JP2016211417A - ポンプとポンプの製造方法 - Google Patents

ポンプとポンプの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016211417A
JP2016211417A JP2015095432A JP2015095432A JP2016211417A JP 2016211417 A JP2016211417 A JP 2016211417A JP 2015095432 A JP2015095432 A JP 2015095432A JP 2015095432 A JP2015095432 A JP 2015095432A JP 2016211417 A JP2016211417 A JP 2016211417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
coil
flow path
peripheral surface
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015095432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6562702B2 (ja
Inventor
隆之 鬼橋
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
大輔 司城
Daisuke Tsukasaki
大輔 司城
慶祐 江口
Keisuke Eguchi
慶祐 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015095432A priority Critical patent/JP6562702B2/ja
Publication of JP2016211417A publication Critical patent/JP2016211417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6562702B2 publication Critical patent/JP6562702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】大容量の液体を吐出できる小型のポンプとポンプの製造方法を提供する。
【解決手段】ハウジング4と、ハウジング4の一方の端部を塞ぐエンドカバー7と、
ハウジング4の他方の開口部を塞ぐようにハウジング4内に配設され、外部から液体を吸入してハウジング内に液体を圧送するポンプ部3と、
ハウジング4内に配設され、ポンプ部3を駆動するモータ2とを備え、
固定子20の内周面よりも径方向外側、かつ、ヨーク部22a1の外周面より径方向内側に位置し、液体を液体の吸入側から吐出側に流す他の流路G2(又はH1のいずれか少なくとも一方)を備えたポンプ100を提供する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ポンプとポンプの製造方法に関するものである。
従来、燃料タンク内の燃料を昇圧して内燃機関に圧送する燃料ポンプが知られている。この燃料ポンプは、ケーシングと、ケーシング内部に設けられたモータと、このモータで駆動され、ケーシング内に設けられたポンプ部とを備えている。燃料ポンプの駆動源であるモータは、別途、外部に燃料の流路を設けることなくモータ内に燃料を通過させることができ、かつ、燃料ポンプの小型化が図れるブラシレスモータが用いられている。
ブラシレスモータは、ブラシ付きモータのような整流子とブラシの摺動がなく、接触抵抗の変動によるモータ特性への影響を受けにくいとともに、整流子やブラシ部の電圧降下も生じないので、モータとしての効率が優れており、この面からも、小型高効率化が要求される燃料ポンプに用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−110478号公報(第3−4頁、第1図) 特開2013−17303号公報(第5−6頁、第1−2図)
燃料ポンプの効率とは、燃料ポンプに供給する電力に対して燃料ポンプが燃料を圧送する仕事量(燃料吐出圧力)×(燃料吐出量)の割合である。特許文献1および特許文献2に記載の燃料ポンプは、ポンプ部から出た燃料が、モータにおける固定子と回転子との間の空隙を通過して、吐出口から送出される。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の燃料ポンプでは、固定子と回転子との間の空隙は狭く、燃料の流路の断面積が小さいため、燃料の吐出量を増やすには、モータ自体を大きくする必要があり、モータの出力には余裕があっても、要求される燃料吐出量に合わせて大きなモータを採用する必要があるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、モータ内を流れる燃料の流量を多くして、モータを大きくすることなく、燃料の吐出量を増加させることが可能である、小型高効率のポンプとポンプの製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るポンプは、
ハウジングと、前記ハウジングの軸方向の一方の開口部を塞ぐように配設されたエンドカバーと、
前記ハウジングの他方の開口部を塞ぐように前記ハウジング内に配設され、外部から液体を吸入してハウジング内に前記液体を圧送するポンプ部と、
前記ハウジング内に配設され、前記ポンプ部を駆動するモータと、
所定の圧力以上に加圧された前記液体を前記ハウジング外に吐出する吐出口を備え、
前記モータは、固定子と前記固定子の内周側に配設される回転子とを備え、
前記固定子は、円環状のヨーク部と、前記ヨーク部から内側に突出する複数のティース部とからなる鉄心と、それぞれの前記ティース部に絶縁部材を介して巻装されたコイルと、前記コイルを前記液体から絶縁するコイルモールドとを備え、
前記回転子の外周面と前記固定子の内周面との間に、前記固定子の軸方向に形成され、前記液体を前記液体の吸入側から吐出側に流す第一流路と、
前記固定子の内周面よりも径方向外側、かつ、前記ヨーク部の外周面より径方向内側に位置し、前記液体を前記液体の吸入側から吐出側に流す他の流路を備えたものである。
上記ポンプの製造方法は、
ティース部を製造するティース製造工程と、前記ティース部に対して、前記絶縁部材を介して前記コイルを集中巻きするコイル巻装工程と、前記コイル巻装工程後に前記コイルと前記絶縁部材をモールドする、コイルモールド工程とを含むものである。
本発明に係る、上記ポンプと上記ポンプの製造方法は、上記のように構成されているので、モータ内に、回転子の外周面と固定子の内周面に形成される燃料の第一流路以外に、軸方向に貫通する他の燃料流路を設けたことにより、モータの中を吸入側から吐出側に通過する燃料を増やすことができる。これにより、モータを大きくする必要が無く、大吐出量を要求される燃料ポンプであっても小型化が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る燃料ポンプの縦断面模式図である。 図1の燃料ポンプのA−A線における断面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層ヨーク部と、積層ティース部の正面図である。 図2の破線四角形で囲んだ部分の拡大図である。 インシュレータを介してコイルを巻装した積層ティース部を、モールド金型に入れた状態における断面模式図である。 図5のC−C線における断面図である。 この発明の実施の形態2に係る燃料ポンプの断面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転子鉄心と固定子の積層鉄心の製造に使用する鉄心片の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る燃料ポンプの断面図である。 この発明の実施の形態3に係るモータの内部における燃料の流路を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るコイルモールドの製造方法を説明する図である。 この発明の実施の形態4に係る燃料ポンプの断面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係るポンプとポンプの製造方法について、図を用いて説明する。
本明細書において、「周方向」、「径方向」、「軸方向」と言うときは、特に指定しない限り、燃料ポンプに用いるモータの固定子の、「周方向」、「径方向」、「軸方向」を言うものとする。また、燃料ポンプの燃料の、吸入する側を「吸入側」と言い、燃料を吐出する側を「吐出側」と言う。
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料ポンプ100の縦断面模式図である。
図2は、図1の燃料ポンプ100のA−A線における断面図であり、モータ2の主要部の断面を示している。また、図1は、図2のB−B線における断面図でもある。
図1に示すように、燃料ポンプ100は、ポンプ部3と、ポンプ部3を駆動するモータ2と、モータ2とポンプ部3とを収納するハウジング4とで構成されている。ハウジング4には、例えば、金属の鋼管が用いられる。ハウジング4の吐出側(図1における上方側)端部には、エンドカバー7が、ハウジング4の端部を塞ぐように取り付けられている。
モータ2は、ハウジング4の軸方向の吐出側に配設されており、回転子21と固定子20とからなる。ポンプ部3は、モータ2と回転軸21aを共有してハウジング4の吸入側(図1における下方側)に配設されている。
ポンプ部3は、ハウジング4の吸入側の開口部を塞ぐポンプベース31と、ポンプベース31と対になってポンプ室を形成するポンプカバー32と、ポンプベース31とポンプカバー32との間に収納され、外部から導入される燃料をハウジング4の内部のモータ2側に圧送するインペラ33とを備えている。
回転軸21aの吐出側の端部は、エンドカバー7の内側の中心に取り付けられた軸受61に軸支されている。また、回転軸21aは、吸入側においては、ポンプカバー32の中心に取り付けられた軸受62に支持されている。インペラ33は、軸受62を挿通して吸入側に突出する回転軸21aに固定して取り付けられていて、回転軸21aが回転すると、インペラ33が連動して回転する。
ポンプベース31には、燃料ポンプ100内に燃料を吸入する吸入口34が設けられている。また、ポンプベース31のインペラ33と対向する面、およびポンプカバー32のインペラ33と対向する面の各々に、軸方向に凹んでいて、断面形状が半円状のポンプ部流路35が形成されている。さらに、ポンプカバー32には、ポンプ部流路35からモータ2側に燃料を吐出するポンプ部吐出口36が設けられている。インペラ33の詳細は図示しないが、ポンプ部3は、インペラ33の回転によって吸入口34から吸入した燃料を、ハウジング4内に圧送する。
燃料ポンプ100のモータ2には、ブラシレスモータが用いられている。図1及び図2に示すように、モータ2は、回転子21と固定子20とからなる。
回転子21は、回転軸21aと回転軸21aの周囲に嵌め込んだ円筒形状の永久磁石21cとからなる。そして、回転子21は、回転子21の外周面21OUTと固定子20の内周面20INとの間に、所定の間隙G1を開けて回転自在に配設される。
燃料ポンプ100のエンドカバー7には、燃料ポンプ100の内部から外部へ、燃料を吐出する吐出口71備え、吐出口71には、燃料の逆流を防止する逆止弁73が設けられている。そして、逆止弁73は、弁73aとバネ73bとから構成されている。ポンプ部3にて昇圧された燃料ポンプ100内の燃料が所定の圧力以上になると、バネ73bが縮むと同時に弁73aが、図1における上方向に動き、吐出口71から燃料が燃料ポンプ100の外部へと吐出される。
燃料ポンプ100の外部から固定子20に電力を供給する電源端子72が、エンドカバー7を貫通して固定子20に接続されている。
図1及び図2に示すように、固定子20の積層鉄心22は、環状の積層ヨーク部を9等分した分割積層ヨーク部22a1と、それぞれの分割積層ヨーク部22a1の周方向の中央部に、軸方向に嵌合され、分割積層ヨーク部22a1の径方向内側に突出する9個の積層ティース部22a2とからなる。各積層ティース部22a2には、絶縁部材でモールドされたコイル22bが巻装されている。1つの分割積層ヨーク部22a1に、1つの積層ティース部を嵌合したものが、分割積層鉄心22aである。言い換えると、9個の分割積層鉄心22aを環状に組み合わせた物が積層鉄心22であり、その各積層ティース部22a2にコイル22bを巻装してコイル22bの部分をモールドした物が、固定子20である。分割積層ヨーク部の22a1の径方向の幅は、モータ2の特性に合わせて、この部分を通る磁束が磁気飽和しないように設計する。
図3は、分割積層ヨーク部22a1と、積層ティース部22a2の正面図である。
図4は、図2の破線四角形で囲んだ部分の拡大図である。図4の符号Oは、回転軸21aの回転中心を示している。図3に示すように、それぞれの分割積層ヨーク部22a1は、内周の中央に軸方向に延在する嵌合溝Mを有し、それぞれの積層ティース部22a2は、外周側に設けた嵌合部Kを有する。分割積層ヨーク部22a1の嵌合溝Mと積層ティース部22a2の嵌合部Kとの接合部に、それぞれ軸方向に垂直な断面が半円形状の溝H11と溝H12を設けている。嵌合溝Mに嵌合部Kを、軸方向に嵌合することにより分割積層鉄心22aを構成している。
また、分割積層ヨーク部22a1と積層ティース部22a2の接合部の溝H11と溝H12とにより軸方向に貫通するヨーク部穴H1が構成される。このヨーク部穴H1は、積層ティース部22a2の周方向の寸法の中央となる位置に配置されている(図4のL1=L2となる位置)。また、ヨーク部穴H1の最も内側と回転軸21aの回転中心Oからの距離が、分割積層ヨーク部22a1の内径r1(嵌合溝M部分を除く)よりも大きくなるように配置されている。ヨーク部穴H1をこの位置に配置する理由は、回転子21から固定子20に入る磁束が、分割積層ヨーク部22a1で周方向両側に分かれるため、分割積層ヨーク部22a1の内、積層ティース部22a2を周方向に二分(L1=L2)する線分の延長線上の外周側に該当する部分は、磁路とはなりにくいためである。したがって、この位置にヨーク部穴H1を開けても磁路の幅を減らさないため、モータ2の特性への影響が少ない。
なお、コイル22bは、各積層ティース部22a2に絶縁用のインシュレータ8を介して集中的に巻回されている(集中巻き)。インシュレータ8は、積層ティース部22a2とコイル22bとの間を電気的に絶縁する。
次に、コイル22bと、圧送する燃料を絶縁するコイルモールド22cについて説明する。
図1に示すコイルモールド22cは、積層ティース部22a2の一部分(後述)とコイル22bの周囲を絶縁部材(例えば熱可塑性樹脂:POM(ポリアセタール)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)など)で覆っている。
図4に示すように、このコイルモールド22cの外径r2は、分割積層ヨーク部22a1の内径r1よりも小さく成形され(r2<r1)、分割積層ヨーク部22a1の内周面22a1INと、コイルモールド22cの外周面22cOUTとの間に間隙G2を構成する。例えば、間隙G2の寸法を、間隙G1と同じとした場合、間隙G2の、回転軸21aの回転中心0からの距離は、間隙G1の、回転軸21aの回転中心Oからの距離よりも長いので、間隙G2の軸方向に垂直な断面積は、間隙G1の軸方向に垂直な断面積よりも大きくなる。
コイルモールド22cは、ヨーク部穴H1を塞がない。コイルモールド22cの外周面22cOUTの位置よりも、ヨーク部穴H1の位置の方が、径方向外側に位置する。このため、コイル22bをモールドしても、モールド部材によってヨーク部穴H1が塞がれることはなく、ヨーク部穴H1は、軸方向に貫通している。なお、隣り合う積層ティース部22a2に巻装されたコイル22b間もコイルモールド22cによってモールドされている。
このように、固定子20を構成することにより、ポンプ部3によってハウジング4内に吸入、加圧された燃料は、回転子21の外周面21OUTと固定子20(積層ティース部22a2)の内周面20INとの間に形成された間隙G1(第一流路)と、上述の間隙G2(第二流路)と、ヨーク部穴H1(第三流路)に分散されてモータ2の内部を、吸入側から、吐出側へと圧送される。これにより間隙G1を小さく設定しても十分な燃料流路が確保できるので、永久磁石21cと積層ティース部22a2との間の磁気抵抗を抑制でき、モータ2の高効率化に寄与できる。
次に、燃料ポンプ100の製造方法について説明する。
まず、分割積層鉄心22aの分割積層ヨーク部22a1と積層ティース部22a2の各積層を構成するそれぞれの鉄心片を磁性材からなる薄板から打ち抜く。そして、これらを所定の枚数積層することで、9個の分割積層ヨーク部22a1と9個の積層ティース部22a2を製造する(ティース部、ヨーク部製造工程)。次に、各積層ティース部22a2に対して、インシュレータ8を介してコイル22bを集中的に巻回する(コイル巻装工程)。
このとき、積層ティース部22a2は、未だ分割積層ヨーク部22a1と嵌合されていないため、各積層ティース部22a2に個別にコイル22bを巻装できるので、コイル22bの巻装作業の作業性が良い。これに加え、巻線装置を配置する空間を容易に確保することができる。これにより、コイル22bの占積率を向上でき、コイル22bの高密度化が可能となる。
次に、コイルモールド22cの製造方法を説明する。
図5は、インシュレータ8を介してコイル22bを巻装した積層ティース部22a2をモールド金型に入れた状態における断面模式図であり、軸方向に垂直な断面図である。
図6は、図5のC−C線における断面図である。
コイルモールド22cは、積層ティース部22a2の一部分とコイル22bの周囲を絶縁部材(例えば熱可塑性樹脂:POM、PPSなど)で覆ってモールド成形して製造する。
まず、積層ティース部22a2のコイル22bを巻装する部分の外周面に、積層ティース部22a2とコイル22bとを電気的に絶縁するインシュレータ8を装着する。次に、インシュレータ8の上からコイル22bを巻装した積層ティース部22a2を合計9個、第一金型9aに環状に取り付け、その上に第二金型9bを載置する。内型の第一金型9aの外周面9a1に、積層ティース部22a2の内周面を当接させ、外型の第二金型9bの内周面9b1に、積層ティース部22a2の嵌合部Kの外周面を当接させることで各積層ティース部22a2と第一金型9a、第二金型9bとの位置決めを行っている。
次に、第一金型9aと第二金型9bとの間にできた空間に、図示しない注入口から絶縁部材である樹脂を注入して固化させる。このとき、コイルモールド22cが覆う部分は、コイル22bの全周と、インシュレータ8の外周面の内、インシュレータ8が積層ティース部22a2と接する面以外の全ての面(コイル22bが巻装されている部分を除く)である。
第一金型9a及び第二金型9bの中に載置された状態において、インシュレータ8の内周面8IN及び外周面8OUTと、第一金型9a及び第二金型9bとの間には、図6に示すように、それぞれ間隙S1〜S4が形成される。したがって、第一金型9aと第二金型9bとの間に充填された樹脂は、コイル22bの外周部とインシュレータ8の内周面8INと外周面8OUT等の露出部分を全て覆うと同時に、インシュレータ8の内周面8INに沿って、積層ティース部22a2の径方向の先端部の縁Fの全周と、インシュレータ8の外周面8OUTに沿って、積層ティース部22a2を全周に渡って所定の幅で覆うことになる。
本実施の形態では、分割積層ヨーク部22a1を積層ティース部22a2に嵌合する前の段階でコイルモールド22cの成形を行うため、分割積層ヨーク部22a1内周面と干渉すること無く、コイルモールド22cの外周面を第一金型9a、第二金型9bで容易に位置決めして成形できる。
また、図5、6に示すように、積層ティース部22a2だけを第一金型9a、第二金型9bに入れ、積層ティース部22a2の外周側の嵌合部Kの軸方向の両端面は、第一金型9a、第二金型9bによって塞がれているのでヨーク部穴H1部分には樹脂が入らず、ヨーク部穴H1を塞ぐことはない。
コイルモールド22cを形成した後、第一金型9a及び第二金型9bから取り出した、コイルモールド22cにより一体となった9個の積層ティース部22a2の嵌合部Kに対して、分割積層ヨーク部22a1の嵌合溝Mを1つずつ軸方向に嵌合して固定する。このようにして製造した固定子20を吐出側からハウジング4の内側に圧入または挿入して焼き嵌めによって固定する。
次に、ポンプカバー32をハウジング4内に、ポンプカバー32の外周面とハウジング4の内周面を圧入または焼き嵌めによって固定する。
次に、回転軸21aに保持された回転子21を、固定子20の内周側に挿入するとともに、回転軸21aの一端を軸受62に通す。
次に、エンドカバー7をハウジング4の吐出側にセットして、また、回転軸21aの他端側を軸受61に通した状態として、ハウジング4の軸方向端部をカシメにより加工して、ハウジング4の吐出側の開口部を塞ぐ。
次に、インペラ33を回転軸21aに固定する。
次に、インペラ33を覆うように、ポンプベース31をハウジング4の吸入側端部に挿入し、ハウジング4の吸入側端部の外周面をカシメにより加工して、ハウジング4の吸入側端部の開口部を塞ぐ。このようにして、燃料ポンプ100を製造する。
次に、燃料ポンプ100の動作について説明する。
まず、モータ2を作動させると、回転軸21aと連動してインペラ33が回転し、吸入口34から燃料が吸入される。吸入された燃料は、ポンプ部流路35で昇圧されて、ポンプ部吐出口36からモータ2側に圧送される。
次に、モータ2の吸入側に送られてきた燃料は、モータ2内の燃料流路である、上述の間隙G1(第一流路)と間隙G2(第二流路)とヨーク部穴H1(第三流路)とを通ってモータ2の吐出側に流れ、吐出口71から、例えばエンジン等へ送り出される。
本発明の実施の形態1に係る燃料ポンプ100と燃料ポンプ100の製造方法によれば、モータ2内に燃料の第二流路、第三流路を設けたことにより、モータ2の中を吸入側から吐出側に通過する燃料の量を増やすことができる。これにより、モータ2を大きくする必要が無く、大吐出量を要求される燃料ポンプ100であっても小型化が可能となる。
また、固定子20の内周面20INと回転子21の外周面21OUTとの間の間隙G1(第一流路)を狭くしても、他の第二流路、第三流路により必要な燃料の流路断面積を確保できる。間隙G1を狭くすることで、永久磁石21cの磁束を有効活用することができるため、より効率の高いモータ2を提供でき、ひいては燃料ポンプ100の高効率化に寄与することができる。
本実施の形態に係る燃料の流路断面積の割合を、第一流路を基準として以下に示す。
第一流路を100%(基準)とすると、G1の径方向の幅=G2の径方向の幅の場合、第二流路は167%の流路断面積となり、第三流路は、概ね46%となる。したがって、第一流路+第二流路+第三流路の合計は313%となり、第一流路だけの場合に比べると3倍以上の燃料吐出量を確保できる。
また、分割積層鉄心22aを分割積層ヨーク部22a1と積層ティース部22a2とに分割したため、積層ティース部22a2にコイル22bを巻装した後の状態で、(分割積層ヨーク部22a1無しで)コイルモールド22cの成形を行うことができる。このため、第一金型9a、第二金型9b内での積層ティース部22a2の位置決めが容易となりコイルモールド工程の作業性が向上する。
さらに、積層ティース部22a2は、1個ずつ分割されているため、固定子20として組み立てたときに隣り合う積層ティース部22a2同士となる各積層ティース部22a2を、互いに遠ざけた状態でコイル22bの巻装作業を行うことができ、コイル22bの巻装工程における作業性も良い。これに加え、巻線装置を配置する空間を容易に確保することができる。これにより、一度に多くのコイル22bを巻装したり、より断面積が大きいコイル22bを巻くことができ、固定子20のコイル22bを高密度化できる。また、コイル22bをコイルモールド22cで覆うため、燃料成分によってコイル22bが劣化することを抑制することができる。
さらに、第一流路を通る燃料は、回転子21の回転による力を受けて、軸方向に、渦巻くように流れることになり、モータの効率に影響を及ぼすが、第二流路、第三流路については回転子の回転力の影響を受けず、モータの効率を損なわないという効果がある。
なお、本実施の形態では、分割積層ヨーク部22a1の内周面、コイルモールド22cの外側面を曲面として説明したが、必ずしも曲面である必要はなく、例えば回転軸21aに対向する平面形状であっても良い。また、第二流路、第三流路は、どちらか一方だけを設けても良い。また、燃料ポンプを例として説明したが、液体であればどのような媒体にでも適用可能である。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係るポンプとポンプの製造方法について図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図7は、燃料ポンプ200の断面図である。実施の形態1の図2に相当する。軸方向に平行な断面は実施の形態1の図1と同じになるので省略する。
実施の形態1に係る燃料ポンプ100と、本実施の形態に係る燃料ポンプ200との異なる点は、積層ヨーク部222a1の構成と回転子221の構成である。本実施の形態では、積層ヨーク部222a1は、周方向に等分割されておらず一体である。また、回転子221には、回転軸21aと永久磁石21cとの間に回転子鉄心21bが存在する。図7には、主要構成部材と、図2と異なる構成部分についてのみ符号を付した。
回転子鉄心21bは、固定子220の積層鉄心222の鉄心片と同じ板厚の薄板を同じ枚数積層することで構成されている。回転子鉄心21bの内側には、回転軸21aが圧入、固定されている。回転子鉄心21bの外周面には、円筒形状の永久磁石21cが接着により固定されている。
図8は、回転子鉄心21bと固定子220の積層鉄心222の製造に使用する鉄心片の構成を示す図である。薄板であるフープ材5から、モータ2を構成したときと略同一構成となるような配置で、ヨーク鉄心片51とティース鉄心片52と回転子鉄心片53とを打ち抜き、これらを、それぞれ複数枚積層することで、積層ヨーク部222a1、積層ティース部222a2、回転子鉄心21bを製造する。このとき、3種類の各鉄心片の積層枚数は同じであり、同じフープ材5から打ち抜くため、積層ヨーク部222a1、積層ティース部222a2、回転子鉄心21bは全て、軸方向の長さが同じになる。
本発明の実施の形態2に係る燃料ポンプ200と燃料ポンプ200の製造方法によれば、実施の形態1の効果に加えて、コイルモールド22cを形成した後、積層ティース部の嵌合部Kを積層鉄心222の嵌合溝M2に嵌合する場合に、積層ヨーク部222a1が一体であるためそのハンドリングが1回で良く、作業性が改善する。また、固定子220の積層鉄心222と回転子鉄心21bを同一のフープ材5から打ち抜いて構成できるため、それぞれの鉄心片を別々の材料から打ち抜く場合に比べて、フープ材5の使用量を低減することができる。また、1つの金型で打ち抜けばよく、個々で打ち抜く場合に比べて、金型個数の抑制、プレス回数の低減を図ることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係るポンプとポンプの製造方法について図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図9は、燃料ポンプ300の断面図である。実施の形態1の図2に相当する。軸方向に平行な断面は、実際の構成はやや異なるが外見上は実施の形態1の図1と同じになるので省略する。
図10は、燃料ポンプ300のモータの内部における燃料の流路を示す図である。
図11は、コイルモールド322cの製造方法を説明する図である。
図11(a)は、コイル22b巻装後の積層ティース部322a2(モールド前の状態)の軸方向に垂直な断面図である。
図11(b)は、モールド用の第一金型309a、309bにコイル22b巻装後の積層ティース部322a2を入れた状態における軸方向に垂直な断面模式図である。
図11(c)は、コイル22bをモールド成形後の積層ティース部322a2の軸方向に垂直な断面図である。
実施の形態1に係る燃料ポンプ100と、本実施の形態に係る燃料ポンプ300との異なる点は、コイルモールド322cの形状と、ヨーク部穴H2の位置と、燃料流路の構成と、コイルモールド322cの製造方法である。
まず、コイルモールド322cの形状について説明する。図11(c)に示すようにコイルモールド322cは、積層ティース部322a2の一部分(実施の形態1と同じ)とコイル22bの周囲を絶縁部材(例えば熱可塑性樹脂:POM、PPSなど)で覆っている。
実施の形態1と同様に、このコイルモールド322cの外径r2は、分割積層ヨーク部322a1の内径r1よりも小さく成形され(r2<r1)、分割積層ヨーク部322a1の内周面322a1INとコイルモールド322cの外周面322cOUTとの間に間隙G2(第二流路)を構成する。
そして、実施の形態1と異なり、隣り合う積層ティース部322a2に巻かれた2つのコイル22bには別々のコイルモールド322cが形成され、隣り合うコイルモールド322cの間に、軸方向に貫通するスロット部穴H3が形成されている。このスロット部穴H3の内周側は、間隙G1(実施の形態1の第一流路)と連通している。また、スロット部穴H3の外周側は、間隙G2(第二流路)と連通している。
次に、ヨーク部穴H2の位置について説明する。実施の形態1では、分割積層ヨーク部22a1の嵌合溝Mと積層ティース部22a2の嵌合部Kとの接合部に、それぞれ軸方向に垂直な断面が半円形状の溝H11、H12を設けることでヨーク部穴H1を構成したが、本実施の形態では分割積層ヨーク部322a1の外周面と内周面の間に、軸方向に垂直な断面が丸形状のヨーク部穴H2を設けることとした。
次に、燃料の流路の全体形状について説明する。図10のハッチングで表示した部分が燃料流路である。実施の形態1で説明した間隙G1(第一流路)と、間隙G2(第二流路)と、ヨーク部穴H1とは位置が異なるヨーク部穴H2(第三流路)の他に、間隙G1と間隙G2の間を径方向に繋ぐスロット部穴H3(第四流路)を備え、第一流路と第二流路は、第4流路によって径方向に接続されている。そして第一、第二、第四流路は、すべて軸方向に貫通している。実施の形態1では、隣り合う積層ティース部22a2に巻装されたコイル22bの間は、完全にモールド樹脂で封止されていたが、本実施の形態ではその部分にスロット部穴H3が形成されていることになる。
次にコイルモールド322cの製造方法について説明する。
実施の形態1では、全ての積層ティース部22a2に巻装したコイル22bを一度に全てモールド金型に入れてモールドしたが、本実施の形態では、1個ずつモールドする。まず、図11(a)に示すように、積層ティース部322a2にインシュレータ8を取り付けた後、コイル22bを集中巻きする。次に、図11(b)に示すようにコイル22bを巻装後の1つの積層ティース部322a2をコイルモールド用の内型である第一金型309aと、外型である第二金型309bとの中に取り付ける。第一金型309aの外周面に積層ティース部322a2の内周面を当接させ、第二金型309bの内周面に積層ティース部322a2の嵌合部K3を当接させることで積層ティース部322a2と第一金型309aと第二金型309bとの位置決めを行っている。
また、スロット部穴H3を構成するために、コイル22bの周方向の両側面を、モールド用の間隔を開けて第二金型309bの側面部309bsで覆い、この第二金型309bの内周面309bINを第一金型309aの外周面309aOUTに当接させている。この状態で、絶縁性の樹脂を第一金型309aと第二金型309bとの間に流し込むことで、コイル22bと積層ティース部322a2の一部を覆うコイルモールド322cを製造することができる。
本実施の形態では、コイル22bを巻装後の複数の積層ティース部322a2をモールド用の金型に入れる訳ではなく、積層ティース部322a2を1個ずつモールド金型に挿入してモールド成形する製法とした。これにより、固定子320となったときに隣り合うことになる積層ティース部322a2同士の間隔に関係することなく、モールド用の金型を製造、使用できるため、第一金型309a、第二金型309bそれぞれの形状を簡略化でき、積層ティース部322a2の取り付け性も良い。
すなわち、もし実施の形態1の図5の状態でスロット部の中央に本実施の形態のスロット部穴H3のような穴を設けようとすると、外型と内型との間に径方向に繋がるようなスペーサ部材を配置することになるが、このスペーサ部材と各積層ティース部22a2に巻かれたコイル22bとが干渉しないように、当該スペーサ部材を丁寧にスロット内に挿入する必要があるからである。
図11(c)に示すように、コイルモールド322cの外周面322cOUTは、積層ティース部322a2の嵌合部K3よりも径方向の内側に形成されるようになっている。コイル22bがモールドされた積層ティース部322a2を、分割積層ヨーク部322a1に嵌合した分割固定子320bを9個、ハウジング4内に環状に固定することで、図9に示す固定子320を得る。
このように、分割固定子320bを環状に並べてハウジング4内に固定した状態において、隣り合う2つのコイルモールド322cの周方向の側面の間にスロット部穴H3が構成される。その後は、実施の形態1と同じ方法で燃料ポンプ300を組み立てる。
本発明の実施の形態3に係る燃料ポンプ300と燃料ポンプ300の製造方法によれば、実施の形態1の効果に加えて、スロット部穴H3を流路として使用することができ、燃料の吐出量を更に増大できる。実施の形態1では、スロット部穴H3に相当する部分には全体にモールド樹脂が充填されていたが、この部分の中央部を燃料流路として利用することにより、モータ2を大きくする必要が無く、大吐出量かつ小型化が可能な燃料ポンプ300を提供することができる。
また、コイルモールド322cを個々の積層ティース部322a2単位で形成できるので、コイル22bの巻装後の積層ティース部322a2をモールドする金型を簡素化でき、コイルモールド工程の作業性を向上できる。
さらに、第一流路を通る燃料は、上述のように回転子21の回転に影響を及ぼすが、本実施の形態では、第一流路と、第二流路及び第四流路が連通しているので、回転子21の回転により渦巻いた燃料が、遠心力により第四流路から第二流路に流れ込むので、第一流路を通る燃料が回転子21の回転を阻害する要因を緩和できるという効果がある。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係るポンプとポンプの製造方法について図を用いて、実施の形態1、2と異なる部分を中心に説明する。
図12は、燃料ポンプ400の断面図である。実施の形態1の図2に相当する。
実施の形態1、2に係る燃料ポンプ100、200と、本実施の形態に係る燃料ポンプ400との異なる点は、コイルモールド422cの外周面の内、積層ティース部22a2の周囲を覆う部分の外周面が、積層ヨーク部422a1の内周面422a1INと、接触部422c1により所定の範囲だけ接触している点である。
本発明の実施の形態4に係る燃料ポンプ400と燃料ポンプ400の製造方法によれば、積層ヨーク部422a1の内周面422a1INとコイルモールド422cの外周面の当接面積を接触部422c1により増やすことができ、実施の形態1、2に係る燃料ポンプ100、200よりも積層ヨーク部422a1とコイルモールド422cとの固定力を向上させることができる。これにより、さらに燃料ポンプ400の運転時の振動を抑制できる効果がある。製造する燃料ポンプの仕様に応じて有利な燃料ポンプを選択すれば良い。 なお、本明細書では、固定子鉄心及び回転子鉄心について積層鉄心を用いて説明したが、それぞれ、1つの材料から形成された鉄心であっても良い。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100,200,300,400 燃料ポンプ、2 モータ、
20,220,320 固定子、320b 分割固定子、20IN 内周面、
21,221 回転子、21OUT 外周面、21a 回転軸、21b 回転子鉄心、
21c 永久磁石、22,222 積層鉄心、22a 分割積層鉄心、
22a1,322a1 分割積層ヨーク部、222a1,422a1 積層ヨーク部、
22a2,222a2,322a2 積層ティース部、22b コイル、
22c,322c,422c コイルモールド、3 ポンプ部、31 ポンプベース、
32 ポンプカバー、33 インペラ、34 吸入口、35 ポンプ部流路、
36 ポンプ部吐出口、4 ハウジング、5 フープ材、61 軸受、62 軸受、
7 エンドカバー、71 吐出口、72 電源端子、73 逆止弁、73a 弁、
73b バネ、8 インシュレータ、9a,309a 第一金型、
9b,309b 第二金型、F 縁、K,K3 嵌合部、M,M2,M3 嵌合溝、
G1,G2,G4 間隙、H1,H2 ヨーク部穴、H3 スロット部穴、
S1〜S4 間隙、r1 内径、r2 外径。

Claims (11)

  1. ハウジングと、前記ハウジングの軸方向の一方の開口部を塞ぐように配設されたエンドカバーと、
    前記ハウジングの他方の開口部を塞ぐように前記ハウジング内に配設され、外部から液体を吸入してハウジング内に前記液体を圧送するポンプ部と、
    前記ハウジング内に配設され、前記ポンプ部を駆動するモータと、
    所定の圧力以上に加圧された前記液体を前記ハウジング外に吐出する吐出口を備え、
    前記モータは、固定子と前記固定子の内周側に配設される回転子とを備え、
    前記固定子は、環状のヨーク部と、前記ヨーク部から内側に突出する複数のティース部とからなる鉄心と、それぞれの前記ティース部に絶縁部材を介して巻装されたコイルと、前記コイルを前記液体から絶縁するコイルモールドとを備え、
    前記回転子の外周面と前記固定子の内周面との間に、前記固定子の軸方向に形成され、前記液体を前記液体の吸入側から吐出側に流す第一流路と、
    前記固定子の内周面よりも径方向外側、かつ、前記ヨーク部の外周面より径方向内側に位置し、前記液体を前記液体の前記吸入側から前記吐出側に流す他の流路を備えたポンプ。
  2. 前記コイルモールドの外周面と、前記ヨーク部の内周面との間に、前記液体が、前記吸入側から前記吐出側に、軸方向に通る、前記他の流路としての第二流路を備えた請求項1に記載のポンプ。
  3. 隣り合うティース部に形成された2つの前記コイルモールドの間に、軸方向に貫通し前記他の流路としての第四流路を形成するスロット部穴を備えた請求項1に記載のポンプ。
  4. 隣り合うティース部に形成された2つの前記コイルモールドの間に、軸方向に貫通し前記他の流路としての第四流路を形成するスロット部穴を備えた請求項2に記載のポンプ。
  5. 前記第四流路は、前記第一流路と、前記第二流路とに連通している請求項4に記載のポンプ。
  6. 前記鉄心は、前記コイルモールドの外周面より径方向外側のヨーク部に、軸方向に貫通し、前記他の流路としての第三流路を構成するヨーク部穴を備えた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のポンプ。
  7. 前記鉄心は、前記ヨーク部と、複数の前記ティース部に分割されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポンプ。
  8. 前記ヨーク部は、内周に前記ティース部の外周側に形成された嵌合部を嵌合する、軸方向に延在する嵌合溝を有し、前記ヨーク部穴は、前記嵌合溝と、前記嵌合部の接合部かつ、前記ティース部を周方向に二分する線分の延長線上に設けられている請求項6に記載のポンプ。
  9. 前記コイルモールドの外周面に、前記ヨーク部の内周面と接触する接触部を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のポンプ。
  10. 前記鉄心は、鉄心片を軸方向に積層した積層鉄心である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のポンプ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のポンプの製造方法であって、
    ティース部を製造するティース製造工程と、前記ティース部に対して、前記絶縁部材を介して前記コイルを集中巻きするコイル巻装工程と、前記コイル巻装工程後に前記コイルと前記絶縁部材とをモールドする、コイルモールド工程とを含むポンプの製造方法。
JP2015095432A 2015-05-08 2015-05-08 ポンプとポンプの製造方法 Active JP6562702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015095432A JP6562702B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 ポンプとポンプの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015095432A JP6562702B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 ポンプとポンプの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016211417A true JP2016211417A (ja) 2016-12-15
JP6562702B2 JP6562702B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=57551457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015095432A Active JP6562702B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 ポンプとポンプの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6562702B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108736680A (zh) * 2017-04-21 2018-11-02 三菱电机株式会社 直流电动机
WO2022208750A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 本田技研工業株式会社 モーター構造

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4982303U (ja) * 1972-11-06 1974-07-17
JPH0397352U (ja) * 1990-01-20 1991-10-07
JPH10271738A (ja) * 1997-03-21 1998-10-09 Shibaura Eng Works Co Ltd ポンプ用モータ
JP2003070199A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Hitachi Ltd モータまたは発電機及びその製造方法
JP2003125548A (ja) * 2001-10-10 2003-04-25 Nissan Motor Co Ltd 回転電機のステータ
JP2007127013A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Denso Corp 燃料ポンプ
JP2011120402A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Hitachi Ltd 回転電機
JP2012023818A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 電動機の固定子
JP2014013029A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Aisan Ind Co Ltd 流体ポンプ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4982303U (ja) * 1972-11-06 1974-07-17
JPH0397352U (ja) * 1990-01-20 1991-10-07
JPH10271738A (ja) * 1997-03-21 1998-10-09 Shibaura Eng Works Co Ltd ポンプ用モータ
JP2003070199A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Hitachi Ltd モータまたは発電機及びその製造方法
JP2003125548A (ja) * 2001-10-10 2003-04-25 Nissan Motor Co Ltd 回転電機のステータ
JP2007127013A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Denso Corp 燃料ポンプ
JP2011120402A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Hitachi Ltd 回転電機
JP2012023818A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 電動機の固定子
JP2014013029A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Aisan Ind Co Ltd 流体ポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108736680A (zh) * 2017-04-21 2018-11-02 三菱电机株式会社 直流电动机
JP2018183010A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 三菱電機株式会社 直流電動機
WO2022208750A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 本田技研工業株式会社 モーター構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6562702B2 (ja) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7560839B2 (en) Electric motor and fuel pump having the same
US9954415B2 (en) Rotor for brushless motor
JP4893991B2 (ja) 燃料ポンプ
US8622722B2 (en) Fuel pump
US20070086905A1 (en) Brushless motor and fluid pump having the same
JP4797822B2 (ja) 燃料ポンプの製造方法
JP2010063344A (ja) 燃料供給ポンプ
JP2006296125A (ja) 永久磁石埋め込み型モータ及びポンプ装置
CN102454641B (zh) 泵装置
TWI678054B (zh) 軸向間隙型旋轉電機及其製造方法
JP2013132122A (ja) ブラシレスモータ
US20160201692A1 (en) Fuel pump
JP6562702B2 (ja) ポンプとポンプの製造方法
JP4408674B2 (ja) 燃料ポンプ
JP2007209128A (ja) モータおよびそれを用いた燃料ポンプ
JP2013017303A (ja) ブラシレスモータ、および、それを備えた燃料ポンプ
JP5771958B2 (ja) ポンプ装置
JP6331950B2 (ja) ステータ
JP2007187145A (ja) 燃料ポンプ
US20160230772A1 (en) Fuel pump
WO2018047602A1 (ja) ポンプ用モータ
US20160369818A1 (en) Fuel pump
JP6689127B2 (ja) 燃料ポンプ
JP2016134978A (ja) 燃料ポンプおよび燃料ポンプの製造方法
JP2006054993A (ja) 燃料ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6562702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250