JP2018064312A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコアに軸線方向に分割可能として装着されるボビン構成部材の胴部間に空隙を生じさせるようにした上で、被覆部材の型成形時の成形圧力で巻線の一部が空隙に入り込んだとしても電気的な短絡が生じることを防止する。【解決手段】一対のボビン構成部材38,39が、胴部38b,39bの先端面38bc,39bc間に空隙40が生じるようにしてステータコア15に軸方向両側から装着され、空隙40での巻線部16aおよびステータコア15間の空間距離LA1が、ステータコア15の軸方向両端部でのステータコア15および巻線部16a間のステータコア15の半径方向に沿う距離LBよりも長く設定される。【選択図】 図4

Description

本発明は、ウエスコポンプと、該ウエスコポンプを駆動するブラシレスモータとを備え、前記ブラシレスモータのステータが、環状ヨーク部の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部が設けられて成るステータコアと、当該ステータコアの軸線方向に分割することを可能として対をなす樹脂製のボビン構成部材から成るようにして前記ステータコアに装着されるボビンと、前記歯部に対応した巻線部を有しつつ前記ボビンを介して前記ステータコアに巻装されるコイルとで構成され、前記ステータの一部が、当該ステータの軸方向両端部をそれぞれ被覆する一対の端部被覆部ならびに前記ステータの周方向で隣接する前記巻線部間に充填されて前記一対の端部被覆部間を連結する複数の連結部を有する樹脂製の被覆部材で覆われる燃料供給装置に関する。
このような燃料供給装置において、ステータコアは、積層された複数枚の電磁鋼板が相互に結合されて成るものであり、それぞれの電磁鋼板の厚みの公差が集積されるのでステータコアの軸線方向での製造公差は比較的大きくなる。このためステータコアを両側から挟んで相互に対向する一対のボビン構成部材でボビンが構成される場合、一対のボビン構成部材の対向面間に所定の隙間が生じるように設定することが必要である。そうしないと、一対のボビン構成部材の対向面が相互に突きあってボビンがステータコアに密着せず、コイルを巻き付けたときに巻き太ってしまったり、きちんと巻き付けられなかったりするからである。特許文献1には、ステータではないものの電磁鉄心が開示されており、このものでは、複数枚の電磁鋼板が積層、結合されて成る電磁鉄心が、その両側から絶縁用の樹脂(本願のボビン構成部材に対応)で覆われ、電磁鉄心の軸方向中間部で両側の前記絶縁用の樹脂間に空隙が形成されている。
特開平2−179233号公報
ところで燃料供給装置のブラシレスモータは、ステータの軸方向両端部をそれぞれ被覆する一対の端部被覆部ならびにステータの周方向で隣接する巻線部間に充填されて一対の端部被覆部間を連結する複数の連結部を有する樹脂製の被覆部材を有しており、この被覆部材を溶融樹脂によって型成形する際に、上記特許文献1で開示される技術と同様に、ボビン構成部材の胴部の先端面間に空隙が生じていると、溶融樹脂に作用する成形圧力でコイルの巻線部の一部が空隙に入り込んでしまう可能性があり、ステータコアとの間で電気的な短絡を生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、一対のボビン構成部材の胴部間に空隙を生じさせるようにした上で、被覆部材の型成形時の成形圧力で巻線の一部が空隙に入り込んだとしても電気的な短絡が生じることを防止した燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ウエスコポンプと、該ウエスコポンプを駆動するブラシレスモータとを備え、前記ブラシレスモータのステータが、環状ヨーク部の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部が設けられて成るステータコアと、当該ステータコアの軸線方向に分割することを可能として対をなす樹脂製のボビン構成部材から成るようにして前記ステータコアに装着されるボビンと、前記歯部に対応した巻線部を有しつつ前記ボビンを介して前記ステータコアに巻装されるコイルとで構成され、前記ステータの一部が、当該ステータの軸方向両端部をそれぞれ被覆する一対の端部被覆部ならびに前記ステータの周方向で隣接する前記巻線部間に充填されて前記一対の端部被覆部間を連結する複数の連結部を有する樹脂製の被覆部材で覆われる燃料供給装置において、一対の前記ボビン構成部材が、前記ステータコアの軸方向に沿う端部に当接する端板部と、前記歯部の周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部間で前記環状ヨーク部の内周に当接しつつ前記ステータコアの軸線方向に長く延びて前記端板部に基端部が連設される複数の胴部とを有するようにそれそれ形成され、それらのボビン構成部材が、前記胴部の先端面間に空隙が生じるようにして前記ステータコアに軸方向両側から装着され、前記空隙での前記巻線部および前記ステータコア間の空間距離が、前記ステータコアの軸方向両端部での前記ステータコアおよび前記巻線部間の前記ステータコアの半径方向に沿う距離よりも長く設定されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、複数枚の積層された電磁鋼板から成る前記ステータコアのうち前記空隙に対応する部分に配置される特定の電磁鋼板が、前記ステータコアの周方向に沿う前記歯部の幅方向両側に前記空隙に対応した凹部が形成されるようにして、前記特定の電磁鋼板を除く残余の電磁鋼板よりも小さく形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記一対のボビン構成部材の前記胴部の先端面が、前記ステータコアの半径方向外方に向かうにつれて前記ステータコアの軸線に沿う一方側に位置するように傾斜して形成されることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ボビン構成部材の前記胴部の先端部の前記先端面を除く部分の板厚が、前記胴部の前記基端部側よりも厚く設定されることを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、一対のボビン構成部材の胴部の先端面間の空隙に、被覆部材を溶融樹脂で型成形する際の当該被覆部材の連結部から作用する成形圧力でコイルの巻線部の一部が入り込んだとしても、空隙での巻線部およびステータコア間の空間距離がステータコアの軸方向両端部でのステータコアおよび巻線部間のステータコアの半径方向に沿う距離よりも長いので、巻線部のうち前記空隙に入り込んだ部分とステータコアとの間で電気的な短絡を生じることがないように、空隙での巻線部およびステータコア間の空間距離を保持することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ステータコアのうち空隙に対応する部分の特定の電磁鋼板が残余の電磁鋼板よりも小さく形成されることで、空隙に対応した凹部がステータコアに形成されるので、ボビン構成部材における胴部の厚さを薄く設定しても空隙での巻線部およびステータコア間の空間距離を保持することができ、ブラシレスモータひいては燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
本発明の第3の特徴によれば、ボビン構成部材の胴部の先端面が、ステータコアの半径方向外方に向かうにつれて前記ステータコアの軸線に沿う一方側に位置するように傾斜しているので、ボビン構成部材における胴部の厚さを薄く設定しても空隙での巻線部およびステータコア間の空間距離を保持することができ、ブラシレスモータひいては燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、ボビン構成部材の胴部の先端部の先端面を除く部分が、胴部の基端部側よりも板厚を厚くして形成されるので、ボビンの胴部だけを膨らませて巻線部およびステータコア間の空間距離を保持することができ、ブラシレスモータの不要な大型化を避けることができる。しかも胴部の先端面が傾斜していることと相俟って、胴部の先端部や先端面に溶融樹脂が回り易くなり、金型内への溶融樹脂の充填不足状態がなくなってボビン構成部材の成形が容易となる。
第1の実施の形態の燃料供給装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 図1の2−2線断面図である。 ボビン構成部材の斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 第2の実施の形態の図4に対応した断面図である。
本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態につて図1〜図4を参照しながら説明すると、先ず図1において、たとえば車載エンジンに燃料を供給するための燃料供給装置は、ウエスコポンプ5と、該ウエスコポンプ5を駆動するブラシレスモータ6とが、中空の円筒状である共通のハウジング7に内蔵、結合されて成る。
前記ウエスコポンプ5は、放射状の多数の溝8を外周に有するインペラ9と、そのインペラ9の外周を臨ませるようにして円弧状に延びるポンプ室10を有して前記インペラ9を回転可能に収納するポンプケース11とを備える。前記ポンプケース11は、外側ケース半体12と、内側ケース半体13とで分割構成されており、外側ケース半体12および内側ケース半体13間に前記インペラ9が介装されるとともに前記ポンプ室10が画成される。
前記ポンプケース11は、軸方向外方に臨んで前記ハウジング7の内面に形成される環状段部7aと、前記ハウジング7の一端部に形成される第1のかしめ加工部7bとで挟持されるようにして、前記ハウジング7の一端部に収容される。
図2を併せて参照して、前記ブラシレスモータ6は、ステータコア15と、そのステータコア15に装着されるボビン17と、そのボビン17を介して前記ステータコア15に巻装されるコイル16とで構成されるステータ18と、そのステータ18内に配置されるロータ19と、前記ステータ18の一部を被覆する樹脂製の被覆部材20とを備える。
前記ステータコア15は、環状ヨーク部15aの内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば6箇所に半径方向内方に突出する歯部15bが設けられて成り、このステータコア15には、3相(U相、V相、W相)に分かれた少なくとも一組の前記コイル16がボビン17を介して巻装されるものであり、前記コイル16は、前記歯部15bに対応した巻線部16aを有し、複数たとえば6つの巻線部16aの巻付け回数は同一に設定される。
このブラシレスモータ6は、前記ウエスコポンプ5の前記ポンプケース11と、第1被覆部21との間に円板状のスペーサ23を介在させて前記ハウジング7に挿入され、前記ハウジング7の他端部に形成される第2のかしめ加工部7cを前記ウエスコポンプ5とは反対側で前記被覆部材20に係合することで、前記ブラシレスモータ6が前記ハウジング7に内蔵される。
前記ロータ19は、周方向に複数の磁極に着磁される円筒状の磁極部材24が、該磁極部材24を同軸に貫通する回転軸25に結合されて成り、前記回転軸25の一端部は、前記スペーサ23を貫通し、前記ポンプケース11との間に第1の滑り軸受26を介在させて前記ポンプケース11内に突入される。前記ポンプケース11内で前記回転軸25にインペラ9が相対回転不能に取付けられるものであり、この実施の形態では、前記インペラ9の中央部には非円形の取付け孔27が設けられ、前記インペラ9に対応する部分で前記回転軸25の一端部には、前記取付け孔27の断面形状に対応した断面形状の非円形部25aが設けられる。前記非円形部25aが前記取付け孔27に挿入されることで、前記インペラ9が前記回転軸25の多少の傾きを許す程度の遊びを持って前記回転軸25に相対回転不能に取付けられ、前記ポンプケース11の前記外側ケース半体12および前記内側ケース半体13で、前記インペラ9の軸方向に沿う移動が阻止される。
前記ポンプケース11の前記内側ケース半体13には、前記回転軸25を同軸に囲繞する円筒状の軸受ハウジング13aが一体に設けられており、その軸受ハウジング13aおよび前記回転軸25間に、第1の滑り軸受26が介装される。
前記ポンプケース11における前記外側ケース半体12には、前記ポンプ室10の周方向一端部に通じる吸込ポート29が形成され、前記内側ケース半体13には、前記ポンプ室10の周方向他端部に通じる吐出ポート30が形成される。しかも外側ケース半体12には、前記吸込ポート29に直接連通する円筒状の吸込管12aが外向きに一体に突設されるととともに、ポンプケース11内でのポンプ作用に伴って生じた気泡を排出するための脱気孔31が形成される。
前記ボビン17は、前記ステータコア15の軸線方向に分割することを可能として対をなす第1および第2のボビン構成部材38,39から成り、第1および第2のボビン構成部材38,39は樹脂製である。
図3において、第1のボビン構成部材38は、前記ステータコア15の軸方向に沿う一端部(この実施の形態では前記ウエスコポンプ5とは反対側の端部)に当接する端板部38aと、前記ステータコア15の前記歯部15bの周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部15b間で前記ステータコア15の前記環状ヨーク部15aの内周に当接しつつ前記ステータコア15の軸線方向に長く延びて前記端板部38aに基端部が連設される複数の胴部38bとを有するように形成される。
前記胴部38bは、前記ステータコア15における前記歯部15bの周方向に沿う両側の側面に当接する一対の側板部分38baと、周方向に隣接する前記歯部15b間で前記環状ヨーク部15aの内周に当接して周方向に隣接する前記側板部分38ba間を連結する連結板部分38bbとを有しつつ、樹脂成形可能かつ所望の強度を有する範囲で比較的薄肉であるように設定された所定の厚みで形成されており、この実施の形態では略T字状に形成されている前記歯部15bの前記環状ヨーク部15a側の面にも当接するように前記側板部分38baが形成される。
図1に注目して、第2のボビン構成部材39は、前記ステータコア15の軸方向に沿う他端部(この実施の形態では前記ウエスコポンプ5側の端部)に当接する端板部39aと、前記歯部15bの周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部15b間で前記環状ヨーク部15aの内周に当接しつつ前記ステータコア15の軸線方向に長く延びて前記端板部39aに基端部が連設される複数の胴部39bとを有するように形成され、この第2のボビン構成部材39の前記胴部39bは、第1のボビン構成部材38の前記胴部38bに対応した形状を有する。
図4を併せて参照して、前記被覆部材20は、前記ステータ18の軸方向両端部をそれぞれ被覆する一対の端部被覆部20a,20bならびに前記ステータ18の周方向で隣接する前記巻線部16a間に充填されて前記一対の端部被覆部20a,20b間を連結する複数の連結部20cを有する。
前記ブラシレスモータ6における前記ロータ19および前記ステータ18間には、前記吐出ポート30に通じる燃料通路32が形成され、前記被覆部材20のうち前記ウエスコポンプ5とは反対側で前記ステータ18の一端部を覆う端部被覆部20aには、前記回転軸25の他端部が第2の滑り軸受28を介して回転自在に支持されるとともに、前記燃料通路32に通じる燃料出口室33が形成される。しかも前記端部被覆部20aには、ポンプ作動時に高圧燃料を吐出するための円筒状の吐出管20aaが一体に突設され、その吐出管20aa内には、前記燃料出口室33から前記吐出管20aaの先端の燃料吐出口34側へのみ燃料の流動を許容する逆流防止用のチェック弁35が収納される。
ところで第1および第2のボビン構成部材38,39は、それらのボビン構成部材38,39の前記胴部38b,39bの先端面38bc,39bc間に空隙40が生じるようにして前記ステータコア15に軸方向両側から装着されるものであり、前記空隙40での前記巻線部16aおよび前記ステータコア15間の空間距離LA1が、前記ステータコア15の軸方向両端部での前記ステータコア15および前記巻線部16a間の前記ステータコア15の半径方向に沿う距離LBよりも長く設定される。
また前記ステータコア15は、複数枚の積層された電磁鋼板41A,41Bが相互に結合されて成るものであり、前記空間距離LA1を前記ステータコア15の軸方向両端部での前記ステータコア15および前記巻線部16a間の前記ステータコア15の半径方向に沿う距離LBよりも長くするために、複数枚の前記電磁鋼板41A,41Bのうち前記空隙40に対応する部分に配置される特定の電磁鋼板41Aが、前記ステータコア15の周方向に沿う前記歯部15bの幅方向両側に前記空隙40に対応した凹部42が形成されるようにして、前記特定の電磁鋼板41Aを除く残余の電磁鋼板41Bよりも小さく形成される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、ステータコア15の軸線方向に分割することを可能として対をなす樹脂製の第1および第2のボビン構成部材38,39が、前記ステータコア15の軸方向に沿う端部に当接する端板部38a,39aと、前記ステータコア15が有する歯部15bの周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部15b間で前記ステータコア15の環状ヨーク部15aの内周に当接しつつ前記ステータコア15の軸線方向に長く延びて前記端板部38a,39aに基端部が連設される胴部38b,39bとを有するようにそれそれ形成され、それらのボビン構成部材38,39が、それらのボビン構成部材38,39の前記胴部38b,39bの先端面38bc,39bc間に空隙40が生じるようにして前記ステータコア15に軸方向両側から装着されており、前記空隙40での前記コイル16の巻線部16aおよび前記ステータコア15間の空間距離LA1が、前記ステータコア15の軸方向両端部での前記ステータコア15および前記巻線部16a間の前記ステータコア15の半径方向に沿う距離LBよりも長く設定される。
したがって前記空隙40に、被覆部材20を溶融樹脂で型成形する際の当該被覆部材20の連結部20cから作用する成形圧力でコイル16の巻線部16aの一部が入り込んだとしても、前記巻線部16aのうち前記空隙40に入り込んだ部分とステータコア15との間で電気的な短絡を生じることがないように、空隙40での巻線部16aおよびステータコア15間の空間距離を保持することができる。
しかも複数枚の積層された電磁鋼板41A,41Bから成る前記ステータコア15のうち前記空隙40に対応する部分に配置される特定の電磁鋼板41Aが、前記ステータコア15の周方向に沿う前記歯部15bの幅方向両側に前記空隙に対応した凹部42が形成されるようにして、前記特定の電磁鋼板41Aを除く残余の電磁鋼板41Bよりも小さく形成されるので、ボビン構成部材38,39における胴部38b,39bの厚さを薄く設定しても空隙40での巻線部16aおよびステータコア15間の空間距離を保持することができ、ブラシレスモータ6ひいては燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
なお前記空隙40に、前記ステータコア15を構成する電磁鋼板41A,41Bの打ち抜き時のエッジが前記空隙40から前記巻線部16a側に露呈しないようにすることが望ましく、そのために、図4で明示するように、前記空隙40よりも前記凹部42が幅広となるように特定の電磁鋼板41Aの枚数が設定されていてもよく、また打ち抜きエッジが前記空隙40側に臨まないように前記空隙40に対応する部分だけ打ち抜き方向を変えるようにしてもよい。
本発明の第2の実施の形態について図5を参照しながら説明すると、ステータ45は、同一形状である複数枚の磁性鋼板41が積層、結合されて成るものであり、環状ヨーク部(図示せず)と、その環状ヨーク部の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所から半径方向内方に突出する歯部45bとを有するように形成される。
ボビン47を協働して構成する樹脂製の第1および第2のボビン構成部材48,49は、ステータコア45の軸方向に沿う端部に当接する端板部48a,49aと、前記ステータコア45の軸線方向に長く延びて前記端板部48a,48aに連設される複数の胴部48b,49bとを有するように形成される。
前記胴部48b,49bは、上記第1の実施の形態と同様に、前記歯部45bの周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部45b間で前記環状ヨーク部の内周に当接しつつ前記ステータコア45の軸線方向に長く延びて前記端板部48a,49aに基端部が連設されるように形成される。
第1および第2のボビン構成部材48,49は、それらのボビン構成部材48,49の前記胴部48b,49bの先端面48bc,49bc間に空隙50が生じるようにして前記ステータコア45に軸方向両側から装着されるものであり、前記空隙50での前記コイル16の巻線部16aおよび前記ステータコア45間の空間距離LA2が、前記ステータコア45の軸方向両端部での前記ステータコア45および前記巻線部16a間の前記ステータコア45の半径方向に沿う距離LBよりも長く設定される。
前記空間距離LA2を前記ステータコア45の軸方向両端部での前記ステータコア45および前記巻線部16a間の前記ステータコア45の半径方向に沿う距離LBよりも長くするために、第1および第2のボビン構成部材48,49の前記胴部48b,49bの先端面48bc,49bcは、前記ステータコア45の半径方向外方に向かうにつれて前記ステータコア45の軸線に沿う一方側に位置するように傾斜して形成される。
しかも前記胴部48b,49bの先端部の前記先端面48bc,49bcを除く部分の板厚dは、当該胴部48b,49bの基端部側すなわち端板部48a,49a側よりも厚く設定されるものであり、この第2の実施の形態では、前記胴部48b,49bの板厚が前記先端部に向かうにつれて漸次厚くなるように形成される。
この第2の実施の形態によれば、第1および第2のボビン構成部材48,49における胴部48b,49bの厚さを薄く設定しても、前記先端面48bc,49bcが傾斜していることにより、前記空隙50での巻線部16aおよびステータコア45間の空間距離を保持することができ、ブラシレスモータ6ひいては燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
さらにボビン47の胴部だけを膨らませて巻線部16aおよびステータコア45間の空間距離を保持するとともに前記端板部48a,49a側の厚さが比較的薄肉であるようにすることもでき、これによってもブラシレスモータ6の不要な大型化を避けることができる。しかもボビン47の胴部を厚く膨らませていることによって前記胴部48b,49bの先端部や先端面48bc,49bcに溶融樹脂が回り易くなり、金型内への溶融樹脂の充填不足状態がなくなって第1および第2のボビン構成部材48,49の成形が容易となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・ウエスコポンプ
6・・・ブラシレスモータ
15,45・・・ステータコア
15a・・・環状ヨーク部
15b,45b・・・歯部
16・・・コイル
16a・・・巻線部
17,47・・・ボビン
18・・・ステータ
20・・・被覆部材
20a,20b・・・端部被覆部
20c・・・連結部
38,39,48,49・・・ボビン構成部材
38a,39a,48a,49a・・・端板部
38b,39b,48b,49b・・・胴部
38bc,39bc;48bc,49bc・・・先端面
40,50・・・空隙
41A,41B・・・電磁鋼板
42・・・凹部
d・・・板厚
LA1,LA2・・・空間距離
LB・・・ステータコアおよび巻線部間のステータコアの半径方向に沿う距離

Claims (4)

  1. ウエスコポンプ(5)と、該ウエスコポンプ(5)を駆動するブラシレスモータ(6)とを備え、前記ブラシレスモータ(6)のステータ(18)が、環状ヨーク部(15a)の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部(15b,45b)が設けられて成るステータコア(15,45)と、当該ステータコア(15,45)の軸線方向に分割することを可能として対をなす樹脂製のボビン構成部材(38,39;48,49)から成るようにして前記ステータコア(15,45)に装着されるボビン(17,47)と、前記歯部(15b,45b)に対応した巻線部(16a)を有しつつ前記ボビン(17,47)を介して前記ステータコア(15,45)に巻装されるコイル(16)とで構成され、前記ステータ(18)の一部が、当該ステータ(18)の軸方向両端部をそれぞれ被覆する一対の端部被覆部(20a,20b)ならびに前記ステータ(18)の周方向で隣接する前記巻線部(16a)間に充填されて前記一対の端部被覆部(20a,20b)間を連結する複数の連結部(20c)を有する樹脂製の被覆部材(20)で覆われる燃料供給装置において、一対の前記ボビン構成部材(38,39;48,49)が、前記ステータコア(15,45)の軸方向に沿う端部に当接する端板部(38a,39a;48a,49a)と、前記歯部(15b,45b)の周方向に沿う両側の側面ならびに周方向に隣接する前記歯部(15b,45b)間で前記環状ヨーク部(15a)の内周に当接しつつ前記ステータコア(15,45)の軸線方向に長く延びて前記端板部(38a,39a;48a,49a)に基端部が連設される複数の胴部(38b,39b;48b,49b)とを有するようにそれそれ形成され、それらのボビン構成部材(38,39;48,49)が、前記胴部(38b,39b;48b,49b)の先端面(38bc,39bc;48bc,49bc)間に空隙(40,50)が生じるようにして前記ステータコア(15,45)に軸方向両側から装着され、前記空隙(40,50)での前記巻線部(16a)および前記ステータコア(15,45)間の空間距離(LA1,LA2)が、前記ステータコア(15,45)の軸方向両端部での前記ステータコア(15,45)および前記巻線部(16a)間の前記ステータコア(15,45)の半径方向に沿う距離(LB)よりも長く設定されることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 複数枚の積層された電磁鋼板(41A,41B)から成る前記ステータコア(15)のうち前記空隙(40)に対応する部分に配置される特定の電磁鋼板(41A)が、前記ステータコア(15)の周方向に沿う前記歯部(15b)の幅方向両側に前記空隙(40)に対応した凹部(42)が形成されるようにして、前記特定の電磁鋼板(41A)を除く残余の電磁鋼板(41B)よりも小さく形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記一対のボビン構成部材(48,49)の前記胴部(48b,49b)の先端面(48bc,49bc)が、前記ステータコア(45)の半径方向外方に向かうにつれて前記ステータコア(45)の軸線に沿う一方側に位置するように傾斜して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記ボビン構成部材(48,49)の前記胴部(48b,49b)の先端部の前記先端面(48bc,49bc)を除く部分の板厚(d)が、前記胴部(48b,49b)の前記基端部側よりも厚く設定されることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
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