JP2018060520A - 車両用サービス連携システム - Google Patents
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Description
車両用サービス連携システムは、車載装置が提供する車載サービスと車外装置が提供する車外サービスとを応答性良く連携可能とする仕組みを提供するものである。サービスとは他のサービスやアプリケーション(以下、アプリ)に機能を提供することで、通常のサービスは、複数の機能から構成されている。
拡張GW1は、車外装置との間で無線通信を確立する機能を有するもので、更新通知サービス、ブラインド回避アプリ、不審者検知アプリ、駐車場空き枠検知アプリが搭載されている。更新通知サービスは、車外サービスが更新されたことを通知するものである。車外サービスとは、外部のシステム(交通情報、娯楽情報、メールサービスなどを提供するサーバや、家庭内システム)が提供するサービスである。
ライトECU6は、運転者による点灯操作や自動点灯時にライトの点灯を制御するもので、ライト制御サービスが搭載されている。
カメラECU7は、自車の前方に位置する前方車両や障害物を撮影するもので、画像撮影サービスが搭載されている。
そこで、車載装置や車外装置が有する機能を直接的に相互利用するために、図3に示すように、アダプタ(サービスアダプタと称することもある)11が提供するサービスインターフェース(以下、サービスI/Fと称する)12と、所定のプロトコルによりサービスの要求及び応答に対応したメッセージを送受信するサービスバス13とを設けた。
即ち、図4に示すように、車載装置が車外装置であるエッジサーバ9のサービスAをインストール、つまり利用可能な状態にする場合、自車のローカルサービスバス15上にサービスAの実体が存在しなくても、自車のローカルサービスバス15と接続された車外のローカルサービスバス15上にサービスAの実体が存在するため、サービスバス13上にサービスAがインストールされていると言える。
サービス同士が1対1でやり取りするもので、要求(Request)に対して応答(Response)を返す。
サービス同士が1対多でデータを送るもので、出版(Publish)に対して応答を返さない。出版した場合、購読(Subscribe)登録している不特定多数のサービスに通知される。
サービスバス13の機能は次の通りである。
(1)サービスバス管理
(a)車両システムやサービスからの起動要求を受けて、サービスバス13を起動すること。
(b)車両システムからの終了要求を受けて、サービスバス13を終了すること。
(c)サービスバス13の状態を管理すること。
(a)インストール/アンインストール/アップデート管理サービスの要求を受けて、サービスをインストール/アンインストール/アップデートすること。
(b)サービスバス起動時か、開始管理サービスの要求を受けて、サービスを開始すること。
(c)サービスバス停止時か、停止管理サービスの要求を受けて、サービスを停止すること。
(d)サービスの状態を管理すること
(a)コンシューマサービス(あるサービスを利用するサービス)の実行要求を受けて、プロバイダサービス(あるサービスを提供するサービス)を実行できること。
(b)プロバイダサービスの搭載位置を解決すること(位置透過性)。
(c)コンシューマサービス(サービス利用者)に応じて、プロバイダサービス毎に異なるアクセス制御(許可/拒否)ができること。
(d)サービス単位/メッセージ単位での優先度制御ができること(調停)。
アダプタ11は、サービスに対してサービスI/F12を提供し、サービスから受け付けた要求をサービスバス13に通知する。
サービスバス管理19:サービスバス13の起動/終了を制御し、各機器のサービスが他のサービスの利用や、他のサービスへのサービス提供可能な状態を維持する。
サービス認証21:サービスバス13にインストールするサービスを認証する。
ユーザ認証22:サービスバス13を利用するエンドユーザを認証する。
サービス検索24:サービスバス13上のサービスを検索する。
稼動履歴管理25:サービスバス稼働中のサービスおよびサービスバス13の動作履歴を収集・提供する。
保守支援27:サービスバス13の運用時の保守作業を支援する機能を提供する。
他のローカルサービスバスは、その要求に応じてサービスのインストールが可能か否かを判定し、その判定結果示す応答をインストール管理サービスのローカルサービスバスに返信する。
インストール管理サービスのローカルサービスバスは、その応答に応じてサービスインストールを自己のアダプタに通知するので、その通知はインストール管理サービスに通知される。
以上のようにして、インストール管理サービスは、サービスが正常にインストールされたことを確認することができる。
以上のようにして、インストール管理サービスのローカルサービスバスは、インストールしたサービスが可能となったことを確認することができるので、インストール対象サービスのアダプタにサービス開始を要求し、その要求はインストール対象サービスに要求される。
以上のようにして、インストール管理サービスのローカルサービスは、インストールしたサービスが利用可能となったことを確認することができる。
しかしながら、このように車外装置から車両を制御する構成では、セキュリティの脆弱性が懸念される。
(1)高度運転支援(自動運転)
高い応答性が要求される車両側が主体となるサービスであり、同一車線自動走行、車両死角認知、オートバレーパーキング、すれ違い支援、車両距離表示等である。
車外のテレマティクスサービスと連携するサービスであり、eCall(emergency call)/bCall(Breakdown Call)、リモートスタータ、後進支援、運転者運転状態監視、家電/HEMS制御、エンターテインメント連携(音楽、ビデオ)、車内空調制御、スピード超過補助等である。
エッジ空間で提供されるサービスであり、飛び出し歩行者通知、周辺・死角情報提供、前方死角支援、EV充電予約、ホームセキュリティ、ドア/ライト/ホーン制御等が想定される。
多くの情報量を必要とするクラウド側が主体となるサービスであり、クラウドサーバと車両とが対話して車両を診断するクラウド診断、クラウドとの通信セキュリティの穴に対するアタックを監視してその穴を埋めるバッチソフトを配信するアタック監視、クラウドサーバから車両のソフトを通信により書換えるOTAリプログ、車両の運行管理、高精度地図の自動作成、運転適性に基づく自動車保険、盗難車追跡、空きパーキング通知、スマートグリッド、エコ診断、シェアカー等が想定される。
以上のようにして、統合アプリ18は、車載サービスと車外サービスとを連携したサービスをユーザに提供することができる。
図17に示すように、ロケータECU4の位置情報提供サービスは、位置情報を繰り返して出版している。
サービスバス13が車外装置の各サービスを動的にルーティングし、繋ぐことで、既販車に対して、車外装置から新規アプリを追加することも可能である。
車載装置や車外装置であるエッジサーバ9との間でメッセージの送受信を中継する仮想的なサービスバス13を構築し、統合アプリ18により車載サービスとエッジサーバ9が提供する車外サービスとを連携して利用するようにしたので、エッジサーバ9が提供する車外サービスの速い進化に合わせて、車両の機能を進化させることができる。
サービス管理部13aがサービスの抜き差しを管理することでサービスの動的な抜き差しを可能としたので、車載装置や車外装置を動的に抜き差しできる。
エッジサーバ9の車外サービスは狭域通信エリア特有のサービスであることから、自宅を出発して、目的地に出発するまでのエッジ空間を渡り歩く中で、エリア毎に異なる車外サービスと連携し、自律制御を補完することができる。
エッジサーバ9はクラウドサーバのエッジとして設けられているので、車載装置から収集した情報をクラウドサーバ31により集中管理してクラウド情報として車載装置に提供することが可能となる。
上記実施形態では、エッジサーバ9と無線通信によりサービスバス13を構築するようにしたが、例えば公衆無線通信網を介してサービスバス13を構築するようにしても良い。この場合、統合アプリ18を生成する場合に、位置情報提供サービスによる位置情報に基づいて都道府県(州)毎(つまり地域毎)や国毎に異なるサービスをインストールして統合アプリを生成するようにしても良い。また、位置情報提供サービスによる位置情報に基づいて都道府県(州)毎(つまり地域毎)や国毎に適した高度運転支援(自動運転)、テレマティクスサービス、高度運転支援、ビッグデータサービスを提供するようにしても良い。
他車のサービスバス13と接続することで、走行時に他車の接近を通知したり、他車との衝突を事前回避したりするようにしても良い。
Claims (11)
- 車載ネットワーク(8)に接続された車載装置(1〜7)や無線通信により接続された車外装置(9)の機能をサービスとして利用する車両用サービス連携システムであって、
前記車載装置または前記車外装置である他装置に搭載されたアプリケーションからの要求に応じて当該他装置に対してサービスを要求すると共に、前記他装置からサービスの要求を受けた場合は自己の機能をサービスとして生成して応答するサービスインターフェース(12)と、
自己の前記サービスインターフェースと前記他装置の前記サービスインターフェースとの間で所定のプロトコルによりサービスの要求及び応答に対応したメッセージを送受信するローカルサービスバス(15)と、
前記ローカルサービスバスが互いに接続されることで仮想的に構築されるサービスバス(13)と、
前記車載装置が提供する車載サービスと前記車外装置が提供する車外サービスとを前記サービスバスを介して連携して利用するアプリケーションである統合アプリケーション(18)と、
を備えた車両用サービス連携システム。 - 前記サービスの位置を管理することで前記サービスを他装置との間で動的に相互利用可能とするサービス管理部(13a)を備えた請求項1に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記サービス管理部は、前記サービスの抜き差しを管理することで前記サービスの動的な抜き差しを可能とする請求項2に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記ローカルサービスバスを有しない他装置との間でメッセージの送受信を中継することで前記サービスバスを構築する車両情報提供プロキシサービス(28)を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外装置は、前記統合アプリケーションが搭載されており、前記車載装置のローカルサービスバスとの間でメッセージの送受信を中継することで前記サービスバスを構築する仮想車両プロキシサービス(30)を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車載装置は、前記車外装置と近距離通信する請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外装置は、車両の走行シーンに対応した所定領域を狭域通信エリアとする請求項6に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外装置は、前記狭域通信エリア特有のサービスを提供する請求項7に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外装置は、前記狭域通信エリア特有の前記車外サービスとして自動運転を支援するためのサービスを提供する請求項8に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外サービスは、車両が前記狭域通信エリアに進入したときにインストールされる請求項7から9のいずれか一項に記載の車両用サービス連携システム。
- 前記車外装置は、クラウドサーバ(31)のエッジとして設けられたエッジサーバである請求項1から10のいずれか一項に記載の車両用サービス連携システム。
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