JP2018062387A - バンド巻付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、バンドクリップのうちクリップ部が固定された状態でバンド部を巻付対象の周囲に巻付ける作業に向く装置を提供することを目的とする。
【解決手段】バンド巻付装置30は、バンド部15と前記バンド部15の先端側を固定可能なバンド固定部16とを含むバンド部品14が巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具24に固定された状態で、前記バンド部15を前記巻付対象の周りに巻付けて前記バンド固定部16に通す装置である。バンド巻付装置30は、前記バンド部15の先端側部分を保持可能な保持部40と、前記バンド部15の先端側部分を保持した前記保持部40を、前記バンド部15を固定するバンド固定部16に向けて移動可能な移動機構60と、前記保持部40の向きを変更して前記保持部40に保持された前記バンド部15の先端の向きを変更可能な回転機構50と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、電線等の巻付対象の周囲にバンド部を巻き付ける技術に関する。
特許文献1は、結束バンドを送出して結束対象に巻付けて引締めて結束する一連の結束動作を行う結束工具であって、人力で駆動する結束工具を開示している。
また、特許文献2は、電線を覆う保護部材の周囲にバンドクリップが巻付けられたワイヤーハーネスを開示している。バンドクリップには、車体等の取付対象に固定されるクリップ部と、電線等の巻付対象に巻付けられるバンド部とが設けられている。
特開2007−238102号公報 特開2013−150406号公報
ここで、特許文献2に記載のワイヤーハーネスのように、クリップ部が設けられたバンドクリップを電線に巻付けて固定する場合、ワイヤーハーネスを組み立てるための図板にクリップ部を固定した状態で、バンド部を電線の周囲に巻付ける作業を行う場合がある。
しかしながら特許文献1に記載の結束工具は、結束バンド全体を送出す構成であるため、バンドクリップの巻付け作業には不向きである。
そこで、本発明は、バンドクリップのうちクリップ部が固定された状態でバンド部を巻付対象の周囲に巻付ける作業に向く装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るバンド巻付装置は、バンド部と前記バンド部の先端側を固定可能なバンド固定部とを含むバンド部品が巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具に固定された状態で、前記バンド部を前記巻付対象の周りに巻付けて前記バンド固定部に通すバンド巻付装置であって、前記バンド部の先端側部分を保持可能な保持部と、前記バンド部の先端側部分を保持した前記保持部を、前記バンド部を固定するバンド固定部に向けて移動可能な移動機構と、前記保持部の向きを変更して前記保持部に保持された前記バンド部の先端の向きを変更可能な回転機構と、を備える。
第2の態様に係るバンド巻付装置は、第1の態様に係るバンド巻付装置であって、前記保持部は、前記バンド部をチャック可能に設けられている。
第3の態様に係るバンド巻付装置は、第1又は第2の態様に係るバンド巻付装置であって、前記回転機構は、前記保持部を少なくとも270度回転可能である。
第4の態様に係るバンド巻付装置は、第3の態様に係るバンド巻付装置であって、前記回転機構は、前記保持部を自在に回転可能である。
第5の態様に係るバンド巻付装置は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るバンド巻付装置であって、前記回転機構は、前記保持部と離れた位置に設けられた駆動源と、前記駆動源及び前記保持部にそれぞれ設けられたプーリと前記プーリに架け渡されたベルトとを有し前記駆動源の駆動力を前記保持部に伝達する伝達機構とを含む。
第6の態様に係るバンド巻付装置は、第1から第5のいずれか1つの態様に係るバンド巻付装置であって、第1方向に延びる第1延出部と、前記第1延出部の一方の端部から前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2延出部とを含む形状に形成されて、前記第1延出部が前記移動機構側に位置し、前記第2延出部に前記保持部を回転可能に支持する支持フレームをさらに備える。
第1から第6の態様によると、移動機構によってチャックを移動させつつ回転機構によって保持部の向きを変更することで、枠治具に固定されたバンド部品のバンド部を巻付け対象に巻付けたうえでバンド部の先端をバンド固定部に向けた状態にすることが可能となる。この状態で移動機構によってバンド部の先端をバンド固定部に挿入することで、バンド部を電線周りに巻付けることができる。従って、当該バンド巻付装置は、バンドクリップのうちクリップ部が固定された状態でバンド部を電線の周囲に巻付ける作業に向く。
特に、第2の態様によると、簡易な構成でバンド部を保持することができる。
特に、第3の態様によると、バンド固定部にバンドを挿通する方向と直交する方向に延びるバンド部を巻付対象回りに巻付けることができる。
特に、第4の態様によると、巻付対象に対してバンド部品の向きが異なる場合でも容易に対応できる。
特に、第5の態様によると、バンド巻付装置のうち保持部周辺の大きさを小さくできる。これにより、バンド巻付け作業が狭い領域で行われる場合にも対応することができる。
特に、第6の態様によると、例えば、枠治具とこれを支持する図板との間に保持部を位置させる際、支持フレームを傾けずともよくなる。これにより、支持フレームが巻付対象の周囲の部材と干渉しにくくなる。
第1実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略斜視図である。 第1実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略正面図である。 第1実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略側面図である。 第1実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略底面図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。 第2実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略背面図である。 第2実施形態に係るバンド巻付装置を示す概略側面図である。 バンド部を巻付ける様子を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子の別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。 バンド部を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るバンド巻付装置について説明する。図1は、第1実施形態に係るバンド巻付装置30を示す概略斜視図である。図2は、第1実施形態に係るバンド巻付装置30を示す概略正面図である。図3は、第1実施形態に係るバンド巻付装置30を示す概略側面図である。図4は、第1実施形態に係るバンド巻付装置30を示す概略底面図である。
バンド巻付装置30は、バンド部品14のバンド部15を巻付対象(ここでは、電線12)に巻付けるための装置である。ここでバンド部品14は、巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具24に固定されている。
まず、バンド部品14について説明する。
バンド部品14は、バンド部15と、バンド部15の先端側を固定可能なバンド固定部16とを含む。バンド部15は、バンド固定部16に対して例えば、以下のように固定される。即ち、バンド部15の主面及び側面の少なくとも一部には、バンド部15の延在方向に沿って凹凸が並ぶ凹凸部(図示省略)が形成される。一方、バンド固定部16には、バンド部15を挿通可能な貫通孔16hが形成されると共に、貫通孔16hの内周面から貫通孔16h内に向けて突出する突起(図示省略)が形成される。そして、バンド部15が貫通孔16hに挿通された状態で、当該突起が上記凹凸部に選択的に係止することで、バンド部15がバンド固定部16に固定される。なお、突起と凹凸部とは、バンド部15を貫通孔16hに深く挿通する方向には係止せずに、バンド部15を貫通孔16hから抜く方向に係止する。これにより、バンド部15を貫通孔16hに深く挿通させることが可能となっている。例えば図3に示すように、バンド部15は、初期状態で、貫通孔16hの延在方向と交差する方向に延びる。
さらにここでは、バンド部品14は、巻付対象を車体等の取付対象に固定可能なクリップ部17を含む。クリップ部17は、例えば、バンド固定部16に対してバンド部15と反対側に突出する態様で設けられる。ここでは、クリップ部17は、取付対象に形成された取付孔に挿入可能に、且つ挿入後に係止可能な形状に形成されているものとして説明するが、クリップ部17の形状はこれに限られるものではない。ここでは、クリップ部17が上記枠治具24に固定される。
次に、巻付対象である電線12を含むワイヤーハーネス10及びワイヤーハーネス10を組み立てるための図板20について説明する。
図1に示す例では、ワイヤーハーネス10は、複数の電線12が分岐しつつ束ねられて形成される。分岐線の各端部にはコネクタ等が設けられ、各電気部品に接続される。従ってワイヤーハーネス10は、各電気部品同士を電気的に接続する配線部材として用いられる。
このようなワイヤーハーネス10は、図板20を用いて組み立てられる場合がある。図板20は、平板状に形成された図板本体部22と、図板本体部22に立設された治具とを含む。治具としては、クリップ部17を固定する上記枠治具24の他に、例えば、U字状に形成され電線12又は端末部を支持するU治具、又は端末部を固定するための枠治具等が設けられる。クリップ部17を固定する上記枠治具24は、図板20に立設された支柱部26と、支柱部26の先端に設けられクリップ部17を固定可能なクリップ部固定部25とを含む。クリップ部固定部25はクリップ部17の向きに応じた姿勢で、支柱部26に取付けられる。この際、支柱部26は、途中で曲がるなどしてバンド巻付装置30による巻付動作の範囲外に設けられるとよい。また、図板20には、回路図等が設けられ、上記各治具が回路図に応じた位置に配設される。そして、ワイヤーハーネス10を構成する一部の電線12(電線12の束)を回路図に従って配設しつつ、その端部又は分岐部分等を治具に支持させる作業を繰り返すことで、複数の電線12が所望の配線形態をとる。
このとき、配線された電線12は、必要に応じて結束されたり、バンド部品14又は電線12の保護部材等の外装部品が取付けられたりする。ここでは、バンド巻付装置30は、図板20に設けられた枠治具24にクリップ部17が固定された状態のバンド部品14のバンド部15を電線12に巻付けてバンド固定部16に挿通させる作業に用いられるものとして説明する。
次に、バンド巻付装置30の各部について説明する。バンド巻付装置30は、保持部40と、回転機構50と、移動機構60とを備える。ここでは、保持部40と回転機構50とがロボットハンド32の一部を構成し、移動機構60がロボットアーム60を構成している。保持部40及び回転機構50は、ロボットハンド32の基体部34に固定されている。
基体部34は、ロボットアーム60に連なる第1部分35と、第1部分35に連なる第2部分36とを含む。第1部分35は、直方体箱状に形成され、内部に回転機構50の駆動源51を収容する。第2部分36は、平板状に形成され、第1部分35に対して、ロボットアーム60との連結方向と交差する方向に並ぶ。また、第2部分36の先端側は、基端側よりも細くなっており、第1部分35に対して、ロボットアーム60との連結方向に沿って突出している。ロボットハンド32は主として、第2部分36の先端側を巻付対象の近傍に位置させた状態で巻付作業が行われる。このため、比較的狭い領域での巻付作業にも対応可能となっている。また、第2部分36の基端側の中間部分には、貫通孔37が形成され、回転機構50の駆動源51として設けられるモータ52の軸部53が通されている。
保持部40は、バンド部15の先端側部分を保持可能である。ここでは、保持部40は、後述するプーリ56を介して第2部分36の先端に設けられている。保持部40は、第2部分36に対してプーリの中心軸周りに回転可能である。保持部40は、バンド部15をチャック可能に設けられている。特にここでは、保持部40は、バンド部15をその側方からチャック可能である。具体的には、保持部40は、バンド部15を把持可能な一対の把持爪42と、一対の把持爪42を開閉駆動する開閉駆動源44とを含む。図4に示す例では、一対の把持爪42は、第2部分36の主面に直交する方向(回転機構50によって保持部40を回転させる際の回転軸の延在方向に平行な方向)に平行に延びている。開閉駆動源44は、例えば、シリンダ、又はリニアモータ等のアクチュエータで構成される。ここでは、開閉駆動源44は、エアシリンダで構成されているものとして説明する。
ここで保持部40は、プーリ56に取付けられた保持部固定部46に固定されている。この際、保持部固定部46にはガイド部48が設けられている。ガイド部48は、一対の把持爪42と平行な平板状に形成され、一の外縁から反対側の外縁に向けて把持爪42の延在方向に沿って凹む凹部49が形成されている。従ってバンド部15の中間部分を凹部49内に差し込むことが可能である。当該凹部49は、一対の把持爪42の外側に位置する。把持爪42は、凹部49内に収まったバンド部15を把持可能である。凹部49は、バンド部15の横断面よりも大きく形成される。バンド部15が凹部49内に収まり、かつチャックされていない状態でロボットハンド32がバンド部15の延在方向に沿って移動することで、バンド部15が曲がっていてもバンド部15がロボットハンド32の移動に追従するため、移動後にも保持部40がバンド部15をチャックしやすくなる。
回転機構50は、保持部40の向きを変更して保持部40に保持されたバンド部15の先端の向きを変更可能である。ここでは、回転機構50は、保持部40を少なくとも270度回転可能である。特にここでは、回転機構50は、保持部40を自在に回転可能である。回転機構50は、駆動源51と、伝達機構54とを含む。
駆動源51は、保持部40と離れた位置に設けられている。ここでは、駆動源51としてモータ52が採用される。モータ52は、第1部分35に固定される。モータ52の軸部53は、第2部分36に向けて突出し、貫通孔37に挿通される。
伝達機構54は、駆動源51の駆動力を保持部40に伝達する。伝達機構54は、プーリ55、56と、ベルト57とを含む。
プーリ55は駆動源51に設けられ、プーリ56は保持部40に設けられている。駆動源51に設けられたプーリ55は、軸部53の先端に軸部53と共に回転可能に固定される。従って、プーリ55は、モータ52が駆動することで回転する。保持部40に設けられたプーリ56は、第2部分36の先端に回転可能に軸支される。このとき保持部固定部46が、プーリ56の外側にプーリ56と共に回転可能に固定される。
ベルト57は、無端環状に形成され、プーリ55、56に架け渡されている。従って、モータ52が駆動することで、プーリ55が回転し、ベルト57を回転させる。これにより、第2部分36に対して、プーリ56が回転する。この際、保持部40がプーリ56と一体的に第2部分36に対して回転する。
移動機構60は、バンド部15の先端側部分を保持した保持部40を、バンド部15を固定するバンド固定部16に向けて移動可能である。上述したようにここでは、保持部40と回転機構50とがロボットハンド32を構成し、移動機構60がロボットアーム60を構成している。この際、移動機構60として、多関節ロボットが設けられている。多関節ロボットは、1つの平面(ここでは、図板20上に配線された電線12の延在方向と直交する平面)内の任意の位置にロボットハンド32を移動させることが可能である。これにより、移動機構60がバンド部15の先端側部分を保持した保持部40を、バンド部15を固定するバンド固定部16に向けて移動可能となる。また、ここでは、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と直交する方向に移動可能である。これにより、凹部49及び一対の把持爪42の間にバンド部15の中間部分を側方から通すことが可能となる。また、ここでは、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と直交する軸周りに回転させることが可能である。これにより、バンド部品14の向きが異なる場合でも対応可能となる。これについて詳しくは後述する。また、多関節ロボットは、ロボットハンド32を上記平面と平行する軸周りに回転させることが可能であることが好ましい。これにより、図1に示すように、複数の分岐線が異なる方向に延在する場合でも、同じバンド巻付装置30を用いて各分岐線にバンド部品14を巻付けることが可能となる。このような多関節ロボットとして、例えば、周知の4軸乃至6軸ロボットを採用することができる。
バンド巻付装置30の各動作は、制御部80によって制御される。制御部80は、バンド巻付装置30に接続されている。制御部80は、CPU、ROM、RAM、外部記憶装置等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されている。ROMは基本プログラム等を格納しており、RAMはCPUが所定の手順に従った処理を行う際の作業領域として供される。外部記憶装置は、フラッシュメモリ或はハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置によって構成されている。外部記憶装置には、OS(オペレーションシステム)、巻付動作を行う加工プログラム等が格納されている。加工プログラムに記述された手順に従って、主制御部としてのCPUが演算処理を行うことにより、バンド巻付装置30の動作制御がなされる。また、この制御部80では、入出力インターフェースもバスラインに接続されている。本制御部80からの制御信号が入出力インターフェースを介してバンド巻付装置30に与えられ、バンド巻付装置30が駆動制御される。
なお、本制御部80には、各種スイッチ、タッチパネル等により構成された入力部が接続され、バンド巻付装置30は、入力部を通じて本制御部80に対する諸指示を受付可能に構成されていることが考えられる。
また、本制御部80が行う一部或は全部の機能は、専用の論理回路等でハードウェア的に実現されてもよい。
<動作例>
次に、上記バンド巻付装置30を用いてバンド部15を巻付ける動作の一例について、図1乃至図4に加えて、図5乃至図9を参照しつつ説明する。図5乃至図9は、バンド部15を巻付ける様子を示す説明図である。ここでは、クリップ部17が下方を向き、バンド部15が上方に延びる場合について説明する。なお、本動作では、ロボットアーム60によるロボットハンド32の回転は行われず、本動作を通してロボットハンド32は下方を向いたままである。これは、クリップ部17が下方を向き、バンド部15が上方に延びる場合には、ロボットハンド32が周囲の部材に干渉する恐れが低いためである。もっとも、クリップ部17が下方を向き、バンド部15が上方に延びる場合でも、ロボットアーム60によるロボットハンド32の回転が行われる場合もあり得る。
まずは、図2に示すように、クリップ部17が枠治具24に固定され、巻付対象となる電線12が配線された状態で、保持部40によって、上方にのびるバンド部15の先端側部分をチャックする。この時、ガイド部48が一対の把持爪42に対して、バンド部15の先端側に位置する態様でチャックする。より詳細には、バンド部15は、自重によりまたは製造時或いは保管時などに付いた癖などにより曲がっている恐れがある。この場合、例えば、以下のようにすると、チャックミスを抑制できる。すなわち、チャックが開いた状態でロボットアーム60によりロボットハンド32を移動させて、バンド部15のうちチャック予定位置よりも基端側部分を側方からガイド部48の凹部49に通す。基端側ほどバンド部15の理想の延出形態に近いため、凹部49に通す座標が予め与えられている場合でも、チャック予定位置よりも基端側を凹部49に通すことで、バンド部15を凹部49により確実に通すことができる。この状態で、ロボットアーム60によりロボットハンド32をチャック予定位置に移動させて、開閉駆動源44を駆動させることにより、保持部40にバンド部15をチャックさせる。なお、ここでは、ロボットハンド32が下方を向き、保持部40が回転軸周りで側方に位置する状態でバンド部15をチャックする。
次に、図5に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第1回転位置に移動させる。第1回転位置は、回転機構50によって保持部40を回転させる位置である。ここでは、第1回転位置は、巻付対象に対して斜め上方に位置する。
次に、図6に示すように、ロボットハンド32が第1回転位置にある状態で、回転機構50によって、保持部40を回転させる。ここでは、図6に示すように、第1回転位置では、保持部40は180度回転する。これにより、バンド部15の先端が基端に対して180度回動した状態となる。
次に、図7に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第2回転位置に移動させる。第2回転位置は、回転機構50によって保持部40を回転させる位置である。ここでは、第2回転位置は、巻付対象に対して斜め上方に位置する。
次に、図8に示すように、ロボットハンド32が第2回転位置にある状態で、回転機構50によって、保持部40を回転させる。ここでは、図8に示すように、第2回転位置では、保持部40は90度回転する。これにより、バンド部15の先端の延在方向が貫通孔16hの軸心方向と平行となる。さらに、バンド部15の先端が挿通するのに適した向き(貫通孔16hの一方開口から他方開口に向かう向き)を向いた姿勢となる。従って、この姿勢は、この後貫通孔16hの延長線上にバンド部15の先端が位置することで、平行移動によりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通可能な姿勢である。以下では、この姿勢を挿通姿勢と称することがある。バンド部15が貫通孔16hの軸心方向と直交する方向に延びている場合、保持部40は、最初にバンド部15をチャックする姿勢から270度回転されて、上記挿通姿勢を取る。
また、以下では、挿通姿勢下で、貫通孔16hの延長線上にバンド部15の先端が位置するようなロボットハンド32の位置を挿通開始位置と称することがある。つまり、挿通開始位置では、保持部40に対してガイド部48が貫通孔16h側に位置した状態で、一対の把持爪42の間を通り把持爪42の延在方向と平行な方向と、貫通孔16hの軸心方向とが一致する。上記第2回転位置は、挿通開始位置である。
従って、ロボットハンド32が挿通開始位置にあり、かつ挿通姿勢となっているときに、ロボットハンド32を平行移動させることによりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させることができる。
次に、図9に示すように、ロボットハンド32が挿通開始位置にあり、挿通姿勢となっているときに、ロボットアーム60によりロボットハンド32を平行移動させることによりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。
なお、バンド部15のチャック位置によっては、挿通動作を繰り返すこともあり得る。より詳細には、バンド部15の先端側に近い部分をチャックした場合、後のバンド部15の引締め作業を行うのに十分にバンド部15が貫通孔16hから延出しない場合、またはバンド部15の先端がバンド固定部16に挿通された状態でバンド固定部16に対してバンド部15の基端側の余剰分が大きい場合があり得る。このような場合、ロボットハンド32が挿通開始位置にあり、挿通姿勢となっているときに、まず一度、ロボットハンド32をバンド固定部16に向けて平行移動させることによりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。この後、保持部40のチャックを解除した状態で、ロボットハンド32をバンド固定部16とは反対側に平行移動させる。そして、再び保持部40でバンド部15をチャックした状態で、ロボットハンド32をバンド固定部16に向けて平行移動させることによりバンド部15を貫通孔16hへ深く挿通させることができる。
ここまでロボットハンド32を回転位置に移動させた後に、保持部40を回転させるものとして説明したが、このことは必須ではない。ロボットハンド32を移動させつつ回転させるものであってもよい。また、移動後に回転する場合でも、各回転位置及びその位置での回転量は上記したものに限られない。本動作例のように保持部40が270度回転して挿通姿勢を取る場合、例えば、1箇所で270度回転するものであってもよいし、異なる3箇所で90度ずつ回転するものであってもよい。
バンド巻付装置30によって、巻付対象に巻付けられて貫通孔16hに通されたバンド部15は、作業者により又は別のロボットにより引締められて、余剰分がカットされる。
<別動作例>
次に、上記バンド巻付装置30を用いてバンド部15を巻付ける動作の別の例について、図10乃至図13を参照しつつ説明する。図10乃至図13は、バンド部15を巻付ける様子の別例を示す説明図である。ここでは、クリップ部17が横を向き、バンド部15が側方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15は貫通孔16hに対して下方から上方に向けて挿通される。
まずは、図10に示すように、保持部40によって、側方に延びるバンド部15の先端側部分をチャックする。この時、ガイド部48が一対の把持爪42に対して、バンド部15の先端側に位置する態様でチャックする。なお、ここでは、ロボットハンド32が下方を向き、保持部40が回転軸周りで上方に位置する状態でバンド部15をチャックする。
次に、図11に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第1回転位置に移動させると共に、回転機構50によって、保持部40を180度回転させる。ここでは、第1回転位置は、巻付け対象に対して斜め下方に位置する。この際、ロボットハンド32は下方を向いたままである。
次に、図12に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第2回転位置に移動させると共に、回転機構50によって、保持部40を回転させる。ここでは、第2回転位置は、巻付け対象に対して下方に位置する。これにより、ロボットハンド32は、挿通開始位置に位置すると共に、挿通姿勢を取る。
なお、第2回転位置においてロボットハンド32が下方を向いたままであると、ロボットハンド32と周囲の部材(ここでは、電線12又は図板20など)とが干渉する恐れがある。このため、ロボットハンド32は、図11の姿勢から回転している。これにより、ロボットハンド32と、周囲の部材とが干渉することが抑制される。図12に示す例では、ロボットハンド32は、30度回転している。ロボットハンド32が回転することによって、ロボットハンド32が回転しない場合に対して、ロボットハンド32が挿通姿勢を取るための回転機構50による保持部40の回転量が変わる。ロボットハンド32が、図11の状態から回転せずに挿通姿勢に移行するためには、保持部40が90度回転する必要が有る。これに対して、ここでは、ロボットハンド32が30度回転しているため、保持部40が図11の状態から60度回転することで、ロボットハンド32が挿通姿勢を取る。
次に、図13に示すように、ロボットハンド32が挿通開始位置にあり、挿通姿勢となっているときに、ロボットアーム60によりロボットハンド32を平行移動させることによりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。なお、ここではロボットハンド32を平行移動させる際に、ロボットハンド32が周囲の部材と干渉する恐れがあるため、ロボットアーム60によってロボットハンド32を回転させつつ平行移動させている。図13に示す例では、ロボットハンド32は図12の状態から20度回転している。この際、ロボットアーム60によるロボットハンド32の回転によって挿通姿勢が崩れることを防ぐため、回転機構50により保持部40をロボットアーム60によるロボットハンド32の回転とは逆向きに同じ回転角度分、回転させている。
<さらに別の動作例>
次に、上記バンド巻付装置30を用いてバンド部15を巻付ける動作のさらに別の例について、図14乃至図17を参照しつつ説明する。図14乃至図17は、バンド部15を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。ここでは、クリップ部17が上方を向き、バンド部15が下方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15は貫通孔16hに対して側方に向けて挿通される。なお、本動作例では、枠治具24の支柱部26は、ロボットハンド32の巻付動作の範囲外に立設される。
まずは、図14に示すように、保持部40によって、下方にのびるバンド部15の先端側部分をチャックする。この時、ガイド部48が一対の把持爪42に対して、バンド部15の先端側に位置する態様でチャックする。なお、ここでは、ロボットハンド32が斜め下方を向き、保持部40が回転軸周りで側方に位置する状態でバンド部15をチャックする。
次に、図15に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第1回転位置に移動させると共に、回転機構50によって、保持部40を回転させる。ここでは、第1回転位置は、巻付け対象に対して斜め下方に位置する。この際、ロボットハンド32は図14の状態から下方を向く側に僅かに回転する。図15に示す例では、ロボットハンド32が15度回転しているため、保持部40は、回転機構50によって165度回転している。
次に、図16に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド32を第2回転位置に移動させると共に、回転機構50によって、保持部40を回転させる。ここでは、第2回転位置は、巻付け対象に対して側方に位置する。これにより、ロボットハンド32は、挿通開始位置に位置すると共に、挿通姿勢を取る。図16に示す例では、ロボットハンド32が図15の状態から15度回転しているため、保持部40は、回転機構50によって75度回転している。
次に、図17に示すように、ロボットハンド32が挿通開始位置にあり、挿通姿勢となっているときに、ロボットアーム60によりロボットハンド32を平行移動させることによりバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。
以上のように構成されたバンド巻付装置30によると、ロボットアーム60によってロボットハンド32を移動させつつ回転機構50によって保持部40の向きを変更することで、枠治具24に固定されたバンド部品14のバンド部15を巻付対象に巻付けたうえでバンド部15の先端をバンド固定部16に向けた状態にすることが可能となる。この状態でロボットアーム60によってロボットハンド32を移動させてバンド部15の先端をバンド固定部16に挿入することで、バンド部15を電線12周りに巻付けることができる。従って、当該バンド巻付装置30は、バンド部品14のうちクリップ部17が固定された状態でバンド部15を電線12の周囲に巻付ける作業に向く。特に、当該バンド巻付装置30を用いることで、バンド部品14のうちクリップ部17が固定された状態でバンド部15を電線12の周囲に巻付ける作業の自動化を図ることができる。
また、保持部40は、バンド部15をチャック可能に設けられているため、簡易な構成でバンド部15を保持することができる。また、相互に異なる厚みを有する複数種類のバンド部15に容易に対応できる。また、保持部40がバンド部15を側方からチャック可能であるため、バンド部15の中間部分をチャックしやすい。また、チャック予定位置よりも基端側を一対の把持爪42の間に通した状態でチャック予定位置に移動することで、バンド部15が曲がっている場合でもチャックミスが生じにくい。また、貫通孔16hに対するバンド部15の挿入が足りない場合に、チャックの開閉動作と、保持部40の往復移動とを組み合わせることで、バンド部15を貫通孔16hに対して深く挿通させることができる。
また、回転機構50は、保持部40を少なくとも270度回転可能であるため、バンド固定部16にバンドを挿通する方向と直交する方向に延びるバンド部15を巻付対象回りに巻付けることができる。
また、回転機構50は、保持部40を自在に回転可能であるため、巻付対象に対してバンド部品14の向きが異なる場合でも容易に対応できる。
また、回転機構50は、保持部40と離れた位置に設けられた駆動源51と、駆動源51及び保持部40にそれぞれ設けられたプーリ55、56とプーリ55、56に架け渡されたベルト57とを有し駆動源51の駆動力を保持部40に伝達する伝達機構54とを含むため、バンド巻付装置30のうち保持部40周辺の大きさを小さくできる。これにより、バンド巻付け作業が狭い領域で行われる場合にも対応することができる。
また、ロボットアーム60がロボットハンド32を巻付対象の延在方向と平行な軸周りに回転可能であるため、巻付動作時にロボットハンド32と周囲の部材とが干渉することを抑制することができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るバンド巻付装置について説明する。図18は、第2実施形態に係るバンド巻付装置130を示す概略背面図である。図19は、第2実施形態に係るバンド巻付装置130を示す概略側面図である。なお、本実施の形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るバンド巻付装置130において基体部134の第2部分136の形状が第1実施形態に係るバンド巻付装置30の基体部34の第2部分36の形状とは異なる。かかる基体部134の第2部分136は、支持フレームの一例である。
具体的には、第2部分136は、第1方向に延びる第1延出部138と、第1延出部138の一方の端部から第1方向と交差する第2方向に延びる第2延出部139とを含む形状に形成されている。ここでは、第1方向と第2方向とが直交しているものとして説明する。したがってここでは第2部分136は正面視L字状に形成されている。もっとも、第1延出部138と第2延出部139とはこれ以外の角度で交差するものであってもよい。
第2部分136の第1延出部138は、上記基体部34の第2部分36の先端側の細くなっている部分(以下、細延出部と称する)が延長されたような形状に形成されている。従って、第1延出部138は、基端側で駆動源51を収める第1部分35に連結されている。また、基端側に軸部53を通す貫通孔37が形成されている。そして、第1延出部138の先端側が細延出部138aとされている。
ここで、第1延出部138における細延出部138aの長さ寸法は、例えば図23に示すように保持部40が下方に延びるバンド部15を保持する際、図板本体部22に対して第1部分35が枠治具24よりも離れた位置に留まるような長さ寸法であることが好ましい。従って、細延出部138aは、バンド部15のうち基端部から保持部40によって保持される部分までの長さ寸法よりも長く形成されていることが好ましい。特にここでは、バンド部品14がクリップ部17を有し、枠治具24がクリップ部固定部25を有しているため、細延出部138aは、クリップ部固定部25からバンド部15のうち保持部40によって保持される部分までの長さ寸法よりも長く形成されていることが好ましい。細延出部138aが上記のような長さ寸法を有していると、第1部分35が枠治具24と干渉することを抑制しつつ、第2延出部139の長さ寸法を短くできる。
第2延出部139は、保持部40を回転可能に支持している。ここでは、第2延出部139の先端部に保持部40が支持されている。当該支持に係る構成は、ここでは、第1実施形態において第2部分36が保持部40を支持する構成と同様の構成とされている。つまり、第2延出部139は、プーリ56を回転可能に支持している。そして、当該プーリ56と一体回転可能に、当該プーリ56に保持部40が支持されている。
ここで、第2延出部139の長さ寸法は、例えば図23に示すように保持部40が下方に延びるバンド部15を保持する際、巻付対象となる電線12に対して第1延出部138が離れた位置に留まるような長さ寸法であることが好ましい。従って、第2延出部139は、貫通孔16hの軸心方向に沿ったバンド部品14の寸法よりも長く形成されていることが好ましい。特にここでは、バンド部品14がクリップ部17を有し、枠治具24がクリップ部固定部25を有しているため、第2延出部139は、貫通孔16hの軸心方向に沿ったクリップ部固定部25からバンド部15までの長さ寸法よりも長く設定されていることが好ましい。
ここで、本実施形態では第1実施形態と比較して第2部分136が直線状からL字状に替わったことに伴い、伝達機構154も伝達機構54から変更されている。
具体的には、伝達機構154は、駆動源51に設けられるプーリ55と、保持部40に設けられるプーリ56とに加えて、中継プーリ55a、56aをさらに含む。また、伝達機構154は、ベルト57に替えて2つのベルト157a、157bを含む。
中継プーリ55a、56aは、第1延出部138と第2延出部139との連結部分に回転可能に支持されている。このとき第2部分136は、第1延出部138と第2延出部139との連結部分の位置において、回転シャフト158を回転可能に支持している。回転シャフト158は第2部分136をその主面の法線方向に貫通している。そして、中継プーリ55a、56aは、回転シャフト158に対してその軸心方向に離れた位置に支持されている。このとき中継プーリ55a、56aは、回転シャフト158を介して一体的に回転可能とされている。ここで、プーリ55および中継プーリ55aは、第2部分における一方主面側に位置している。そしてプーリ55および中継プーリ55aに無端環状に形成されたベルト157aが架け渡されている。同様に、プーリ56および中継プーリ56aは、第2部分における他方主面側に位置する。そしてプーリ56および中継プーリ56aに無端環状に形成されたベルト157bが架け渡されている。従って、ベルト157aは第1延出部138に沿って延びている。またベルト157bは第2延出部139に沿って延びている。以上よりプーリ55に入力された駆動源51の回転力が、中継プーリ55a、56aおよびベルト157a、157bを介してプーリ56に伝わり、プーリ56を回転させる。これにより、プーリ56と一体的に回転可能に設けられた保持部40が回転する。
<動作>
次に、上記バンド巻付装置130を用いてバンド部15を巻付ける動作の一例について、図18及び図19に加えて、図20を参照しつつ説明する。図20は、バンド部15を巻付ける様子を示す説明図である。ここでは、図2乃至図9のときと同様に、クリップ部17が下方を向き、バンド部15が上方に延びる場合について説明する。
まずは、図18に示すように、クリップ部17が枠治具24に固定され、巻付対象となる電線12が配線された状態で、保持部40によって、上方にのびるバンド部15の先端側部分をチャックする。
この状態で、図20に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド132を挿通開始位置に移動させつつ、回転機構150によって保持部40を回転させて挿通姿勢とする。この際、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転は行われず、ロボットハンド132は下方を向いたままとされる。またこの際、回転機構150によって保持部40は270度回転する。
この後、ロボットハンド132を平行移動させてバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。バンド巻付装置130によって、巻付対象に巻付けられて貫通孔16hに通されたバンド部15は、作業者により又は別のロボットにより引締められて、余剰分がカットされる。
<別動作例>
次に、上記バンド巻付装置130を用いてバンド部15を巻付ける動作の別の例について、図21および図22を参照しつつ説明する。図21および図22は、バンド部15を巻付ける様子の別例を示す説明図である。ここでは、図10乃至図13に示す例と同様に、クリップ部17が横を向き、バンド部15が側方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15は貫通孔16hに対して下方から上方に向けて挿通される。
まずは、図21に示すように、保持部40によって側方に延びるバンド部15の先端側部分をチャックする。なお、ここでは、ロボットハンド132が下方を向き、保持部40が回転軸周りで上方に位置する状態でバンド部15をチャックする。
この状態で、図22に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド132を挿通開始位置に移動させつつ、回転機構150によって保持部40を回転させて挿通姿勢とする。この際、本実施形態に示す例では、第1実施形態のときとは異なり、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転は行われず、ロボットハンド132は下方を向いたままとされる。これは、第2部分136が正面視L字状に形成されることによって、ロボットハンド132が下方を向いたままであっても、ロボットハンド132と周囲の部材とが干渉し難くなっているためである。このとき、ロボットハンド132が下方を向いたままであることに伴い、回転機構150によって保持部40は270度回転する。
この後、ロボットハンド132を平行移動させてバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。ここではロボットハンド132を平行移動させる際にも、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転は行われない。これも、第2部分136がL字状に形成されることによって、ロボットハンド132が下方を向いたままであっても、ロボットハンド132と周囲の部材とが干渉し難くなっているためである。バンド巻付装置130によって、巻付対象に巻付けられて貫通孔16hに通されたバンド部15は、作業者により又は別のロボットにより引締められて、余剰分がカットされる。
<さらに別の動作例>
次に、上記バンド巻付装置130を用いてバンド部15を巻付ける動作のさらに別の例について、図23および図24を参照しつつ説明する。図23および図24は、バンド部15を巻付ける様子のさらに別例を示す説明図である。ここでは、図14乃至図17に示す例と同様に、クリップ部17が上方を向き、バンド部15が下方に延びる場合について説明する。この際、バンド部15は貫通孔16hに対して側方に向けて挿通される。
まずは、図23に示すように、保持部40によって、下方にのびるバンド部15の先端側部分をチャックする。なお、本実施形態に示す例では、第1実施形態のときとは異なり、ロボットハンド132が下方を向き、保持部40が回転軸周りで側方に位置する状態でバンド部15をチャックする。これは、第2部分136が正面視L字状に形成されることによって、ロボットハンド132が下方を向いたままであっても、ロボットハンド132と周囲の部材とが干渉し難くなっているためである。
この状態で、図24に示すように、ロボットアーム60によりロボットハンド132を挿通開始位置に移動させつつ、回転機構150によって保持部40を回転させて挿通姿勢とする。この際、本実施形態に示す例では、第1実施形態のときとは異なり、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転は行われず、ロボットハンド132は下方を向いたままとされる。これも、第2部分136が正面視L字状に形成されることによって、ロボットハンド132が下方を向いたままであっても、ロボットハンド132と周囲の部材とが干渉し難くなっているためである。このとき、ロボットハンド132が下方を向いたままであることに伴い、回転機構150によって保持部40は270度回転する。
この後、ロボットハンド132を平行移動させてバンド部15の先端を貫通孔16hへ挿通させる。ここではロボットハンド132を平行移動させる際にも、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転は行われない。これも、第2部分136が正面視L字状に形成されることによって、ロボットハンド132が下方を向いたままであっても、ロボットハンド132と周囲の部材とが干渉し難くなっているためである。そして、バンド巻付装置130によって、巻付対象に巻付けられて貫通孔16hに通されたバンド部15は、作業者により又は別のロボットにより引締められて、余剰分がカットされる。
以上に示すように、バンド巻付装置130を用いた巻付動作では、巻付開始前のバンド部15の延びる方向の如何にかかわらず、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転を行う必要がなく、ロボットハンド132は下方を向いたままとすることができる。これは、第2部分136が正面視L字状に形成されていることによって、ロボットハンド132が周囲の部材に干渉する恐れが低いためである。もっとも、ロボットアーム60によるロボットハンド132の回転が行われる場合もあり得る。
本態様によると、例えば、図22に示すようにバンド部15を下方から挿入する際、又は図23に示すように下方に延びるバンド部15を保持する際などのように、枠治具24とこれを支持する図板本体部22との間に保持部40を位置させる際、第2部分136およびこれを有するロボットハンド132を傾けずともよくなる。これにより、第2部分136が巻付対象の周囲の部材と干渉しにくくなる。この結果、電線12が密集するような場所でもバンド巻付装置130を用いてバンド部15の巻付動作を行うことができる。
また、第2部分136およびこれを有するロボットハンド132を傾けずに済むことによって、バンド部15の姿勢を挿通姿勢する動作を保持部40の回転のみで行うことができる。これにより、ロボットハンド132を傾ける場合に比べてその制御が容易となる。
{変形例}
各実施形態において、保持部40がバンド部15をチャックするものとして説明したが、このことは必須ではない。保持部40は、例えば、一対のローラでバンド部15を挟み込むものであってもよい。この場合、一対のローラの少なくとも一方がバンド部15を挟む方向に付勢されていると、バンド部15の厚みが異なる場合にも対応可能となる。また、一対のローラが回転駆動可能であると、ロボットハンド32が挿通開始位置に位置し、挿通姿勢をとる状態で一対のローラで、バンド部15を送り貫通孔16hに挿通させることができる。
また、回転機構50による保持部40の回転可能な量は上記したものに限られず、270度よりも小さい場合もあり得る。回転機構50による保持部40の回転可能な量が270度よりも小さい場合、回転機構50による回転のみではロボットハンド32が挿通姿勢を取れない場合もあり得る。この場合、ロボットアーム60によるロボットハンド32の回転を加えることで、ロボットハンド32が挿通姿勢を取ることが考えられる。
また、各実施形態において、回転機構50の駆動源51がモータ52であるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、回転機構50の駆動源51としては、シリンダ等のリニアアクチュエータが採用されてもよい。この場合、伝達機構54として、直線運動を回転運動に替えるリンク機構が採用されるとよい。また、回転機構50がモータ52である場合でも、伝達機構54がプーリ55、56とベルト57とで構成されていることは必須ではない。伝達機構54は、相互に噛合う複数のギアで構成されていることも考えられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
14 バンド部品
15 バンド部
16 バンド固定部
17 クリップ部
20 図板
22 図板本体部
24 枠治具
30 バンド巻付装置
32 ロボットハンド
34 基体部
136 支持フレーム
138 第1延出部
139 第2延出部
40 保持部
42 把持爪
44 開閉駆動源
50 回転機構
51 駆動源
52 モータ
53 軸部
54 伝達機構
55、56 プーリ
57 ベルト
60 ロボットアーム(移動機構)

Claims (6)

  1. バンド部と前記バンド部の先端側を固定可能なバンド固定部とを含むバンド部品が巻付対象に対して一定位置に設けられた枠治具に固定された状態で、前記バンド部を前記巻付対象の周りに巻付けて前記バンド固定部に通すバンド巻付装置であって、
    前記バンド部の先端側部分を保持可能な保持部と、
    前記バンド部の先端側部分を保持した前記保持部を、前記バンド部を固定するバンド固定部に向けて移動可能な移動機構と、
    前記保持部の向きを変更して前記保持部に保持された前記バンド部の先端の向きを変更可能な回転機構と、
    を備える、バンド巻付装置。
  2. 請求項1に記載のバンド巻付装置であって、
    前記保持部は、前記バンド部をチャック可能に設けられている、バンド巻付装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のバンド巻付装置であって、
    前記回転機構は、前記保持部を少なくとも270度回転可能である、バンド巻付装置。
  4. 請求項3に記載のバンド巻付装置であって、
    前記回転機構は、前記保持部を自在に回転可能である、バンド巻付装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のバンド巻付装置であって、
    前記回転機構は、前記保持部と離れた位置に設けられた駆動源と、前記駆動源及び前記保持部にそれぞれ設けられたプーリと前記プーリに架け渡されたベルトとを有し前記駆動源の駆動力を前記保持部に伝達する伝達機構とを含む、バンド巻付装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のバンド巻付装置であって、
    第1方向に延びる第1延出部と、前記第1延出部の一方の端部から前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2延出部とを含む形状に形成されて、前記第1延出部が前記移動機構側に位置し、前記第2延出部に前記保持部を回転可能に支持する支持フレームをさらに備える、バンド巻付装置。
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