JP2018058155A - グリッパ - Google Patents

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【課題】粉塵や切粉等が発生する生産ラインにおいて繰り返し使用してもワークを良好に挟持できるグリッパを提供する。【解決手段】本体ケース2は、シリンダ室3aを有する有底筒状の第1ケース3と、複数のガイド部44を有する第2ケース4とを備え、シリンダ室3aにはピストン5がスライド可能に収容される。プランジャ8は、3つのマスタージョウ6にそれぞれ連係する3つの延出部8aを有し、ピストン5のスライド動作に伴ってスライドすると、各マスタージョウ6がそれぞれ各ガイド部44によって第1ケースの筒中心線C1と直交する方向に案内される。各ガイド部44は、第1ケース3の外周面よりも外側に突出する突出部44bを備え、突出部44bの突出端は、マスタージョウ6が筒中心線C1から離間する方向に移動した際、マスタージョウ6における筒中心線C1から遠い側の端面に接近した位置となっている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているグリッパは、内部にシリンダ室を有する円筒状の第1ケースと、該第1ケースに連続して設けられ、当該第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケースとを備え、該第2ケースは、上記第1ケースにおける上記シリンダ室の上記第2ケース側の開口部分を覆うように固定されている。上記シリンダ室には、厚みを有する円板状のピストンがその中心軸が上記第1ケースの筒中心線に一致するように収容され、上記ピストンは、その中心軸に沿ってスライドするようになっている。一方、上記第2ケースの中央には、上記第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャが収容されている。上記第2ケースの上記中心軸に対応する位置には、当該中心軸に沿って貫通するスライド孔が形成され、該スライド孔には、上記プランジャの一端側がスライド可能に嵌挿されている。上記プランジャの一端は上記ピストンに固定されていて、上記ピストンが上記シリンダ室においてスライドすると、それに伴って上記プランジャが上記中心軸に沿ってスライドするようになっている。一方、上記プランジャの他端側には、上記ピストン側に行くにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜して延びる断面T字状の嵌合スライド部が上記中心軸周りに等間隔に3つ形成されている。上記第2ケースの上記各嵌合スライド部に対応する位置には、上記中心軸に対して直交する方向に延びる3つのガイド部が設けられ、該各ガイド部には、略棒状のマスタージョウを案内するガイド溝が形成されている。上記各マスタージョウの上記中心軸から遠い側には、トップジョウが取り付けられる一方、上記各マスタージョウの上記中心軸側の端部には、上記ピストン側に近づくにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜する断面略C字状の嵌合凹部が形成され、上記各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部にスライド可能に係合している。そして、上記プランジャのスライド動作により当該プランジャの各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部に摺接しながら当該各嵌合凹部を上記中心軸側、又は、上記中心軸の反対側に押圧して各マスタージョウが上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動することにより上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するようになっている。
特開2016−120532号公報
ところで、上述の如きグリッパは、例えば、生産ラインにおける設備の一部として使用する際、挟持動作が遅くなったり、或いは、挟持動作ができなくなると、生産ラインの稼働率に大きく影響を及ぼしてしまう。
しかし、特許文献1のグリッパは、各マスタージョウがピストンの中心軸から離れる方向に離間した際、各マスタージョウにおける上記中心軸から遠い側の大部分が上記各ガイド部からはみ出るようになっていて、これでは、グリッパが生産ラインにおいて繰り返し挟持動作を行うと、粉塵や切粉等が上記各マスタージョウの上記各ガイド部からはみ出た部分に付着し、この各マスタージョウの外周面に付着した粉塵や切粉等が上記各マスタージョウと各ガイド部との間に噛み込んでしまうことによって、各トップジョウの挟持動作が遅くなったり、或いは、ワークを挟持できなくなってしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粉塵や切粉等が発生する生産ラインにおいて繰り返し使用してもワークを良好に挟持できるグリッパを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、本体ケースにおける各ガイド部の形状に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に設けられ、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャとを備え、該プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成されたグリッパにおいて、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記各ガイド部は、上記シリンダ部の外周面よりも外側に突出する突出部を備え、該突出部の突出端は、上記各マスタージョウが上記中心軸から離間する方向に移動した際、上記各マスタージョウにおける上記中心軸から遠い側の端面に一致する位置か、或いは、接近した位置となっていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記突出部の上記シリンダ部側には、上記本体ケースを被取付体に取り付ける際の取付部が設けられていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記本体ケースは、上記中心軸の一方側に設けられ、上記シリンダ室が上記中心軸の他方側に開口するように形成された第1ケースと、上記中心軸の他方側に設けられ、且つ、上記各ガイド部を有し、上記シリンダ室の開口部分を覆うように上記第1ケースに固定される第2ケースとで構成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記本体ケースには、一端が上記シリンダ室に接続される一方、他端が上記突出部のシリンダ部側に開口する流体給排通路が形成されていることを特徴とする。
第1の発明では、粉塵や切粉等が発生する生産ラインにおいてグリッパを繰り返し使用する際、各マスタージョウがピストンの中心軸から離れる方向に移動しても各ガイド部が各マスタージョウの上記各ガイド部との摺動部分における全部又は大部分を覆うようになる。したがって、各マスタージョウの上記各ガイド部との摺動部分に切粉等が付着し難くなり、各マスタージョウと各ガイド部との間に切粉等が噛み込んでしまって各トップジョウの挟持動作が遅くなったり、或いは、各トップジョウがワークを挟持できなくなってしまうといったことを回避して、ワークを良好に挟持することができる。
第2の発明では、グリッパを被取付体に取り付けた状態において、グリッパの被取付体への取付部分からグリッパにおけるワークの挟持部分までの距離が短くなるので、被取付体のグリッパ周りをコンパクトな形状にできるとともに、挟持したワークによって本体ケースに加わるモーメントを小さくすることができる。
第3の発明では、シリンダ室を有する部分と各ガイド部を有する部分とが本体ケースにおいて外径寸法が異なり、当該外径寸法が異なる部分が別部品であるので、材料歩留まりが良くなるととともに、本体ケースの加工時間を短くすることができ、コストを低く抑えた構造にできる。
第4の発明では、流体給排通路に流体を供給する配管のグリッパに対する接続部分が突出部の突出端よりも飛び出さない姿勢となるので、グリッパを使用する際、流体給排通路に接続される配管の接続部分を他の設備等に干渉させ難くさせることができる。
本発明の実施形態に係るグリッパの斜視図である。 本発明の実施形態に係るグリッパの正面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 ワークを挟持している状態を示す図3相当図である。 プランジャを第1ケース側から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係るグリッパ1を示す。該グリッパ1は、産業用ロボット(図示せず)を用いてワークWを運搬等する際に当該ワークWを挟持するためのものであり、先端に取付開口部10aを有する産業用ロボットのアーム先端部10(被取付体)に本体ケース2が取り付けられている。
該本体ケース2は、有底円筒状の第1ケース3(シリンダ部)と、該第1ケース3の開口側に配置され、上記第1ケース3の筒中心線C1(中心軸)に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケース4とを備えている。すなわち、上記本体ケース2における上記筒中心線C1の一方側に上記第1ケース3が設けられる一方、上記本体ケース2における上記筒中心線C1の他方側に上記第2ケース4が設けられている。
上記第1ケース3は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、図3及び図4に示すように、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から上記第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えている。
上記円形底部31における上記第2ケース4の反対側中央部分には、円形凹部31aが形成されている。
上記外周壁部32には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1挿通孔32aが上記筒中心線C1周りに等間隔に3つ形成され、上記各第1挿通孔32aの上記円形底部31側の開口部分には、それぞれ第1座繰り部32bが形成されている。
また、上記外周壁部32における各第1挿通孔32aの間には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1取付孔32cがそれぞれ形成されている。
さらに、上記外周壁部32における各第1取付孔32cのうちの2つの第1取付孔32cの周方向両隣りには、それぞれ上記筒中心線C1と同方向に直線状に延びる断面C字状の係合溝32dが一対形成され、該各係合溝32dには、後述するピストン5のスライド位置を検出可能な検出センサ(図示せず)を係合させることが可能になっている。
上記第2ケース4は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、上記第2ケース4の中心を上記筒中心線C1に一致させた状態で、上記第1ケース3における上記第2ケース4側の開口部分を覆うようになっている。
上記第2ケース4の上記各第1挿通孔32aに対応する位置には、それぞれ第1螺合穴41aが形成されている。
そして、上記各第1挿通孔32aに上記第1座繰り部32b側から第1締結ボルトB1をそれぞれ挿通させ、且つ、上記各第1螺合穴41aに螺合させることにより、上記第1ケース3と上記第2ケース4とが一体に固定されるようになっていて、上記第1ケース3と上記第2ケース4とで囲まれる部分が本発明のシリンダ室3aを構成している。
また、上記第2ケース4の上記各第1取付孔32cに対応する位置には、それぞれ第2取付孔41bが形成されている。
該各第2取付孔41bにおける上記第1ケース3の反対側開口部分には、それぞれ第2座繰り部41cが形成され、上記各第1取付孔32c及び上記各第2取付孔41bに上記第2座繰り部41c側から図示しない締結ボルトをそれぞれ挿通させ、且つ、上記アーム先端部10の螺合穴(図示せず)に螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
また、上記第2ケース4における上記各係合溝32dに対応する位置には、図1及び図2に示すように、断面U字状の凹状溝部46がそれぞれ形成され、該各凹状溝部46の溝幅は、上記係合溝32dの溝幅よりも幅広となるように形成されている。
上記第2ケース4の上記シリンダ室3aに対応する部分は、図3及び図4に示すように、当該シリンダ室3aに段差状に張り出す張出段差部42が形成されている。
該張出段差部42の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第1環状凹条溝42aが形成され、該第1環状凹条溝42aには、上記外周壁部32の内周面と上記張出段差部42の外周面との間をシールする環状のゴム製第1シール部材S1が嵌め込まれている。
上記第2ケース4の上記筒中心線C1に対応する位置には、当該筒中心線C1に沿って貫通するスライド孔43が形成されている。
該スライド孔43の内周面には、当該スライド孔43の内方に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第2環状凹条溝43aが形成され、該第2環状凹条溝43aには、ゴム製の第2シール部材S2が嵌め込まれている。
上記第2ケース4における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる3つのガイド部44が上記筒中心線C1周りに等間隔に形成され、上記各ガイド部44は、それぞれ上記第2ケース4における上記各第2取付孔41bの間に位置している。
上記各ガイド部44における上記筒中心線C1側は、互いに繋がっていて、この各ガイド部44の互いに繋がっている部分には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記スライド孔43に繋がる収容空間45が形成されている。
上記各ガイド部44には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記各ガイド部44に沿って延びる断面略T字状のガイド溝44aが形成されている。
すなわち、上記各ガイド部44は、断面略C字状をなしており、上記ガイド溝44aの一端は上記収容空間45に開放する一方、上記ガイド溝44aの他端は、上記第2ケース4の外側方に開放している。
また、上記各ガイド部44における上記筒中心線C1の反対側には、上記外周壁部32の外周面よりも外側に突出する突出部44bが設けられ、該突出部44bの上記第1ケース3側には、上記本体ケース2を上記アーム先端部10に取り付ける際に上記取付開口部10aの開口周りの面に当接する平坦な取付面部44cが設けられている。
該各取付面部44cの両側縁部寄りの位置には、第2螺合穴44d(取付部)が一対形成され、上記アーム先端部10の貫通孔10bに締結ボルト(図示せず)を挿通させ、且つ、上記第2螺合穴44dに螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
さらに、上記本体ケース2における各第1挿通孔32aの間のうちの上記各係合溝32dが形成されていない部分には、上記シリンダ室3aにエアを給排するためのエア給排通路40(流体給排通路)が一対形成されている。
該各エア給排通路40の一端は、上記シリンダ室3aに接続される一方、上記各エア給排通路40の他端が、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cの3つに枝分かれしている。
上記第1通路部40aは、図2乃至図4に示すように、上記第2ケース4の外周縁部に開口している。また、上記第2通路部40bは、上記取付面部44cに開口している。さらに、上記第3通路部40cは、上記円形底部31に開口している。
尚、上記グリッパ1を使用する際、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cのうちの1つにエア配管(図示せず)を接続するとともに他の2つの開口部分を塞いで使用する。
上記シリンダ室3aには、図3及び図4に示すように、上記筒中心線C1と直交する方向から見て略T字状をなすピストン5がその中心軸を上記第1ケース3の筒中心線C1に一致させた状態で収容されている。
上記ピストン5は、上記シリンダ室3aにエアを給排させることによって上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
上記ピストン5は、外周面が上記外周壁部32の内周面に対面する円板部51と、該円板部51の中央部分から上記円形底部31の反対側に延出する丸棒状のスライド軸部52とを備え、該スライド軸部52には、当該スライド軸部52の延出端に開口する第3螺合穴52aが形成されている。
上記スライド軸部52は、上記スライド孔43にスライド可能に嵌挿され、上記第2シール部材S2が、上記スライド軸部52の外周面と上記スライド孔43の内周面との間をシールしている。
また、上記円板部51の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第3環状凹条溝51aが形成され、該第3環状凹条溝51aには、上記外周壁部32の内周面と上記円板部51の外周面との間をシールする環状のゴム製第3シール部材S3が嵌め込まれている。
上記各ガイド部44のガイド溝44aには、断面略T字状をなす棒形状のマスタージョウ6がスライド可能に嵌挿され、該各マスタージョウ6は、上記各ガイド部44によって上記筒中心線C1と直交する方向に案内されるようになっている。
上記各マスタージョウ6の上記筒中心線C1側は、当該筒中心線C1に対して直交する方向の断面が略T字状をなす切欠溝6aが形成され、該切欠溝6aは、上記第1ケース3側に行くにつれて次第に筒中心線C1から離れるように傾斜して延びる形状をなしている。
上記各マスタージョウ6における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる略角棒状のトップジョウ7が着脱可能に取り付けられている。
上記収容空間45には、図5に示すように、上記筒中心線C1に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャ8が収容され、上記収容空間45の開口部分は、上記筒中心線C1に沿う方向から見て略正六角形状をなすカバープレート9で覆われている。
上記プランジャ8の上記各マスタージョウ6に対応する位置には、当該各マスタージョウ6に向かって延びる角棒状の延出部8a(連係手段)が設けられている。
該各延出部8aの延出端側には、その断面が上記切欠溝6aに対応する略T字状の嵌合スライド部8bが形成され、該各嵌合スライド部8bは、図3及び図4に示すように、上記各切欠溝6aにそれぞれスライド可能に嵌合している。
すなわち、上記プランジャ8の各延出部8aは、上記各マスタージョウ6にそれぞれ連係している。
上記プランジャ8の上記スライド軸部52に対応する位置には、上記筒中心線C1に沿って貫通する第3取付孔8cが形成されている。
該第3取付孔8cにおける上記第1ケース3の反対側には、第3座繰り部8dが形成され、上記第3取付孔8cに上記第3座繰り部8d側から第2締結ボルトB2を挿通させ、且つ、上記スライド軸部52の第3螺合穴52aに螺合させることにより、上記ピストン5と上記プランジャ8とが一体に固定されるようになっていて、当該プランジャ8は、上記ピストン5の上記シリンダ室3aにおけるスライド動作に伴って上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
そして、上記グリッパ1が取り付けられた産業用ロボットで作業を行う際、上記プランジャ8を一方側へスライドさせると、図4に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1に接近して上記各トップジョウ7がワークWを挟持するようになっている。
一方、上記プランジャ8を他方側へスライドさせると、図3に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1の反対側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1の反対側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1から離間して上記各トップジョウ7が上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
尚、本発明の実施形態のグリッパ1は、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1に接近させることで各トップジョウ7がワークWをその外周面側から押圧して挟持しているが、開口部を有する内部空間がワークWに設けられている場合、グリッパ1の各トップジョウ7をワークWの内部空間に開口部から挿入するとともに、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1から離間させることで各トップジョウ7がワークWをその内周面側から押圧して挟持することもできるようになっている。
つまり、本発明の実施形態のグリッパ1は、上記プランジャ8のスライド動作により上記各延出部8aが上記各マスタージョウ6を上記各ガイド部44に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウ7がワークWを挟持するか、或いは、上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
そして、上記各ガイド部44における突出部44bの突出端は、上記各マスタージョウ6が上記筒中心線C1から離間する方向に移動した際、上記各マスタージョウ6における上記筒中心線C1から遠い側の端面に接近した位置となっている。
具体的には、上記各マスタージョウ6における上記筒中心線C1から遠い側の端面が上記突出部44bの突出端よりも数ミリ飛び出した位置となっている。そうすることにより、もし仮に、ガイド部44の内部に切粉等が入り込んだとしても、各マスタージョウ6が筒中心線C1から離間する方向に移動した際に、ガイド部44の内部から切粉等をガイド部44の外側に押し出すことができるようになっている。
以上より、本発明の実施形態によると、粉塵や切粉等が発生する生産ラインにおいてグリッパ1を繰り返し使用する際、各マスタージョウ6が筒中心線C1から離れる方向に移動しても各ガイド部44が各マスタージョウ6の上記各ガイド部44との摺動部分における大部分を覆うようになる。したがって、各マスタージョウ6の上記各ガイド部44との摺動部分に切粉等が付着し難くなり、各マスタージョウ6と各ガイド部44との間に切粉等が噛み込んでしまって各トップジョウ7の挟持動作が遅くなっなったり、或いは、各トップジョウ7がワークWを挟持できなくなってしまうといったことを回避して、ワークWを良好に挟持することができる。
また、各突出部44bに形成された第2螺合穴44dを利用してグリッパ1をアーム先端部10に取り付けることができるので、グリッパ1をアーム先端部10に取り付けた状態において、グリッパ1のアーム先端部10への取付部分からグリッパ1におけるワークWの挟持部分までの距離が短くなり、アーム先端部10のグリッパ1周りをコンパクトな形状にできるとともに、挟持したワークWによって本体ケース2に加わるモーメントを小さくすることができる。
さらに、シリンダ室3aを有する部分と各ガイド部44を有する部分とが本体ケース2において外径寸法が異なり、当該外径寸法が異なる部分が別部品であるので、材料歩留まりが良くなるととともに、本体ケース2の加工時間を短くすることができ、コストを低く抑えた構造にできる。
それに加えて、エア給排通路40の第2通路部40bにエア配管を接続すると、エア配管の第2通路部40bに対する接続部分が突出部44bの突出端よりも飛び出さない姿勢となるので、グリッパ1を使用する際、エア給排通路40に接続されるエア配管の接続部分を他の設備等に干渉させ難くさせることができる。
尚、本発明の実施形態では、グリッパ1を産業用ロボットのアーム先端部10に取り付けて使用しているが、これに限らず、例えば、グリッパ1を自動機等に取り付けて使用してもよい。
また、本発明の実施形態では、突出部44bの突出端が、各マスタージョウ6が筒中心線C1から離間する方向に移動した際、各マスタージョウ6における筒中心線C1から遠い側の端面に接近した位置となっているが、各マスタージョウ6における筒中心線C1から遠い側の端面に一致する位置であってもよい。そうすると、各マスタージョウ6が筒中心線C1から離れる方向に移動しても各ガイド部44が各マスタージョウ6の上記各ガイド部44との摺動部分における全部を覆うようになり、各マスタージョウ6の上記各ガイド部44との摺動部分への切粉等の付着を確実に防ぐことができるようになる。
また、本発明の実施形態では、ガイド部44が筒中心線C1周りに3つ設けられているが、筒中心線C1周りに2つだけ設けた構造であってもよいし、4つ以上設けた構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、シリンダ室3aに流体としてエアを給排させているが、流体としてオイル等の液体を給排する構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、第1ケース3が有底円筒状をなし、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えているが、これに限らず、例えば、第1ケース3が有底角筒状をなし、矩形板状をなす底部と、該底部の外周縁部から第2ケース4側に角筒状に延びる外周壁部とを備えた構造であってもよい。
本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに適している。
1 グリッパ
2 本体ケース
3 第1ケース(シリンダ部)
3a シリンダ室
4 第2ケース
5 ピストン
6 マスタージョウ
7 トップジョウ
8 プランジャ
8a 延出部(連係手段)
10 アーム先端部(被取付体)
40 エア給排通路(流体給排通路)
44 ガイド部
44b 突出部
44d 第2螺合穴(取付部)
C1 筒中心線(中心軸)
W ワーク

Claims (4)

  1. ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に設けられ、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、
    上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、
    該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャとを備え、
    該プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成されたグリッパであって、
    上記各ガイド部は、上記シリンダ部の外周面よりも外側に突出する突出部を備え、該突出部の突出端は、上記各マスタージョウが上記中心軸から離間する方向に移動した際、上記各マスタージョウにおける上記中心軸から遠い側の端面に一致する位置か、或いは、接近した位置となっていることを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項1に記載のグリッパにおいて、
    上記突出部の上記シリンダ部側には、上記本体ケースを被取付体に取り付ける際の取付部が設けられていることを特徴とするグリッパ。
  3. 請求項1又は2に記載のグリッパにおいて、
    上記本体ケースは、上記中心軸の一方側に設けられ、上記シリンダ室が上記中心軸の他方側に開口するように形成された第1ケースと、上記中心軸の他方側に設けられ、且つ、上記各ガイド部を有し、上記シリンダ室の開口部分を覆うように上記第1ケースに固定される第2ケースとで構成されていることを特徴とするグリッパ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のグリッパにおいて、
    上記本体ケースには、一端が上記シリンダ室に接続される一方、他端が上記突出部のシリンダ部側に開口する流体給排通路が形成されていることを特徴とするグリッパ。
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