JP2018062908A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ある吐出弁装置では、弁座部と弁取付面との間にリード弁が接触しない段差部が十分に設けられており、弁取付面とリード弁の全面とが付着することを防ぐとともに、弁座部と弁取付面を厳密に同一平面上にしなくてもリード弁が変形することで弁座全面を確実に封止することができ、性能の低下を防止している。
圧縮機は、吐出孔形成部材の前記吐出孔の周辺に形成される凹部を備える。
この凹部は、底部に弁座部と、弁取付面と、前記弁座部と前記弁取付面との間に設けられ前記両者より深さの深い段差部と、を有する。
吐出弁装置は、凹部内に収容され、リード弁と、弁押えと、を有する。
リード弁は、一端側に設けられ弁取付面に固定される固定支持部と、他端側に設けられ弁座部に接離して吐出孔を開閉する弁頭部と、固定支持部と弁頭部とを繋ぐ長尺状のリード弁本体と、を有する。
弁押えは、リード弁に対向して設けられ、一端側がリード弁の固定支持部とともに吐出孔形成部材の弁取付面に固定されて他端側が吐出孔から離反する向きに立ち上がっている。
リード弁の可動起点における幅寸法H1は、リード弁の幅方向両端部が可動起点よりも弁座部側に位置する弁取付面の段差部側端部に対向する部分のリード弁の幅寸法H2より小さく構成される。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の圧縮機について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、一部断面で示した圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成を示している。
圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース9を有し、密閉ケース9内には、上部側に位置する電動機部10と、下部側に位置する圧縮機構部11とが収容されている。これらの電動機部10と圧縮機構部11とは、上下方向の中心線を有してその中心線回りに回転する回転軸12を介して連結されている。
さらに、主軸受18aには、第1吐出弁装置23aを覆う位置に配置され、第1吐出孔22aから吐出されたガス冷媒が流入する第1マフラ24aが取付けられている。また、副軸受18bには、第2吐出弁装置23bを覆う位置に配置され、第2吐出孔22bから吐出されたガス冷媒が流入する第2マフラ24bが取付けられている。第1マフラ24a内と第2マフラ24b内とは、副軸受18bと第2シリンダ17bと仕切板15と第1シリンダ17aと主軸受18aとを貫通して形成された連通路(図示せず)により連通されている。第1マフラ24aには、第1・第2マフラ24a、24b内に流入したガス冷媒を密閉ケース9内に流入させる連通孔25が形成されている。
また、第1吐出弁装置23aの第1リード弁27aが配置される第1凹部26aの底部には、第1リード弁27aの弁頭部34が当接する弁座部41と、固定支持部33が当接する弁取付面42と、これら弁座部41と弁取付面42間に設けられ第1リード弁27aが接触しないように深さが深く形成された段差部40が設けられている。
段差部40を設けることで、第1凹部26aの底部と第1リード弁27aの全面が付着することを防ぎ、弁の応答性を保つとともに、弁座部41と弁取付面42を厳密に同一平面上にしなくても第1リード弁27aが変形することで弁座全面を確実に封止することができる。
なお、第2吐出弁装置23b側の第2凹部26bにも同様に、構成される。
ここで、第1リード弁27aの可動起点35aとは、第1弁押え28aが平坦部から立ち上がりを開始する位置と対向する位置を意味する。つまり、第1弁押え28aが立ち上がっている部分は、第1リード弁27aがその長手方向に直交する上下方向に対して可動することができる。この長手方向において、固定支持部33側から弁頭部34に向かって、最初に可動が可能となる点を、第1リード弁27aの可動起点という。
また、弁取付面42の段差部40側端部42aとは、第1凹部26a底部に配置される第1リード弁27aの固定支持部33が当接する面である弁取付面42において、隣接する段差部40と接する側の端部を意味している。
ここで、(第1リード弁27aの)弁取付面42の段差部40側端部42aに対向する部分の幅寸法“H2”とは、弁取付面42と段差部40の境目となる縁と、この縁に第1リード弁27aの幅方向両端部が接する点P、Pを結んだ線(段差部40側端部42a)において、対向する第1リード弁27aの幅方向両端部間の幅寸法を指している。
つまり、弁取付面42と段差部40の境界となる縁と、この縁に第1リード弁27aとが接する箇所における、第1リード弁27aの幅寸法を“H2”ということができる。
第1リード弁27aの主軸受18aへの固定は、例えば、第1リード弁27aの固定支持部33に形成された取付孔38にリベット39を挿通して第1弁押え28aと共にリベット締めすることにより行われる。
このため、リード弁のたわみやねじれが少なく信頼性が高い圧縮機を提供することができる。
加えて、第1リード弁27aは、第1吐出弁装置23aに形成された第1凹部26a内に設けられるとともに、固定時において第1凹部26aに対し固定具であるリベット39を中心とする回転方向の動きを規制するガイド部36が、第1リード弁27aと分岐して固定支持部33から弁座部41側に向かって設けられる。そして、ガイド部36の弁座部41側端部は、第1リード弁27aの可動起点と、弁取付面42の段差部40側端部42aとの間に位置させても良い。
なお、第2リード弁27bも同様の構成とすることができる。
このように構成することで、弁の開度が大きくなる高流量・高回転域において、第1弁押え28aに接触する第1リード弁27aの幅が大きくなり、弁剛性を上げ応答性を向上でき、弁の閉じ遅れをも防止することができる。したがって、圧縮機の性能と信頼性を向上することができる。
なお、第2リード弁27bも同様に、第2吐出孔22bを開弁する際の開度が全開にならないよう、開度が最大になる前に第2弁押え28bに接触するよう構成しても良い。
このように構成することで、弁取付面42の段差部40側端部42aにおいて、第1リード弁27aの可動起点35aからの距離が小さいため、第1弁押え28aと弁取付面42との間のすきまが小さく、かつこの部分におけるリード弁の幅寸法を大きく形成しているため、第1リード弁27aのねじれ量を抑制することができる。したがって、より信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
なお、第2リード弁27bも同様に構成しても良い。
このように構成することで、弁押え28の精度等により可動起点35aにばらつきが生じた場合でも、弁が開く瞬間の弁剛性を同一にすることができ、過圧縮損失のばらつきのない、高品質の圧縮機を提供することができる。
なお、第2リード弁27bも同様に構成しても良い。
Claims (6)
- 作動流体を圧縮する圧縮機構部と、圧縮された前記作動流体が吐出される吐出孔を開閉する吐出弁装置とを有する圧縮機において、
吐出孔形成部材の前記吐出孔の周辺に形成され、底部に弁座部と、弁取付面と、前記弁座部と前記弁取付面との間に設けられ前記両者より深さの深い段差部と、を有する凹部を備え、
前記吐出弁装置は、前記凹部内に収容され、
一端側に設けられ前記弁取付面に固定される固定支持部と、他端側に設けられ前記弁座部に接離して前記吐出孔を開閉する弁頭部と、前記固定支持部と前記弁頭部とを繋ぐ長尺状のリード弁本体と、を有するリード弁と、
前記リード弁に対向して設けられ、一端側が前記リード弁の固定支持部とともに前記弁取付面に固定具により固定されて他端側が前記吐出孔から離反する向きに立ち上がった弁押えと、を有し、
前記リード弁の可動起点における幅寸法H1は、前記リード弁の幅方向両端部が前記可動起点よりも前記弁座部側に位置する前記弁取付面の段差部側端部に対向する部分の前記リード弁の幅寸法H2より小さく構成される圧縮機。 - 前記リード弁は、前記吐出孔を開くとき、前記リード弁の前記弁取付面段差部側端部に対向する部分が、弁頭部よりも先に前記弁押えに接触するように構成される、請求項1に記載の圧縮機。
- 前記リード弁の前記弁取付面の段差部側端部に対向する部分の幅寸法H2は、前記リード弁の前記可動起点から前記弁取付面の段差部側端部までの距離Lよりも大きく構成される、請求項1または2に記載の圧縮機。
- 前記リード弁は、一端側が前記固定支持部側に繋がり、他端側がスリットを介して前記リード弁本体の長手方向の側面に対向して延出したガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記固定支持部における前記固定具を中心とする回転方向の動きを規制する、請求項1ないし3に記載の圧縮機。 - 前記リード弁は、前記リード弁の前記可動起点近傍において、所定の長さの幅同一部分を形成する、請求項1ないし4に記載の圧縮機。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の圧縮機と、前記圧縮機に接続される放熱器と、前記放熱器に接続される膨張装置と、前記膨張装置と前記圧縮機との間に接続される吸熱器とを備える冷凍サイクル装置。
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CN109441772A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-08 | 合肥安信瑞德精密制造有限公司 | 一种制冷压缩机阀板组合 |
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CN109441772B (zh) * | 2018-12-19 | 2024-03-22 | 合肥安信瑞德精密制造有限公司 | 一种制冷压缩机阀板组合 |
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