JP5505008B2 - 車両用スライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に固定される一対のロアレールと、該ロアレールに対して移動可能に支持される一対のアッパレールとを備えた車両用スライド装置に関し、特に車両のシートを前後方向に移動可能な車両用スライド装置に関する。
従来、特許文献1に記載された車両用スライド装置が知られている。この車両用スライド装置は、長手方向に向けて相対移動可能に係合されたロアレール及びアッパレールと、略中央部が支軸を介してアッパレールに支承され、後端部が引張りスプリングにより上方に引張られ、ロアレールに対し係脱可能に回動されるロック部材(ロックプレート)と、後端部が支軸を介してロック部材の前端側に支承され、ロック部材をロアレールに対し離脱方向に回動させる操作レバーとを備えている。
このような構成において、引張りスプリングのバネ力によりロック部材の後端部が上方に回動してロック部材の後端側に設けられている係合穴がロアレールに設けられている係合歯と係合する。これにより、ロック状態となってアッパレールのロアレールに対する移動が規制される。また、操作レバーの前端側を上方に持上げることでロック部材の後端部が下方に回動してロック部材の係合穴がロアレールの係合歯から離脱する。これにより、ロック解除状態となってアッパレールのロアレールに対する移動が許容される。
この車両用スライド装置においては、操作レバーは、後端側が持上げスプリングにより上方に持上げられ、後端側上面がロック部材の前端側に設けられた張出し片に当接されている。これにより、操作レバーとロック部材とは操作レバーの支軸を中心に相対回転可能となるので、左右の車両用スライド装置を設置するときの相対捩り偏差を吸収することができ、ロック作動が不完全になる現象を防止してロック状態を保証している。
しかし、この車両用スライド装置では、ロック部材に操作レバーを取り付けるために、ロック部材の支軸、引張りスプリング、操作レバーの支軸及び持上げスプリング等の多数の部品が必要であるため、装置が大型化し、装置の組付けに多大な手間が掛かり、装置がコスト高になるといった課題がある。一方、特許文献2に記載された車両用スライド装置では、ロック部材(スライドレール止め具29)に操作レバー(制御棒9)を取り付けるために、ロック部材の前後両端に縦壁(突起31,35)を設け、該縦壁の略中央部に穴を形成し、該穴に操作レバーを挿入して取着するという簡易な構造となっている。よって、装置を小型化でき、装置の組付けが容易であり、装置のコストを抑えることができる。
特開2004−51082号公報(段落〔0015〕、図2,5,6) 特開平11−321393号公報(段落〔0034〕,〔0037〕、図3)
しかし、特許文献2に記載の車両用スライド装置では、操作レバーとロック部材とは取着されていることから相対回転できないため、左右の車両用スライド装置を設置するときの相対捩り偏差を吸収することができず、ロック作動が不完全になるおそれがある。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で操作レバーとロック部材との相対回転を可能とした車両用スライド装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ロアレールと、該ロアレールに対してレール軸方向に相対的に移動可能に支持されるアッパレールと、該アッパレールの断面内にレール軸方向に延在するように収納されて取着され、前記ロアレールと前記アッパレールとの相対移動をロックするロック部材と、該ロック部材に取り付けられる被取付部と、前記アッパレールに揺動自在に支承される被支承部とが設けられ、揺動して前記ロアレールと前記アッパレールとの相対移動を許容するように前記ロック部材を移動させるための操作レバーと、前記アッパレールの一部を部分的に切り起こすことにより形成され、前記被支承部の上面と当接する被支承部用当接部と、前記アッパレールの一部を部分的に切り起こすことにより形成され、前記被支承部を下方から上方へ弾性力により付勢して前記被支承部を前記被支承部用当接部に当接させる被支承部用付勢部と、を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記アッパレールは、水平方向に延びる上壁と、該上壁の一側縁から上方に屈曲されて延設された取付け壁と、前記上壁の一側縁及び他側縁において下方に延びる側壁とを備え、前記被支承部用当接部は、前記上壁及び前記取付け壁の一部がレール軸方向と直角方向に延在する2本の切断線に沿って切離された帯状部が屈曲されることにより形成された部位により構成され、前記上壁に平行な上部と前記取付け壁に平行な側部とを有することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記被支承部用付勢部は、前記屈曲された前記帯状部内において、前記上壁及び前記取付け壁の一部が夫々舌状に切離されて対向するように立設され、且つ前記被支承部を上方に付勢するように屈曲された一付の舌片により構成されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ロック部材には、前記操作レバーの被取付部の上部に係止されて該被取付部を上方から下方に付勢する被取付部用付勢部と、該被取付部用付勢部により付勢された前記被取付部と当接して下方移動を規制する被取付部用当接部と、が設けられていることである。
請求項1に係る発明においては、被支承部用当接部及び被支承部用付勢部により操作レバーのみを揺動可能に支承しているので、操作レバーとロック部材とを相対回転可能に構成することができる。すなわち、操作レバーに被支承部用付勢部の付勢方向とは逆方向の力が加わったときは、被支承部は被支承部用付勢部の付勢力に抗して移動するので、操作レバーは被取付部を中心に回動する。よって、たとえ左右にレールが配され、それらレールに個別に設けられたロック部材を一つの操作レバーで回動させる構成とした際に左右のレールの相対捩り偏差が生じている場合であっても、被支承部の移動により、該偏差を吸収することができ、ロック作動が不完全になる現象を防止してロック状態を保証することができる。また、被支承部用当接部及び被支承部用付勢部はアッパレールの一部を部分的に切り起こすことにより形成されているので、従来必要であった支軸やスプリング等は不要となり、操作レバーを揺動可能に支承する部位は簡易な構造となる。よって、装置を小型化でき、装置の組付けが容易であり、装置のコストを抑えることができる。
請求項2に係る発明においては、被支承部用当接部は、アッパレールの上壁及び取付け壁の一部をレール軸方向と直角方向に延在する2本の切断線に沿って帯状に切離して上壁と平行な上部と取付け壁と平行な側部とに屈曲した構造であるので、アッパレールと一体で被支承部用当接部も形成することができ、部品点数を減少させてコストダウンを図ることができる。
請求項3に係る発明においては、被支承部用付勢部は、屈曲された帯状部内において、上壁及び取付け壁の一部を夫々舌状に切離して対向するように立設し被支承部を上方に付勢するように屈曲した構造であるので、アッパレールと一体で被支承部用付勢部も形成することができ、部品点数を減少させてコストダウンを図ることができる。
請求項4に係る発明においては、ロック部材に設けた被取付部用付勢部及び被取付部用当接部に操作レバーを取り付けているので、操作レバーが揺動すると、それに追従してロック部材も回動し、また、ロック部材が回動すると、それに追従して操作レバーも揺動することになり、ロアレール及びアッパレールの相対移動のロック及びロック解除を確実に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る車両用スライド装置が適用される車両用シートを示す斜視図である。 図1の車両用スライド装置の斜視図である。 (A)は図2の車両用スライド装置の分解斜視図、(B)は被支承部用当接部及び被支承部用付勢部を形成する前の状態を示す該部分の斜視図である。 図2の車両用スライド装置の側面図である。 図4の車両用スライド装置の被取付部用付勢部及び被取付部用当接部を示すA−A線断面図である。 図4の車両用スライド装置の被支承部用当接部及び被支承部用付勢部を示すB−B線断面図である。 図6の被支承部用当接部及び被支承部用付勢部の変形例を示す断面図である。 図6の被支承部用当接部及び被支承部用付勢部の別の変形例を示す断面図である。
本発明に係る車両用スライド装置の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。尚以下の説明における「前後方」は車両の前後方を基準とする。図1〜4に示されるように、本実施形態の車両用スライド装置は、シート10を車両に対して前後方向に移動させるシートスライド装置1であり、概略左右対称形状に作製され、シート10のシートクッション11の両側下部に取り付けられる。各シートスライド装置1は、車両のフロア20上に固定されるロアレール30と、シート10側に固定されロアレール30に対してレール軸方向に相対的に移動可能に支持されるアッパレール40とを有している。
さらに、詳細は後述するが、左右のシートスライド装置1のロアレール30とアッパレール40との間には、ロアレール30とアッパレール40との相対移動をロックするロック部材50が配置されている。このロック部材50によるロックは、シート10とフロア20の間から前方に突出した1つの操作レバー60で解除可能となっている。尚以下では、特に記さない限り、一方側のみのシートスライド装置1でその構造及び作動を説明する。
図5に示されるように、ロアレール30は、車両のフロア20に対し水平な基底部31と、基底部31の両端から湾曲して上方に伸びる内側の第1側部32a及び外側の第1側部32bと、両第1側部32a,32bの上端から一旦内方に湾曲して再び上方に伸びる内側の第2側部33a及び外側の第2側部33bと、両第2側部33a,33bの上端から内方向に折り返して下方に伸びる内側の第3側部34a及び外側の第3側部34bとを有している。
図3に示されるように、ロアレール30の第3側部34a,34bには、後述するロック部材50の係脱部54が係合する被係脱部35が形成されている。この被係脱部35には、下方を向いた鋸歯状の複数の切欠き35aが、レール軸線方向に一定ピッチでアッパレール40の前後の最大移動範囲に相当する長さで設けられている。
図5に示されるように、アッパレール40は、車両のフロア20に対し下方に伸びる内側の第1取付け壁41a及び該第1取付け壁41aよりも長さが短い外側の第2取付け壁41bと、第2取付け壁41bの下端から水平内方に伸びる上壁42bと、上壁42bの外方向の一端から下方に伸びる垂下部43bと、第1取付け壁41a及び垂下部43bの下端から斜め上外方に伸びる内側の傾斜部44a及び外側の傾斜部44bと、両傾斜部44a,44bの外方向の一端から一旦内方に湾曲して上方に伸びる内側の起立部45a及び外側の起立部45bとを有している。なお、第1取付け壁41aと第2取付け壁41bとは、スポット溶接もしくはカシメにより貼り合わされており、その貼り合わせ部分には、シートクッションフレームが取り付けられる。また、第1取付け壁41a等と第2取付け壁41b等とを別部材とせずに、1枚の板材を折り曲げ加工することにより、上記構成のアッパレール40を形成するようにしてもよい。
図3に示されるように、アッパレール40の長手方向前部の上壁42bには、ロック部材50の取着部51が取着される被取着部46が形成されている。取着部51及び被取着部46は、取着用ピン52が貫装可能なピン穴として形成されている。さらに、上壁42bにおける被取着部46より後方には、ロック部材50の取付部55が挿通される取付部挿通用開口部47が形成されている。取付部挿通用開口部47は、ロック部材50の取付部55が挿通時に開口縁部に接触しないように、取付部55のレール軸方向と直交する方向の長さより長い幅を有する略矩形状に形成されている。
また、アッパレール40の第1取付け壁41a、垂下部43b及び両起立部45a,45bにおける取付部挿通用開口部47の近傍には、ロック部材50の係脱部54が挿通される係脱部挿通用開口部49が形成されている。係脱部挿通用開口部49は、ロック部材50の係脱部54が挿通時に開口縁部に接触しないように、係脱部54のレール軸方向の長さより長い幅を有する略矩形状に形成されている。さらに、上壁42bにおける被取着部46と取付部挿通用開口部47との間には、操作レバー60を支持する断面がロの字状のレバー支持部48が切り起こされて立設されている。なお、このレバー支持部48の詳細については後述する。
図5に示されるように、ロアレール30及びアッパレール40は、ロアレール30の第1側部32a,32b及び第2側部33a,33bと第3側部34a、34bとの間に、アッパレール40の起立部45a、45bが前方から挿入され、さらにロアレール30の第1側部32a,32bの上下端に形成される各湾曲部32aa,32ab,32ba,32bbの内側と、アッパレール40の傾斜部44a,44bの外側及び起立部45a,45bの下端に形成される湾曲部45aa,45baの外側とで挟むようにボールベアリング2が取付けられている。
この構造によって、アッパレール40が受ける上方からの荷重は、ボールベアリング2を介してロアレール30によって受けられている。このため、アッパレール40はロアレール30に対してボールベアリング2のボール2aの転がりで支持され、滑らかな前後移動が得られる構成となっている。そして、アッパレール40の傾斜部44a,44b及び起立部45a,45bの下端に形成される湾曲部45aa,45baを両外側に位置する対のボールベアリング2で左右から挟み、且つ傾斜部44a,44b及び起立部45a,45bの下端に形成される湾曲部45aa,45baを各ボールベアリング2のホルダ2bに支持されているボール2aで上下から挟むようにして、アッパレール40をロアレール30に対して上下、左右ともにガタが無いように支持している。
図3に示されるように、ロック部材50は、ばね鋼板等の弾性材料でなり、一体で形成された取着部51と本体部53と係脱部54と取付部55とを有する。ロック部材50は、アッパレール40の第1取付け壁41aと第2取付け壁41bと上壁42bとで形成される逆U字形状の断面内に収納可能なように形成されている。本体部53は、アッパレール40の上壁42bの内側の幅よりも小さい幅で、レール軸方向に被取着部46から取付部挿通用開口部47まで延在する長さの略矩形板状に形成されている。取着部51は、取着用ピン52が貫装可能な円形状のピン穴であり、本体部53の前方端側に穿設されている。
係脱部54は、アッパレール40の上壁42bの外側の幅よりも大きい幅で、アッパレール40の係脱部挿通用開口部49の横幅よりも小さい長さの略矩形板状、すなわち係脱部挿通用開口部49の縁と接触せずに係脱部挿通用開口部49から突出する形状で本体部51の後方端側に設けられている。この係脱部54の左右両側には、ロアレール30の被係脱部35の切欠き35aが係脱可能な複数(本例では2つ)の長穴54aが、レール軸方向に切欠き35aと同一ピッチで穿設されている。
取付部55は、係脱部54の後方端側から本体部53の幅で上方に延在し、取付部挿通用開口部47の縁と接触せずに取付部挿通用開口部47からレバー支持部48の高さと略同一の高さだけ突出する略矩形板状に形成されている。この取付部55には、操作レバー60の被取付部61が差し込まれて係止される縦長のレバー係止穴56が穿設されている。なお、このレバー係止穴56の詳細については後述する。
このような構成のロック部材50はアッパレール40の上壁42bの下面に配置され、係脱部54が係脱部挿通用開口部49に挿通され、取付部55が取付部挿通用開口部47に挿通される。そして、取着用ピン52が、ロック部材50の取着部51とアッパレール40の被取着部46とに貫装されてカシメられることによって、ロック部材50は、アッパレール40の上壁42bの下面に固定的に取付けられる。弾性材料で作製されたロック部材50は、弾性復帰力により取着部51を支点として係脱部54を上方に持ち上げるような形状に成形されている。
ここで、ロック部材50の係脱部54及び本体部53は取着部51よりも下方にて取着部51と平行に位置するように、取着部51と本体部53との間がZ状に折り曲げられている。これによりロック部材50の取着部51の上面がアッパレール40の上壁42bの下面と当接しても、ロック部材50の係脱部54の全ての長穴54aはロアレール30の被係脱部35の切欠き35aの根元まで確実に入り込み、前後方向に隙間が無いように互いに当接して係合するようになっている。
図3に示されるように、操作レバー60は、パイプ材で概略U字型に成形され、後方向に延びるその両側部分の後端側には、ロック部材50のレバー係止穴56に取り付けられる被取付部61と、アッパレール40のレバー支持部48に揺動自在に支承される被支承部62とが設けられている。被取付部61は、縦方向の曲げ剛性を高めるために上下方向に長い長方形断面となるようにツブシ成形されている。そして、被取付部61の後端近傍の上面には、ノッチ部61aが設けられている。被支承部62は、被取付部61よりも前方側に設けられており、この被支承部62を中心に操作レバー60は揺動可能、すなわち操作レバー60の前端側を上方に回動させることにより操作レバー60の後端側の被取付部61が下方に回動するようになっている。
図3及び図6に示されるように、レバー支持部48には、操作レバー60の被支承部62の上部と当接する被支承部用当接部48aと、被支承部62を下方から上方へ弾性力により付勢して被支承部62を被支承部用当接部48aに当接させる被支承部用付勢部48bとが設けられている。被支承部用当接部48aは、アッパレール40の上壁42b及び該上壁42bの一側縁から上方に突出する第2取付け壁41bの一部がレール軸方向と直角方向に延在するL字状の2本の平行な切断線CL1,CL2に沿って切離された帯状(図3(B)参照)をなし、上壁42bに平行な上部48aaと第2取付け壁41bに平行な側部48abとに屈曲されて形成されている。
上部48aaには、レール軸方向と直角方向に谷折りされた下向きの凸部が形成されている。被支承部62の上部は、上部48aaに形成された凸部に当接することになるので、操作レバー60は、該凸部を中心に回動する。なお、上部48aaは平面のままで、操作レバー60の被支承部62の前後部を軸方向に対向圧縮することにより被支承部62に環状の凸部を形成し、被支承部62の凸部を上部48aaに当接させ、操作レバー60を該凸部を中心に回動させるように構成してもよい。
被支承部用付勢部48bは、上記帯状部内において上壁42b及び第1取付け壁41aに上壁42bの両側縁から夫々舌状に切断線CL3,CL4に沿って切離されて対向するように立設された舌状部(舌片)48ba,48bbにより構成され、被支承部62を上方に付勢するように内側に弓状に屈曲されて形成されている。よって、図6の一点鎖線で示すように、操作レバー60に下方の力が加わったときは、被支承部62はレバー支持部48の被支承部用付勢部48bを左右に押し広げて下方に移動することができる。以上のような構造の被支承部用当接部48a及び被支承部用付勢部48bは、アッパレール40を折り曲げ加工する際にアッパレールと一体で形成することができ、部品点数を減少させてコストダウンを図ることができる。
図3及び図5に示されるように、レバー係止穴56には、操作レバー60の被取付部61を上方から下方に付勢する被取付部用付勢部56aと、該被取付部用付勢部56aにより付勢された被取付部61と当接する被取付部用当接部56bとが設けられている。被取付部用付勢部56aは、レバー係止穴56の上部中央から下方に延在する舌状に切離されて後方に屈曲されて形成されている。この被取付部用付勢部56aは、下端部が被取付部61のノッチ部61aに係止されて該被取付部61を上方から下方に付勢して、操作レバー60の前後方移動を規制している。よって、操作レバー60のロック部材50からの抜けを防止することができる。
被取付部用当接部56bは、レバー係止穴56の下部に谷状に形成されている。この被取付部用当接部56bは、被取付部用付勢部56aにより付勢された被取付部61の下部と当接して、操作レバー60の下方移動を規制している。よって、操作レバー60の被取付部61が下方に回動すると、それに追従してロック部材50も下方に回動し、また、ロック部材50が上方に回動すると、それに追従して操作レバー60の被取付部61も上方に回動するので、ロック及びロック解除を確実に行うことができる。
操作レバー60をアッパレール40及びロック部材50に取り付ける場合は、操作レバー60の被取付部61を、レバー支持部48内の被支承部用当接部48aと被支承部用付勢部48bとの間に挿入して貫装させ、さらにレバー係止穴56内に挿入する。そして、被取付部61の上部でレバー係止穴56の被取付部用付勢部56aの下端を後方に押し曲げ、被取付部61のノッチ部61aに被取付部用付勢部56aの下端を係止させる。これにより、操作レバー60の被取付部61の下部はレバー係止穴56の被取付部用当接部56bに当接し、また操作レバー60の被支承部62はレバー支持部48の被支承部用付勢部48bにより下方から上方へ付勢されて被支承部用当接部48aに当接する。以上により操作レバー60のアッパレール40及びロック部材50に対する取り付けが完了し、図2に示す状態となる。
以上のような構成のシートスライド装置1の作動を説明する。シート10に組み付けられたシートスライド装置1がロック状態のときは、ロック部材50の係脱部54はロック部材50の弾性復帰力によりロアレール30の被係脱部35に係合している。このロック状態から、乗員が操作レバー60の前端部をロック部材50の弾性復帰力に抗して持ち上げるように操作すると、操作レバー60はアッパレール40のレバー支持部48を中心にして図4の時計回りに回動すると同時に、操作レバー60の被取付部61がロック部材50のレバー係止穴56の取付部55の被取付部用当接部56bを下方に押圧する。
これにより、ロック部材50はアッパレール40の被取着部46を中心に図4の時計回りに回動し、ロック部材50の係脱部54をロアレール30の被係脱部35から離脱させてロック解除状態となる。よって、乗員はシート10を所望の前後位置に移動できる。その後、乗員が操作レバー60から手を離すと操作レバー60はロック部材50の弾性復帰力で当初の位置に復帰し、ロック部材50の係脱部54はロアレール30の被係脱部35に係合してロック状態となる。
以上説明したように、本実施形態の車両用スライド装置1によれば、被支承部用当接部48a及び被支承部用付勢部48bにより操作レバー60のみを揺動可能に支承しているので、操作レバー60とロック部材50とを相対回転可能に構成することができる。すなわち、図6の一点鎖線で示すように、操作レバー60に下方の力が加わったときは、被支承部62はレバー支持部48の被支承部用付勢部48bを左右に押し広げて下方に移動するので、操作レバー60は被取付部61を中心に回動する。よって、たとえ左右にレール30,40が配され、それらレール30,40に個別に設けられたロック部材50を一つの操作レバー60で回動させる構成とした際に左右のレール30,40の相対捩り偏差が生じている場合であっても、被支承部62の移動により、該偏差を吸収することができ、ロック作動が不完全になる現象を防止してロック状態を保証することができる。また、被支承部用当接部48a及び被支承部用付勢部48bはアッパレール40の一部を部分的に切り起こすことにより形成されているので、従来必要であった支軸やスプリング等は不要となり、操作レバー60を揺動可能に支承する部位は簡易な構造となる。よって、車両用スライド装置1を小型化でき、該装置1の組付けが容易であり、該装置1のコストを抑えることができる。
図7は、レバー支持部の変形例を図6に対応させて示す断面図であり、図6と同一構成部材は同一番号を付してその部材の詳細な説明を省略する。このレバー支持部48Aは、被支承部用付勢部48bAが、図6のレバー支持部48の被支承部用付勢部48bとは異なる構造となっている。すなわち、図6に示すように、レバー支持部48の一対の被支承部用付勢部48bは、上壁42bの両側縁から夫々舌状に立設され、かつ全体が内側に夫々弓状に屈曲されて形成されていたが、図7に示すように、レバー支持部48Aの被支承部用付勢部48bAは、上壁42bの両側縁から夫々舌状に立設され、かつ上端部のみが内側に夫々逆J字状に屈曲されて形成されている。
このような構成のレバー支持部48Aによっても、図7の一点鎖線で示すように、操作レバー60に下方の力が加わったときは、被支承部62はレバー支持部48Aの被支承部用付勢部48bAを左右に押し広げて下方に移動するので、操作レバー60は被取付部61を中心に回動する。よって、左右の車両用スライド装置1を設置するときの相対捩り偏差を吸収することができ、ロック作動が不完全になる現象を防止してロック状態を保証することができる。
図8は、レバー支持部の別の変形例を図6に対応させて示す断面図であり、図6と同一構成部材は同一番号を付してその部材の詳細な説明を省略する。このレバー支持部48Bは、被支承部用付勢部48bBが、図6のレバー支持部48の被支承部用付勢部48bとは異なる構造となっている。すなわち、図6に示すように、レバー支持部48の一対の被支承部用付勢部48bは、上壁42bの両側縁から夫々舌状に立設され、かつ全体が内側に夫々弓状に屈曲されて形成されていたが、図8に示すように、レバー支持部48Bの被支承部用付勢部48bBは、上部48aaの両側縁から下方に夫々舌状に設けられ、かつ下端部のみが内側に夫々くの字状に屈曲されて形成されている。
このような構成のレバー支持部48Bによっても、図8の一点鎖線で示すように、操作レバー60に下方の力が加わったときは、被支承部62はレバー支持部48Bの被支承部用付勢部48bBを左右に押し広げて下方に移動するので、操作レバー60は被取付部61を中心に回動する。よって、左右の車両用スライド装置1を設置するときの相対捩り偏差を吸収することができ、ロック作動が不完全になる現象を防止してロック状態を保証することができる。
尚、上述の実施形態の車両用スライド装置1では、ロック部材50がレール軸に対して上下方向に移動してロック及びロック解除する車両用スライド装置1に本発明を適用したが、ロック部材がレール軸回りで回動してロック及びロック解除する車両用スライド装置にも本発明を適用可能である。また、第1取付け壁41aを垂下部43bの高さで形成し、第1取付け壁41aの上部を第2取付け壁41bの下部に溶接してアッパレール40を形成し、または第2取付け壁41bを形成せず、上壁42bの一縁部と第1取付け壁41aの中央部とを溶接してアッパレール40を形成してもよい。この場合、帯状部48Aを形成するときに、舌状部48baが第2取付け壁41b側または第1取付け壁41a側に残るように形成して被支承部用付勢部48bを形成する。また、車両用スライド装置を車両のシートに適用する場合を説明したが、スライドが必要な車両用のものであれば適用可能である。
1…車両用スライド装置、30…ロアレール、40…アッパレール、41a…第1取付け壁、41b…第2取付け壁、42b…上壁、48…レバー支持部、48a…被支承部用当接部、48aa…上部、48ab…側部、48b…被支承部用付勢部、50…ロック部材、56…レバー係止穴、56a…被取付部用付勢部、56b…被取付部用当接部、60…操作レバー、61…被取付部、62…被支承部。

Claims (4)

  1. ロアレールと、
    該ロアレールに対してレール軸方向に相対的に移動可能に支持されるアッパレールと、
    該アッパレールの断面内にレール軸方向に延在するように収納されて取着され、前記ロアレールと前記アッパレールとの相対移動をロックするロック部材と、
    該ロック部材に取り付けられる被取付部と、前記アッパレールに揺動自在に支承される被支承部とが設けられ、揺動して前記ロアレールと前記アッパレールとの相対移動を許容するように前記ロック部材を移動させるための操作レバーと、
    前記アッパレールの一部を部分的に切り起こすことにより形成され、前記被支承部の上面と当接する被支承部用当接部と、
    前記アッパレールの一部を部分的に切り起こすことにより形成され、前記被支承部を下方から上方へ弾性力により付勢して前記被支承部を前記被支承部用当接部に当接させる被支承部用付勢部と、
    を備えることを特徴とする車両用スライド装置。
  2. 請求項1において、
    前記アッパレールは、水平方向に延びる上壁と、該上壁の一側縁から上方に屈曲されて延設された取付け壁と、前記上壁の一側縁及び他側縁において下方に延びる側壁とを備え、
    前記被支承部用当接部は、前記上壁及び前記取付け壁の一部がレール軸方向と直角方向に延在する2本の切断線に沿って切離された帯状部が屈曲されることにより形成された部位により構成され、前記上壁に平行な上部と前記取付け壁に平行な側部とを有することを特徴とする車両用スライド装置。
  3. 請求項2において、
    前記被支承部用付勢部は、前記屈曲された前記帯状部内において、前記上壁及び前記取付け壁の一部が夫々舌状に切離されて対向するように立設され、且つ前記被支承部を上方に付勢するように屈曲された一付の舌片により構成されていることを特徴とする車両用スライド装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記ロック部材には、前記操作レバーの被取付部の上部に係止されて該被取付部を上方から下方に付勢する被取付部用付勢部と、該被取付部用付勢部により付勢された前記被取付部と当接して下方移動を規制する被取付部用当接部と、が設けられていることを特徴とする車両用スライド装置。
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