JP2018058260A - 光書き込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ACノイズに起因するOLEDの光量むらを抑制して画像劣化を防止する光書き込み装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】DAC440が出力するDAC信号をDAC配線401を経由して発光ブロック410に入力するOLEDパネル200において、DAC配線401の延設方向に沿ってアンテナ400を延設して、ACノイズに起因するノイズ電圧を検出する。補正値作成部460は検出されたノイズ電圧に応じてDAC値の補正値を作成する。DAC440は、ACノイズが無い状態でOLED201に所望の光量を出射させるためのDAC値をメモリ部450から読み出して、補正値作成部460から読み出した補正値を用いてDAC値を補正した後、補正後のDAC値をDA変換したDAC信号を出力する。このようにすれば、ACノイズに起因する光量むらを防止することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、光書き込み装置及び画像形成装置に関し、特に、有機LED(OLED: Organic Light Emitting Diode)を用いた光書き込み装置においてACノイズに起因する画像低下を防止する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ドラムの周囲に帯電装置、光書き込み装置及び現像装置を順次、配設した画像形成ステーションを用いてトナー像を形成する。帯電装置は、感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる。光書き込み装置は、感光体ドラムの外周面を画像露光することによって、静電潜像を形成する。また、現像装置は、感光体ドラムの外周面上にトナーを供給することによって静電潜像を現像し、トナー像を形成する。
帯電装置は感光体ドラムの外周面を帯電させるため、また、現像装置は感光体ドラムの外周面上にトナーを供給するために高圧の交流電圧を使用する。このため、光書き込み装置は、帯電装置や現像装置が放射するACノイズの影響を受ける。
このようなACノイズに対して、光書き込み装置が、半導体LED(Light Emitting Diode)をライン状に配列したライン光学方式のLED−PH(LED Print Head)である場合には、LEDの光量を指示するためのDAC配線がプリント基板のパターン配線で形成され、DAC配線の配線抵抗が小さい関係から、LEDの印加電圧の変動幅も小さい。従って、LEDの発光光量はACノイズの影響を受け難い。また、LED−PHのアナログ回路部に大容量のキャパシターを設置すれば、ACノイズの影響を更に低減することができる。
特開2013−195285号公報 特開2015−135408号公報 特開2016−012052号公報
しかしながら、LED−PHは、LEDアレイと各LEDを制御するための駆動IC等の回路部とを、製造上の理由から別基板に実装せざるを得ないため、高コストになる。
これに対して、LEDに代えて有機LED(OLED: Organic LED)を適用したOLED−PHが提案されている。OLED−PHは、OLEDアレイと薄膜トランジスター(TFT: Thin Film Transistor)とを同一基板上に形成することによって、低コスト化を図ることができる。
OLED−PHは、OLEDの配列方向に長尺のTFT基板を有し、TFT基板上の長手方向の一端にはソースICが実装されている。ソースICはDAC(Digital to Analogue Converter)を備えており、DACが画像データをDA変換したDAC信号は、DAC配線を通じてS/H回路に入力され、保持される。OLEDには、S/H回路の保持電圧に応じた駆動電流が供給される。このようにして、OLED毎の光量が制御される。
OLED−PHのTFT基板においては、蒸着でDAC配線パターンを作成するのが一般的である。従って、DAC配線は金属薄膜配線であるため配線抵抗が高いので、OLED−PHはACノイズの影響を受けて光量変動が発生し易い。また、OLED−PHはガラス基板であり、大容量のキャパシターを設けることができないので、大容量のキャパシターを用いてACノイズの影響を軽減することができない。
このため、OLED−PHは、DAC配線にACノイズを受けると、DAC信号が変化して、S/H回路に所望の電圧が保持されなくなり、OLEDの光量が変化して画像が劣化する。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、ACノイズによる画像劣化を防止する光書き込み装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書き込み装置は、発光素子と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動手段と、前記発光素子に供給すべき駆動電流量を前記駆動手段に指示するDAC信号を出力する指示手段と、前記DAC信号を前記指示手段から前記駆動手段へ伝達するDAC配線と、前記DAC配線上でDAC信号を重畳するACノイズを検出するノイズ検出手段と、前記ノイズ検出手段が検出した前記ACノイズに応じて前記DAC信号を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、実際に検出したACノイズに応じてDAC信号を補正するので、ACノイズによる画像劣化を防止することができる。
この場合において、前記ノイズ検出手段は、前記ACノイズを検出するためのアンテナを備えてもよい。
また、前記アンテナは前記DAC配線と同方向に延設された配線であって、前記DAC配線と配線抵抗値が等しくしてもよい。
また、前記アンテナは前記DAC配線と配線長が等しくしてもよい。
また、前記発光素子を複数有し、前記複数の発光素子と1対1に対応して前記駆動手段を複数有し、互いに異なる前記駆動手段に前記DAC信号を出力する前記指示手段を複数有し、前記複数の指示手段と1対1に対応して前記DAC配線を複数有し、前記アンテナ数は、前記DAC配線数以下であって、各アンテナは、何れかのDAC配線に1対1に組み合わされ、対となるDAC配線の延長線上において当該DAC配線に隣り合って配設されており、かつ、アンテナとDAC配線との対どうしで、アンテナの配線長とDAC配線の配線長との合計が等しいのが望ましい。
また、前記アンテナの配線材料は前記DAC配線の配線材料と電気抵抗率が等しくしてもよく、前記アンテナは前記DAC配線と同じ配線材料からなっていてもよい。
また、前記アンテナは前記DAC配線と電流方向に直交する断面における断面積が異なっていてもよい。
また、前記発光素子を複数有し、前記複数の発光素子と1対1に対応して前記駆動手段を複数有し、互いに異なる前記駆動手段に前記DAC信号を出力する前記指示手段を複数有し、前記複数の指示手段と1対1に対応して前記DAC配線を複数有し、前記アンテナ数は1以上で、かつ前記DAC配線数よりも少なく、前記補正手段は、前記アンテナが検出した前記ACノイズ、前記アンテナ配線の配線抵抗及び前記DAC配線の配線抵抗に応じて、前記DAC配線ごとに伝達される前記DAC信号をそれぞれ補正してもよい。
また、前記アンテナと前記DAC配線とが、多層基板における同じ層に形成されているのが望ましい。
また、前記発光素子はOLEDであるのが好適である。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書き込み装置を備えることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 光書き込み装置100の主要な構成を示す図である。 OLEDパネル200の主要な構成を示す平面図及び断面図である。 OLEDパネル200の主要な構成を示す回路図である。 補正前のDAC値、ノイズ電圧、OLED201の発光光量及びベタ画像の印刷濃度を例示する図であって、(a)は第1の実施の形態の場合で、補正後のDAC値が併せて示されており、(b)は従来技術の場合である。 第2の実施の形態に係るOLEDパネル200の主要な構成を示す回路図である。 DAC値、DAC信号、ノイズ電圧、補正値及び補正後の光量を発光ブロック#1、#75、#150について例示する表である。 第3の実施の形態に係るOLEDパネル200の主要な構成を示す回路図である。 第4の実施の形態に係るOLEDパネル200の主要な構成を示す回路図である。 発光ブロック#1〜#150のDAC配線長Ldac、アンテナ長Lantenna及びアンテナ幅Wを例示する表である。 第5の実施の形態に係るOLEDパネル200の主要な構成を示す回路図である。 (a)は1番目のアンテナ400#1が検出するノイズ電圧を例示し、(b)は150番目のアンテナ400#150が検出するノイズ電圧を例示し、(c)はDAC配線401に発生するノイズ電圧を推定するためのグラフを例示する。 各DAC440に対応するDAC配線長、アンテナ長、ノイズ電圧の振幅及び補正値を例示する表である。 (a)、(c)はアンテナ400とDAC配線401を互いに別の層に設けた場合の層構成とノイズ電圧とを例示し、(b)、(d)はアンテナ400とDAC配線401を同じ層に設けた場合の層構成とノイズ電圧を例示する。
以下、本発明に係る光書き込み装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置は、光書き込み装置としてOLED−PHを備えている。光書き込み装置は、アンテナを用いてACノイズを検出し、検出されたACノイズに応じてDAC信号を補正することによって画像劣化を防止する。
(1−1)画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラープリンター装置であって、画像形成ステーション101Y、101M、101C、101Kはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像を形成する。画像形成ステーション101Yは、感光体ドラム110Yの外周面を帯電装置111Yにて一様に帯電させ、光書き込み装置100Yは、OLED−PHであって、光書き込みによって静電潜像を形成する。
現像装置112YはY色のトナーを供給して静電潜像を現像し、1次転写ローラー113Yは感光体ドラム110Yの外周面上に担持されているY色のトナー像を中間転写ベルト103上に静電転写する。その後、クリーニング装置114Yは、感光体ドラム110Yの外周面上に残留するトナーを除去し、残留電荷を除電する。
画像形成ステーション101M、101C、101Kも画像ステーション101Yと同様の構成を備えており、同様の動作によってMCK各色のトナー像を形成する。このようにして形成されたYMCK各色のトナー像は、中間転写ベルト103上で互いに重なり合うように順次、静電転写され、カラートナー像が形成される。中間転写ベルト103は無端状のベルトであって、矢印A方向に回転走行しながら、カラートナー像を2次転写ローラー対104まで搬送する。
給紙カセット105には、記録シートSが収容されている。記録シートSは、カラートナー像の形成に合わせて1枚ずつ繰り出され、タイミングローラー106にて搬送タイミングを調整された後、2次転写ローラー対104まで搬送され、カラートナー像を静電転写される。その後、記録シートSは、定着装置107にてカラートナー像を熱定着され、排紙ローラー対108によって排紙トレイ109上に排出される。
制御部102は、光書き込み装置100に画像データを入力する等の画像形成動作の制御を行う。なお、帯電装置111並びに現像装置112は周波数が数キロヘルツのACノイズを発生させる。ACノイズの強度は感光体ドラム110の軸方向に概ね一様である。
(1−2)光書き込み装置100の構成
次に、光書き込み装置100の構成について説明する。
図2に示すように、光書き込み装置100は、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ(SLA: SELFOC Lens Array。SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標。)202をハウジング203内に収容した構成を備えている。OLEDパネル200上には15,000個のOLED201が主走査方向に沿ってライン状に実装されている。15,000個のOLED201は100個ずつ150個の発光ブロックに区分され、発光ブロック毎に光量制御される。OLED201は一列に配置してもよいし、千鳥配置してもよい。
OLED201は電流駆動型の発光素子であって、駆動電流が多いほど光量が増加する。OLED201が出射した光ビームLはロッドレンズアレイ202によって集光され、感光体ドラム110の外周面上に照射する。ハウジング203は、ゴミが入らないように、ロッドレンズアレイ202及びOLEDパネル200をカバーする。なお、光書き込み装置100と画像形成装置1内の他の装置とを接続するためのケーブル等については図示が省略されている。
図3に示すように、OLEDパネル200は、TFT基板300等を備えている。TFT基板300は多層基板であって、OLED201が実装されており、OLED201の実装領域は、スペーサー枠体303を挟んで封止板301を取着することによって封止されている。TFT基板300の封止領域外にはソースIC(Integrated Circuit)302が実装されている。
制御部102は、フレキシブルワイヤー311を介してソースIC302に画像データを入力する。ソースIC302はデジタル−アナログ変換器(DAC: Digital to Analogue Converter)を内蔵しており、画像データをDA変換して、OLED201毎のDAC信号を生成する。OLED201はDAC信号に応じた光量で発光する。
(1−3)ACノイズの検出とDAC値の補正
OLEDパネル200には、図4に示すように、ソースIC302の他に、150個の発光ブロック410とリセット回路470とが実装されている。各発光ブロックは100個の発光回路420とシフトレジスター411とを備えている。ソースIC302は150個の発光ブロック410に1対1に対応する150個のDAC440を備えている。
シフトレジスター411は、クロック信号とスタート信号との入力を受け付けて、配下の100個の発光回路420に制御信号を入力する。発光回路420に入力される制御信号は、デフォルト状態でオフされている。スタート信号が、クロック信号に同期して、主走査期間の開始タイミングでオンすると、シフトレジスター411は、1番目の発光回路420に入力する制御信号をオンし、クロック信号をカウントする。
クロック信号のカウント値が発光回路ごとの書き込み期間に相当するカウント閾値に達したら、カウント値を初期化して、1番目の発光回路420に入力する制御信号をオフし、2番目の発光回路420に入力する制御信号をオンする。DAC440もまたクロック信号に同期して、書き込み期間ごとに、対応する発光回路420のOLED201が出射すべき光量に応じたDAC信号を出力する。これによって、各発光回路420に互いに並行して適切なDAC信号が書き込まれる。
なお、カウント閾値は1主走査期間に相当するクロック数を発光回路420の個数(100個)で除算した数になっている。当然ながら、発光回路420毎の書き込み期間は互いに重複しないので、発光回路420毎に異なるDAC信号を書き込むことができる。以上の処理を100回繰り返すと1主走査期間が経過する。スタート信号がオン状態を維持していたら、シフトレジスター411は次の主走査期間においても同様の動作を実行する。DAC440も同様に上記動作を繰り返す。
発光回路420はサンプルホールド回路430、駆動用TFT421及びOLED201を備えている。サンプルホールド回路430は選択用TFT432とキャパシター431とを備えており、選択用TFT432のソース端子はDAC配線401を介してDAC440に接続されている。DAC配線401は金属薄膜配線である。選択用TFT432のゲート端子にはシフトレジスター411から制御信号が入力され、選択用TFT432がオンオフされる。
選択用TFT432のドレイン端子はキャパシター431の一方の端子と駆動用TFT421のゲート端子とに接続されている。キャパシター431の他方の端子は電源配線Vccと駆動用TFT421のソース端子とに接続されている。このため、選択用TFT432がオンされるとDAC440の出力電圧(DAC信号)と電源配線Vccの電源電圧Vccとがキャパシター431に両端子に印加され、これらの電位差がキャパシター431に保持される。
キャパシター431の保持電圧は、駆動用TFT421にゲート−ソース電圧として印加される。駆動用TFT421のドレイン端子はOLED201のアノード端子に接続されており、キャパシター431の保持電圧に応じた電流量の駆動電流が駆動用TFT421からOLED201に供給される。OLED201のカソード端子は接地配線GNDに接続されている。このようにして、DAC440が出力するDAC信号によってOLED201毎に光量が制御される。
リセット回路470は、DAC配線401を所定のリセット電圧Vrstにリセットする回路である。リセット回路470は、リセット用TFT471をDAC配線401毎に備えており、リセット電圧Vrstとリセット信号RSTとが入力される。リセット用TFT471のソース端子には何れもリセット電圧Vrstが印加される。
リセット用TFT421のゲート端子にはリセット信号RSTが入力される。リセット信号RSTはデフォルト状態でオフになっており、DAC配線401をリセットするときにのみオンされる。リセット用TFT421のドレイン端子はDAC配線401に接続されている。このため、リセット信号RSTがオンされると、DAC配線401にリセット電圧Vrstが印加され、リセットされる。
ソースIC302は、150個の発光ブロック410に1対1に対応する150個のDAC440、DAC440毎にDAC値を記憶するメモリ部450及び補正値作成部460を備えている。メモリ部450は、ACノイズがない状態でOLED201に所望の光量を出射させるためのDAC値を記憶している。
補正値作成部460はアンテナ400を備えており、アンテナ400は、DAC配線401と同じ金属配線材料を用いた金属薄膜配線になっている。補正値作成部460は、アンテナ400を用いてACノイズに起因するノイズ電圧を検出すると、当該ノイズ電圧の大きさに応じてDAC値を補正するための補正値を作成する。これによって、ACノイズの影響下において、OLED201に所望の光量を出射させることができる。
DAC440は、メモリ部450から読み出したDAC値を補正値作成部460が作成した補正値を用いて補正し、補正後のDAC値に相当するDAC信号をDAC配線401に出力する。
従来技術のように、ACノイズの有無に関わらずメモリ部450に記憶されているDAC値のみからDAC信号を生成する場合には、図5(b)に示すように、DAC配線401にノイズ電圧が重畳する。具体的には、ACノイズによってDAC配線401に誘導電流が流れ、DAC440から発光ブロック410に至るDAC配線401の配線抵抗と誘導電流の積に等しい電圧降下又は電圧上昇が発生する。
帯電装置111や現像装置112からACノイズが発生すると、ACノイズに起因する電圧降下又は電圧上昇がDAC信号に加わることによって、キャパシター431の保持電圧が変動するので、OLED201の発光光量が周期的に変動する。このため、例えば、ノイズ電圧の周期が200マイクロ秒程度(周波数が5キロヘルツ程度)であって、主走査期間が30マイクロ秒程度(周波数が30キロヘルツ程度)である場合には、ベタ画像を印刷した際に副走査方向に画像濃度が周期的に変動する画像ノイズが発生する。
一方、本実施の形態によれば、図5(a)に示すように、アンテナ400にてノイズ電圧を検出して、DAC配線401上でDAC信号にノイズ電圧が重畳するとちょうど所望のDAC信号になるように、DAC値を補正する。従って、OLED201の発光光量の変動が防止されるので、ベタ画像を印刷しても画像濃度にむらが発生しない。
特に、ACノイズを検出して補正値を作成し、作成したい補正値を用いて補正したDAC値に相当するDAC信号を出力するまでの間におけるACノイズの変動が小さい場合には、ACノイズに起因するOLED201の光量むらを高い精度で抑制することができる。このため、ACノイズの検出頻度並びに補正値の作成頻度は、ACノイズの周波数と比較して十分高くするのが望ましい。
[2]第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、様々な配線長のアンテナを用いてACノイズを検出する点で相違している。以下、相違点に着目して説明する。なお、本明細書において実施の形態間で共通する部材等には同じ符号が付与されている。
図6に示すように、本実施の形態に係る補正値作成部460は、150個の発光ブロック410に1対1に対応する150個のアンテナ400を備えている。DAC440から発光ブロック410までのDAC配線401の配線長は、当該発光ブロック410に対応するアンテナ400の配線長に等しくなっている。
例えば、1番目のDAC配線401#1の配線長Ldac1は1番目のアンテナ400#1の配線長Lantenna1に等しくなっており、150番目のDAC配線401#150の配線長Ldac150は150番目のアンテナ400#150の配線長Lantenna150に等しくなっている。
DAC配線401は金属薄膜配線であり、配線長に応じて配線抵抗が異なっている。1番目の発光ブロック410はソースIC302の遠端に配設されており、1番目のDAC440#1から1番目の発光ブロック410へのDAC配線401は配線長が相対的に長いので配線抵抗が相対的に大きく、配線抵抗による電圧降下も相対的に大きい。このため、図7に例示するように、DAC値が一定である場合、ACノイズの影響を受けたDAC信号の振幅が相対的に大きくなる。
これに対して、1番目のアンテナ400#1は1番目のDAC配線401#1と配線長が等しいので、1番目のアンテナ400#1が検出するノイズ電圧の振幅もまた相対的に大きくなる。その結果、補正値作成部460が作成する補正値の振幅も相対的に大きくなり、DAC信号に重畳しているノイズ成分を精度良く補正することができる。従って、1番目の発光ブロック410の配下のOLED201のACノイズに起因する光量変動を防止することができる。
一方、150番目の発光ブロック410はソースIC302の近端に配設されており、150番目のDAC440から150番目の発光ブロック410へのDAC配線401は配線長が相対的に短いので配線抵抗が相対的に小さい。このため、図7に例示するように、DAC値が一定である場合、ACノイズの影響を受けたDAC信号の振幅が相対的に小さくなる。
これに対しては、150番目のアンテナ400#150が150番目のDAC配線401#150と配線長が等しくなっているので、150番目のアンテナ400#150が検出するノイズ電圧の振幅もまた相対的に小さくなる。その結果、補正値作成部460が作成する補正値の振幅も相対的に小さくなり、DAC信号に重畳しているノイズ成分を精度良く補正することができる。従って、150番目の発光ブロック410の配下のOLED201のACノイズに起因する光量変動を防止することができる。
75番目の発光ブロック410は1番目の発光ブロック410と150番目の発光ブロック410との中間位置にあるので、75番目のDAC配線401の配線抵抗は1番目のDAC配線401の配線抵抗と150番目のDAC配線401の配線抵抗との中間値をとる。従って、図7に例示するように、DAC値が一定である場合、ACノイズの影響を受けたDAC信号の振幅も中間値である。
補正値作成部460が作成する補正値の振幅もまた中間値をとり、ACノイズに起因する光量変動が防止される。
[3]第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は上記第2の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、ACノイズを検出するアンテナの配置の点で相違している。以下、相違点に着目して説明する。
本実施の形態においてはアンテナ400とDAC配線401とが多層構造を有するTFT基板300の同じ層に形成されており、図8に示すように、副走査方向において各DAC配線401と同じ位置に各アンテナ400が配設されている。
具体的には、最も長い1番目のDAC配線401#1の延長線上に1番目のDAC配線401#1に隣接して150番目のアンテナ400#150が配設される。また、2番目のDAC配線401#2の延長線上に2番目のDAC配線401#2に隣接して149番目のアンテナ400#149が配設される。このように順次、DAC配線401とアンテナ400とが直線上に配設され、150番目のDAC配線401#150の延長線上に150番目のDAC配線401#150に隣接して1番目のアンテナ400#1が配設される。
このように、DAC配線401とアンテナ400とを組み合わせれば、何れの組み合わせについても主走査方向における配線長の合計長Ldac+Lantennaがほぼ一定となる。また、この合計長は、最も長い1番目のDAC配線401#1の配線長Ldac1に最も短い150番目のアンテナ400#150の配線長Lantenna150を加えた長さであり、最も長い配線長に近い長さになっている。
このようにすれば、OLEDパネル200を大型化させることなく、かつ、TFT基板300の層数を増やすことなく、ACノイズを高精度で検出することができる。
[4]第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は上記第2の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、ACノイズを検出するアンテナの配線形状の点で相違している。以下、相違点に着目して説明する。
配線抵抗Rは、配線材料の電気抵抗率ρ、配線長L及び配線の断面積Aを用いて次式(1)のように表される。
(配線抵抗R)=(電気抵抗率ρ)×(配線長L)/(断面積A) …(1)
このため、アンテナ400とDAC配線401とで配線長Lを同じにしなくても、電気抵抗率ρや断面積Aを調整することによって、配線抵抗Rを同じにすることができる。配線抵抗Rが同じであれば、ACノイズに起因する電圧降下は同じであるので、アンテナ400における電圧降下(ノイズ電圧)を検出して、DAC値を精度良く補正することができる。
このため、配線の厚みTが概ね均一である場合には、配線の断面積Aは配線幅Wのみに比例するので、同一の配線長に対して配線幅Wを調整することによってアンテナ400の配線抵抗Rを調整することができる。
(配線抵抗R)∝(配線幅W) …(2)
例えば、n番目のアンテナ400#nの配線長を最も短い150番目のアンテナ400#150に揃えるためには、n番目のアンテナ400#nの配線幅Wnを対応するn番目のDAC配線401の配線長Lantennanに比例して次式(3)のように配線幅を縮小すればよい。
Wn = W150×Lantenna150/Lantennan …(3)
ここで、Lantenna150は150番目のアンテナ400#150並びに150番目のDAC配線401#150の配線長である。図9は、各アンテナ400の配線長を最も短い150番目のアンテナ400#150の配線長に揃えたOLEDパネル200を示す図である。
図9に示すように、最も長い1番目のDAC配線401#1に対応する1番目のアンテナ400#1の配線幅W1が最も狭くなっている。このようにすれば、上記第2及び第3の実施の形態のように、1番目のアンテナ400#1の配線長Lantenna1が1番目のDAC配線401#1の配線長Ldac1に等しい場合の1番目のアンテナ400#1の配線抵抗R、延いては1番目のDAC配線401#1の配線抵抗Rと配線抵抗Rが同じになる。
また、最も短い150番目のDAC配線401#150に対応するアンテナ400#150の配線幅W150が最も広くなっている。この配線幅W150は、上記第2及び第3の実施の形態における150番目のアンテナ400#150の配線幅に等しくなっている。
150番目のアンテナ400#150の配線長Lantenna150は、上記第2及び第3の実施の形態における150番目のアンテナ400#150の配線長Lantenna150に等しい。このため、150番目のアンテナ400#150の配線抵抗Rは150番目のDAC配線401#150の配線抵抗Rと同じになる。
また、図10は、150番目のアンテナ400#150に対応する150番目のDAC配線401#150の配線長Ldac150に対する各DAC配線401の配線長Ldacの比、及び150番目のアンテナ400#150の配線長Lantenna150並びに配線幅W150に対する各アンテナ400の配線長Lantenna並びに配線幅Wの比を例示する表である。各アンテナ400の配線幅Wは対応するDAC配線401の配線長Ldacに反比例して縮小される。
このようにすれば、ACノイズに起因するノイズ電圧の検出精度を低下させることなく、すべてのアンテナ400の配線長を最も短い150番目のアンテナ400#150に揃えることができる。
なお、アンテナ400に用いる配線材料は、DAC配線401に用いる配線材料と電気抵抗率が同じであれば、異なる配線材料を用いてもノイズ電圧の検出精度は同じである。
[5]第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は上記第2の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、アンテナ数がDAC配線数よりも少ない点で相違している。以下、相違点に着目して説明する。
図11に示すように、本実施の形態に係るOLEDパネル200は、1番目のDAC配線401#1に対応する1番目のアンテナ400#1と、150番目のDAC配線401#150に対応する150番目のアンテナ400#150との2本のアンテナのみを備えており、2番目から149番目のDAC配線401#2〜#149に対応するアンテナ400#2〜#149は実装されていない。
このため、補正値作成部460は1番目のアンテナ400#1と150番目のアンテナ400#150が検出したノイズ電圧と、1番目から150番目までのDAC配線401#1〜#150の配線長とを用いて2番目から149番目までのDAC配線401#2〜#149の補正値を作成する
図12(a)に示すように、1番目のアンテナ400#1は配線長が長いため、検出されるノイズ電圧の振幅が大きい。一方、図12(b)に示すように、150番目のアンテナ400#150は配線長が短いため、検出されるノイズ電圧の振幅が小さい。このようなアンテナの配線長(アンテナ長)とノイズ電圧の大きさの関係をグラフにプロットすると図12(c)のようになり、アンテナ長からノイズ電圧の大きさを求めることができる。
すなわち、n番目のDAC配線401#nのノイズ電圧Vnは、1番目、n番目及び150番目のDAC配線401#1、401#n及び401#150の配線長Ldac1、Ldacn、Ldac150と、1番目及び150番目のアンテナ400#1、400#150が検出したノイズ電圧V1、V150とを用いて、
Vn={V1×(Ldacn−Ldac150)+V150×(Ldac1−Ldacn)}/(Ldac1−Ldac150) …(2)
のように推定することができる。なお、言うまでもなく、1番目及び150番目のDAC配線401#1、401#150の配線長Ldac1、Ldac150は、1番目及び150番目のアンテナ400#1、400#150の配線長Lantenna1、Lantenna150に等しい。
図13は、150番目のDAC配線401#150の配線長を1とした場合の各DAC配線401の配線長、150番目のDAC配線401#150に対応する150番目のアンテナ400#150の配線長を1とした場合の各アンテナ400の配線長(アンテナ長)、150番目のDAC配線401#150について推定されるノイズ電圧の振幅を1とした場合の各DAC配線401について推定されるノイズ電圧の振幅、及び150番目のDAC440#1のDAC値を補正するための補正値を1とした場合に各DAC440のDAC値を補正するための補正値を例示する表である。
なお、2番目から149番目までのDAC配線401#2〜#149に対応するアンテナ400#2〜#149は設けられていないので、アンテナ長の欄が空欄になっている。
このため、ノイズ電圧の振幅の欄のうち太枠1300で囲まれた欄は、1番目及び150番目のアンテナ400#1、400#150が検出したノイズ電圧の振幅から推定された2番目から149番目までのDAC配線401#2〜401#149のノイズ電圧の振幅になっている。
ノイズ電圧の大きさは、DAC配線401の配線抵抗に比例し、従ってDAC配線401の配線長に比例する。このため、図13に示すように、補正値もまたDAC配線401の配線長に比例する。
このようにすれば、アンテナ400の本数を削減することができるので、OLED200の回路規模を低減することによって、光書き込み装置100のコスト低減を図ることができる。
更にアンテナ400の本数を削減して、m番目のアンテナ400#mのみの1本とする場合、n番目のDAC配線401#nのノイズ電圧Vnは、n番目及びm番目のDAC配線401#n及び401#mの配線長Ldacn、Ldacmと、m番目のアンテナ400#mが検出したノイズ電圧Vmとを用いて、
Vn=Vm×Ldacn/Ldacm …(3)
のように推定することができる。なお、言うまでもなく、m番目のDAC配線401#mの配線長Ldacmは、m番目のアンテナ400#mの配線長Lantennamに等しい。m番目のアンテナ400#mとしては150番目のアンテナ400#150を採用すればノイズ電圧の算出誤差を小さくすることができる。
また、アンテナ400を3本以上設けて、対応するアンテナ400が無いDAC配線401については、対応するアンテナ400を有する直近のDAC配線401のノイズ電圧から算出してもよい。
このようにすれば、アンテナ400を設けるためのコストの節減と、高精度な補正とを両立させることができる。
[6]第6の実施の形態
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施の形態においては、多層のTFT基板300においてアンテナ400とDAC配線401とを同じ層に設けることを特徴とする。図14(a)に示すように、アンテナ400とDAC配線401とをTFT基板300における互いに別の層に設けると、ACノイズが及ぼす影響がアンテナ400とDAC配線401とで異なってくる。
このため、図14(c)に示すように、アンテナ400とDAC配線401とでノイズ電圧の振幅が異なってしまうので、DAC配線401に生じたノイズ電圧として、アンテナ400を用いて検出したノイズ電圧を用いて精度良く補正値を求めることができない。
一方、図14(b)に示すように、アンテナ400とDAC配線401とをTFT基板300における互いに同じ層に設けると、ACノイズが及ぼす影響がアンテナ400とDAC配線401とで近くなる。特に、同じ層内でもアンテナ400を対応するDAC配線401に近づけて配設すると、アンテナ400が検出するノイズ電圧がDAC配線401に生じるノイズ電圧を精度良く近似する。
従って、図14(d)に示すように、アンテナ400が検出するノイズ電圧の振幅が、DAC配線401に発生するノイズ電圧の振幅を精度よく近似する。
なお、上記第5の実施の形態のように、少数のDAC配線401に対応するアンテナが検出したノイズ電圧を用いて他のDAC配線401に出力されるDAC信号を補正する場合には、すべてのDAC配線401をTFT基板300における互いに同じ層に設ければ、ACノイズの影響を精度良く低減することができる。
[7]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、アンテナ400がノイズ電圧を検出する頻度は、1つの発光ブロック419に属する発光回路420毎の書き込み期間内において、DAC配線401に発生するノイズ電圧の平均値を精度良く検出できる程度に高い頻度であるのが望ましい。ここで、ノイズ電圧の平均値の精度が良いとは、ACノイズに起因するOLED201の光量むらによって発生する印刷画像の濃度むらが視認できない程度であることをいう。
(2)上記第5の実施の形態においては、各アンテナ400が何れかのDAC配線401と配線長を同じくする場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、各アンテナ400は何れかのDAC配線401と配線抵抗が同じであるとしてもよい。また、1以上のアンテナ400が何れのDAC配線401とも配線抵抗が同じでない場合であっても、DAC配線401に発生するノイズ電圧を配線抵抗の比から算出、推定することができる。
例えば、2本のアンテナ400の配線抵抗をそれぞれRa1、Ra2とし、検出されるノイズ電圧をVa1、Va2とし、DAC配線401の配線抵抗をRdacとすると、次式を用いてDAC配線401に発生するノイズ電圧Vdacを推定することができる。
Vdac={Va1×(Ra1−Rdac)+Va2×(Rdac−Ra2)}/(Ra1−Ra2) …(4)
また、1本のアンテナ400が検出したノイズ電圧Vaを用いてDAC配線401に発生するノイズ電圧Vdacを推定する場合には、アンテナ400の配線抵抗をRa、DAC配線401の配線抵抗をRdacとすると、
Vdac=Va×Rdac/Ra …(5)
のように推定することができる。
言うまでもなく、第4の実施の形態に記載した(1)式より、配線抵抗Rは電気抵抗率ρ、配線長L及び断面積Aを用いて表すことができるので、配線抵抗Rを表す3つの因子のうち2つの因子がアンテナ400とDAC配線401とで同じになっていれば、残る1つの因子のみを用いてDAC配線401のノイズ電圧Vdacを推定することができる。
また、3つの因子のうち1つの因子(例えば、電気抵抗率ロー)のみがアンテナ400とDAC配線401とで共通していれば、他の2つの因子(例えば、配線長Lと断面積A)を用いてDAC配線401のノイズ電圧Vdacを推定することができる。
(3)上記実施の形態においては、アンテナ400を用いてACノイズを検出する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、アンテナ400以外の手段を用いてACノイズを検出してもよい。例えば、DAC配線401自体からACノイズを検出して補正値を作成し、補正したDAC値に相当するDAC信号を出力しても、本発明の効果は同じである。
(4)上記実施の形態においては、発光素子としてOLED201を用いる場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、OLEDに代えてOLED以外の発光素子を用いても本発明の効果は同じである。
(5)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラープリンター装置である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム型以外のカラープリンター装置やモノクロプリンター装置に本発明を適用してもよい。また、スキャナーを備えた複写装置や、更にファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機、或いはこれらの機能を兼ね備えた複合機(MPF: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る光書き込み装置及び画像形成装置は、ACノイズに起因する有機LEDの光量むらを抑制して画質低下を防止する装置として有用である。
1………画像形成装置
100…光書き込み装置
111…帯電装置
112…現像装置
200…OLEDパネル
201…OLED
300…TFT基板
302…ソースIC
400…アンテナ
401…DAC配線
410…発光ブロック
420…発光回路
440…DAC
450…メモリ部
460…補正値作成部

Claims (12)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子に駆動電流を供給する駆動手段と、
    前記発光素子に供給すべき駆動電流量を前記駆動手段に指示するDAC信号を出力する指示手段と、
    前記DAC信号を前記指示手段から前記駆動手段へ伝達するDAC配線と、
    前記DAC配線上でDAC信号を重畳するACノイズを検出するノイズ検出手段と、
    前記ノイズ検出手段が検出した前記ACノイズに応じて前記DAC信号を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする光書き込み装置
  2. 前記ノイズ検出手段は、前記ACノイズを検出するためのアンテナを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書き込み装置。
  3. 前記アンテナは前記DAC配線と同方向に延設された配線であって、前記DAC配線と配線抵抗値が等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の光書き込み装置。
  4. 前記アンテナは前記DAC配線と配線長が等しい
    ことを特徴とする請求項3に記載の光書き込み装置。
  5. 前記発光素子を複数有し、
    前記複数の発光素子と1対1に対応して前記駆動手段を複数有し、
    互いに異なる前記駆動手段に前記DAC信号を出力する前記指示手段を複数有し、
    前記複数の指示手段と1対1に対応して前記DAC配線を複数有し、
    前記アンテナ数は、前記DAC配線数以下であって、
    各アンテナは、何れかのDAC配線に1対1に組み合わされ、対となるDAC配線の延長線上において当該DAC配線に隣り合って配設されており、かつ、
    アンテナとDAC配線との対どうしで、アンテナの配線長とDAC配線の配線長との合計が等しい
    ことを特徴とする請求項4に記載の光書き込み装置。
  6. 前記アンテナの配線材料は前記DAC配線の配線材料と電気抵抗率が等しい
    ことを特徴とする請求項3に記載の光書き込み装置。
  7. 前記アンテナは前記DAC配線と同じ配線材料からなる
    ことを特徴とする請求項6に記載の光書き込み装置。
  8. 前記アンテナは前記DAC配線と電流方向に直交する断面における断面積が異なっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光書き込み装置。
  9. 前記発光素子を複数有し、
    前記複数の発光素子と1対1に対応して前記駆動手段を複数有し、
    互いに異なる前記駆動手段に前記DAC信号を出力する前記指示手段を複数有し、
    前記複数の指示手段と1対1に対応して前記DAC配線を複数有し、
    前記アンテナ数は1以上で、かつ前記DAC配線数よりも少なく、
    前記補正手段は、前記アンテナが検出した前記ACノイズ、前記アンテナ配線の配線抵抗及び前記DAC配線の配線抵抗に応じて、前記DAC配線ごとに伝達される前記DAC信号をそれぞれ補正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光書き込み装置。
  10. 前記アンテナと前記DAC配線とが、多層基板における同じ層に形成されている
    ことを特徴とする請求項2から9の何れかに記載の光書き込み装置。
  11. 前記発光素子はOLEDである
    ことを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の光書き込み装置。
  12. 請求項1から11の何れかに記載の光書き込み装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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