JP2018059679A - 仕切枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱箱体に取り付けられる仕切枠について、当該仕切枠内における熱移動を抑制する。【解決手段】内部を貯蔵室12とする貯蔵庫本体(断熱箱体)10前面の開口部14に取り付けられて、開口部14を複数の開口領域15に仕切る断熱性の仕切枠30であって、当該仕切枠30の前寄りの部分に配される金属板製の前枠材40と、当該仕切枠30の外面の少なくとも一部を覆うように配される合成樹脂製の化粧枠材(カバー材)60とを備え、前枠材40は、前壁41を有し、化粧枠材60は、その後壁61の両側縁から前方に延設された側壁62を有して、その側壁62の前縁を前枠材40の前壁41の両側縁に当接させるように配されるものにおいて、前枠材40が、当該仕切枠30内において前後方向中央よりも前方の部分のみに配されるように構成する。【選択図】図4
Description
本明細書により開示される技術は、断熱箱体の前面開口部に取り付けられて、前記前面開口部を複数の開口領域に仕切る断熱性の仕切枠に関する。
従来、外箱内に間隔を空けて内箱を収容し、両箱の間に発泡樹脂からなる断熱材を充填した断熱箱体製の冷蔵庫本体を備えた冷蔵庫等が知られている。例えば、下記特許文献1に開示されている4ドア冷蔵庫では、前面開口部を備えた断熱箱体により冷蔵庫本体が構成され、その内部が貯蔵室とされる一方、前面開口部に十字形に形成された断熱性の仕切枠が取り付けられることで上下左右に計4つの開口領域が形成され、各開口領域に断熱扉が開閉可能に装着される。従来構造の仕切枠の一例として、強度を発現させるために、後方に開口する略U字形断面をなすように形成された金属板製の前枠材の開口内方に、略C字形断面をなすように形成された金属板製の後枠材を嵌め込んだ状態で、両枠材を互いに直接固定したものが知られている。これら両枠材の外面には、合成樹脂製のカバー材が外嵌され、この内部には、断熱性を高めるために発泡材が充填される。このような仕切枠が断熱箱体の前面開口部に取り付けられると、前枠材の前側が冷蔵庫の外側に、カバー材の後側が冷蔵庫の貯蔵室内側に、それぞれ臨んだ状態となるのであるが、仕切枠前面における結露を防止するため、前枠材の後面にコードヒータが設置されることがある。
上記のような従来構造の仕切枠では、前枠材の前壁の左右両側縁から後方に延設された側壁が仕切枠の後面付近まで至っているため、外気やヒータによって温められた前壁から側壁へと熱が伝わることにより、結露防止のために加温が必要な前面のみならず、加温の不要な側面まで容易に温められる構造となっている。また、金属板製の前枠材の側壁が、同じく金属板製の後枠材のうち、後壁の両側縁から前方に延設された側壁に沿って配されるため、上記のように温められた前枠材の側壁によって後枠材が加温され易い構造となっている。逆に、庫内冷気で冷却された後枠材により、前枠材は冷却され易くなっている。このように、従来構造の仕切枠では、好ましくない熱移動が起こってしまっており、改善が希求されていた。
本明細書によって開示される仕切枠は、上記事情に基づいて完成されたものであって、断熱箱体に取り付けられる仕切枠について、当該仕切枠内における熱移動を抑制することを目的とする。
本明細書により開示される仕切枠は、内部を貯蔵室とする断熱箱体の前面開口部に取り付けられて、前記前面開口部を複数の開口領域に仕切る断熱性の仕切枠であって、当該仕切枠の前寄りの部分に配される金属板製の前枠材と、当該仕切枠の外面の少なくとも一部を覆うように配される合成樹脂製のカバー材と、を備え、前記前枠材は、前壁を有し、前記カバー材は、その後壁の両側縁から前方に延設された側壁を有して、その側壁の前縁を前記前枠材の前壁の両側縁に当接させるように配されるものにおいて、前記前枠材は、当該仕切枠内において前後方向中央よりも前方の部分のみに配されている仕切枠である。
上記構成によれば、例えば外気等によって加温される前枠材は、仕切枠内において、前寄りの部分のみに配置される。このため、仕切枠の前部の熱が後部へ伝わりにくく、前枠材の前壁を外気温度に近い温度に維持しながら、後枠材を貯蔵室内の温度に近い温度に保ち易くなっている。この結果、仕切枠の前面における結露を抑制しつつ、後面から貯蔵室への熱移動を軽減して冷却効率を向上させ、省エネルギー効果を得ることができる。
本明細書により開示される仕切枠は、前記前枠材よりも後方に配される金属板製の後枠材をさらに備え、前記後枠材は、その後壁の両側縁に前方へ曲げ形成された側壁を有し、その側壁の前縁が前記前枠材の後端部よりも後方に位置するとともに、前記前枠材との間に隙間を空けた状態で、前記前枠材と前記カバー材によって包囲されるように配されていてもよい。
このような構成によれば、金属板製の後枠材によって仕切枠の強度が確保される一方、前枠材と、例えば庫内冷気により冷却される後枠材とが、仕切枠内において隙間を空けて配置されるため、金属板製の両枠材の間の熱移動が抑制される。よって、強度を確保しつつ、上記の省エネルギー効果を得ることができる。なお、後枠材によって十分な強度を発現させた構成の仕切枠において、熱移動を抑制することにより十分な断熱性を得ることができれば、従来の断熱性の仕切枠内に充填されていた発泡材を不要とすることも可能となる。この場合、発泡工程も不要となって仕切枠の製造工程が簡略化され、仕切枠の製造コストを大幅に削減することができる。
このような構成によれば、金属板製の後枠材によって仕切枠の強度が確保される一方、前枠材と、例えば庫内冷気により冷却される後枠材とが、仕切枠内において隙間を空けて配置されるため、金属板製の両枠材の間の熱移動が抑制される。よって、強度を確保しつつ、上記の省エネルギー効果を得ることができる。なお、後枠材によって十分な強度を発現させた構成の仕切枠において、熱移動を抑制することにより十分な断熱性を得ることができれば、従来の断熱性の仕切枠内に充填されていた発泡材を不要とすることも可能となる。この場合、発泡工程も不要となって仕切枠の製造工程が簡略化され、仕切枠の製造コストを大幅に削減することができる。
本明細書により開示される仕切枠において、前記前枠材および前記後枠材は、前後または左右に延びる長尺に形成され、両枠材の長手方向端部において合成樹脂製の連結部材によって互いに連結されていてもよい。
このような構成によれば、前枠材と後枠材との間に隙間を保持して、両枠材間の熱移動を抑制しつつ、金属板製の両枠材を連結固定して、仕切枠の強度を確保することができる。ここで、通常は金属から形成される連結部材を合成樹脂製とすることで、当該連結部材を介した前枠材と後枠材との間の熱移動を一層抑制し、さらに高い効果を得ることができる。
このような構成によれば、前枠材と後枠材との間に隙間を保持して、両枠材間の熱移動を抑制しつつ、金属板製の両枠材を連結固定して、仕切枠の強度を確保することができる。ここで、通常は金属から形成される連結部材を合成樹脂製とすることで、当該連結部材を介した前枠材と後枠材との間の熱移動を一層抑制し、さらに高い効果を得ることができる。
本明細書により開示される仕切枠は、前記前枠材の前壁と前記カバー材との間に発泡充填され、高密度発泡体からなる発泡材をさらに備えていてもよい。
このような構成によれば、仕切枠の断熱性および強度の向上を図ることができる。高密度発泡体としては、例えば、発泡体として汎用されているウレタンフォームやポリスチレンフォーム等と比較して、密度が高く高い強度を発現可能な高強度発泡スチロール等を用いることができる。なお、後枠材を備えていない構成において、発泡材を高密度発泡体で形成することで十分な強度を発現できれば、従来の仕切枠内に配されていた後枠材を不要とすることができ、仕切枠の製造コストを削減することができる。
このような構成によれば、仕切枠の断熱性および強度の向上を図ることができる。高密度発泡体としては、例えば、発泡体として汎用されているウレタンフォームやポリスチレンフォーム等と比較して、密度が高く高い強度を発現可能な高強度発泡スチロール等を用いることができる。なお、後枠材を備えていない構成において、発泡材を高密度発泡体で形成することで十分な強度を発現できれば、従来の仕切枠内に配されていた後枠材を不要とすることができ、仕切枠の製造コストを削減することができる。
本明細書により開示される仕切枠において、前記枠材の前壁の後面側にはヒータが取り付けられていてもよい。
このような構成によれば、ヒータからの熱の仕切枠内での移動が抑制されることで、上記効果の恩恵が大きくなる。また、ヒータ加熱によって結露を防止するにあたり、前枠材の前面を集中的に加温できる結果、結露防止に必要なヒータの出力を低減して、さらなる省エネルギー効果を得ることができる。
このような構成によれば、ヒータからの熱の仕切枠内での移動が抑制されることで、上記効果の恩恵が大きくなる。また、ヒータ加熱によって結露を防止するにあたり、前枠材の前面を集中的に加温できる結果、結露防止に必要なヒータの出力を低減して、さらなる省エネルギー効果を得ることができる。
本明細書により開示される仕切枠において、前記前枠材は、その前壁の両側縁に後方に曲げ形成された側壁を有していてもよい。
このような構成によれば、カバー材と前枠材とを確実に当接させることで仕切枠の外殻構造を安定化することができる。
このような構成によれば、カバー材と前枠材とを確実に当接させることで仕切枠の外殻構造を安定化することができる。
本明細書により開示される仕切枠において、前記前枠材は、その前壁の両側縁が後面側に折り返された折返し部を有していてもよい。
このような構成によれば、前枠材におけるカバー材の当接部分を補強しつつ、前枠材と後枠材との間に広い隙間を確保可能となり、一層高い断熱効果、ひいては省エネルギー効果を得ることができる。
このような構成によれば、前枠材におけるカバー材の当接部分を補強しつつ、前枠材と後枠材との間に広い隙間を確保可能となり、一層高い断熱効果、ひいては省エネルギー効果を得ることができる。
本明細書によって開示される技術によれば、断熱箱体に取り付けられる仕切枠について、当該仕切枠内における熱移動を抑制することができる。
<第一実施形態>
第一実施形態を、図1ないし図9によって説明する。本実施形態では、4ドア型の冷蔵庫R1に取り付けられる仕切枠30を例示する。なお、以下の説明では、図1の紙面手前左側を前、奥右側を後、奥左側を左、手前右側を右とする。
第一実施形態を、図1ないし図9によって説明する。本実施形態では、4ドア型の冷蔵庫R1に取り付けられる仕切枠30を例示する。なお、以下の説明では、図1の紙面手前左側を前、奥右側を後、奥左側を左、手前右側を右とする。
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る仕切枠30が取り付けられる冷蔵庫R1の全体構造について説明する。
冷蔵庫R1は、貯蔵庫本体(断熱箱体)10(以下、本体10とする)を備えている。本体10は、前面開口のやや縦長の断熱箱体から構成されており、断熱箱体は、ともにステンレス鋼板製の外箱と内箱との間に発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填されて形成されたものである。本体10は、底面四隅に配された4本の脚11で支持され、内部が貯蔵室12とされている。本体10の前面開口部14(以下、開口部14とする)には、十字形に組まれた断熱性の仕切枠30が取り付けられることで、計4つの開口領域15が形成される。これらの開口領域15には、裏面にパッキンが装着された断熱扉16が、上下2段に分かれた観音開き式の開閉可能に装着される。貯蔵室12には、棚柱17(図9参照)を介して棚網18を多段に設置できるようになっている。
冷蔵庫R1は、貯蔵庫本体(断熱箱体)10(以下、本体10とする)を備えている。本体10は、前面開口のやや縦長の断熱箱体から構成されており、断熱箱体は、ともにステンレス鋼板製の外箱と内箱との間に発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填されて形成されたものである。本体10は、底面四隅に配された4本の脚11で支持され、内部が貯蔵室12とされている。本体10の前面開口部14(以下、開口部14とする)には、十字形に組まれた断熱性の仕切枠30が取り付けられることで、計4つの開口領域15が形成される。これらの開口領域15には、裏面にパッキンが装着された断熱扉16が、上下2段に分かれた観音開き式の開閉可能に装着される。貯蔵室12には、棚柱17(図9参照)を介して棚網18を多段に設置できるようになっている。
本体10の上面には機械室20が設けられ、その中に圧縮機22、凝縮器23等からなる冷凍ユニット21が設置されて、貯蔵室12の天井部等に配された冷却器(図示せず)と冷媒配管で接続され、周知の冷凍サイクルが構成されている。そして、上記した冷凍ユニット21の制御運転によって貯蔵室12内が略一定の冷却温度に維持されるとともに、断熱扉16を開閉して、開口領域15から貯蔵室12内に配された棚網18上に貯蔵物が出し入れされるようになっている。
続いて、図2ないし図9を参照しつつ、本実施形態に係る仕切枠30並びにその取付構造について、説明する。
仕切枠30は、図2に示すように、縦枠31Vと横枠31Hからなる枠体31が十字形に組み付けられて構成されている。そして、各枠体31は、図3に示すように、それぞれ、長尺な前枠材40と、後枠材50と、化粧枠材(カバー材)60とを備えて形成されている。以下、縦枠31Vに係る部材を、縦前枠材40V、縦後枠材50V、縦化粧枠材60Vとする。また、横枠31Hに係る部材を、横前枠材40H、横後枠材50H、横化粧枠材60Hとする。縦枠31Vに係る部材と、横枠31Hに係る部材とを区別する必要がない場合には、それぞれ総称で記す。
仕切枠30は、図2に示すように、縦枠31Vと横枠31Hからなる枠体31が十字形に組み付けられて構成されている。そして、各枠体31は、図3に示すように、それぞれ、長尺な前枠材40と、後枠材50と、化粧枠材(カバー材)60とを備えて形成されている。以下、縦枠31Vに係る部材を、縦前枠材40V、縦後枠材50V、縦化粧枠材60Vとする。また、横枠31Hに係る部材を、横前枠材40H、横後枠材50H、横化粧枠材60Hとする。縦枠31Vに係る部材と、横枠31Hに係る部材とを区別する必要がない場合には、それぞれ総称で記す。
縦枠31Vにおいて、縦後枠材50Vおよび縦化粧枠材60Vは、それぞれ1本で本体10の開口部14の高さ寸法に匹敵する長さを有する。縦前枠材40Vは、上下に2分割され、後述する横前枠材40Hに組み付けられた状態において、上側に組み付けられた縦前枠材40Vの上端と、下側に組み付けられた縦前枠材40Vの下端との間の寸法が、縦後枠材50Vおよび縦化粧枠材60Vと同じ長さとなるように形成されている。
これに対し、横枠31Hでは、横前枠材40Hが、1本で本体10の開口部14の幅寸法に匹敵する長さを有する。横後枠材50Hおよび横化粧枠材60Hは左右に2分割され、縦後枠材50Vおよび縦化粧枠材60Vに組み付けられると、左側に組み付けられた横後枠材50Hおよび横化粧枠材60Hの左端と、右側に組み付けられた横後枠材50Hおよび横化粧枠材60Hの右端との間の寸法が、それぞれ横前枠材40Hと同じ長さとなるように形成されている。
このように、縦枠31Vと横枠31Hとは、各構成部材の長さが長手方向において異なることで、中央のクロス部分で十字形に組み付けられるようにされているが、組み付けに係る部分を除き、基本的には同様の構造であるため、以下、特に断らない限り、縦枠31Vの姿勢を基準として(図4では下側を前、左側を左、紙面手前側を上として)説明する。
前枠材40はステンレス鋼板製で、前壁41と、前壁41の左右両側縁を後方に向けて略直角曲げして形成された側壁42とを有して、断面がごく浅い溝部を備えた略U字形をなすように形成されている。側壁42は、奥行(前後方向の長さ)がごく小さく、例えば、図4に示されているように、仕切枠30全体の奥行の約1/10〜1/5程度となるように形成される。前枠材40の上下端には、図6の部分拡大図に示されているように、側壁42が部分的に後方に延出した端部タブ49が形成され、この端部タブ49には挿通孔45が設けられている。この挿通孔45を、挿通孔45Aとする。
横前枠材40Hの左右方向中央において縦枠31Vが組み付けられる部分では、図3に示されているように、前壁41のやや上寄りの位置に、複数の挿通孔45が配列形成されている。また、図8の部分拡大図に示されているように、側壁42が部分的に後方に延出したクロス部タブ48が形成されており、クロス部タブ48には2つの挿通孔45Bが設けられている。
また、2本の縦前枠材40Vでは、図には示されていないが、横枠31Hに取り付けられる側の端が直角曲げされて突当部が形成されており、この突当部にも、クロス部タブ48に形成された2つの挿通孔45Bと同じ間隔で、2つの挿通孔が形成されている。
また、2本の縦前枠材40Vでは、図には示されていないが、横枠31Hに取り付けられる側の端が直角曲げされて突当部が形成されており、この突当部にも、クロス部タブ48に形成された2つの挿通孔45Bと同じ間隔で、2つの挿通孔が形成されている。
後枠材50は、後壁51と、後壁51の左右両側縁を前方に向けて略直角曲げして形成された側壁52と、側壁52の端部を除いた前縁を互いに近接するように略直角曲げして形成された補強壁53とを有して、断面が略C字形をなすように形成されている。後枠材50は補強板としての機能を有することから、図4に示されているように、前枠材40よりも若干厚めか、少なくとも同程度の板厚を有するステンレス鋼板で形成される。各後枠材50の長手方向両端部には、図3等に示されているように、角孔59および挿通孔55が形成されている。
化粧枠材60は、後壁61と、後壁51の左右両側縁を前方に向けて略直角曲げして形成された側壁62とを有して、断面が略U字形をなすように形成されている。後枠材50の後面側に嵌着される化粧枠材60は合成樹脂製で、前枠材40と連結された後枠材50の後側から弾性的に外嵌できるようになっている。側壁62の内面および前縁には、内方に突出する複数の突条63が形成されており、図4に示されているように、この突条63によって、後枠材50の側壁52の外面および前枠材40の前壁41の側縁が把持されるようになっている。また、図3等に示されているように、各化粧枠材60の長手方向両端部には、後枠材50の角孔59に対応する位置に切欠部69が形成されている。
縦化粧枠材60Vでは、図3に示されているように、その上下方向の中央に、横後枠材50Hを嵌めて逃がす逃がし凹部68が切欠形成されている。また、後壁61後面に、左右2本の棚柱17が取り付けられるようになっている。
本実施形において、前枠材40と後枠材50は、図4等に示すように、前枠材40の後端部(すなわち側壁42の後縁)と、後枠材50の前端部(すなわち補強壁53)との間に隙間S1を空けた状態で、縦枠31Vおよび横枠31H内に配される。両枠材の相対位置を規定し、枠体31の強度を発現させるため、前枠材40と後枠材50とは、縦枠31Vと横枠31Hとが組み付けられて十字に形成された仕切枠30のうち、上下左右の突出端部分および中央のクロス部分において、端部連結部材80およびクロス部連結部材90を介して連結されている。
以下、前枠材40と後枠材50との連結について、説明する。
以下、前枠材40と後枠材50との連結について、説明する。
まず、端部連結部材80について、図5および図6を参照しつつ、説明する。
本実施形態の端部連結部材80は、合成樹脂製であり、仕切枠30の端部を本体10の開口部14の周面における対応位置に固定するためのブラケットを兼ねている。端部連結部材80に用いる合成樹脂は、強度が高く、かつ熱伝導率が低いものが好ましい。計4つの同一構造の端部連結部材80が、仕切枠30の上下左右の突出端部分に各1つ、姿勢を変えて取り付けられる。以下、縦枠31Vの上端に取り付けられる姿勢を基準(図5では、上側を上、紙面左手前側を前、左奥側を左)として説明する。
本実施形態の端部連結部材80は、合成樹脂製であり、仕切枠30の端部を本体10の開口部14の周面における対応位置に固定するためのブラケットを兼ねている。端部連結部材80に用いる合成樹脂は、強度が高く、かつ熱伝導率が低いものが好ましい。計4つの同一構造の端部連結部材80が、仕切枠30の上下左右の突出端部分に各1つ、姿勢を変えて取り付けられる。以下、縦枠31Vの上端に取り付けられる姿勢を基準(図5では、上側を上、紙面左手前側を前、左奥側を左)として説明する。
端部連結部材80は、やや横長の基板81の短辺側の左右両側縁から、後方に側板82が延設され、両側板82の上縁前部から延設された取付板83が、それぞれ直角に開き形成された概形をなしている。取付板83には、これを本体10に固定するためのねじ孔87が形成されている。端部連結部材80の両側板82間の寸法は、前枠材40の両側壁42間に緊密に嵌る寸法とされており、側板82の後部は、上縁が後下がりの段差をなすように形成されている。基板81には、中央に設けられた貫通孔86の周縁に複数の挿通孔85が形成され、また、基板81と側板82との接続角部にも貫通孔86が設けられている。また、基板81の上縁は中央部分が切り欠かれて、一対の突出部84が形成されている。
側板82には、図6にも示されているように、前述した後部を含めて4つの挿通孔85が形成されており、このうちの前上寄りに形成された挿通孔85Aと、前述の前枠材40の端部タブ49に形成された挿通孔45Aとを整合させて、リベット75を止め付けることで、前枠材40と端部連結部材80とが固定されるようになっている。さらに、側板82の挿通孔85のうち、最も後寄りに形成された挿通孔85Bと、前述の後枠材50の挿通孔55とを整合させて、リベット75を止め付けることで、後枠材50と端部連結部材80とが固定される。この結果、前枠材40と後枠材50とが隙間S1を空けた状態で各枠材の端部において連結され、金属板製の両枠材の相対位置が規定される。
次に、クロス部連結部材90について、図7および図8を参照しつつ、説明する。
本実施形態では、クロス部連結部材90も合成樹脂製であり、端部連結部材80と同様、強度が高く、かつ熱伝導率が低い合成樹脂から形成されたものが好ましい。クロス部連結部材90は、横前枠材40Hの前壁41の後面に沿って取り付けられる。なお、図7では、上側が上、紙面左手前側が前、紙面左奥側が左であり、図8では、紙面手前側が上、下側が前、左側が左である。
本実施形態では、クロス部連結部材90も合成樹脂製であり、端部連結部材80と同様、強度が高く、かつ熱伝導率が低い合成樹脂から形成されたものが好ましい。クロス部連結部材90は、横前枠材40Hの前壁41の後面に沿って取り付けられる。なお、図7では、上側が上、紙面左手前側が前、紙面左奥側が左であり、図8では、紙面手前側が上、下側が前、左側が左である。
クロス部連結部材90は、横長の基板91の長辺側の上下両端縁から、後方に端板92が延設された概形をなしている。ここで、両端板92間の寸法は、前枠材40の両側壁42間に緊密に嵌る寸法とされており、端板92の左右中央には切欠きが形成されることで、左右両側縁に沿って一対の突出部94が形成されている。
基板91のやや上寄りの位置には、複数の挿通孔95が左右に配列形成されており、これらと、横前枠材40Hの前壁41に配列形成された前述の挿通孔45とを整合させた状態で、横前枠材40Hの左右方向中央にクロス部連結部材90が固定される。また、端板92には、多数の貫通孔96が設けられるとともに、切欠きの前側に2つの挿通孔95Bが、左右両側に各1つの挿通孔95Aが、形成されている。図8に示すように、切欠き前側に形成された挿通孔95Bと、横前枠材40Hのクロス部タブ48に形成された前述の2つの挿通孔45Bとを整合させて、リベット75を止め付けることで、横前枠材40Hとクロス部連結部材90とが固定される。なお、図8には示されていないが、この際、2本の縦前枠材40V一端の突当部がクロス部タブ48の外側に重ねられ、突当部に形成された前述の挿通孔も整合されて、同じリベット75で止め付けられることにより、縦前枠材40Vが横前枠材40Hの中央に上下に固定されるようになっている。さらに、切欠きの左右両側に形成された挿通孔95Aと、横後枠材50Hの中央寄りに配される端部に形成された前述の挿通孔55とを整合させて、リベット75を止め付けることで、横後枠材50Hとクロス部連結部材90とが固定される。この結果、仕切枠30中央のクロス部分においても、前枠材40と後枠材50とが隙間S1を空けた状態で連結され、金属板製の両枠材の相対位置が規定される。
続いて、仕切枠30の製造から組み付けの手順の一例を説明する。
まず、横前枠材40Hの上下に、2本の縦前枠材40Vを固定して、十字形に組み付ける。具体的には、例えば、横前枠材40Hを、開口を上に向けた姿勢で作業台上に載置し、この中央内側にクロス部連結部材90を嵌め込む。しかる後に、2本の縦前枠材40Vを、その突当部を当接させながら、横前枠材40Hのクロス部連結部材90が嵌合された部分を挟むように配置し、前述のように、クロス部連結部材90の挿通孔95B、横前枠材40Hの挿通孔45B、および縦前枠材40Vの突当部に形成された挿通孔を整合させてリベット75で固定する。これにより、横前枠材40Hの中央にクロス部連結部材90が固定されると同時に、横前枠材40Hに2本の縦前枠材40Vが十字形に組み付けられる。
まず、横前枠材40Hの上下に、2本の縦前枠材40Vを固定して、十字形に組み付ける。具体的には、例えば、横前枠材40Hを、開口を上に向けた姿勢で作業台上に載置し、この中央内側にクロス部連結部材90を嵌め込む。しかる後に、2本の縦前枠材40Vを、その突当部を当接させながら、横前枠材40Hのクロス部連結部材90が嵌合された部分を挟むように配置し、前述のように、クロス部連結部材90の挿通孔95B、横前枠材40Hの挿通孔45B、および縦前枠材40Vの突当部に形成された挿通孔を整合させてリベット75で固定する。これにより、横前枠材40Hの中央にクロス部連結部材90が固定されると同時に、横前枠材40Hに2本の縦前枠材40Vが十字形に組み付けられる。
次に、十字形に組まれた縦前枠材40Vから横前枠材40Hの後面側に、結露防止用のコードヒータ71を配線して貼り付ける。その後、縦前枠材40Vの上下端と、横前枠材40Hの左右両端に、端部連結部材80を取り付ける。具体的には、前述のように、前枠材40の端部タブ49の内側に端部連結部材80を嵌め込み、前枠材40の挿通孔45Aと、端部連結部材80の挿通孔85Aとを整合させてリベット75で固定する。
続いて、前枠材40の後方に後枠材50を連結する。例えば、まず縦後枠材50Vの上下端を、縦前枠材40Vの上下端に取り付けられた対応する端部連結部材80に固定する。具体的には、縦後枠材50Vの挿通孔55と、端部連結部材80の挿通孔85Bとを整合させてリベット75で固定する。次いで、2本の横後枠材50Hを、その一端を縦後枠材50Vの左右に当接させるようにして、横前枠材40Hの後方に固定する。具体的には、横後枠材50Hの一方の端部に形成された挿通孔55と、クロス部連結部材90の挿通孔95Aとを整合させてリベット75で固定する一方、横後枠材50Hの他方の端部に形成された挿通孔55と、端部連結部材80の挿通孔85Bとを整合させて、リベット75で固定する。
以上により、前枠材40と後枠材50が、それぞれ十字形に組み付けられるとともに、互いに直接接触することなく隙間S1を間に保持した状態で、端部連結部材80およびクロス部連結部材90を介して連結される。
以上により、前枠材40と後枠材50が、それぞれ十字形に組み付けられるとともに、互いに直接接触することなく隙間S1を間に保持した状態で、端部連結部材80およびクロス部連結部材90を介して連結される。
上記の状態で、後枠材50の後方から、化粧枠材60が外嵌される。この際、縦化粧枠材60Vは、中央に設けられた逃がし凹部68に横後枠材50Hを嵌めて逃がすようにして、縦後枠材50Vの後側に嵌められる。また、横後枠材50Hの縦後枠材50Vから突出した部分には、それぞれ横化粧枠材60Hが嵌められて、十字形の外殻体が形成される。
上記のように組み付けられた外殻体内に、断熱性の発泡材70が充填される。本実施形態では、汎用のウレタンフォームからなる発泡材70が使用される。発泡材70を充填する際には、例えば、外殻体の上下左右の突出端等を栓体等で適宜封止し、後記するコーナ72が取り付けられる取付孔(前述の後枠材50の角孔59および化粧枠材60の切欠部69により形成される)等の開口に目張りテープを貼って発泡治具上に設置する。そして、注入装置から引き出された注入ホースを外殻体の内部に差し込む等して断熱材の原液を注入し、発泡充填することができる。
発泡材70の充填作業が完了したら、仕切枠30中央のクロス部分に位置する4つの角部に、化粧枠材60の継ぎ目部分を目隠しするためのコーナ72(図2等参照)を取り付ける。コーナ72は、合成樹脂製であって、その裏面に突出形成された爪部を、前述の後枠材50の角孔59および化粧枠材60の切欠部69によって形成される取付孔内に弾性変形させつつ押し込むことで、取り付けられる。また、縦化粧枠材60V後面側には、2本の棚柱17を取り付ける。
以上により、仕切枠30の組み付けが完了する。
以上により、仕切枠30の組み付けが完了する。
上記のように十字形に組み付けられた仕切枠30は、図9に示すように、本体10の開口部14に対して前面側から嵌め込まれて取り付けられる。なお貯蔵室12内には、予め複数本の棚柱17が取り付けられている。棚柱17は、例えば、貯蔵室12の奥壁の左右の領域に一対ずつ、また左右の側壁の手前側の位置に1本ずつの計6カ所に取り付けておくことができる。
仕切枠30を開口部14に取り付けるにあたっては、例えば、仕切枠30の上端からコードヒータ71のリード線を引き出して本体10内に配線した後、仕切枠30を開口部14内に前面から嵌め込む。そして、仕切枠30の各端部に固定されている端部連結部材80の取付板83を開口部14の上下または左右の周面に当てて、取付板83に形成されたねじ孔87と、本体10に形成されたねじ受孔77とを整合させ、ねじを挿通させて固定する。
その後、本体10の開口部14の4周面と仕切枠30の各端部とが交差した部分にできる計8カ所の隅部と、本体10の開口部14の四隅部に、先ほどと同様にコーナ72を取り付けられる。これにより、本体10の開口部14に上下左右の計4つの開口領域15が形成される。
また、本体10の開口部14における左右の口縁のほぼ中央高さ位置には、図9に示すように、ヒンジ73が、横前枠材40Hの挿通孔45、並びに本体10の前面に形成されたねじ受孔77を利用してねじ止め固定されるなど、必要な部材が適宜設置されて、各開口領域15に観音開き式に断熱扉16が装着される。
また、本体10の開口部14における左右の口縁のほぼ中央高さ位置には、図9に示すように、ヒンジ73が、横前枠材40Hの挿通孔45、並びに本体10の前面に形成されたねじ受孔77を利用してねじ止め固定されるなど、必要な部材が適宜設置されて、各開口領域15に観音開き式に断熱扉16が装着される。
本実施形態の作用効果について、従来構造の仕切枠930と本実施形態に係る仕切枠30とを比較しつつ、説明する。
図13は、従来構造の仕切枠の一例として、仕切枠930を構成する枠体931の断面図を示したものである。仕切枠930は、金属板製の略U字形断面をなす前枠材940の内方に、同じく金属板製の略C字形断面をなす後枠材950が嵌めこまれ、これらの側面および後面を覆うように合成樹脂製の化粧枠材960が取り付けられて、内部に発泡材970が充填された構造となっている。枠体931の前面を形成する前枠材940の前壁941の後側には、結露を防止するためのコードヒータ71が設置されている。
図13は、従来構造の仕切枠の一例として、仕切枠930を構成する枠体931の断面図を示したものである。仕切枠930は、金属板製の略U字形断面をなす前枠材940の内方に、同じく金属板製の略C字形断面をなす後枠材950が嵌めこまれ、これらの側面および後面を覆うように合成樹脂製の化粧枠材960が取り付けられて、内部に発泡材970が充填された構造となっている。枠体931の前面を形成する前枠材940の前壁941の後側には、結露を防止するためのコードヒータ71が設置されている。
枠体931では、前枠材940の側壁942が仕切枠930の後壁961に達するまで延設されている。よって、外気やヒータによって温められた前壁941から側壁942へと熱が伝わることにより、結露防止のために加温が必要な枠体931の前面のみならず、加温の不要な側面まで容易に温められる。また、金属板製の前枠材940の側壁942が、同じく金属板製の後枠材950の側壁952に沿って配されているため、上記のように温められた側壁942によって後枠材950が加温され易い。逆に、庫内冷気で冷却された後枠材950により、前枠材940は冷却され易くなっている。
上記に対し、本実施形態に係る仕切枠30の枠体31では、外気および結露防止用のコードヒータ71によって加温される金属板製の前枠材40は、図4等に示されているように、仕切枠30内において、ごく前寄りの部分のみに配される。このため、枠体31内において、前部の熱が後部に伝わりにくく、前枠材40を外気温度に近い温度に維持しながら、後枠材50を貯蔵室12内の温度に近い温度に保ち易くなっている。この結果、仕切枠30の前面(本実施形態では前枠材40の前壁41前面)における結露を抑制しつつ、後面(化粧枠材60の後壁61の後面)から貯蔵室12への熱移動を抑制して冷却効率を向上させ、省エネルギー効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る仕切枠30は、金属板製の後枠材50を備えていることによって強度が確保される。枠体31内において、後枠材50の側壁52の前縁が、前枠材40の後縁よりも後方に位置するとともに、前枠材40の後縁との間に隙間S1を空けた状態で配されているため、金属板製の両枠材の間の熱移動が抑制される。よって、強度を確保しつつも、上記の省エネルギー効果が得られるものとなっている。
本実施形態に係る仕切枠30において、前枠材40および後枠材50は、両枠材の長手方向端部において合成樹脂製の端部連結部材80によって互いに連結されている。このため、前枠材40と後枠材50との間に隙間S1を保持して、上記のように両枠材間の熱移動を抑制しつつ、金属板製の両枠材を連結固定して、仕切枠30の優れた強度を発現させことができる。なお、本実施形態では、さらに、十字形に組み付けられる仕切枠30のクロス部分でも、前枠材40と後枠材50とが合成樹脂製のクロス部連結部材90を介して連結されている。ここで、通常は金属から形成される連結部材を合成樹脂製としたことで、端部連結部材80およびクロス部連結部材90を介した前枠材40と後枠材50との間の熱移動を一層抑制し、さらに高い効果が得られるものとなっている。
また、本実施形態に係る仕切枠30において、前枠材40の前壁41の後面側には、コードヒータ71が取り付けられている。このような構成によれば、コードヒータ71によって仕切枠30前面の結露を抑える一方で、枠体31内におけるコードヒータ71からの熱の移動が抑制されるため、上記効果の恩恵が大きくなる。また、コードヒータ71の加熱によって結露を防止するにあたり、前枠材40の前壁41前面を集中的に加温できる結果、結露防止に必要なコードヒータ71の出力が低減され、さらなる省エネルギー化を図ることができる。
本実施形態に係る仕切枠30において、前枠材40は、その前壁41の両側縁に後方に曲げ形成された側壁42を有している。この側壁42に、化粧枠材60の前縁に形成された突条63をしっかりと当接させて把持させることにより、仕切枠30の外殻体の構造が安定化されたものとなっている。
<第二実施形態>
第二実施形態を、図10によって説明する。第二実施形態に係る仕切枠230は、前枠材40とは形状の異なる前枠材240を備えている点において、第一実施形態に係る仕切枠30と相違している。以下、第一実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する(第三実施形態以下でも同様とする)。
第二実施形態を、図10によって説明する。第二実施形態に係る仕切枠230は、前枠材40とは形状の異なる前枠材240を備えている点において、第一実施形態に係る仕切枠30と相違している。以下、第一実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する(第三実施形態以下でも同様とする)。
図10に示すように、仕切枠230を構成する枠体231において、前枠材240は側壁を有さず、代わりに前壁241の左右両側縁が後面側に折り返された折返し部244を有している。そして、化粧枠材60の側壁62の前縁に形成された突条63は、前壁241と折返し部244との間の屈曲された側縁を把持するように外嵌されている。
本実施形態によれば、化粧枠材60による把持部を補強しつつ、前枠材240と後枠材50との間に形成される隙間S2を、第一実施形態に係る仕切枠30における前枠材40と後枠材50との間の隙間S1よりも大きくすることができる。前枠材40と後枠材50との間に、より広い隙間S2を確保可能となる結果、両枠材間の熱移動をさらに抑制し、一層高い断熱効果、ひいては省エネルギー効果を得ることができる。
<第三実施形態>
第三実施形態を、図11によって説明する。第三実施形態に係る仕切枠330は、後枠材50を備えておらず、汎用のウレタンフォームからなる発泡材70の代わりに高密度発泡体からなる発泡材370を備えている点において、第一実施形態に係る仕切枠30とは異なっている。
第三実施形態を、図11によって説明する。第三実施形態に係る仕切枠330は、後枠材50を備えておらず、汎用のウレタンフォームからなる発泡材70の代わりに高密度発泡体からなる発泡材370を備えている点において、第一実施形態に係る仕切枠30とは異なっている。
図11に示すように、仕切枠330を構成する枠体331は、前枠材40と化粧枠材60とで画成された外殻体内に、高密度発泡体からなる発泡材370が充填された構造である。高密度発泡体としては、例えば高密度発泡スチロールを用いることができる。
本実施形態によれば、汎用の発泡体からなる発泡材70の代わりに高密度発泡体からなる発泡材370を充填したことで、金属板製の後枠材50を備えていなくても十分な強度を発現できるものとされている。枠体331の後部には金属板製の部材が配されていないため、枠体331内での熱移動を非常に小さくすることができる。本実施形態によれば、後枠材50を前枠材40に連結するための連結部材や、連結作業も不要となる結果、仕切枠330では製造コストを大幅に削減することができる。
<第四実施形態>
第四実施形態を、図12によって説明する。第四実施形態に係る仕切枠430は、発泡材70を備えていない点において、第一実施形態に係る仕切枠30とは異なっている。すなわち、図12に示すように、仕切枠430を構成する枠体431は、内部が中空とされて、空気による断熱構造をとっている。
第四実施形態を、図12によって説明する。第四実施形態に係る仕切枠430は、発泡材70を備えていない点において、第一実施形態に係る仕切枠30とは異なっている。すなわち、図12に示すように、仕切枠430を構成する枠体431は、内部が中空とされて、空気による断熱構造をとっている。
本実施形態に係る仕切枠430では、第一実施形態に係る仕切枠30と同様、前枠材40と後枠材50とが隙間S1を維持した状態で配される。このため、上記したように、金属板製の両枠材が近接していた従来の構造と比較して、仕切枠430の前面から後面への熱の移動が抑制され、発泡材70が充填されていなくとも、中空構造により十分な断熱性が発揮されるものとなっている。本実施形態によれば、発泡材や、発泡作業が不要となる結果、仕切枠430では製造コストを格段に削減することができる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
本明細書によって開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記第一実施形態では、前枠材40と後枠材50とを連結する端部連結部材80に、仕切枠30を本体10に取り付けるブラケットとしての機能を兼備させたが、これらは別々の部材としてもよい。前枠材40と後枠材50との連結態様は、実施形態のものに限定されないが、両枠材の間に隙間S1が保持され、両枠材が直接接触することがない態様で、連結されていることが好ましい。
(2)上記実施形態では、十字形に組まれる仕切枠を例示したが、横枠もしくは縦枠のみからなる仕切枠や、横枠と縦枠とがT字形に組まれるような仕切枠にも、本明細書により開示される技術を適用できる。
(3)本明細書により開示される技術は、冷蔵庫に限らず、冷凍庫、温蔵庫、恒温恒湿庫等の、内部を貯蔵室として一定温度を維持する構成の断熱庫全般に広く適用することができる。
10: 本体(断熱箱体)
12: 貯蔵室
14: 前面開口部(開口部)
15: 開口領域
30、230,330,430: 仕切枠
31,231,331,431: 枠体
31H: 横枠
31V: 縦枠
40,240: 前枠材
41,241: 前壁
42: 側壁
45: 挿通孔
48: クロス部タブ
49: 端部タブ
50: 後枠材
51: 後壁
52: 側壁
53: 補強壁
55: 挿通孔
60: 化粧枠材(カバー材)
61: 後壁
62: 側壁
63: 突条
70,370: 発泡材
71: コードヒータ
80: 端部連結部材
85: 挿通孔
87: ねじ孔
90: クロス部連結部材
95: 挿通孔
R1: 冷蔵庫
S1、S2: 隙間
12: 貯蔵室
14: 前面開口部(開口部)
15: 開口領域
30、230,330,430: 仕切枠
31,231,331,431: 枠体
31H: 横枠
31V: 縦枠
40,240: 前枠材
41,241: 前壁
42: 側壁
45: 挿通孔
48: クロス部タブ
49: 端部タブ
50: 後枠材
51: 後壁
52: 側壁
53: 補強壁
55: 挿通孔
60: 化粧枠材(カバー材)
61: 後壁
62: 側壁
63: 突条
70,370: 発泡材
71: コードヒータ
80: 端部連結部材
85: 挿通孔
87: ねじ孔
90: クロス部連結部材
95: 挿通孔
R1: 冷蔵庫
S1、S2: 隙間
Claims (7)
- 内部を貯蔵室とする断熱箱体の前面開口部に取り付けられて、前記前面開口部を複数の開口領域に仕切る断熱性の仕切枠であって、
当該仕切枠の前寄りの部分に配される金属板製の前枠材と、
当該仕切枠の外面の少なくとも一部を覆うように配される合成樹脂製のカバー材と、を備え、
前記前枠材は、前壁を有し、
前記カバー材は、その後壁の両側縁から前方に延設された側壁を有して、その側壁の前縁を前記前枠材の前壁の両側縁に当接させるように配されるものにおいて、
前記前枠材は、当該仕切枠内において前後方向中央よりも前方の部分のみに配されている仕切枠。 - 前記前枠材よりも後方に配される金属板製の後枠材をさらに備え、
前記後枠材は、
その後壁の両側縁に前方へ曲げ形成された側壁を有し、
その側壁の前縁が前記前枠材の後端部よりも後方に位置するとともに、前記前枠材との間に間隔を空けた状態で、前記前枠材と前記カバー材によって包囲されるように配される請求項1に記載の仕切枠。 - 前記前枠材および前記後枠材は長尺に形成され、両枠材の長手方向端部において合成樹脂製の連結部材によって互いに連結されている請求項2に記載の仕切枠。
- 前記前枠材の前壁と前記カバー材との間に発泡充填され、高密度発泡体からなる発泡材をさらに備える請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の仕切枠。
- 前記前枠材の前壁の後面側にはヒータが取り付けられている請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の仕切枠。
- 前記前枠材は、その前壁の両側縁に後方へ曲げ形成された側壁を有している請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の仕切枠。
- 前記前枠材は、その前壁の両側縁が後面側に折り返された折返し部を有している請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の仕切枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016198120A JP2018059679A (ja) | 2016-10-06 | 2016-10-06 | 仕切枠 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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