるいはL型を有する場合が例示される。第3実施形態の第2環状部分C2のように、突出部20の突出方向に見て円盤状であってもよい。
配線(第1配線EP1など)の金型に対する保持方法も限定されない。例えば、図21に示されるように、第1金型11Vのキャビティに配線を受容する孔部からなる第1配線保持部121および第2配線保持部122が設けられていてもよい。この場合には、第1ステップにおいて、配線(第1配線EP1、第2配線EP2)の端部をこれらの配線保持部に挿入し、第2ステップにおいて、この挿入された端部によってこれらの配線は保持される。そして、これらの配線保持部に挿入されていた配線の端部は、第3ステップ後に得られた複合成形体における配線の露出部(他の部品との電気的接続を行う部分)を構成する。
S101 第1ステップ
S102 第2ステップ
S103 第3ステップ
10,101,102 金型
11,11V 第1金型
12 第2金型
10C キャビティ
20 突出部
20A 基底部
R1 周縁領域
20B 突出端部
22 第2配線用段差部
22S 第2面
121 第1配線保持部
122 第2配線保持部
EP1 第1配線
EP2 第2配線
C1 第1環状部分
W11,W21,WA1 第1配線部
W12,W22,WA2 第2配線部
C2 第2環状部分
RM 樹脂系原材料
200,201,202 複合成形体
220 凹陥部
220A 第1開口部
220B 底部
PA 第1開口部220Aの周辺
E1,E2,EA 露出部
222 第2段差部
222S 面
210 成形体
21 第1配線用段差部
21S 第1面
2AS 第3面
221 第1段差部
221S 面
22A 追加段差部
2A 追加配線用段差部
22AS 第3面
CA 追加環状部分
EPA 追加配線
2D 凹部構造

Claims (21)

  1. 第1配線および第2配線を備える一群の配線を、金型のキャビティ内に配置する第1ステップ、
    前記一群の配線が配置されている前記キャビティ内に樹脂系原材料を供給する第2ステップ、および
    前記キャビティ内に供給された前記樹脂系原材料から成形体を形成するとともに、前記一群の配線を前記成形体に対して固定して、複合成形体を得る第3ステップを備える複合成形体の製造方法であって、
    前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、
    前記キャビティを画成する内面から前記キャビティ内へと突出する突出部の基底部側に位置する第1保持部によって前記第1配線が保持されるように、前記第1ステップにおいて前記第1配線は配置され、
    前記第1配線よりも前記突出部の突出端部側において前記第1配線とは離間した状態にある前記第2配線が、当該前記突出部が備える第2保持部によって保持されるように、前記第1ステップにおいて前記第2配線は配置されること
    を特徴とする複合成形体の製造方法。
  2. 前記複合成形体において、前記第1配線と前記第2配線とは交差部を有する、請求項1に記載の複合成形体の製造方法。
  3. 前記第2保持部は前記突出端部の少なくとも一部を含むように設けられる、請求項1または2に記載の複合成形体の製造方法。
  4. 前記第1保持部は、前記内面における前記基底部の周囲に位置する第1領域を含み、
    前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記第1配線は前記第1領域に対して押圧される、請求項1から3のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
  5. 前記一群の配線は、前記第1配線および前記第2配線に加えて少なくとも1つの追加配線を備え、
    前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記突出部における前記第1保持部と前記第2保持部との間に位置する追加保持部によって前記追加配線が個別に保持されるように、前記第1ステップにおいて前記追加配線は配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
  6. 前記一群の配線の少なくとも1つの配線は環状部分を有し、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記突出部のいずれかの部分によって前記環状部分が保持されるように、前記第1ステップにおいて前記環状部分を有する配線は配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
  7. 前記一群の配線のうち前記環状部分を有する配線は2つ以上あり、前記2つ以上の環状部分は、前記突出部の突出方向からみて、重心が重なるように配置される、請求項6に記載の複合成形体の製造方法。
  8. 前記環状部分は円環形状を有するものを含む、請求項6または7に記載の複合成形体の製造方法。
  9. 前記突出部は前記突出端部側ほど細くなる段差構造を有し、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに、前記一群の配線の少なくとも1つの配線は、前記段差構造における前記突出部の前記突出端部側を向いた面に対して押圧される、請求項1から8のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
  10. 前記一群の配線のうち、前記第2ステップにおいて前記キャビティ内を前記樹脂系原材料が加圧状態で流動したときに前記突出部によって保持されるように配置された配線は、前記複合成形体において互いに電気的に独立である、請求項1から9のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
  11. 第1配線および第2配線を備える一群の配線と、成形体とを備える複合成形体であって、
    前記成形体は第1開口部を有する凹陥部を備え、
    前記第1配線は、前記凹陥部の底部以外の部分に露出部を有するように位置し、
    前記第2配線は、前記凹陥部内の前記第1配線よりも前記底部側に露出部を有するように位置し、
    前記第1配線と前記第2配線とは交差部を有すること
    を特徴とする複合成形体。
  12. 前記第1配線は、前記第1開口部の周縁部に露出部を有するように位置する、請求項11に記載の複合成形体。
  13. 前記凹陥部は、前記第1開口部と前記底部との間に、前記第1開口部よりも開口径を小さくする第1段差部を有し、前記第1配線は前記第1段差部に露出部を有するように位置する、請求項11に記載の複合成形体。
  14. 前記第2配線は、前記凹陥部の底部に露出部を有するように位置する、請求項11から13のいずれか一項に記載の複合成形体。
  15. 前記凹陥部は、前記第1開口部と前記底部との間に、前記第1開口部よりも開口径を小さくする第2段差部を有し、前記第2配線は前記第2段差部に露出部を有するように位置する、請求項12に記載の複合成形体。
  16. 前記凹陥部は、前記第1段差部と前記底部との間に、前記第1段差部よりも開口径を小さくする第2段差部を有し、前記第2配線は前記第2段差部に露出部を有するように位置する、請求項13に記載の複合成形体。
  17. 前記一群の配線は、前記第1配線と前記第2配線との間に位置する少なくとも1つの追加配線をさらに備え、
    前記凹陥部は、前記第1配線の露出部と前記第2配線の露出部との間に、前記追加配線の本数に等しい数の追加段差部を有し、
    前記追加段差部のそれぞれでは、前記凹陥部の開口径が前記第1開口部側から前記底部側へと小さくなり、
    前記追加配線のそれぞれは、対応する前記追加段差部の1つに露出部を有する、請求項11から16のいずれか一項に記載の複合成形体。
  18. 前記一群の配線のうち前記露出部を有する配線の少なくとも1つは環状部分を有し、前記環状部分は前記露出部の少なくとも一部を構成する、請求項11から17のいずれか一項に記載の複合成形体。
  19. 前記環状部分を有する配線を2つ以上備え、前記2つ以上の環状部分は、前記凹陥部の凹み方向からみて、重心が重なるように位置する、請求項18に記載の複合成形体の製造方法。
  20. 前記環状部分は円環形状を有するものを含む、請求項18または19に記載の複合成形体の製造方法。
  21. 前記一群の配線のうち、前記凹陥部内またはその周囲に位置する配線は、互いに電気的に独立である、請求項11から20のいずれか一項に記載の複合成形体の製造方法。
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JP2022120769A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 深▲セン▼市凱中精密技術股▲フン▼有限公司 金具位置決め機構及び射出成形金型
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