JP2016015852A - 車両用配線装置 - Google Patents

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賀一 蜂矢
Yoshikazu Hachiya
賀一 蜂矢
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Abstract

【課題】車両用配線装置に組込まれたコネクタと他のコネクタとの接続作業性に優れ、かつ、汎用性に優れた車両用配線装置を提供することを目的とする。【解決手段】車両用配線装置20は、複数の電線32と、少なくとも1つのコネクタ34とを含み、複数の電線32の各電線端部が複数のグループに分けられると共に、複数のグループのうちの少なくとも1つの端末部にコネクタ34が取付けられた配線体30と、第1シート部材42と第2シート部材44とを含み、少なくとも1つのコネクタ34が第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部に位置決めされると共に、複数の電線32の中間部の少なくとも一部が第1シート部材42と第2シート部材44との間に挟み込まれた状態で、第1シート部材42と第2シート部材44とが重ね合せ状態に保持された挟込み部材40とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、複数の配線群同士を中継接続するための車両用配線装置に関する。
特許文献1は、複数のワイヤーハーネスの電線のうち互いに導通させる必要がある電線群の端末を集中させて集中スプライスし、この集中スプライス部を電気接続箱内に設けた収容部に収容する技術を開示している。この特許文献1では、電気接続箱より引出される複数の電線群のそれぞれの先端部にコネクタが取付けられている。
特許文献2は、ワイヤーハーネスの支線部分に対応させて電線を布線してなる配電部材と、この配電部材における電線をワイヤーハーネス側及び分岐先の各端末側にそれぞれ結合できる状態を確保して、当該配電部材の全体を覆うように配置した樹脂成形プレートとを備えた車両用配線装置を開示している。
特許文献3は、多数本のフレキシブルフラットケーブルが交差しないように分離して配置された配線回路構体を開示されている。配線回路構体には、ワイヤーハーネスの先端部を配線回路構体のフレキシブルフラットケーブルに接続するための接続部が設けられている。
特開平9−154220号公報 特開2001−30855号公報 特開2000−197250号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、複数の電線群の先端部のコネクタの位置は規制されていない。このため、他のワイヤーハーネスのコネクタを、複数の電線群の先端部のコネクタのいずれかに接続しようとする場合に、対応関係がわかりづらく、その接続作業性が悪い。
また、特許文献2に開示の技術によると、複数の端末結合用コネクタに繋がる電線が樹脂成形プレートから延出しているため、隣合う端末結合用コネクタの位置が入れ替ってしまう恐れがある。このため、他のワイヤーハーネスのコネクタを、複数の端末結合用コネクタのいずれかに接続しようとする場合に、対応関係がわかりづらく、その接続作業性が悪い。
また、特許文献2に開示の技術によると、回路が変る毎に、フレキシブルフラットケーブルの回路パターンを変更する必要があり、汎用性に劣る。
そこで、本発明は、車両用配線装置に組込まれたコネクタと他のコネクタとの接続作業性に優れ、かつ、汎用性に優れた車両用配線装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る車両用配線装置は、複数の電線と、少なくとも1つのコネクタとを含み、前記複数の電線の各電線端部が複数のグループに分けられると共に、前記複数のグループのうちの少なくとも1つの端末部に前記コネクタが取付けられた配線体と、第1シート部材と、第2シート部材とを含み、前記少なくとも1つのコネクタが前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めされると共に、前記複数の電線の中間部の少なくとも一部が前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟み込まれた状態で、前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重ね合せ状態に保持された挟込み部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る車両用配線装置であって、前記配線体が、前記複数のグループのそれぞれの端末部に取付けられた前記コネクタを複数含み、前記複数のコネクタのそれぞれが、前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めされると共に、前記複数の電線の中間部が前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟み込まれているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る車両用配線装置であって、前記第1シート部材及び前記第2シート部材が不織シートとされているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る車両用配線装置であって、前記第1シート部材の周縁部の外面側に配設される第1位置決め部材と、前記第2シート部材の周縁部の外面側に配設される第2位置決め部材とを含み、前記第1位置決め部材及び前記第2位置決め部材の少なくとも一方に、位置決め凹部が形成された位置決め部材をさらに備え、前記位置決め凹部内に前記コネクタを配設すると共に、前記第1位置決め部材と前記第2位置決め部材とが、間に前記第1シート部材と前記第2位置決め部材とを挟み込んだ状態で、合体状態に保持されているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る車両用配線装置であって、前記コネクタに固定片が突設され、ピン状部の一端部に抜止め部が設けられた貫通固定部材を含み、前記ピン状部が前記第1シート部材の外面側から前記第1シート部材、前記固定片及び前記第2シート部材を貫通して、前記コネクタを前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めする貫通位置決め部材をさらに備えるものである。
第1の態様に係る車両用配線装置によると、少なくとも1つのコネクタが第1シート部材及び第2シート部材の周縁部に位置決めされている。このため、当該少なくとも1つのコネクタが車両用配線装置に対して一定位置に位置決めされ、車両用配線装置に組込まれたコネクタと他のコネクタとの接続作業性に優れる。また、複数のグループ間での電線の配線態様を変更することで、各種回路に対応することが可能となるため、汎用性に優れる。
第2の態様によると、複数の配線群側の複数のコネクタを、本車両用配線装置に組込まれた各コネクタに接続することで、複数の配線群同士を中継接続することができる。
第3の態様によると、不織シートによって、電線の中間部を保護しつつ偏平な状態に保つことができる。
第4の態様によると、位置決め部材によってコネクタを第1シート部材及び第2シート部材の周縁部に位置決めすることができる。
第5の態様によると、貫通固定部材を第1シート部材、前記固定片及び前記第2シート部材を貫通させることで、コネクタを第1シート部材及び第2シート部材の周縁部に位置決めすることができる。
第1実施形態に係る車両用配線装置を示す説明図である。 車両用配線装置の部分斜視図である。 車両用配線装置の部分正面図である。 車両用配線装置の部分分解斜視図である。 第1変形例に係る車両用配線装置の部分正面図である。 第1変形例に係る車両用配線装置の部分分解正面図である。 第2変形例に係る車両用配線装置を示す概略平面図である。 第3変形例に係る車両用配線装置を示す説明図である。 第4変形例に係る車両用配線装置を示す説明図である。
以下、実施形態に係る車両用配線装置について説明する。図1は、車両用配線装置20が他の電気機器であるヒューズリレーボックス10、ワイヤーハーネス12、14、16に接続された状態を示す説明図であり、図2は車両用配線装置20の部分斜視図であり、図3は車両用配線装置20の部分正面図であり、図4は車両用配線装置20の部分分解斜視図である。
この車両用配線装置20は、複数の配線群同士を中継接続するための配線装置である。ここでは、配線群として、ヒューズリレーボックス10に接続される配線群と、ワイヤーハーネス12、14、16とを想定している。
ヒューズリレーボックス10は、ヒューズ及びリレーを搭載したボックス状の装置である。ヒューズの各端子及びリレーの各端子のそれぞれには電線が電気的に接続されている。電線は、導体の周囲に絶縁被覆が被覆された構成とされている。ここでは、複数の電線が束ねられた形態で、即ち、電線束11としてヒューズリレーボックス10から外方に延出している。電線束11の先端部にはコネクタ11aが取付けられている。電線束11に含まれる各電線は、コネクタ11aのコネクタ端子に接続されている。ヒューズリレーボックス10から延出する配線部材としては、上記電線束11の他、フラットケーブル等が用いられてもよい。
ワイヤーハーネス12、14、16は、複数の電線が適宜分岐されつつ結束されたものであり、分岐した各電線の端部には、コネクタ13、15、17が取付けられている。ワイヤーハーネス12、14、16に含まれる各電線は、コネクタ13、15、17のコネクタ端子に電気的に接続されている。ワイヤーハーネス12、14、16としては、エンジンルーム用、フロア用、インストルメントパネル用等、車両における各部位に配設される各種電気機器に接続されるものが想定される。これらのワイヤーハーネス12、14、16は、ワイヤーハーネス12、14、16相互間で電気的に接続されるべき電線、ヒューズリレーボックス10のヒューズ又はリレーに接続されるべき電線を含んでいる。
本車両用配線装置20は、ワイヤーハーネス12、14、16のそれぞれに含まれる電線を、他のワイヤーハーネス12、14、16の電線又はヒューズリレーボックス10側の電線束11の電線に中継接続するための役割を果す。
ヒューズリレーボックス10に対して別体とされた車両用配線装置20に、ワイヤーハーネス12、14、16のそれぞれに含まれる電線を、他のワイヤーハーネス12、14、16の電線又はヒューズリレーボックス10側の電線束11の電線に中継接続する役割を持たせることにより、ヒューズリレーボックス10側に複雑な回路を組込む必要がなくなる。つまり、車両用配線装置20に中継接続のための回路を組込むことで、車種違い、設計変更等があった場合でも、車両用配線装置20の回路を変更することで、共通構造のヒューズリレーボックス10を用いることが可能となる。
車両用配線装置20は、配線体30と、挟込み部材40とを備える。
配線体30は、複数の電線32と、少なくとも1つのコネクタ34とを備える。複数の電線32の各電線端部は、複数のグループに分けられている。複数のグループのうちの少なくとも1つの端末部にコネクタ34が取付けられている。ここでは、複数の電線32の各電線端部は、9つのグループに分けられている。また、複数のグループのそれぞれの端末部にコネクタ34が取付けられている。なお、ここでは、全てのグループの端末部にコネクタ34が取付けられているが、これは必須ではない。その場合の例については後に変形例として説明する。
上記のような配線体30は、複数の端子付の電線32の両端部の端子が、複数のコネクタ34のいずれかに挿入接続されることによって、当該複数の電線32が複数のコネクタ34を介して一体化された構成として把握できる。かかる配線体30自体は、例えば、所定長に切断された電線に自動的に端子を圧着していく端子付電線製造装置、及び、端子付電線を自動的にコネクタに挿入接続していく自動コネクタ挿入装置又は人手によって端子付電線を順次コネクタに挿入接続していく方法等で、容易に製造することができる。
挟込み部材40は、第1シート部材42と、第2シート部材44とを備える。第1シート部材42及び第2シート部材44は、変形可能なシート部材、ここでは、不織シートによって構成されている。第1シート部材42及び第2シート部材44としては、その他の樹脂シート、ゴムシート等を用いてもよい。
上記少なくとも1つのコネクタ34は、第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部に位置決めされると共に、複数の電線32の中間部の少なくとも一部が第1シート部材42と第2シート部材44との間に挟み込まれた状態で、第1シート部材42と第2シート部材44とが重ね合せ状態に保持されている。ここでは、複数のコネクタ34の全てが、第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部に位置決めされている。また、複数の電線32の中間部の全体が第1シート部材42と第2シート部材44との間に挟み込まれている。
なお、第1シート部材42と第2シート部材44とを不織シートによって構成した場合、不織シートは柔軟であるため、配線体30を外部から保護する性能に優れる。また、不織シートを加熱及び加圧することで、その柔軟性(或は硬さ)を調整することができる。不織シートをある程度硬く加工することで、配線体30を外部からより確実に保護することができ、また、偏平形態を保ちやすい。さらに、不織シートはある程度曲げることができるため、配設対象となる部位の形状に合わせて、本車両用配線装置20を変形させることもできる。
この実施形態では、次に説明する位置決め部材50によって、コネクタ34の位置決め、及び、第1シート部材42と第2シート部材44との重ね合せ状態の保持がなされている。
位置決め部材50は、第1位置決め部材52と、第2位置決め部材56とを備える。
第1位置決め部材52は、第1シート部材42の周縁部の外面側に配設される部材である。第1位置決め部材52には、位置決め凹部54が形成されている。より具体的には、第1位置決め部材52は、第1シート部材42の周縁部に沿った長尺形状をなし、平板状をなす基板部53と、当該基板部53からその一方主面側に凹む位置決め凹部54とがその延在方向に沿って交互に形成された構成とされている。図2及び図3に示す例では、第1位置決め部材52には、3つのコネクタ34を保持するため、3つの位置決め凹部54が形成され、その各間及び両外側に基板部53が形成されている。位置決め凹部54は、第1位置決め部材52の前後方向(第1シート部材42と第2シート部材44の外側に向う方向及び内側に向う方向)において開口している。かかる第1位置決め部材52は、例えば、樹脂成形品等によって構成される。
位置決め凹部54の幅寸法は、コネクタ34の幅寸法よりも大きく設定されている。ここでは、位置決め凹部54の幅寸法は、コネクタ34の幅寸法に、圧縮した第1シート部材42の厚み寸法の2倍を付加した程度の大きさに設定されている。また、位置決め凹部54の深さ寸法は、コネクタ34の高さ寸法の1/2の寸法に、圧縮した第1シート部材42の厚み寸法を付加した程度の大きさに設定されている。
本車両用配線装置20においては、コネクタ34の正確な位置決めは必要ではなく、複数のコネクタ34が所定の順序で並ぶように第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部に保持されればよい。また、コネクタ34の間隔は、上記基板部53によって規定される。このため、位置決め凹部54の幅寸法は、上記のように設定された幅寸法よりも大きくてもよい。
第2位置決め部材56は、第2シート部材44の周縁部の外面側に配設される部材である。第2位置決め部材56には、位置決め凹部58が形成されている。より具体的には、第2位置決め部材56は、第2シート部材44の周縁部に沿った長尺形状をなし、平板状をなす基板部57と、当該基板部57からその一方主面側に凹む位置決め凹部58とがその延在方向に沿って交互に形成された構成とされている。第1位置決め部材52の位置決め凹部54と第2位置決め部材56の位置決め凹部58とは同じ深さ寸法に設定されており、それらの深さ寸法の和は、コネクタ34の高さ寸法に圧縮した第1シート部材42の厚み寸法の2倍を付加した程度の大きさに設定されている。
これらの点では、第2位置決め部材56の構成は、上記第1位置決め部材52と同様構成である。
なお、第1位置決め部材及び第2位置決め部材の一方のみにコネクタの全体を収容可能な位置決め凹部が形成され、他方は位置決め凹部が形成されない平板状をなしていてもよい。
また、第1位置決め部材52の基板部53及び第2位置決め部材56の基板部57には、平面視において互いに異なる位置に、固定用突部55、59が形成されている。固定用突部55、59は、圧縮された第1シート部材42、圧縮された第2シート部材44及び相手側の基板部53、57の総厚みを越える突出寸法に設定されている。また、第1位置決め部材52の基板部53及び第2位置決め部材56の基板部57には、相手側の固定用突部55、59を挿通可能な貫通孔55h、59hが形成されている。
なお、第1位置決め部材52及び第2位置決め部材56の一方のみに固定用突部が形成され、他方のみに貫通孔が形成された構成であってもよい。
そして、第1シート部材42の周縁部と第2シート部材44の周縁部との間に、少なくとも1つ(図2及び図3では3つ)のコネクタ34を、間隔をあけて配設した状態で、第1シート部材42の周縁部の外面側に第1位置決め部材52を配設すると共に、第2シート部材44の外面側に第2位置決め部材56を配設する。この際、第1位置決め部材52の位置決め凹部54と第2位置決め部材56の位置決め凹部58とを対向して配置し、3箇所で対向する位置決め凹部54、58内にコネクタ34を配設する。これにより、各コネクタ34が少なくとも基板部53、57分の間隔をあけた状態で保持される。そして、固定用突部55、59を、第1シート部材42の周縁部と第1シート部材42の周縁部とに突刺すようにして貫通させると共に、対向する貫通孔55h、59hにも貫通させる。この後、固定用突部55、59の先端部を基板部53、57に対して抜止め状態とする。例えば、固定用突部55、59の先端部を熱溶着又は超音波溶着すること等により押潰す。その他、固定用突部55、59の先端部に貫通孔55h、59hの周縁部に係止可能な係止爪を設けておいてもよい。なお、この状態では、第1シート部材42の周縁部及び第2シート部材44の周縁部は、コネクタ34の外周囲と位置決め凹部54、58との間に圧縮状態で介在する。
これにより、コネクタ34が第1位置決め部材52及び第2位置決め部材56とに挟まれて一定位置に保持される。特に、コネクタ34が位置決め凹部54、58内に配設されているので、その幅方向において一定間隔を保つように保持される。また、第1位置決め部材52と第2位置決め部材56とが、間に第1シート部材42と第2シート部材44とを挟み込んだ状態で、合体状態に保持される。
以上のように構成された車両用配線装置20によると、少なくとも1つのコネクタ34が第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部に位置決めされている。このため、当該少なくとも1つのコネクタ34が車両用配線装置20に対して一定位置に位置決めされ、本車両用配線装置20に組込まれたコネクタ34と他のコネクタ11a、コネクタ13、15、17とを接続する際の対応関係がわかりやすくなり、その接続作業を容易に行える。
なお、コネクタ34は、車両用配線装置20に対して厳密に一定位置で位置決めされている必要はなく、車両用配線装置20の外周部においてあるコネクタを他のコネクタ等と区別可能な程度で位置決めされていればよい。
特に、ここでは、複数のコネクタ34の全てが車両用配線装置20に対して一定位置に位置決めされているため、車両用配線装置20に組込まれた複数のコネクタ34と他のコネクタ11a、コネクタ13、15、17とを接続する際の対応関係がわかりやすくなり、その接続作業を容易に行える。
また、第1シート部材42及び第2シート部材44として、不織シートを用いているため、当該不織シートによって電線32の中間部を保護しつつ偏平な状態に保つことができる。特に、不織シートは、加熱及び加圧することで、任意の硬さ(柔らかさ)に加工することができるため、好ましい保護性能、曲げ性能、形状維持性能(偏平形状維持性能)を容易に得ることができる。
また、第1位置決め部材52と第2位置決め部材56を用いることによって、コネクタ34を第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部の一定位置に保持すること、及び、第1シート部材42と第2シート部材44とを重ね合せ状態に維持することとを容易に実現できる。
なお、上記実施形態では、第1シート部材42及び第2シート部材44の周囲4方に位置決め部材50が配設されているため、電線32の中間部は当該位置決め部材50によって第1シート部材42及び第2シート部材44の外方にはみ出ないように保持される。
第1シート部材42及び第2シート部材44の周囲4方に位置決め部材50を配設することは必須ではない。この場合、第1シート部材42及び第2シート部材44の周縁部のうち上記位置決め部材50が配設されない部分(コネクタ34が設けられない部分)については、第1シート部材42と第2シート部材44とを直接超音波溶接、熱溶接、接着剤、両面テープ等で接合してもよい。これにより、電線32の中間部が外部にはみ出ないようにすることができる。
{変形例}
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
図5は第1変形例に係る車両用配線装置120の部分正面図であり、図6は第1変形例に係る車両用配線装置120の部分分解正面図である。
この第1変形例では、上記位置決め部材50を用いた構成に代えて、次の構成によってコネクタ34の一定位置の保持及び第1シート部材42と第2シート部材44との重ね合せ状態の保持がなされている。
すなわち、コネクタ34の一側部に固定片135が設けられている。固定片135は、板状に形成されており、貫通孔135hが形成されている。
また、貫通位置決め部材150は、貫通固定部材152と、止め部材158とを備える。
貫通固定部材152は、細長い棒状のピン状部153の一端部に当該ピン状部153の外周に広がる鍔状の抜止め部154が設けられた構成とされている。また、止め部材158は、ピン状部153の先端部を貫通可能な貫通孔158hが形成された板状部材に形成されている。これらの貫通固定部材152及び止め部材158は、例えば、樹脂成形品である。
また、複数のコネクタ34を固定するためには、上記貫通位置決め部材150が複数用いられる。複数の貫通位置決め部材150の貫通固定部材152のそれぞれは、糸状部材159によって連結されている。糸状部材159は、天然繊維又は化学繊維製の糸、ナイロン糸、金属糸等であり、その各端部が別々の貫通固定部材152に連結されている。連結は、糸状部材159を貫通固定部材152に結び付けること、接着剤で固定すること等によって行うことができる。貫通固定部材152間での糸状部材159の長さ寸法は、コネクタ34間に設けるべき幅寸法に、コネクタ34の幅寸法を加算した程度の大きさに設定されている。
そして、第1シート部材42の周縁部と第2シート部材44の周縁部との間に、少なくとも1つ(図2及び図3では3つ)のコネクタ34を、間隔をあけて配設した状態で、1つの貫通固定部材152を、第1シート部材42の周縁部と第2シート部材44の周縁部とに突刺すようにして貫通させると共に、第1シート部材42と第2シート部材44との間で固定片135の貫通孔135hにも貫通させる。この後、貫通固定部材152の先端部を止め部材158の貫通孔158hに貫通させる。そして、貫通固定部材152の先端部を止め部材158に対して抜止め状態とする。例えば、貫通固定部材152の先端部を熱溶着又は超音波溶着すること等により押潰す。その他、貫通固定部材152の先端部に、貫通孔158hの周縁部に係止可能な係止爪を設けておいてもよい。これにより、コネクタ34が第1シート部材42と第2シート部材44との間で一定位置に保持される。また、第1シート部材42と第2シート部材44とも重ね合せ状態で保持される。
上記コネクタ34の隣のコネクタ34についても、上記と同様にして、貫通位置決め部材150を用いて第1シート部材42と第2シート部材44との間で一定位置に保持される。この際、貫通固定部材152と貫通位置決め部材150とが糸状部材159によって連結されているので、当該糸状部材159がなるべく直線状に張った状態となるようにする。なお、糸状部材159は、コネクタ34によって第1シート部材42の周縁部の表面が隆起している分、若干曲る状態となる。これにより、上記コネクタ34とその隣のコネクタ34との隙間を、なるべく初期の予定通りの大きさとすることができる。
この第1変形例の車両用配線装置120によっても、位置決め部材50による作用効果を除いて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本第1変形例では、貫通固定部材152を第1シート部材42、固定片135、第2シート部材44に貫通させることで、コネクタ34を第1シート部材42と第2シート部材44の周縁部に位置決めし、かつ、第1シート部材42と第2シート部材44とを重ね合せ状態に保持することができる。
図7は第2変形例に係る車両用配線装置220を示す概略平面図である。
この変形例では、複数の電線32の各電線端部のうちヒューズリレーボックス10に接続されるべきグループ232Gの端末部にコネクタが取付けられず、第1シート部材42と第2シート部材44の周縁部から外方に延出している。そして、当該グループ232Gの端末部の端部がヒューズリレーボックス10内に導かれ、直接的又はコネクタを介してリレー又はヒューズに接続されている。
この変形例のように、複数の電線32の各電線端部をグループ分けした場合において、各グループの端末部の全てにコネクタ34が取付けられている必要はない。また、各グループの端末部の全てにコネクタが取付けられたとしても、当該コネクタの全てが車両用配線装置に対して一定位置に保持されている必要はない。
また、上記実施形態では、第1シート部材42と第2シート部材44が方形状に形成され、その4つの辺の全てにコネクタ34が設けられた例で説明したが、必ずしもそのような構成である必要はない。
第1シート部材及び第2シート部材の形状は、本車両用配線装置の配設対象となる部位のスペース形状に合わせて設定すればよい。また、車両用配線装置におけるコネクタの位置は、外部からのコネクタを接続作業性がし易い位置に応じて適宜設定される。
図8及び図9は、第1シート部材と第2シート部材の形状変更例及びコネクタの位置変更例を示す図である。なお、図8及び図9では、コネクタの保持構造については省略されている。
例えば、図8に示す第3変形例に係る車両用配線装置320では、第1シート部材342と第2シート部材344とは、それぞれ、中間の帯状部分の両端部において互いに逆方向に2つの帯状部分が延出する形状(Z字状)に形成されている。そして、中間の帯状部分の一側部、両端の2つの帯状部分のそれぞれの端部及び一側部にコネクタ34が保持された構成とされている。
また、例えば、図9に示す第4変形例に係る車両用配線装置420では、第1シート部材442と第2シート部材444とは、それぞれ、帯状部分の両端部がその幅方向にずれた位置に配設されるように、当該帯状部分の中間部が曲った形状に形成されている。そして、その両端部及び両側部の位置に、コネクタ34が保持された構成とされている。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、複数のコネクタが設けられている場合、複数のコネクタの一部が上記位置決め部材50によって位置決めされ、他のコネクタが貫通位置決め部材150によって位置決めされていてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
34 コネクタ
12,14,16 ワイヤーハーネス
20,120,220,320,420 車両用配線装置
30 配線体
32 電線
40 挟込み部材
42,342,442 第1シート部材
44,344,444 第2シート部材
50 位置決め部材
52 第1位置決め部材
54,58 位置決め凹部
56 第2位置決め部材
135 固定片
150 貫通位置決め部材
152 貫通固定部材
153 ピン状部
154 抜止め部
158 止め部材
159 糸状部材

Claims (5)

  1. 複数の電線と、少なくとも1つのコネクタとを含み、前記複数の電線の各電線端部が複数のグループに分けられると共に、前記複数のグループのうちの少なくとも1つの端末部に前記コネクタが取付けられた配線体と、
    第1シート部材と、第2シート部材とを含み、前記少なくとも1つのコネクタが前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めされると共に、前記複数の電線の中間部の少なくとも一部が前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟み込まれた状態で、前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重ね合せ状態に保持された挟込み部材と、
    を備える車両用配線装置。
  2. 請求項1に記載の車両用配線装置であって、
    前記配線体が、前記複数のグループのそれぞれの端末部に取付けられた前記コネクタを複数含み、
    前記複数のコネクタのそれぞれが、前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めされると共に、前記複数の電線の中間部が前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟み込まれている、車両用配線装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用配線装置であって、
    前記第1シート部材及び前記第2シート部材が不織シートである、車両用配線装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用配線装置であって、
    前記第1シート部材の周縁部の外面側に配設される第1位置決め部材と、前記第2シート部材の周縁部の外面側に配設される第2位置決め部材とを含み、前記第1位置決め部材及び前記第2位置決め部材の少なくとも一方に、位置決め凹部が形成された位置決め部材をさらに備え、
    前記位置決め凹部内に前記コネクタを配設すると共に、前記第1位置決め部材と前記第2位置決め部材とが、間に前記第1シート部材と前記第2位置決め部材とを挟み込んだ状態で、合体状態に保持されている、車両用配線装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用配線装置であって、
    前記コネクタに固定片が突設され、
    ピン状部の一端部に抜止め部が設けられた貫通固定部材を含み、前記ピン状部が前記第1シート部材の外面側から前記第1シート部材、前記固定片及び前記第2シート部材を貫通して、前記コネクタを前記第1シート部材及び前記第2シート部材の周縁部に位置決めする貫通位置決め部材をさらに備える、車両用配線装置。
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