JP2018062246A - ロック部材の取付構造及び取付方法 - Google Patents

ロック部材の取付構造及び取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡単な構造でコスト削減を図るとともに、ロック部材が外れることを防止することができるアッパーレールに対するロック部材の取付構造を提供する。
【解決手段】ロック部材30の取付構造は、少なくとも両内側壁22にロック部材30を固定するための一対の固定用第1挿入孔25を有するアッパーレール20と、ロック部材基部31から二股に分岐して延設された一対の固定用片32の外側に形成され、固定用第1挿入孔25に挿入される固定用第1突出片34を有するロック部材30と、を備え、固定用第1挿入孔25は、固定用第1突出片34を挿入可能な幅を有する下部孔と、挿入不可能な幅を有する上部孔とを連結して形成されており、固定用第1突出片34は、その一部が上部孔の幅より狭い幅となるような溝が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、アッパーレールに対するロック部材の取付構造及び取付方法に関する。
本権利者は、車両シートのスライドレール装置として、左右一対の摺動レール組立体と、両摺動レール組立体のそれぞれに対応する二つの端部アームを有すると共に両摺動レール組立体を連結するように設けられた操作レバーとを備えたスライドレール装置であって、前記摺動レール組立体は、ロアレールと、前記ロアレールに対し摺動可能に取り付けられたアッパーレールと、前記ロアレールに対して前記アッパーレールをロックするためのロック部材と、前記操作レバーの端部アームを前記アッパーレールに保持するためのレバースプリングと、を備えており、前記ロアレールは、複数のロック歯が形成された側壁部を有し、前記ロック部材は、バネ弾性を有する長尺な部材であって、前記操作レバーの端部アームと係合可能な前端部と、前記アッパーレールに固定される後端部と、前記ロアレールのロック歯に係合可能な係合部とを有しており、前記アッパーレールは、左右の側壁部を連結する長尺な平板状の基部を有すると共に、前記アッパーレールの基部には、その前端部付近において当該基部の下面側に突設された第1の支点突部と、前記第1の支点突部から間隔を隔てた位置において当該基部の下面側に突設された第2の支点突部とが設けられており、前記操作レバーの端部アームが前記第1及び第2の支点突部に当接すると共に、当該端部アームの先端が、ロアレールに対しアッパーレールをロックするロック配置状態にある前記ロック部材の前端部と係合するような初期姿勢となるように、前記操作レバーが、前記レバースプリングによって前記アッパーレールに保持されている、ことを特徴とするスライドレール装置を提案している(特許文献1)。
かかる発明によれば、車両衝突時等の非常時において、左右の摺動レール組立体におけるロック状態がともに維持されるというキャンセル機能を確保することができるとともに、操作レバーの保持構造を簡素化してコスト低減を図ることができるという機能を有する点で有用な発明である。
特開2015−116998号公報
本発明は車両シートのスライドレールに使用されるロック部材をアッパーレールに取り付ける際に、より簡単な構造でコスト削減を図るとともに、通常の乗車時における力を超える大きな力がスライドレールに加わった場合であっても、ロック部材が外れることを防止することができるアッパーレールに対するロック部材の取付構造及び取り付け方法を提供する。
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
本発明にかかるロック部材の取付構造は、
車両シート用スライドレールのアッパーレールのスライドをロックするために取り付けられるロック部材の取付構造において、
前記ロック部材を固定するための固定用第1挿入孔を有する前記アッパーレールと、
ロック部材基部から延設された固定用片に形成され、前記固定用第1挿入孔に挿入される固定用第1突出片を有する前記ロック部材と、を備え、
前記固定用第1挿入孔は、前記固定用第1突出片を挿入可能な幅を有する下部孔と前記固定用第1突出片が挿入不可能な幅を有する上部孔とで形成することにより、前記上部孔と前記下部孔との幅の差により前記下部孔の上面側の一部に下部孔上壁面が形成されるとともに、前記下部孔の下面から立設して形成された延設支持片を有してなり、
前記固定用第1突出片は、前記下部孔の幅より狭い幅を有し、かつ前記上部孔より幅の広い突出片先端部と、前記上部孔より幅が狭く形成された突出片中位部とを有してなり、
前記突出片先端部が上部孔の外側に配置され、前記突出片中位部が前記上部孔に配置されるとともに、前記延設支持片によって前記突出片先端部を前記上部孔の位置に支持してなることを特徴とする。
本発明にかかるロック部材の取付構造は、上部孔より幅の広い突出片先端部が内側壁の外側、すなわち背面側に配置し、上部孔から直接外すことができない位置に配置した状態で、延設支持片によって突出片先端部を取り外すことができる下部孔への移動を阻止して、突出片先端部が不意に外れる可能性を低減したものである。
また、本発明にかかるロック部材の取付構造において、
前記固定用第1挿入孔は、少なくともアッパーレールの両内側壁に設けられており、
前記固定用第1突出片は、前記両内側壁に設けられたそれぞれの前記固定用第1挿入孔に挿入されるように、前記ロック部材基部から二股に分岐して延設された一対の固定用片の外側に形成されていることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、両側壁に形成された固定用第1挿入孔に対して、それぞれ固定用第1突出片が挿入されて固定されるので、より固定用片が固定用第1挿入孔から外れることを防止することができる。
また、本発明にかかるロック部材の取付構造において、
前記延設支持片は、下部孔上壁面の下面と、前記延設支持片の上面との差がロック部材の板厚以下となるように形成されていることを特徴とするものであってもよい。
下部孔上壁面の下面と、前記延設支持片の上面との差がロック部材の板厚以下とすることによって、突出片先端部が下部孔へ移動することを完全に防止することができる。
また、本発明にかかるロック部材の取付構造において、前記延設支持片は、その上面が下部孔上壁面の下面より上方に設けられていることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成によっても突出片先端部が下部孔へ移動することを完全に防止することができる。
さらに、本発明にかかるロック部材の取付構造において、一対の前記固定用片の間に配置されてなり、前記固定用第1突出片が前記固定用第1挿入孔に挿入されたときに、前記固定用片の内側から当接して外れる方向への移動を防止する近接防止部を有することを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、固定用片が外れる方向に対して内側から近接防止部によって移動が妨げられるため、固定用片が固定用第1挿入孔から外れることを防止することができる。
本発明のロック部材の取付方法は、
車両シート用スライドレールのアッパーレールのスライドをロックするために取り付けられるロック部材の取付方法において、
少なくとも両内側壁に前記ロック部材を固定するための一対の固定用第1挿入孔を有する前記アッパーレールと、
ロック部材基部から二股に分岐して延設された一対の固定用片に形成され、前記固定用第1挿入孔に挿入される固定用第1突出片を有する前記ロック部材と、を備え、
前記固定用第1挿入孔は、前記固定用第1突出片を挿入可能な幅を有する下部孔と前記固定用第1突出片が挿入不可能な幅を有する上部孔とで形成することにより、前記上部孔と前記下部孔との幅の差により下部孔の上面側の一部に下部孔上壁面が形成されるとともに、前記下部孔の下面から内側壁の外側に屈曲して形成された延設支持片を有してなり
前記固定用第1突出片は、下部孔の幅より狭い幅を有し、かつ上部孔より幅の広い突出片先端部と、前記上部孔より幅が狭く形成された突出片中位部とを有してなり、
前記固定用第1突出片の突出片先端部を下部孔から挿入し、
前記固定用第1突出片を上部孔へ移動することにより、前記突出片先端部が上部孔の内側壁の外側に、前記突出片中位部が上部孔に位置するように配置した後、前記延設支持片を起立させることによって、突出片先端部を上部孔の位置に支持してなることを特徴とする。
本発明は、より簡単な構造でコスト削減を図るとともに、通常の乗車時における力を超える大きな力がスライドレールに加わった場合であっても、ロック部材が外れることを防止することができるアッパーレールに対するロック部材の取付構造及び取付方法を提供することができる。
図1は、実施形態にかかるスライドレール100の斜視図である。 図2は、スライドレール100及び操作レバー40を車両に配置した状態を示す平面図である。 図3は、スライドレール100に車両シート1を取り付けた状態を示す側面図である。 図4は、アッパーレール20、ロック部材30及び操作レバー40の斜視図である。 図5は、アッパーレール20に設けられた固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26を示す図である。 図6は、アッパーレール20にロック部材30を取り付ける取付方法の一工程を示す斜視図である。 図7は、アッパーレール20にロック部材30を取り付ける取付方法の一工程を示す斜視図である。 図8は、アッパーレール20にロック部材30を取り付ける取付方法の一工程を示す斜視図及び断面図である。 図9は、アッパーレール20にロック部材30を取り付ける取付方法の一工程を示す端面図である。 図10は、スライドレールの一部を切り欠いた斜視図である。 図11は、アッパーレール20に設けられた固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26の別実施形態を示す図である。 図12は、スライドレールの取付構造の別実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかるスライドレール100の斜視図であり、図2はスライドレール100の設置状態を示す平面図であり、図3は、車両シート1に取り付けられた状態を示す側面図である。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。また、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。なお、説明の便宜上、図4〜図10においては、実際の使用状態に対して上下が逆転した図を使用して説明し、この逆転した図4〜図10の状態で図面上側を「上方向」として、下側を「下方向」として説明する。実際の使用状態では、図1又は図2に示すような状態で使用される。なお、本実施形態におけるスライドレール100を説明する際に、アッパーレール20のロック部材30の取付構造及びアッパーレール20について同時に説明をする。
本実施形態にかかるスライドレール100は、図1に示すように、主として、ロアレール10と、アッパーレール20と、ロアレール10とアッパーレール20とのスライドを確保するためのボール部材60と、アッパーレール20内に配置され、ロアレール10とアッパーレール20とのスライドをロックするロック部材30と、このロック部材30を移動させてロック状態とロック解除状態を操作する操作レバー40とを備えている。スライドレール100は、車両に取り付けられた際には図2に示すように、2つのスライドレール100が平行に配置され、両側のスライドレール100に対して、ロック状態及びロック解除状態を操作する共通の操作レバー40が設けられている。これら2つのスライドレール100と操作レバー40は、図3に示すように、アッパーレール20に対して直接又はブラケット等を介して車両シート1が取り付けられ、アッパーレール20とともにロアレール10に対してスライドさせることにより車両シート1を前後に移動させることができる。
ロアレール10は、図1に示すように、長尺のレール状に形成されており、底面部11と、この底面部11の両側から立設された一対の側面部12と、これら側面部12から中央に向かって水平にそれぞれ延設された一対の上面部13と、これら上面部13から垂直下方方向へそれぞれ延設された一対の内面垂直部14とを備えている。内面垂直部14は、アッパーレール20とのスライド移動をロック状態にするときに嵌合するロック用嵌合歯14aが複数ノコギリ状に連続して設けられている。なお、本実施形態において、ロアレール10は、断面が略四角形のタイプのものを例として説明するが、断面形態はこれに限定するものではない。
次に、アッパーレール20とロック部材30について詳細に説明する。なお、以下の説明は、図4〜図9に沿って説明するが、実際に車両に取り付けられた状態とは上下が逆転した状態で説明し、図4の矢印に示したように、図面の状態での上下をそのまま上下として説明し、左右、前後は、図4の矢印の示す方向を指すものとする。
アッパーレール20は、図4に示すように、長尺の部材に形成されており、水平部21と、この水平部21の両端に垂直に立設された一対の内側壁22と、この一対の内側壁22からそれぞれ外側水平方向に延設された水平延設部23と、これら一対の水平延設部23の端部から垂直下方方向に立設された一対の立設部24と、を有しており、断面が略Ω字状に形成されている。
アッパーレール20には、内側壁22と水平延設部23とに跨るように、固定用第1挿入孔25と、この固定用第1挿入孔25の後側に設けられた第2挿入孔26と、第2挿入孔26の後側に設けられた第3挿入孔27が形成されている。これら固定用第1挿入孔25、第2挿入孔26及び第3挿入孔27は、両側の内側壁22に設けられている。固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26は、アッパーレール20の前方側に隣り合って形成されており、第3挿入孔27は固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26から後方側に離間して形成されている。それぞれ固定用第1挿入孔25にはロック部材30の固定用第1突出片34が挿入され、第2挿入孔26にはロック部材30の第2突出片35が挿入され、第3挿入孔27にはロック部材30のロック板部38が挿入される。
固定用第1挿入孔25は、図5に示すように、上方部分に形成される上部孔25a(図5のAの水平線が記載されている部分)とこの上部孔25aより広い横幅を有し、上部孔25aの下方に形成された下部孔25b(図5のAの垂直線が記載されている部分)とが結合された形態に作製されている。上部孔25aの幅dは、ロック部材30の固定用第1突出片34の幅α(図4参照)より狭く形成されており、下部孔25bの幅dはロック部材30の固定用第1突出片34の幅αより広く形成されている。そのため、固定用第1突出片34は、下部孔25bの部分からしか挿入することができない。また、下部孔25bは、上部孔25aより幅が広く形成されているため、その幅の差だけ前側に下部孔上壁面25cが形成されている。また、下部孔25bの下面の内側壁22から立設して形成された延設支持片25dが形成されている。延設支持片25dは、ロック部材30を組み立てる前の段階では、図4に示すように、内側壁22の付根近傍から内側壁22の外側(裏面側に)向かって斜めに屈曲して形成されている。この延設支持片25dは、起き上がった状態では、図5のAに示すように、延設支持片25dの下面より上方に位置するか又は、図5のBに示すように、延設支持片25dの下面と延設支持片25dの差dがロック部材30の板厚以下となるようにされる。かかる差d以内とすることによって、延設支持片25dを起立させた場合に、固定用第1突出片34を上部孔25a側に配置されるように支持することができ、固定用第1突出片34が下部孔25bに移動することを防止することができる。そのため、固定用第1挿入孔25から固定用第1突出片34が外れる可能性を低減することができる。
第2挿入孔26は、第2突出片35が挿入可能な大きさに形成されている。第2挿入孔26には、第2突出片35が上方に外れることを防止するために第2挿入孔支持部が設けられている。
第3挿入孔27は、ロック部材30のロック板部38が挿入可能な大きさに形成されており、第3挿入孔27の下端面、すなわち内側壁22の上面は、ロック板部38の嵌合孔38aと嵌合するアッパーレール側嵌合歯27aがノコギリ状に形成されている。第3挿入孔27近傍の水平延設部23は、上方側に大きく湾曲して形成されており、ロック部材30のロック板部38が上方へ移動した際に、ロック板部38の嵌合孔38aをアッパーレール側嵌合歯27aから完全に外すことができる程度の領域が確保されている。一方で、外れ防止用突起27bが設けられており、ロック部材30のロック板部38がアッパーレール20から完全に外れることは防止される。
その他、アッパーレール20には、図1に示すように、車両シート1又は車両シート1を取り付けるためのブラケット(図示しない)を取り付けるための貫通孔90や取付用突起91bが設けられている。これらの構成は特に限定するものではない。また、その他、アッパーレール20に必要な構成が適宜追加される。
ロック部材30は、図4に示すように、ばね弾性を有する1枚の金属板に打ち抜き加工、折り曲げ加工等を施して作製されており、ロック部材基部31と、このロック部材基部31から一方側に二股に分かれて延設されている一対の固定用片32と、これら一対の固定用片32の間に配置されている近接防止部33と、ロック部材基部31に固定用片32に対して反対側に設けられたロック板部38と、このロック板部38から前方に延設された位置ずれ防止片39とを有している。
一対の固定用片32は、力が加わっていない状態では、それぞれの間に間隔が設けられるようにロック部材基部31から二股に分かれて分岐して延設されてなり、それぞれ一対の固定用片32は力を加えることにより、互いの間隔を狭めることができ、図6に示すように先端を完全に当接させることができる。この状態で一対の固定用片32をアッパーレール20の内側壁22の幅より狭い幅にすることができる。固定用片32の先端には、外方方向に突出した固定用第1突出片34が形成されている。固定用第1突出片34は、図4に示すように、上部孔25aの幅dより広い幅を有し、下部孔25bの幅dよりは狭い幅αに形成されている突出片先端部34a(図4Cの交差斜線の部分)と、上部孔25aの幅dより狭い幅βを有している突出片中位部34b(図4Cのドットの部分)とを有している。突出片中位部34bの後方には、溝36が形成されており、突出片先端部34aが固定用第1挿入孔25に挿入可能なように、突出片先端部34aと溝36底部との間に内側壁22の厚さ以上の差γができるように形成されている。このように突出片先端部34aが上部孔25aの幅dより広い幅を有しているため、前述したように、固定用第1突出片34は、下部孔25bからしか挿入することができない。第2突出片35は、固定用第1突出片34の後方側に形成されており、固定用第1突出片34を固定用第1挿入孔25に挿入した際に、第2挿入孔26に対応する位置に設けられる。第2突出片35は、第2挿入孔26に挿入可能なように、第2挿入孔26の幅よりも狭く形成されている。
また、これら一対の固定用片32の間に配置されるようにロック部材基部31から延設されており、一対の固定用片32が互いに近接することを防止する近接防止部33が設けられている。近接防止部33は、なんら力が加わっていない場合には、一対の固定用片32の間に配置されているが、力を加えて下方に移動させることにより、一対の固定用片32の間から外れさせることができる。また、近接防止部33の先端は下方にU字を描くように湾曲形成されており、装着されたときに操作レバー40の上に配置されて、一対の固定用片32をばね弾性により、上方に付勢する機能も有している。
他方、ロック部材基部31に対して固定用片32と反対側には、ロック板部38が形成されている。ロック板部38には、アッパーレール側嵌合歯27a及びロック用嵌合歯14aと嵌合する嵌合孔38aが複数形成されている。ロック板部38のこの嵌合孔38a内にロック用嵌合歯14aが嵌合することによって、アッパーレール20のスライドがロックされ、嵌合が外れることによってロック解除状態となってスライド可能となる。本実施形態においては、左右2つずつの計4つの嵌合孔38aが形成されているが、その数はこれに限定するものではない。また、この嵌合孔38aの間には、下方方向に湾曲して形成されている嵌合用突起38bが設けられており、操作レバー40の端部に当接されて操作レバー40の位置決めの機能を有する。さらに、このロック板部38からロック部材基部31の両側に平行に延設された位置ずれ防止片39が設けられている。位置ずれ防止片39の外側側面には、略弧状の一対の突起39aが設けられており、この一対の突起39aがアッパーレール20の一対の内側壁22を押圧することによって、ロック部材30の左右方向の位置ずれが防止される。
操作レバー40は、図1に示すように、左右に配置されるスライドレール100に取り付けられる一対の端部アーム部41と、それぞれの端部アーム部41を連結し、操作部を形成する操作用アーム部42と、を有し、全体として略U字型の形態をしている。それぞれの端部アーム部41は、その先端側が扁平に形成されており、図4に示すようにロック部材30と当接した際に面で当接するように先端41aは斜面に形成されている。また、スライドレール100を車両に設置した際に、操作用アーム部42が若干上方に配置されるように、端部アーム部41が屈曲形成されている。
以上のように構成されたロアレール10と、アッパーレール20と、ロック部材30と、操作レバー40の組立方法について、図6から図9に沿って説明する。図9は、図7のA−A部における端面図を模式的に表した説明図である。まず、図6に示すように、ロック部材30の近接防止部33を下方側に押し下げた状態で、アッパーレール20の内側壁22内に挿入可能なように、一対の固定用片32を互いに近接させ、一対の固定用片32の幅を狭くする。この状態で嵌合用突起38bを操作レバー40をセットし、アッパーレール20内に配置する。この状態が図9Aの状態である。この際に、ロック板部38の嵌合孔38aに、アッパーレール側嵌合歯27aが嵌合されるようにロック板部38が第3挿入孔27に挿入配置される。この状態では、固定用片32は、上部孔26aの位置に付勢されている。図7に示すように上から押圧して、固定用第1突出片34及び第2突出片35を下部孔26bの位置まで移動させる(図9B)。そして、固定用第1突出片34及び第2突出片35をそれぞれ固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26に挿入する(図9C)。この際に、延設支持片25dは、外側へ屈曲して形成されているため、挿入を邪魔することはない。こうして、固定用第1突出片34、第2突出片35及びロック板部38がそれぞれ、固定用第1挿入孔25、第2挿入孔26及び第3挿入孔27に挿入される。さらに、図8に示すように、挿入された第2突出片35及び固定用第1突出片34を上方へ移動する。突出片中位部34bは上部孔25aの幅dより狭い幅βを有しているため、干渉することなく上方へ移動することができる。固定用第1突出片34が固定用第1挿入孔25から外れることができなくなり、ロック部材30がアッパーレール20に固定される。そして、延設支持片25dを起立させることによって、固定用第1突出片34は、下部孔26bに移動することができなくなり、固定用第1突出片34を固定用第1挿入孔25から外すことができなくなる。こうしてロック部材30がアッパーレール20に固定される。
こうして作製されたアッパーレール20は、図8のB−B断面図に示すように操作レバー40を下方に押し下げることによって、支点45を中心に端部アーム部41の端部側が上方へ移動する。この移動によってロック板部38を押し上げることになる。この動きによって、ロック板部38の嵌合孔38aをアッパーレール側嵌合歯27aから外すことができる。この状態で、ロアレール10内に端部からスライドするようにアッパーレール20を差し込むことによって、ロアレール10とアッパーレール20が組み付けられ、スライドレール100とされる。
スライドレール100は、図10に示すように、ロアレール10のロック用嵌合歯14aがアッパーレール側嵌合歯27aに並列して配置されるようになる。したがって、操作レバー40を下方に押し下げる(車両取付状態では、上下が逆転して配置されるので引き上げる)ことによって、支点45を中心に端部アーム部41の端部が上方へ移動し、この移動によってロック板部38を押し上げることになる。これにより、アッパーレール側嵌合歯27a及びロック用嵌合歯14aともにロック板部38の嵌合孔38aから外れるので、アッパーレール20は、ロアレール10に対してスライド可能になる。操作レバー40を解放すると、ロック部材30のばね弾性によって、ロック板部38の嵌合孔38aがアッパーレール側嵌合歯27a及びロック用嵌合歯14aと嵌合して、アッパーレール20のスライドがロックされる。
こうして作製されたアッパーレール20のロック部材30の取付構造によれば、ロック部材30が固定用第1挿入孔25に取り付けられると、固定用第1突出片34が固定用第1挿入孔25の上部孔25aに配置されるので、この上部孔25aの幅より広く形成されている固定用第1突出片34が固定用第1挿入孔25から外れることが防止される。また、ロック部材30が下方に移動するような想定外の力が加わった場合であっても、延設支持片25dが下部孔上壁面26cとの高さの差dはロック部材30の板厚以下とされているので、仮に下方に移動した場合であっても完全に下部孔26bに移動することが防止される。さらに、近接防止部33が一対の固定用片32の間に配置されているので、この近接防止部33によっても固定用第1突出片34を内側から抑えるので、ロック部材30が第2挿入孔26、固定用第1挿入孔25から外れることが防止される。このように、本実施形態にかかるアッパーレール20のロック部材30の取付構造によれば、複数の外れ防止機構を有しており、不意に大きな力が加わった場合であってもロック部材30がアッパーレール20から外れることが防止される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得る。
上述した実施形態においては、固定用第1挿入孔25として、下部孔25bは、上部孔25aに対して前方側に広がって形成され、前側に下部孔上壁面26cが形成されていたが、図11Aに示すように、下部孔25bは、上部孔25aに対して後方側に広がって形成され、後方側に下部孔上壁面26cが形成してもよいし、図11Bに示すように、前方側及び後方側の両方に広がるように形成し、前方側及び後方側の両方に下部孔上壁面26cが形成されるようにしてもよい。かかる固定用第1挿入孔25を採用する場合は、それぞれロック部材30の固定用第1突出片34の突出片中位部34bをそれぞれ対応するように、後方側、中央側に設けるようにするとよい。
また、上述した実施形態においては、固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26をそれぞれのアッパーレール20の両内側壁22に設け、これに対応してロック部材基部31から二股に分岐して延設された一対の固定用片32にそれぞれ固定用第1突出片34及び第2突出片35を設けているが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、アッパーレール20のいずれかの内側壁22に固定用第1挿入孔25及び第2挿入孔26を設け、固定用第1突出片34及び第2突出片35は、一本の固定用片32に設けても良い。
上述した実施形態で示すように、スライドレールに産業上利用可能である。
10…ロアレール、11…底面部、12…側面部、13…上面部、14…内面垂直部、14a…ロック用嵌合歯、20…アッパーレール、21…水平部、22…内側壁、23…水平延設部、24…立設部、25…固定用第1挿入孔、25a…上部孔、25b…下部孔、25c…下部孔上壁面、25d…延設支持片、26…第2挿入孔、26a…上部孔、26b…下部孔、26c…下部孔上壁面、27…第3挿入孔、27a…アッパーレール側嵌合歯、27b…防止用突起、30…ロック部材、31…ロック部材基部、32…固定用片、33…近接防止部、34…固定用第1突出片、34a…突出片先端部、34b…突出片中位部、35…第2突出片、36…溝、38…ロック板部、38a…嵌合孔、38b…嵌合用突起、39…位置ずれ防止片、39a…突起、40…操作レバー、41…端部アーム部、42…操作用アーム部、45…支点、60…ボール部材、90…貫通孔、91b…取付用突起、100…スライドレール、200…アッパーレール

Claims (6)

  1. 車両シート用スライドレールのアッパーレールのスライドをロックするために取り付けられるロック部材の取付構造において、
    前記ロック部材を固定するための固定用第1挿入孔を有する前記アッパーレールと、
    ロック部材基部から延設された固定用片に形成され、前記固定用第1挿入孔に挿入される固定用第1突出片を有する前記ロック部材と、を備え、
    前記固定用第1挿入孔は、前記固定用第1突出片を挿入可能な幅を有する下部孔と前記固定用第1突出片が挿入不可能な幅を有する上部孔とで形成することにより、前記上部孔と前記下部孔との幅の差により前記下部孔の上面側の一部に下部孔上壁面が形成されるとともに、前記下部孔の下面から立設して形成された延設支持片を有してなり、
    前記固定用第1突出片は、前記下部孔の幅より狭い幅を有し、かつ前記上部孔より幅の広い突出片先端部と、前記上部孔より幅が狭く形成された突出片中位部とを有してなり、
    前記突出片先端部が上部孔の外側に配置され、前記突出片中位部が前記上部孔に配置されるとともに、前記延設支持片によって前記突出片先端部を前記上部孔の位置に支持してなることを特徴とするロック部材の取付構造。
  2. 前記固定用第1挿入孔は、少なくともアッパーレールの両内側壁に設けられており、
    前記固定用第1突出片は、前記両内側壁に設けられたそれぞれの前記固定用第1挿入孔に挿入されるように、前記ロック部材基部から二股に分岐して延設された一対の固定用片の外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロック部材の取付構造。
  3. 前記延設支持片は、下部孔上壁面の下面と、前記延設支持片の上面との差がロック部材の板厚以下となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロック部材の取付構造。
  4. 前記延設支持片は、その上面が下部孔上壁面の下面より上方に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロック部材の取付構造。
  5. 前記固定用片の間に配置されてなり、前記固定用第1突出片が前記固定用第1挿入孔に挿入されたときに、前記固定用片の内側から当接して外れる方向への移動を防止する近接防止部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のロック部材の取付構造。
  6. 車両シート用スライドレールのアッパーレールのスライドをロックするために取り付けられるロック部材の取付方法において、
    前記ロック部材を固定するための一対の固定用第1挿入孔を有する前記アッパーレールと、
    ロック部材基部から延設された固定用片に形成され、前記固定用第1挿入孔に挿入される固定用第1突出片を有する前記ロック部材と、を備え、
    前記固定用第1挿入孔は、前記固定用第1突出片を挿入可能な幅を有する下部孔と前記固定用第1突出片が挿入不可能な幅を有する上部孔とで形成することにより、前記上部孔と前記下部孔との幅の差により前記下部孔の上面側の一部に下部孔上壁面が形成されるとともに、前記下部孔の下面から外側に屈曲して形成された延設支持片を有してなり
    前記固定用第1突出片は、前記下部孔の幅より狭い幅を有し、かつ前記上部孔より幅の広い突出片先端部と、前記上部孔より幅が狭く形成された突出片中位部とを有してなり、
    前記固定用第1突出片の突出片先端部を前記下部孔から挿入し、
    前記固定用第1突出片を前記上部孔へ移動することにより、前記突出片先端部が前記上部孔の外側に、前記突出片中位部が前記上部孔に位置するように配置した後、前記延設支持片を起立させることによって、前記突出片先端部を前記上部孔の位置に支持してなることを特徴とするロック部材の取付方法。
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