JP2018061394A - 電力変換装置及び電力変換システム - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図を参照して電力変換装置の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の電力変換システム1の構成の一例を示す図である。電力変換システム1は、電力変換装置10が複数台並列接続される。この一例では、電力変換システム1は、電力変換装置10−1と、電力変換装置10−2との2台が並列接続される。電力変換装置10−1と、電力変換装置10−2とは、通信線CLによって接続されており、情報の送受信が可能である。
電力変換装置10−1と電力変換装置10−2とを区別しない場合には、これら電力変換装置10−1と電力変換装置10−2とを総称して、電力変換装置10と記載する。
電力変換装置10−2は、電源制御部100−2と、第1電力変換部200−2と、第2電力変換部300−2と、電流検出部400−2と、母線電圧検出部500−2と、平滑容量C−2とを備える。
なお、これら電力変換装置10−1の各部と、電力変換装置10−2の各部とを区別しない場合には、例えば、電源制御部100−1と電源制御部100−2とを総称して電源制御部100とも記載する。同様にこれら各部をそれぞれ総称して、第1電力変換部200、第2電力変換部300、電流検出部400、母線電圧検出部500、及び平滑容量Cとも記載する。
第2電力変換部300−1は、半導体スイッチ(不図示)を備えており、第1電力変換部200−1から供給される直流電流I31を、交流電流I21に変換する。この交流電流I21は、電力変換装置10−2が出力する交流電流I22とともに交流電流I2として負荷LDに供給される。
具体的には、第1電力変換部200−1は、直流電流I31aを出力する。この直流電流I31aとは、平滑化されていない脈流である。平滑容量C−1は、直流電流I31aを平滑化して平滑化電流I31bを生成する。第2電力変換部300−1には、平滑化電流I31bが供給される。
ここで、第1電力変換部200−1と、第2電力変換部300−1との間の直流電流区間のうち、脈流である直流電流I31aが流れる区間を脈流区間SPともいう。また、第1電力変換部200−1と、第2電力変換部300−1との間の直流電流区間のうち、平滑化電流I31bが流れる区間を平滑電流区間SSともいう。
ここで、交流電流I21と交流電流I22との位相が一致していない場合には、電力変換装置10−1と電力変換装置10−2との間に交流電流Icfが流れる場合がある。この交流電流Icfを横流ともいう。
電源制御部100−1は、この横流を生じさせる交流電流I21と交流電流I22との位相差を低減する制御を行う。この電源制御部100−1の機能構成について説明する。
電源制御部100−1は、電力変換装置10−1の各部を制御する。この電源制御部100−1の機能構成の一例について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態の電源制御部100−1の機能構成の一例を示す図である。電源制御部100−1は、演算部110と、自機直流電流信号取得回路120と、他機直流電流情報受信部130と、母線電圧信号取得回路140と、自機直流電流情報送信部150と、出力周波数指令出力回路160とを備える。
なお、この一例では、他の電力変換装置10が、電力変換装置10−2のみである場合について説明するが、これに限られない。電力変換システム1が3台以上の並列接続された電力変換装置10を備える場合には、他機直流電流情報受信部130は、それぞれの電力変換装置10から、平均自機直流電流値DCAを受信する。例えば、電力変換システム1が、n台(nは自然数。以下の説明において同じ。)の電力変換装置10を備える場合、電力変換装置10−1の他機直流電流情報受信部130は、2台目の電力変換装置10−2から平均自機直流電流値DCA2を受信し、n台目の電力変換装置10−nから平均自機直流電流値DCAnを受信する。
すなわち、他機直流電流情報受信部130は、並列接続される複数台の電力変換装置10のうちの、他機の直流電力の状態(この一例では、直流電流I32の電流値)を示す平均自機直流電流値DCA2を受信する。
均等電流目標値算出部112は、取得した平均自機直流電流値DCAと平均他機直流電流値DCOとに基づいて、均等電流目標値ECを算出する。ここで、他機直流電流情報受信部130は、電力変換システム1が備える複数の電力変換装置10のうち、自機以外、つまり電力変換装置10−1以外の電力変換装置10のそれぞれから平均自機直流電流値DCAを受信している。また、他機直流電流情報受信部130は、電流値平均化処理部111から自機、つまり電力変換装置10−1の平均自機直流電流値DCAを取得している。つまり、均等電流目標値算出部112は、電力変換システム1が備えるすべての電力変換装置10についての平均自機直流電流値DCAを取得している。均等電流目標値算出部112は、すべての電力変換装置10のそれぞれのついての平均自機直流電流値DCAに基づいて、均等電流目標値ECを算出する。
ここで、自他電流偏差CDとは、均等電流目標値ECに対する自機の平均自機直流電流値DCAの偏差である。つまり、自他電流偏差CDは、自機の平均自機直流電流値DCAの目標値に対するずれの程度を示す。
次に、演算部110の動作の一例について図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態の演算部110の動作の一例を示す図である。
(ステップS20)電流値平均化処理部111は、ステップS10において順次取得した自機直流電流値DCを平均化して、平均自機直流電流値DCAを算出する。
(ステップS30)電流値平均化処理部111は、ステップS20において算出した平均自機直流電流値DCAを、自機直流電流情報送信部150を介して他の電力変換装置10に対して送信する。
(ステップS50)均等電流目標値算出部112は、ステップS40において取得した平均自機直流電流値DCA及び平均他機直流電流値DCOに基づいて、均等電流目標値ECを算出する。
(ステップS90)PLL処理部115は、取得した母線電圧値BVに対して位相同期処理を行い、出力周波数指令ベース値FCBを算出する。
演算部110は、ステップS10からステップS100までの処理を繰り返し実行することにより、自機の第2電力変換部300−1が出力する電力の周波数を制御する。
つまり、本実施形態の電力変換装置10−1は、交流出力の各相の電流値によって横流の発生状態を検出する場合に比べて、電流検出器の数を低減することができる。すなわち、本実施形態の電力変換装置10−1によれば、電力変換装置10の小型化及び低コスト化を図ることができる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置10−1は、交流出力を有効成分と無効成分とに分離する手順を経ることなく、交流出力の有効成分に基づいて横流検出を行うことができる。つまり、本実施形態の電力変換装置10−1は、交流出力の有効成分に基づいて横流検出を行う場合の構成を簡素化することができる。
なお、電力変換装置10−1は、電流検出部400−1に代えて、又は電流検出部400−1に加えて、電圧検出部(不図示)を備えていてもよい。この電圧検出部は、平滑容量C−1の両端電圧を検出する。
つまり、電力変換装置10−1は、第1電力変換部200と第2電力変換部300との間の直流電力の状態を、電流又は電圧のいずれかによって検出する。
電力変換装置10−1は、双方向電力変換装置であってもよい。この場合、第2電力変換部300−1は、負荷LDから供給される交流電力を直流電力に変換し、第1電力変換部200−1は、第2電力変換部300−1が変換する直流電力を電源PSに回生される交流電力に変換することにより、双方向電力変換を行う。
つまり、電力変換装置10−1は、電力の変換方向によらず、電流検出部400−1が検出する直流電流I31に基づいて出力電力の周波数制御を行うことができる。
10…電力変換装置
100…電源制御部
110…演算部(制御演算部)
111…電流値平均化処理部
112…均等電流目標値算出部(直流電力目標値算出部)
113…自他電流偏差演算部
114…周波数補正処理部
115…PLL処理部
116…加算部
120…自機直流電流信号取得回路
130…他機直流電流情報受信部(他機直流電力情報取得部)
140…母線電圧信号取得回路
150…自機直流電流情報送信部(自機直流電力情報供給部)
160…出力周波数指令出力回路
200…第1電力変換部
300…第2電力変換部
400…電流検出部
500…母線電圧検出部
C…平滑容量
Claims (6)
- 複数台並列接続され、電源から供給される交流電力を直流電力に変換する第1電力変換部と、前記第1電力変換部が変換する直流電力を負荷に供給される交流電力に変換する第2電力変換部とを備える電力変換装置であって、
前記第1電力変換部と第2電力変換部との間の直流電力の状態を検出する電流検出部と、
並列接続される前記複数台の電力変換装置のうちの他の電力変換装置の前記直流電力の状態を示す他機直流電力情報を取得する他機直流電力情報取得部と、
前記電流検出部が検出する前記直流電力の状態と、前記他機直流電力情報取得部が取得する前記他機直流電力情報とに基づいて、前記直流電力の目標値を算出する直流電力目標値算出部と、
前記電流検出部が検出する前記直流電力の状態と、前記直流電力目標値算出部が算出する前記目標値とに基づいて、前記第2電力変換部の電力変換状態を制御する制御演算部と
を備える電力変換装置。 - 前記第1電力変換部と前記第2電力変換部との間に平滑容量を備え、
前記電流検出部は、前記平滑容量と、前記第2電力変換部との間の前記直流電力の状態を検出する
請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記直流電力の状態とは、前記直流電力の電流値であり、
前記直流電力目標値算出部は、前記複数台の電力変換装置のそれぞれの前記直流電力の電流値の平均値を、前記目標値として算出する
請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記電流検出部が検出する前記直流電力の状態を示す自機直流電力情報を、前記他の電力変換装置に供給する自機直流電力情報供給部
を更に備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記第2電力変換部は、前記負荷から供給される交流電力を直流電力に変換し、前記第1電力変換部は、前記第2電力変換部が変換する直流電力を前記電源に回生される交流電力に変換することにより、双方向電力変換を行う
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電力変換装置が複数台並列接続された
電力変換システム。
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