JP2018058223A - 加飾シート、加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

加飾シート、加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができる加飾シートを提供する。【解決手段】少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、前記透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、前記基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、前記凹凸形状の凹部が、前記中間層により埋められている、加飾シート。【選択図】なし

Description

本発明は、加飾シート、加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法に関する。
従来、車両内外装部品、建材内装材、家電筐体等には、樹脂成形品の表面に加飾シートを積層させた加飾樹脂成形品が使用されている。このような加飾樹脂成形品の製造においては、予め意匠が付与された加飾シートを、射出成形によって樹脂と一体化させる成形法などが用いられている。かかる成形法の代表的な例としては、加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形しておき、当該加飾シートを射出成形型に挿入し、流動状態の樹脂を型内に射出することにより樹脂と加飾シートとを一体化するインサート成形法等が挙げられる。
このようなインサート成形法等に用いられる加飾シートにおいては、射出成形において射出される樹脂と直接接触する最裏面に、支持フィルムとして基材層が設けられることがある。基材層は、加飾シートに剛性を付与して形状を保持する機能を発揮する。
また、このような加飾シートの裏面や内部に凹凸形状を設けることで、表面は平滑でありながら視覚的立体感を有する加飾樹脂成形品を製造する技術が知られている。このような目的で使用される加飾シートとしては、例えば、透明基材フィルムと着色層とを有し、該着色層の側から該透明基材フィルムの側にエンボスを設けたものが知られている(特許文献1)。しかしながら、当該加飾シートでは、シートの裏面に凹凸形状が露出しており、当該凹凸面に射出樹脂が直接積層されるため、射出成型時の熱圧によって凹凸形状が消失しやすいという問題がある。
特許文献1においては、射出成型時の熱圧によって凹凸形状が消失しやすいという問題への対応として、当該凹凸面上にさらに支持フィルムを積層することで凹凸面を埋め、加飾シートの裏面を平坦にした構成も提案されている。しかしながら、このような構成の加飾シートの場合は、支持フィルムと凹凸形状の凹部(加飾シートの表側に凸の部分)の間に空隙が発生しやすい。そして、このような空隙が、真空成形や射出成形の際に膨張し、当該膨張によって透明基材フィルムが表面側に突出して、加飾シートの表面平滑性が損なわれる場合がある。
特開2012−213929号公報
本発明は、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができる加飾シートを提供することを主な目的とする。さらに、本発明は、当該加飾シートの製造方法、当該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品、及び当該加飾樹脂成形品の製造方法を提供することも目的とする。
本発明者らは、上記のような課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、さらに、当該凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層により埋められている加飾シートは、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、
前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、
前記透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、
前記基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、
前記凹凸形状の凹部が、少なくとも前記中間層により埋められている、加飾シート。
項2. 前記中間層の前記接着剤層側の表面が、平滑である、項1に記載の加飾シート。
項3. 前記基材層と前記中間層との間に着色層をさらに備えており、
前記凹部の一部を当該着色層が埋めている、項1または2記載の加飾シート。
項4. 前記基材層と前記中間層との間にプライマー層をさらに備えており、
前記凹部の一部を当該プライマー層が埋めている、項1〜3のいずれかに記載の加飾シート。
項5. 前記基材層は、凹部の深さが5μm以上100μm以下である前記凹凸形状を有している、項1〜4のいずれかに記載の加飾シート。
項6. 前記基材層の平坦部分の上に位置している前記中間層の厚みが、1μm以上30μm以下である、項1〜5のいずれかに記載の加飾シート。
項7. 少なくとも、成形樹脂層と、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、
前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、
前記透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、
前記基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、
前記凹凸形状の凹部が、少なくとも前記中間層により埋められている、加飾樹脂成形品。
項8. 少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなる加飾シートの製造方法であって、
少なくとも、基材層を備えるシートを用意する工程1と、
前記シートの一方側の表面に凹凸形状を形成する工程2と、
前記凹凸形状の凹部の少なくとも一部を埋めるようにして、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布する工程3と、
前記電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて中間層を形成する工程4と、
前記中間層の上に、接着剤層と、両面が平滑な透明樹脂フィルム層とを積層する工程5と、
を備える、加飾シートの製造方法。
項9. 前記工程4と工程5との間に、前記中間層の表面をプレスして、前記中間層の表面を平滑にする工程をさらに備える、項8に記載の加飾シートの製造方法。
項10. 項1〜6のいずれかに記載の加飾シートを、真空成形型により真空成形して成形シートを得る工程と、
前記成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を型締めし、前記基材層側から流動状態の樹脂を型内に射出し、固化させて、射出成形と同時に樹脂成形物の外表面に前記成形シートを一体化させる工程と、
を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。
本発明によれば、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができる加飾シートを提供することができる。さらに、本発明によれば、当該加飾シートの製造方法、当該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品、及び当該加飾樹脂成形品の製造方法を提供することもできる。
本発明の加飾シートの一例の略図的断面図である。 本発明の加飾シートの一例の略図的断面図である。 本発明の加飾シートを用いて製造される加飾樹脂成形品の一例の略図的断面図である。
1.加飾シート
本発明の加飾シートは、少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層により埋められていることを特徴とする。本発明の加飾シートは、このような構成を備えていることにより、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができる。
すなわち、本発明の加飾シートにおいては、表面側に位置する透明樹脂フィルムの両面は平滑である一方、裏面側(成形樹脂層側)に位置する基材層の表面に凹凸形状が形成されており、さらに、基材層の凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層によって埋められている。基材層の凹凸形状の凹部は、中間層の形成に使用される電離放射線硬化性樹脂組成物、さらには、必要に応じて設けられる着色層やプライマー層の形成に使用される組成物によって、埋められやすく、当該凹部には空隙が発生し難い。このため、インサート成形法などの真空成形や射出成形の際に空隙が膨張して、加飾シートの表面平滑性が損なわれることが、好適に抑制されている。さらに、中間層は、硬化樹脂であるため、熱可塑性樹脂と比較すると、射出成型時の熱圧よる変形が生じ難い。このため、本発明の加飾シートは、射出成型時の熱圧よる凹凸形状の消失が効果的に抑制され、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することができる。
以下、本発明の加飾シートについて詳述する。なお、本明細書において、数値範囲については、「以上」、「以下」と明記している箇所を除き、「〜」で示される数値範囲は「以上」、「以下」を意味する。例えば、2〜15mmとの表記は、2mm以上15mm以下を意味する。また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレートまたはメタクリレート」を意味し、他の類似するものも同様の意である。
加飾シートの積層構造
本発明の加飾シートは、例えば、図1に示されるように、基材層1と、中間層2と、接着剤層3と、透明樹脂フィルム4とをこの順に備える積層構造を有する。そして、基材層1の中間層2側の表面には凹凸形状が設けられており、基材層1の凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層2により埋められている。
また、例えば図2に示されるように、本発明の加飾シートにおいては、本発明の加飾シートを用いて製造される加飾樹脂成形品に装飾性を付与することなどを目的として、基材層1と接着剤層3との間に、必要に応じて着色層5を備えてもよい。また、中間層2とその下に位置する層との密着性を高めることなどを目的として、必要に応じて、プライマー層6を設けてもよい。図2に示されるように、本発明の加飾シートが着色層5及び/またはプライマー層6を有する場合、基材層1の凹凸形状の凹部は、着色層5及び/またはプライマー層6によっても埋められている。
後述の通り、本発明の加飾シートが着色層5及び/またはプライマー層6を有する場合、着色層5及びプライマー層6の接着剤層3側の表面は、それぞれ、凹凸形状を有している。当該凹凸形状は、着色層5及び/またはプライマー層6が基材層1の凹凸形状を有する表面上に設けられることによって、形成されている。すなわち、着色層5及プライマー層6の凹凸形状と、基材層1の凹凸形状とは、対応した形状を有している。
本発明の加飾シートには、加飾シートまたは加飾樹脂成形品に付与する機能に応じて、その他の層をさらに1層以上積層してもよい。
本発明の加飾シートの積層構造として、基材層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムが積層された積層構造;基材層/着色層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムが積層された積層構造;基材層/プライマー層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムが積層された積層構造;基材層/着色層/プライマー層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムが積層された積層構造などが挙げられる。図1に、本発明の加飾シートの積層構造の一態様として、基材層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムがこの順に積層された加飾シートの一例の略図的断面図を示す。図2に、本発明の加飾シートの積層構造の一態様として、基材層/着色層/プライマー層/中間層/接着剤層/透明樹脂フィルムがこの順に積層された加飾シートの一例の略図的断面図を示す。
加飾シートを形成する各層
[基材層1]
基材層1は、加飾シートに剛性を付与して形状を保持し、インサート成形法などによる真空成形などに適した加飾シートとするために設けられる層である。さらに、本発明の加飾シートにおいて、基材層1は、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を、樹脂成形品に対して好適に付与するために設けられる。
基材層1は、インサート成形法などに適したものとしつつ、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮する観点から、熱可塑性樹脂により形成されていることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、特に制限されないが、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(以下「ABS樹脂」と表記することもある)、アクリル樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリカーボネート樹脂;塩化ビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂;アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸エステル樹脂等が挙げられる。基材層1は、後述の成形樹脂層7と同じ樹脂により形成されていることが好ましく、例えば成形樹脂層7がABS樹脂により形成されている場合には、基材層1もABS樹脂により形成されていることが好ましく、成形樹脂層7がアクリル樹脂により形成されている場合には、基材層1もアクリル樹脂により形成されていることが好ましい。基材層1を形成している樹脂は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。
基材層1の厚みとしては、特に制限されないが、インサート成形法などに適したものとしつつ、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮する観点から、好ましくは100μm〜500μm程度が挙げられる。基材層1として、ABS樹脂を用いる場合であれば、より好ましくは200μm〜400μm程度が挙げられる。また、基材層1としてアクリル樹脂を用いる場合であれば、より好ましくは100μm〜200μm程度が挙げられる。
基材層1は、隣接する層との密着性を向上させるために、必要に応じて、片面又は両面に酸化法や凹凸化法等の物理的又は化学的表面処理が施されていてもよい。基材層1の表面処理として行われる酸化法としては、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン紫外線処理法等が挙げられる。また、基材層1の表面処理として行われる凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理は、基材層1を構成する樹脂の種類に応じて適宜選択されるが、効果及び操作性等の観点から、好ましくはコロナ放電処理法が挙げられる。
また、基材層1には、着色剤などを配合した着色、色彩を整えるための塗装、デザイン性を付与するための模様の形成などがなされていてもよい。
基材層1は、中間層2側の表面が凹凸形状を有している。基材層1が当該凹凸形状を有していることにより、本発明の加飾シートにおいては、透明樹脂フィルム4の両面が平滑であっても、加飾樹脂成形品に対して、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に付与することができる。すなわち、前述の通り、基材層1が中間層2側の表面に凹凸形状を有しており、当該凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層2によって埋められている。また、基材層1と中間層2との間に着色層5やプライマー層6などを有する場合には、当該凹部はこれらの層によっても埋められている(図2を参照)。このため、当該凹部には空隙が発生し難い。さらに、凹部を埋めている中間層は、硬化樹脂(電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物)であるため、熱可塑性樹脂と比較すると硬く、射出成型時の熱圧よる変形が生じ難い。このため、インサート成形法などの真空成形や射出成形の際に空隙が膨張して、加飾シートの表面平滑性が損なわれることが好適に抑制され、結果として、表面が平滑でありながら、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮することができる。
凹凸形状による視覚的な立体感を好適に付与する観点からは、図1に示されるように、基材層1は、凹部の深さdが5μm〜100μmである凹凸形状を有していることが好ましい。すなわち、基材層1に形成された凹凸形状の少なくとも一部は、凹部の深さdが5μm〜100μmであることが好ましい。凹部の深さdとしては、より好ましくは8μm〜60μmが挙げられる。なお、凹部の深さは、例えば、顕微鏡による断面観察により測定することができる。凹部の深さdは、基材層1の厚みに応じて、適宜調整する。
基材層1の当該凹凸形状は、例えば、基材層1の表面にエンボス加工を施すことにより、好適に形成することができる。エンボス加工は、公知の方法であり、表面を加熱軟化させた基材層1をエンボス版で加圧して、エンボス版に形成された凹凸模様を基材層1の表面に賦形し、冷却し、固定する方法である。エンボス加工には、公知の枚葉式又は輪転式のエンボス機を用いることができる。
本発明の加飾シートにおいて、着色層5やプライマー層6を設ける場合には、エンボス加工などによって、基材層1の表面に凹凸形状を設けてから、印刷法などにより着色層5やプライマー層6を形成してもよいし、平坦な基材層1の表面に着色層5やプライマー層6を形成し、着色層5やプライマー層6の上からエンボス加工を行い、基材層1に凹凸形状を設けてもよい。いずれの場合にも、中間層2側の表面が凹凸形状を有する着色層5及びプライマー層6を設けることができる。なお、着色層5またはプライマー層を設ける場合、図2に示す態様のように、基材層1の凹部の底部に中間層2が到達せずに着色層5やプライマー層6が存在していてもよいし、図示を省略するが、凹部の底部に中間層2が到達していてもよい。
[中間層2]
本発明の加飾シートにおいて、中間層2は、凹凸形状の凹部の少なくとも一部を埋めることにより、当該凹部が射出成形時の熱圧によって凹凸形状が消失することを抑制するために設けられる層である。中間層2は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されている。
図1に示されるように、基材層1と中間層2とが直接接面している場合、本発明においては、基材層1の凹凸形状の個々の凹部の全てが、それぞれ、中間層2によって埋められていることが好ましい。また、図2に示されるように、着色層5やプライマー層6を有する場合には、基材層1の凹凸形状の個々の凹部の一部が、それぞれ、着色層5やプライマー層6によって埋められており、さらに、当該凹部のうち、着色層5やプライマー層6によって埋められていない部分の全てが、中間層2によって埋められていることが好ましい。
また、中間層2の接着剤層3側の表面は、平滑であることが好ましい。これにより、中間層2の接着剤層3を形成する際に、中間層2と接着剤層3との界面に空隙が生じることが効果的に抑制され、本発明の加飾シートが、表面が平滑でありながら、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮することができる。中間層2の接着剤層3側の表面を平滑にする方法としては、例えば、後述の通り、基材層1の凹凸形状の凹部を埋めている中間層2の表面をプレスする方法が挙げられる。
なお、中間層2の表面が平滑であるとは、少なくとも、前述の基材層1のような凹凸形状が当該表面に設けられていないことをいい、好ましくは、前述の基材層1の凹部の深さd(μm)の1/10倍を超える高低差の凹凸が当該表面に存在していないことを意味する。
中間層2の形成に使用される電離放射線硬化性樹脂組成物の電離放射線硬化性樹脂とは、電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂であり、具体的には、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有する、プレポリマー、オリゴマー、及びモノマーなどのうち少なくとも1種を適宜混合したものが挙げられる。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋しうるエネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含むものである。電離放射線硬化性樹脂の中でも、電子線硬化性樹脂は、無溶剤化が可能であり、光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるため、中間層2の形成において好適に使用される。
電離放射線硬化性樹脂として使用される上記モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレートモノマーが好適であり、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子内に重合性不飽和結合を2個以上(2官能以上)、好ましくは3個以上(3官能以上)有する(メタ)アクリレートモノマーであればよい。多官能性(メタ)アクリレートとして、具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのモノマーは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、電離放射線硬化性樹脂として使用される上記オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレートオリゴマーが好適であり、中でも分子内に重合性不飽和結合を2個以上(2官能以上)有する多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば、ポリカーボネート(メタ)アクリレート、アクリルシリコーン(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、分子中にカチオン重合性官能基を有するオリゴマー(例えば、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族ビニルエーテル、芳香族ビニルエーテル等)等が挙げられる。ここで、ポリカーボネート(メタ)アクリレートは、ポリマー主鎖にカーボネート結合を有し、かつ末端または側鎖に(メタ)アクリレート基を有するものであれば特に制限されず、例えば、ポリカーボネートポリオールを(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。ポリカーボネート(メタ)アクリレートは、例えば、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートなどであってもよい。ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリカーボネートポリオールと、多価イソシアネート化合物と、ヒドロキシ(メタ)アクリレートとを反応させることにより得られる。アクリルシリコーン(メタ)アクリレートは、シリコーンマクロモノマーを(メタ)アクリレートモノマーとラジカル共重合させることにより得ることができる。ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネート化合物の反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。エポキシ(メタ)アクリレートは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。また、このエポキシ(メタ)アクリレートを部分的に二塩基性カルボン酸無水物で変性したカルボキシル変性型のエポキシ(メタ)アクリレートも用いることができる。ポリエステル(メタ)アクリレートは、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、或いは多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。ポリエーテル(メタ)アクリレートは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。ポリブタジエン(メタ)アクリレートは、ポリブタジエンオリゴマーの側鎖に(メタ)アクリル酸を付加することにより得ることができる。シリコーン(メタ)アクリレートは、主鎖にポリシロキサン結合をもつシリコーンの末端又は側鎖に(メタ)アクリル酸を付加することにより得ることができる。これらのオリゴマーは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記した電離放射線硬化性樹脂の中でも、優れた三次元成形性を得る観点からは、ポリカーボネート(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。また、ポリカーボネート(メタ)アクリレートとウレタン(メタ)アクリレートを組み合わせて使用することも好ましい。
(他の添加成分)
中間層2には、中間層2に備えさせる所望の物性に応じて、各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤や光安定剤等の耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、常用されるものから適宜選択して用いることができる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基等の重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
(中間層2の厚み)
例えば、図1に示されるように、基材層1の平坦部分(基材層1の凹凸形状の凹部が形成されていない部分)の上に位置している中間層2の厚みwとしては、好ましくは1〜30μm程度、より好ましくは3〜25μm程度、さらに好ましくは7〜15μm程度が挙げられる。
(中間層2の形成)
中間層2の形成は、例えば、電離放射線硬化性樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を調製し、これを塗布し、架橋硬化することにより行われる。なお、電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度は、後述の塗布方式により、未硬化樹脂層を形成し得る粘度であればよい。
本発明においては、調製された塗布液を、前記厚みとなるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗布し、未硬化樹脂層を形成させる。
このようにして形成された未硬化樹脂層に、電子線、紫外線等の電離放射線を照射して該未硬化樹脂層を硬化させて中間層2を形成する。ここで、電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度が挙げられる。
なお、電子線の照射において、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、中間層2の下に電子線照射によって劣化しやすい樹脂を使用する場合には、電子線の透過深さと中間層2の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定する。これにより、中間層2の下に位置する層への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による各層の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、中間層2の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
更に、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。
電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含む光線を放射すればよい。紫外線源としては、特に制限されないが、例えば、高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が挙げられる。
かくして形成された中間層2には、各種の添加剤を添加することにより、ハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能等の機能を付与する処理を行ってもよい。
[接着剤層3]
接着剤層3は、中間層2の表面に設けられ、中間層2と透明樹脂フィルム3とを接着するために設けられる。接着剤層3を構成する素材としては、特に制限されないが、好ましくは熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルなどの(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール(ブチラール樹脂)、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレンや塩素化したポリオレフィン、α−メチルスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン等のアセタール樹脂、エチレン−4フッ化エチレン共重合体等のフッ素樹脂、ポリイミド、ポリ乳酸、ポリビニルアセタール樹脂、液晶性ポリエステル樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上組み合わせる場合は、これらの樹脂を構成するモノマーの共重合体でもよいし、それぞれの樹脂を混合して用いてもよい。
熱硬化性樹脂としては、特に制限されないが、ポリオールとイソシアネート系硬化剤を用いた2液硬化型ウレタン樹脂等が挙げられる。上記ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。
接着剤層3を構成する素材としては、基材層1と透明樹脂フィルム4の接着性を高めると共に、凹凸形状による意匠性を真空成形後においても良好とする観点から、ポリオールとイソシアネート系硬化剤を用いた2液硬化型ウレタン樹脂が好ましく、上記ポリオールとしてポリエステルポリオールを用いることが特に好ましい。
接着剤層3は、グラビア印刷、ロールコート等の公知の印刷又は塗工法により形成することができる。
基材層1の平坦部分(基材層1の凹凸形状の凹部が形成されていない部分)の上に位置している接着剤層3の厚さとしては、特に制限されないが、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm〜15μm程度が挙げられる。
[透明樹脂フィルム4]
透明樹脂フィルム4は、加飾シートの表面平滑性を担保しつつ、基材層1の凹凸形状による視覚的な立体感を奏するために設けられる層である。
透明樹脂フィルム4を構成する素材としては、特に制限されないが、インサート成形法などによって加飾シートを好適に成形する観点からは、好ましくは熱可塑性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、好ましくは、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体)、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、成形性ポリエステル樹脂等)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等)などが挙げられる。これらの中でも、透明性と成形性に優れる観点から、アクリル樹脂、成形性ポリエステル樹脂等が特に好ましい。
アクリル樹脂としては、例えば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体等が挙げられる。アクリル樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
成形性ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、非晶性ポリエステル等が挙げられる。ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントに高結晶性で高融点の芳香族ポリエステルを使用し、ソフトセグメントにはガラス転移温度が−70℃以下の非晶性ポリエーテル等を使用したブロックポリマー等がある。また、高結晶性で高融点の芳香族ポリエステルとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレートが使用され、非晶性ポリエーテルとしては、ポリテトラメチレングリコール等が使用される。また、前記非晶質ポリエステルとしては、代表的には、エチレングリコール−1,4−シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸共重合体がある。透明樹脂フィルム4は、1種類の熱可塑性樹脂により構成されていてもよいし、2種類以上の熱可塑性樹脂により構成されていてもよい。
透明樹脂フィルム4は、単層であってもよいし、複数の層により構成されていてもよい。また、透明樹脂フィルム4には、必要に応じて、安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤等の各種添加剤が含まれていてもよい。
本発明の加飾シートにおいては、透明樹脂フィルム4の両面が平滑である。これにより、表面は平滑でありながら視覚的な立体感を樹脂成形品に対して好適に付与することが可能となる。なお、本発明において、透明樹脂フィルム4の両面が平滑とは、少なくとも、前述の基材層1のような凹凸形状が透明樹脂フィルム4の両面に設けられていないことをいう。透明樹脂フィルム4の両面は、JISB0601:2001の算術平均粗さRaが、1μm以下であることが好ましく、0.1μm以下であることがより好ましい。なお、当該算術平均粗さRaは、接触式表面粗さ計(例えば、東京精密製のハンディサーフE−35A)などを用いて測定することができる。
透明樹脂フィルム4の厚みとしては、特に制限されないが、インサート成形法などにによる加飾シートの優れた成形性を担保しつつ、基材層1の凹凸形状による視覚的な立体感を奏する観点からは、好ましくは30μm〜300μm程度、好ましくは100μm〜200μm程度が挙げられる。なお、当該厚みは、透明樹脂フィルム4が複数の層により構成されている場合には、複数の層の総厚である。
透明樹脂フィルム4の表面、裏面、又は表裏両面には、透明樹脂フィルム4に接する他層との密着性向上や、濡れ性の調整などの表面改質等を目的として、必要に応じて、コロナ放電処理、プラズマ処理等が施されていてもよい。
[着色層5]
着色層5は、加飾樹脂成形品に装飾性を付与することなどを目的として、基材層1と中間層2との間に、必要に応じて設けられる層である。着色層5は、例えば、着色層形成用のインキを、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の印刷方法で基材層層1に印刷することにより形成することができる。また、着色層5は剥離性を有する基材フィルム上に形成した後、転写によって基材層1上に形成してもよい。
着色層形成用のインキは、バインダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加剤からなる。バインダーの樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等より選択される1種単独の樹脂、又は2種以上の混合樹脂が用いられる。
上記着色層形成用の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂に着色剤を添加したものであり、当該熱可塑性樹脂としては、例えば、前述した透明樹脂フィルム4に使用される熱可塑性樹脂を使用することができる。
着色剤としては各種の色を呈する公知のものが使用できるが、カーボンブラック、鉄黒等の無機顔料が好ましく、着色層5中における着色剤の含有量としては、10質量%〜50質量%が好ましい。着色層5を、黒色又は略黒色とすることで他色にはないカーボン調の特異な立体的深み感を有する意匠とすることができる。
基材層1の平坦部分(基材層1の凹凸形状の凹部が形成されていない部分)の上に位置している着色層5の厚さとしては、特に制限されないが、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm〜10μm程度が挙げられる。
また、着色層5は、金属薄膜層であってもよい。金属薄膜層を形成する金属としては、例えば、スズ、インジウム、クロム、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、金、白金、亜鉛、及びこれらのうち少なくとも1種を含む合金などが挙げられる。金属薄膜層の形成方法は、特に制限されず、例えば上記の金属を用いた、真空蒸着法などの蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが挙げられる。この場合の着色層5(金属薄膜層)の厚みとしては、特に限定されないが、加飾シートの意匠性や成形性を高める観点からは、光学濃度(OD値)が0.6〜1.8程度、好ましくは0.8〜1.5程度が挙げられる。また、隣接する層との密着性を向上させるため、金属薄膜層の表面や裏面には公知の樹脂を用いたプライマー層を設けてもよい。
[プライマー層6]
プライマー層6は、中間層2とその下に位置する層との密着性を高めることなどを目的として、必要に応じて含まれる層である。プライマー層6は、樹脂により形成することができる。
プライマー層6を形成する樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、(メタ)アクリル−ウレタン共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の中でも、好ましくは、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、及び(メタ)アクリル−ウレタン共重合体樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記ウレタン樹脂としては、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンを使用できる。ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有する化合物であればよく、具体的には、ポリエステルポリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。上記イソシアネートとしては、具体的には、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネート;4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(又は脂環族)イソシアネートが挙げられる。
上記ウレタン樹脂の中でも、架橋後の密着性の向上等の観点から、好ましくは、ポリオールとしてアクリルポリオール、又はポリエステルポリオールと、架橋材としてヘキサメチレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートとから組み合わせ;さらに好ましくは、アクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートとを組み合わせが挙げられる。
プライマー層6の厚みについては、特に制限されないが、例えば0.1〜10μm程度、好ましくは1〜10μm程度が挙げられる。プライマー層6がこのような厚みを充足することにより、中間層2の割れ、破断、白化などを効果的に抑制することができる。なお、本発明において、プライマー層6の厚みとは、基材層1の平坦部分(基材層1の凹凸形状の凹部が形成されていない部分)の上に位置しているプライマー層6の厚みをいう。
プライマー層6は、プライマー層6を形成する樹脂を用いて、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等の通常の塗布方法や転写コーティング法により形成される。ここで、転写コーティング法とは、薄いシート(フィルム基材)にプライマー層や接着層の塗膜を形成し、その後に加飾シート中の対象となる層表面に被覆する方法である。
(加飾シートの製造方法)
本発明の加飾シートは、以下の工程1〜5を備える方法により、好適に製造することができる。
少なくとも、基材層を備えるシートを用意する工程1
前記シートの一方側の表面に凹凸形状を形成する工程2
前記凹凸形状の凹部の少なくとも一部を埋めるようにして、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布する工程3
電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて中間層を形成する工程4
中間層の上に、接着剤層と、両面が平滑な透明樹脂フィルム層とを積層する工程5。
基材層、中間層、接着剤層、透明樹脂フィルム層、さらに必要に応じて設けられる、着色層、プライマー層などの詳細については、前述の通りである。
また、凹凸形状を形成する方法などについても、前述の通りである。例えば、本発明の加飾シートにおいて、着色層5やプライマー層6を設ける場合には、工程2において、エンボス加工などによって、基材層1の表面に凹凸形状を設けてから、印刷法などにより着色層5やプライマー層6を形成したシートを得てもよい。また、工程1において、平坦な基材層1の表面に着色層5やプライマー層6を形成したシートを得た後、工程2において、着色層5やプライマー層6の上からエンボス加工を行い、基材層1に凹凸形状を形成してもよい。
本発明の加飾シートの製造方法においては、さらに、工程4と工程5との間に、中間層2の表面をプレスして、中間層2の表面を平滑にする工程をさらに備えることが好ましい。前述の通り、中間層2の接着剤層3側の表面が平滑であることにより、中間層2の表面に接着剤層3を形成する際に、中間層2と接着剤層3との界面に空隙が生じることが効果的に抑制され、本発明の加飾シートが、表面が平滑でありながら、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮することができる。さらに、本発明の加飾シートにおいて、中間層2は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されているため、硬く、中間層2が埋めた凹凸形状を効果的に保護することができる。このため、本発明の加飾シートは、表面のプレスによっても、凹凸形状が崩れにくく、凹凸形状による視覚的な立体感を効果的に発揮することができる。
プレス時の加熱温度としては、中間層の表面が平滑になれば特に制限されないが、好ましくは90〜100℃程度が挙げられる。また、プレス時の圧力としては、特に制限されないが、好ましくは4〜5kgf程度が挙げられる。また、プレスする時間としては、好ましくは1〜10秒程度が挙げられる。
2.加飾樹脂成形品
本発明においては、前述の本発明の加飾シートを用いて、好適に加飾樹脂成形品を製造することができる。具体的には、加飾樹脂成形品は、本発明の加飾シートに成形樹脂層7を一体化させることにより成形されてなるものである。すなわち、図3に示されるように、本発明の加飾樹脂成形品は、成形樹脂層7と、基材層1と、中間層2と、接着剤層3と、透明樹脂フィルム4とをこの順に備える積層体からなり、中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、透明樹脂フィルム4は両面が平滑であり、基材層1の中間層2側の表面には凹凸形状が設けられており、当該凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層2により埋められている。本発明の加飾樹脂成形品は、必要に応じて、前述の着色層5、プライマー層6などを有している。
加飾樹脂成形品は、本発明の加飾シートを用いて、例えば、インサート成形法等の射出成形法により作製される。本発明の加飾シートでは、これらの成形法における射出成形時において、加飾シートと射出成形型との間に、射出樹脂が流れ込む問題が発生し難い。よって、本発明の加飾シートをインサート成形法に適用して、加飾樹脂成形品を製造することが好ましい。
インサート成形法では、まず、真空成形工程において、本発明の加飾シートを真空成形型により予め成形品表面形状に真空成形(オフライン予備成形)し、次いで必要に応じて余分な部分をトリミングして成形シートを得る。この成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を型締めし、基材層1側から流動状態の樹脂を型内に射出し、固化させて、射出成形と同時に樹脂成形物の外表面に成形シートを一体化させることにより、加飾樹脂成形品が製造される。
より具体的には、下記の工程を含むインサート成形法によって、本発明の加飾樹脂成形品が製造される。
本発明の加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、真空成形された加飾シートの余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、基材層1側から流動状態の樹脂を射出成形型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する一体化工程。
インサート成形法における真空成形工程では、加飾シートを加熱して成形してもよい。この時の加熱温度は、特に限定されず、加飾シートを構成する樹脂の種類や、加飾シートの厚みなどによって適宜選択すればよいが、通常120℃〜200℃程度とすることができる。また、一体化工程において、流動状態の樹脂の温度は、特に限定されないが、通常180℃〜320℃程度とすることができる。
本発明の加飾樹脂成形品において、成形樹脂層は、用途に応じた樹脂を選択して形成すればよい。成形樹脂層を形成する成形樹脂としては、熱可塑性樹脂であってもよく、また熱硬化性樹脂であってもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。本発明の加飾シートの基材層1との密着性に優れることから、これらの中でも、ABS樹脂が好ましい。これらの熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの熱硬化性樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の加飾樹脂成形品は、表面が平滑でありながら、凹凸形状による視覚的な立体感を好適に発揮するため、例えば、自動車等の車両の内装材又は外装材;窓枠、扉枠等の建具;壁、床、天井等の建築物の内装材;テレビ受像機、空調機等の家電製品の筐体;容器等として利用することができる。
以下に、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は、実施例に限定されない。
<実施例1>
基材層としての着色ABSフィルム(厚み400μm)の片面に、グラビア印刷によって着色層(厚み1μm、アクリル−塩化ビニル共重合体、黒ベタ)を形成した。次に、着色層の上から、プライマー層を形成した(厚み1μm、アクリルウレタン樹脂)。次に、プライマー層の上から、エンボス版を用いて凹凸模様(深さ50μm、碁盤目状のカーボン柄)を賦形した。次に、プライマー層の凹凸形状の上から、電離放射線硬化性樹脂組成物(アクリルポリマーと3官能モノマーとの質量比7:3の混合物)をグラビアコートにより、凹凸形状を埋めるようにして塗布した。この未硬化樹脂層に加速電圧165kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させ、中間層を形成した。次に、中間層の上から、温度90℃、圧力5kgf、1秒間の条件でプレス加工を施して、中間層の表面を平滑にした。このとき、プライマー層の平坦部の上に位置している中間層の厚みは、10μmとした。次に、中間層の上から、ポリエステルポリオール及びイソシアネート系硬化剤からなる接着剤を塗工及び乾燥して接着剤層を形成した(厚み10μm)。さらに、接着剤層の上から、透明樹脂フィルムとしての両面が平滑な透明アクリルフィルム(厚み125μm)を積層して、加飾シートを得た。
<比較例1>
実施例1において、中間層を形成せず、プライマー層が最上面となった状態で、前記のプレス加工を施し、平滑になったプライマー層の上に接着剤層及び透明アクリルフィルムを積層した以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
<平滑性評価>
上記で得られた各加飾シートを、それぞれ、180℃に加熱し、延伸倍率が100〜300%となる部分を有する真空成形型を用いて真空成形(予備成形)を行った。成形後の加飾シート及び成形前の加飾シートの透明樹脂フィルム側の表面について、手触りによる凹凸感を評価した。また、加飾シートの透明樹脂フィルム側の表面を様々な角度(加飾シートの真上方向を90°とし、水平方向を0°とした)から観察し、成形前後における平滑性を評価した。評価基準は、以下の通りである。評価結果を表1に示す。
A:手触りで凹凸は感じられず、目視による観察で全ての角度で透明アクリルフィルムの表面が平坦に感じられた。
B:手触りでは凹凸が感じられないが、目視による観察で透明アクリルフィルムの表面に凹凸がある意匠に感じられた。
C:手触りで凹凸が感じられ、目視による観察でも透明アクリルフィルムの表面に凹凸がある意匠に感じられた。
D:手触りで凹凸が明確に感じられ、目視による観察でも透明アクリルフィルムの表面に凹凸がある意匠に感じられた。
<意匠性評価>
上記の平滑性評価において成形した各加飾シートの透明樹脂フィルム側の表面を様々な角度(加飾シートの真上方向を90°とし、水平方向を0°とした)から観察し、以下の基準により成形前後における意匠性を評価した。評価結果を表1に示す。
A:全ての角度でカーボン柄の立体的な意匠を感じられ、エンボス版の形状が備えるシャープな形状の意匠が感じられた。
B:全ての角度でカーボン柄の立体的な意匠を感じられたが、エンボス版の形状が備える意匠と比較すると、僅かにシャープさが劣っていた。
C:90°の方向から観察した場合には、カーボン柄の立体感は僅かに低かったが、45°及び60°の方向から観察した場合には、奥行きのある意匠が感じられた。
D:全ての角度でカーボン柄の平坦な意匠が感じられ、立体的な意匠感は全く感じられなかった。
基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、中間層が、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、凹凸形状の凹部が、少なくとも中間層により埋められている実施例1の加飾シートは、成形前後の何れにおいても、平滑性と意匠性に優れていた。
一方、このような中間層を設けなかった比較例1の加飾シートでは、中間層によって凹凸形状が保護されていないため、プライマー層の上から行ったプレス加工によって凹凸形状が崩れ、加飾シートの成形前においても、意匠性が低下していた。さらに、加飾シートの成形後においては、成形時の変形によって、凹凸形状はほぼ消失していた。
1…基材層
2…中間層
3…接着剤層
4…透明樹脂フィルム
5…着色層
6…プライマー層
7…成形樹脂

Claims (10)

  1. 少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、
    前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、
    前記透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、
    前記基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、
    前記凹凸形状の凹部が、少なくとも前記中間層により埋められている、加飾シート。
  2. 前記中間層の前記接着剤層側の表面が、平滑である、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記基材層と前記中間層との間に着色層をさらに備えており、
    前記凹部の一部を当該着色層が埋めている、請求項1または2記載の加飾シート。
  4. 前記基材層と前記中間層との間にプライマー層をさらに備えており、
    前記凹部の一部を当該プライマー層が埋めている、請求項1〜3のいずれかに記載の加飾シート。
  5. 前記基材層は、凹部の深さが5μm以上100μm以下である前記凹凸形状を有している、請求項1〜4のいずれかに記載の加飾シート。
  6. 前記基材層の平坦部分の上に位置している前記中間層の厚みが、1μm以上30μm以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の加飾シート。
  7. 少なくとも、成形樹脂層と、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなり、
    前記中間層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により構成されており、
    前記透明樹脂フィルムは両面が平滑であり、
    前記基材層の中間層側の表面には凹凸形状が設けられており、
    前記凹凸形状の凹部が、少なくとも前記中間層により埋められている、加飾樹脂成形品。
  8. 少なくとも、基材層と、中間層と、接着剤層と、透明樹脂フィルムとをこの順に備える積層体からなる加飾シートの製造方法であって、
    少なくとも、基材層を備えるシートを用意する工程1と、
    前記シートの一方側の表面に凹凸形状を形成する工程2と、
    前記凹凸形状の凹部の少なくとも一部を埋めるようにして、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布する工程3と、
    前記電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて中間層を形成する工程4と、
    前記中間層の上に、接着剤層と、両面が平滑な透明樹脂フィルム層とを積層する工程5と、
    を備える、加飾シートの製造方法。
  9. 前記工程4と工程5との間に、前記中間層の表面をプレスして、前記中間層の表面を平滑にする工程をさらに備える、請求項8に記載の加飾シートの製造方法。
  10. 請求項1〜6のいずれかに記載の加飾シートを、真空成形型により真空成形して成形シートを得る工程と、
    前記成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を型締めし、前記基材層側から流動状態の樹脂を型内に射出し、固化させて、射出成形と同時に樹脂成形物の外表面に前記成形シートを一体化させる工程と、
    を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。
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