JP2018062862A - ルーツポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係るルーツポンプ1の断面図である。ルーツポンプ1は、吸込口2を通ってポンプケーシング3内に吸い込まれた流体を加圧して、吐出口4から吐出させるポンプである。図1に示すように、ポンプケーシング3の内部は隔壁5によって仕切られて、吸込室6と吐出室7に区画されている。吸込口2は吸込室6と外部空間の間に配置され、吐出口4は吐出室7と外部空間の間に配置されている。吸込室6と吐出室7の間には、ロータケーシング8が配置されている。ロータケーシング8は、繭型の断面形を成していて、吸込室6及び吐出室7と連絡する区画である。そのため、ルーツポンプ1によって搬送される流体は、外部空間から吸込口2を通って吸込室6の内部に吸入され、ロータケーシング8を通って吐出室7の内部に流入する。吐出室7の内部に流入した流体は吐出口4を通って外部空間に吐出される。
第1の実施形態においては、栓体15に先端部15aと中間部15bと基部15cを備えて、バイパス穴14の開度を不連続(段階的)に変更する例を示したが、栓体15の形状は、このようなものには限定されない。栓体15は、例えば、図3(a)に示すような円錐形、あるいは図3(b)に示すような円錐台形の外形を備えていても良い。このように、栓体15の外形を円錐形又は円錐台形にすれば、バイパス穴14の開度を連続的(無段階)に変化させることができる。バイパス穴14の開度を連続的(無段階)に変化させることができれば、バイパス穴14の開度の微妙な調整が可能になり、ルーツポンプ1の性能が向上する。
第1及び第2の実施形態においては、栓体15の動作範囲に特に制限を設けない例を示した。そのため、第1及び第2の実施形態においては、バイパス流路の開度を0%から100%の間で自由に変更することができたが、バイパス流路開度変更手段によってバイパス流路の開度が変更される範囲を制限又は変更できるようにしても良い。例えば、図4に示すように、蓋13とグリップ17の間において、シャフト16に円筒状のカラー19を取り付けて、シャフト16の動作範囲を制限するようにしても良い。このように構成すれば、バイパス流路の開度が変更される範囲を制限することができる。なお、カラー19の取り付けは、グリップ17をシャフト16から取り外して行う。つまり、グリップ17をシャフト16から取り外して、カラー19をシャフト16に嵌め込み、その後にグリップ17をシャフト16に取り付ける。また、サイズ(長さ)の異なる複数のカラー19を用意して、適宜交換するようにすれば、バイパス流路開度変更手段によってバイパス流路の開度が変更される範囲を変更することができる。
第1ないし第3の実施形態においては、シャフト16が、シャフト16とOリング18の間に生じる摩擦力によって、ポンプケーシング3に保持されるようにしたが、シャフト16をポンプケーシング3に保持する手段は摩擦力を利用するものには限定されない。シャフト16に雄ねじを形成して、該雄ねじをポンプケーシング3に保持された雌ねじに噛み合わすようにしても良い。例えば、図5に示すように、シャフト16に雄ねじ16aを形成し、雄ねじ16aを蓋13に固定されたナット13aに噛み合わせて、雄ねじ16aがナット13aで保持されるようにしても良い。なお、蓋13はポンプケーシング3に保持されているので、蓋13に固定されたナット13aはポンプケーシング3に保持された雌ねじに相当する。このような構成を選択すれば、シャフト16に軸方向の外力が加わっても、シャフト16は蓋13に対して進退しない。そのため、栓体15がポンプケーシング3内の流体から大きな圧力を受けても、栓体15はバイパス穴14に対して進退しないので、バイパス穴14の開度は変動しない。一方、シャフト16を長さ方向の中心軸回りに回転させれば、シャフト16はポンプケーシング3に対して進退し、栓体15はバイパス穴14に対して進退する。そのため、必要な場合には、バイパス穴14の開度を変更することができる。
最後に第1ないし第4の実施形態に係るルーツポンプ1の作用について説明する。ルーツポンプ1が新品の時は、バイパス穴14の開度100%の状態で、ルーツポンプ1を運転する。バイパス穴14の断面積は、ルーツロータ9が設計された通りの形状を備えている時、つまり新品の時のルーツロータ9の性能とバランスするように設定されている。そのため、バイパス穴14の開度を100%にすれば、ルーツポンプ1は、ほぼ設計通りの性能を発揮する。
2 吸込口
3 ポンプケーシング
4 吐出口
5 隔壁
5a 上部隔壁
5b 下部隔壁
6 吸込室
7 吐出室
8 ロータケーシング
9 ルーツロータ
10 掃除用穴
11 掃除用穴
12 蓋
13 蓋
13a ナット
14 バイパス穴
15 栓体
15a 先端部
15b 中間部
15c 基部
16 シャフト
16a 雄ねじ
17 グリップ
18 Oリング
19 カラー
Claims (7)
- 吸込室と吐出室の間に配置されたロータケーシングと、
前記ロータケーシング内に配置されて外部動力によって回転駆動される1組のルーツロータと、
前記吸込室と前記吐出室の間を連絡して前記吐出室内にある搬送対象流体の一部を前記吸込室内に還流させるバイパス流路と、を備えて、
外部から前記吸込室に流入する搬送対象流体を、前記ロータケーシングを通して前記吐出室に送出して、前記吐出室から外部に吐出させるルーツポンプにおいて、
前記バイパス流路の開度を変更するバイパス流路開度変更手段を備える、
ことを特徴とするルーツポンプ。 - 前記バイパス流路開度変更手段は、前記バイパス流路に対して進退する栓体であって、
前記栓体は、前記栓体を進退軸に直交する平面で切断した断面積が、前記バイパス流路に近い端部で最小にされ、前記バイパス流路から遠ざかるに従って大きくされている、
ことを特徴とする請求項1に記載のルーツポンプ。 - 前記栓体は、前記栓体を進退軸に直交する平面で切断した断面積が、前記バイパス流路から遠ざかるに従って、連続的に変化する、
ことを特徴とする請求項2に記載のルーツポンプ。 - 前記栓体は、前記栓体を進退軸に直交する平面で切断した断面積が、前記バイパス流路から遠ざかるに従って、不連続に変化する、
ことを特徴とする請求項2に記載のルーツポンプ。 - 前記栓体は、ポンプケーシングに保持されて、前記バイパス流路に対して進退するシャフトの先端に固定されている、
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載のルーツポンプ。 - 前記シャフトが前記バイパス流路に対して進退する動作範囲を制限する動作範囲制限手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のルーツポンプ。 - 前記シャフトには雄ねじが形成されていて、前記シャフトは前記雄ねじを前記ポンプケーシングに保持された雌ねじに噛み合わすことによって、前記ポンプケーシングに保持されるとともに、前記雄ねじを前記雌ねじに対して回転させることによって、前記ポンプケーシングに対して進退するよう構成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のルーツポンプ。
Priority Applications (1)
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JP2016200047A JP2018062862A (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | ルーツポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=61966520
Family Applications (1)
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JP2016200047A Pending JP2018062862A (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | ルーツポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018062862A (ja) |
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-
2016
- 2016-10-11 JP JP2016200047A patent/JP2018062862A/ja active Pending
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