JP2018060063A - 画像形成装置 - Google Patents

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昌昭 阿部
修弘 勝田
Sanehiro Katsuta
修弘 勝田
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恭史 諏訪部
辰浦 智
Satoshi Tatsuura
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Abstract

【課題】定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が20体積%より小さい場合と比較して記録媒体内のキャリアオイルの蒸発により記録媒体が乾燥され、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が40体積%より大きい場合と比較して、記録媒体上のトナー像の接触部材へのオフセットが抑制される画像形成装置を得る。
【解決手段】画像形成装置10は、トナーと揮発性のキャリアオイルとを含む液体現像剤で現像されたトナー像を連続紙Pに定着する定着装置80と、連続紙Pの搬送方向における定着装置80の上流側に配置され、連続紙P上のトナー像と非接触でトナー像を加熱すると共に連続紙Pの出口65におけるトナー像の空隙率が20体積%以上40体積%以下となるように加熱制御される加熱装置60と、連続紙Pの搬送方向における加熱装置60と定着装置80との間で、連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させて連続紙Pを乾燥させる乾燥装置70と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、液体現像電子写真装置において、中間転写体上でトナーをプレ加熱することで、トナーを凝集してオイルを除去し、除去しきれなかったオイルは、転写後に記録媒体に吸収させる構成が開示されている。プレ加熱温度は、トナー凝集性の観点からトナー軟化温度以上とすると共に、記録媒体へのオイル吸収性の観点からトナー溶融温度以下に設定している。
下記特許文献2には、プレ加熱前にトナーとオイルを分離させ、記録媒体表面にトナー膜を形成することで、オイルが記録媒体に浸透することを抑制する画像形成装置が開示されている。
下記特許文献3には、予備加熱部で被転写面上のトナー画像を裏面側から加熱した後、本定着部でトナーを溶融定着する画像形成装置が開示されている。
特開2003−307995号公報 特開2015−184317号公報 特開2011−070077号公報
本発明は、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が20体積%より小さい場合と比較して記録媒体内のキャリアオイルの蒸発により記録媒体が乾燥され、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が40体積%より大きい場合と比較して、記録媒体上のトナー像の接触部材へのオフセットが抑制される画像形成装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る画像形成装置は、トナーと揮発性のキャリアオイルとを含む液体現像剤で現像されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置と、前記記録媒体の搬送方向における前記定着装置の上流側に配置され、前記記録媒体上のトナー像と非接触で前記トナー像を加熱する加熱装置であって、前記記録媒体の出口における前記トナー像の空隙率が20体積%以上40体積%以下となるように加熱制御される前記加熱装置と、前記記録媒体の搬送方向における前記加熱装置と前記定着装置との間で、前記記録媒体内の前記キャリアオイルを蒸発させて前記記録媒体を乾燥させる乾燥経路と、を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記加熱装置は、前記記録媒体の出口における前記トナー像の温度が、トナーの溶融温度未満となるように前記トナー像を加熱する構成とされている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記加熱装置は、トナーの溶融温度未満で前記トナー像を加熱する構成とされている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記加熱装置と前記定着装置との間に、前記記録媒体を案内すると共に、前記記録媒体上の前記トナー像に接触するロールが設けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記乾燥経路には、加熱又は温風の送風により前記記録媒体内のキャリアオイルを蒸発させて前記記録媒体を乾燥させる乾燥部材が配置されている。
請求項1に記載の発明によれば、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が20体積%より小さい場合と比較して記録媒体内のキャリアオイルの蒸発により記録媒体が乾燥され、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が40体積%より大きい場合と比較して、記録媒体上のトナー像の接触部材へのオフセットが抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、加熱装置の記録媒体の出口におけるトナー像の温度がトナーの溶融温度以上となる構成と比較して、連続媒体内のキャリアオイルの蒸発により連続媒体が乾燥される。
請求項3に記載の発明によれば、トナーの溶融温度以上で加熱する構成と比較して、連続媒体内のキャリアオイルの蒸発により連続媒体が乾燥される。
請求項4に記載の発明によれば、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が40体積%より大きい場合と比較して、定着前の記録媒体上のトナー像がロールに接触したときに、トナー像のロールへのオフセットが抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、加熱又は温風の送風により記録媒体を乾燥させる乾燥部材が配置されていない構成と比較して、記録媒体の乾燥経路又は乾燥時間が短くなる。
第1実施形態に係る画像形成装置を示す構成図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる加熱装置、乾燥経路、及び定着装置を示す断面図である。 第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる加熱装置、乾燥経路、及び定着装置を示す断面図である。 第3実施形態に係る画像形成装置に用いられる加熱装置、乾燥経路、及び定着装置を示す断面図である。 連続紙上のトナー画像におけるトナーの空隙率を算出するためのサンプルを示す図である。 加熱装置の加熱温度、及び乾燥経路の乾燥時間を変えた場合において、トナー層の空隙率と残留オイルとの関係を示すグラフである。 トナー層の空隙率が異なる場合の乾燥性、オフセットの評価結果を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲がある場合は、数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
〔第1実施形態〕
<画像形成装置の全体構成>
図1には、第1実施形態の画像形成装置10の一例が示されている。図1に示されるように、画像形成装置10は、記録媒体の一例としての連続紙Pを搬送する搬送部12を備えている。また、画像形成装置10は、搬送部12によって搬送される連続紙Pの搬送方向上流側から順に、連続紙Pにトナー画像を形成する画像形成部14と、連続紙Pに形成されたトナー画像を加熱する定着前加熱部56と、連続紙Pに形成されたトナー画像を乾燥させる定着前乾燥部58と、トナー画像を連続紙Pに定着する定着部16と、を備えている。ここで、トナー画像は、トナー像の一例である。
搬送部12は、連続紙Pを予め定められた搬送速度で矢印A方向(搬送方向)に搬送する機能を有する。図示を省略するが、搬送部12は、連続紙Pの搬送方向における最上流側に配置されて連続紙Pを送り出す送り出しロールと、連続紙Pの搬送方向における最下流側に配置されて連続紙Pを巻き取る巻取りロールと、を備えている。さらに、搬送部12は、定着前加熱部56の下流側で、連続紙Pの搬送方向を変える位置に配置された複数の搬送ロール12A、12B、12C、12Dを備えている。
画像形成部14は、イエロー色(Y)のトナー画像を形成する画像形成部14Yと、マゼンタ色(M)のトナー画像を形成する画像形成部14Mと、シアン色(C)のトナー画像を形成する画像形成部14Cと、黒色(K)のトナー画像を形成する画像形成部14Kと、を備えている。画像形成装置10では、一例として、画像形成部14Y、14M、14C、14Kが連続紙Pの搬送方向上流側から、この順番で配置されている。
各色の画像形成部14Y、14M、14C、14Kは、用いる液体現像剤を除いて基本的に同様の構成とされている。各色の画像形成部14Y、14M、14C、14Kは、トナー及びキャリア液を含む液体現像剤を用いて、トナー画像を形成するための画像形成ユニット18と、画像形成ユニット18によって形成されたトナー画像を連続紙Pに転写するための転写ユニット20と、を備えている。本実施形態では、連続紙Pは、搬送部12によって水平方向へ搬送されており、各色の画像形成部14Y、14M、14C、14Kは、水平方向の上流側から下流側に向かって並べて配置されている。
画像形成ユニット18は、矢印C方向に回転すると共にトナー画像を保持する像保持体22を備えている。また、画像形成ユニット18は、像保持体22の回転方向(矢印C方向)の上流側から順に、像保持体22を帯電する帯電装置24と、像保持体22に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置26と、像保持体22上の静電潜像をトナー画像として現像する現像装置28と、を備えている。さらに、画像形成ユニット18は、像保持体22から後述する転写ロール50にトナー画像が転写された後に像保持体22の外周面を清掃する清掃装置30を備えている。
現像装置28は、矢印D方向に回転すると共に像保持体22に形成された静電潜像を液体現像剤により現像する現像ロール36を備えている。また、現像装置28は、現像ロール36の回転方向(矢印D方向)の上流側から順に、現像ロール36に液体現像剤を供給する供給装置40と、現像ロール36に供給された液体現像剤に含まれるトナーを帯電する帯電装置42と、を備えている。さらに、現像装置28は、現像後に現像ロール36の外周面を清掃する清掃装置44を備えている。
本実施形態で用いられる液体現像剤は、キャリア液にトナー(粒子)が分散された液体タイプの液体現像剤であり、キャリア液としては、例えば、絶縁性液体が用いられる。本実施形態では、キャリア液として、例えば、植物油、流動パラフィン油、シリコーンオイルなどから選択される揮発性のキャリアオイルが用いられている。ここで、揮発性とは、その引火点が130℃未満、又は、150℃の状態で24時間後における揮発分が8質量%より多いことを意味する。引火点は、JIS K2265−4(2007年)により測定される。また、液体現像剤では、一例として、体積平均粒径が2μm以下のトナーが用いられている。また、液体現像剤では、一例として、キャリアオイルの中にトナー(粒子)が15wt%以上45wt%以下の濃度で分散されている。ここで、トナーの体積平均粒径は、コールターカウンター(ベックマンコールター社製、TA2型)を用いて測定している。
供給装置40は、現像ロール36の下方側に配置されて液体現像剤を収容する収容器46と、収容器46から液体現像剤を汲み上げて現像ロール36の外周面に供給する供給ロール48と、を備えている。供給ロール48は、矢印E方向に回転しており、現像ロール36と接触する位置で現像ロール36と同方向に移動する。供給ロール48は、外周面に複数の凹部(図示省略)を備えており、凹部に液体現像剤が保持されるようになっている。また、供給装置40は、供給ロール48に付着した液体現像剤の層膜を調整する規制ブレード(図示省略)を備えている。
供給装置40では、供給ロール48の回転により、収容器46に収容されている液体現像剤が汲み上げられ、規制ブレード(図示省略)によって供給ロール48に付着した液体現像剤の層膜が調整される。さらに、供給ロール48と現像ロール36との間に形成される電界により、供給ロール48に付着した液体現像剤が現像ロール36の外周面に供給されるようになっている。
現像装置28では、帯電装置42によって、現像ロール36の外周面に供給された液体現像剤に含まれるトナーが帯電され、現像ロール36の外周面の液体現像剤によって像保持体22上の静電潜像がトナー画像として現像されるようになっている。なお、液体現像剤を用いて静電潜像をトナー画像として現像する場合には、キャリアオイルも像保持体22に移行する。
転写ユニット20は、像保持体22に対向配置されて矢印B方向に回転すると共に、像保持体22との間に形成される電界により像保持体22上のトナー画像が転写される転写ロール50を備えている。また、転写ユニット20は、連続紙Pを挟んで転写ロール50の反対側に配置され、転写ロール50との間に形成される電界により転写ロール50上のトナー画像を連続紙Pに転写するバックアップロール52を備えている。さらに、転写ユニット20は、転写後に転写ロール50の外周面を清掃する清掃装置54を備えている。ここで、バックアップロール52は、転写部の一例である。
転写ユニット20では、像保持体22上のトナー画像は、転写ロール50に転写され、転写ロール50に転写されたトナー画像は、連続紙Pに転写される。なお、現像ロール36から像保持体22に移行したキャリア液も同様に、転写ロール50を介して連続紙Pに移行する。
定着前加熱部56は、連続紙Pの搬送方向における画像形成部14の下流側に配置されると共に連続紙P上のトナー画像を加熱する加熱装置60を備えている。加熱装置60では、連続紙P上のトナー像と非接触でトナー像が加熱されるようになっている。加熱装置60については、後に説明する。
定着前乾燥部58は、連続紙Pの搬送方向における加熱装置60の下流側に配置されると共に連続紙P上のトナー画像を乾燥させる乾燥装置70を備えている。ここで、定着前乾燥部58は、乾燥経路の一例である。また、乾燥装置70は、乾燥部材の一例である。乾燥装置70は、連続紙Pが2つの搬送ロール12A、12Bに巻き掛けられる位置に設けられている。乾燥装置70では、連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させて連続紙Pを乾燥させるようになっている。乾燥装置70については、後に説明する。
定着部16は、連続紙Pが2つの搬送ロール12B、12Cに巻き掛けられる位置に設けられている。定着部16は、加熱ロール82と、連続紙Pを加熱ロール82に押し付ける加圧ロール84と、を備えた定着装置80を備えている。本実施形態では、定着部16は、一対の加熱ロール82及び加圧ロール84を備えた定着装置80を3つ備えている。
定着装置80では、加熱ロール82と加圧ロール84とのニップ部を連続紙Pが通過することで、連続紙Pが加熱及び加圧され、トナー画像が連続紙Pに定着されるようになっている。加熱ロール82及び加圧ロール84については、後に説明する。
上記の画像形成装置10では、各色の画像形成ユニット18の像保持体22が回転し、帯電装置24により像保持体22の外周面が帯電される。次に、露光装置26によって、像保持体22の外周面が露光され、像保持体22の外周面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像は、現像装置28によってトナー画像として現像される。さらに、回転する像保持体22の外周面に形成されたトナー画像は、転写ロール50に一次転写される。転写ロール50に一次転写されたトナー画像は、矢印A方向に搬送される連続紙Pに転写される。この工程が、各色の画像形成部14で行われ、連続紙Pには、各色が重ね合わされたトナー画像Gが形成される。ここで、トナー画像Gは、液体現像剤による像であり、トナー粒子とキャリアオイルを含んでいる。
その後、搬送される連続紙Pは、定着前加熱部56の加熱装置60によって連続紙P上のトナー画像Gが加熱され、定着前乾燥部58の乾燥装置70によって連続紙P及びトナー画像Gに含まれるキャリアオイルの少なくとも一部が除去されることで連続紙Pが乾燥される。さらに、定着部16での定着装置80によって、トナー画像Gが連続紙Pに定着される。
<画像形成装置の要部構成>
次に、第1実施形態の画像形成装置10の要部構成について説明する。
図2には、図1に示す画像形成装置10の要部構成であって、定着前加熱部56、定着前乾燥部58、及び定着部16が断面図にて示されている。
図2に示されるように、定着前加熱部56は、前述のように加熱装置60を備えている。加熱装置60は、連続紙Pの裏面(トナー画像Gが形成された面と反対側の面)が接触する加熱ロール64と、加熱ロール64の周方向に沿って加熱ロール64を覆うように配置されたカバー66と、を備えている。カバー66は、加熱ロール64の表面に対して間隔をおいて配置されている。本実施形態では、加熱ロール64の周方向における180度以上の範囲(本実施形態では、一例として、250度の範囲)に連続紙Pが巻き掛けられている。加熱ロール64は、連続紙Pの移動に従動して回転する。カバー66は、加熱ロール64に連続紙Pが巻き掛けられる範囲と対応する位置に配置されている。
加熱ロール64は、円筒状の基体64Aと、基体64Aの内部に配置される加熱源64Bと、を備えている。加熱源64Bは、例えば、ハロゲンランプとされている。基体64Aは、例えば金属製とされており、一例として、アルミニウム製のドラムが用いられている。加熱ロール64は、例えば、加熱源64Bにより加熱ロール64の表面の温度が70℃以上100℃以下となるように設定されている。
また、加熱装置60は、加熱ロール64の回転方向の上流側から加熱ロール64とカバー66との間に温風を吹き込む温風機68を備えている。加熱ロール64とカバー66との間の隙間は、送風流路とされている。温風機68は、例えば、赤外線ランプと、ファンとを備えており、ファンの回転により加熱ロール64とカバー66との間に温風を吹き込むようになっている。そして、加熱ロール64とカバー66との間に吹き込まれた温風は、カバー66に沿って加熱ロール64の回転方向下流側に向かって流れ、さらに温風は、加熱ロール64とカバー66との間の出口65から外部に排出されるようになっている。加熱装置60では、加熱ロール64に巻き掛けられた連続紙Pがカバー66から出た位置が、加熱装置60における連続紙Pの出口65とされている。ここで、加熱装置60における連続紙Pの出口65は、記録媒体の出口の一例である。温風機68では、例えば、100℃の温風が、風速20m/sで送風されるように設定されている。
連続紙P上のトナー画像Gは、連続紙Pがカバー66と対向する加熱ロール64に巻き掛けられた位置を通過する間に、加熱源64B及び温風機68からの温風によって加熱される。本実施形態の加熱装置60では、加熱源64Bの温度、温風機68による温風の温度及び風量を調整することで、連続紙Pの出口65におけるトナー画像Gのトナーの空隙率が20vol.%(体積%)以上40vol.%(体積%)以下となるように加熱制御されている。ここで、加熱源64Bの温度及び温風機68の温風の温度は、加熱装置60の加熱温度の一例である。なお、以下の記載では、体積%は、「vol.%」として記載する。
ここで、空隙率の測定方法について説明する。図5に示されるように、予め定められた面積の連続紙P上のトナー画像Gを包埋樹脂90(例えば、エポキシ樹脂)で包埋し、ダイヤモンドナイフで厚さ500nmに切断してサンプルを作製する。サンプルの断面を光学顕微鏡又はTEM(透過電子顕微鏡)にて観察し、画像処理でトナーの空隙率を測定する。空隙率は、トナーの色のついた部分(本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の部分)の面積を、トナー画像Gの全体の面積で除して百分率とすることで算出する。
連続紙Pの出口65におけるトナーの空隙率が20vol.%以上40vol.%以下であることで、連続紙P上のトナー画像Gのトナー粒子間に隙間が形成され、キャリアオイルが連続紙Pから蒸発透過する経路(蒸発する経路)が確保されるようになっている。
また、加熱装置60は、連続紙P上のトナー画像Gをトナーの溶融温度未満で加熱する構成とされている。言い換えると、加熱装置60では、温風機68の温風の温度及び温風の量を調整することで、連続紙P上のトナー画像Gが、トナーの溶融温度未満で加熱される。この状態では、連続紙P上のトナー画像Gの溶融状態となることが抑制され、連続紙P上のトナー画像Gのトナー粒子間に形成される隙間により、キャリアオイルが連続紙Pから蒸発透過する経路(蒸発する経路)が確保されるようになっている。本実施形態では、トナーの溶融温度は、例えば、120℃以上140℃以下であり、加熱装置60による加熱温度は、例えば、120℃未満に設定されている。
加熱装置60では、前述のように加熱ロール64の周方向における180°以上の角度の範囲に連続紙Pが巻き掛けられている。これにより、画像形成装置10では、連続紙が加熱ロールの周方向における180°より小さい角度の範囲に巻き掛けられている場合と比較して、画像形成装置10全体がコンパクト化される構成とされている。
定着前乾燥部58は、前述のように乾燥装置70を備えている。乾燥装置70は、連続紙Pが前述の2つの搬送ロール12A、12Bに巻き掛けられる位置に設けられている。搬送ロール12A、12Bは、加熱装置60の下流側で、連続紙P上の未定着のトナー画像Gが接触する構成とされている。ここで、搬送ロール12A、12Bは、ロールの一例である。搬送ロール12A、12Bの表面には、離型層(例えば、PFAチューブなど)が設けられている。
乾燥装置70は、連続紙Pが通過する経路を囲む箱状の筐体(乾燥炉)72を備えており、筐体72の内部に搬送ロール12A、12Bが配置されている。筐体72には、連続紙Pが導入、排出するための2箇所のスリット(図示省略)が形成されている。乾燥装置70では、図示しない温風機又は赤外線ランプなどにより、筐体72内が定められた温度に保たれている。筐体72内の温度は、一例として、画像形成部14の温度よりも高く、かつ、加熱装置60における加熱源64Bの温度及び温風機68の温風の温度以下の温度に保たれている。これにより、連続紙P上のトナー画像が筐体72を通過する間に、トナー画像G及び連続紙P内のキャリアオイルが蒸発する(除去される)ことで、連続紙Pが乾燥されるようになっている。その際、連続紙P上のトナー画像Gが溶融することを抑制しながら、トナー画像G及び連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させるようになっている。
本実施形態の乾燥装置70では、一例として、図示しない温風機により、100℃の温風が緩やかに循環する構成とされており、停止時の連続紙Pの表面の風速が1〜2m/sに設定されている。乾燥装置70では、筐体72内を搬送される連続紙Pの搬送長さにより、乾燥時間を調節する。なお、乾燥装置70では、温風機に代えて、赤外線ランプにより、筐体72内を定められた温度に保つようにしてもよい。
定着装置80では、連続紙P上のトナー画像Gと接触する側に加熱ロール82が配置されている。加熱ロール82は、円筒状の筒部82Aの内部に加熱源82Bを備えている。加熱源82Bは、例えば、ハロゲンランプなどで構成されている。加熱源82Bによる加熱ロール82の温度は、例えば、トナー画像Gの溶融温度より高い温度に設定されている。加圧ロール84は、連続紙P上のトナー画像Gと接触しない側、すなわち、連続紙P上のトナー画像Gが形成された面と反対側の面に接触するように配置されている。
加圧ロール84が連続紙Pを介して加熱ロール82に圧接されることで、加熱ロール82と加圧ロール84との間にニップ部が形成されている。連続紙Pは、ニップ部を通過するように搬送経路が設定されており、加圧ロール84と加熱ロール82は、連続紙Pの移動に従動して回転するようになっている。
<作用及び効果>
次に、第1実施形態の画像形成装置10の作用及び効果について説明する。
画像形成装置10では、前述のように各色の画像形成部14によって、連続紙P上に各色が重ね合わされたトナー画像Gが形成される。そして、連続紙P上のトナー画像Gは、定着前加熱部56に搬送され、加熱装置60によって連続紙P上のトナー画像Gが加熱される。加熱装置60では、連続紙Pが加熱ロール64に巻き掛けられた領域を搬送されると共に、加熱ロール64とカバー66との間を温風機68によって温風が吹き付けられることによって、連続紙P上のトナー画像Gが加熱される。
その際、加熱装置60では、加熱源64Bの温度、温風機68による温風の温度及び風量を調整することで、連続紙Pの出口65におけるトナー画像Gのトナーの空隙率が20vol.%以上40vol.%以下となるように加熱制御されている。これにより、連続紙P上のトナー画像Gのトナー粒子間に隙間が形成されることで、キャリアオイルがトナー粒子間に隙間を通って連続紙Pから蒸発しやすくなる。
また、加熱装置60では、温風機68の温風の温度及び温風の量を調整することで、連続紙P上のトナー画像Gが、トナーの溶融温度未満で加熱される。この状態では、連続紙P上のトナー画像Gの溶融状態となることが抑制され、連続紙P上のトナー画像Gが溶融してトナー粒子間の隙間が小さくなることが抑制される。言い換えると、連続紙P内のキャリアオイルの蒸発透過を妨げない範囲でトナー粒子同士が融着する。このため、より多くのキャリアオイルがトナー粒子間に隙間を通って連続紙Pから蒸発しやすくなる。
加熱装置60を通過した連続紙P上のトナー画像Gは、定着前乾燥部58の乾燥装置70に搬送される。乾燥装置70では、筐体72内の温度が、一例として、画像形成部14の温度よりも高く、かつ、加熱装置60における加熱源64Bの温度及び温風機68の温風の温度以下の温度に保たれている。これにより、連続紙P上のトナー画像Gが筐体72を通過する間に、トナー画像G及び連続紙P内のキャリアオイルが蒸発する(除去される)ことで、連続紙Pが乾燥される。その際、連続紙P上のトナー画像Gが溶融することを抑制しながら、連続紙P内のキャリアオイルが蒸発することで、連続紙Pが乾燥される。
乾燥装置70では、連続紙P上のトナー画像Gが、連続紙Pを方向転換させる搬送ロール12A、12Bに接触する。その際、連続紙P上のトナー画像Gのトナーの空隙率が20vol.%以上40vol.%以下となるように加熱制御されており、トナー画像Gの溶融状態となることが抑制されていることで、トナー画像Gが搬送ロール12A、12Bにオフセットしにくくなる。
さらに、連続紙P上のトナー画像は、定着部16に搬送され、複数の定着装置80によって、トナー画像Gが連続紙Pに定着される。
上記の画像形成装置10では、加熱装置60によって、連続紙Pの出口65におけるトナー画像Gのトナーの空隙率が20vol.%以上40vol.%以下となるように加熱制御されている。このため、画像形成装置10では、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が20vol.%より小さい場合と比較して、連続紙P内のキャリアオイルの蒸発により連続紙Pが乾燥され、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が40vol.%より大きい場合と比較して、連続紙P上のトナー画像Gの搬送ロール12A、12Bへのオフセットが抑制される。さらに、画像形成装置10では、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が40vol.%より大きい場合と比較して、連続紙P上のトナー画像Gの加熱ロール82へのオフセットが抑制される。
また、画像形成装置10では、加熱装置60は、トナーの溶融温度未満で加熱する構成とされている。このため、画像形成装置10では、トナーの溶融温度以上で加熱する構成と比較して、連続紙P内のキャリアオイルの蒸発により連続紙Pが乾燥される。
また、画像形成装置10では、加熱装置60と定着装置80との間に、連続紙Pを案内すると共に、連続紙Pの未定着のトナー画像Gに接触する搬送ロール12A、12Bが設けられている。この画像形成装置10では、定着前の記録媒体上のトナー像の空隙率が40vol.%より大きい場合と比較して、定着前の連続紙P上のトナー画像Gが搬送ロール12A、12Bに接触したときに、トナー画像Gの搬送ロール12A、12Bへのオフセットが抑制される。
さらに、画像形成装置10では、乾燥経路には、加熱又は温風の送風により連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させて連続紙Pを乾燥させる乾燥装置70が配置されている。このため、画像形成装置10では、連続紙を乾燥させる乾燥部材が配置されていない構成と比較して、連続紙Pの乾燥経路又は乾燥時間を短くすることが可能である。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3には、第2実施形態に係る画像形成装置100の定着前乾燥部58付近の構成が示されている。図3に示されるように、画像形成装置100では、定着前乾燥部58に乾燥部材の一例としての乾燥装置102が設けられている。乾燥装置102は、第1実施形態の乾燥装置70の筐体72の大きさよりも大きい筐体(乾燥炉)104を備えている。筐体104の内部には、加熱装置60の出口65から出た連続紙Pを方向転換させるための4つの搬送ロール106A、106B、106C、106Dが設けられている。4つの搬送ロール106A、106B、106C、106Dは、連続紙Pの上流側から下流側に向かって順番に配置されており、連続紙Pが4つの搬送ロール106A、106B、106C、106Dに巻き掛けられている。本実施形態では、搬送ロール106A、106Cが上下方向一方側(本実施形態では下側)に、搬送ロール106B、106Dが上下方向他方側(本実施形態では上側)に配置されている。連続紙P上のトナー画像Gは、ロールの一例としての搬送ロール106A、106C、106Dに接触する構成とされている。
乾燥装置102では、図示しない温風機又は赤外線ランプなどにより、筐体104内が定められた温度に保たれている。乾燥装置102では、加熱装置60の加熱温度より低い温度で連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させて連続紙Pを乾燥させる構成とされている。乾燥装置102では、第1実施形態に係る画像形成装置10の乾燥装置70(図2参照)と比較して、連続紙Pが4つの搬送ロール106A、106B、106C、106Dに巻き掛けることで、連続紙Pの搬送長さが長くなり、乾燥時間が長い。
上記の画像形成装置100では、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が20vol.%より小さい場合と比較して、連続紙P内のキャリアオイルの蒸発により連続紙Pが乾燥され、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が40vol.%より大きい場合と比較して、連続紙P上のトナー画像Gの搬送ロール106A、106C、106Dへのオフセットが抑制される。
さらに、画像形成装置100では、連続紙を乾燥させる乾燥部材が配置されていない構成と比較して、連続紙Pの乾燥経路又は乾燥時間を短くすることが可能である。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4には、第3実施形態に係る画像形成装置120の定着前乾燥部58付近の構成が示されている。図4に示されるように、画像形成装置120の定着前乾燥部58は、連続紙Pが2つの搬送ロール124A、124Bに巻き掛けられた乾燥経路122とされている。乾燥経路122では、加熱装置60の下流側で、搬送ロール124Aによって連続紙Pを方向転換させて搬送ロール124Bに送る構成とされている。乾燥経路122は、加熱装置60の出口65でカバー66と加熱ロール64との間から吹き出された温風が乾燥経路122に流れる(循環される)ことで、画像形成部14(図1参照)よりも高い温度に保たれている。乾燥経路122では、加熱装置60の加熱温度より低い温度で連続紙P内のキャリアオイルを蒸発させて連続紙Pを乾燥させるようになっている。連続紙P上のトナー画像Gは、ロールの一例としての搬送ロール124A、124Bに接触する構成とされている。
上記の画像形成装置120では、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が20vol.%より小さい場合と比較して、連続紙P内のキャリアオイルの蒸発により連続紙Pが乾燥され、定着前の連続紙上のトナー像の空隙率が40vol.%より大きい場合と比較して、連続紙P上のトナー画像Gの搬送ロール124A、124Bへのオフセットが抑制される。
なお、第1〜第3実施形態において、加熱装置60の構成、及び加熱ロール64に連続紙Pが巻き掛けられる範囲などは変更が可能である。
また、第1〜第3実施形態では、加熱装置60は、連続紙P上のトナー画像Gをトナーの溶融温度未満で加熱する構成とされているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、加熱装置は、連続紙Pの出口65におけるトナー像の温度が、トナーの溶融温度未満となるようにトナー像を加熱する構成でもよい。すなわち、加熱装置は、例えば、加熱源等の温度がトナーの溶融温度以上であっても、加熱装置の連続紙Pの出口65におけるトナー像の温度が、トナーの溶融温度未満となるように加熱する構成としてもよい。
また、第3実施形態の画像形成装置では、加熱装置60の出口65でカバー66と加熱ロール64との間から吹き出された温風が乾燥経路122に流れる(循環される)構成であるが、この構成に代えて、乾燥経路に温風を循環させずに乾燥経路を長くすることで、乾燥経路における搬送長さ及び乾燥時間を確保する構成としてもよい。
また、第1実施形態の画像形成装置では、複数の画像形成部14は、横方向に配置されているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、複数の画像形成部14を縦方向に配置してもよい。また、複数の画像形成部14は、4色で構成されていたが、本発明はこの構成に限定されず、他の色の画像形成部及び色の数を変更した画像形成部を配置してもよい。また、画像形成装置では、複数の画像形成部14の配置の変更に応じて、加熱装置、乾燥経路、定着装置の配置位置を変更してもよい。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
次に、加熱装置の温度、及び乾燥時間を変更し、トナー層の空隙率と乾燥性とを評価した実験について説明する。この実験では、図1及び図2に示す画像形成装置10を用いて画像を形成する。
<加熱装置>
加熱装置60は、直径300mmのアルミニウム製の加熱ロール64を用い、連続紙Pは、250度の範囲(角度)で加熱ロール64に接触させる。連続紙Pの加熱ロール64の周方向の接触長は、650mmである。加熱ロール64とカバー66との間には、温風機68により100℃の温風を風速20m/sで送風する。加熱ロール64による加熱温度(プレ加熱温度)は、60℃以上130℃以下の範囲で段階的に変更する(図6参照)
<乾燥装置>
乾燥装置70の筐体(乾燥炉)72内は、100℃の温風を緩やかに循環させる(停止時の連続紙Pの表面風速は1〜2m/sである)。搬送ロール12A、12Bは、表面にPFAチューブ(グンゼ株式会社製)を被せている。
<液体現像剤>
体積平均粒子径1.7μmのポリエステル着色樹脂を含んで構成されたトナーを、Isopar-L(エクソンモービル社製)に分散させる。液体現像剤中のトナーの固形分濃度は、20wt%である。
<記録媒体>
連続紙Pとして、リンテック社製ラベル(グロスPW8K)を用いる。
<サンプル>
連続紙P上に、50mm角サイズで2色100%濃度の画像を印字する。画像形成後のトナー量は、2.8g/mである。画像形成直後(加熱装置60の前)の連続紙P及びトナー画像のキャリアオイル量は、4.0g/mであり、この値を初期オイル量 とする。
<実験方法>
連続紙Pの搬送速度を650mmとし、加熱装置60の加熱ロール64との接触時間を1.0sに固定する。加熱装置60によるプレ加熱温度を60℃以上130℃以下の範囲で段階的に変更し、加熱装置60の出口65の直後のサンプルの空隙率を測定する。乾燥装置70の乾燥時間、すなわち筐体(加熱炉)72内の通過時間を1s、2s、3sとし、以下の(1)〜(3)を評価する。
(1)乾燥装置70を通過した直後のサンプルのキャリアオイル量を測定する。
(2)トナー画像の画像面に接触する搬送ロール12A、12B上のトナーの有無を測定する。具体的には、搬送ロール12A、12Bの表面をふき取り、ルーペでトナーの有無を確認する。
(3)トナー画像の画像部下流の連続紙Pの白紙部のトナーの有無をルーペで確認する。
上記(1)を残オイル量とし、乾燥時間3sで残オイル0となる場合、乾燥性を「○」評価とした。また、上記(2)と上記(3)の両方でトナーが確認できなかった場合、オフセットを「○」評価とした。また、乾燥時間1s、2s、3sのいずれかでトナーが確認されれば、オフセットは「×」評価とした。
<サンプルの取り出し>
サンプルが加熱装置60を通過後(または乾燥装置70を通過後)に画像形成装置10を緊急停止し、サンプルパッチ部(画像部)に室温(25℃)のアルミニウム製のブロックを2s接触させて冷却した後、サンプルを切り出す。ここでの冷却は、連続紙Pの予熱によるトナー溶融、乾燥の進行を抑制するための冷却である。トナーの空隙率は、前述の図5に示す測定方法によって算出する。
図6には、加熱装置60によるプレ加熱温度と、乾燥装置70による乾燥時間を変更した場合の残オイル量とトナーの空隙率との関係がグラフにて示されている。図6に示されるように、トナーの空隙率が20vol.%以上であるときに、残オイル量が少ないことがわかる。また、図7には、トナーの空隙率に対する乾燥性と、トナーのオフセットの評価結果が示されている。図7に示されるように、トナーの空隙率が20vol.%以上40vol.%以下である場合に、乾燥性が良好であると共に、トナーのオフセットが発生しないことが分かる。
10 画像形成装置
12A 搬送ロール(ロールの一例)
12B 搬送ロール(ロールの一例)
58 定着前乾燥部(乾燥経路の一例)
60 加熱装置
65 出口
70 乾燥装置(乾燥部材の一例)
80 定着装置
100 画像形成装置
102 乾燥装置(乾燥部材の一例)
106A 搬送ロール(ロールの一例)
106C 搬送ロール(ロールの一例)
106D 搬送ロール(ロールの一例)
120 画像形成装置
122 乾燥経路
124A 搬送ロール(ロールの一例)
124B 搬送ロール(ロールの一例)
G トナー画像(トナー像の一例)
P 連続紙(記録媒体の一例)

Claims (5)

  1. トナーと揮発性のキャリアオイルとを含む液体現像剤で現像されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置と、
    前記記録媒体の搬送方向における前記定着装置の上流側に配置され、前記記録媒体上のトナー像と非接触で前記トナー像を加熱する加熱装置であって、前記記録媒体の出口における前記トナー像の空隙率が20体積%以上40体積%以下となるように加熱制御される前記加熱装置と、
    前記記録媒体の搬送方向における前記加熱装置と前記定着装置との間で、前記記録媒体内の前記キャリアオイルを蒸発させて前記記録媒体を乾燥させる乾燥経路と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記加熱装置は、前記記録媒体の出口における前記トナー像の温度が、トナーの溶融温度未満となるように前記トナー像を加熱する構成とされている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱装置は、トナーの溶融温度未満で前記トナー像を加熱する構成とされている請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱装置と前記定着装置との間に、前記記録媒体を案内すると共に、前記記録媒体上の前記トナー像に接触するロールが設けられている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記乾燥経路には、加熱又は温風の送風により前記記録媒体内のキャリアオイルを蒸発させて前記記録媒体を乾燥させる乾燥部材が配置されている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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