JP2018062774A - 衛生設備機器 - Google Patents

衛生設備機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018062774A
JP2018062774A JP2016201234A JP2016201234A JP2018062774A JP 2018062774 A JP2018062774 A JP 2018062774A JP 2016201234 A JP2016201234 A JP 2016201234A JP 2016201234 A JP2016201234 A JP 2016201234A JP 2018062774 A JP2018062774 A JP 2018062774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
user
bowl
control unit
toilet lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016201234A
Other languages
English (en)
Inventor
桂也 笹垣
Yoshiya Sasagaki
桂也 笹垣
山▲崎▼ 洋式
Hironori Yamazaki
洋式 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016201234A priority Critical patent/JP2018062774A/ja
Publication of JP2018062774A publication Critical patent/JP2018062774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】使用者の排泄物に含まれる汚染物質の拡散を抑制できる衛生設備機器を提供することを目的とする。【解決手段】使用者が排泄を行うボウルを有する便器と、前記便器に洗浄水を供給して前記便器を洗浄する便器洗浄手段と、前記便器に対して開閉可能に設けられた便座と、前記便座に対して開閉可能に設けられ、閉じた状態において前記ボウルを覆う便蓋と、前記便蓋を開閉する駆動部と、前記便器洗浄手段と前記駆動部とを制御する制御部と、前記便座への前記使用者の着座を検知する着座検知手段と、を備え、前記制御部は、前記着座検知手段が前記使用者の離座を検知すると、前記便蓋を閉じるように前記駆動部を制御し、前記便蓋が閉じた状態において前記便器を洗浄するように前記便器洗浄手段を制御することを特徴とする衛生設備機器が提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生設備機器に関する。
使用者が腰掛けた姿勢で排泄行為を行う便器と、便蓋と、を有する衛生設備機器が使用されている。従来、便蓋は、便器に洗浄水を供給して排泄物を流す便器洗浄の後に、閉じられることが多かった。
一方、使用者の排泄物には、衛生設備機器やトイレルーム内を汚染する汚染物質が含まれていることがある。例えば、病院などの施設においては、感染症を患っている使用者、抗癌剤を投与されている使用者、放射線治療を受けている使用者などの排泄物には、細菌、薬剤、放射性物質などの汚染物質が含まれている場合がある。このため、使用者の排泄行為後や便器洗浄中に便蓋が開いたままとなっていると、汚染物質が拡散してしまう懸念がある。
これに対して、特許文献1に記載のトイレアセンブリにおいては、流水動作中に便蓋が閉じた位置に固定される。これにより、病原菌などによる汚染を抑制できることが記載されている。
特許第5871278号
特許文献1に記載のトイレアセンブリにおいては、使用者の流水動作の指示があるまで、または、使用者が立ち去るまでは、便器の蓋が開いたままである。このときに汚染物質が拡散する恐れがある。また、特許文献1に記載のトイレアセンブリにおいては、流水動作の終了後、一定期間は便蓋が閉じた位置に固定されるため、使用者は、一定期間便器を使用することができない。便器が使用可能になるまで一定期間待つ行為は、使用者にとって、特に排泄行為を待つことができない疾病者にとって、大きな苦痛となる。このため、衛生設備機器において、汚染物質の拡散を抑制するにあたり、改善の余地があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、使用者の排泄物に含まれる汚染物質の拡散を抑制できる衛生設備機器を提供することを目的とする。
第1の発明は、使用者が排泄を行うボウルを有する便器と、前記便器に洗浄水を供給して前記便器を洗浄する便器洗浄手段と、前記便器に対して開閉可能に設けられた便座と、前記便座に対して開閉可能に設けられ、閉じた状態において前記ボウルを覆う便蓋と、前記便蓋を開閉する駆動部と、前記便器洗浄手段と前記駆動部とを制御する制御部と、前記便座への前記使用者の着座を検知する着座検知手段と、を備え、前記制御部は、前記着座検知手段が前記使用者の離座を検知すると、前記便蓋を閉じるように前記駆動部を制御し、前記便蓋が閉じた状態において前記便器を洗浄するように前記便器洗浄手段を制御することを特徴とする衛生設備機器である。
この衛生設備機器によれば、使用者の離座により便蓋が閉じられるため、使用者の排泄行為の終了後、速やかに便蓋を閉じることができる。また、便蓋が閉じた状態で便器が洗浄される。これにより、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ボウルに向けて前記使用者が排泄した尿量を測定する尿量測定手段をさらに備え、前記制御部は、前記使用者の尿量の測定が終了したことを示す測定終了信号を受信すると、前記便蓋を閉じるように前記駆動部を制御し、前記便蓋が閉じた状態において前記便器を洗浄するように前記便器洗浄手段を制御することを特徴とする衛生設備機器である。
この衛生設備機器によれば、測定終了信号により便蓋が閉じられるため、使用者の排尿の終了後、速やかに便蓋を閉じることができる。これにより、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記使用者を検知する人体検知手段をさらに備え、前記制御部は、前記人体検知手段が前記使用者を検知すると前記便蓋を開くように前記駆動部を制御する第1モードと、前記便蓋を開く制御を実行しない第2モードと、を有し、前記着座検知手段が前記使用者の着座を検知したとき、または、前記便座が開いたときに、前記第1モードから前記第2モードへ切り替わり、前記便器洗浄手段による前記便器の洗浄が終了した後に前記第2モードから前記第1モードへ切り替わることを特徴とする衛生設備機器である。
この衛生設備機器によれば、第1モードにおいては、使用者の検知によって便蓋が開くため、使い勝手を向上させることができる。一方、使用者が着座したとき、または、便座が開いたときから、便器の洗浄が終了するまでは、制御部は第2モードであり、便蓋を開く操作を受け付けない。これにより、排泄行為の終了後に適切に便蓋を閉じた状態とすることができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記便器の洗浄中に前記便蓋に閉じる方向のトルクを発生させるように前記駆動部を制御することを特徴とする衛生設備機器である。
この衛生設備機器によれば、便器の洗浄中には、便蓋が開きにくい。これにより、便器の洗浄中に便蓋を閉じたままの状態とすることを使用者に促すことができる。また、便器をどうしても使用したい使用者は、便蓋を手で開くことも可能である。このため、使い勝手を維持しながら、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、報知手段をさらに備え、前記制御部は、前記便器が洗浄中であることを音及び光の少なくともいずれかにより報知するように前記報知手段を制御することを特徴とする衛生設備機器である。
この衛生設備装置によれば、報知手段によって、便器の洗浄中に便蓋を閉じたままの状態とすることを使用者に促すことができる。また、便器をどうしても使用したい使用者は、便蓋を手で開くことも可能である。このため、使い勝手を維持しながら、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
本発明の態様によれば使用者の排泄物に含まれる汚染物質の拡散を抑制できる衛生設備機器が提供される。
実施形態に係る衛生設備機器が設置されたトイレルームを例示する斜視図である。 実施形態に係る衛生設備機器を例示するシステム構成図である。 実施形態に係る衛生設備機器の動作を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生設備機器が設置されたトイレルームを例示する斜視図である。
図1に示すように、実施形態に係る衛生設備機器1は、便器2と、便座200と、便蓋201と、を有する。
便器2は、例えば床置き式の洋風大便器(洋式腰掛便器)である。便座200および便蓋201は、便器2の上に設けられている。
また、この例では、衛生設備機器1は、便器2の後方に設けられた機能部5(尿量測定手段)を有する。機能部5は、使用者(被験者)が排泄する尿の量や、尿流率(単位時間当たり排泄尿量)などの排尿情報を測定する機能を有する。
トイレルームの壁面には、バーコード読取装置10と、操作部11と、が設置されている。操作部11は、排尿情報測定用のリモコン12と、便器用のリモコン14と、を含む。リモコン12には、排尿情報の測定開始を指示する測定開始スイッチや、排尿が終了したことを指示する排尿終了スイッチ等が設けられている。リモコン14には、便器2の洗浄を指示するスイッチ等が設けられている。
機能部5の上には、データ出力装置16が設けられている。データ出力装置16は、機能部5の測定結果等を印刷するプリンタである。
図2は、実施形態に係る衛生設備機器を例示するシステム構成図である。
図2に示すように、衛生設備機器1は、制御部405を有する。制御部405は、IC素子を含んだ制御回路である。例えば、使用者が操作部11のスイッチを操作すると、操作に応じた信号が制御部405へ送信される。また、後述するセンサ(入室検知センサ、人体検知センサ、着座検知センサ)は、検知結果に関する信号を制御部405へ送信する。制御部405は、これらの信号に基づいて、衛生設備機器1の各機能を電気的に制御する。
なお、実施形態においては、制御部405は、別々の基板上に設けられた2以上の回路でもよい。また、各回路が有線または無線により適宜接続されていてもよい。以下では、複数の回路が用いられた場合であっても、説明の便宜上、それらを制御部405と呼ぶ。
便器2は、使用者が排泄を行うボウル22と、トラップ24と、を有する。トラップ24は、ボウル22の下方に接続されている。また、便器2は、排水配管26に接続されている。ボウル22には、トラップ24によって溜水23が形成されている。溜水23は、排水配管26とボウル22との間を遮断する封水の役割を持つ。特に、医療機関においては、患者や医療関係者が存在するトイレと、細菌、薬剤、放射性物質などの汚染物質が存在する可能性のある部分を分断するために重要である。
また、衛生設備機器1は、便器2のリムに配置されたリム吐水口215と、トラップ24の下方に配置されたゼット吐水口541(便器洗浄手段)と、を有する。使用者は、便器2において排泄をした後、操作部11の洗浄スイッチを押す。操作部11の洗浄スイッチが押されると、操作部11は、制御部405に洗浄信号を送信する。制御部405は、洗浄信号を受信すると、開閉弁を制御して、水道管などの給水源20からの水(洗浄水)をリム吐水口215及びゼット吐水口541から吐出させる。ゼット吐水口541がトラップ24内に水を吐出すると、トラップ24においてサイフォン現象が発生する。このサイフォン現象によって、排水配管26に負圧が発生する。その結果、ボウル22内の溜水23は、排水配管へ排出される。このように、リム吐水口215及びゼット吐水口541は、便器2に洗浄水を供給して便器2を洗浄する(便器洗浄)。
便座200は、回転軸200aによって軸支されており、便器2に対して開閉可能に設けられている。図2には便座200が開いた状態(上げられた状態)を示し、図1には便座200が閉じた状態(下げられた状態)を示す。
便蓋201は、回転軸201aによって軸支されており、便器2に対して開閉可能に設けられている。図1及び図2には、便蓋201が開いた状態を示す。また、図2には、一点鎖線で便蓋201が閉じた状態を示す。便蓋201は、閉じた状態において、ボウル22及び便座200を覆う。
また、衛生設備機器1は、便座200を開閉する駆動部200dと、便蓋201を開閉する駆動部201dと、を有する。
駆動部201dは、例えば、歯車などの部材を介して回転軸201aと係合したモータを有する。モータの駆動によって生じたトルクは、回転軸201aを介して便蓋201に伝達される。このようにして、駆動部201dは、便蓋201に、閉じる方向のトルク、及び、開く方向のトルクを発生させることができる。
同様に、駆動部200dは、便座200に、閉じる方向、及び、開く方向のトルクを発生させることができる。
また、衛生設備機器1は、入室検知センサ402(人体検知手段)と、人体検知センサ403(人体検知手段)と、着座検知センサ404と、を有する。
着座検知センサ404は、使用者が便座200に着座する直前において便座200の上方に存在する人体や、便座200に着座した使用者を検知することができる。すなわち、着座検知センサ404は、便座200に着座した使用者だけではなく、便座200の上方に存在する使用者を検知することができる。このような着座検知センサ404としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。また、着座検知センサ404を用いて、使用者が便座200から立ち上がったこと(離座)を検知することができる。
また、人体検知センサ403は、便器2の前方にいる使用者、すなわち便座200から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる。つまり、人体検知センサ403は、トイレルームに入室して便座200に近づいてきた使用者を検知することができる。このような人体検知センサ403としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
また、入室検知センサ402は、トイレルームのドアを開けて入室した直後の使用者や、トイレルームに入室しようとしてドアの前に存在する使用者を検知することができる。つまり、入室検知センサ402は、トイレルームに入室した使用者だけではなく、トイレルームに入室する前の使用者、すなわちトイレルームの外側のドアの前に存在する使用者を検知することができる。このような入室検知センサ402としては、焦電センサや、ドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いることができる。また、入室検知センサ402を用いて、使用者がトイレルームから立ち去ったこと(退室)を検知することができる。
図1の例では、着座検知センサ404、人体検知センサ403および入室検知センサ402は、便器2の後部の上に設けられたケーシング400に設けられている。但し、これらのセンサの設置形態は、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、図2に示すように、機能部5は、水位形成管511と、圧力センサ512と、開閉弁521と、を有する。これらの各要素の動作は、制御部405によって制御される。開閉弁は、例えば、電力によって開閉する電磁弁である。なお、図2では、機能部5の要部のみを示している。
機能部5は、管路543及びゼット吐水口541を介して、トラップ24及びボウル22と接続されている。管路543の途中には、開閉弁544が設けられている。開閉弁544を閉じることによって、便器2と機能部5との接続を解除できる。
管路543は、開閉弁521を介して、水位形成管511と接続されている。水位形成管511は、鉛直方向に延び、所定の高さを有する立管部である。また、水位形成管511の一端は、大気に開放されている。
開閉弁544、開閉弁521が開くと、水位形成管511は、ボウル22と連通する。これにより、ボウル22、水位形成管511及び管路543によって両端が大気に開放されたU字状の管路が形成される。そのため、水位形成管511内の水位と溜水23の水位とが同じになる。圧力センサ512(水位センサ)は、水位形成管511内の水の圧力(水頭圧)を測定し、測定結果(電圧値)を制御部405に出力する。制御部405は、圧力センサ512の測定結果から溜水23の水位を算出する。溜水23の水位の変化から使用者の排尿情報(尿量、尿流率(単位時間当たり排泄尿量)など)を算出することができる。
なお、実施形態において、排尿情報の測定方法は、溜水23の水位の変化に基づく方法には限られず、任意である。例えば、便器2内の溜水23の重量の変化に基づいて排尿情報を測定してもよい。また、実施形態において、機能部5は、必ずしも設けられなくてもよい。
図3は、実施形態に係る衛生設備機器の動作を例示するフローチャートである。
例えば、衛生設備機器1の待機時(不使用時)において、便座200及び便蓋201のそれぞれは、閉まった状態である。
また、待機時において、制御部405は第1モードで動作している。第1モードは、人体検知手段(入室検知センサ402)が使用者を検知すると、制御部405が便蓋201を開くように駆動部201dを制御するモードである。
すなわち、図3に示したように、使用者がトイレルームに入室すると、人体検知手段は、使用者を検知し、制御部405に検知結果に関する信号を送信する(ステップS101:Y)。制御部405は、この信号に基づいて、駆動部201dの動作を制御し、便蓋201を開く(ステップS102)。
その後、例えば、使用者が立った状態で排尿を行う場合には、使用者は、リモコン14に設けられた便座開スイッチを押す(ステップS103:Y)。これにより、リモコン14は、制御部405に便座開信号を送信する。
制御部405は、受信した便座開信号に基づいて、使用者が立位排尿を行うと判断する(ステップS104)。また、制御部405は、受信した便座開信号に基づいて、駆動部200dの動作を制御し、便座200を開く(ステップS105)。
なお、ステップS103において、使用者は、便座200を手で開いてもよい。例えば、ケーシング400には、便座200や便蓋201の開閉状態を検知する開閉検知センサが設けられており、開閉検知センサは、便座200が開くと検知結果を制御部405に送信する。これにより、制御部405は、使用者が立位排尿を行うと判断する。開閉検知センサには、例えば、便座200が便器2から一定角度以上開くと便座200の開状態を検知するマイクロスイッチを用いることができる。
また、制御部405は、便座200が開いたときに、第1モードから第2モードへ切り替わる。第2モードは、制御部405が便蓋201を開く制御を実行しないモードである。なお、「便座200が開いたとき」とは、制御部405が便座開信号を受信したとき、および、センサから便座200が開いたことを示す信号を受信したとき、を含むものとする。
例えば、第2モード中において、便蓋201が閉じられ、その後、使用者がリモコン14に設けられた便蓋開スイッチを押しても、制御部405は、便蓋201を開かない。また、例えば、第2モード中において、便蓋201が閉じられ、その後、使用者の入退室によって人体検出手段が再び使用者を検知しても、制御部405は、便蓋201を開かない。
その後、使用者が制御部405に尿量測定の測定開始信号を送ることで、測定が開始される(ステップS106)。例えば、使用者はバーコードタグを有しており、そのバーコードタグがバーコード読取装置10に翳されると、バーコード読取装置10は、排尿情報の測定開始信号を制御部405に送信する。
制御部405は、測定開始信号を受信すると、開閉弁521を開く。このとき、水位形成管511内の水位は、ボウル22内の溜水23の水位と同じになる。
衛生設備機器1が排尿情報測定可能状態となると、リモコン12に設けられた液晶画面12aは、「排尿してください」と表示する。その後、使用者は、ボウル22に排尿動作を行う(ステップS107)。使用者の排尿動作が終了すると、ボウル22内の溜水23の水位は、ボウル22内に排出された尿の量に応じて上昇する。同時に、水位形成管511内の水位も、同じ分だけ上昇する。
その後、使用者は、制御部405へ、測定(排尿)が終了したことを示す測定終了信号を送信する(ステップS108)。例えば、リモコン12に設けられた測定終了スイッチを押すことで、測定終了信号を送信することができる。
制御部405が測定終了信号を受信すると、制御部405の指示によって、圧力センサ512は、水位形成管511内の圧力を測定し、測定結果を制御部405へ出力する。制御部405は、この測定結果と、予め記憶された溜水23の水位と水量の関係式とから、ボウル22内の上昇水量、すなわち使用者の尿量を算出する。
また、制御部405は、使用者の尿量だけでなく、例えば、排尿時間(秒)、最大尿流率(mL/秒)、平均尿流率(mL/秒)、最大尿流率到達時間(秒)、ためらい時間(秒)、などの排尿情報を算出する。排尿時間とは、ボウル22への尿の排出が開始してから、ボウル22への尿の排出が終了するまでの時間である。尿流率は、単位時間当たりの尿量、すなわち排尿速度である。最大尿流率は、尿流率の最大値である。平均尿流率は、尿流率の平均値である。最大尿流率到達時間とは、排尿が開始されてから、尿流率が最大値になるまでの時間である。ためらい時間とは、液晶画面12aに、「排尿してください」と表示されてから、排尿が開始されるまでの時間である。制御部405による排尿情報の算出が終了すると、データ出力装置16は、算出された排尿情報をプリントアウトする。
また、制御部405は、測定終了信号を受信すると、便座200を閉じるように駆動部200dを制御し、便蓋201を閉じるように駆動部201dを制御する。これにより、便座200及び便蓋201が閉じる(ステップS109)。
便座200及び便蓋201が閉じると、制御部405は、便蓋201に閉じる方向のトルク(負荷トルク)を発生させるように駆動部201dを制御する(ステップS110)。これにより、使用者が手で便蓋201を開きにくくなる。このような駆動部201dの制御は、この後の便器洗浄中および便器洗浄の終了後一定期間続けられる。
また、衛生設備機器1は報知手段を有し、制御部405は、この報知手段を制御して、便器洗浄が行われること、又は、便器洗浄中であること、を音及び光の少なくともいずれかにより報知する。
報知手段には、例えば、リモコン12などに設けられた表示部(液晶画面やLEDなど)や、リモコン12などに設けられたスピーカなどを用いることができる。これにより、表示による報知(ステップS111)や、音による報知(ステップS112)が行われる。例えば、報知手段は、使用者が便蓋201を開こうとすると、使用者に便蓋201を開かないように促すことができる。このような報知は、この後の便器洗浄中および便器洗浄の終了後一定期間続けられる。
その後、例えば使用者がリモコン14に設けられた洗浄スイッチ14aを押す。すると、制御部405は、便器洗浄手段の動作(ゼット吐水口541の吐水)を制御して、便器洗浄を行う(ステップS113)。
便器洗浄が終了し(ステップS114:Y)、一定期間が経過すると、制御部405は、駆動部201dを制御して負荷トルクの発生を停止する(ステップS115)。また、制御部405は、報知手段による報知を停止する。
また、便器洗浄が終了し、一定期間が経過すると、制御部405は、第2モードから第1モードへ切り替わる。また、便器洗浄を行うことにより、溜水23の水位は、所定の水位にセットされ、その後、開閉弁521は閉じられる。そして、衛生設備機器1は、待機状態に戻る。
なお、この例では、制御部405は、測定終了信号を受信することでステップS109〜S112を実行するが、例えば、便器洗浄スイッチが押されたことを示す洗浄信号を受信することで、ステップS109〜S115を実行してもよい。
使用者が座った状態で排尿を行う場合には、使用者は、便座200に着座する。着座検知センサ404は、使用者の着座を検知して、使用者が着座したことを示す着座信号を制御部405に送信する。制御部405は、この着座信号に基づいて、使用者が座位排尿を行うと判断する(ステップS116)。また、制御部405は、着座信号を受信することで、第1モードから第2モードへ切り替わる。
その後、使用者は、ステップS106〜ステップS108に関する説明と同様に、測定を開始し(ステップS117)、排尿動作を行い(ステップS118)、測定を終了する(ステップS119)。これにより、排尿情報が測定される。
座位排尿が行われた場合、制御部405は、測定終了信号を受信すると、使用者が離座したかどうかを判定する。使用者が着座したままである場合(ステップS120:N)、制御部405は、表示部やスピーカを用いて、表示や音によって使用者に離座するように促す(ステップS121)。
使用者が離座すると(ステップS120:Y)、着座検知センサ404は、使用者の離座を検知し、使用者が離座したことを示す離座信号を制御部405に送信する。
制御部405は、離座信号を受信すると、便蓋201を閉じるように駆動部201dを制御する。これにより、便蓋201が閉じる(ステップS122)。
その後、制御部405は、ステップS109〜ステップS114と同様に、便蓋201に負荷トルクを発生させ(ステップS123)、報知手段による報知を行い(ステップS124及びステップS125)、便器洗浄を行う(ステップS126)。
便器洗浄が終了し(ステップS127:Y)、一定期間が経過すると、制御部405は、駆動部201dを制御して負荷トルクの発生を停止する(ステップS128)。また、制御部405は、報知手段による報知を停止する。
また、便器洗浄が終了し、一定期間が経過すると、制御部405は、第2モードから第1モードへ切り替わる。
なお、この例では、制御部405は、測定終了信号を受信することでステップS120〜ステップS125を実行するが、例えば、便器洗浄スイッチが押されたことを示す洗浄信号を受信することで、ステップS120〜ステップS128を実行してもよい。この場合、使用者が便座200に座ったままの状態では、便器洗浄スイッチが押されても便器洗浄は行われず、制御部405は表示や音により使用者に離座することを促す。使用者の離座が検知されると、ステップS122〜S128が実施される。
また、使用者が便器洗浄スイッチや測定終了スイッチを押さなかった場合には、人体検知手段が使用者の退室を検知することで、ステップS109〜S115及びS122〜S128が実行されてもよい。
以上、実施形態に係る衛生設備機器1の動作について説明した。
衛生設備機器1においては、ステップS120〜S122のように、制御部405は、使用者の離座により便蓋201を閉じるため、使用者の排泄行為の終了後、速やかに便蓋201を閉じることができる。これにより、使用者の排泄物に含まれる汚染物質(細菌、薬剤、放射性物質など)が拡散することを抑制できる。
また、便器洗浄が行われると水が流れることで、汚染物質が拡散しやすくなる恐れがあるが、実施形態に係る衛生設備機器1においては、便蓋201が閉じた状態で便器2が洗浄される。これにより、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
また、立位排尿時においても、ステップS108〜S109のように、制御部405は、測定終了信号により便蓋201を閉じるため、使用者の排泄行為の終了後、速やかに便蓋201を閉じることができる。
また、制御部405の第1モードにおいては、使用者の検知よって便蓋201が開くため、使い勝手を向上させることができる。一方、使用者が着座したとき、又は、便座200が開いたときから、便器洗浄が終了するまでは、制御部405は第2モードであり、便蓋201を開く操作を受け付けない。これにより、排泄行為の終了後に適切に便蓋を閉じた状態とすることが可能となる。
また、便器2の洗浄中には、便蓋201に負荷トルクが発生し、報知手段による報知が行われる。これにより、便器洗浄中に便蓋201を閉じたままの状態とすることを使用者に促すことができる。
便器洗浄中に便蓋を閉じた位置に固定した場合、便器洗浄が終了するまで使用者は排泄行為を行うことができない。そのため、排泄物を失禁してしまう虞が有り、患者に精神的な問題を与えてしまうことに加え、失禁に係わる清掃や洗濯が必要な可能性がある。したがって、使用者に大きな苦痛を与えてしまうおそれがある。これに対して、実施形態に係る衛生設備機器1では、負荷トルクや報知手段により使用者に注意を促す構成が用いられている。このため、便器2をどうしても使用したい使用者は、便蓋201を手で開くことも可能である。このため、使い勝手を維持しながら、使用者の排泄物に含まれる汚染物質が拡散することを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便器、便座、便蓋、駆動部、制御部、便器洗浄手段、着座検知手段、人体検知手段、尿量測定手段などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 衛生設備機器、 2 便器、 5 機能部、 10 バーコード読取装置、 11 操作部、 12 リモコン、 12a 液晶画面、 14 リモコン、 14a 洗浄スイッチ、 16 データ出力装置、 20 給水源、 22 ボウル、 23 溜水、 24 トラップ、 26 排水配管、 200 便座、 200a 回転軸、 200d 駆動部、 201 便蓋、 201a 回転軸、 201d 駆動部、 215 リム吐水口、 400 ケーシング、 402 入室検知センサ、 403 人体検知センサ、 404 着座検知センサ、 405 制御部、 511 水位形成管、 512 圧力センサ、 521 開閉弁、 541 ゼット吐水口、 543 管路、 544 開閉弁

Claims (5)

  1. 使用者が排泄を行うボウルを有する便器と、
    前記便器に洗浄水を供給して前記便器を洗浄する便器洗浄手段と、
    前記便器に対して開閉可能に設けられた便座と、
    前記便座に対して開閉可能に設けられ、閉じた状態において前記ボウルを覆う便蓋と、
    前記便蓋を開閉する駆動部と、
    前記便器洗浄手段と前記駆動部とを制御する制御部と、
    前記便座への前記使用者の着座を検知する着座検知手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記着座検知手段が前記使用者の離座を検知すると、前記便蓋を閉じるように前記駆動部を制御し、前記便蓋が閉じた状態において前記便器を洗浄するように前記便器洗浄手段を制御することを特徴とする衛生設備機器。
  2. 前記ボウルに向けて前記使用者が排泄した尿量を測定する尿量測定手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記使用者の尿量の測定が終了したことを示す測定終了信号を受信すると、前記便蓋を閉じるように前記駆動部を制御し、前記便蓋が閉じた状態において前記便器を洗浄するように前記便器洗浄手段を制御することを特徴とする請求項1記載の衛生設備機器。
  3. 前記使用者を検知する人体検知手段をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記人体検知手段が前記使用者を検知すると前記便蓋を開くように前記駆動部を制御する第1モードと、
    前記便蓋を開く制御を実行しない第2モードと、
    を有し、前記着座検知手段が前記使用者の着座を検知したとき、または、前記便座が開いたときに、前記第1モードから前記第2モードへ切り替わり、前記便器洗浄手段による前記便器の洗浄が終了した後に前記第2モードから前記第1モードへ切り替わることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生設備機器。
  4. 前記制御部は、前記便器の洗浄中に前記便蓋に閉じる方向のトルクを発生させるように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生設備機器。
  5. 報知手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記便器が洗浄中であることを音及び光の少なくともいずれかにより報知するように前記報知手段を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生設備機器。
JP2016201234A 2016-10-12 2016-10-12 衛生設備機器 Pending JP2018062774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201234A JP2018062774A (ja) 2016-10-12 2016-10-12 衛生設備機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201234A JP2018062774A (ja) 2016-10-12 2016-10-12 衛生設備機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018062774A true JP2018062774A (ja) 2018-04-19

Family

ID=61967668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016201234A Pending JP2018062774A (ja) 2016-10-12 2016-10-12 衛生設備機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018062774A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022050194A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置および便座装置
WO2022085213A1 (ja) * 2020-10-21 2022-04-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置および便座装置
CN114450454A (zh) * 2019-09-30 2022-05-06 骊住株式会社 便器系统用功能部、便器系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114450454A (zh) * 2019-09-30 2022-05-06 骊住株式会社 便器系统用功能部、便器系统
WO2022050194A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置および便座装置
WO2022085213A1 (ja) * 2020-10-21 2022-04-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置および便座装置
JP2022067741A (ja) * 2020-10-21 2022-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018062774A (ja) 衛生設備機器
JP2009243098A (ja) トイレ装置
JP2006112163A (ja) トイレ装置
KR101954500B1 (ko) 커버 및 시트의 자동 개폐가 가능한 양변기 및 그의 운용 방법
JP4604872B2 (ja) トイレシステム
JP2022177893A (ja) トイレ装置
JP6872161B2 (ja) 生体情報測定装置
KR20210128811A (ko) 변기커버 탈부착형 비데 노즐 살균 장치
JP7482414B2 (ja) 洋風便器装置および便座装置
JP2022128790A (ja) 便器装置および便座装置
JP7454788B2 (ja) 便器装置および便座装置
JPH10328249A (ja) 介護ベッド用水洗便器
JP6868839B1 (ja) 洋風便器装置および便座装置
JP2022128791A (ja) 便器装置および便座装置
JP2022177894A (ja) トイレ装置
JP4802573B2 (ja) トイレシステム
KR102096628B1 (ko) 배설 지원 장치 및 그 제어방법
WO2022050194A1 (ja) 便器装置および便座装置
KR20230130857A (ko) 비데의 물내림 제어장치 및 방법
JP2022101834A (ja) 便器装置および便座装置
WO2022118579A1 (ja) 便器装置および便座装置
JP2007023767A (ja) 便器装置
JP6425118B2 (ja) 大便器ユニット
KR101857675B1 (ko) 위생변기
KR101208824B1 (ko) 소변기