JP2018122412A - 加工ロボット装置 - Google Patents

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知秀 牧
隆太 小澤
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Abstract

【課題】本発明は、複数の電線をまとめる電線まとめ作業に好適な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】加工ロボット装置20は、支持ベース32と、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80と、ハンド移動機構60と、を備える。支持ベース32は、台座34と前記台座34を被加工物である線状部材に対して移動させるベース移動機構とを含む。第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80は、前記台座34に支持され、前記線状部材を把持可能である。ハンド移動機構60は、前記台座34に設けられ、前記第1ロボットハンド40及び前記第2ロボットハンド80を前記線状部材の延在方向と交差する方向に相対移動させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、ワイヤーハーネス等を加工するための用いられる加工ロボット装置に関する。
特許文献1は、多様な把持対象を把持可能とするため、2つの多関節指と、1つの単関節指とを備えるハンド機構を開示している。
特開2015−112650号公報
ここで、ワイヤーハーネスの製造工程には、バラバラに延在する複数の電線をまとめる電線まとめ作業が含まれることがある。当該電線まとめ作業をロボットによって行うに当たり、1つのハンドだけで行う場合は、ハンドの開閉範囲外の電線をまとめることが困難となる。また、複数のハンドで行う場合には、一のハンドで一の電線を把持して他の電線に寄せた後、他のハンドで寄せられた上記一の電線及び他の電線を把持することで、他のハンドの開閉範囲外の電線をまとめることが可能となる。この際、電線をまとめた後で一の電線を把持する一のハンドが後の加工作業の邪魔になることを抑制するため、一のハンドは抜かれることが好ましい。しかしながら、この場合、電線をまとめた後で一の電線を把持する一のハンドを抜く際に、当該一のハンドが上記他の電線に干渉する恐れがある。
そこで、本発明は、複数の電線をまとめる電線まとめ作業に好適な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る加工ロボット装置は、台座と、前記台座を被加工物である線状部材に対して移動させるベース移動機構とを含む支持ベースと、前記台座に支持され、前記線状部材を把持可能な第1ロボットハンド及び第2ロボットハンドと、前記台座に設けられ、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドを前記線状部材の延在方向と交差する方向に相対移動させるハンド移動機構と、を備える。
第2の態様に係る加工ロボット装置は、第1の態様に係る加工ロボット装置であって、前記ハンド移動機構は、前記第1ロボットハンドを移動させるように設けられ、前記第1ロボットハンドを開閉する開閉機構と前記ハンド移動機構とが1つの駆動部によって駆動する。
第3の態様に係る加工ロボット装置は、第2の態様に係る加工ロボット装置であって、前記ハンド移動機構は、前記第1ロボットハンドを直線的に移動させる。
第4の態様に係る加工ロボット装置は、第3の態様に係る加工ロボット装置であって、前記ハンド移動機構は、前記駆動部の力を受けて、前記第1ロボットハンドを前記台座に対して接近及び離間移動させ、前記開閉機構は、前記第1ロボットハンドが前記台座から離れる方向に移動する際に前記駆動部の力を受けて前記第1ロボットハンドを閉じ、前記台座に近づく方向に移動する際に前記駆動部の力を受けて前記第1ロボットハンドを開くように設けられている。
第5の態様に係る加工ロボット装置は、第3又は第4の態様に係る加工ロボット装置であって、前記開閉機構は、前記駆動部の駆動力を前記ハンドの開閉のための力に変換するラック及び前記ラックに噛合うギアを含む。
第6の態様に係る加工ロボット装置は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る加工ロボット装置であって、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドはそれぞれ、回転指と、前記回転指を回転可能に支持し前記回転指とで前記線状部材を把持可能な受部とを含む。
第7の態様に係る加工ロボット装置は、第6の態様に係る加工ロボット装置であって、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドは、前記線状部材を把持する際に、それぞれの前記回転指が相互に逆向きに回転するように形成されている。
第8の態様に係る加工ロボット装置は、第6又は第7の態様に係る加工ロボット装置であって、前記回転指が渦巻状を呈するように形成されている。
第9の態様に係る加工ロボット装置は、第8の態様に係る加工ロボット装置であって、前記第1ロボットハンドの前記回転指の長さと前記第2ロボットハンドの回転指の長さとが異なる。
第10の態様に係る加工ロボット装置は、第9の態様に係る加工ロボット装置であって、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドがそれぞれ最大に開いた状態で、前記回転指と反対方向に前記受部が延び、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドの最大開き幅は同じである。
第11の態様に係る加工ロボット装置は、第6から第10のいずれか1つの態様に係る加工ロボット装置であって、前記回転指は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ可能に形成されると共に、前記外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されている。
第1から第11の態様によると、第1ロボットハンド及び第2ロボットハンドを両方用いて複数の電線をまとめた後、第1ロボットハンド及び第2ロボットハンドを相対移動させつつ一方のロボットハンドを抜くことができる。このため、一方のロボットハンドを抜く際に、当該一方のロボットハンドが線状部材と干渉しにくい。従って、本加工ロボット装置は、複数の電線をまとめる電線まとめ作業に好適である。
特に、第2の態様によると、ハンド移動機構を設ける場合であっても、駆動部の数が増加することを抑制することができる。
特に、第3の態様によると、ハンド移動機構を簡易な構造にすることができる。
特に、第4の態様によると、第1ロボットハンドを抜く際に、当該第1ロボットハンドが電線とより干渉しにくくなる。
特に、第5の態様によると、1つの駆動部で駆動するハンド移動機構及び開閉機構を簡易な構成とすることができる。
特に、第6の態様によると、ロボットハンドを簡易な構成とすることができる。
特に、第7の態様によると、線状部材を集めやすい。
特に、第8の態様によると、太さが異なる線状部材をなるべく円形状に近い形状に集めることができる。
特に、第9の態様によると、例えば回転指の長さの長い方を複数の線状部材をまとめて把持する用とすることができる。
特に、第10の態様によると、当該第1ロボットハンド及び第2ロボットハンドの開き幅の違いを考慮せずに済むため、制御が簡易になる。
特に、第11の態様によると、ロボットハンドの外面が電線等の周囲の部材と干渉した場合でも、ロボットハンド又は周囲の部材が傷つきにくい。
ワイヤーハーネスの一例を示す図である。 加工ロボット装置を示す概略斜視図である。 図2の部分拡大図である。 図3の部分分解斜視図である。 第1ロボットハンドを示す概略斜視図である。 第1ロボットハンドを示す概略側面図である。 回転指を示す概略斜視図である。 回転指を示す概略側面図である。 対数螺旋の一近似例を示す図である。 第1ロボットハンドを開閉する様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドを開閉する様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドを開閉する様子を示す説明図である。 第2ロボットハンドを示す概略側面図である。 加工ロボット装置を用いて電線をまとめる様子を示す説明図である。 加工ロボット装置を用いて電線をまとめる様子を示す説明図である。 加工ロボット装置を用いて電線をまとめる様子を示す説明図である。 加工ロボット装置を用いて電線をまとめる様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドが内側へ曲がる様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドが内側へ曲がる様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドが内側へ曲がる様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドが内側へ曲がる様子を示す説明図である。 第1ロボットハンドの変形例を示す側面図である。 変形例に係る第1ロボットハンドを復元する様子を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る加工ロボット装置について説明する。加工ロボット装置は、被加工物である線状部材に対する加工を行う装置である。ここでは、線状部材がワイヤーハーネスを構成する電線である例で説明する。
<ワイヤーハーネスについて>
まず、加工対象となるワイヤーハーネスについて説明する。図1はワイヤーハーネス10の一例を平面に展開した図である。なお、図1において、同じ経路を通る電線12は、1本の線で描かれている。このため、図1において、1本の線で描かれた電線12は、実際には、複数の電線12の束であることがあり得る。
製造対象となるワイヤーハーネス10は、複数のコネクタ14が複数の電線12を介して接続されている。より詳細には、ワイヤーハーネス10は、複数の電線12が分岐しつつ結束された構成とされている。そして、ワイヤーハーネス10の各分岐先では、複数の電線12の端部がコネクタ14に挿入接続されている。本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各コネクタ14が車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる電線12は、車両における敷設経路に応じた形態で分岐されつつ結束される。
上述したように、電線12の端部には、コネクタ14が接続される。電線12は、例えば、その端部に圧着又は溶接などによって接続された端子を介してコネクタ14に接続される。
コネクタ14の本体部は、例えば、絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。コネクタ14の本体部には、電線12の端部の端子を挿入保持可能な複数のキャビティが形成されている。電線12の端子がキャビティに挿入保持されることで、各コネクタ14から電線12が延出した状態となる。以下では、加工ロボット装置は、各コネクタ14から延出する電線12に対する加工を行うものとして説明する。
<加工ロボット装置について>
加工ロボット装置について説明する。図2は、加工ロボット装置20を示す概略斜視図である。図3は、図2の部分拡大図である。図4は、図3の部分分解斜視図である。
本実施形態では、加工ロボット装置20が、コネクタ14が支持された状態でコネクタ14から延出する電線12をその延在方向中間部の位置においてまとめて結束する加工を想定して説明する。特に、ここでは、コネクタ14から鉛直方向に沿って垂れ下がる電線12をまとめるものとして説明する。より詳細には、ここでは、コネクタ14はコネクタ保持部16によって保持される。コネクタ保持部16は、コネクタ14から電線12が垂れ下がった状態で当該コネクタ14を保持可能に構成されている。具体的には、コネクタ保持部16は、フレーム部17と、コネクタホルダ18とを備える。フレーム部17は、横フレームと、縦フレーム等により構成されており、縦フレームは、床上に立設状態で支持されている。横フレームは、縦フレームによって床上の位置に水平姿勢で支持されている。横フレームによって、コネクタホルダ18が床上の位置に支持されている。コネクタホルダ18は、コネクタ14のうち電線12が延出する側の背部を外方に露出させた状態で、コネクタ14を着脱可能に支持する。例えば、コネクタホルダ18には、コネクタ14を嵌め込み可能な凹部が形成されており、当該凹部にコネクタ14を着脱可能に嵌め込むことができる。
もっとも、加工対象となる電線12の配設形態は上記したものに限られない。加工ロボット装置20は、水平に延びるように配設された電線12を加工するものであってもよい。
加工ロボット装置20は、複数の電線12をまとめる第1ロボット30と、まとめられた電線12を結束する第2ロボット100と、を備える。
第1ロボット30は、支持ベース32と、第1ロボットハンド40と、第2ロボットハンド80とを備える。また、第1ロボット30は、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80を相対移動させるハンド移動機構60を備える。
支持ベース32は、台座34と、台座34を加工対象の電線12に対して移動させるベース移動機構としての垂直多関節ロボット36とを備える。
垂直多関節ロボット36は、一般的な垂直多関節ロボット36であり、多関節アーム37を備える。多関節アーム37は、複数のアームが関節機構を介して軸周りに回転可能に連結された構成とされており、その先端部に台座34が支持されている。そして、上記多関節アーム37を動作させることによって、台座34を、コネクタ14から垂れ下がる複数の電線12に対する電線まとめ位置、即ち、作業エリアの任意の位置に移動させることができる。
ここでは、多関節アーム37の基端部は、旋回駆動部38を介して旋回可能に支持されている。旋回駆動部38により多関節アーム37を旋回させることによって、台座34を、コネクタ14から垂れ下がる複数の電線12の配設位置に対してより広範囲且つ自由に移動させることができる。
なお、台座34を移動可能に支持するベース移動機構は、上記例に限られない。ベース移動機構は、例えば、台座34を一軸方向に直線移動させる移動機構を複数組み合わせた複数軸方向移動ロボット機構によって構成されていてもよい。
台座34は、直方体箱状に形成されており、その一面から2つのロボットハンド40、80が突出している。また、台座34は、2つのロボットハンド40、80が突出している側とは反対側が上記多関節アーム37の先端部に連結されている。より詳細には、台座34の一面には、第1ロボットハンド40が挿通される第1挿通孔35a及び第2ロボットハンド80が挿通される第2挿通孔35bが形成されている。従って、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の基端側が、台座34内に収まった状態で、第1挿通孔35a及び第2挿通孔35bを通じて、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の先端側が台座34の外方に延出している。
第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80はそれぞれ台座34に支持されている。また、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80は、それぞれ電線12を把持可能に形成されている。
図5及び図6を参照しつつ第1ロボットハンド40について詳述する。図5は、第1ロボットハンド40を示す概略斜視図である。図6は、第1ロボットハンド40を示す概略側面図である。
第1ロボットハンド40は、駆動指42と、駆動指42を開閉可能に支持する支持部50と、駆動指42を開閉駆動する第1開閉機構70とを含む。
駆動指42は、開閉可能に設けられている。ここでは駆動指42として、支持部50に対して回転することによって開閉する回転指42が設けられている。
図7は、回転指42を示す概略斜視図である。図8は、回転指42を示す概略側面図である。
回転指42は、渦巻状を呈するように形成されている。より詳細には、回転指42は、回転軸となる基端部42aから回転軸周りに渦巻状に延出するように形成されている。ここでは、回転指42は、基端部42aから先端部42bに向けて対数螺旋状に延出する。
ここで、対数螺旋は、極座標表示(r,θ)で下式のように示されることが公知である。
r=a・exp(b・θ)。
但し、記号exp()は、括弧内の値の指数関数を示す。また、a、b>0の実数である。
図9は、対数螺旋の一近似例を示す図である。図9に示す例では、対数螺旋SPは、一定比率(図9に示す例では1.62倍)で拡大する正方形においてその一辺を半径とする4分の1円弧をつなげたものである。このように対数螺旋は、簡易に近似形状を形成することができる。
もっとも、渦巻状の回転指42が対数螺旋状に形成されていることは必須ではない。例えば、極座標方程式、r=a・θで与えられるいわゆるアルキメデスの螺旋状に形成されていてもよい。また例えば、極座標方程式、r=a・√θで与えられるいわゆる放物螺旋状に形成されていてもよい。
回転指42の基端部42aにはギア支持軸部48が突設されている。ギア支持軸部48に、ギア78aが支持されている。当該ギア78aは、支持部50に支持されるギア78bと噛み合う。また、回転指42は当該ギア78aと一体的に回転する。
また、駆動指42は、開閉方向外側を向く面に内側へ向く外力がかけられた状態で内側に曲げ可能に形成されると共に、外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されている。特にここでは、回転指42は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ可能に形成される。さらに回転指42は、外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されている。
第1ロボットハンド40は、曲げ規制部と付勢部材49とをさらに備えている。
曲げ規制部は、駆動指42の開閉方向内側を向く面に外側へ向く外力がかけられた状態で駆動指42の外側への曲げを規制する。具体的には、駆動指42に外側を向く面から内側を向く面に向かうスリット47が形成されている。そして、スリット47の相互に対向する縁部が曲げ規制部とされている。ここでは、2つのスリット47a、47bが形成されている。
ここでは回転指42が、少なくとも1つ(ここでは2つ)の関節46を有している。関節46は、支持部50によって支持される部分よりも先端側に設けられている。より詳細には、回転指42は、延出方向に沿って3分割されている。従って回転指42は、回転指42の基端部42aを含む基端指片43、回転指42の中間部を含む中間指片44、回転指42の先端部42bを含む先端指片45の3つの指片で構成されている。基端指片43の先端側には、第1回転支持凹部が形成されている。中間指片44の基端側には、支持片44a及び第1軸部44bが形成されている。第1回転支持凹部として支持片44aを収容する支持片収容凹部と、第1軸部44bが挿通される第1軸部用挿通孔43cとが形成されている。そして、第1回転支持凹部が第1軸部44bを回転可能に支持することによって、基端指片43と中間指片44とが回転可能に連結している。従って、ここでは、第1回転支持凹部及び第1軸部44bが第1関節46aを成している。同様に、中間指片44の先端側には、第2回転支持凹部が形成されている。先端指片45の基端側には、支持片45a及び第2軸部45bが形成されている。第2回転支持凹部として支持片45aを収容する支持片収容凹部と、第2軸部45bが挿通される第2軸部用挿通孔44eとが形成されている。そして、第2回転支持凹部が第2軸部45bを回転可能に支持することによって、中間指片44と先端指片45とが回転可能に連結している。従って、ここでは、第2回転支持凹部及び第2軸部45bが第2関節46bを成している。
第1回転支持凹部及び第1軸部44bは、回転指42の内周側に設けられている。そして、基端指片43の先端縁部43dと中間指片44の基端縁部44fとが第1回転支持凹部及び第1軸部44bの外周側で相互に対向しており、この間の部分が第1スリット47aをなしている。このため、基端指片43と中間指片44とが外周側に相対回転する際に、基端指片43の先端縁部43dと中間指片44の基端縁部44fとが当接してそれ以上の相対回転を規制している。
同様に、第2回転支持凹部及び第2軸部45bは、回転指42の内周側に設けられている。そして、中間指片44の先端縁部44gと先端指片45の基端縁部45cとが第2回転支持凹部及び第2軸部45bの外周側で相互に対向しており、この間の部分が第2スリット47bをなしている。このため、中間指片44と先端指片45とが外周側に相対回転する際に、中間指片44の先端縁部44gと先端指片45の基端縁部45cとが当接してそれ以上の相対回転を規制している。
なお、隣り合う指片の内周側への相対回転は、隣り合う指片の対向する縁部43d、44f(44g、45c)によって規制されていてもよいし、規制されていなくてもよい。
付勢部材49は、駆動指42のうち関節46を挟む部分を駆動指42が開く方向に付勢しつつ連結する。ここでは、付勢部材49として、第1バネ部材49aと第2バネ部材49bとが設けられている。そして、基端指片43と中間指片44とは、第1バネ部材49aを収容しつつ第1バネ部材49aによって開く方向に付勢されつつ連結している。また、中間指片44と先端指片45とは、第2バネ部材49bを収容しつつ第2バネ部材49bによって開く方向に付勢されつつ連結している。より詳細には、基端指片43の外周側面の先端側に第1バネ部材49aの一端側を収容支持する第1バネ部材収容支持部43eが形成されている。また、中間指片44の外周側面の基端側に第1バネ部材49aの他端側を収容支持する第1バネ部材収容支持部44hが形成されている。同様に、中間指片44の外周側面の先端側に第2バネ部材49bの一端側を収容支持する第2バネ部材収容支持部44iが形成されている。また、先端指片45の外周側面の基端側に第2バネ部材49bの他端側を収容支持する第2バネ部材収容支持部45dが形成されている。各バネ部材収容支持部43e、44h、44i、45dは、バネ部材49a、49bを収容する収容凹部と、収容凹部に設けられ、バネ部材の端部を支持する端部支持部とで構成されている。
支持部50は、受部51と延出部54と連結部57と操作部58とを含む。なお、ギア78a〜78fを覆うため、図4に示すように支持部50のうち受部51及び延出部54の上面には蓋部59が被せられる。図3は蓋部59が被せられた状態を示している。第2ロボットハンド80についても同様である。
受部51は、回転指42を回転可能に支持する。受部51は、回転指42とで電線12を把持可能である。受部51は、第1ロボットハンド40が最大に開いた状態で、回転指42と反対方向に延びている。受部51は、回転指42よりも短く形成されている。従って、回転指42は受部51よりも長く形成されている。もっとも回転指42は受部51と同じかそれよりも短く形成されていてもよい。受部51は湾曲しており、回転指42を支持する一端側に行くほどその曲率半径が小さく形成されている。より詳細には、受部51は、湾曲状部分52と、直線状部分53とで構成されている。湾曲状部分52は、受部51において回転指42を支持する一端側を含む部分である。直線状部分53は、湾曲状部分52のうち回転指42を支持する側とは反対側から延出している部分であり、受部51において他端側を含む部分である。受部51は、回転軸に沿う方向に離れて一対設けられている。回転指42が一対の受部51の間に位置する。
延出部54は、受部51の延在方向中間部分の外周側から延出している。延出部54は、一対の受部51からそれぞれ延出するように一対設けられている。受部51における回転指42を支持する部分から延出部54にかけて後述するギア78a〜78fが収容支持されるギア収容支持部55が形成されている。より詳細には、ギア収容支持部55としてここでは、ギア78a〜78fが収まるギア収容凹部55aと、ギア78b〜78fを回転可能に支持する複数(ここでは、5つ)のギア支持部55bとが形成されている。
連結部57は、一対の受部51からそれぞれ延出する一対の延出部54を連結する部分である。ここでは、延出部54の延在方向に沿った延出部54の先端と回転指42のギア支持軸部48との間隔が、回転指42の最大回転半径よりも長く設定されている。そして、連結部57は、一対の延出部54a、54bの先端を結んでいる。これにより、回転指42の回転が連結部57によって規制されることが抑制されている。
操作部58は、連結部57から延出部54の延出方向に突出して形成されている。操作部58は、U字状に形成されている。より詳細には、操作部58は、一対の延出部54a、54bの先端からそれぞれ延出部54a、54bの延出方向に沿って延出する延出片58a、58bと、2つの延出片58a、58bの先端を繋ぐ連結片58cと、を有する。操作部58と連結部57とで囲まれる空間に後述するラック部材71の基部72が挿通される。そして、ラック部材71と第1ロボットハンド40とが延出部54の延出方向に沿って相対移動する際、基部72のどちらか一方の主面が連結部57の外向き面又は操作部58の連結片58cの内向き面に当接することによって、それ以上の相対移動が規制される。
ハンド移動機構60は、台座34に設けられている。ハンド移動機構60は、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80を電線12の延在方向と交差する方向に相対移動させる。ここでは、ハンド移動機構60は、第1ロボットハンド40を移動させるように設けられている。ハンド移動機構60は、第1ロボットハンド40を直線的に移動させる。この際、ハンド移動機構60は、第1ロボットハンド40を台座34に対して接近及び離間移動させる。
ここでは、ハンド移動機構60は、第1駆動部62によって構成されている。ここでは第1駆動部62として直線駆動するリニアアクチュエータが設けられている。係るリニアアクチュエータとして、ここではエアシリンダ又は電動シリンダ等のシリンダが設けられているものとして説明するが、リニアモータ等であってもよい。
第1駆動部62は、台座34に対して一定位置に支持される。第1駆動部62は、操作部58の連結片58cにその駆動力を伝えるよう連結される。そして、第1駆動部62は、操作部58を介して第1ロボットハンド40を延出部54の延出方向に沿って直線的に往復移動可能に設けられている。これにより、第1駆動部62は、第1ロボットハンド40を台座34に対して接近又は離間する方向に直線移動可能となっている。
第1開閉機構70は、第1ロボットハンド40を開閉する。ここでは、第1開閉機構70は、ハンド移動機構60を構成する第1駆動部62によって駆動する。第1開閉機構70は、第1ロボットハンド40が台座34から離れる方向に移動する際に駆動部の駆動力を受けて第1ロボットハンド40を閉じるように設けられている。また第1開閉機構70は、第1ロボットハンド40が台座34に近づく方向に移動する際に第1駆動部62の駆動力を受けて第1ロボットハンド40を開くように設けられている。具体的には、第1開閉機構70は、第1駆動部62の駆動力をハンドの開閉のための力に変換するラック74及びラック74に噛合うギア78fを含む。
ラック74は、ラック部材71に形成されている。ラック部材71は、正方形平板状に形成された基部72と、基部72の4隅からそれぞれ突出する4つの突出片73a、73b、73c、73dとを含む。4つの突出片73a、73b、73c、73dのうち2つの突出片73a、73bは一方の延出部54aの両側にそれぞれ位置し、残りの2つの突出片73c、73dは他方の延出部54bの両側にそれぞれ位置する。ラック74は、突出片73aの延出部54a側を向く側面および突出片73cの延出部54b側を向く側面に形成されている。ラック74は、延出部54の延在方向に沿って延在するように形成されている。
ギア78a〜78fは複数(ここでは、6つ)設けられている。このうち1つのギア78aは、回転指42のギア支持軸部48に支持されている。また残りの5つのギア78b〜78fは、延出部54に形成された5つのギア支持部55bに支持されている。6つのギア78a〜78fは、隣り合うギア同士が噛合うように直列状に配置されている。そして、6つのギア78a〜78fのうち最も延出部54の先端側に位置するギア78fがラック74と噛み合うように形成されている。
ラック部材71は台座34に対して一定位置に支持される。従って、第1ロボットハンド40が第1駆動部62の駆動力を受けて台座34に対して接近又は離間移動すると、第1ロボットハンド40がラック部材71に対して直線移動する。この際、ラック74と噛み合うギア78fがラック74に沿って移動しつつ回転する。そして、その回転が、中間のギア78b〜78eを介して回転指42に支持されたギア78aに伝わることによって、回転指42が回転し、もって第1ロボットハンド40が開閉する。
なお、ここでは、ラック74が形成される突出片73a、73cのうちラック74の下方の部分には、ラック74と噛み合うギア78fを支持する支持板75が突出形成されている。
また、一方の延出部54bには、その両側面に延出部54bの延在方向に沿って延びる凹溝56が形成されている。4つの突出片73a〜73dのうち一方の延出部54に対応する2つの突出片73c、73dには、突出片73c、73dの延在方向に沿って延びる突条部76が形成されている。そして、突条部76が対応する凹溝56に嵌まることによって、ラック部材71と第1ロボットハンド40とが突条部76及び凹溝56の延出方向に沿って相対移動するように、その相対移動方向が規制されている。従って、突条部76及び凹溝56は、ラック部材71と第1ロボットハンド40との移動方向を規制する移動方向規制部として機能している。
なおここでは、ラック部材71及び第1ロボットハンド40が組み合わさった状態で、突出片73a〜73d及び延出部54がある位置における横断面において、突出片73a〜73dが当該横断面における一の方向に突出し、延出部54が当該横断面における一の方向と直交する他の方向に突出している。このため、台座34の第1挿通孔35aは、ラック部材71及び第1ロボットハンド40における上記部分を収容可能に十字状に形成されている。
ここで、図6、図10乃至図12を参照しつつ第1ロボットハンド40を開閉する様子について説明する。図10乃至図12は、第1ロボットハンド40を開閉する様子を示す説明図である。なお、図10乃至図12では、仮想線(二点鎖線)によってそれぞれ異なる太さの電線12束が示されている。
図6に示すように、第1ロボットハンド40は、台座34に接近した状態で開状態となる。そして、第1駆動部62を駆動して第1ロボットハンド40を台座34から徐々に離間させていくと、第1ロボットハンド40が徐々に閉状態に移行していき、やがて回転指42の先端と受部51の先端とが交差してその間に閉空間が形成される。この状態からさらに第1ロボットハンド40を台座34から離間させていくと、やがて図10に示すように、閉空間の大きさが把持対象の電線12束の最大横断面に応じた大きさとなる。この状態からさらに第1ロボットハンド40を台座34から離間させていくと、図11に示すように閉空間の大きさが小さくなり、やがて図12に示すように閉空間の大きさが把持対象の電線12束の最小横断面に応じた大きさとなる。ここで回転指42が渦巻状に形成されているため、図10乃至図12に示されるように、第1ロボットハンド40の閉空間が小さくなっても、電線12束をなるべく円形に近い形状にまとめることが可能となっている。
次に、第2ロボットハンド80について図13を参照しつつ説明する。図13は、第2ロボットハンド80を示す概略側面図である。
第2ロボットハンド80は、回転指82と、回転指82を回転可能に支持する支持部83とを含む。
回転指82は、上記回転指42と同様に渦巻状、特にここでは対数螺旋状に形成されている。この際、第1ロボットハンド40の回転指42の長さと、第2ロボットハンド80の回転指82の長さとが異なる。ここでは、第2ロボットハンド80の回転指82の方が長く形成されている。これは、第1ロボットハンド40が一部の電線12を把持して他の電線12に寄せる役割を担うのに対し、第2ロボットハンド80が寄せられた電線12を含む複数の電線12をまとめて把持する役割を担うためである。
また、第1ロボットハンド40の回転指42と、第2ロボットハンド80の回転指82とは、電線12を把持する際に、相互に逆向きに回転するように設けられている。
また、回転指82の基端部82aにはギア92aを支持するギア支持軸部82bが設けられている。回転指82は、当該ギア支持軸部82bに支持されたギア92aと一体的に回転可能とされている。
支持部83は、受部84と延出部85と連結部88とを含む。
受部84は、回転指82を回転可能に支持する。受部84は、回転指82とで電線12を把持可能である。受部84は、第2ロボットハンド80が最大に開いた状態で、回転指82と反対方向に延びている。受部84は、回転指82よりも短く形成されている。受部84は湾曲しており、回転指82を支持する一端側に行くほどその曲率半径が小さく形成されている。より詳細には、受部84は、湾曲状部分84aと、直線状部分84bとで構成されている。湾曲状部分84aは、受部84において回転指82を支持する一端側を含む部分である。直線状部分84bは、湾曲状部分84aのうち回転指82を支持する側とは反対側から延出している部分であり、受部84において他端側を含む部分である。受部84は、回転軸に沿う方向に離れて一対設けられている。回転指84が一対の受部84の間に位置する。
延出部85は、受部84の延在方向中間部分の外周側から延出している。延出部85は、一対の受部84からそれぞれ延出するように一対設けられている。受部84における回転指82を支持する部分から延出部85にかけてギア92a〜92hが収容支持されるギア収容支持部86が形成されている。より詳細には、ギア収容支持部86としてここでは、ギア92a〜92hが収まるギア収容凹部と、ギア92b〜92hを回転可能に支持する複数(ここでは、7つ)のギア支持部とが形成されている。
また、2つの延出部85a、85bには、その両側面に延出部85の延出方向に沿って延びる凹溝87が形成されている。台座34のうち2つの延出部85が挿通される第2挿通孔35bの内周面には、挿通方向に沿って延びる突条部35cが形成されている。そして、突条部35cが対応する凹溝87に嵌まることによって、台座34と第2ロボットハンド80とが位置決めされている。従って、突条部35c及び凹溝87は、台座34と第2ロボットハンド80とを位置決めする位置決め部として機能している。
連結部88は、一対の受部84からそれぞれ延出する一対の延出部85a、85bを連結する部分である。ここでは、延出部85a、85bの延在方向に沿った延出部85a、85bの先端と回転指82のギア支持軸部82bとの間隔が、回転指82の最大回転半径よりも長く設定されている。そして、連結部88は、一対の延出部85a、85bの先端を結んでいる。これにより、回転指82の回転が連結部88によって規制されることが抑制されている。
第2開閉機構90は、複数(図13に示す例では8つ)のギア92a〜92hと第2駆動部94とを含む。8つのギア92a〜92hのうち1つのギア92aは、回転指82のギア支持軸部82bに支持されている。また残りの7つのギア92b〜92hは、上述したように延出部85に形成された7つのギア支持部に支持されている。8つのギア92a〜92hは、隣り合うギア同士が噛合うように直列状に配置されている。
第2駆動部94は、例えば、モータ94aおよびモータ94aの回転軸に設けられたギア94b等によって構成されている。第2駆動部94は、8つのギア92a〜92hのうち最も延出部85の先端側に位置するギア92hを回転可能に設けられている。8つのギア92a〜92hのうち最も延出部85の先端側に位置するギア92hが第2駆動部94により回転駆動される。そして、その回転が中間のギア92b〜92gを介して回転指82に支持されたギア92aに伝わることによって、回転指82が回転可能となっている。
第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80がそれぞれ最大に開いた状態で、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の最大開き幅は同じである。ここで各ロボットハンドが最大に開いた状態とは、図6及び図13に示すように、回転軸に対して回転指42(82)の先端と受部51(84)の先端とが相互に反対側に位置するときを言うものとする。そして、各ロボットハンド40、80の開き幅とは、回転軸に対して相互に反対側に位置する回転指42(82)の先端と受部51(84)の先端との間隔を言うものとする。
第2ロボット100は、ロボットアーム102と、ロボットアーム102の先端部に設けられた結束装置104とを備える。ロボットアーム102の駆動によって結束装置104を各作業位置に移動させることができる。ロボットアーム102としては、一般的な産業用ロボットを用いることができる。図2では、第2ロボット100のロボットアーム102として、一般的な垂直多関節ロボットが図示されている。結束装置104は、複数の電線を粘着テープ又は結束バンド等の結束部材によって結束する装置である。かかる結束装置104としては、例えば、粘着テープを巻回したテープ巻回体を、複数の電線周りに回転させることで、当該粘着テープを複数の電線に巻回する、周知のテープ巻付装置を用いることができる。特に、コネクタ14から距離をあけた下方位置で、複数の電線12が第1ロボット30によって束ねられた状態で、ロボットアーム102の駆動によって結束装置104を当該第1ロボット30の上側又は下側の隣の位置に移動させた状態で、当該結束装置104によって複数の電線12に粘着テープを巻付けて、複数の電線12を結束することができる。
上記のように、コネクタ14の下方の予定結束箇所で、複数の電線12が粘着テープ等の結束部材で結束される。これにより、複数の電線12が上記ワイヤーハーネス10の形態をなすように結束されることになる。複数の電線12は、上記予定結束箇所とコネクタ14との間、予定結束箇所の間等でも結束されてもよい。
さらにここでは、加工ロボット装置20は、撮像部110を備える。ここでは、第1ロボット30及び第2ロボット100のそれぞれに撮像部110が設けられている。そして、加工制御部120が、予め記憶した作業プログラムに基づいて、第1ロボット30、第2ロボット100の動作制御を行う。この際、加工制御部120は、撮像部110で撮像された画像に基づいて電線12の位置を認識してその電線12を寄せたり、まとめたり、結束したりする作業等を実施する。
<電線まとめ動作>
次に、図14乃至図17を参照しつつ、加工ロボット装置20を用いて電線12をまとめる動作について説明する。図14乃至図17は、加工ロボット装置20を用いて電線12をまとめる様子を示す説明図である。
ここでは、図14に示すように、2つのコネクタ14から垂れ下がる2つの電線群12a、12bを、第1ロボット30を用いてまとめる動作について説明する。
まずは、垂直多関節ロボット36を駆動して、台座34を図14に示すように2つの電線群12a、12bに対して作業開始位置に位置させる。作業開始位置は、例えば、第1ロボットハンド40の把持対象の電線群12aに対して、別の電線群12b側と反対側の位置である。またこのとき第1ロボットハンド40は開いた状態である。
次に、図15に示すように、第1ロボットハンド40によって一方の電線群12aを把持させる。具体的には、第1駆動部62を駆動して第1ロボットハンド40を台座34から離間移動させつつ、第1駆動部62の駆動力を受ける第1開閉機構70によって第1ロボットハンド40を電線群12aの径に応じた大きさに閉じる。この際、第1ロボットハンド40が把持対象の電線群12aの径に応じた大きさに閉じたときにその閉空間がコネクタ14の真下に位置することが好ましい。従って、作業開始位置は、開いた状態の第1ロボットハンド40を把持対象の電線群12aの径に応じた大きさに閉じる際にかかる移動距離を考慮した位置であるとよい。
次に、図16に示すように、第2ロボットハンド80によって、2つの電線群12a、12bを把持させる。例えば、第1ロボットハンド40が電線群12aを把持した状態で、第2ロボットハンド80の開閉範囲内に2つの電線群12a、12bが収まるように、台座34を移動させる。そして、第1ロボットハンド40が電線群12aを把持した状態のまま、第2駆動部94を駆動して回転指82を回転させて、第2ロボットハンド80によって2つの電線群12a、12bを把持させる。
次に、図17に示すように、第2ロボットハンド80が2つの電線群12a、12bを把持した状態で、第1ロボットハンド40を開いて、第1ロボットハンド40を抜く。具体的には、第1駆動部62を駆動して第1ロボットハンド40を台座34に接近移動させつつ、第1駆動部62の駆動力を受ける第1開閉機構70によって第1ロボットハンド40を開く。
以上により、一方の電線群12aが第1ロボットハンド40によって把持された状態が解消されると共に第2ロボットハンド80によって2つの電線群12a、12bが把持された状態となる。この状態となったら、第2ロボット100等によって2つの電線群12a、12bを加工する。例えば、ロボットアーム102を駆動して結束装置104を第2ロボットハンド80の隣に移動させるなどして、第2ロボット100によって2つの電線群12a、12bを結束する。
<第1ロボットハンドが周囲の部材と干渉したときの動作例>
次に、図18乃至図21を参照しつつ第1ロボットハンド40を抜く際に、第1ロボットハンド40が周囲の部材と干渉したときの動作について説明する。図18乃至図21は、第1ロボットハンド40が内側へ曲がる様子を示す説明図である。ここでは、第1ロボットハンド40が他方の電線群12bに干渉するものとして説明する。
具体的には、上述したように第2ロボットハンド80によって2つの電線群12a、12bを把持するために、第2ロボットハンド80の開閉範囲内に2つの電線群12a、12bが収まるように台座34を移動させる。すると、図18に示すように、第1ロボットハンド40の回転指42の外側に電線群12bが位置する状態となる。以下では、この状態で第1ロボットハンド40を抜いた際に、第1ロボットハンド40が当該電線群12bと干渉するものとして説明する。ここで電線群12bが既に第2ロボットハンド80によって把持されていると、電線群12bのうち第1ロボットハンド40の隣に位置する部分は、両側が第2ロボットハンド80およびコネクタホルダ18によって固定された状態となる。この状態で、電線群12bと第1ロボットハンド40との干渉により電線群12bに大きな張力がかかると、電線群12bに含まれる電線12が傷ついたりコネクタ14から抜けたりする恐れがある。このような事態を避けるために、ここでは、回転指42が曲がるようになっている。
より詳細には、図18に示す状態から第1ロボットハンド40を抜くために、第1ロボットハンド40を開くと、回転指42の外面が電線群12bと干渉する。このとき、回転指42から電線群12bへかかる力が大きくなると、その反力によって図19に示すように、回転指42が内周側へ曲がる。例えば、回転指42は、電線群12bと当接している指片とそれより基端側の指片との間の関節46で曲がる。図19に示す例では、中間指片44が電線群12bと当接しているため、中間指片44と基端指片43との間の第1関節46aで回転指42が曲がっている。これにより、回転指42から電線群12bへかかる力が大きくなり過ぎることが抑制される。
このとき回転指42は、第1開閉機構70による開閉に係るトルクよりも小さい力で内周側へ曲げ可能であるとよい。これにより、回転指42は、第1開閉機構70による開操作時に周囲の部材と干渉しても、より確実に内周側へ曲がることができる。
この状態から回転指42を回転させて、第1ロボットハンド40を開いていくと、電線群12bと回転指42との当接位置が回転指42の先端側に移っていく。そして、電線群12bと回転指42との当接位置がこれまで当接していた指片よりも1つ先端側の指片に移ると、図20に示すように、回転指42は、当該先端側の指片と、これまで当接していた指片との間の関節46で曲がるようになる。図20に示す例では、回転指42の回転に伴い電線群12bと当接する指片が中間指片44から先端指片45に移ったため、先端指片45と中間指片44との間の第2関節46bで回転指42が曲がっている。なお、第1ロボットハンド40と電線群12bとの干渉具合および付勢部材49による付勢力等によって、それまでの曲げにかかる関節46(図20に示す例では第1関節46a)での曲げは、解消されることもあり得るし、解消されないこともあり得る。
そして、第1ロボットハンド40を開く方向にそのまま回転指42を回転させていくと、やがて第1ロボットハンド40と電線群12bとの干渉状態が解消される。すると、回転指42は、付勢部材49の付勢力によって、図21に示すように、曲げ状態から元の状態に復帰する。
以上のように構成された加工ロボット装置20によると、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80を両方用いて複数の電線12をまとめた後、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80を相対移動させつつ第1ロボットハンド40を抜くことができる。このため、第1ロボットハンド40を抜く際に、当該第1ロボットハンド40が電線12と干渉しにくい。従って、上記加工ロボット装置20は、複数の電線12をまとめる電線まとめ作業に好適である。
また、ハンド移動機構60と第1開閉機構70とが1つの第1駆動部62によって駆動するため、ハンド移動機構60を設ける場合であっても、駆動部の数が増加することを抑制することができる。
また、ハンド移動機構60は第1ロボットハンド40を直線移動させるため、ハンド移動機構60を簡易な構造にすることができる。
また、第1開閉機構70は、第1ロボットハンド40が台座34から離れる方向に移動する際に第1駆動部62の力を受けて第1ロボットハンド40を閉じ、第1ロボットハンド40が台座34に近づく方向に移動する際に駆動部の力を受けて第1ロボットハンド40を開くように設けられているため、第1ロボットハンド40を抜く際に、当該第1ロボットハンド40が電線12とより干渉しにくくなる。
また、第1開閉機構70は、第1駆動部62の駆動力をハンドの開閉のための力に変換するラック74及びラック74に噛合うギア78fを含むため、1つの第1駆動部62で駆動するハンド移動機構60及び第1開閉機構70を簡易な構成とすることができる。
また、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80はそれぞれ、回転指42、82と、回転指42を回転可能に支持し回転指42とで電線12を把持可能な受部51、84とを含むため、ロボットハンド40、80を簡易な構成とすることができる。
また、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80は、電線12を把持する際に、それぞれの回転指42、82が相互に逆向きに回転するように設けられているため、電線12を集めやすい。
また、回転指42、82が渦巻状を呈するように形成されているため、多様な太さの電線12をなるべく円形状に近い形状に集めることができる。
また、第1ロボットハンド40の回転指42の長さと第2ロボットハンド80の回転指82の長さが異なるため、例えば回転指42の長さの長い方を複数の電線をまとめて把持する用とすることができる。
第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80がそれぞれ最大に開いた状態で、回転指42(82)と反対方向に受部51(84)が延び、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の最大開き幅は同じであるため、当該第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の開き幅の違いを考慮せずに済むため、制御が簡易になる。
また、回転指42は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ可能に形成されると共に、外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されているため、第1ロボットハンド40の外面が電線12等の周囲の部材と干渉した場合でも、第1ロボットハンド40又は周囲の部材が傷つきにくい。
{変形例}
次に、図22及び図23を参照しつつ第1ロボットハンド40の変形例について説明する。図22は、第1ロボットハンド40の変形例を示す説明図である。図23は、変形例に係る第1ロボットハンド140を復元する様子を示す説明図である。
実施形態において、第1ロボットハンド40の回転指42は、外力が解消した状態で付勢部材49によって初期状態に復元されるものとして説明したが、このことは必須ではない。回転指42は、復元機構64によって初期状態に復元するものであってもよい。
変形例に係る第1ロボットハンド140は、上記復元機構64を備える点で、実施形態にかかる第1ロボットハンド40とは異なる。
復元機構64としてここでは、ワイヤー部材65と張力調節部66とを含む。
ワイヤー部材65は、回転指42の先端から回転指42の形状に沿って回転指42の基端に向けて延出する。より詳細には、ワイヤー部材65の一端は回転指42の先端指片45に固定される。また、ワイヤー部材65の他端は、延出部54まで延出し、延出部54に収められた張力調節部66に固定されている。
張力調節部66は、ワイヤー部材65の張力を調節可能に設けられている。図22に示す例では、張力調節部66は、エアシリンダ等のリニアアクチュエータによって構成されている。張力調節部66は、ワイヤー部材65の他端を延出部54の延在方向に沿って移動可能とされている。そして、張力調節部66は、図22に示すように、ワイヤー部材65の他端を延出部54の延在方向に沿って回転指42側に位置させることによってワイヤー部材65の張力を小さくすることができ、もって回転指42が外力によって内側に曲げ可能とされる。また、張力調節部66は、図23に示すように、ワイヤー部材65の他端を延出部54の延在方向に沿って回転指42側とは反対側に位置させることによってワイヤー部材65の張力を大きくすることができ、もって回転指42が初期状態に復元される。
このような構成によると、ワイヤー部材65を引っ張ることによって回転指42を復元させることができる。また、ワイヤー部材65を引っ張った状態に維持することによって回転指42の内周側への曲げを規制することができる。
{その他の変形例}
実施形態において、ハンド移動機構60が第1ロボットハンド40を移動させるものとして説明したが、このことは必須ではない。ハンド移動機構は、第2ロボットハンド80を移動させるものであってもよい。また、第1ロボットハンド40を移動させるハンド移動機構60とは別に、第2ロボットハンド80を移動させるハンド移動機構が設けられてもよい。
また、実施形態において、ハンド移動機構60と第1開閉機構70とが1つの第1駆動部62によって駆動するものとして説明したが、このことは必須ではない。ハンド移動機構60と、第1開閉機構70とは別の駆動部によって駆動するものであってもよい。また、ハンド移動機構60と、第1開閉機構70とが同じ第1駆動部62によって駆動する場合でも、第1開閉機構70は、第1駆動部62の駆動力をハンドの開閉のための力に変換するラック74及びラック74に噛合うギア78fを含むことは必須ではない。第1開閉機構70は、例えば、複数のリンク棒を有するリンク機構によって構成されていてもよい。また、第1開閉機構70は、例えば、上記復元機構64のように、ワイヤー部材及び張力調節部を有する機構によって構成されていてもよい。また、ラック74及びラック74に噛合うギア78fを採用する場合でも、第1開閉機構70は、例えば、上記6つのギア78a〜78fのうち中間の4つのギア78b〜78eを省略し、当該4つのギア78b〜78eの代わりに両端のギア78a、78fに無端環状のベルトを巻回した構成であってもよい。また、回転指42に支持されるギア78aが直接ラック74に噛合うように設けられていてもよい。
また、実施形態において、ハンド移動機構60が第1ロボットハンド40を直線移動させるものとして説明したが、このことは必須ではない。ハンド移動機構60は、例えば、第1ロボットハンド40を回転移動させるものであってもよい。
また、実施形態において、第1ロボットハンド40が台座34に接近移動するときに開くと共に、台座34から離間移動するときに閉じるものとして説明したが、このことは必須ではない。第1ロボットハンド40が台座34に接近移動するときに閉じると共に、台座34から離間移動するときに開くものであってもよい。
また、実施形態において、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80はそれぞれ、回転指42と、回転指42を回転可能に支持し回転指42とで線状部材を把持可能な受部51とを含むものとして説明したがこのことは必須ではない。第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の少なくとも一方は、例えば、平行チャック等で構成されていてもよい。
また、実施形態において、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80は、電線12を把持する際に、それぞれの回転指42が相互に逆向きに回転するように設けられているものとして説明したが、このことは必須ではない。第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80は、電線12を把持する際に、それぞれの回転指42が相互に同じ向きに回転するように設けられていてもよい。
また、実施形態において、回転指42が渦巻状を呈するように形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。回転指42は、例えば、円弧状に形成されていてもよいし、V字状に形成されていてもよい。
また、実施形態において、第1ロボットハンド40の回転指42の長さと第2ロボットハンド80の回転指82の長さとが異なるものとして説明したが、このことは必須ではない。第1ロボットハンド40の回転指42の長さと第2ロボットハンド80の回転指82の長さとは同じであってもよい。
また、実施形態において、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80がそれぞれ最大に開いた状態で、回転指42(82)と反対方向に受部51(84)が延び、第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の最大開き幅は同じであるものとして説明したが、このことは必須ではない。第1ロボットハンド40及び第2ロボットハンド80の最大開き幅は異なっていてもよい。
また、実施形態において、回転指42は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ可能に形成されると共に、外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。回転指42は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ不能であってもよい。
また、実施形態において、受部51が回転軸に沿う方向に離れて一対設けられ、回転指42が一対の受部51の間に位置するものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、受部51は1つのみ設けられるものであってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
14 コネクタ
20 加工ロボット装置
30 第1ロボット
32 支持ベース
34 台座
36 垂直多関節ロボット
40 第1ロボットハンド
42 回転指(駆動指)
43 基端指片
44 中間指片
45 先端指片
46 関節
47 スリット
48 ギア支持軸部
49 付勢部材
50 支持部
51 受部
52 湾曲状部分
53 直線状部分
54 延出部
55 ギア収容支持部
55a ギア収容凹部
55b ギア支持部
57 連結部
58 操作部
60 ハンド移動機構
62 第1駆動部
64 復元機構
65 ワイヤー部材
66 張力調節部
70 第1開閉機構
74 ラック
78a〜78f ギア
80 第2ロボットハンド
82 回転指
83 支持部
84 受部
85 延出部
90 第2開閉機構
94 第2駆動部
100 第2ロボット

Claims (11)

  1. 台座と、前記台座を被加工物である線状部材に対して移動させるベース移動機構とを含む支持ベースと、
    前記台座に支持され、前記線状部材を把持可能な第1ロボットハンド及び第2ロボットハンドと、
    前記台座に設けられ、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドを前記線状部材の延在方向と交差する方向に相対移動させるハンド移動機構と、
    を備える、加工ロボット装置。
  2. 請求項1に記載の加工ロボット装置であって、
    前記ハンド移動機構は、前記第1ロボットハンドを移動させるように設けられ、
    前記第1ロボットハンドを開閉する開閉機構と前記ハンド移動機構とが1つの駆動部によって駆動する、加工ロボット装置。
  3. 請求項2に記載の加工ロボット装置であって、
    前記ハンド移動機構は、前記第1ロボットハンドを直線的に移動させる、加工ロボット装置。
  4. 請求項3に記載の加工ロボット装置であって、
    前記ハンド移動機構は、前記駆動部の力を受けて、前記第1ロボットハンドを前記台座に対して接近及び離間移動させ、
    前記開閉機構は、前記第1ロボットハンドが前記台座から離れる方向に移動する際に前記駆動部の力を受けて前記第1ロボットハンドを閉じ、前記台座に近づく方向に移動する際に前記駆動部の力を受けて前記第1ロボットハンドを開くように設けられている、加工ロボット装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の加工ロボット装置であって、
    前記開閉機構は、前記駆動部の駆動力を前記ハンドの開閉のための力に変換するラック及び前記ラックに噛合うギアを含む、加工ロボット装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加工ロボット装置であって、
    前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドはそれぞれ、回転指と、前記回転指を回転可能に支持し前記回転指とで前記線状部材を把持可能な受部とを含む、加工ロボット装置。
  7. 請求項6に記載の加工ロボット装置であって、
    前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドは、前記線状部材を把持する際に、それぞれの前記回転指が相互に逆向きに回転するように形成されている、加工ロボット装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の加工ロボット装置であって、
    前記回転指が渦巻状を呈するように形成されている、加工ロボット装置。
  9. 請求項8に記載の加工ロボット装置であって、
    前記第1ロボットハンドの前記回転指の長さと前記第2ロボットハンドの回転指の長さとが異なる、加工ロボット装置。
  10. 請求項9に記載の加工ロボット装置であって、
    前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドがそれぞれ最大に開いた状態で、前記回転指と反対方向に前記受部が延び、前記第1ロボットハンド及び前記第2ロボットハンドの最大開き幅は同じである、加工ロボット装置。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の加工ロボット装置であって、
    前記回転指は、回転軸回りにおける外周側を向く面に内周側へ向く外力がかけられた状態で内周側に曲げ可能に形成されると共に、前記外力が除去された状態で元の状態に復元可能に形成されている、加工ロボット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021089670A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 倉敷紡績株式会社 束状物の認識方法、束状物の作業位置決定方法、ロボット制御方法、束状物の作業位置決定装置及び束状物作業システム
CN113423534A (zh) * 2019-02-13 2021-09-21 普罗阔德罗责任有限公司 配备有用于安装在待加工的夹持零件或型材上的装置的加工中心

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