JP2018064367A - ワイヤハーネスの分岐部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの分岐部の電線群を簡単確実に位置決め保持する分岐部品を提供する。
【解決手段】分岐部品5は取付穴を有する支持板6と、支持板の取付穴に挿入係止する連結部とワイヤハーネス1に巻き付け係止するバンド9を備え、連結部は取付穴に挿入する軸部の外周から係止リブを多段に突設したバンド締結具8とからなる。ワイヤハーネスの幹線2と枝線の分岐位置に長さ方向の一端を位置させて幹線に沿って一枚の支持板が配置されると共に、支持板に重ねて枝線の分岐位置に一端を位置させて枝線に沿って他の支持板が配置され、分岐位置で積層される支持板の取付穴にバンド締結具3,4の連結部が挿入係止されると共にバンド締結具のバンドで電線群を締結し、幹線および枝線の分岐位置から離れた位置で各支持板の他端の取付穴にそれぞれバンド締結具の連結部が挿入係止されると共にバンド締結具のバンドが幹線および枝線に巻き付けられて締結される。
【選択図】図1

Description

本発明はワイヤハーネスの分岐部品に関し、詳しくは、車両に配索するワイヤハーネスが1本の幹線から複数の枝線に分岐される箇所に取り付けて、簡単に分岐を保持するものである。
自動車等の車両に配索する電線束はワイヤハーネスとして集束され、電源側から各電気部品へと配線されている。其の際、電源側等の上流の1本の太い幹線から2〜3本等の複数の枝線に分岐されて電気部品に接続される。分岐位置で幹線と枝線を位置決め保持する必要があり、従来、粘着テープを幹線から枝線へと股掛け等で巻き付けている場合が多い。しかしながら、この粘着テープの巻き付けは作業時間がかかると共に、巻付状態で団子状に膨らみ、見栄えが悪くなる問題がある。かつ、幹線に対する枝線の分岐角度を所要角度に保持して、枝線を所要方向に分岐することが難しい問題がある。
従来、本出願人は特開2010−200577号公報でワイヤハーネスを分岐位置で車体に固定するワイヤハーネス用クリップを提供している。該クリップは支線(枝線)が幹線から分岐する方向が相違しても車体に固定できるようにしたものであり、幹線と枝線の分岐位置を保持するものではない。即ち、図9に示すように、ワイヤハーネス100の幹線101と枝線102とは予め粘着テープ120で粘着されており、このワイヤハーネスの分岐位置Pに幹線側基板201と支線側基板202とを回転自在に連結したクリップ200をセットし、支線側基板202を所要角度に位置決め保持部でセットして、締結バンド220A〜220Cでクリップ200をワイヤハーネスに固定している。
該クリップを用いると、分岐位置Pを挟む幹線101の両側を幹線側基板201の両側に締結バンド220A、220Bで締結し、枝線102を支線側基板202に締結バンド220Cで締結すると、幹線101から分岐する枝線102の方向(曲げ角度)を規定することができる。
特開2010−200577号公報
しかしながら、特許文献1のクリップでは、幹線101と枝線102の分岐位置Pから離れた幹線側基板201の両側端および支線側基板202の分岐位置Pと反対側の先端を締結バンド220A、220B、220Cでワイヤハーネスとクリップを締結しているだけで、分岐位置Pで締結バンドにより締結されていない。このように、分岐位置Pで幹線101、枝線102は幹線側基板201および支線側基板202に締結バンドで固定されておらず、従来と同様に、分岐位置Pに粘着テープ120を巻き付けて予め保持しておく必要があり、テープ巻きで分岐位置が肥大化する問題は解消されない。
さらに、特許文献1のクリップは分岐位置で車体にワイヤハーネスを固定するための部品である。ワイヤハーネスを分岐位置で固定しない場合も多く、この場合には特許文献1のクリップは用いられない。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、車体への取付機構を持たず、ワイヤハーネスの幹線から枝線が分岐する分岐位置で粘着テープを用いずに、所要の分岐状態で位置決め保持できる分岐部品を提供することを課題としている。
前記課題を達成するため、本発明は、間隔をあけて取付穴を備えた複数の支持板と、 積層して連通させる前記支持板の取付穴に挿入係止する連結部とワイヤハーネスに巻き付け係止するバンドを備えた複数のバンド締結具とからなり、
前記バンド締結具の前記連結部は前記取付穴に挿入する軸部の外周から係止リブを多段に突設しており、
ワイヤハーネスの幹線と枝線の分岐位置に長さ方向の一端を位置させて前記幹線に沿って一枚の前記支持板が配置されると共に、該支持板に重ねて前記枝線の分岐位置に一端を位置させて前記枝線に沿って他の前記支持板が配置され、
前記分岐位置で積層される前記支持板の連通される前記取付穴に前記バンド締結具の連結部が挿入係止されると共に、該バンド締結具のバンドが分岐位置の電線群の外周に巻き付けられて締結され、かつ、
前記分岐位置から離れた位置で前記各支持板の他端の取付穴にそれぞれ前記バンド締結具の連結部が挿入係止されると共に該バンド締結具のバンドが前記幹線および前記枝線にそれぞれ巻き付けられて締結されることを特徴とするワイヤハーネスの分岐部品を提供するものである。
前記のように、本発明のワイヤハーネスの分岐部品は、ワイヤハーネスの幹線と各枝線に添わせて支持板をそれぞれセットし、これら支持板の一端を分岐位置に積層配置して取付穴を連通し、該取付穴に1つのバンド締結具の連結部を挿入係止して複数の支持板を連結すると共に、バンドで分岐位置の電線群を締結し、かつ、各支持板の他端を幹線および枝線にそれぞれ位置させてバンド締結具で締結している。これにより、分岐位置の電線群はバンドで締結され、電線群を分岐位置に簡単確実に位置決め保持できる。よって、分岐位置の電線群に粘着テープを巻き付けて位置決めする必要はなく、作業手数が軽減できると共に分岐位置での粘着テープの巻き付けによる膨らみを無くして外観を良くすることができる。
かつ、分岐する枝線の数が限定されず、2分岐、3分岐しても、各枝線にそれぞれ支持板を沿わせて分岐位置で幹線側の支持板と積層して1つのバンド締結具で複数の支持板同士を連結すれば良く、分岐位置の電線群を1つのバンドで締結できる。
さらに、本発明のワイヤハーネスの分岐部品は、複数の支持板と複数のバンド締結具を組み合わせて構成し、複数の支持板および複数のバンド締結具はいずれも共用品である。よって、簡単かつ安価に分岐部品を組み立てることができる。
前記幹線および複数の枝線にそれぞれ沿わせる複数の支持板は同一形状の共用品であり、該支持板に取り付けて電線群に締結する複数のバンド締結具も同一形状の共用品である。よって、分岐部品を構成する支持板とバンド締結具は安価となる。
前記支持板は薄肉で容易に撓む可撓性を有する樹脂成形品からなり、長さ方向に所要間隔をあけて前記取付穴が穿設されている帯状の連続材を所要長さで切断して複数の前記支持板とされる。
このように、幹線に取り付ける幹線用支持板と枝線に取り付ける枝線用支持板とを連続材を切断して設けることで、コストの低下を図ることができる。かつ、支持板の長さを任意に選定できる。
なお、広幅の幹線用連続材と細幅の枝線用連続材を設け、広幅の幹線用連続材を所要長さで切断して幹線に添わせる前記支持板とし、細幅の枝線用連続材を所要長さで切断して枝線に添わせる支持板としてもよい。
前記バンド締結具は分岐位置に取り付ける分岐位置用のバンド締結具と、分岐位置から離れた支持板の他端に取り付ける幹線用のバンド締結具と、分岐位置から離れた支持板の他端に取り付ける枝線用のバンド締結具とからなる。幹線から分岐する枝線が2本の場合は枝線用のバンド締結具は2本、幹線から分岐する枝線が3本の場合は枝線用のバンド締結具は3本となる。この分岐位置用、幹線用および支線用のバンド締結具は同一形状で、共用で用いられ、コスト低下が図れる。
該バンド締結具は可撓性を有する樹脂成形品からなり、電線群に巻き付けるバンドと、該バンドを突設すると共に電線群に巻き付けたバンドを挿入係止する貫通穴を有するバンド係止ボックスと、該バンド係止ボックスの外面から突設する軸部と係止リブを備えた連結部とが一体成形され、
該バンド締結具の連結部の軸部の形状は、前記支持板に穿設されている取付穴の穴形状に対応する形状で、円形穴であると円柱棒形状、多角穴であると対応した多角棒状であり、前記軸部の外周に前記支持板の厚さに対応する隙間をあけて複数の前記係止リブが多段に突設されている。該係止リブは隙間をあけて3〜4個設けることが好ましい。
各係止リブは軸部の外周の全長に突設する環状突起でも良いし、対向位置に部分的に突出する形状としても良く、各支持板に連結部が確実に係止される形状であれば良い。
前記支持板の取付穴を多角形穴とし、前記バンド締結具の連結部の軸部を対応する多角棒状とすると、幹線側支持板に対して枝線側支持板を所定角度をあけて連結し、幹線から分岐する枝線の角度を設定角度とすることができる。例えば、多角形穴を六角形穴、軸部を六角棒状とすると、60度間隔で角度調整が可能となる。
前記のように、本発明のワイヤハーネスの分岐部品は、ワイヤハーネスの幹線と各枝線に添わせてセットする複数枚の支持板の一端を分岐位置で積層し、該分岐位置にバンド締結具を位置させて分岐位置の電線群をバンドで締結し、かつ、各支持板の他端をバンド締結具で幹線、枝線にそれぞれ締結するものとしている。該分岐部品により、分岐位置の電線群をバンドで締結して、電線群を分岐位置に簡単確実に位置決め保持できる。よって、分岐位置の電線群に粘着テープを巻き付けて位置決めする必要はなく、作業手数が軽減できると共に分岐位置での粘着テープの巻き付けによる膨らみを無くして外観を良くすることができる。かつ、分岐する枝線の数が相違しても対応できる。即ち、2分岐、3分岐しても、各枝線にそれぞれ支持板を沿わせて分岐位置で幹線側の支持板と積層して1つのバンド締結具で複数の支持板同士を連結できると共に、分岐位置の電線群を1つのバンドで締結できる。
さらに、本発明のワイヤハーネスの分岐部品は、複数の支持板と複数のバンド締結具を組み合わせて構成し、複数の支持板および複数のバンド締結具はいずれも共用品である。よって、簡単かつ安価に分岐部品を組み立てることができる。
本発明の第1実施形態を示し、分岐部品を用いてワイヤハーネスの分岐部を位置決め保持した状態を示す平面図である。 前記分岐部品の分解図である。 前記分岐部品の支持板を示し、(A)は切断前の斜視図、(B)は切断して形成した各支持板の平面図である。 前記分岐部品のバンド締結具の拡大正面図である。 (A)〜(C)は前記分岐部品の組立工程を示す図面である。 前記分岐部品をワイヤハーネスに取り付ける状態を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 第1実施形態の変形例を示す平面図である。 第2実施形態を示し、(A)が支持板の平面図、(B)はバンド締結具の正面図、(C)は(B)のC−C線断面図である。 従来例の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の第1実施形態を示す。
図1に示す自動車に配索する電線束であるワイヤハーネス1は、幹線2の下流の分岐位置Pで2つの枝線3、4が分岐している。該分岐位置Pで車体にワイヤハーネス1を固定していないが、分岐位置Pで複数(3枚)の支持板6と複数のバンド締結具8とからなる分岐部品5で、幹線2から分岐する枝線3、4を分岐状態に位置決め保持している。
前記支持板6は図2及び図3に示す構成で、長さ方向に所要間隔をあけて取付穴7が穿設されている帯状であり、薄肉で容易に撓む可撓性を有するものとしている。該支持板6は図3(A)に示す連続材を所要長さに切断して設けている。
詳細には、図3(A)に示すように、支持板6は可撓性を有する樹脂により帯状材として連続成形し、その後、一定間隔をあけて取付穴7を打ち抜き加工で設けている。取付穴7は円形穴とし、1〜2mmピッチで設けている。
前記取付穴7を設けた帯状材からなる連続材60を所要長さに切断して複数の支持板6を設けている。本実施形態では、図3(B)に示すように、幹線2に取り付ける幹線用支持板6A、枝線3、4にそれぞれ取り付ける枝線用支持板6B、6Cを設けている。よって、各支持板6(6A〜6C)の取付穴7のピッチおよび形状は同一である。また、幹線用支持板6A、枝線用支持板6B、6Cの長さは同一の長さ(10mm〜20mm)としている。
前記バンド締結具8は可撓性を有する樹脂成形品からなり、図4に拡大して示すように、電線群に巻き付けるバンド9と、該バンド9を突設すると共に該バンド9を電線群に巻き付けた後に挿入係止する貫通穴10hを有するバンド係止ボックス10と、該バンド係止ボックス10の外面から突設する軸部12と係止リブ13を備えた連結部11が一体成形されている。
前記バンド係止ボックス10は図中左右方向に貫通する貫通穴10hの周壁から係止片10kが突出し、バンド9に設けた鋸歯状の係止溝9mに選択的に係止して電線群をバンド締結具8で締結するものである。
バンド9の電線巻付側と反対側のバンド係止ボックス10の外面に突設する連結部11の軸部12は、支持板6の取付穴7に容易に挿入できる外径とした丸棒状としている。該軸部12の外周面から軸方向に間隔Sをあけて3個の係止リブ13(13A、13B、13C)を突設し、軸部12の先端12eは取付穴7に挿入しやすいように先細りとしている。前記間隔Sは支持板6の肉厚Mと同等とし、支持板6の取付穴7に軸部12を貫通すると、バンド係止ボックス10の外面と係止リブ13Aの隙間S、係止リブ13Aと係止リブ13B、係止リブ13Bと係止リブ13Cの各隙間Sで、支持板6の取付穴7の周縁を挟持する設定としている。
各係止リブ13(13A〜13C)は軸部12の外周面全体から突出する円環形状のツバ状としている。なお、各係止リブ13は対向する両側に突出する一対の円弧形状のツバ等としてもよい。
本実施形態では、幹線2から枝線3、4が分岐する分岐位置Pを3枚の支持板6(6A〜6C)と4個のバンド締結具8からなる分岐部品5を用いて位置決め保持している。
該分岐部品5をワイヤハーネス1の分岐位置Pに取り付ける手法について説明する。
図5(A)に示すように、幹線用支持板6Aの長さ方向の一端(図中、右端)に枝線用支持板6Bの一端(図中、左端)を積層し、幹線用支持板6Aの右端の取付穴7と枝線用支持板6Bの左端の取付穴7を連通する。さらに、枝線用支持板6Bの左端に枝線用支持板6Cの左端を重ね、左端の取付穴7同士を連通する。其の際、ワイヤハーネス1の幹線2から枝線3と4とが傾斜して連続する角度に対応させて、幹線用支持板6Aの右端に枝線用支持板6Bと6Cの左端を約90度間隔をあけて傾斜させて配置する。
ついで、図5(B)に示すように、3枚の支持板6A、6B、6Cを重ねて、3個の取付穴7を上下に連通させた位置に、分岐位置用として用いるバンド締結具8をセットし、取付穴7に連結部11の軸部12を先端から挿入していく。下段の係止リブ13Cを下段の支持板6Cの取付穴7に通し、該取付穴7の周縁に係止する。
ついで、中段の係止リブ13Bを中段の支持板6Bの取付穴7に通し、該支持板6Bの下面と支持板6Cの上面の間に係止リブ13Bを挟む。
最後に、上段の係止リブ13Aを上段の支持板6Aの取付穴7に通し、係止リブ13Aの上面とバンド係止ボックス10の下面の間に支持板6Aを挟む。
これにより、幹線用支持板6Aに所要の角度をあけて枝線用支持板6B、6Cを傾斜させて連結できる。
ついで、図5(C)に示すように、支持板6Aの他端の取付穴7にバンド締結具8の連結部の軸部12を挿入し、3段の係止リブ13A〜13Cを通し、上段の係止リブ13Aの上面とバンド係止ボックス10の下面の間に支持板6Aを挟持して連結しておく。同様に他の支持板6B、6Cの他端の取付穴7にそれぞれバンド締結具8、8を取り付ける。 このように、3枚の支持板6A〜6Cと4個のバンド締結具8を組みつけて分岐部品を組み立てる。
ついで、図1に示すように、分岐位置用のバンド締結具8で連結した3枚の支持板6A、6B、6Cをワイヤハーネス1の幹線2、枝線3、4の上面に沿わせてセットする。即ち、幹線用支持板6Aを幹線2上に、枝線用支持板6Bを枝線3、枝線用支持板6Cを枝線4の上面にそれぞれセットする。該3枚の支持板6A〜6Cを連結した分岐位置用のバンド締結具8の連結部11の先端をワイヤハーネス1の分岐位置Pの上面に位置させる。この位置で、バンド9を分岐位置Pの電線群に巻き付けた後に、バンド係止ボックス10の貫通穴10hに貫通させて引っ張り、貫通穴10h内の係止片10kをバンド9の係止溝9mに選択的に係止して、分岐位置Pの電線群を分岐位置用のバンド締結具8で締結する。
ついで、図6(A)(B)に示すように幹線2に沿わせる支持板6Aの他端のバンド締結具8のバンド9を幹線2の電線群に巻き付け、バンド係止ボックス10の貫通穴10hに通して幹線2に締結する。同様に、枝線3、4に沿わせる支持板6B、6Cの他端のバンド締結具8、8のバンド9、9を枝線3、4の電線群にそれぞれ巻き付けて枝線3、4に支持板6B、6Cを締結する。
このように、本発明の分岐部品5は、同一形状の共用品である支持板6を、幹線用の1枚と分岐する個数に応じた枝線用の複数枚を用意すると共に、同一形状の共用品であるバンド締結具を複数用意し、これらを組み立てて形成している。よって、幹線から分岐する枝線の数が相違しても共用でき、汎用性に富んだ安価なものとなる。
かつ、幹線2と枝線3、4の分岐位置Pにバンド締結具8をセットしてバンド9を巻き付けるだけで分岐位置Pの電線群を締結して位置決め保持でき、粘着テープを巻き付ける従来の手法と比較して見栄えを良くすることができる。さらに、幹線2、枝線3、4上の支持板6の他端をそれぞれバンド締結具8で幹線2、枝線3、4に締結するため、分岐位置Pで幹線2から枝線3、4を確実に分岐保持できる。
このように、粘着テープの巻き付けを全廃でき、作業手数がかからず、作業効率を高めることができると共に、作業者の熟練度による見栄えの差がなくなる利点も有する。
図7に第1実施形態の変形例を示す。
変形例では幹線2から3本の枝線3、4、30が分岐し、分岐位置Pは十字分岐となっている。この場合、4枚の支持板6A〜6Dを積層し、分岐位置用のバンド締結具8の連結部11の軸部12を4つの連通させた取付穴7に挿入し、下段の係止リブ13Cの下面に最下段の支持板6Dを当接保持している。なお、上下4段の係止リブを備えたバンド締結具8を設けておくと、最下段の支持板も上下の係止リブで挟持できる。4枚の支持板6の他端にそれぞれバンド締結具8を取り付けて分岐部品を組み立てておく。
この分岐部品を前記実施形態と同様に、幹線および3つの枝線上にそれぞれ支持板6をセットし、分岐位置Pに分岐位置用のバンド締結具8のバンド9を巻き付けて締結し、幹線2および枝線に各支持板6の他端に取り付けたバンド締結具8のバンド9を巻き付けて締結している。
図8に本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態では、分岐部品となる支持板6に設ける取付穴17を図8(A)に示すように六角形の多角穴としている。これに対応して、図8(B)(C)に示すように、バンド締結具8の連結部11の軸部22の形状を六角形状の多角棒とし、取付穴17に軸部22を角度を合わせた状態でスムーズに挿通できるようにしている。また、軸部22の外周面に隙間をあけて多段に突出する係止リブ23は、それぞれ対向する2辺から突出する一対のリブから形成している。
支持板6の取付穴17、バンド締結具8の軸部22の形状を前記のように多角形状とすると、幹線2から分岐する枝線3、4の間隔を60度間隔で調整できる。これにより、幹線2から分岐する枝線3、4の方向を設計値に精度良く合わせることができる。
なお、取付穴17と軸部22の多角形は6角形に限定されず、4角形、五角形でもよい。
1 ワイヤハーネス
2 幹線
3、4 枝線
5 分岐部品
6(6A、6B、6C) 支持板
7 取付穴
8 バンド締結具
9 バンド
10 バンド係止ボックス
11 連結部
12、22 軸部
13、23 係止リブ

Claims (3)

  1. 間隔をあけて取付穴を備えた複数の支持板と、
    積層して連通させる前記支持板の取付穴に挿入係止する連結部とワイヤハーネスに巻き付け係止するバンドを備えた複数のバンド締結具とからなり、
    前記バンド締結具の前記連結部は前記取付穴に挿入する軸部の外周から係止リブを多段に突設しており、
    ワイヤハーネスの幹線と枝線の分岐位置に長さ方向の一端を位置させて前記幹線に沿って一枚の前記支持板が配置されると共に、該支持板に重ねて前記枝線の分岐位置に一端を位置させて前記枝線に沿って他の前記支持板が配置され、
    前記分岐位置で積層される前記支持板の連通される前記取付穴に前記バンド締結具の連結部が挿入係止されると共に、該バンド締結具のバンドが分岐位置の電線群の外周に巻き付けられて締結され、かつ、
    前記分岐位置から離れた位置で前記各支持板の他端の取付穴にそれぞれ前記バンド締結具の連結部が挿入係止されると共に該バンド締結具のバンドが前記幹線および前記枝線にそれぞれ巻き付けられて締結されることを特徴とするワイヤハーネスの分岐部品。
  2. 前記幹線および複数の枝線に沿わせる複数の支持板は同一形状の共用品であり、該支持板に取り付けて電線群に締結する複数のバンド締結具は同一形状の共用品である請求項1に記載のワイヤハーネスの分岐部品。
  3. 前記バンド締結具は可撓性を有する樹脂成形品からなり、電線群に巻き付けるバンドと、該バンドを突設すると共に電線群に巻き付けたバンドを挿入係止する貫通穴を有するバンド係止ボックスと、該バンド係止ボックスの外面から突設する前記軸部と係止リブを備えた連結部が一体成形され、
    該バンド締結具の連結部の軸部の形状は、前記支持板に穿設されている取付穴の穴形状に対応する形状で、円形穴であると円柱棒形状、多角穴であると対応した多角棒状とし、該軸部の外周に前記支持板の厚さに対応する隙間をあけて複数の前記係止リブを多段に突設している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの分岐部品。
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